JP5310986B2 - セグメント磁石の製造方法及び電動パワーステアリング装置の製造方法 - Google Patents

セグメント磁石の製造方法及び電動パワーステアリング装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、モータのロータに取り付け可能な複数のセグメント磁石を製造する方法及びそれらセグメント磁石を有するモータを駆動源とした電動パワーステアリング装置の製造方法に関する。
従来、この種のセグメント磁石の製造方法として、セグメント磁石と同形状の磁性体プレートを磁性粉体から成形した後、焼結し、さらに着磁してセグメント磁石を完成させる製造方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、別の従来のセグメント磁石の製造方法として、図11に示した角柱体1を磁性粉体から成形した後、焼結し、その角柱体1を複数の磁性体プレート2に縦割り分割してからその板厚方向の一方の面を曲面形状に加工し、さらに、着磁させてセグメント磁石3を完成させる方法が知られている。また、この製造方法では、セグメント磁石を容易に着磁させるために、成形時の角柱体1に圧力と共に磁束を付与して配向(磁気配向)させていた。その配向方向が図11の矢印として示されている。
特開2003−230239号公報(段落[0005]、第5図(b))
ところで、上記した従来の製造方法では、角柱体1の成形工程において、角柱体1の断面形状である長方形の長辺方向H1に磁束を付与する一方、短辺方向H2に圧力を付与していた。このため、角柱体1のうち加圧方向(短辺方向H2)と直交する外側面が、成形金型の内面から摩擦力を受け、角柱体1のうち外側面寄りの部位の配向方向(図11の矢印の方向)が磁束付与方向(長辺方向H1)に対して斜めになるという現象が起こり得た。そして、焼結後の角柱体1を、磁束付与方向(長辺方向H1)で複数の磁性体プレート2に分割していたので、角柱体1のうち磁束付与方向の両端部に位置した1対の磁性体プレート2A,2Aを着磁してなるセグメント磁石3A,3Aが、幅方向に対して傾斜した方向の磁束を発生させるように着磁し、それら以外の磁性体プレート2B,2B,・・を着磁してなるセグメント磁石3B,3B,・・が、幅方向に対して直交した方向の磁束を発生させるように着磁していた。このため、従来の製造方法で製造されたセグメント磁石3A,3B,・・でモータ(図示せず)を製造した場合、1つのロータに取り付けられた複数のセグメント磁石3A,3B同士の間で、ステータのティース(図示せず)に対して最も磁気吸引力が大きくなる電気角が相違し、コギングトルクが大きくなっていた。また、そのモータを駆動源とした電動パワーステアリング装置(図示せず)では、操舵フィーリングが悪化するといる問題が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、モータのコギングトルクを低減可能なセグメント磁石の製造方法の提供と、操舵フィーリングを向上させることが可能な電動パワーステアリング装置の製造方法の提供とを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るセグメント磁石(52)の製造方法は、磁性粉体を成形金型(60)にて角柱体(50)に成形した後、焼結し、焼結後の角柱体(50)をその長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向(X)で3枚以上の磁性体プレート(51)に縦割り分割し、磁性体プレート(51)のうち板厚方向の一方の面を幅方向で湾曲した湾曲面(51W)に加工すると共に、断面多角形のロータ(22)の外面に、磁性体プレート(51)のうち湾曲面(51W)と反対側の平坦面(51S)を固定した状態にして、それら磁性体プレート(51)の板厚方向に磁束を付与して着磁させ、モータ(20)のロータ(22)に使用可能な複数のセグメント磁石(52)を製造する方法において、磁性粉体を角柱体(50)に成形する成形工程で、角柱体(50)の長軸方向(Z)に圧力を付与すると共に、角柱体(50)の断面形状である長方形の長辺方向(X)に磁束を付与するところに特徴を有する。
請求項2の発明に係るセグメント磁石(52)の製造方法は、磁性粉体を成形金型(60)にて角柱体(50)に成形した後、焼結し、焼結後の角柱体(50)をその長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向(X)で3枚以上の磁性体プレート(51)に縦割り分割し、磁性体プレート(51)のうち板厚方向の一方の面を幅方向で湾曲した湾曲面(51W)に加工すると共に、断面多角形のロータ(22)の外面に、磁性体プレート(51)のうち湾曲面(51W)と反対側の平坦面(51S)を固定した状態にして、それら磁性体プレート(51)の板厚方向に磁束を付与して着磁させ、モータ(20)のロータ(22)に使用可能な複数のセグメント磁石(52)を製造する方法において、磁性粉体を角柱体(50)に成形する成形工程で、角柱体(50)の断面形状である長方形の長辺方向(X)に磁束と圧力との両方を付与するところに特徴を有する。
請求項3の発明に係る電動パワーステアリング装置(10)の製造方法は、請求項1又は2のセグメント磁石(52)の製造方法で製造したセグメント磁石(52)を備えたモータ(20)を電動パワーステアリング装置(10)の駆動源として組み付けるところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の発明に係るセグメント磁石の製造方法では、磁性粉体の成形工程において、角柱体の長軸方向に圧力を付与すると共に、角柱体の長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向に磁束を付与するので、角柱体の外側面が成形金型の内面から摩擦力を受けて、その外側面寄りの部位の配向方向が磁束付与方向に対して傾斜角を有しても、その傾斜角は角柱体から分割された磁性体プレートの長手方向に対する傾斜角としては出現し得るが、幅方向に対する傾斜角として出現することはない。よって、角柱体から縦割り分割された複数の磁性体プレートが、磁束付与方向の両端に位置した磁性体プレートであるか否かに拘わらず、それら磁性体プレートを着磁してなるセグメント磁石は、幅方向に対して直交した方向の磁束を発生させるように着磁する。従って、本発明の製造方法で製造された複数のセグメント磁石が組み付けられたロータでは、それら複数のセグメント磁石同士の間で、ステータのティースに対して最も磁気吸引力が大きくなる電気角が同じになり、コギングトルクを抑えることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の発明に係るセグメント磁石の製造方法では、角柱体の成形工程において、角柱体をその長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向に磁束と圧力との両方を付与するので、角柱体の外側面が成形金型の内面から摩擦力を受けても、その外側面寄りの部位の配向方向が、磁束付与方向に対して斜めになることはない。これにより、角柱体から縦割り分割された複数の磁性体プレートが、磁束付与方向の両端に位置した磁性体プレートであるか否かに拘わらず、それら磁性体プレートを着磁してなるセグメント磁石は、幅方向に対して直交した方向の磁束を発生させるように着磁する。従って、本発明の製造方法で製造された複数のセグメント磁石が組み付けられたロータでは、それら複数のセグメント磁石同士の間で、ステータのティースに対して最も磁気吸引力が大きくなる電気角が同じになり、コギングトルクを抑えることができる。
[請求項3の発明]
請求項3の発明に係る電動パワーステアリング装置の製造方法によれば、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを向上させることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の一実施形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1には、本実施形態のセグメント磁石の製造方法で用いる成形金型60が示されている。この成形金型60は、ベース金型61と可動金型62とからなり、ベース金型61には角柱状の成形部屋63が形成されている。成形部屋63は、ベース金型61のうち可動金型62との対向面に開放した上面開口63Aを有しており、可動金型62に備えた角柱状の押圧突部64が上面開口63Aから成形部屋63内の嵌合挿入されて、成形部屋63内の磁性粉体を角柱体50に成形する。ここで、本実施形態では、成形部屋63のうち上面開口63Aから奥側に向かう方向が角柱体50の長軸方向Zになっている。
図2に示すように、成形部屋63のうち長軸方向Zと直交する断面の形状は、長方形になっている。また、ベース金型61には電磁コイル65が備えられ、成形部屋63の断面形状である長方形の長辺方向Xを向いた磁束を成形部屋63内の磁性粉体に付与することができる。具体的には、ベース金型61のうち成形部屋63の断面形状の長辺方向Xで対向した対向壁63X,63Xは、磁性体で構成される一方、短辺方向Yで対向した対向壁63Y,63Y及び成形部屋63の底壁63S(図1参照)さらには可動金型62の押圧突部64(図1参照)は、非磁性体で構成されている。そして、磁性体の対向壁63X,63X同士が、非磁性体の一方の対向壁63Yの外側で連絡されてC字形の磁路61Jが構成されている。電磁コイル65は、その磁路61Jの一部に巻回されている。
以下、この成形金型60を用いて図6に示したセグメント磁石52を製造する方法を説明する。まず、成形工程として図1に示したベース金型61の成形部屋63に所定量の磁性粉体を収容し、図示しない油圧プレスによって可動金型62の押圧突部64を成形部屋63内に押し込むと共に、電磁コイル65に直流電流を通電する。すると、成形部屋63内の磁性粉体は、断面長方形の角柱体50に成形される。このとき角柱体50は、長軸方向Z(図3参照)を向いた圧力を受けて成形されると共に、角柱体50の断面形状である長方形の長辺方向X(図3参照)を向いた磁束を受けて配向(磁気配向)される。
次いで、成形金型60から取り出した角柱体50を図示しない加熱炉で焼結させる焼結工程を行う。そして、焼結炉から取り出した角柱体50(図3参照)を、図4に示すように、磁束付与方向で3枚以上(例えば、5枚)の磁性体プレート51に縦割り分割する加工工程を行う。この加工工程では、磁性体プレート51のうち板厚方向の一方の面を幅方向で湾曲した湾曲面51Wに加工する。
なお、焼結磁性体51のうち角柱体50のうち磁束付与方向の両端部に位置した焼結磁性体と中間部に位置した焼結磁性体とを区別する場合には、両端部に位置した焼結磁性体に符号「51A」を付し、中間部に位置した焼結磁性体に符号「51B」を付し、それらを区別しない場合には、符号「51」を付すことにする。
次いで、磁性体プレート51を図5に示したロータ22の外面に固定する組付工程を行う。ここで、ロータ22は、円筒体の外周面を多角形に平面加工した構造にしておく。また、磁性体プレート51のうち湾曲面51Wと反対側を平坦面51Sとし、その平坦面51Sに接着剤を塗布しておく。そして、図5に示した治具シャフト31の外側にロータ22を取り付け、サーボモータ32によってロータ22の回転位置を制御し、ロボット(図示せず)のハンド35にて磁性体プレート51を把持してロータ22の各平坦面に、順次、磁性体プレート51の平坦面51Sを接着固定していく。
次いで、着磁工程を行う。この着磁工程では、ロータ22に固定された状態の磁性体プレート51に図6に示すように電磁コイル69を対向配置して磁束を付与する。これにより、磁性体プレート51の配向方向(磁気配向方向)にN極とS極とが分極した状態に着磁し、磁性体プレート51がセグメント磁石52になる。また、隣り合った電磁コイル69,69の間では磁束の向きを異ならせておく。これにより、ロータ22の外面で隣り合ったセグメント磁石52,52同士の間では、N極とS極の配置が相互に逆向きになるように着磁される。
ここで、本実施形態では、上記したように角柱体50の成形工程において、角柱体50の長軸方向Z(図3参照)に圧力を付与すると共に、角柱体50の断面形状である長方形の長辺方向X(図3参照)に磁束を付与するので、角柱体50の外側面が、成形金型60の内面から摩擦力を受けて、その外側面寄りの部位の配向方向が磁束付与方向(長辺方向X)に対して傾斜角α(図3参照)を有しても、その傾斜角αは角柱体50から分割された磁性体プレート51の長手方向(ロータ22の軸方向)に対する傾斜角としては出現し得るが、幅方向に対する傾斜角として出現することはない(図4参照)。よって、角柱体50から縦割り分割された複数の磁性体プレート51が、磁束付与方向の両端に位置した磁性体プレート51Aであるかそれら以外の磁性体プレート51Bであるかに拘わらず、それら磁性体プレート51を着磁してなるセグメント磁石52は、幅方向に対して直交した方向の磁束を発生させるように着磁される。これにより、本実施形態の製造方法で製造された複数のセグメント磁石52が組み付けられたロータ22(図8)では、それら複数のセグメント磁石52,52同士の間で、後述するステータ21のティース21Tに対して最も磁気吸引力が大きくなる電気角が同じになり、コギングトルクを抑えることができる。
以上が、本実施形態のセグメント磁石52の製造方法の説明である。次に、セグメント磁石52を有してなるモータ20を駆動源とした電動パワーステアリング装置10(図7参照)の製造方法について説明する。この電動パワーステアリング装置10は、図7に示すように、シャフトケース11の内部に直動シャフト12を直動可能に収容して備えている。シャフトケース11の長手方向の中間部には、ステータ21が嵌合されている。図8に示すように、ステータ21は、シャフトケース11の内面に圧入固定された円筒体の内面から複数のティース21Tを突出させた構造をなしている。また、各ティース21Tにはコイル21Cが巻回されている。さらに、図7に示すように、ステータ21と直動シャフト12との間の円筒空間にロータ22が遊嵌され、シャフトケース11に両端部を回転可能に支持されている。そして、これらステータ21とロータ22とからモータ20が構成され、図8に示すように、ロータ22のセグメント磁石52とステータ21のティース21Tとがステータ21の径方向で対向している。
図7に示すように、直動シャフト12の軸方向の中間部には、ボールネジ24が形成され、そのボールネジ24に螺合したボールナット23がロータ22の内側に嵌合固定されている。また、直動シャフト12における一端寄り位置には、ラック30が形成され、そのラック30に噛合したピニオン34にステアリングシャフト29を介してハンドル28が連結されている。この電動パワーステアリング装置10は、直動シャフト12の両端部が車両(図示せず)の1対の転舵輪13,13に連結される一方、シャフトケース11が車両本体(図示せず)に固定されて車両に組み付けられる。そして、ハンドル28を操舵した際の操舵トルクによって直動シャフト12が直動すると共に、その操舵トルクに応じてモータ20が駆動される。そのモータ20の回転出力は、ボールネジ24とボールネジ24とからなるボールネジ機構25により直動シャフト12の軸力に変換されて、ハンドル28の操舵が補助される。
ここで、本実施形態の電動パワーステアリング装置10は、上記した製造方法にて製造されたセグメント磁石52を有するモータ20を駆動源としているので、従来より操舵フィーリングを向上させることができる。
[第2実施形態]
図9及び図10には、本実施形態のセグメント磁石の製造方法で用いる成形金型70が示されている。この成形金型70のベース金型71に形成された成形部屋73は、前記第1実施形態で説明した角柱体50(図3参照)に対応した形状をなし、上面開口73Aから奥側に向かう方向が角柱体50の断面形状における長辺方向X(図3参照)に相当している。また、成形部屋73の底壁73Sと可動金型72における押圧突部74は磁性体で構成され、成形部屋73を囲む側壁部73Zは非磁性体で構成されている。そして、図10に示すように、底壁73Sを側壁部73Zの外側で屈曲させて上方に延ばした起立連絡壁78を備えると共に、その起立連絡壁78に摺接可能に接合される摺動連絡壁79が押圧突部74から張り出している。これにより、成形部屋73内の磁性粉体を一部に含んだ環状磁路71Jが構成され、その環状磁路71Jの途中に電磁コイル75が巻回されている。
本実施形態では、この成形金型70の成形部屋73に磁性粉体を収容して押圧突部74を成形部屋73内に押し込むと共に、電磁コイル75に直流電流を通電して角柱体50(図3参照)を製造する。これにより、角柱体50は、その断面形状である長方形の長辺方向X(図3参照)に磁束と圧力との両方を受けて成形されることになる。従って、角柱体50の外側面が、成形金型70の内面から摩擦力を受けても、その外側面寄りの部位の配向方向が磁束付与方向に対して斜めになることはない。従って、角柱体50から縦割り分割された複数の磁性体プレート51を着磁してなるセグメント磁石52は、全て幅方向に対して直交した方向の磁束を発生させるように着磁する。よって、本実施形態の製造方法で製造された複数のセグメント磁石52を用いても、第1実施形態と同様にモータのコギングトルクを抑えることができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、セグメント磁石52がロータ22の外面に固定されていたが、セグメント磁石をロータの内部に埋め込んだ構成にしてもよい。
(2)前記第1実施形態では、磁性体プレート51をロータ22に組み付けてから着磁してセグメント磁石52にしていたが、磁性体プレート51をロータ22に組み付ける前に着磁してセグメント磁石52にしてもよい。
(3)前記第1実施形態では、所謂、ボールネジ機構でモータを直動シャフト12に連結したラック電動パワーステアリング装置に本発明を適用した例を示したが、ラックアンドピニオン機構でモータを直動シャフト12に連結したピニオン電動パワーステアリング装置に本発明を適用してもよいし、ステアリングシャフトの途中にモータをギヤ連結したコラム電動パワーステアリング装置に本発明を適用してもよい。
本発明の第1実施形態に係るセグメント磁石の製造方法で用いる成型金型の側断面図 その成型金型の平断面図 角柱体の斜視図 磁性体プレートの斜視図 磁性体プレートをロータに組み付ける装置の斜視図 ロータを軸方向から見た正面図 電動パワーステアリング装置の側断面図 モータの断面図 第2実施形態に係るセグメント磁石の製造方法で用いる成型金型の正断面図 その成型金型の側断面図 従来のセグメント磁石の製造方法で用いた角柱体の斜視図
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
20 モータ
22 ロータ
50 角柱体
51 磁性体プレート
51S 平坦面
51W 湾曲面
52 セグメント磁石
X 長辺方向
Z 長軸方向

Claims (3)

  1. 磁性粉体を成形金型にて角柱体に成形した後、焼結し、焼結後の前記角柱体をその長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向で3枚以上の磁性体プレートに縦割り分割し、前記磁性体プレートのうち板厚方向の一方の面を幅方向で湾曲した湾曲面に加工すると共に、断面多角形のロータの外面に、前記磁性体プレートのうち前記湾曲面と反対側の平坦面を固定した状態にして、それら磁性体プレートの板厚方向に磁束を付与して着磁させ、モータのロータに使用可能な複数のセグメント磁石を製造する方法において、
    前記磁性粉体を前記角柱体に成形する成形工程で、前記角柱体の長軸方向に圧力を付与すると共に、前記角柱体の断面形状である長方形の長辺方向に磁束を付与することを特徴とするセグメント磁石の製造方法。
  2. 磁性粉体を成形金型にて角柱体に成形した後、焼結し、焼結後の前記角柱体をその長軸方向と直交する断面形状である長方形の長辺方向で3枚以上の磁性体プレートに縦割り分割し、前記磁性体プレートのうち板厚方向の一方の面を幅方向で湾曲した湾曲面に加工すると共に、断面多角形のロータの外面に、前記磁性体プレートのうち前記湾曲面と反対側の平坦面を固定した状態にして、それら磁性体プレートの板厚方向に磁束を付与して着磁させ、モータのロータに使用可能な複数のセグメント磁石を製造する方法において、
    前記磁性粉体を前記角柱体に成形する成形工程で、前記角柱体の断面形状である長方形の長辺方向に磁束と圧力との両方を付与することを特徴とするセグメント磁石の製造方法。
  3. 請求項1又は2のセグメント磁石の製造方法で製造したセグメント磁石を備えたモータを電動パワーステアリング装置の駆動源として組み付けることを特徴とする電動パワーステアリング装置の製造方法。
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