JP2002270609A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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JP2002270609A JP2001067615A JP2001067615A JP2002270609A JP 2002270609 A JP2002270609 A JP 2002270609A JP 2001067615 A JP2001067615 A JP 2001067615A JP 2001067615 A JP2001067615 A JP 2001067615A JP 2002270609 A JP2002270609 A JP 2002270609A
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Masataka Mizukoshi
正孝 水越
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は銅を主材料とする電極或いは配線の
表面に付着する不要物を除去する工程/手段を有する半
導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置に関し、
銅配線等に形成される表面酸化膜を均一にかつ効率的に
除去することを課題とする。 【解決手段】 銅配線3に形成された表面酸化膜6を清
浄する清浄工程を有する半導体装置の製造方法であっ
て、清浄工程は、表面酸化膜6をカルボン酸塩に置換す
る第1の工程と、生成されたカルボン酸塩を還元除去す
る第2の工程とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法及び半導体装置の製造装置に係り、特に銅を主材料と
する電極或いは配線の表面に付着する不要物を除去する
工程/手段を有する半導体装置の製造方法及び半導体装
置の製造装置に関する。
【0002】従来では、半導体装置の配線或いは電極
は、アルミを主とする金属で製造するのが一般的であっ
た。しかしながら近年では、配線の微細化、高速化の要
求を満たすため、抵抗率が小さくエレクトロマイグレー
ション耐性の高い銅を主材とする配線の実用化の開発が
進められている。
【0003】この銅は、アルミに比べて還元されやすい
ものの、容易に酸化される特性を有している。よって、
半導体装置の製造工程では、銅配線或いは銅電極の表面
に形成される酸化膜を、速やかにかつ正確に除去し清浄
する技術が必要となる。
【0004】
【従来の技術】従来、銅を主材料とする電極或いは配線
(以下、この電極及び配線をまとめて銅配線等というも
のとする)を有した半導体装置の製造工程において清浄
工程を実施するのは、半導体内配線の化学機械研磨
(以下、CMPという)工程の後処理として、半導体基
板に対して物理気相成長(以下、PVDという)処理、
或いは化学気相成長(以下、CVDという)処理の前処
理として、エッチング処理の後処理として、実装処
理の前処理として等である。以下、各々における清浄処
理について説明する。
【0005】 CMP工程の後処理としての清浄工程 従来から知られている、銅配線等のCMP工程終了後に
実施される清浄方法としては、例えば特開平11−33
023号公報等の様にカルボン酸を酸化材として用いる
方法があるが、これは予めアルカリ雰囲気清浄後に酸雰
囲気清浄を行なうものである。この他、特開平8−83
780号公報等の様にカルボン酸を酸化材として用いる
方法や装置の公知例は数多い。
【0006】通常、銅配線等のCMP工程終了後に実施
される清浄は、ブラシスクラバーによるパーティクル除
去工程と、絶縁層上の銅酸化物及び銅配線等に形成され
た銅酸化物の薬液による除去が行われる。薬液は、クエ
ン酸、シュウ酸、フッ化水素等の銅酸化物は除去する
が、銅に対してはエッチング作用の少ないものが選択さ
れる。
【0007】 PVD処理,CVD処理の前処理とし
ての清浄工程 物理または化学蒸着工程での酸化膜除去方法としては、
例えば特開平9−82798号公報に開示されている様
に、還元性ガスプラズマによる酸化膜除去方法がある。
これは、銅配線等に水素ガスを混ぜたガスで逆スパッタ
し清浄化する方法である。
【0008】また、特開平9−232313号公報に
は、銅配線等の形成時に還元性(水素)ガスで表面を清浄
化し均一な形成を行なう方法が開示されている。更に、
特開平8−316233号公報等に開示されているよう
に、カルボン酸を還元性ガスとして用いる方法がある
が、これは酸化ガスとの併用により局部的に酸化還元反
応を起こすことで還元した後埋め込みを行なうものであ
る。
【0009】PVD工程は、例えば銅よりなる下層配線
及びこれを被覆する絶縁層が形成された半導体基板に、
埋め込み電極を形成する時等に実施される。具体的に
は、絶縁層の埋め込み電極形成位置にビアホールを形成
し下層配線を露出させた上で、このビアホール内にPV
D技術でバリアメタルを堆積形成(膜形成)する。
【0010】そして、その後にPVD技術で銅をビアホ
ール内に埋め込み、これにより下層配線に接続した埋め
込み電極を形成する。清浄工程は、このバリアメタル堆
積前に下層配線と銅との電気的接続性を保証するため実
施される。具体的には、アルゴン(Ar)のスパッタに
よる前処理により、下層配線の表面をクリーニングす
る。またCVD工程では、例えばCMPの終了の他に、
数100nmのSiN膜等を半導体基板の表面に堆積す
る。これは、下層配線及び埋め込み電極から絶縁層中に
銅が拡散することを防ぐためである。
【0011】 エッチング処理の後処理としての清浄
工程 上記のように、半導体基板に下層配線と導通する埋め込
み電極を形成する場合、絶縁層にビアホールを形成す
る。このビアホールの形成は、埋め込み電極の形成位置
に開口を有するレジストを絶縁層上に設け、このレジス
トをマスクとして絶縁層のエッチングを行なう。
【0012】このエッチングの終了後は、アッシング装
置にてレジストを除去し、除去しきれていないビアホー
ルの側壁等に付着したSi,C,Cu等の付着物(以
下、デポ物質という)を、薬液を用いて清浄処理する。
この薬液は、ビアホール内に銅よりなる下層配線が表出
していることから強酸やアルカリを使用することが難し
く、弱酸清浄にて行われていた。
【0013】 実装処理の前処理としての清浄工程 例えば、銅を主材料とする電極の接合工程では、一般に
はんだを接合材料とした方法が用いられている。その場
合、接合前或いは接合時に、銅電極の表面に酸化膜が形
成されてしまう。この銅酸化物は導電性が劣るため、清
浄処理を行なうことにより除去することが行なわれてい
る。この銅酸化物の清浄方法としては、例えば特開平7
−75699号公報等に開示されている様に、カルボン
酸をフオーミングガスとして用いて除去する方法があ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の清浄方法では、次にのべるような問題点があっ
た。
【0015】 CMP工程の後処理としての清浄工程
における問題点 上記したように、CMP工程の後処理として実施される
清浄工程では、パーティクル除去工程と、絶縁層上の銅
酸化物及び銅配線当に形成された銅酸化物の薬液による
除去が行われる。この薬液による処理が終了すると、そ
の後に薬液を除去するための純水清浄が行われる。
【0016】しかしながら、この純水洗浄において、薬
液のPH値が酸性から中性に変化していく過程で、銅配
線等のコロージョンを起こすという問題点があった。こ
れは、薬液濃度が濃い場合は銅配線当の全面において軽
いエッチングが進むが、希薄液中では局所的なエッチン
グが起こってしまうことによる。
【0017】図9は、薬液(同図に示す例では、エッチ
ング剤であるCIREX(商品名))の濃度を変化させ
た場合に、0.27μm幅の銅配線等に発生するコロー
ジョンを示している。同図より、薬剤の濃度変化に伴い
コロージョンが発生していることがわかる。また、薬液
中の溶存酸素量が多い場合においても、局所的にコロー
ジョンンが進む。その結果、従来の清浄方法では、均一
なエッチングができないという問題点があった。
【0018】 PVD処理,CVD処理の前処理とし
ての清浄工程における問題点 上記のように、PVD工程の前処理として実施される清
浄処理は、Arのスパッタによる物理的な除去方法であ
ったため、ビアホールの底に露出した下層配線(銅より
なる)に汚染物が再付着し、また絶縁層に形成されたビ
アホールの肩がスパッタにより削られてしまい、微細な
埋め込み電極形成を行なうことができないという問題点
があった。
【0019】またCVD工程では、上記のようにSiN
膜等を半導体基板の表面に堆積するが、CMP後からC
VD膜の堆積までの間に、銅配線等は大気中にさらされ
ることになるので銅配線等が酸化されてしまうことは避
けられない。よって、通常SiN膜等の拡散防止膜の堆
積前に、CVD装置内で前処理としてHやNH等の
還元性ガスによるプラズマ処理が行われる。このプラズ
マ処理は、400℃付近の温度環境下での処理となる
が、このように温度が高く、かつ銅配線等が表出した状
態での処理となるため、銅表面が再結晶化により凹凸を
もってしまい、このため局所的にCVD膜のカバレッジ
が悪化してしまうという問題点があった。
【0020】 エッチング処理の後処理としての清浄
工程における問題点 上記のように、エッチング処理後の清浄処理は、主に薬
液を用いた清浄処理となるが、この方法では清浄作用は
十分ではなく、効果的な清浄を行なうことができないと
いう問題点があった。
【0021】 実装処理の前処理としての清浄工程に
おける問題点 上記のように従来では、実装時に銅を主材料とする電極
を接合するのに、はんだを接合材料として用いていた。
しかしながら、高速信号を伝送する際に、電極材料と全
く抵抗率の異なる接合材料を使うと、その部分で電磁界
の反射が発生して高速伝送を妨げることになる。異種材
料をできる限り用いずに接合するか、用いる場合は極力
薄い層にして接合し信号の反射を抑えることが望まし
い。
【0022】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、銅を主材料とする電極或いは配線の表面に形成さ
れる表面酸化膜を均一にかつ効率的に除去することを可
能とした半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装
置を提供することを目的とする。
【0023】また、本発明の他の目的は、清浄工程の次
工程として実施される成膜工程において良好なカバレッ
ジを実現することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに本発明では、次に述べる各手段を講じたことを特徴
とするものである。
【0025】請求項1記載の発明は、銅を主材料とする
電極或いは配線に形成された表面酸化膜を清浄する清浄
工程を有する半導体装置の製造方法であって、該清浄工
程は、前記表面酸化膜をカルボン酸塩に置換する第1の
工程と、該カルボン酸塩を還元除去する第2の工程とを
含むことを特徴とするものである。
【0026】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置の製造方法において、前記清浄工程が終
了した後、前記電極或いは配線の表面に絶縁物を被覆す
る被覆工程を設けたことを特徴とするものである。
【0027】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の半導体装置の製造方法において、前記清浄工程が終
了した後、前記電極或いは配線を他の導体と接合する接
合工程を更に設けたことを特徴とするものである。
【0028】また、請求項4記載の発明は、請求項1乃
至3のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記カルボン酸塩がギ酸塩であることを特徴とす
るものである。
【0029】また、請求項5記載の発明は、請求項1乃
至4のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、還元
性ガスとの混合雰囲気下で使用されることを特徴とする
ものである。
【0030】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造方法において、前記第2の工程を50hPa以上1
000hPa以下の減圧雰囲気下で実施することとしても
よい。
【0031】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造方法において、前記第2の工程を200℃以上4
00℃以下の加熱雰囲気下で実施することとしてもよ
い。
【0032】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至5のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、蒸気
或いはミストの状態で前記電極或いは配線に供給される
ことを特徴とするものである。
【0033】また、請求項7記載の発明は、請求項1乃
至6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、爆発
限界を持たない溶液濃度で使用されることを特徴とする
ものである。
【0034】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造方法において、前記接合工程後に、1Pa以上1hPa
以下の減圧雰囲気下で、かつ50℃以上150℃以下の
加熱雰囲気下で前記カルボン酸の除去を行なうこととし
てもよい。
【0035】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造方法において、前記接合工程で前記電極或いは配
線と他の導体とを接合するのに、超音波振動を用いるこ
ととしてもよい。
【0036】また、請求項8記載の発明は、銅を主材料
とする電極或いは配線が設けられた半導体基板に対し、
前記電極或いは配線に形成された表面酸化膜を清浄する
清浄装置を具備する半導体装置の製造装置であって、前
記清浄装置が、前記半導体基板に対しカルボン酸を供給
するカルボン酸供給機構と、前記基板を加熱する加熱機
構と、前記半導体基板に対し、前記表面酸化膜と前記カ
ルボン酸との反応物であるカルボン酸塩を還元する還元
物質を供給する還元物質供給機構とを具備することを特
徴とするものである。
【0037】また、請求項9記載の発明は、請求項8記
載の半導体装置の製造装置において、前記清浄装置によ
り清浄された前記半導体基板上に、少なくとも前記電極
或いは配線の表面を被覆するよう導電膜或いは絶縁層を
堆積させる堆積装置を更に設けたことを特徴とするもの
である。
【0038】また、請求項10記載の発明は、請求項8
記載の半導体装置の製造装置において、前記清浄装置に
より清浄された前記半導体基板と、他の導体と接合する
接合装置を更に設けたことを特徴とするものである。
【0039】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造装置において、前記カルボン酸供給機構は、カル
ボン酸と不活性ガスとを混合して前記半導体基板に供給
する構成としてもよい。
【0040】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造装置において、前記排気機構と最終排気ダクトの
間に、カルボン酸回収機構を設けた構成としてもよい。
【0041】また、上記した各請求項記載の半導体装置
の製造装置において、前記清浄装置と前記堆積装置を別
室に配置する構成としてもよい。
【0042】上記の各手段は、次のように作用する。上
記したように本発明では、銅を主材料とする電極或いは
配線(銅配線等)の表面に形成される酸化膜(表面酸化
膜)を除去するのに、表面酸化膜をカルボン酸塩へ置換
し、その上で還元除去することを特徴としている。これ
により、銅配線等自身や周辺の構成物への物理的及び化
学的損傷を与えることなく、表面酸化膜の除去を均一か
つ効率的に実施することができる。
【0043】表面酸化膜は主に酸化第二銅(CuO)で
あるが、それをそのまま還元性のある水素雰囲気等に放
置しても、400℃以上の温度をかけなければ還元され
ない。そこで、低温で銅表面が速やかに還元されるため
に、本発明では、一度表面を反応性の高い塩の状態にし
てから銅の還元が起こるような反応系とした。
【0044】また本発明では、反応性の高い塩としてカ
ルボン酸塩を選び、カルボン酸塩を作るカルボン酸ガス
にはギ酸を適用し、例えば200℃以上400℃以下の
加熱を行った。
【0045】ギ酸を用いた場合における反応は、下記の
ように示される。
【0046】2HCOOH十CuO→(HCOO)
u十H0 (HCOO)Cu→Cu十H0十2CO このように、ギ酸塩は分解してHOとCOになるた
め、清浄後に銅配線等が形成された半導体基板上に不純
物は残留せず、この清浄処理の後工程に対して影響を及
ぼすことは無い。
【0047】一方、使用するカルボン酸としては、銅と
カルボン酸塩を生成するものであれば各種のもの(例え
ば、酢酸)を使用することも可能である。しかしなが
ら、カルボン酸塩となってからの反応はギ酸が一番速や
かであり、この点からギ酸を用いることが望ましい。ま
た、生成したカルボン酸塩から銅を還元させるには、還
元性ガス(例えば、水素等)を導入することで還元させ
ることができる。
【0048】ところで、上記に示したカルボン酸を表面
酸化膜の除去に用いる場合、表面酸化膜を効率よく除去
するために、除去処理における環境温度を適正化する必
要がある。そこで、本発明者は表面酸化膜を還元するに
必要な温度条件を調査し、図10に示す結果を得た。こ
の結果より、還元時における雰囲気温度が200℃以上
400℃以下の温度雰囲気下でないと充分な還元速度が
得られず、これ以上の温度では銅結晶粒の成長が促進さ
れ表面に凹凸ができるため、実用上これが限界の温度と
考えられる。
【0049】一方、半導体装置の製造装置の構成におい
ては、カルボン酸の導入時に半導体基板の絶縁層上に液
滴が付着すると焼きつき(異物発生)を起こすため、これ
を防ぐ方法が必要となる。また、銅は再酸化しやすい物
質なので、再酸化を防ぐ構成も必要となる。
【0050】この点については、カルボン酸を銅配線等
に供給する際、カルボン酸を小粒のミスト状として噴霧
し、かつ噴霧されたミスト状のカルボン酸が蒸気になる
よう構成することにより解決することができる。例え
ば、株式会社いけうち製の噴霧ノズルBIMK6004
は、大気中で条件により15〜30μmの粒径で噴霧で
き、またBIMV.8002Sでは10〜20μmの粒
径で噴霧することができる。
【0051】他の手段としては、カルボン酸のミストと
混合するガス(例えば、窒素ガス)を加熱することによ
り、カルボン酸の蒸気を発生させる方法も考えられる。
例えば、株式会社キクチ製のラインヒータL−00−1
00Wでは、ガス流量12リットル/分で最高300℃
まで加熱することができる。
【0052】また、熱板等にカルボン酸のミストを噴霧
して、間接的に蒸気を発生させる方法を採用してもよ
い。この場合、熱板となるヒータを250〜300℃に
加熱し、この熱板上にカルボン酸のミスト(例えば、ギ
酸ミスト)を噴霧し、発生する蒸気で表面酸化膜を除去
する構成としてもよい。
【0053】一方、銅の酸化膜除去に使用するカルボン
酸の濃度によっては、処理中に爆発の危険が有るためこ
れを回避する必要がある。例えば、カルボン酸としてギ
酸を用いた場合には、ギ酸は体積濃度98%で69℃の
引火点を持つため、装置のトラブルによって引火・爆発
する危険が有る。
【0054】しかしながら、体積濃度76%以下にした
場合、引火点がなくなり爆発の危険性がなく、かつ還元
性には影響しない。よって、カルボン酸の濃度を引火点
が存在しない濃度(ギ酸の場合には、体積濃度は75
%)以下とすることにより、清浄処理時における安全性
を向上させることができる。
【0055】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。
【0056】本発明は、銅を主材料とする電極或いは配
線(銅配線等)を有した半導体装置の製造工程の内、銅
配線等に形成された表面酸化膜を清浄する工程に特徴を
有する。また、前記したように、半導体装置の製造工程
において、清浄工程を実施するのは、半導体内配線の
CMP工程の後処理として、半導体基板に対してPV
D処理、或いはCVD処理の前処理として、エッチン
グ処理の後処理として、実装処理の前処理として等で
ある。よって、以下の説明では、上記の〜に場合分
けして説明するものとする。
【0057】(第1実施例)本実施例は、CMP工程の後
処理としての清浄工程を実施するものである。図1は、
本実施例で用いる半導体装置の製造装置40Aを示して
いる。尚、図1(B)は、図1(A)の図中矢印X1−
X1に沿う矢視図である。製造装置40Aは、予熱室2
2a,処理室23a,保温ヒータ室24a,ロードロッ
ク室25,及び搬送室27等により構成されている。こ
の各部屋22a,23a,24a.25.27は、気密
に開閉可能なゲート32Aにより画成された構成とされ
ている。また、各部屋22a,23a,24a.25.
27は、排気ポンプ20a,20bに選択的に接続され
ており、各部屋毎に所定の減圧雰囲気を実現できる構成
となっている。更に、各部屋22a,23a,24a.
25.27に配設された各構成要素は、制御盤26によ
り統括的に駆動制御される構成とされている。
【0058】ロードロック室25は、製造装置40Aの
外部から半導体基板1が装着脱される部屋である。この
ロードロック室25は、半導体基板1が装着脱される時
は大気圧とされているが、半導体基板1がロードロック
室25に装着されると排気ポンプ20bにより減圧処理
が行なわれる。そして、ロードロック室25内の圧力が
所定の減圧雰囲気となった上で、ゲート32Aが開か
れ、半導体基板1は搬送室27に設けられた搬送アーム
21により、他の各部屋22a,23a,24aに搬送
される。
【0059】予熱室22aは、内部に半導体基板1が搭
載される予熱ヒータ22bが設けられている。この予熱
ヒータ22bは、後述する処理室23aにおいて清浄処
理が行なわれる前に、半導体基板1を予備加熱するのに
用いられる部屋である。尚、予熱ヒータ22bによる半
導体基板1の加熱の仕方は、制御盤26により任意に設
定可能である。
【0060】処理室23aは、半導体基板1に形成され
た下層配線2及び銅配線3等(銅配線等)の表面に形成
された表面酸化膜14を清浄し除去する部屋である。図
1(B)に示すように、処理室23aは、半導体基板1
を載置する昇降温ヒータ23b、後に詳述するようにカ
ルボン酸ミスト7(本実施例では、カルボン酸としてギ
酸を用いている)とを半導体基板1に向け噴霧するミス
ト導入ノズル23c等が配設されている。
【0061】昇降温ヒータ23bは、半導体基板1を載
置するステージとしても機能するものであり、半導体基
板1を真空吸着するための真空チャック機構(図示せ
ず)が内設されている。この真空チャック機構は、図示
しない基板吸着弁をオン(ON)することにより真空吸
着を開始し、オフ(OFF)することにより真空吸着を
解除する構成とされている。また、昇降温ヒータ23b
は、載置された半導体基板1の温度を昇温及び降温でき
る構成となっている。
【0062】また、ミスト導入ノズル23cは供給装置
30に接続されており、このミスト導入ノズル23cと
供給装置30を接続する配管にはぎ酸・窒素導入弁31
が設けられている。よって、このぎ酸・窒素導入弁31
が開弁することにより、ギ酸ミストは半導体基板1に供
給される。
【0063】保温ヒータ室24aは、処理室23aで清
浄処理された半導体基板1が搬送される部屋である。こ
の保温ヒータ室24aは、保温ヒータ24bを有してお
り、よって半導体基板1を加熱しうる構成となってい
る。よって、処理室23aにおける清浄処理により、仮
に半導体基板1にカルボン酸(ギ酸)が残留していたと
しても、保温ヒータ室24a内に加熱処理されることに
より、残留カルボン酸を気化させることにより除去する
ことができる。これにより、水洗浄を行なうことなく、
残留カルボン酸の除去を行なうことができる。
【0064】続いて、上記した製造装置40Aを用い
て、半導体装置(半導体基板1)を製造する方法につい
て説明する。尚、前記のように本実施例は、半導体基板
1の下層配線2及び銅配線3の表面に形成された表面酸
化膜を清浄する工程に特徴を有し、他の工程は従来と変
わるところが無いため、以下の説明では表面酸化膜の清
浄工程について説明するものとする。
【0065】図2(A)は、CMP工程を実施する前の
半導体基板1を示している。半導体基板1は銅よりなる
下層配線2が形成されており、その上部には層間絶縁材
4が形成されている。また、層間絶縁材4の所定位置に
はビアホール18が形成されており、このビアホール1
8には例えばメッキ法により銅配線3が形成された構成
とされている。同図に示すように、CMP工程を実施す
る前であるため、銅配線3の一部は層間絶縁材4の上面
にも形成された構成とされている。
【0066】この半導体基板1に形成された銅配線3
は、CMP工程において酸化剤と研磨粒子を用いた化学
機械研磨処理により、層間絶縁層4の表面が露出するま
で研磨処理が行なわれる。このCMP工程が終了した時
点で、図2(B)に示すように、銅配線3の表面には表
面酸化膜6が形成される。
【0067】また、CMP工程が終了した時点で、半導
体基板1の表面全体にわたりCMP工程で使用した研磨
粒子5が付着する。この研磨粒子5は、ウェハスクラバ
若しくは超音波清浄等を実施することにより基板表面か
ら除去する。
【0068】この研磨粒子5が除去された半導体基板1
は、図1に示す製造装置40Aに装着され、表面酸化膜
6の清浄処理が行なわれる。製造装置40Aは、予熱ヒ
ータ22b及び保温ヒータ24bは予め加温した状態と
なっている。また、搬送室27の内圧は20Pa程度に、
また処理室23aの内圧は10Pa以下となるよう排気さ
れている。
【0069】上記の半導体基板1は、先ずロードロック
室25に装着される。この際、ロードロック室25にラ
ックを設け、複数の半導体基板1を一括的に装着する構
成としてもよい。半導体基板1が装着されると、排気ポ
ンプ20bを用いて排気処理を行ない、ロードロック室
25を10Pa以下まで減圧させる。
【0070】ロードロック室25が上記所定圧力まで減
圧されると、ゲート32A,32Bは開蓋し、半導体基
板1は搬送室27に設けられた搬送アーム21により、
半導体基板1はロードロック室25から予熱室22aに
搬送される。搬送された半導体基板1は予熱ヒータ22
b上に載置され、続いてゲート32Bが閉蓋し、半導体
基板1に対する加熱処理が実施される。
【0071】図3は、製造装置40Aにおける製造方法
の工程フロー図を示している。同図では、最上部に半導
体基板1の温度変化を示しており、以下順次ギ酸・窒素
導入弁の開閉状態、処理室内圧、基板吸着弁の開閉状態
が示されている。半導体基板1が予熱室22aに装着さ
れた時点が、図3における時刻T0である。同図におけ
る時刻T0〜時刻T1の間、半導体基板1は予熱室22
a内で加熱され、これにより半導体基板1は予熱され
る。
【0072】予熱室22aにおける半導体基板1に対す
る予熱処理が終了すると、ゲート32B,ゲート32C
は開蓋し、予熱された半導体基板1は搬送アーム21に
より処理室23aに搬送される。また、次の半導体基板
1が、ロードロック室25から予熱室22aに搬送され
る。
【0073】半導体基板1が処理室23aに搬送され、
昇降温ヒータ23bに載置されると、ゲート32Cは閉
蓋する。また、半導体基板1が処理室23a内に装着さ
れると、昇降温ヒータ23bによる半導体基板1の昇温
処理が開始されると共に、排気ポンプ20aが起動する
ことにより処理室23aの減圧処理が開始される。ま
た、基板吸着弁がオン(ON)となり、半導体基板1は
昇降温ヒータ23bに吸着固定される。
【0074】そして、半導体基板1が図3に示す第1の
設定温度まで上昇した時点で、ぎ酸・窒素導入弁31を
オフ(OFF)からオン(ON)に切替え、所定時間t
だけ供給装置30からギ酸(カルボン酸)を半導体基板
1に供給する。具体的には、半導体基板1が250℃
(第1の設定温度)まで上昇し、処理室23a内の圧力
が約60Paの減圧雰囲気下においてぎ酸・窒素導入弁3
1をオン(ON)とし、10ccのぎ酸を窒素と混合し
たミスト7(以下、カルボン酸ミストという)をミスト
導入ノズル23cから処理室23a内に導入した。図2
(C)は、処理室23aにカルボン酸ミスト7が導入さ
れた状態を示している。
【0075】ところで、上記したように、カルボン酸
(ぎ酸)の導入時に半導体基板1の層間絶縁材4上にカ
ルボン酸の液滴が付着すると、半導体基板1に焼きつき
(異物発生)が発生するおそれがある。これを防止するた
めに本実施例では、ギ酸を小粒のミスト状として処理室
23a内に供給する構成としている。このカルボン酸ミ
スト7は、ミスト導入ノズル23cとして、上記した株
式会社いけうち製の噴霧ノズルBIMK6004,BI
MV.8002S等を用いることにより容易に生成する
ことができる。
【0076】更に、このカルボン酸ミスト7を蒸気にし
た上で、ミスト導入ノズル23cから半導体基板1に供
給することも有効である。カルボン酸ミスト7の蒸気
は、カルボン酸ミスト7を構成する窒素ガスを加熱し、
これによりカルボン酸(ギ酸)蒸発させることにより生
成することができる。この窒素ガスを加熱する手段とし
ては、上記のように株式会社キクチ製のラインヒータL
−00−100W等を用いることができる。尚、カルボ
ン酸の蒸気を発生させる方法は、上記の方法に限定れさ
るものではなく、熱板となるヒータを250〜300℃
に加熱し、この熱板上にカルボン酸ミスト7(ギ酸ミス
ト)を噴霧し、これによりカルボン酸の蒸気を発生させ
る構成としてもよい。
【0077】ところで、上記したようにカルボン酸は引
火点を持ち、例えばギ酸は体積濃度87%で40℃の引
火点を持つ。このため、この体積濃度でギ酸を使用とし
た場合、製造装置40Aのトラブルによって引火・爆発
する危険が有る。しかしながら、本実施例で用いている
ギ酸の体積濃度は75%以下に設定している。ギ酸は、
体積濃度を76%以下にした場合、引火点がなくなり爆
発の危険性がなくなり、かつ体積濃度を低下させても還
元性には影響しない。よって、本実施例によれば、安全
性を確保しつつ、表面酸化膜6の清浄処理を確実に行な
うことができる。
【0078】上記のようにギ酸を導入した後、処理室2
3aの雰囲気圧力は、60000Pa〜75000Paに保
持される。また、半導体基板1は、約6分間の間(図3
の時刻T2〜T3の間)、最高温度350℃(第2の設
定温度)で加熱処理される。この時刻T2〜T3の間に
おいて、銅配線3の表面に形成された表面酸化膜6(第
二酸化銅)はギ酸塩に変化し、その後に還元される。こ
のように本実施例では、ギ酸を供給することにより表面
酸化膜6を反応性の高いギ酸塩(カルボン酸塩)にして
から、銅の還元が起こるような反応系としたため、低温
で表面酸化膜6の清浄処理を行なうことが可能となっ
た。
【0079】上記処理を実施することにより、図2
(D)に示すように、銅配線3の表面に形成されていた
表面酸化膜6は除去され、前記した反応式に従い銅が銅
配線3上に生成される。また、同時に生成されるH
とCOは、処理室23aの外部に排出される。
【0080】続いて、半導体基板1の温度を降温しなが
ら、処理室23a内の圧力を10Pa以下まで排気し、こ
れに伴い処理室23a内のカルボン酸ミスト7も排気さ
れる(時刻T3〜時刻T4)。また、基板吸着弁がオフ
(OFF)とされ、半導体基板1の昇降温ヒータ23b
への固定も解除される。
【0081】上記した処理室23aによる表面酸化膜6
の清浄処理が終了すると、ゲート32C,32Dが開蓋
され、半導体基板1は処理室23aから保温ヒータ室2
4aに搬送される。半導体基板1が保温ヒータ室24a
の保温ヒータ24bに装着されると、ゲート32Dは閉
蓋される。そして、保温ヒータ24bは、半導体基板1
を前記した第1の設定温度(250℃)に維持する。
【0082】ところで、処理室23aから取り出された
半導体基板1には、ギ酸が残留して付着しているおそれ
がある。ギ酸が銅配線3上に残留している場合、銅配線
3がギ酸により再酸化するおそれがある。しかしなが
ら、保温ヒータ室24aにおいて清浄処理が終了した半
導体基板1を排気環境下で加熱することにより、残留す
るギ酸は気化し、半導体基板1から除去される。この処
置により、銅配線3の再酸化を防止することができる。
【0083】保温ヒータ室24aにおける残留ギ酸の除
去処理が終了すると、ゲート32A,32Dは開蓋し、
半導体基板1は搬送アーム21により保温ヒータ室24
aからロードロック室25に搬送される。そして、ゲー
ト32Aを閉蓋した上で、ロードロック室25をリーク
することにより、半導体基板1はロードロック室25か
ら取り出される。図2(E)は、ロードロック室25か
ら取り出された半導体基板10示している。同図に示す
ように、銅配線3の上面には表面酸化膜6が形成されて
おらず、高品質の半導体基板1を製造することができ
る。
【0084】尚、上記した実施例では、処理室23aに
おける半導体基板1の加熱温度を250℃〜350℃に
設定したが,これよりも低い温度で表面酸化膜6の清浄
処理を実施することも可能である。具体的には、本発明
者の実験では、200℃〜300℃の間の温度設定とし
ても、表面酸化膜6の清浄が適正に行なわれることが実
証されている。
【0085】(第2実施例)本実施例は、エッチング処
理の後処理として、また半導体基板に対してPVD処理
或いはCVD処理の前処理として清浄工程を実施するも
のである。図4は、本実施例で用いる半導体装置の製造
装置40Bを示している。尚、図4(B)は、図4
(A)の図中矢印X2−X2に沿う矢視図である。また
本実施例で用いる図4及び以下説明かる各実施例の説明
に用いる図において、先に図1を用いて説明した第1実
施例に係る製造装置40Aと同一構成については同一符
号を付してその説明を省略する。また、本実施例で実施
する半導体装置の製造工程及び以下説明する各実施例の
製造工程の内、第1実施例で説明した製造工程の処理と
同一処理を行なう製造工程についても、その説明を省略
するものとする。
【0086】本実施例に係る製造装置40Bは、第1実
施例に係る製造装置40Aに設けられていた保温ヒータ
24bに代えて、PVD/CVD室28を設けたことを
特徴とするものである。このPVD/CVD室28は、
半導体基板1に対してPVD処理或いはCVD処理を実
施する部屋である。本実施例では、PVD/CVD室2
8はPVD処理を行なう構成とされている。
【0087】PVD/CVD室28は、清浄処理を行な
う処理室23aに対して最も離間する位置に配設されて
いる。PVD/CVD室28で実施されるPVD処理/
CVD処理は、不要ガスの侵入を嫌う処理である。よっ
て、処理室23aから反応性の高いカルボン酸がPVD
/CVD室28内に侵入すると、半導体基板1の膜形成
の信頼性が著しく低下する。
【0088】しかしながら、本実施例のように処理室2
3aとPVD/CVD室28を離間は位置し、かつ各部
屋23a,28及び、その間に位置する搬送室27にそ
れぞれ排気系を設ける(排気ポンプ20a,20bを接
続する)ことにより、カルボン酸がPVD/CVD室2
8に侵入することを確実に防止することができる。これ
により、PVD/CVD室28で生成される膜の信頼性
を高めることができる。
【0089】続いて、上記した製造装置40Bを用い
て、半導体装置(半導体基板1)を製造する方法につい
て説明する。図5(A)は、製造装置40Bに装着する
前の半導体基板1を示している。同図に示すように、半
導体基板1の層間絶縁材4には、予めエッチング工程を
実施することにより、下層配線2が露出するようビアホ
ール18が形成されている。しかしながら、エッチング
工程によりビアホール18を形成した後、半導体基板1
を製造装置40Bに装着するまでには、製造装置間の搬
送処理等によりある程度の時間を要する。従って、この
時間の間は、表面酸化膜6は大気にさらされた状態とな
り、下層配線2の表面には表面酸化膜6が形成される。
一方、前工程として実施されるエッチング工程では、ビ
アホール18の側面にSi,C,Cu等のデポ物質19
が付着する場合がある。
【0090】このように、ビアホール18内に表面酸化
膜6及びデポ物質19が存在する半導体基板1は、製造
装置40Bのロードロック室25に装着される。本実施
例では、ロードロック室25に装着された半導体基板1
は、搬送アーム21により処理室23aに搬送される。
【0091】処理室23aでは、第1実施例で述べたと
同様の清浄処理を実施することにより、表面酸化膜6及
びデポ物質19の還元除去を行なう。即ち、処理室23
a内を上記した所定の減圧雰囲気とすると共に、半導体
基板1を約200℃〜350℃に加熱した状態で供給装
置30よりカルボン酸ミスト7を供給する。図5(B)
は、処理室23aにおいて表面酸化膜6及びデポ物質1
9の還元除去処理を実施している様子を示している。こ
のように本実施例においても、ギ酸を供給することによ
り表面酸化膜6及びデポ物質19を反応性の高いギ酸塩
(カルボン酸塩)にしてから、このギ酸塩の還元除去を
行なう構成としている。このため、表面酸化膜6及びデ
ポ物質19の除去処理を低温で行なうことができる。
【0092】上記処理を実施することにより、図5
(C)に示すように、下層配線2の表面に形成されてい
た表面酸化膜6及びビアホール18の側壁に付着してい
たデポ物質19は除去される。
【0093】上記した処理室23aによる表面酸化膜6
及びデポ物質19の清浄処理が終了すると、半導体基板
1は処理室23aから保温ヒータ室24aに搬送され
る。保温ヒータ室24aでは、下層配線2の再酸化を防
止するため、半導体基板1に対し加熱処理が行なわれ、
半導体基板1上に残留するギ酸の除去が行なわれる。
【0094】このギ酸の除去処理が終了すると、ゲート
32C,32Dが開蓋され、搬送アーム21により半導
体基板1はPVD/CVD室28に搬送される。PVD
/CVD室28では、PVD処理を実施することによ
り、ビアホール18内に第1の堆積層8を形成する。
【0095】図5(D)は、第1の堆積層8を形成した
後の半導体基板1を示している。この第1の堆積層8
は、例えばバリアメタルとして機能する層である。この
ように形成された第1の堆積層8は、表面が清浄化され
た下層配線2の上面及びビアホール18の内面と接触す
るため、接触抵抗が充分低い接続を実現することができ
る。また、第1の堆積層8の形成は、表面酸化膜6及び
デポ物質19による凹凸が存在しない状態での形成処理
となるため、カバレッジ良く第1の堆積層8を形成する
ことができる。
【0096】第1の堆積層8が形成されると、続いてP
VD/CVD室28においてビアホール18を埋める埋
め込み電極となる第2の堆積層9が形成され、これによ
り図5(E)に示す半導体基板1が製造される。
【0097】PVD/CVD室28における第1の堆積
層8及び第2の堆積層9の形成処理が終了すると、半導
体基板1は搬送アーム21によりロードロック室25に
搬送され、前記のようにリーク処理を行なった後にロー
ドロック室25から取り出される。
【0098】上記した実施例では、PVD/CVD室2
8でPVD処理を実施する例について述べたが、本実施
例では処理室23aにおいて比較的低温(例えば、20
0℃程度)での清浄処理が可能となるため、PVD/C
VD室28でCVD処理を実施する場合にも有効であ
る。即ち、図6(A)に示されるような下層配線2上に
表面酸化膜6が形成された半導体基板1を製造装置40
Bに装着し、図6(B)に示すように処理室23aで前
述と同様の還元処理を実施する際、熱により下層配線2
上に凹凸が発生することを防止することができる。
【0099】よって、表面酸化膜6が除去された状態に
おいて、図6(C)に示すように、下層配線2の上面は
平滑面となる。これにより、続いてPVD/CVD室2
8で実施されるSiN膜等の層間絶縁材4をCVDによ
り堆積させる際、カバレッジ良く層間絶縁材4を堆積さ
せることが可能となる。
【0100】尚、上記したように、本実施例に係る製造
装置40Bでは予熱室22aを設けていないが、第1実
施例で行なっていた予熱室22aにおける半導体基板1
に対する予熱処理は、処理室23aに設けられている昇
降温ヒータ23bを用いて実施することができる。よっ
て、予熱室22aを取り除いた構成としても、清浄処理
に支障を生ずることはない。
【0101】(第3実施例)本実施例は、実装処理の前
処理として清浄工程を実施するものである。図7は、本
実施例で用いる半導体装置の製造装置40Cを示してい
る。 尚、図7(B)は、図7(A)の図中矢印X3−
X3に沿う矢視図である。
【0102】本実施例に係る製造装置40Cは、第1実
施例に係る製造装置40Aに設けられていた保温ヒータ
24b、或いは第2実施例に係る製造装置40Bに設け
られているPVD/CVD室28に代えて、部品実装室
29を設けたことを特徴とするものである。本実施例に
おける部品実装室29は、パッケージ基材10と配線基
材11とを接合する処理を行なう構成とされている。
【0103】図8(A)に示すように、パッケージ基材
10は、内部配線15、この内部配線15を被覆するパ
ッケージカバー材16、及び内部配線15と接続される
と共にパッケージカバー材16から突出したパッケージ
基材端子12等により構成されている。また、配線基材
11は、内部配線15、この内部配線15を被覆する実
装基材カバー材17、及び内部配線15と接続されると
共に実装基材カバー材17から突出した実装基材端子1
3等により構成されている。
【0104】パッケージ基材端子12及び実装基材端子
13は、それぞれにCuを主材料とする金属材料により
形成されている。この各端子12,13は、大気放置さ
れることにより、その表面に内部配線15がそれぞれ形
成されている。本実施例に係る製造装置40Cは、各端
子12,13に形成されている表面酸化膜14を清浄し
除去した上で接合するものである。
【0105】続いて、上記した製造装置40Cを用い
て、パッケージ基材10を配線基材11に実装する方法
について説明する。図8(A)は、製造装置40Cに装
着する前のパッケージ基材10及び配線基材11を示し
ている。同図に示すように、パッケージ基材10のパッ
ケージ基材端子12、及び配線基材11の実装基材端子
13には表面酸化膜14が形成されている。このよう
に、各端子12,13に端子材料と異なる表面酸化膜1
4が形成されたままで実装処理を行なうと、表面酸化膜
14の形成部位で電磁界の反射が発生し、信号の高速伝
達が妨げられることは前述した通りである。
【0106】上記のように表面酸化膜14が形成された
パッケージ基材10及び配線基材11は、製造装置40
Cのロードロック室25に装着される。各機材10,1
1がロードロック室25に装着されると、搬送アーム2
1により各機材10,11は処理室23aに搬送され
る。
【0107】処理室23aでは、第1実施例で述べたと
同様の清浄処理を実施することにより、各端子12,1
3の表面に形成された表面酸化膜14の還元除去が実施
される。即ち、処理室23a内を上記した所定の減圧雰
囲気とすると共に、各機材10,11を約200℃〜3
50℃に加熱した状態で供給装置30よりカルボン酸ミ
スト7を供給する。図8(B)は、処理室23aにおい
て表面酸化膜14の還元除去処理を実施している様子を
示している。このように本実施例においても、ギ酸を供
給することにより表面酸化膜14を反応性の高いギ酸塩
(カルボン酸塩)にしてから、このギ酸塩の還元除去を
行なう構成としている。このため、表面酸化膜14の除
去処理を低温で行なうことができる。また、上記清浄処
理を実施することにより、図8(C)に示すように、各
端子12,13の表面に形成されていた表面酸化膜14
は除去される。
【0108】上記した処理室23aによる表面酸化膜1
4の清浄処理が終了すると、各機材10,11は処理室
23aから保温ヒータ室24aに搬送される。保温ヒー
タ室24aでは、各端子12,13の再酸化を防止する
ため、各機材10,11に対し加熱処理が行なわれ、各
機材10,11上に残留するギ酸の除去が行なわれる。
【0109】このギ酸の除去処理が終了すると、ゲート
32C,32Dが開蓋され、搬送アーム21により各機
材10,11は部品実装室29に搬送される。部品実装
室29では、パッケージ基材端子12と実装基材端子1
3を接合することにより、パッケージ基材10を配線基
材11に実装する処理が実施される。
【0110】このパッケージ基材端子12と実装基材端
子13を接合する処理は、非酸化雰囲気中で実施され
る。よって、部品実装室29内で、清浄化された各端子
12,13が再酸化するようなことはない。また、具体
的な接合方法としては、各端子12,13を約200℃
〜300℃に加熱した加熱接合を用いることができる。
この加熱接合の際、必要に応じては圧力を印加する構成
としてもよい。更に、超音波振動を各機材10,11に
与えることにより、各端子12,13を超音波溶接する
構成としてもよい。
【0111】図8(D)は、パッケージ基材10が配線
基材11に実装された状態を示している。同図に示すよ
うに、表面酸化膜14が清浄された状態でパッケージ基
材端子12は実装基材端子13に接合されるため、パッ
ケージ基材10を配線基材11に確実に実装することが
できる。
【0112】尚、超音波溶接を用いる場合には、必ずし
も各端子12,13の双方を清浄する必要はなく、いず
れか一方の端子の表面が清浄化されれば効果を発揮でき
る。これは、超音波振動させることにより、表面酸化膜
14が機械的に除去(剥離)されるからである。
【0113】部品実装室29における実装処理が終了す
ると、一体化された各機材10,11は搬送アーム21
によりロードロック室25に搬送され、前記のようにリ
ーク処理を行なった後にロードロック室25から取り出
される。
【0114】以上の説明に関し、更に以下の項を開示す
る。 (付記1) 銅を主材料とする電極或いは配線を形成す
る電極/配線形成工程と、前記電極或いは配線に形成さ
れた表面酸化膜を清浄する清浄工程とを有する半導体装
置の製造方法であって、該清浄工程は、前記表面酸化膜
をカルボン酸塩に置換する第1の工程と、該カルボン酸
塩を還元除去する第2の工程とを含むことを特徴とする
半導体装置の製造方法。 (付記2) 付記1記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記清浄工程が終了した後、前記電極或いは配線の
表面に絶縁物を被覆する被覆工程を設けたことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 (付記3) 付記1記載の半導体装置の製造方法におい
て、前記清浄工程が終了した後、前記電極或いは配線を
他の導体と接合する接合工程を更に設けたことを特徴と
する半導体装置の製造方法。 (付記4) 付記1乃至3のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記カルボン酸塩は、ギ酸
塩であることを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記5) 付記1乃至4のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記カルボン酸塩を生成す
るカルボン酸は、還元性ガスとの混合雰囲気下で使用さ
れることを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記6) 付記1乃至5のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記第2の工程は、50hP
a以上1000hPa以下の減圧雰囲気下で実施されること
を特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記7) 付記1乃至6のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記第2の工程は、200
℃以上400℃以下の加熱雰囲気下で実施することを特
徴とする半導体装置の製造方法。 (付記8) 付記1乃至7のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記カルボン酸塩を生成す
るカルボン酸は、蒸気或いはミストの状態で前記電極或
いは配線に供給されることを特徴とする半導体装置の製
造方法。 (付記9) 付記1乃至9のいずれか一項に記載の半導
体装置の製造方法において、前記カルボン酸塩を生成す
るカルボン酸は、爆発限界を持たない溶液濃度で使用さ
れることを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記10) 付記3乃至9のいずれか一項に記載の半
導体装置の製造方法において、前記接合工程後に、1Pa
以上1hPa以下の減圧雰囲気下で、かつ50℃以上15
0℃以下の加熱雰囲気下で前記カルボン酸の除去を行な
うことを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記11) 付記3乃至10のいずれか一項に記載の
半導体装置の製造方法において、前記接合工程で前記電
極或いは配線と他の導体とを接合するのに、超音波振動
を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。 (付記12) 銅を主材料とする電極或いは配線が設け
られた半導体基板に対し、前記電極或いは配線に形成さ
れた表面酸化膜を清浄する清浄装置を具備する半導体装
置の製造装置であって、前記清浄装置は、前記半導体基
板に対しカルボン酸を供給するカルボン酸供給機構と、
前記基板を加熱する加熱機構と、前記半導体基板に対
し、前記表面酸化膜と前記カルボン酸との反応物である
カルボン酸塩を還元する還元物質を供給する還元物質供
給機構とを具備することを特徴とする半導体装置の製造
装置。 (付記13) 付記12記載の半導体装置の製造装置に
おいて、前記清浄装置により清浄された前記半導体基板
上に、少なくとも前記電極或いは配線の表面を被覆する
よう導電膜或いは絶縁層を堆積させる堆積装置を更に設
けたことを特徴とする半導体装置の製造装置。 (付記14) 付記12記載の半導体装置の製造装置に
おいて、前記清浄装置により清浄された前記半導体基板
と、他の導体と接合する接合装置を更に設けたことを特
徴とする半導体装置の製造装置。 (付記15) 付記12乃至14のいずれか一項に記載
の半導体装置の製造装置において、前記カルボン酸供給
機構は、カルボン酸と不活性ガスとを混合して前記半導
体基板に供給する構成とされていることを特徴とする半
導体装置の製造装置。 (付記16) 付記12乃至15のいずれか一項に記載
の半導体装置の製造装置において、前記清浄装置と前記
堆積装置を別室に配置したことを特徴とする半導体装置
の製造装置。
【0115】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、銅を主材料
とする電極或いは配線に形成された表面酸化膜をカルボ
ン酸塩に置換した上で還元除去するため、表面酸化膜を
確実に除去することができる。また、カルボン酸或は、
電極或いは配線の表面酸化膜に酸素のない状態で供給さ
れ、かつ純水清浄することなくカルボン酸を効果的に除
去できるため、電極或いは配線に局所的なコロージョン
が発生することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である半導体装置の製造装
置を示す構成図である。
【図2】図1に示す製造装置を用いた半導体装置の製造
方法を説明するための図である。
【図3】図2に示す半導体装置の製造方法の工程フロー
図である。
【図4】本発明の第2実施例である半導体装置の製造装
置を示す構成図である。
【図5】図4に示す製造装置を用いた半導体装置の製造
方法を説明するための図である(その1)。
【図6】図4に示す製造装置を用いた半導体装置の製造
方法を説明するための図である(その2)。
【図7】本発明の第3実施例である半導体装置の製造装
置を示す構成図である。
【図8】図7に示す製造装置を用いた半導体装置の製造
方法を説明するための図である
【図9】CMP工程での表面エッチング状態を示す図で
ある。
【図10】表面酸化膜を還元するのに必要な温度条件を
示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 下層配線 3 銅配線 4 層間絶縁材 5 研磨粒子 6 表面酸化膜 7 カルボン酸ミスト 8 第1の堆積層 9 第2の堆積層 10 パッケージ基材 11 配線基材 12 パッケージ基材端子 13 実装基材端子 14 表面酸化膜 15 内部配線 18 接続ビア 20a,20b 排気ポンプ 21 搬送アーム 22a 予熱室 22b 予熱ヒータ 23a 処理室 23b 昇降温ヒータ 23c ミスト導入ノズル 24a 保温ヒータ室 24b 保温ヒータ 25 ロードロック室 26 制御盤 27 搬送室 28 PVD/CVD室 29 部品実装室 30 供給装置 40A〜40C半導体製造装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮嶋 基守 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 水越 正孝 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 渡辺 英二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5F033 JJ11 NN06 NN07 PP26 QQ48 QQ85 QQ92 QQ94 XX02 XX09 XX20 5F043 AA40 BB30 DD05 DD12 DD13 EE02 EE03 EE07 EE12 EE27 EE36 GG02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅を主材料とする電極或いは配線に形成
    された表面酸化膜を清浄する清浄工程を有する半導体装
    置の製造方法であって、 該清浄工程は、 前記表面酸化膜をカルボン酸塩に置換する第1の工程
    と、 該カルボン酸塩を還元除去する第2の工程とを含むこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記清浄工程が終了した後、前記電極或いは配線の表面
    に絶縁物を被覆する被覆工程を設けたことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記清浄工程が終了した後、前記電極或いは配線を他の
    導体と接合する接合工程を更に設けたことを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記カルボン酸塩は、ギ酸塩であることを特徴とする半
    導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、還元性ガス
    との混合雰囲気下で使用されることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、蒸気或いは
    ミストの状態で前記電極或いは配線に供給されることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の
    半導体装置の製造方法において、 前記カルボン酸塩を生成するカルボン酸は、爆発限界を
    持たない溶液濃度で使用されることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 銅を主材料とする電極或いは配線が設け
    られた半導体基板に対し、前記電極或いは配線に形成さ
    れた表面酸化膜を清浄する清浄装置を具備する半導体装
    置の製造装置であって、 前記清浄装置は、 前記半導体基板に対しカルボン酸を供給するカルボン酸
    供給機構と、 前記基板を加熱する加熱機構と、 前記半導体基板に対し、前記表面酸化膜と前記カルボン
    酸との反応物であるカルボン酸塩を還元する還元物質を
    供給する還元物質供給機構とを具備することを特徴とす
    る半導体装置の製造装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体装置の製造装置に
    おいて、 前記清浄装置により清浄された前記半導体基板上に、少
    なくとも前記電極或いは配線の表面を被覆するよう導電
    膜或いは絶縁層を堆積させる堆積装置を更に設けたこと
    を特徴とする半導体装置の製造装置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の半導体装置の製造装置
    において、 前記清浄装置により清浄された前記半導体基板と、他の
    導体と接合する接合装置を更に設けたことを特徴とする
    半導体装置の製造装置。
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