JP2006303179A - 埋込導電体の形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 埋込導電体の形成方法に関し、ビアホールや埋込配線用溝の形成工程におけるダメージを低減するとともに、ビアホールや埋込配線用溝の形成後の清浄化工程のスループットを向上する。
【解決手段】 埋込導電体6用の凹部4を形成したのちに、脱ガス処理と前処理としての有機酸5を用いたドライクリーニングとを一連の工程として行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は埋込導電体の形成方法に関するものであり、特に、ダマシン構造を有する半導体装置の配線溝孔エッチング後の清浄化処理を確実に且つ高スループットで行うためのデガス/ドライクリーニング工程に特徴のある埋込導電体の形成方法に関するものである。
従来、半導体装置の電極材料、配線材料としては、Alが広く実用されてきたが、近年の半導体デバイスの高密度化・高速化に伴いAl配線からAlよりエレクトロマイグレーション耐性が高く且つ比抵抗が小さなCuを用いたCu配線へ配線材料がとって代わり、また層間膜材料も低誘電率のものが使用されるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
このような、Cu配線と低誘電率膜を用いたデバイスでは、SIV(Stress Induced Void)、EM(Electro−Migration)、或いは、TDDB(Time Dipendant Dielectric Breakdown:酸化膜経時破壊)といった信頼性を確保するのが大きな問題となり、そのために金属/金属間、絶縁膜/絶縁膜間或いは金属/絶縁膜間の界面の制御を行うことが重要となるので、この事情を図12を参照して説明する。
図12参照
デュアルダマシン工程においては、下層層間絶縁膜51中に下層Cu埋込配線層52を埋め込んだのち、エッチングストッパー膜53、SiOC膜等の低誘電率膜からなる上層層間絶縁膜54、及び、キャップ層55を順次堆積させ、次いで、レジストパターン(図示を省略)をマスクとして、ドライエッチングを施すことによって下層Cu埋込配線層52に達するビアホール56及びビアホール56に連通する埋込配線用溝57を形成する。
次いで、レジストパターンをアッシングにより除去したのち、Ta等のバリア膜58及びCu層59を順次堆積させたのち、キャップ層55をストッパーとしてCMP法により研磨することによって不要なCu層59及びバリア膜58を除去してCuビア及びCu埋込配線62を形成する。
この時、電極材料や配線材料として用いられる銅は、酸化されやすい性質を有しているため、ビアホール56内に露出する下層Cu埋込配線52の表面に、酸化銅(CuO)や亜酸化銅(Cu2 O)といった銅酸化物CuOx 60が生成されてコンタクト不良の原因となる。
即ち、エッチング後のアッシングやウエット処理で下層にある配線の上部は酸化されているので、バリア膜58を成膜すると表面に形成されている銅酸化物CuOx 60と接合するので密着性が低下するともに、絶縁物を介することになるのでコンタクト抵抗が上昇する。
また、エッチングによる低誘電率膜からなる上層層間絶縁膜54のダメージや下層Cu埋込配線62の酸化があると、次に成膜されるバリア膜が酸化されて密着性が低下するとともに、ビアホール56内のCuビアが吸い上がってCu吸い上がり部64が形成されるとともに、TaOx 等に変質されたバリア膜酸化部61においてバリア膜58のバリア性が低下してCuの滲み出しが発生してCu滲み出し部63が形成されて層間絶縁性が低下することになる。
即ち、エッチング後の低誘電率膜の表面に終端している−CH3 基が失われて酸化し疎水性から親水性に変化するため、大気中の水分や、ウエット処理の水分を含みやすくなり、この水分がバリア膜成膜後の後工程、例えば、拡散防止膜や低誘電率膜の成膜温度等で排出されてバリア膜を酸化させる。
その結果、バリア膜とCuとの密着性が低下し、さらにはバリア性も低下するので、ビアホール内のCuの吸い上がりや低誘電率膜の内部への滲み出し・拡散が起きる。
このような問題に対処するために、65nmノードまでの従来技術では、界面の清浄化として、絶縁膜/金属界面ではNH3 やH2 のプラズマ処理等の還元処理を行っており、また、金属/金属界面ではリスパッタや高温H2 熱処理等を行っており、特に、45nmノード以降の微細なデバイスでは、それぞれの界面の接触面積も小さくなり、より効果的な界面の清浄化が必要となる。
或いは、Cu配線等の金属表面或いは層間絶縁膜の表面を洗浄処理するために、カルボキシル基を有する有機酸水溶液を用いること(例えば、特許文献2参照)も提案されている。
特開2004−071705号公報 特表2001−500922号公報
しかしながら、45nmノード以降のデバイスでは、さらに低誘電率の層間膜を用いるため、NH3 やH2 のプラズマ処理等による低誘電率膜へのダメージを無視できなくなる。
また、金属/金属界面については、リスパッタによる洗浄では微細コンタクトホールの清浄化は困難となり、さらに、サーマルバジェットやスループットを考慮すると、昇温工程・降温工程及び処理済みウェハの冷却工程に時間がかかる高温H2 熱処理も適切ではなくなる。
また、有機酸水溶液を用いた清浄化処理では、有機酸水溶液による除去の後、付着している薬液除去のために純水洗浄が行われるが、この純水洗浄において、埋込電極や埋込配線を形成している銅の浸食が起こるという問題点がある。
さらに、従来技術では金属膜成膜前にビアホールや埋込配線用溝を形成する際の低誘電率膜のエッチングダメージを回復するために、デガスと下層配線の表面の清浄化処理を別々に行っているため、スループットを低下させているという問題がある。
したがって、本発明は、ビアホールや埋込配線用溝の形成工程におけるダメージを低減するとともに、ビアホールや埋込配線用溝の形成後の清浄化工程のスループットを向上することを目的とする。
図1は本発明の原理的構成の説明図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図における符号1は、それぞれ下地絶縁膜である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、埋込導電体の形成方法において、埋込導電体6用の凹部4を形成したのち、脱ガス処理と前処理としての有機酸5を用いたドライクリーニングとを一連の工程として行うことを特徴とする。
このように、脱ガス処理と前処理としての有機酸5を用いたドライクリーニングとを一連の工程として行うことにより、エッチング後の層間膜3のダメージの回復を行いまた、同時に下層配線2の表面の酸化物7を還元する清浄化も行うことができるのでスループットを向上することができる。
この場合、有機酸5を用いた処理をドライクリーニングとして行うことにより、微細化への対応が容易になるとともに、純水洗浄が不要になるため銅の浸食が防止され、さらに、脱ガス処理と一連の工程として行うことが可能になる。
なお、清浄化工程において、有機酸5を用いてドライクリーニングとして行うことにより、処理後に層間膜3の比誘電率がダメージにより増大することがない。
このような一連の工程を、脱ガス処理後に有機酸5を用いたドライクリーニングを引き続いて行っても良いが、処理圧力を変化させることによってサイクル的に繰り返し行っても良く、脱ガス−ドライクリーニングを頻繁に繰り返すことにより確実な清浄化が可能になる。
この場合のドライクリーニングに用いる有機酸5としては、カルボキシル基を有する有機酸、特に、活性化エネルギーの低い低分子の有機酸、例えば、蟻酸(HCOOH)、酢酸(CH3 COOH)、或いは、プロピオン酸(C2 5 COOH)のいずれかが好適である。
また、脱ガス処理と有機酸5を用いたドライクリーニングとを、300℃以下で行うことが望ましく、それによって、処理温度までの昇温時間及び降温時間、或いは、処理済みウェハの冷却時間を短くすることができ、スループットやサーマルバジェットを向上することができる。
なお、処理温度は、還元速度を実用上問題のない速度にするためには150℃以上にする必要がある。
また、埋込導電体6を埋め込むための層間膜3としては、高速化に対応するために比誘電率が4以下の低誘電率膜、より好適には3以下の低誘電率膜、特に、Si、C、O、N、H、或いは、Fの内の少なくとも3成分を含む低誘電率膜、例えば、ポーラスシリカ、SiOC或いはSiOCN等が望ましい。
また、このような層間膜3はCVD法或いは塗布法のいずれかによって成膜しても良い。
また、有機酸5によるドライクリーニング後に、層間膜3に形成した凹部4を埋め込むさいには、V、Ti、Ta、Zr、Hf、W、Cu、Al、Ru、Ir、Ni、或いは、Ptのいずれか、または、その窒化物、その窒化珪化物のいずれかからなる導電体を成膜すれば良く、成膜方法としてはスパッタ法、CVD法、原子層堆積(ALD)法、或いは、メッキ法のいずれでも良い。
本発明では、半導体デバイスの製造工程において、金属配線形成時にデガスと同時に前処理として有機酸を用いてドライクリーニングを行うことにより、エッチングに伴うダメージを受けた層間絶縁膜内の水分を除去すると同時に層間絶縁膜の表面を−O−CH3 終端として表面改質を行うとともに、ビアホール内に露出する下地配線の表面を還元処理して酸化物を消失させることができ、スループットを向上することができる。
本発明は、SiOC等の低誘電率の層間絶縁膜にビアホールや埋込配線用溝をエッチングによって形成したのち、エッチングに伴うダメージを受けた層間絶縁膜内の水分をデガス処理で除去すると同時に蟻酸(HCOOH)等のカルボン酸のガス中でドライクリーニング処理することによって層間絶縁膜の表面を−O−CH3 終端として表面改質を行うとともに、ビアホール内に露出する下地配線の表面を還元処理して酸化物を消失させ、次いで、TaやTaN等のバリヤメタルを介してCu等の導電体をスパッタ法、CVD法、ALD法、或いは、メッキ法で堆積させてビアホールや埋込配線用溝を埋め込んだのち、CMP(化学機械研磨)法によって余分な導電体を除去してビア及び埋込配線を形成するものである。
次に、図2乃至図6を参照して、本発明の実施例1のデュアルダマシン工程を説明する。
図2参照
まず、p型シリコン基板11に素子分離絶縁膜12を形成したのち、ゲート絶縁膜13を介してゲート電極14を設け、このゲート電極14をマスクとしてn型不純物を導入することによってn型エクステンション領域15を形成し、次いで、サイドウォール16を形成したのち、再び、n型不純物を導入することによって、n型ソース・ドレイン領域17を形成する。
次いで、全面にCoを堆積させたのち、熱処理することによってCoシリサイド電極18,19を形成し、次いで、未反応のCoを除去したのち全面にSiO2 膜20及びBPSG膜21を堆積させたのち、表面平坦化を行いSiOCNからなるキャップ層22を形成する。
次いで、n型ソース・ドレイン領域17に達するビアホールを形成したのち、TiNからなるバリア膜23を介してWを埋め込み、CMP法によって不要部を除去することによってWプラグ24を形成する。
次いで、プラズマCVD法を用いて厚さが、例えば、50nmのSiOCNからなるエッチングストッパー膜25、厚さが、例えば、250nmのSiOCからなる第1層間絶縁膜26及び厚さが、例えば、50nmのSiOCN膜からなるキャップ層27を順次堆積させる。
次いで、レジストパターン(図示を省略)をマスクとし、フロロカーボン系のエッチングガスを用いたプラズマエッチングによって、一部においてWプラグ24を露出する埋込配線用溝28を形成したのち、レジストパターンを除去する。
図3参照
次いで、処理温度を例えば200℃と一定にし、圧力と蟻酸の流量を同時に変化させることによって、デガス効果によりエッチング後のエッチングストッパー膜25、第1層間絶縁膜26及びキャップ層27のダメージを除去すると同時に、蟻酸ガス30による処理によってエッチングストッパー膜25、第1層間絶縁膜26及びキャップ層27の表面の−OH終端を−O−CH3 終端に変換するともに、Wプラグ24の上面に形成された酸化物29を還元する。
図7参照
図7は、このデガス/ドライクリーニング工程のタイムチャートであり、圧力を1Pa以下に引き切った状態で5秒間のデガス処理を行い、次いで、蟻酸流量を0sccm〜300sccmを5秒ごとに変化させて、圧力を引き切りから65Paまで変化させる工程を3回繰り返す。
再び図3参照
次いで、スパッタリング法を用いてTaからなるバリア膜31を成膜したのち、メッキ法を用いてCu層32を埋め込み、次いで、CMP法によって不要部を除去することによって第1Cu埋込配線33を形成する。
このCMP工程において、キャップ層27がストッパーとなる。
図4参照
次いで、再び、プラズマCVD法を用いて厚さが、例えば、50nmのSiOCNからなるエッチングストッパー膜34、厚さが、例えば、400nmのSiOCからなる第2層間絶縁膜35、厚さが、例えば、50nmのSiOCNからなるキャップ膜36を順次堆積させる。
次いで、再びレジストパターン(図示を省略)をマスクとし、フロロカーボン系のエッチングガスを用いたプラズマエッチングによって、第1Cu埋込配線33に達するビアホール37を形成するとともに、埋込配線用溝38,39を形成したのち、レジストパターンを除去する。
次いで、処理温度を例えば250℃と一定にし、1Pa以下の圧力に引き切った状態で1分間のデガス処理を行ったのち、蟻酸流量を200sccmとして蟻酸ガス41の圧力を133Paとした雰囲気下において2分間のドライクリーニングを行って、エッチングストッパー膜34、第2層間絶縁膜35及びキャップ層36の表面の−OH終端を−O−CH3 終端に変換するともに、第1Cu埋込配線33の露出表面に形成された銅酸化物40を還元する。
図5参照
次いで、再びスパッタリング法を用いてTaからなるバリア膜42を成膜したのち、メッキ法を用いてCu層43を埋め込む。
次いで、CMP法によって不要部を除去することによってCuビア44及び第2Cu埋込配線45,46を形成したのち、再びプラズマCVD法を用いて厚さが、例えば、50nmのSiOCNからなる拡散防止膜47を成膜する。
なお、このCMP工程において、キャップ層36がストッパーとなる。
以降は、必要とする多層配線層数に応じて拡散防止膜47をエッチングストッパー膜として、層間絶縁膜及びキャップ層の堆積工程、配線用溝及びビアホールの形成工程、デガス/ドライクリーニング工程、及び、ビア及び埋込配線の形成工程を繰り返すことによって半導体装置が完成する。
図8参照
図8は、有機酸処理による銅表面の清浄化効果の説明図であり、ここでは、本発明の実施例1の蟻酸によるドライクリーニング効果とともに、蟻酸(HCOOH)と同様に低分子のカルボン酸である酢酸(CH3 COOH)によるドライクリーニング効果を併せて示しており、蟻酸及び酢酸は従来技術の水素処理に比べて、低温での銅の還元速度が速く、また、図の直線の傾斜角で示される活性化エネルギーも同程度か小さい。
これより、有機酸の表面処理は従来技術の水素処理に比較して、より低温で効果的に銅表面を還元・清浄化できることがわかる。
例えば、昇温/降温に要する時間、或いは、処理したウェハを冷却するための時間を短縮するためには、処理温度を150〜300℃とすることが望ましく、300℃を超えるとスループット及びサーマルバジェットが低下し、150℃未満であると還元速度が遅くなり過ぎてスループットが低下する。
図9参照
図9は、低誘電率膜に対する有機酸処理の影響の説明図であり、上図は層間絶縁膜を構成するSiOC膜のFT−IRであり、また、下図はエッチングストッパー膜及びキャップ層を構成するSiOCN膜のFT−IRである。
上図に示すように、SiOC膜については、800cm-1及び1300cm-1付近に見られるSi−CH3 結合によるスペクトル、1100cm-1付近に見られるSi−O結合によるスペクトル、2200cm-1付近に見られるSi−H結合によるスペクトル、3000cm-1付近に見られるCHx 結合によるスペクトルが主要なものとなる。
一方、下図に示すように、SiOCN膜についてはSi−O結合及びSi−H結合のスペクトルの他に、Si−CH3 結合によるスペクトルが消えて替わりにSi−C結合によるスペクトルが750cm-1付近に検出されているが、どちらの膜も蟻酸処理前後でスペクトルの変化が見られないことがわかる。
また、図示は省略するものの、同様にTDSによる脱ガスについても調べてみると、検出される主なガスの質量はMz=2(H2 )、Mz=16(CH4 )、Ma=18(H2 O)、Mz=28(N2 、CO)、Mz=44(CO2 )であり、やはり蟻酸処理前後でスペクトルの変化が見られなかった。
図10参照
図10は、低誘電率膜の比誘電率の蟻酸処理依存性の説明図であり、塗布系の低誘電率膜であるポーラスシリカ膜A,B、CVD系の低誘電率膜であるSiOC膜C〜E,及びSiOCN膜F,Gのいずれにおいても、蟻酸処理の前後において比誘電率の変化は殆ど見られなかった。
なお、ここで、同じ種類の膜について、複数のサンプルを用意したのは、同じ種類の膜でもメーカによって原料の成分が微妙に異なるとともに、成膜条件によっても比誘電率が変化するためである。
図11参照
図11は低誘電率膜のI−V特性の蟻酸処理依存性の説明図であり、上図はSiOC膜CのI−V特性であり、下図はSiOCN膜のI−V特性図である。
図から明らかなように、いずれも場合にもI−V特性に変化は見られなった。
以上の説明から明らかなように、本発明のデガス/ドライクリーニングを低誘電率膜に対して行っても、水素プラズマやリスパッタ法で起きるような悪影響を与えることなく、層間絶縁膜のダメージ回復と配線表面の酸化膜の還元を同時に確実に行うことができる。
以上、本発明の実施例を説明してきたが、本発明は実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、使用している層間絶縁膜は単なる一例であり、比誘電率が4以下、より、好適には3以下であれば良く、例えば、CVD系のSiOC膜のかわりに、塗布系のポーラスシリカ膜、例えば、触媒化成工業株式会社製のポーラスシリカ原料(NCS)や、ポリアエーテル等の低誘電率の有機絶縁材料(例えば、ダウケミカル社登録商標SiLK)を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては、エッチングストッパー及びキャップ層として比誘電率が4以下のSiOCN膜を用いているが、エッチングストッパー及びキャップ層は埋込配線間の寄生容量に実質的に寄与しないので、SiC膜やSiCN膜を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては、ビア及び埋込配線をCuによって形成しているが、Cuに限られるものではなく、Cu−AlやCu−Si等のCuを主成分とする合金にも適用されるものであり、さらには、AlやAgいったCu以外の金属にも適用されるものである。
また、上記の実施例においてはバリヤメタルをTaによって形成しているが、Taに限られるものではなく、TaN、TaSiN或いはV、Ti、Zr、Hf、W、Cu、Al、Ru、Ir、Ni、Co、Pt等の金属またはその窒化物、その窒化珪化物を用いても良いものである。
また、上記の実施例においてはバリヤメタルをスパッタリング法で形成しているが、スパッタリング法に限られるものではなく、CVD法、ALD法、或いは、メッキ法を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては埋込導電体をメッキ法で成膜しているが、メッキ法に限られるものではなく、スパッタ法、CVD法、或いは、ALD法を用いて成膜しても良いものである。
また、上記の実施例においては、前段のデガス/ドライクリーニング工程をサイクリックに行い、後段のデガス/ドライクリーニング工程を単一工程として行っているが、両者を入れ換えても良いし、或いは、両方の工程を同じ方法で行っても良いものであり、いずれにしても、デガス処理とドライクリーニングを同一チャンバー内において一連の工程として行えば良いものである。
また、上記の実施例においては、ドライクリーニングに用いる有機酸として蟻酸を用いているが、蟻酸に限られるものではなく、蟻酸と同様にカルボキシル基を有する他のカルボン酸を用いても良いものである。
この場合、スループットを向上するためには低温における還元速度の速いカルボン酸が好適であるので、蟻酸の他には分子量が小さな酢酸(CH3 COOH)やプロピオン酸(C2 5 COOH)が望ましい。
また、上記の実施例においては、デュアルダマシン工程において、層間絶縁膜を一層構造としているが、ビア部と配線部の間にSiOCN膜等のミドルエッチストッパーとなる絶縁膜を挿入して二層構造としても良いものである。
なお、二層構造とする場合には、ビアホール形成用絶縁膜と配線用溝用絶縁膜は同じ組成の絶縁膜で形成しても良いが、ビアホール形成用絶縁膜は埋込配線間の寄生容量には殆ど寄与しないのでプラズマSiO2 膜等の誘電膜を用いても良いものである。
また、上記の実施例においては、デュアルダマシン工程として説明しているが、上述の第1Cu埋込配線の形成工程と同様にシングルダマシン工程にも適用されるものであり、その場合には、ビア形成工程と埋込配線形成工程のそれぞれにおいて、ビアホール形成後及び埋込配線用溝形成後にデガス処理とドライクリーニングとを一連の工程として行えば良いものである。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) 埋込導電体6用の凹部を形成したのち、脱ガス処理と前処理としての有機酸5を用いたドライクリーニングとを一連の工程として行うことを特徴とする埋込導電体の形成方法。
(付記2) 上記脱ガス処理とドライクリーニングとを、処理圧力を変化させることによってサイクル的に繰り返し行うことを特徴とする付記1の埋込導電体の形成方法。
(付記3) 上記ドライクリーニングに用いる有機酸5が、カルボキシル基を有する有機酸5であることを特徴とする付記1または2に記載の埋込導電体の形成方法。
(付記4) 上記カルボキシル基を有する有機酸5が、蟻酸、酢酸、或いは、プロピオン酸のいずれかであることを特徴とする付記3記載の埋込導電体の形成方法。
(付記5) 上記脱ガス処理と有機酸5を用いたドライクリーニングとを、300℃以下で行うことを特徴とする付記1乃至4のいずれか1に記載の埋込導電体の形成方法。
(付記6) 上記埋込導電体6を埋め込むための層間膜3が、比誘電率が4以下の低誘電率膜であることを特徴とする付記1乃至5のいずれか1に記載の埋込導電体の形成方法。
(付記7) 上記層間膜3が、Si、C、O、N、H、或いは、Fの内の少なくとも3成分を含む低誘電率膜であることを特徴とする付記6記載の埋込導電体の形成方法。
(付記8) 上記層間膜3をCVD法或いは塗布法のいずれかによって形成することを特徴とする付記7記載の埋込導電体の形成方法。
(付記9) 上記有機酸5によるドライクリーニング後に、V、Ti、Ta、Zr、Hf、W、Cu、Al、Ru、Ir、Ni、或いは、Ptのいずれか、または、その窒化物、その窒化珪化物のいずれかからなる導電体を成膜することを特徴とする付記1乃至8のいずれか1に記載の埋込導電体の形成方法。
(付記10) 上記有機酸5によるドライクリーニング後に成膜する導電体を、スパッタ法、CVD法、原子層堆積法、或いは、メッキ法のいずれかにより成膜することを特徴とする付記9記載の埋込導電体の形成方法。
本発明の活用例としては、高集積度半導体装置の多層配線構造が典型的なものであるが、半導体装置における配線構造に限られるものではなく、強誘電体を用いた光偏向素子等の光デバイス或いは電子デバイスの配線接続構造としても適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程の図2以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程の図3以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程の図4以降の途中までの説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程の図5以降の説明図である。 本発明の実施例1のデュアルダマシン工程におけるデガス/ドライクリーニング工程のタイムチャートである。 有機酸処理による銅表面の清浄化効果の説明図である。 低誘電率膜に対する有機酸処理の影響の説明図である。 低誘電率膜の比誘電率の蟻酸処理依存性の説明図である。 低誘電率膜のI−V特性の蟻酸処理依存性の説明図である。 従来技術の問題点の説明図である。
符号の説明
1 下地絶縁膜
2 下層配線
3 層間膜
4 凹部
5 有機酸
6 埋込導電体
7 酸化物
11 p型シリコン基板
12 素子分離絶縁膜
13 ゲート絶縁膜
14 ゲート電極
15 n型エクステンション領域
16 サイドウォール
17 n型ソース・ドレイン領域
18 Coシリサイド電極
19 Coシリサイド電極
20 SiO2
21 BPSG膜
22 キャップ層
23 バリア膜
24 Wプラグ
25 エッチングストッパー膜
26 第1層間絶縁膜
27 キャップ層
28 埋込配線用溝
29 酸化物
30 蟻酸ガス
31 バリア膜
32 Cu層
33 第1Cu埋込配線
34 エッチングストッパー膜
35 第2層間絶縁膜
36 キャップ膜
37 ビアホール
38 埋込配線用溝
39 埋込配線用溝
40 銅酸化物
41 蟻酸ガス
42 バリア膜
43 Cu層
44 Cuビア
45 第2Cu埋込配線
46 第2Cu埋込配線
47 拡散防止膜
51 下層層間絶縁膜
52 下層銅埋込配線層
53 エッチングストッパー膜
54 上層層間絶縁膜
55 キャップ層
56 ビアホール
57 埋込配線用溝
58 バリア膜
59 Cu層
60 銅酸化物CuOx
61 バリア膜酸化部
62 Cu埋込配線
63 Cu滲み出し部
64 Cuの吸い上がり部

Claims (5)

  1. 埋込導電体用の凹部を形成したのち、脱ガス処理と前処理としての有機酸を用いたドライクリーニングとを一連の工程として行うことを特徴とする埋込導電体の形成方法。
  2. 上記脱ガス処理とドライクリーニングとを、処理圧力を変化させることによってサイクル的に繰り返し行うことを特徴とする請求項1の埋込導電体の形成方法。
  3. 上記ドライクリーニングに用いる有機酸が、カルボキシル基を有する有機酸であることを特徴とする請求項1または2に記載の埋込導電体の形成方法。
  4. 上記脱ガス処理と有機酸を用いたドライクリーニングとを、300℃以下で行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の埋込導電体の形成方法。
  5. 上記埋込導電体を埋め込むための層間膜が、比誘電率が4以下の低誘電率膜であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の埋込導電体の形成方法。
JP2005122741A 2005-04-20 2005-04-20 埋込導電体の形成方法 Pending JP2006303179A (ja)

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