JP2006304447A - リニアモータと永久磁石固定装置 - Google Patents

リニアモータと永久磁石固定装置 Download PDF

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真也 井口
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Abstract

【課題】 ヨークの形状を複雑化させることなく、又、部品点数を増加させて構成を複雑化させることなく、永久磁石の位置決めと接着・固定を行なうことを可能にするリニアモータと永久磁石位置決め装置を提供すること。
【解決手段】 対向・配置された一対のヨークの内側に複数個の永久磁石を配置してなる固定子と、上記固定子の一対のヨークの間に移動可能に配置される可動子と、を具備してなるリニアモータにおいて、上記永久磁石は永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を介して位置決めされて上記ヨークに接着・固定されるもの。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リニアモータと永久磁石固定装置に係り、特に、固定子のヨークに取り付けられる複数個の永久磁石の位置決めと接着・固定のための構成を改良することにより、ヨークの形状を単純化してその製造を容易にすると共に製造コストの低減を図ることができるように工夫したものに関する。
従来のリニアモータは、例えば、図12に示すような構成になっている。まず、固定子201があり、この固定子201は一対のヨーク203、203を対向・配置させた状態で備えている。上記ヨーク203、203はその下部に設置されたヨーク支持部材205を介して連結されている。詳しく説明すると、上記ヨーク203は複数個のヨーク要素203aを連接した構成になっていて、各ヨーク要素203aは複数本(図12では3本)の固定ネジ207によって上記ヨーク支持部材205に固定されている。
上記一対のヨーク203、203の内側面には、複数個の永久磁石209が所定のピッチで設置されている。この場合、隣接する永久磁石209、209の磁極は異なる極性となるように配置されていると共に、対向する永久磁石209、209についてもその磁極が異なる極性となるように配置されている。
上記固定子201の一対のヨーク203、203の間には可動子211が、図12中矢印Xで示す方向に移動可能な状態で配置されている。上記可動子211は、図13にも示すように、電機子取付板213と、この電機子取付板213の下方に取り付けられた樹脂モールド部215とから構成されている。上記樹脂モールド部215内には、コイル基板217と、このコイル基板217に設置された複数個の巻線コイル部219が内装されている。上記コイル基板217は上記巻線コイル部219の絶縁を行なうと共に必要な結線処理を行なうためのものであり、その上端部は上記電機子取付板213の凹部213a内に挿入・配置されている。
又、既に説明した永久磁石209のヨーク203に対する取付構造であるが、図14に示すように、ヨーク203のヨーク要素203aの内側面には位置決め用凸部221が所定のピッチで突出・形成されている。そして、永久磁石209をヨーク要素203aに取り付ける場合には、上記位置決め用凸部221に沿わせるようにしてその位置を決めて接着・固定するものである。
上記構成において、上記巻線コイル部219に所定の電流を供給することにより、可動子211に矢印X方向の推力が発生し、それによって、可動子211が矢印Xで示す方向に移動することになる。
上記従来の構成によると次のような問題があった。
すなわち、永久磁石209をヨーク要素203aの所定位置に位置決めして接着・固定するために、ヨーク要素203aに位置決め用凸部221を予め突出・形成しておく必要があり、その結果、ヨーク要素203aの形状が複雑化してしまって、ヨーク要素203aの製造作業が困難になると共に製造コストが上昇してしまうという問題があった。
尚、同種の構成のリニアモータを開示するものとして、例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8等がある。
特開2001−245464号公報 特開2001−95224号公報 特表平09−511380号公報 特開2004−266914号公報 特開2001−197718号公報 特開2001−327152号公報 特開平05−184126号公報 特開2004−187350号公報
因みに、上記特許文献7には、櫛形のヨークと平板形のヨークを組合せることにより永久磁石を所定位置に位置決めして接着・固定する構成が開示されている。しかしながら、このような構成では、ヨークの形状が複雑化すると共にコストも上昇してしまうという問題があった。又、櫛形のヨークと平板形のヨークの二種類を使用しているためにそれらをネジ止めしなければならず、組立工数が増加してしまうという問題があった。
又、永久磁石とスペーサを交互に挟んでヨークに接着する構成も開示されているが、スペーサと永久磁石を交互に接着する作業が困難であると共に永久磁石の取付ピッチの精度が悪いという問題があった。特に、永久磁石が強力であって隣接する永久磁石との間に吸引力が働くため、場合によっては永久磁石同士が勢いよく吸着し合って破損してしまったり、或いは指を挟んで怪我をしたりすることもあった。又、取付ピッチの精度が悪いために推力にムラが生じてしまうことも懸念される。
又、上記特許文献2には櫛形の永久磁石固定用ガイドを使用する構成が開示されている。ところが、永久磁石固定用ガイドが櫛形形状であるため剛性が低く、扱いを誤ると櫛部分が簡単に曲がってしまい、その結果永久磁石取付ピッチが所定の寸法に規定されないという問題があった。又、組立作業性についてみてみると、まず、ヨークと永久磁石固定用ガイドとを接着して、その後永久磁石を永久磁石固定用ガイドの溝に挿入して接着するというように、2回の接着作業が必要となり、その結果組立工数が増加してしまうという問題あった。
又、上記特許文献8には、永久磁石固定用ガイドを単に治具として使用し、永久磁石をヨークに接着した後取り外すという構成が開示されている。この場合組立工数については接着作業が1回で済むため改善されているが、剛性が低いという問題は何ら改善されていないものである。
本発明はこのような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、ヨークの形状を複雑化させることなく、又、部品点数を増加させて構成を複雑化させることなく、永久磁石の位置決めと接着・固定を容易に行なうことを可能にするリニアモータと永久磁石固定装置を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願発明の請求項1によるリニアモータは、対向・配置された一対のヨークの内側に複数個の永久磁石を配置してなる固定子と、上記固定子の一対のヨークの間に移動可能に配置される可動子と、を具備してなるリニアモータにおいて、上記永久磁石は永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を介して上記ヨークに位置決めされて接着・固定されるものであることを特徴とするものである。
又、請求項2によるリニアモータは、請求項1記載のリニアモータにおいて、 上記永久磁石固定用枠の永久磁石嵌合用開口部の大きさは永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定されているものであることを特徴とするものである。
又、請求項3による永久磁石固定装置は、装置基部と、上記装置基部に設置され永久磁石が嵌合・配置される嵌合凹部を備えた中間プレートと、上記中間プレートに対して離接可能に配置されヨークを保持するアッパープレートと、を具備し、上記中間プレートの嵌合凹部内に永久磁石を嵌合・配置し、そこに永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を設置し、上記永久磁石と永久磁石固定用枠に接着剤を塗布し、上記アッパープレートを上記中間プレート方向に移動させてプレスすることにより、上記永久磁石と永久磁石固定用枠とヨークとを所定の位置関係で接着・固定するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による永久磁石固定装置は、請求項3記載の永久磁石固定装置において、上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部は永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定されているものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による永久磁石固定装置は、請求項3記載の永久磁石固定装置において、上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部に嵌合・配置された永久磁石の不用意な移動を規制するロック手段が設けられていることを特徴とするものである。
又、請求項6による永久磁石固定装置は、請求項5記載の永久磁石固定装置において、上記ロック手段は、磁性体を適宜出没させることによって、上記永久磁石との間の吸着力によって永久磁石をロックするものであることを特徴とするものである。
以上説明したように本願発明によるリニアモータによると、対向・配置された一対のヨークの内側に複数個の永久磁石を配置してなる固定子と、上記固定子の一対のヨークの間に移動可能に配置される可動子と、を具備してなるリニアモータにおいて、上記永久磁石は永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を介して上記ヨークに位置決めされて接着・固定されるよう構成されているので、ヨークの形状を複雑化させることなく所望の接着・固定構造を得ることができ、ヨークの製造を容易にすることができると共に製造コストの低減を図ることができる。
又、上記永久磁石固定用枠の永久磁石嵌合用開口部の大きさは永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定した場合には、接着・固定作業時における両者の位置ずれを防止することができる。
又、本願発明による永久磁石固定装置は、装置基部と、上記装置基部に設置され永久磁石が嵌合・配置される嵌合凹部を備えた中間プレートと、上記中間プレートに対して離接可能に配置されヨークを保持するアッパープレートと、を具備し、上記中間プレートの嵌合凹部内に永久磁石を嵌合・配置し、そこに永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を設置し、上記永久磁石と永久磁石固定用枠に接着剤を塗布し、上記アッパープレートを上記中間プレート方向に移動させてプレスすることにより、上記永久磁石と永久磁石固定用枠とヨークとを所定の位置関係で接着・固定するように構成されているので、永久磁石と永久磁石固定用枠とヨークとを所定の位置関係で容易に接着・固定することができる。
又、上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部は永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定した場合には、永久磁石の不用意な飛び出し等を防止することができる。
又、上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部に嵌合・配置された永久磁石の不用意な移動を規制するロック手段を設けた場合には上記効果をより高いものとすることができる。
又、上記ロック手段は、磁性体を適宜出没させることによって、上記永久磁石との間の吸着力によって永久磁石をロックするものとして構成した場合には、比較的簡単な構成で所望のロック機構を得ることができる。
以下、図1乃至図11を参照して本発明の一実施の形態を説明する。図1は本実施の形態によるリニアモータの全体の構成を示す斜視図であり、まず、固定子1がある。この固定子1は一対のヨーク3、3を対向・配置させた状態で備えている。上記ヨーク3、3はその下部に設置されたヨーク支持部材5を介して連結されている。詳しく説明すると、上記ヨーク3は複数個のヨーク要素3aを連接した構成になっていて、各ヨーク要素3aは複数本(図1では3本)の固定ネジ7によって上記ヨーク支持部材5に固定されている。
上記一対のヨーク3、3の内側面には、複数個の永久磁石9が所定のピッチで設置されている。この場合、隣接する永久磁石9、9の磁極は異なる極性となるように配置されていると共に、対向する永久磁石9、9についてもその磁極が異なる極性となるように配置されている。
尚、上記永久磁石9の上記ヨーク3に対する位置決め、接着・固定の方法と構造については追って詳しく説明する。
上記固定子1の一対のヨーク3、3の間には可動子11が、図1中矢印Xで示す方向に移動可能な状態で配置されている。上記可動子11は、電機子取付板13と、この電機子取付板13の下方に取り付けられた樹脂モールド部15とから構成されている。上記樹脂モールド部15内には、図示しないコイル基板と該コイル基板に設置された図示しない複数個の巻線コイル部が内装されている。上記コイル基板は上記巻線コイル部の絶縁を行なうと共に必要な結線処理を行なうためのものであり、その上端部は上記電機子取付板13の凹部13a内に挿入・配置されている。
次に、上記永久磁石9のヨーク要素3aに対する取付方法と取付構造について説明する。まず、図2及び図3に示すように、永久磁石固定用枠21があり、この永久磁石固定用枠21には、複数個の永久磁石嵌合用開口部23が所定のピッチで形成されている。上記永久磁石嵌合用開口部の大きさは永久磁石9が略「遊び」がない状態で嵌合できるような大きさに設定されている。そして、上記複数個の永久磁石9は、上記永久磁石固定用枠21を介して上記ヨーク要素3aの所定位置に位置決めされて接着・固定されることになる。
次に、上記複数個の永久磁石9と永久磁石固定用枠21とヨーク要素3aを位置決めして接着・固定するための永久磁石固定装置の構成を、図4、図5、図6を参照して説明する。まず、ベースプレート31があり、このベースプレート31上には直動ガイド機構33が設置されている。上記直動ガイド機構33は、上記ベースプレート31上に取り付けられたガイドレール35と、このガイドレール35に移動可能に係合したスライダ37とから構成されている。
上記スライダ37上には磁性体プレート39が取り付けられている。上記磁性体プレート39上には複数個の小歯部41が取り付けられていると共に操作レバ43が取り付けられている。上記操作レバ43を、図4中矢印aで示す方向に適宜前後動させることによって、上記磁性体プレート39を、図4中左右方向に移動させるように構成されている。上記磁性体プレート39と小歯部41は、例えば、軟鉄等の強磁性体部材で構成することが望ましい。
但し、磁性材料であれば良く、よって、例えば,マルテンサイト系ステンレス鋼等であってもよい。
上記ベースプレート31には、ストッパ45が設けられており、このストッパ45によって、上記スライダ37とそこに取り付けられた磁性体プレート39が飛び出さないようにその移動ストロークを規制している。又、上記ベースプレート31には6本の支柱47が立設されている。これら6本の支柱47には中間プレート49が設置されている。この中間プレート49には、図6に示すように、接着・固定する永久磁石9と略同じ大きさの角穴部51が複数個形成されている。上記角穴部51内に永久磁石9を嵌合させることになる。
上記角穴部51のピッチ精度は精密に仕上げられており、これにより永久磁石9のピッチ精度を維持することが可能である。又、上記角穴部51の裏側の面には、上記磁性体プレート39の小歯部41が移動する際に干渉しないような逃げ溝49aが設けられている。
又、上記中間プレート49上には2本のガイドシャフト53、53が設置されており、これらガイドシャフト53、53には、軸受55、55、コイルスプリング57、57を介してアッパープレート59が取り付けられている。このアッパープレート59の下面にはヨーク要素3aが取り付けられている。又、上記アッパープレート59は上下方向に移動可能に取り付けられている。
尚、永久磁石9とヨーク要素3aを精度良く接着するためには、ガイドシャフト53、53及び軸受55、55はガタが極小であることが要求される。又、作業性を考慮するとアッパープレート59はスムーズに上下方向移動する必要がある。これらのことよりボールブッシュ、ボールスプライン、直動ガイドなどを使用することが望ましい。
既に説明した中間プレート49上にはトグルクランプ台61が設置されている。又、このトグルクランプ台61の上には上記アッパープレート59をプレス・ロックするためのトグルクランプ63が設置されている。
尚、安全に作業するために(永久磁石9との吸着を避けるために)、磁性体プレート39及び小歯部41以外の部材は全て非磁性部材にて製作するのが望ましい。
又、図8に示すように、上記トグルクランプ63を プレス・ロック方向に回動操作すると、押圧部65が回動して、アッパープレート59の被押圧部59aに当接してこれを押圧する。逆に、上記トグルクランプ63をロック解除方向に回動操作することにより、上記押圧部65による押圧を解除することになる。図8において、押圧状態を実線で示すと共に非押圧状態を仮想線で示す。
次に、ヨーク要素3aのアッパープレート59に対する着脱構造を説明する。すなわち、図9に示すように、ヨーク要素3a側に雌ねじ孔67を形成しておき、一方、アッパープレート59側には貫通孔69を形成しておく。そして、アッパープレート59側よりローレット加工を施した専用ボルト71を螺合させる。それによって、ヨーク要素3aをアッパープレート59に固定するものである。
又、アッパープレート59の下面には、図9(c)に示すように、位置決め用突起73が突出・形成されている。ヨーク要素3aをこれら位置決め用突起73に当接させながら位置決めすることにより所定の位置に位置決めすることができる。この場合には、上記専用ボルト71自身が工具としての機能をも備えているので別途締結工具を要しないという利点がある。
又、図10に示すように、上記ローレット加工を施した専用ボルト71の代わりに普通のボルト77を使用してもよい。
又、それとは別の着脱構造もある。すなわち、図11に示すように、アッパープレート59の下面に係止爪75を設けて置き、それら係止爪75にヨーク要素3aを係合させることにより固定する構造でもよい。
次に、上記構成の永久磁石固定装置によって、永久磁石9を永久磁石固定用枠21を使用してヨーク要素3aに位置決めして接着・固定する手順について説明する。
まず、操作レバ43を押して小歯部41を角穴部51から離れた位置に(その後嵌合される永久磁石9の磁力の影響を受けない位置まで)移動させる。その様子を図4中仮想線で示す。
尚、移動させるだけでも問題ないが動くことがないようロック機構を設けておいてもよい。
上記状態で永久磁石9を角穴部51内に嵌め込んでセットする。その際、永久磁石9はガウスメータ等でその極性を判別して極性が交互になるよう配置する。
尚、中間プレート49の複数個の角穴部51の夫々に磁極判別センサを埋設し、さらにはLED等でその極性を表示するようにしておくと、ガウスメータ等の計測器を使用する必要が無く,極性判別の工数を短くすることができる。
上記永久磁石9は角穴部51に略隙間なく嵌まっているので、永久磁石9が角穴部51から飛び出して他の永久磁石9に吸着してしまうようなことはない。
次に、安全に作業するために操作レバ43を引いて小歯部41を角穴部51側に移動させると(図4中実線で示す位置)、永久磁石9は小歯部41との間の吸引力によりロックされて動かなくなる。
その状態で永久磁石固定用枠21を永久磁石9に嵌め込んでセットする。そして、接着剤(例えばエポキシ接着剤)を中間プレート49上に設置した永久磁石9と永久磁石固定用枠21に塗布する。次に、ヨーク要素3aが取り付けられたアッパープレート59をトグルクランプ63により下降させ、ヨーク要素3aと永久磁石9及び永久磁石固定用枠21とが密着するまでプレスしてロックする。
ここで、図7に基づいてヨーク要素3aと永久磁石9の吸着する動作についてより詳細に説明する。アッパープレート59をプレスしてヨーク要素3aが永久磁石9に近付いていく際、夫々の位置関係がa2>a1の関係にあるときは、永久磁石9は磁性体プレート39の小歯部41に吸着されており、ヨーク要素3aには吸着されない。位置関係がa2<a1の関係になると、ヨーク要素3aと永久磁石9の吸着力が永久磁石9と小歯部41の吸着力を上回り、永久磁石9はヨーク要素3aに吸着される。位置関係をa3>a1になるよう予め設定しておけば,永久磁石9は中間プレート49の角穴部51から飛び出す事は無く安全に作業する事が可能である。
次に、ヨーク要素3aと永久磁石9を密着させた後操作レバ43を押して小歯部41が角穴部51から離れた位置に(永久磁石9の磁力の影響を受けない位置まで)移動させる。その後,アッパープレート59のロックを解除するとコイルスプリング57、57の反発力によりアッパープレート59は上昇する。そして、アッパープレート59から一体になったヨーク要素3a、永久磁石9、永久磁石固定用枠21を取り外して接着剤を硬化させる。
尚、ヨーク要素3aと永久磁石9を接着する接着剤は、一般的にエポキシ接着剤が使用されている。この接着剤は硬化までに非常に多くの時間が掛かり,通常であれば、ヨーク要素3aと永久磁石9を密着させた場合、永久磁石9の位置がずれないよう接着剤が硬化するまで取り外すことはできない。しかしながら、本実施の形態のように永久磁石固定用枠21を使用することによって永久磁石9を遊びなく位置決めすることができるために、密着後接着剤が硬化する前であっても直ぐに取り外すことができる。それによって、作業効率は高いものとなり、又、永久磁石固定装置を複数台用意して使用する必要もないものである。
以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、所定形状の永久磁石固定用枠21を使用して永久磁石9をヨーク要素3aに対して所定位置に位置決めして接着・固定するように構成したので、従来のようにヨーク3の形状を複雑化させることなく、それによって、ヨーク3の製造が容易になり製造コストの低減を図ることができる。
又、永久磁石9を永久磁石固定用枠21を介してヨーク要素3aの所定位置に位置決めして接着・固定する作業についても、永久磁石固定装置を使用して行なうことにより容易に行なうことができ、作業効率の向上を図ることができる。
又、永久磁石固定装置に関しては、中間プレート49に形成された永久磁石嵌合用開口部51の大きさが永久磁石9との間に略遊びが生じないような大きさに規定されているので、嵌合させた永久磁石9が不用意に飛び出してしまうようなこともない。
さらに、磁性体プレート39の小歯部41との間の吸着作用によっても永久磁石9の位置は固定されるので、上記効果はより高いものとなる。
又、磁性体プレート39は当初永久磁石9を中間プレート49の角穴部51内に嵌合させる際には待機位置に待機しているので、永久磁石9のセット作業に支障を来たすこともない。
又、ストッパ45が設けられているので、磁性体プレート39の待機位置への待機動作が行き過ぎるようなことを防止することができる。
又、永久磁石固定用枠21は形状的に剛性が高く、簡単に曲がるようなことはなく、又、ピッチ精度も精密に仕上げられており、その結果、永久磁石9の取付ピッチ精度が高いものとなる。
又、本実施の形態では、上記永久磁石固定用枠21を板金打ち抜き加工によって製作しているので、ピッチ精度は高く安価である。
尚、本発明は前記一実施の形態に限定されるものではない。
まず、永久磁石固定用枠の形状や開口部の個数等については様々な構成が想定され図示したものに限定されるものではない。
永久磁石を永久磁石固定用枠を使用してヨークの所定位置に接着・固定する方法についてはこれを特に限定するものではなく、図示した永久磁石固定装置を使用した方法はあくまで一例である。
又、永久磁石固定用枠については射出成形によって製作してもよい。
その他、図示した各部の構成はあくまで一例である。
本発明は、リニアモータと永久磁石位置決め装置に係り、特に、固定子のヨークに取り付けられる複数個の永久磁石の位置決めと固定を容易に行なうことができるように工夫したものに関し、例えば、一軸アクチュエータに好適である。
本発明の一実施の形態を示す図で、リニアモータの全体の構成を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、リニアモータの固定子に使用されている永久磁石の取付構造を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、リニアモータの固定子に使用されている永久磁石の取付構造を示す分解斜視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、永久磁石と永久磁石固定用枠を接着・固定するための永久磁石固定装置の側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、永久磁石と永久磁石固定用枠を接着・固定するための永久磁石固定装置の正面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図5のVI−VI断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、永久磁石と永久磁石固定用枠を接着・固定するための永久磁石固定装置の一部断面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、永久磁石固定装置の一部の構成を示す側面図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図9(a)はアッパープレートとヨーク要素の着脱構造を示す平面図、図9(b)は図9(a)のb−b断面図、図9(c)は図9(b)のc−c矢視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図10(a)はアッパープレートとヨーク要素の着脱構造を示す平面図、図10(b)は図10(a)のb−b断面図、図10(c)は図10(b)のc−c矢視図である。 本発明の一実施の形態を示す図で、図11(a)はアッパープレートとヨーク要素の着脱構造を示す平面図、図11(b)は図11(a)のb−b矢視図、図11(c)は図11(b)のc−c矢視図である。 従来例を示す図で、リニアモータの全体の構成を示す斜視図である。 従来例を示す図で、図12のXIII−XIII断面図である。 従来例を示す図で、ヨーク要素の構成を示す斜視図である。
符号の説明
1 固定子
3 ヨーク
3a ヨーク要素
9 永久磁石
11 可動子
13 電機子取付板
15 樹脂モールド
17 コイル基板
19 巻線コイル部
21 永久磁石固定用枠
23 永久磁石嵌合用開口部













Claims (6)

  1. 対向・配置された一対のヨークの内側に複数個の永久磁石を配置してなる固定子と、上記固定子の一対のヨークの間に移動可能に配置される可動子と、を具備してなるリニアモータにおいて、
    上記永久磁石は永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を介して上記ヨークに位置決めされて接着・固定されるものであることを特徴とするリニアモータ。
  2. 請求項1記載のリニアモータにおいて、
    上記永久磁石固定用枠の永久磁石嵌合用開口部の大きさは永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定されているものであることを特徴とするリニアモータ。
  3. 装置基部と、
    上記装置基部に設置され永久磁石が嵌合・配置される嵌合凹部を備えた中間プレートと、
    上記中間プレートに対して離接可能に配置されヨークを保持するアッパープレートと、
    を具備し、
    上記中間プレートの嵌合凹部内に永久磁石を嵌合・配置し、そこに永久磁石嵌合用開口部を連接してなる永久磁石固定用枠を設置し、上記永久磁石と永久磁石固定用枠に接着剤を塗布し、上記アッパープレートを上記中間プレート方向に移動させてプレスすることにより、上記永久磁石と永久磁石固定用枠とヨークとを所定の位置関係で接着・固定するようにしたことを特徴とする永久磁石固定装置。
  4. 請求項3記載の永久磁石固定装置において、
    上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部は永久磁石との間に略遊びが生じない程度の大きさに規定されているものであることを特徴とする永久磁石固定装置。
  5. 請求項3記載の永久磁石固定装置において、
    上記中間プレートの永久磁石嵌合用開口部に嵌合・配置された永久磁石の不用意な移動を規制するロック手段が設けられていることを特徴とする永久磁石固定装置。
  6. 請求項5記載の永久磁石固定装置において、
    上記ロック手段は、磁性体を適宜出没させることによって、上記永久磁石との間の吸着力によって永久磁石をロックするものであることを特徴とする永久磁石固定装置。
JP2005120662A 2005-04-19 2005-04-19 リニアモータと永久磁石固定装置 Pending JP2006304447A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019167397A1 (ja) * 2018-03-02 2019-09-06 株式会社日立産機システム リニアモータ

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