JP2003193246A - 無電解めっきの前処理方法及び前処理液 - Google Patents

無電解めっきの前処理方法及び前処理液

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 触媒を使用することなく、無電解めっきによ
って、配線の表面に配線保護層を確実に形成でき、更に
はスループット向上および装置のコンパクト化を図れる
ようにする。 【解決手段】 埋め込み配線構造を有する半導体装置の
露出配線の表面に、無電解めっきで配線保護層を選択的
に形成するに際し、無電解めっき液の構成成分で前処理
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無電解めっきの前
処理方法及び前処理液に関し、特に半導体ウエハ等の基
板の表面に設けた配線用の微細な凹部に銅、銀または金
等の導電体を埋め込んで構成した埋込み配線の露出表面
に、無電解めっきで配線保護層を形成するに際し、めっ
き前処理を行うのに使用される無電解めっきの前処理方
法及び前処理液に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の配線形成プロセスとして、
配線溝及びコンタクトホールに金属(導電体)を埋込む
ようにしたプロセス(いわゆる、ダマシンプロセス)が
使用されつつある。これは、層間絶縁膜に予め形成した
配線溝やコンタクトホールに、アルミニウム、近年では
銅や銀等の金属を埋め込んだ後、余分な金属を化学的機
械的研磨(CMP)によって除去し平坦化するプロセス
技術である。
【0003】この種の配線、例えば配線材料として銅を
使用した銅配線にあっては、平坦化後、銅からなる配線
の表面が外部に露出しており、配線(銅)の熱拡散を防
止したり、例えばその後の酸化性雰囲気の絶縁膜(酸化
膜)を積層して多層配線構造の半導体装置を作る場合等
に、配線(銅)の酸化を防止したりするため、Co合金
やNi合金等からなる配線保護層(蓋材)で露出配線の
表面を選択的に覆って、配線の熱拡散及び酸化を防止す
ることが検討されている。このCo合金やNi合金等
は、例えば無電解めっきによって得られる。
【0004】ここで、例えば、図9に示すように、半導
体ウエハ等の基板Wの表面に堆積したSiO等からな
る絶縁膜10の内部に配線用の微細な凹部12を形成
し、表面にTaN等からなるバリア層14を形成した
後、例えば、銅めっきを施して、基板Wの表面に銅膜を
成膜して凹部12の内部に埋め込み、しかる後、基板W
の表面にCMP(化学機械的研磨)を施して平坦化する
ことで、絶縁膜2の内部に銅膜からなる配線16を形成
し、この配線(銅膜)16の表面に、例えば無電解めっ
きによって得られる、Co−W−P合金膜からなる配線
保護層(蓋材)18を選択的に形成して配線16を保護
する場合を考える。この場合、このCo−W−Pめっき
液として、例えば、下記の表1に示すような組成のもの
が使用される。
【0005】
【表1】 図10は、従来の一般的な無電解めっきによって、この
ようなCo−W−P合金膜からなる配線保護層(蓋材)
18を配線の表面に選択的に形成する工程を工程順に示
すブロック図で、先ず、CMP処理を施した半導体ウエ
ハ等の基板W(図9参照)を、例えば液温が25℃で、
0.5MのHSO等の酸溶液中に1分程度浸漬させ
て、絶縁膜10の表面に残った銅等のCMP残さ等を除
去する。そして、基板Wの表面を超純水等の洗浄液で洗
浄した後、例えば、液温が25℃で、0.005g/L
のPdClと0.2ml/LのHCl等の混合溶液中
に基板Wを1分程度浸漬させ、これにより、配線16の
表面に触媒としてのPdを付着させて配線16の露出表
面を活性化させる。次に、基板Wの表面を超純水等の洗
浄液で洗浄した後、例えば液温が25℃で、20g/L
のNa ・2HO(クエン酸ナトリウ
ム)等の溶液中に基板Wを浸漬させて、配線16の表面
に中和処理を施す。そして、基板Wの表面を超純粋で水
洗した後、例えば液温が80℃で、前述の表1に示す組
成のCo−W−Pめっき液中に基板を120秒程度浸漬
させて、活性化させた配線16の表面に選択的な無電解
めっき(無電解Co−W−P蓋めっき)を施し、しかる
後、基板の表面を超純水等の洗浄液で洗浄する。これに
よって、配線16の表面に、Co−W−P合金膜からな
る配線保護層18を選択的に形成して配線16を保護す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
にあっては、無電解めっきによって、Co−W−P合金
膜からなる配線保護層(蓋材)を形成する際に、配線の
表面に、例えばPd等の触媒を付与する触媒付与処理を
施しており、この触媒付与は、下記の化学式で示す置換
めっきによって行われるため、図9に示すように、原理
的に下地の配線(銅膜)16が浸蝕(エッチング)さ
れ、これによって、配線(銅膜)16の内部にボイドV
が発生して配線特性が劣化してしまう。しかも、Pd
は、銅に対する拡散元素であるため、銅配線の低抵抗を
阻害してしまう。
【0007】
【式1】 また、絶縁膜上に配線保護層が形成されることを防止す
るため、絶縁膜上に残った銅等からなるCMP残さを除
去する必要があり、これは、一般にHSOやHCl
などの無機酸を使用して行われており、一方、無電解め
っき液は、一般にアルカリ溶液から構成されている。こ
のため、めっき処理の直前に中和工程を入れてめっきプ
ロセスを安定化させることが必要となり、工程が多くな
って、各工程における処理槽の数も多くなる。この結
果、スループットが低下するばかりでなく、各工程のプ
ロセス管理が煩雑になり、しかも、装置が大きくなっ
て、クリーンルーム内の設置スペースを広く占拠しクリ
ーンルームのコストの増大に繋がってしまう。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
触媒を使用することなく、無電解めっきによって、配線
の表面に配線保護層を確実に形成でき、更にはスループ
ット向上および装置のコンパクト化を図れるようにした
無電解めっきの前処理方法および前処理液を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、埋め込み配線構造を有する半導体装置の露出配線の
表面に、無電解めっきで配線保護層を選択的に形成する
に際し、無電解めっき液の構成成分で前処理を行うこと
を特徴とする無電解めっきの前処理方法である。このよ
うに、無電解めっき液の構成成分でめっき前処理を行う
ことで、無電解めっき液に対する汚染を防止し、しか
も、無電解液めっき液の構成成分である錯化剤成分、p
H調整剤成分、還元剤成分を利用することで、触媒がな
くても無電解めっき反応が可能となり、中和等の余計な
工程も不要となる。
【0010】請求項2に記載の発明は、無電解めっき液
の構成成分で埋め込み配線以外の配線形成金属を除去す
る処理と、無電解めっき液の構成成分で埋め込み配線表
面を活性化する処理とを有することを特徴とする請求項
1記載の無電解めっきの前処理方法である。この埋め込
み配線以外の配線形成金属、例えば銅等のCMP残さ
は、例えば無電解めっき液の構成成分である錯化剤成分
によって除去される。また、配線表面は、例えば無電解
めっき液の構成成分である還元剤成分によって、例えば
Cu酸化物やCu水酸化物等を還元除去することにより
活性化される。
【0011】請求項3に記載の発明は、無電解めっき液
の構成成分で埋め込み配線表面に付着した付着物を除去
する処理を更に有することを特徴とする請求項2記載の
無電解めっきの前処理方法である。この埋め込み配線表
面に付着した付着物、例えば、CMP後に配線の表面に
存在する銅の酸化防止剤としてのBTA(ベンゾトリア
ゾール)は、例えば無電解めっき液の構成成分である錯
化剤成分やpH調整剤成分によって除去される。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記各処理及び
/または洗浄処理を無電解めっきのプロセス温度と同じ
温度で行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の無電解めっきの前処理方法である。これによ
り、無電解めっきの前処理で半導体ウエハ等の基板をプ
リヒートして、スループットを向上させ、しかも装置の
コンパクト化を図って、クリーンルームコストを低減す
ることができる。請求項5に記載の発明は、無電解めっ
き液の構成成分として、無電解めっき液の還元剤成分、
錯化剤成分またはpH調整剤成分の少なくとも1種を用
いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載
の無電解めっきの前処理方法である。
【0013】請求項6に記載の発明は、無電解めっき液
の錯化剤成分を用いる処理と、無電解めっき液の還元剤
成分を用いる処理とを経ることを特徴とする請求項1乃
至5のいずれかに記載の無電解めっきの前処理方法であ
る。請求項7に記載の発明は、無電解めっき液の錯化剤
成分を用いる処理の後に、無電解めっき液のpH調整剤
成分を用いる処理を更に経ることを特徴とする請求項6
記載の無電解めっきの前処理方法である。
【0014】請求項8に記載の発明は、埋め込み配線構
造の配線材料として、Cu、Cu合金、Ag、Ag合
金、AuまたはAu合金を使用することを特徴とする請
求項1乃至7のいずれかに記載の無電解めっきの前処理
方法である。請求項9に記載の発明は、前記配線保護層
は、Co、Co合金、NiまたはNi合金からなること
を特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の無電解
めっきの前処理方法である。このNi合金としては、N
i−BまたはNi−W−B合金等が挙げられ、Co合金
としては、Co−BまたはCo−W−B合金等が挙げら
れる。
【0015】請求項10に記載の発明は、埋め込み配線
構造を有する半導体装置の露出配線の表面に、無電解め
っきで配線保護層を選択的に形成するに際し、めっき前
処理を行う無電解めっきの前処理液であって、無電解め
っき液の錯化剤成分である有機酸を有することを特徴と
する無電解めっきの前処理液である。この錯化剤として
は、シュウ酸等のカルボン酸及びそれらの塩、酒石酸、
クエン酸等のオキシカルボン酸及びそれらの塩、グリシ
ン等のアミノカルボン酸及びそれらの塩が挙げられる。
また、それらは単独で使用しても良く、2種以上併用し
ても良い。濃度は、一般的には、0.0001〜1.5
mol/L、好ましくは0.01〜1.00mol/L
程度で、pHは、一般的には7以下、好ましくは、1〜
4程度である。
【0016】請求項11に記載の発明は、埋め込み配線
構造を有する半導体装置の露出配線の表面に、無電解め
っきで配線保護層を選択的に形成するに際し、めっき前
処理を行う無電解めっきの前処理液であって、無電解め
っき液の還元剤成分であるアルキルアミンボランまたは
硼素化水素化合物を有することを特徴とする無電解めっ
きの前処理液である。アルキルアミンボランとしては、
例えばジメチルアミンボラン(DMAB)、ジエチルア
ミンボラン等を挙げることができる。濃度は、一般的に
は、0.01〜1mol/L、好ましくは、0.01〜
0.5mol/L程度である。
【0017】請求項12に記載の発明は、埋め込み配線
構造を有する半導体装置の露出配線の表面に、無電解め
っきで配線保護層を選択的に形成するに際し、めっき前
処理を行う無電解めっきの前処理液であって、無電解め
っき液のpH調整成分である水酸化テトラメチルアンモ
ニウムまたはアンモニアを有することを特徴とする無電
解めっきの前処理液である。この水酸化テトラメチルア
ンモニウム(TMAH)またはアンモニア水のpHは、
一般的には、7以上で、好ましくは、12〜14程度で
ある。
【0018】請求項13に記載の発明は、Cu、Cu合
金、Ag、Ag合金、AuまたはAu合金を配線材料と
した埋め込み配線構造を有し、無電解めっき液の構成成
分で前処理を行った後、無電解めっきを施して、露出配
線の表面を配線保護層で選択的に覆ったことを特徴とす
る半導体装置である。請求項14に記載の発明は、前記
配線保護層は、Co、Co合金、NiまたはNi合金か
らなることを特徴とする請求項13記載の半導体装置で
ある。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、2層の埋込み配線構造を有する本
発明の実施の形態の半導体装置の断面構造を示す。な
お、この例では、配線材料として銅を使用している。図
1に示すように、半導体基材20の表面に堆積した、例
えばSiOからなる絶縁膜22の内部に、例えばリソ
グラフィ・エッチング技術により配線用の微細な凹部2
4を形成し、その上にTaN等からなるバリア層26を
形成している。そして、凹部24の内部に銅を埋め込ん
で第1層の銅配線28を形成し、この銅配線28の露出
表面を配線保護層30で選択的に覆い、更に表面全体を
SiN等からなる保護層32で覆って第1層の配線構造
を構成している。
【0020】ここで、この銅配線28は、半導体基板W
の表面に銅めっきを施すことで、凹部24の内部に銅を
充填させるとともに、絶縁膜22上に銅を堆積させ、そ
の後、化学機械的研磨(CMP)により、絶縁膜22上
の銅及びバリア層を除去して、凹部24内に充填させた
銅の表面と絶縁膜22の表面とをほぼ同一平面にするこ
とで形成される。
【0021】そして、この第1層の配線構造を有する基
板Wの上面に、例えばSiOからなる絶縁膜34を堆
積させ、この絶縁膜34の内部に、例えばリソグラフィ
・エッチング技術により配線保護層30に達する配線用
の微細な凹部36を形成し、その上にTaN等からなる
バリア層38を形成している。そして、凹部36の内部
に銅を埋め込んで第2層の銅配線40を形成し、この銅
配線40の露出表面を配線保護層42で選択的に覆い、
更に表面全体をSiN等からなる保護層44で覆って第
2層の配線構造を構成している。なお、この銅配線40
は、半導体基板Wの表面に銅めっきを施し、しかる後、
化学的機械的研磨(CMP)を施すことにより形成され
ることは前述と同様である。
【0022】ここで、銅配線28,40の露出表面を選
択的に覆って該銅配線28,40を保護する配線保護層
30,42は、例えばCo−W−B合金からなり、膜厚
が50nm以下、好ましくは10〜30nm(この例で
は20nm)の薄膜で構成されている。この配線保護層
30,42は、無電解めっきによって形成される。
【0023】この配線保護層30,42を無電解めっき
で形成する工程を図2に、この無電解めっきを行うめっ
き装置の全体構成を図3に示す。めっき装置は、ロード
・アンロード部50、基板の表面を超純水等の洗浄液で
洗浄し乾燥させる洗浄・乾燥槽52、めっき前処理とめ
っき処理を行う前処理兼めっき槽54、及びこれらの間
に基板の搬送を行う搬送ロボット56を備えている。こ
こで、前処理兼めっき槽54は、洗浄・乾燥機能を有し
ている。
【0024】ここで、この例では、Co−W−Bめっき
液として、下記の表2に示す組成のもの、つまり、錯化
剤としてC(クエン酸)を、pH調整剤とし
て水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を、還
元剤としてジメチルアミンボラン(DMAB)を、それ
ぞれ用いたものを使用している。
【表2】 そして、この無電解めっき液の構成成分、つまり錯化剤
としてのC、還元剤としてのDMAB、更に
は、必要に応じて、pH調整剤としてのTMAHで無電
解めっきの前処理を行うようにしている。
【0025】先ず、CMP処理を終了し、カセットに収
納した半導体ウエハ等の基板W(図1参照)をロード・
アンロード部50に搬入し、カセットから1枚の基板W
を搬送ロボット56で取り出して前処理兼めっき槽54
に搬送し、この前処理兼めっき槽54で下地となる銅配
線28,40の表面に第1のめっき前処理を施す。つま
り、先ず無電解めっき液の錯化剤成分、この例では、2
0g/LのC を有し、液温を無電解めっきプ
ロセスと同じ70℃にした第1の前処理液内に、基板W
を1分間程度浸漬させて、銅等の基板Wの絶縁膜表面に
残ったCMP残さ等を除去する。しかる後、基板Wの表
面を、例えば70℃にした超純水等の洗浄液で洗浄す
る。
【0026】次に、基板Wを無電解めっき液の還元剤成
分、この例では、6g/LのDMABを有し、液温を無
電解めっきプロセスと同じ70℃にした第2の前処理液
内に、基板Wを1分間程度浸漬させて、銅配線の表面を
活性化させる。つまり、CMP後の銅配線の表面には、
Co−W−Bめっきを阻害するCuOやCu(OH)
等が存在する。そこで、これらのCu酸化物やCu水
酸化物を還元剤成分で還元除去し、これによって、銅配
線の表面を活性化させて、触媒が無くともめっき反応を
可能となす。
【0027】そして、例えば液温が70℃で、前述の表
2に示す組成のCo−W−Bめっき液中に基板Wを12
0秒程度浸漬させて、活性化させた銅配線の表面に選択
的な無電解めっき(無電解Co−W−B蓋めっき)を施
し、しかる後、基板の表面を、例えば70℃にした超純
水等の洗浄液で洗浄する。これによって、銅配線の表面
に、Co−W−B合金膜からなる配線保護層を選択的に
形成して銅配線を保護する。しかる後、超純水等の洗浄
液で基板の表面を洗浄し、めっき後の基板を搬送ロボッ
ト56で洗浄・乾燥槽52に搬送し、ここで二次洗浄を
行って乾燥させた後、ロード・アンロード部50のカセ
ットに戻す。
【0028】ここで、この例では、配線保護層30,4
2として、Co−W−B合金膜を使用している。つま
り、Coイオン、錯化剤、pH緩衝剤、pH調整剤、還
元剤としてのアルキルアミンボラン、及びWを含む化合
物を含有しためっき液を使用し、このめっき液に基板の
表面を浸漬させることで、Co−W−B合金からなる配
線保護層30,42を形成している。
【0029】このめっき液には、必要に応じて、安定剤
としての重金属化合物または硫黄化合物の1種または2
種以上、または界面活性剤の少なくとも一方が添加さ
れ、また水酸化テトラメチルアンモニウムまたはアンモ
ニア水等のpH調整剤を用いて、pHが好ましくは5〜
14、より好ましくは6〜10に調整されている。めっ
き液の温度は、例えば30〜90℃、好ましくは40〜
80℃である。
【0030】めっき液のコバルトイオンの供給源として
は、例えば硫酸コバルト、塩化コバルト、酢酸コバルト
等のコバルト塩を挙げることができる。コバルトイオン
の添加量は、例えば0.001〜1mol/L、好まし
くは0.01〜0.3mol/L程度である。
【0031】錯化剤としては、例えば酢酸等のカルボン
酸及びそれらの塩、酒石酸、クエン酸等のオキシカルボ
ン酸及びそれらの塩、グリシン等のアミノカルボン酸及
びそれらの塩を挙げることができる。また、それらは単
独で使用してもよく、2種以上併用してもよい。錯化剤
の総添加量は、例えば0.001〜1.5mol/L、
好ましくは0.01〜1.0mol/L程度である。
【0032】pH緩衝剤としては、例えば硫酸アンモニ
ウム、塩化アンモニウム、ホウ酸等を挙げることができ
る。pH緩衝剤の添加量は、例えば0.01〜1.5m
ol/L、好ましくは0.1〜1mol/L程度であ
る。pH調整剤としては、例えばアンモニア水、水酸化
テトラメチルアンモニウム(TMAH)等を挙げること
ができ、pHを5〜14、好ましくはpH6〜10に調
整する。
【0033】還元剤としてのアルキルアミンボランとし
ては、例えばジメチルアミンボラン(DMAB)、ジエ
チルアミンボラン等を挙げることができる。還元剤の添
加量は、例えば0.01〜1mol/L、好ましくは
0.01〜0.5mol/L程度である。タングステン
を含む化合物としては、例えばタングステン酸及びそれ
らの塩、または、タングストリン酸(例えば、H(P
1240)・nHO)等のヘテロポリ酸及びそれ
らの塩等を挙げることができる。タングステンを含む化
合物の添加量は、例えば0.001〜1mol/L、好
ましくは0.01〜0.1mol/L程度である。
【0034】このめっき液には、上記成分以外に公知の
添加剤を添加することができる。この添加剤としては、
例えば、浴安定剤として鉛化合物等の重金属化合物やチ
オシアン化合物等の硫黄化合物等の1種または2種以
上、またアニオン系、カチオン系、ノニオン系の界面活
性剤を挙げることができる。
【0035】前述のようにして、前記図9に示す従来例
の同様に、絶縁膜10に形成した凹部12内に銅を埋め
込んで形成した配線(銅膜)16の表面に、Co−W−
B合金膜からなる配線保護層(蓋材)18を選択的に形
成して配線16を保護した時の状態をSEM観察したと
ころ、配線16の表面のみに配線保護層18が選択的に
形成され、しかも配線16の内部にボイドが見られなか
った。この時のSEM写真を図面化したものを図4に示
す。また、DMABを有する第2前処理液を使用して前
処理を行った後の状態をXPSで分析したところ、配線
の表面には、CuOやCu(OH)等のCu酸化物
やCu水酸化物が存在せず、銅が表面に露出しているこ
とが判った。
【0036】ここで、前述のCを有する第1
の前処理液による前処理を行わずに、めっき処理を行っ
た状態をSEM観察したところ、配線16の表面のみな
らず、絶縁膜10の表面にもCo−W−P合金膜18a
が形成され、銅配線間にリークが発生していることが観
察された。この時のSEM写真を図面化したものを図5
に示す。
【0037】また、前述のDMABを有する第2前処理
液による前処理を行わずに、めっき処理を行ったとこ
ろ、めっき膜を成長させることができなかった。そこ
で、この時の配線の表面をXPSで分析したところ、配
線の表面には、CuOやCu(OH)等のCu酸化
物やCu水酸化物が存在していることが判った。
【0038】なお、この例では、配線保護層30,42
としてCo−W−B合金を使用しているが、配線保護層
30,42として、Co−B、Ni−BまたはNi−W
−Bからなる配線保護層を形成するようにしてもよい。
また、配線材料として、銅を使用した例を示している
が、銅の他に、銅合金、銀、銀合金、金及び金合金等を
使用しても良い。
【0039】ここで、例えばCMP処理に使用するスラ
リーに、酸化防止剤としてのBTA(ベンゾトリアゾー
ル)を混ぜたり、CMP後に銅配線の表面にBTAを塗
布したりして、銅の酸化を防止することが広く行われて
いる。このように、銅配線の表面にBTAが存在する
と、Co−W−Bめっきが不能となる。このような場合
に、前述のように、Cを有する第1の前処理
液内に基板を浸漬させただけでは、このようなBTAが
完全に除去できない場合がある。このような場合には、
図6に示すように、前述のようにして、基板をC
を有する第1の前処理液中に浸漬させた後、無電解
めっき液のpH調整剤成分、この例では、TMAHから
なる、pH14で、液温が無電解めっきプロセスと同じ
70℃とした第3の前処理液内に、基板Wを1分間程度
浸漬させことで、銅配線の表面のBTAを完全に除去す
ることができる。
【0040】なお、各処理を無電解めっきのプロセス温
度と同じ温度で、つまりこの例では70℃で行うこと
で、無電解めっきの前処理で半導体ウエハ等の基板をプ
リヒートすることができ、これによって、スループット
を向上させ、しかも装置のコンパクト化を図って、クリ
ーンルームコストを低減することができる。
【0041】図7は、図3に示す前処理兼めっき槽54
の概略構成図である。図7に示すように、この前処理兼
めっき槽54は、半導体基板Wをその上面に保持する保
持手段11と、保持手段11に保持された半導体基板W
の被めっき面(上面)の周縁部に当接して該周縁部をシ
ールする堰部材31と、堰部材31でその周縁部をシー
ルされた半導体基板Wの被めっき面に前処理液またはめ
っき液を供給するシャワーヘッド41を備えている。前
処理兼めっき槽54は、さらに保持手段11の上部外周
近傍に設置されて半導体基板Wの被めっき面に洗浄液を
供給する洗浄液供給手段51と、排出された洗浄液等
(めっき廃液)を回収する回収容器61と、半導体基板
W上に保持した前処理液やめっき液を吸引して回収する
液回収ノズル65と、前記保持手段11を回転駆動する
モータMとを備えている。
【0042】保持手段11は、その上面に半導体基板W
を載置して保持する基板載置部13を有している。この
基板載置部13は、半導体基板Wを載置して固定するよ
うに構成されており、具体的には半導体基板Wをその裏
面側に真空吸着する図示しない真空吸着機構を備えてい
る。一方、基板載置部13の裏面側には、面状であって
半導体基板Wの被めっき面を下面側から暖めて保温する
裏面ヒータ15が設置されている。この裏面ヒータ15
は、例えばラバーヒータによって構成されている。この
保持手段11は、モータMによって回転駆動されると共
に、図示しない昇降手段によって上下動できるように構
成されている。堰部材31は、筒状であってその下部に
半導体基板Wの外周縁をシールするシール部33を有
し、図示の位置から上下動しないように設置されてい
る。
【0043】シャワーヘッド41は、先端に多数のノズ
ルを設けることで、供給された前処理液やめっき液をシ
ャワー状に分散して半導体基板Wの被めっき面に略均一
に供給する構造のものである。また洗浄液供給手段51
は、ノズル53から洗浄液を噴出する構造である。液回
収ノズル65は、上下動且つ旋回できるように構成され
ていて、その先端が半導体基板Wの上面周縁部の堰部材
31の内側に下降して半導体基板W上のめっき液を吸引
するように構成されている。
【0044】次にこの前処理兼めっき槽の動作を説明す
る。まず図示の状態よりも保持手段11を下降して堰部
材31との間に所定寸法の隙間を設け、基板載置部13
に半導体基板Wを載置・固定する。半導体基板Wとして
は、例えばφ8インチウエハを用いる。次に、保持手段
11を上昇させ、その上面を堰部材31の下面に当接さ
せ、同時に半導体基板Wの外周を堰部材31のシール部
33によってシールする。この時、半導体基板Wの表面
は開放された状態となっている。
【0045】次に裏面ヒータ15によって半導体基板W
自体を直接加熱して、シャワーヘッド41から前処理液
やめっき液を噴出して半導体基板Wの表面の略全体に前
処理液やめっき液を降り注ぐ。半導体基板Wの表面は、
堰部材31によって囲まれているので、注入した前処理
液やめっき液は全て半導体基板Wの表面に保持される。
供給する前処理液やめっき液の量は、半導体基板Wの表
面に1mm厚(約30ml)となる程度の少量で良い。
なお被めっき面上に保持するめっき液の深さは10mm
以下であれば良く、この例のように1mmでも良い。供
給する前処理液やめっき液が少量で済めばこれを加熱す
る加熱装置も小型のもので良くなる。
【0046】このように半導体基板W自体を加熱するよ
うに構成すれば、加熱するのに大きな消費電力の必要な
前処理液やめっき液の温度をそれほど高く昇温しなくて
も良いので、消費電力の低減化やめっき液の材質変化の
防止が図れ、好適である。なお半導体基板W自体の加熱
のための消費電力は小さくて良く、また半導体基板W上
に溜める前処理液やめっき液の量は少ないので、裏面ヒ
ータ15による半導体基板Wの保温は容易に行え、裏面
ヒータ15の容量は小さくて良く装置のコンパクト化を
図ることができる。また半導体基板W自体を直接冷却す
る手段を用いれば、めっき中に加熱・冷却を切替えてめ
っき条件を変化させることも可能である。半導体基板上
に保持されている前処理液やめっき液は少量なので、感
度良く温度制御が行える。
【0047】そして、モータMによって半導体基板Wを
瞬時回転させて被めっき面の均一な液濡れを行い、その
後半導体基板Wを静止した状態で被めっき面の前処理や
めっきを行う。具体的には、半導体基板Wを1secだ
け100rpm以下で回転して半導体基板Wの被めっき
面上をめっき液で均一に濡らし、その後静止させて前処
理やめっき処理を行わせる。
【0048】上記前処理やめっき処理が完了した後、液
回収ノズル65の先端を半導体基板Wの表面周縁部の堰
部材31内側近傍に下降し、前処理液やめっき液を吸い
込む。このとき半導体基板Wを、例えば100rpm以
下の回転速度で回転させれば、半導体基板W上に残った
前処理液やめっき液を遠心力で半導体基板Wの周縁部の
堰部材31の部分に集めることができ、効率良く、且つ
高い回収率で前処理液やめっき液の回収ができる。そし
て保持手段11を下降させて半導体基板Wを堰部材31
から離し、半導体基板Wの回転を開始して洗浄液供給手
段51のノズル53から洗浄液(超純水)を半導体基板
Wの被めっき面に噴射して被めっき面を冷却すると同時
に希釈化・洗浄することで前処理やめっき反応を停止さ
せる。このときノズル53から噴射される洗浄液を堰部
材31にも当てることで堰部材31の洗浄を同時に行っ
ても良い。このときのめっき廃液は、回収容器61に回
収され、廃棄される。
【0049】図8は、他の前処理兼めっき槽の概略構成
図である。図8において、図7に示す前処理兼めっき槽
54と相違する点は、保持手段11内に裏面ヒータ15
を設ける代わりに、保持手段11の上方にランプヒータ
(加熱手段)17を設置し、このランプヒータ17とシ
ャワーヘッド41−2とを一体化した点である。即ち、
例えば複数の半径の異なるリング状のランプヒータ17
を同心円状に設置し、ランプヒータ17の間の隙間から
シャワーヘッド41−2の多数のノズル43−2をリン
グ状に開口させている。なおランプヒータ17として
は、渦巻状の一本のランプヒータで構成しても良いし、
さらにそれ以外の各種構造・配置のランプヒータで構成
しても良い。
【0050】このように構成しても、めっき液は各ノズ
ル43−2から半導体基板Wの被めっき面上にシャワー
状に略均等に供給でき、またランプヒータ17によって
半導体基板Wの加熱・保温も直接均一に行える。ランプ
ヒータ17の場合、半導体基板Wとめっき液の他に、そ
の周囲の空気をも加熱するので半導体基板Wの保温効果
もある。
【0051】なおランプヒータ17によって半導体基板
Wを直接加熱するには、比較的大きい消費電力のランプ
ヒータ17が必要になるので、その代わりに比較的小さ
い消費電力のランプヒータ17と前記図4に示す裏面ヒ
ータ15とを併用して、半導体基板Wは主として裏面ヒ
ータ15によって加熱し、めっき液と周囲の空気の保温
は主としてランプヒータ17によって行うようにしても
良い。また半導体基板Wを直接、または間接的に冷却す
る手段を設けて、温度制御を行っても良い。
【0052】図11は、前述のめっき装置を備えた基板
処理装置の平面配置図を示す。図示するように、この基
板処理装置は、半導体基板を収容した基板カセットの受
け渡しを行う搬入・搬出エリア520と、プロセス処理
を行うプロセスエリア530と、プロセス処理後の半導
体基板の洗浄及び乾燥を行う洗浄・乾燥エリア540を
具備する。洗浄・乾燥エリア540は、搬入・搬出エリ
ア520とプロセスエリア530の間に配置されてい
る。搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア540
には隔壁521を設け、洗浄・乾燥エリア540とプロ
セスエリア530の間には隔壁523を設けている。
【0053】隔壁521には、搬入・搬出エリア520
と洗浄・乾燥エリア540との間で半導体基板を受け渡
すための通路(図示せず)を設け、該通路を開閉するた
めのシャッター522を設けている。また、隔壁523
にも洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア530と
の間で半導体基板を受け渡すための通路(図示せず)を
設け、該通路を開閉するためのシャッター524を設け
ている。洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア53
0は独自に給排気できるようになっている。
【0054】上記構成の半導体基板配線用の基板処理装
置はクリーンルーム内に設置され、各エリアの圧力は、 (搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリ
ア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力) に設定され、且つ搬入・搬出エリア520の圧力は、ク
リーンルーム内圧力より低く設定される。これにより、
プロセスエリア530から洗浄・乾燥エリア540に空
気が流出しないようにし、洗浄・乾燥エリア540から
搬入・搬出エリア520に空気が流出しないようにし、
さらに搬入・搬出エリア520からクリーンルーム内に
空気が流出しないようにしている。
【0055】搬入・搬出エリア520には、半導体基板
を収容した基板カセットを収納するロードユニット52
0aとアンロードユニット520bが配置されている。
洗浄・乾燥エリア540には、めっき処理後の処理を行
う各2基の水洗部541、乾燥部542が配置されると
共に、半導体基板の搬送を行う搬送部(搬送ロボット)
543が備えられている。ここに水洗部541として
は、例えば前端にスポンジがついたペンシル型のものや
スポンジ付きローラ形式のものが用いられる。乾燥部5
42としては、例えば半導体基板を高速でスピンさせて
脱水、乾燥させる形式のものが用いられる。プロセスエ
リア530内には、半導体基板のめっきの前処理を行う
前処理槽531と、銅めっき処理を行うめっき槽(めっ
き装置)532が配置されると共に、半導体基板の搬送
を行う搬送部(搬送ロボット)533が備えられてい
る。
【0056】図12は、基板処理装置内の気流の流れを
示す。洗浄・乾燥エリア540においては、配管546
より新鮮な外部空気が取込まれ、高性能フィルタ544
を通してファンにより押込まれ、天井540aよりダウ
ンフローのクリーンエアとして水洗部541、乾燥部5
42の周囲に供給される。供給されたクリーンエアの大
部分は、床540bより循環配管545により天井54
0a側に戻され、再び高性能フィルタ544を通してフ
ァンにより押込まれて、洗浄・乾燥エリア540内に循
環する。一部の気流は、水洗部541及び乾燥部542
内からダクト552を通って排気される。
【0057】プロセスエリア530は、ウエットゾーン
といいながらも、半導体基板表面にパーティクルが付着
することは許されない。このためプロセスエリア530
内に天井530aより、ファンにより押込まれて高性能
フィルタ533を通してダウンフローのクリーンエアを
流すことにより、半導体基板にパーティクルが付着する
ことを防止している。
【0058】しかしながら、ダウンフローを形成するク
リーンエアの全流量を外部からの給排気に依存すると、
膨大な給排気量が必要となる。このため、室内を負圧に
保つ程度の排気のみをダクト553よりの外部排気と
し、ダウンフローの大部分の気流を、配管534,53
5を通した循環気流でまかなうようにしている。
【0059】循環気流とした場合に、プロセスエリア5
30を通過したクリーンエアは、薬液ミストや気体を含
むため、これをスクラバ536及びミトセパレータ53
7,538を通して除去する。これにより天井530a
側の循環ダクト534に戻ったエアは、薬液ミストや気
体を含まないものとなり、再びファンにより押込まれて
高性能フィルタ533を通ってプロセスエリア530内
にクリーンエアとして循環する。
【0060】床部530bよりプロセスエリア530内
を通ったエアの一部は、ダクト553を通って外部に排
出され、薬液ミストや気体を含むエアがダクト553を
通って外部に排出される。天井530aのダクト539
からは、これらの排気量に見合った新鮮な空気がプロセ
スエリア530内に負圧に保った程度に供給される。
【0061】上記のように搬入・搬出エリア520、洗
浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530のそれ
ぞれの圧力は、 (搬入・搬出エリア520の圧力)>(洗浄・乾燥エリ
ア540の圧力)>(プロセスエリア530の圧力) に設定されている。従って、シャッター522,524
(図11参照)を開放すると、これらのエリア間の空気
の流れは、図12に示すように、搬入・搬出エリア52
0、洗浄・乾燥エリア540及びプロセスエリア530
の順に流れる。また、排気はダクト552及び553を
通して、図14に示すように、集合排気ダクト554に
集められる。
【0062】図13は、基板処理装置がクリーンルーム
内に配置された一例を示す外観図である。搬入・搬出エ
リア520のカセット受渡し口555と操作パネル55
6のある側面が仕切壁557で仕切られたクリーンルー
ムのクリーン度の高いワーキングゾーン558に露出し
ており、その他の側面は、クリーン度の低いユーティリ
ティゾーン559に収納されている。
【0063】上記のように、洗浄・乾燥エリア540を
搬入・搬出エリア520とプロセスエリア530の間に
配置し、搬入・搬出エリア520と洗浄・乾燥エリア5
40の間及び洗浄・乾燥エリア540とプロセスエリア
530の間にはそれぞれ隔壁521を設けたので、ワー
キングゾーン558から乾燥した状態でカセット受渡し
口555を通して半導体基板配線用の基板処理装置内に
搬入される半導体基板は、基板処理装置内でめっき処理
され、洗浄・乾燥した状態でワーキングゾーン558に
搬出されるので、半導体基板面にはパーティクルやミス
トが付着することなく、且つクリーンルーム内のクリー
ン度の高いワーキングゾーン558をパーティクルや薬
液や洗浄液ミストで汚染することはない。
【0064】なお、図11及び図12では、基板処理装
置が搬入・搬出エリア520、洗浄・乾燥エリア54
0、プロセスエリア530を具備する例を示したが、プ
ロセスエリア530内又はプロセスエリア530に隣接
してCMP装置を配置するエリアを設け、該プロセスエ
リア530又はCMP装置を配置するエリアと搬入・搬
出エリア520の間に洗浄・乾燥エリア540を配置す
るように構成しても良い。要は半導体基板配線用の基板
処理装置に半導体基板が乾燥状態で搬入され、めっき処
理の終了した半導体基板が洗浄され、乾燥した状態で排
出される構成であればよい。
【0065】上記例では、基板処理装置を半導体基板配
線用のめっき装置を例に説明したが、基板は半導体基板
に限定されるものではなく、まためっき処理する部分も
基板面上に形成された配線部に限定されるものではな
い。また、上記例では銅めっきを例に説明したが、銅め
っきに限定されるものではない。
【0066】図15は、半導体基板配線用の他の基板処
理装置の平面構成を示す図である。図示するように、半
導体基板配線用の基板処理装置は、半導体基板を搬入す
る搬入部601、銅めっきを行う銅めっき槽602、水
洗浄を行う水洗槽603,604、化学機械研磨(CM
P)を行うCMP部605、水洗槽606,607、乾
燥槽608及び配線層形成が終了した半導体基板を搬出
する搬出部609を具備し、これら各槽に半導体基板を
移送する図示しない基板移送手段が1つの装置として配
置され、半導体基板配線用の基板処理装置を構成してい
る。
【0067】上記配置構成の基板処理装置において、基
板移送手段により、搬入部601に載置された基板カセ
ット601−1から、配線層が形成されていない半導体
基板を取り出し、銅めっき槽602に移送する。該銅め
っき槽602において、配線溝や配線孔(コンタクトホ
ール)からなる配線部を含む半導体基板Wの表面上に銅
めっき層を形成する。
【0068】前記銅めっき層602で銅めっき層の形成
が終了した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽60
3及び水洗槽604に移送し、水洗を行う。続いて該水
洗浄の終了した半導体基板Wを基板移送手段でCMP部
605に移送し、該CMP部605で、銅めっき層から
配線溝や配線孔に形成した銅めっき層を残して半導体基
板Wの表面上の銅めっき層を除去する。
【0069】続いて上記のように銅めっき層から配線溝
や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残して
半導体基板Wの表面上の不要の銅めっき層の除去が終了
した半導体基板Wを、基板移送手段で水洗槽606及び
水洗槽607に送り、水洗浄し、更に水洗浄の終了した
半導体基板Wは乾燥槽608で乾燥させ、乾燥の終了し
た半導体基板Wを配線層の形成の終了した半導体基板と
して、搬出部609の基板カセット609−1に格納す
る。
【0070】図16は、半導体基板配線用の他の基板処
理装置の平面構成を示す図である。図16に示す基板処
理装置が図15に示す装置と異なる点は、銅めっき槽6
02、銅めっき膜の表面に保護膜を形成する蓋めっき槽
612、CMP部615、水洗槽613、614を追加
し、これらを含め1つの装置として構成した点である。
【0071】上記配置構成の基板処理装置において、配
線溝や配線孔(コンタクトホール)からなる配線部を含
む半導体基板Wの表面上に銅めっき層を形成する。続い
て、CMP部605で銅めっき層から配線溝や配線孔に
形成した銅めっき層を残して半導体基板Wの表面上の銅
めっき層を除去する。
【0072】続いて、上記のように銅めっき層から配線
溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を残し
て半導体基板Wの表面上の銅めっき層を除去した半導体
基板Wを水洗槽610に移送し、ここで水洗浄する。続
いて、前処理槽611で、後述する蓋めっきを行うため
の前処理を行う。該前処理の終了した半導体基板Wを蓋
めっき槽612に移送し、蓋めっき槽612で配線部に
形成した銅めっき層の上に保護膜を形成する。この保護
膜としては、例えばNi−B無電解めっき槽を用いる。
保護膜を形成した後、半導体基板Wを水洗槽606,6
07で水洗浄し、更に乾燥槽608で乾燥させる。そし
て、銅めっき層上に形成した保護膜の上部をCMP部6
15で研磨し、平坦化して、水洗槽613,614で水
洗浄した後、乾燥槽608で乾燥させ、半導体基板Wを
搬出部609の基板カセット609−1に格納する。
【0073】図17は半導体基板配線用の他の基板処理
装置の平面構造を示す図である。図示するように、この
基板処理装置は、ロボット616を中央に配置し、その
周囲のロボットアーム616−1が到達する範囲に銅め
っきを行う銅めっき槽602、水洗槽603、水洗槽6
04、CMP部605、蓋めっき槽612、乾燥槽60
8及びロード・アンロード部617を配置して1つの装
置として構成したものである。なお、ロード・アンロー
ド部617に隣接して半導体基板の搬入部601及び搬
出部609が配置されている。
【0074】上記構成の半導体基板配線用の基板処理装
置において、半導体基板の搬入部601から配線めっき
の済んでいない半導体基板がロード・アンロード部61
7に移送され、該半導体基板をロボットアーム616−
1が受け取り、銅めっき槽602に移送し、該めっき槽
で配線溝や配線孔からなる配線部を含む半導体基板の表
面上に銅めっき層を形成する。該銅めっき層の形成され
た半導体基板をロボットアーム616−1によりCMP
部605に移送し、該CMP部605で銅めっき層から
配線溝や配線孔からなる配線部に形成した銅めっき層を
残して半導体基板Wの表面上の余分な銅めっき層を除去
する。
【0075】表面の余分な銅めっき層が除去された半導
体基板はロボットアーム616−1により、水洗槽60
4に移送され、水洗処理された後、前処理槽611に移
送され、該前処理槽611でカバーメッキ前の前処理が
行われる。該前処理の終了した半導体基板はロボットア
ーム616−1により、カバーメッキ槽612に移送さ
れ、該カバーメッキ槽612で、配線溝や配線孔からな
る配線部に形成され銅めっき層の上に保護膜を形成す
る。保護膜が形成された半導体基板はロボットアーム6
16−1により、水洗槽604に移送されここで水洗処
理された後、乾燥槽608に移送され、乾燥した後、ロ
ード・アンロード部617に移送される。該配線めっき
の終了した半導体基板は搬出部609に移送される。
【0076】図18は、他の半導体基板処理装置の平面
構成を示す図である。この半導体基板処理装置は、ロー
ド・アンロード部701、銅めっきユニット702、第
1ロボット703、第3洗浄機704、反転機705、
反転機706、第2洗浄機707、第2ロボット70
8、第1洗浄機709、第1ポリッシング装置710及
び第2ポリッシング装置711を配置した構成である。
第1ロボット703の近傍には、めっき前後の膜厚を測
定するめっき前後膜厚測定機712、研磨後で乾燥状態
の半導体基板Wの膜厚を測定する乾燥状態膜厚測定機7
13が配置されている。
【0077】第1ポリッシング装置(研磨ユニット)7
10は、研磨テーブル710−1、トップリング710
−2、トップリングヘッド710−3、膜厚測定機71
0−4、プッシャー710−5を具備している。第2ポ
リッシング装置(研磨ユニット)711は、研磨テーブ
ル711−1、トップリング711−2、トップリング
ヘッド711−3、膜厚測定機711−4、プッシャー
711−5を具備している。
【0078】コンタクトホールと配線用の溝が形成さ
れ、その上にシード層が形成された半導体基板Wを収容
したカセット701−1をロード・アンロード部701
のロードポートに載置する。第1ロボット703は、半
導体基板Wをカセット701−1から取り出し、銅めっ
きユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。そ
の時、めっき前後膜厚測定機712でシード層の膜厚を
測定する。銅めっき膜の成膜は、まず半導体基板Wの表
面の親水処理を行い、その後銅めっきを行って形成す
る。銅めっき膜の形成後、銅めっきユニット702でリ
ンス若しくは洗浄を行う。時間に余裕があれば、乾燥し
てもよい。
【0079】第1ロボット703で銅めっきユニット7
02から半導体基板Wを取り出したとき、めっき前後膜
厚測定機712で銅めっき膜の膜厚を測定する。その測
定結果は、記録装置(図示せず)に半導体基板の記録デ
ータとして記録され、なお且つ、銅めっきユニット70
2の異常の判定にも使用される。膜厚測定後、第1ロボ
ット703が反転機705に半導体基板Wを渡し、該反
転機705で反転させる(銅めっき膜が形成された面が
下になる)。第1ポリッシング装置710、第2ポリッ
シング装置711による研磨には、シリーズモードとパ
ラレルモードがある。以下、シリーズモードの研磨につ
いて説明する。
【0080】シリーズモード研磨は、1次研磨をポリッ
シング装置710で行い、2次研磨をポリッシング装置
711で行う研磨である。第2ロボット708で反転機
705上の半導体基板Wを取り上げ、ポリッシング装置
710のプッシャー710−5上に半導体基板Wを載せ
る。トップリング710−2はプッシャー710−5上
の該半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル710−1の
研磨面に半導体基板Wの銅めっき膜形成面を当接押圧
し、1次研磨を行う。該1次研磨では基本的に銅めっき
膜が研磨される。研磨テーブル710−1の研磨面は、
IC1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固
定若しくは含浸させたもので構成されている。該研磨面
と半導体基板Wの相対運動で銅めっき膜が研磨される。
【0081】銅めっき膜の研磨終了後、トップリング7
10−2で半導体基板Wをプッシャー710−5上に戻
す。第2ロボット708は、該半導体基板Wを取り上
げ、第1洗浄機709に入れる。この時、プッシャー7
10−5上にある半導体基板Wの表面及び裏面に薬液を
噴射しパーティクルを除去したり、つきにくくしたりす
ることもある。
【0082】第1洗浄機709において洗浄終了後、第
2ロボット708で半導体基板Wを取り上げ、第2ポリ
ッシング装置711のプッシャー711−5上に半導体
基板Wを載せる。トップリング711−2でプッシャー
711−5上の半導体基板Wを吸着し、該半導体基板W
のバリア層を形成した面を研磨テーブル711−1の研
磨面に当接押圧して2次研磨を行う。この2次研磨では
バリア層が研磨される。但し、上記1次研磨で残った銅
膜や酸化膜も研磨されるケースもある。
【0083】研磨テーブル711−1の研磨面は、IC
1000のような発泡ポリウレタン、又は砥粒を固定若
しくは含浸させたもので構成され、該研磨面と半導体基
板Wの相対運動で研磨される。このとき、砥粒若しくは
スラリーには、シリカ、アルミナ、セリア等が用いられ
る。薬液は、研磨したい膜種により調整される。
【0084】2次研磨の終点の検知は、光学式の膜厚測
定機を用いてバリア層の膜厚を測定し、膜厚が0になっ
たこと又はSiOからなる絶縁膜の表面検知で行
う。また、研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚
測定機711−4として画像処理機能付きの膜厚測定機
を用い、酸化膜の測定を行い、半導体基板Wの加工記録
として残したり、2次研磨の終了した半導体基板Wを次
の工程に移送できるか否かの判定を行う。また、2次研
磨終点に達していない場合は、再研磨を行ったり、なん
らかの異常で規定値を超えて研磨された場合は、不良品
を増やさないように次の研磨を行わないよう半導体基板
処理装置を停止させる。
【0085】2次研磨終了後、トップリング711−2
で半導体基板Wをプッシャー711−5まで移動させ
る。プッシャー711−5上の半導体基板Wは第2ロボ
ット708で取り上げる。この時、プッシャー711−
5上で薬液を半導体基板Wの表面及び裏面に噴射してパ
ーティクルを除去したり、つきにくくすることがある。
【0086】第2ロボット708は、半導体基板Wを第
2洗浄機707に搬入し、洗浄を行う。第2洗浄機70
7の構成も第1洗浄機709と同じ構成である。半導体
基板Wの表面は、主にパーティクル除去のために、純水
に界面活性剤、錯化剤、またpH調整剤を加えた洗浄液
を用いて、PVAスポンジロールによりスクラブ洗浄さ
れる。半導体基板Wの裏面には、ノズルからDHF等の
強い薬液を噴出し、拡散している銅をエッチングした
り、又は拡散の問題がなければ、表面と同じ薬液を用い
てPVAスポンジロールによるスクラブ洗浄をする。
【0087】上記洗浄の終了後、半導体基板Wを第2ロ
ボット708で取り上げ、反転機706に移し、該反転
機706で反転させる。該反転させた半導体基板Wを第
1ロボット703で取り上げ第3洗浄機704に入れ
る。第3洗浄機704では、半導体基板Wの表面に超音
波振動により励起されたメガソニック水を噴射して洗浄
する。そのとき純水に界面活性剤、錯化剤、またpH調
整剤を加えた洗浄液を用いて公知のペンシル型スポンジ
で半導体基板Wの表面を洗浄してもよい。その後、スピ
ン乾燥により、半導体基板Wを乾燥させる。上記のよう
に研磨テーブル711−1の近傍に設けた膜厚測定機7
11−4で膜厚を測定した場合は、そのままロード・ア
ンロード部701のアンロードポートに載置するカセッ
トに収容する。
【0088】図19は、他の半導体基板処理装置の平面
構成を示す図である。この半導体基板処理装置の図18
に示す半導体基板処理装置と異なる点は、図18に示す
銅めっきユニット702の代わりに蓋めっきユニット7
50を設けた点である。銅膜を形成した半導体基板Wを
収容したカセット701−1は、ロード・アンロード部
701に載置される。半導体基板Wは、カセット701
−1から取り出され、第1ポリッシング装置710また
は第2ポリッシング装置711に搬送されて、ここで銅
膜の表面が研磨される。この研磨終了後、半導体基板W
は、第1洗浄機709に搬送されて洗浄される。
【0089】第1洗浄機709で洗浄された半導体基板
Wは、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅め
っき膜の表面に保護膜が形成され、これによって、銅め
っき膜が大気中で酸化することが防止される。蓋めっき
を施した半導体基板Wは、第2ロボット708によって
蓋めっきユニット750から第2洗浄機707に搬送さ
れ、ここで純水または脱イオン水で洗浄される。この洗
浄後の半導体基板Wは、ロード・アンロード部701に
載置されたカセット701−1に戻される。
【0090】図20は、更に他の半導体基板処理装置の
平面構成を示す図である。この半導体基板処理装置の図
19に示す半導体基板処理装置と異なる点は、図19に
示す第1洗浄機709の代わりにアニールユニット75
1を設けた点である。前述のようにして、第1ポリッシ
ング装置710または第2ポリッシング装置711で研
磨され、第2洗浄機707で洗浄された半導体基板W
は、蓋めっきユニット750に搬送され、ここで銅めっ
き膜の表面に蓋めっきが施される。この蓋めっきが施さ
れた半導体基板Wは、第1ロボット703によって、蓋
めっきユニット750から第3洗浄機704に搬送さ
れ、ここで洗浄される。
【0091】第1洗浄機709で洗浄された半導体基板
Wは、アニールユニット751に搬送され、ここでアニ
ールされる。これによって、銅めっき膜が合金化されて
銅めっき膜のエレクトロンマイグレーション耐性が向上
する。アニールが施された半導体基板Wは、アニールユ
ニット751から第2洗浄機707に搬送され、ここで
純水または脱イオン水で洗浄される。この洗浄後の半導
体基板Wは、ロード・アンロード部701に載置された
カセット701−1に戻される。
【0092】図21は、基板処理装置の他の平面配置構
成を示す図である。図21において、図18と同一符号
を付した部分は、同一又は相当部分を示す。この基板研
磨装置は、第1ポリッシング装置710と第2ポリッシ
ング装置711に接近してプッシャーインデクサー72
5を配置し、第3洗浄機704と銅めっきユニット70
2の近傍にそれぞれ基板載置台721、722を配置
し、第1洗浄機709と第3洗浄機704の近傍にロボ
ット723を配置し、第2洗浄機707と銅めっきユニ
ット702の近傍にロボット724を配置し、更にロー
ド・アンロード部701と第1ロボット703の近傍に
乾燥状態膜厚測定機713を配置している。
【0093】上記構成の基板処理装置において、第1ロ
ボット703は、ロード・アンロード部701のロード
ポートに載置されているカセット701−1から半導体
基板Wを取り出し、乾燥状態膜厚測定機713でバリア
層及びシード層の膜厚を測定した後、該半導体基板Wを
基板載置台721に載せる。なお、乾燥状態膜厚測定機
713が、第1ロボット703のハンドに設けられてい
る場合は、そこで膜厚を測定し、基板載置台721に載
せる。第2ロボット723で基板載置台721上の半導
体基板Wを銅めっきユニット702に移送し、銅めっき
膜を成膜する。銅めっき膜の成膜後、めっき前後膜厚測
定機712で銅めっき膜の膜厚を測定する。その後、第
2ロボット723は、半導体基板Wをプッシャーインデ
クサー725に移送し搭載する。
【0094】〔シリーズモード〕シリーズモードでは、
トップリングヘッド710−2がプッシャーインデクサ
ー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル71
0−1に移送し、研磨テーブル710−1上の研磨面に
該半導体基板Wを押圧して研磨を行う。研磨の終点検知
は上記と同様な方法で行い、研磨終了後の半導体基板W
はトップリングヘッド710−2でプッシャーインデク
サー725に移送され搭載される。第2ロボット723
で半導体基板Wを取り出し、第1洗浄機709に搬入し
洗浄し、続いてプッシャーインデクサー725に移送し
搭載する。
【0095】トップリングヘッド711−2がプッシャ
ーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨
テーブル711−1に移送し、その研磨面に該半導体基
板Wを押圧して研磨を行う。研磨の終点検知は上記と同
様な方法で行い、研磨終了後の半導体基板Wは、トップ
リングヘッド711−2でプッシャーインデクサー72
5に移送され搭載される。第3ロボット724は、半導
体基板Wを取り上げ、膜厚測定機726で膜厚を測定し
た後、第2洗浄機707に搬入し洗浄する。続いて第3
洗浄機704に搬入し、ここで洗浄した後にスピンドラ
イで乾燥を行い、その後、第3ロボット724で半導体
基板Wを取り上げ、基板載置台722上に載せる。
【0096】〔パラレルモード〕パラレルモードでは、
トップリングヘッド710−2又は711−2がプッシ
ャーインデクサー725上の半導体基板Wを吸着し、研
磨テーブル710−1又は711−1に移送し、研磨テ
ーブル710−1又は711−1上の研磨面に該半導体
基板Wを押圧してそれぞれ研磨を行う。膜厚を測定した
後、第3ロボット724で半導体基板Wを取り上げ、基
板載置台722上に載せる。第1ロボット703は、基
板載置台722上の半導体基板Wを乾燥状態膜厚測定機
713に移送し、膜厚を測定した後、ロード・アンロー
ド部701のカセット701−1に戻す。
【0097】図22は、基板処理装置の他の平面配置構
成を示す図である。この基板処理装置では、シード層が
形成されていない半導体基板Wに、シード層及び銅めっ
き膜を形成し、研磨して回路配線を形成する基板処理装
置である。この基板研磨装置は、第1ポリッシング装置
710と第2ポリッシング装置711に接近してプッシ
ャーインデクサー725を配置し、第2洗浄機707と
シード層成膜ユニット727の近傍にそれぞれ基板載置
台721、722を配置し、シード層成膜ユニット72
7と銅めっきユニット702に接近してロボット723
を配置し、第1洗浄機709と第2洗浄機707の近傍
にロボット724を配置し、更にロード・アンロード部
701と第1ロボット703の近傍に乾燥膜厚測定機7
13を配置している。
【0098】第1ロボット703でロード・アンロード
部701のロードポートに載置されているカセット70
1−1から、バリア層が形成されている半導体基板Wを
取り出して基板載置台721に載せる。次に第2ロボッ
ト723は、半導体基板Wをシード層成膜ユニット72
7に搬送し、シード層を成膜する。このシード層の成膜
は無電解めっきで行う。第2ロボット723は、シード
層の形成された半導体基板をめっき前後膜厚測定機71
2でシード層の膜厚を測定する。膜厚測定後、銅めっき
ユニット702に搬入し、銅めっき膜を形成する。
【0099】銅めっき膜を形成後、その膜厚を測定し、
プッシャーインデクサー725に移送する。トップリン
グ710−2又は711−2は、プッシャーインデクサ
ー725上の半導体基板Wを吸着し、研磨テーブル71
0−1又は711−1に移送し研磨する。研磨後、トッ
プリング710−2又は711−2は、半導体基板Wを
膜厚測定機710−4又は711−4に移送し、膜厚を
測定し、プッシャーインデクサー725に移送して載せ
る。
【0100】次に、第3ロボット724は、プッシャー
インデクサー725から半導体基板Wを取り上げ、第1
洗浄機709に搬入する。第3ロボット724は、第1
洗浄機709から洗浄された半導体基板Wを取り上げ、
第2洗浄機707に搬入し、洗浄し乾燥した半導体基板
を基板載置台722上に載置する。次に、第1ロボット
703は、半導体基板Wを取り上げ乾燥状態膜厚測定機
713で膜厚を測定し、ロード・アンロード部701の
アンロードポートに載置されているカセット701−1
に収納する。
【0101】図22に示す基板処理装置においても、回
路パターンのコンタクトホール又は溝が形成された半導
体基板W上にバリア層、シード層及び銅めっき膜を形成
して、研磨して回路配線を形成することができる。
【0102】バリア層形成前の半導体基板Wを収容した
カセット701−1を、ロード・アンロード部701の
ロードポートに載置する。そして、第1ロボット703
でロード・アンロード部701のロードポートに載置さ
れているカセット701−1から、半導体基板Wを取り
出して基板載置台721に載せる。次に、第2ロボット
723は、半導体基板Wをシード層成膜ユニット727
に搬送し、バリア層とシード層を成膜する。このバリア
層とシード層の成膜は、無電解めっきで行う。第2ロボ
ット723は、めっき前後膜厚測定機712で半導体基
板Wに形成されたバリア層とシード層の膜厚を測定す
る。膜厚測定後、銅めっきユニット702に搬入し、銅
めっき膜を形成する。
【0103】図23は、基板処理装置の他の平面配置構
成を示す図である。この基板処理装置は、バリア層成膜
ユニット811、シード層成膜ユニット812、めっき
ユニット813、アニールユニット814、第1洗浄ユ
ニット815、ベベル・裏面洗浄ユニット816、蓋め
っきユニット817、第2洗浄ユニット818、第1ア
ライナ兼膜厚測定器841、第2アライナ兼膜厚測定器
842、第1基板反転機843、第2基板反転機84
4、基板仮置き台845、第3膜厚測定器846、ロー
ド・アンロード部820、第1ポリッシング装置82
1、第2ポリッシング装置822、第1ロボット83
1、第2ロボット832、第3ロボット833、第4ロ
ボット834を配置した構成である。なお、膜厚測定器
841,842,846はユニットになっており、他の
ユニット(めっき、洗浄、アニール等のユニット)の間
口寸法と同一サイズにしているため、入れ替え自在であ
る。
【0104】この例では、バリア層成膜ユニット811
は、無電解Ruめっき装置、シード層成膜ユニット81
2は、無電解銅めっき装置、めっきユニット813は、
電解めっき装置を用いることができる。
【0105】図24は、この基板処理装置内での各工程
の流れを示すフローチャートである。このフローチャー
トにしたがって、この装置内での各工程について説明す
る。先ず、第1ロボット831によりロード・アンロー
ドユニット820に載置されたカセット820aから取
り出された半導体基板は、第1アライナ兼膜厚測定ユニ
ット841内に被めっき面を上にして配置される。ここ
で、膜厚計測を行うポジションの基準点を定めるため
に、膜厚計測用のノッチアライメントを行った後、銅膜
形成前の半導体基板の膜厚データを得る。
【0106】次に、半導体基板は、第1ロボット831
により、バリア層成膜ユニット811へ搬送される。こ
のバリア層成膜ユニット811は、無電解Ruめっきに
より半導体基板上にバリア層を形成する装置で、半導体
装置の層間絶縁膜(例えば、SiO)への銅拡散防止
膜としてRuを成膜する。洗浄、乾燥工程を経て払い出
された半導体基板は、第1ロボット831により第1ア
ライナ兼膜厚測定ユニット841に搬送され、半導体基
板の膜厚、即ちバリア層の膜厚を測定される。
【0107】膜厚測定された半導体基板は、第2ロボッ
ト832でシード層成膜ユニット812へ搬入され、前
記バリア層上に無電解銅めっきによりシード層が成膜さ
れる。洗浄、乾燥工程を経て払い出された半導体基板
は、第2ロボット832により含浸めっきユニットであ
るめっきユニット813に搬送される前に、ノッチ位置
を定めるために第2アライナ兼膜厚測定器842に搬送
され、銅めっき用のノッチのアライメントを行う。ここ
で、必要に応じて銅膜形成前の半導体基板の膜厚を再計
測してもよい。
【0108】ノッチアライメントが完了した半導体基板
は、第3ロボット833によりめっきユニット813へ
搬送され、銅めっきが施される。洗浄、乾燥工程を経て
払い出された半導体基板は、第3ロボット833により
半導体基板端部の不要な銅膜(シード層)を除去するた
めにベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送される。ベ
ベル・裏面洗浄ユニット816では、予め設定された時
間でベベルのエッチングを行うとともに、半導体基板裏
面に付着した銅をフッ酸等の薬液により洗浄する。この
時、ベベル・裏面洗浄ユニット816へ搬送する前に、
第2アライナ兼膜厚測定器842にて半導体基板の膜厚
測定を実施して、めっきにより形成された銅膜厚の値を
得ておき、その結果により、ベベルのエッチング時間を
任意に変えてエッチングを行っても良い。なお、ベベル
エッチングによりエッチングされる領域は、基板の周縁
部であって回路が形成されない領域、または回路が形成
されていても最終的にチップとして利用されない領域で
ある。この領域にはベベル部分が含まれる。
【0109】ベベル・裏面洗浄ユニット816で洗浄、
乾燥工程を経て払い出された半導体基板は、第3ロボッ
ト833で基板反転機843に搬送され、該基板反転機
843にて反転され、被めっき面を下方に向けた後、第
4ロボット834により配線部を安定化させるためにア
ニールユニット814へ投入される。アニール処理前及
び/又は処理後、第2アライナ兼膜厚測定ユニット84
2に搬入し、半導体基板に形成された、銅膜の膜厚を計
測する。この後、半導体基板は、第4ロボット834に
より第1ポリッシング装置821に搬入され、半導体基
板の銅層、シード層の研磨を行う。
【0110】この際、砥粒等は所望のものが用いられる
が、ディッシングを防ぎ、表面の平面度を出すために、
固定砥粒を用いることもできる。第1ポリッシング終了
後、半導体基板は、第4ロボット834により第1洗浄
ユニット815に搬送され、洗浄される。この洗浄は、
半導体基板直径とほぼ同じ長さを有するロールを半導体
基板の表面と裏面に配置し、半導体基板及びロールを回
転させつつ、純水又は脱イオン水を流しながら洗浄する
スクラブ洗浄である。
【0111】第1の洗浄終了後、半導体基板は、第4ロ
ボット834により第2ポリッシング装置822に搬入
され、半導体基板上のバリア層が研磨される。この際、
砥粒等は所望のものが用いられるが、ディッシングを防
ぎ、表面の平面度を出すために、固定砥粒を用いること
もできる。第2ポリッシング終了後、半導体基板は、第
4ロボット834により、再度第1洗浄ユニット815
に搬送され、スクラブ洗浄される。洗浄終了後、半導体
基板は、第4ロボット834により第2基板反転機84
4に搬送され反転されて、被めっき面を上方に向けら
れ、更に第3ロボット833により基板仮置き台845
に置かれる。
【0112】半導体基板は、第2ロボット832により
基板仮置き台845から蓋めっきユニット817に搬送
され、銅の大気による酸化防止を目的に銅面上にニッケ
ル・ボロンめっきを行う。蓋めっきが施された半導体基
板は、第2ロボット832により蓋めっきユニット81
7から第3膜厚測定器846に搬入され、銅膜厚が測定
される。その後、半導体基板は、第1ロボット831に
より第2洗浄ユニット818に搬入され、純水又は脱イ
オン水により洗浄される。洗浄が終了した半導体基板
は、台1ロボット831によりロード・アンロード部8
20に載置されたカセット820a内に戻される。アラ
イナ兼膜厚測定器841及びアライナ兼膜厚測定器84
2は、基板ノッチ部分の位置決め及び膜厚の測定を行
う。
【0113】ベベル・裏面洗浄ユニット816は、エッ
ジ(ベベル)銅エッチングと裏面洗浄が同時に行え、ま
た基板表面の回路形成部の銅の自然酸化膜の成長を抑え
ることが可能である。図25に、ベベル・裏面洗浄ユニ
ット816の概略図を示す。図25に示すように、ベベ
ル・裏面洗浄ユニット816は、有底円筒状の防水カバ
ー920の内部に位置して基板Wをフェースアップでそ
の周縁部の円周方向に沿った複数箇所でスピンチャック
921により水平に保持して高速回転させる基板保持部
922と、この基板保持部922で保持された基板Wの
表面側のほぼ中央部上方に配置されたセンタノズル92
4と、基板Wの周縁部の上方に配置されたエッジノズル
926とを備えている。センタノズル924及びエッジ
ノズル926は、それぞれ下向きで配置されている。ま
た基板Wの裏面側のほぼ中央部の下方に位置して、バッ
クノズル928が上向きで配置されている。前記エッジ
ノズル926は、基板Wの直径方向及び高さ方向を移動
自在に構成されている。
【0114】このエッジノズル926の移動幅Lは、基
板の外周端面から中心部方向に任意の位置決めが可能に
なっていて、基板Wの大きさや使用目的等に合わせて、
設定値の入力を行う。通常、2mmから5mmの範囲で
エッジカット幅Cを設定し、裏面から表面への液の回り
込み量が問題にならない回転数以上であれば、その設定
されたカット幅C内の銅膜を除去することができる。
【0115】次に、この洗浄装置による洗浄方法につい
て説明する。まず、スピンチャック921を介して基板
を基板保持部922で水平に保持した状態で、半導体基
板Wを基板保持部922と一体に水平回転させる。この
状態で、センタノズル924から基板Wの表面側の中央
部に酸溶液を供給する。この酸溶液としては非酸化性の
酸であればよく、例えばフッ酸、塩酸、硫酸、クエン
酸、蓚酸等を用いる。一方、エッジノズル926から基
板Wの周縁部に酸化剤溶液を連続的または間欠的に供給
する。この酸化剤溶液としては、オゾン水、過酸化水素
水、硝酸水、次亜塩素酸ナトリウム水等のいずれかを用
いるか、またはそれらの組み合わせを用いる。
【0116】これにより、半導体基板Wの周縁部のエッ
ジカット幅Cの領域では上面及び端面に成膜された銅膜
等は酸化剤溶液で急速に酸化され、同時にセンタノズル
924から供給されて基板の表面全面に拡がる酸溶液に
よってエッチングされ溶解除去される。このように、基
板周縁部で酸溶液と酸化剤溶液を混合させることで、予
めそれらの混合水をノズルから供給するのに比べて急峻
なエッチングプロフィールを得ることができる。このと
きそれらの濃度により銅のエッチングレートが決定され
る。また、基板の表面の回路形成部に銅の自然酸化膜が
形成されていた場合、この自然酸化物は基板の回転に伴
って基板の表面全面に亘って広がる酸溶液で直ちに除去
されて成長することはない。なお、センタノズル924
からの酸溶液の供給を停止した後、エッジノズル926
からの酸化剤溶液の供給を停止することで、表面に露出
しているシリコンを酸化して、銅の付着を抑制すること
ができる。
【0117】一方、バックノズル928から基板の裏面
中央部に酸化剤溶液とシリコン酸化膜エッチング剤とを
同時または交互に供給する。これにより半導体基板Wの
裏面側に金属状で付着している銅等を基板のシリコンご
と酸化剤溶液で酸化しシリコン酸化膜エッチング剤でエ
ッチングして除去することができる。なおこの酸化剤溶
液としては表面に供給する酸化剤溶液と同じものにする
方が薬品の種類を少なくする上で好ましい。またシリコ
ン酸化膜エッチング剤としては、フッ酸を用いることが
でき、基板の表面側の酸溶液もフッ酸を用いると薬品の
種類を少なくすることができる。これにより、酸化剤供
給を先に停止すれば疎水面が得られ、エッチング剤溶液
を先に停止すれば飽水面(親水面)が得られて、その後
のプロセスの要求に応じた裏面に調整することもでき
る。
【0118】このように酸溶液すなわちエッチング液を
基板に供給して、基板Wの表面に残留する金属イオンを
除去した後、更に純水を供給して、純水置換を行ってエ
ッチング液を除去し、その後、スピン乾燥を行う。この
ようにして半導体基板表面の周縁部のエッジカット幅C
内の銅膜の除去と裏面の銅汚染除去を同時に行って、こ
の処理を、例えば80秒以内に完了させることができ
る。なお、エッジのエッジカット幅を任意(2mm〜5
mm)に設定することが可能であるが、エッチングに要
する時間はカット幅に依存しない。
【0119】めっき後のCMP工程前に、アニール処理
を行うことが、この後のCMP処理や配線の電気特性に
対して良い効果を示す。アニール無しでCMP処理後に
幅の広い配線(数μm単位)の表面を観察するとマイク
ロボイドのような欠陥が多数見られ、配線全体の電気抵
抗を増加させたが、アニールを行うことでこの電気抵抗
の増加は改善された。アニール無しの場合に、細い配線
にはボイドが見られなかったことより、粒成長の度合い
が関わっていることが考えられる。つまり、細い配線で
は粒成長が起こりにくいが、幅の広い配線では粒成長に
伴い、アニール処理に伴うグレン成長の過程で、めっき
膜中のSEM(走査型電子顕微鏡)でも見えないほどの
超微細ポアが集結しつつ上へ移動することで配線上部に
マイクロボイド用の凹みが生じたという推測ができる。
アニールユニットのアニール条件としては、ガスの雰囲
気は水素を添加(2%以下)、温度は300〜400℃
程度で1〜5分間で上記の効果が得られた。
【0120】図26及び図27は、アニールユニット8
14を示すものである。このアニールユニット814
は、半導体基板Wを出し入れするゲート1000を有す
るチャンバ1002の内部に位置して、半導体基板W
を、例えば400℃に加熱するホットプレート1004
と、例えば冷却水を流して半導体基板Wを冷却するクー
ルプレート1006が上下に配置されている。また、ク
ールプレート1006の内部を貫通して上下方向に延
び、上端に半導体基板Wを載置保持する複数の昇降ピン
1008が昇降自在に配置されている。更に、アニール
時に半導体基板Wとホットプレート1008との間に酸
化防止用のガスを導入するガス導入管1010と、該ガ
ス導入管1010から導入され、半導体基板Wとホット
プレート1004との間を流れたガスを排気するガス排
気管1012がホットプレート1004を挟んで互いに
対峙する位置に配置されている。
【0121】ガス導入管1010は、内部にフィルタ1
014aを有するNガス導入路1016内を流れるN
ガスと、内部にフィルタ1014bを有するHガス
導入路1018内を流れるHガスとを混合器1020
で混合し、この混合器1020で混合したガスが流れる
混合ガス導入路1022に接続されている。
【0122】これにより、ゲート1000を通じてチャ
ンバ1002の内部に搬入した半導体基板Wを昇降ピン
1008で保持し、昇降ピン1008を該昇降ピン10
08で保持した半導体基板Wとホットプレート1004
との距離が、例えば0.1〜1.0mm程度となるまで
上昇させる。この状態で、ホットプレート1004を介
して半導体基板Wを、例えば400℃となるように加熱
し、同時にガス導入管1010から酸化防止用のガスを
導入して半導体基板Wとホットプレート1004との間
を流してガス排気管1012から排気する。これによっ
て、酸化を防止しつつ半導体基板Wをアニールし、この
アニールを、例えば数十秒〜60秒程度継続してアニー
ルを終了する。基板の加熱温度は100〜600℃が選
択される。
【0123】アニール終了後、昇降ピン1008を該昇
降ピン1008で保持した半導体基板Wとクールプレー
ト1006との距離が、例えば0〜0.5mm程度とな
るまで下降させる。この状態で、クールプレート100
6内に冷却水を導入することで、半導体基板Wの温度が
100℃以下となるまで、例えば10〜60秒程度、半
導体基板を冷却し、この冷却終了後の半導体基板を次工
程に搬送する。なお、この例では、酸化防止用のガスと
して、Nガスと数%のHガスを混合した混合ガスを
流すようにしているが、Nガスのみを流すようにして
もよい。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
配線の表面に触媒を付与することなく、無電解めっきを
行って、配線の表面に配線保護層を選択的に形成するこ
とができるので、配線中にボイドが発生することを防止
して、配線本来の能力を維持することができる。しか
も、工程を少なくして、更には、無電解めっきの前処理
で半導体ウエハ等の基板をプリヒートするようにするこ
とで、スループットを向上させ、しかも装置のコンパク
ト化を図って、クリーンルームコストを低減することが
できる。
【0125】また、無電解めっき液の構成成分によるめ
っき前処理なので、めっきプロセスにおけるコンタミの
心配や、pHの整合等の配慮が不要となって、装置のコ
ンパクト化が可能となり、更に、各工程を1セルで処理
可能となして、これによっても、装置のコンパクト化を
図って、クリーンルームコストを低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の半導体装置を示す断面図
である。
【図2】無電解めっきにより配線保護層を形成する工程
を示すブロック図である。
【図3】無電解めっきにより配線保護層を形成するめっ
き装置の全体配置図である。
【図4】図2に示す工程によってめっき処理を施した時
の基板(試料)のSEM写真である
【図5】図2に示すCMP残さ等の除去工程を行うこと
なく、めっき処理を施した時の基板(試料)のSEM写
真である
【図6】無電解めっきにより配線保護層を形成する他の
工程を示すブロック図である。
【図7】前処理兼めっき槽を示す概略構成図である。
【図8】前処理兼めっき槽の他の例を示す概略構成図で
ある。
【図9】従来の無電解めっきによって配線保護膜を形成
した時の状態を模式的に示す図である。
【図10】無電解めっきにより配線保護層を形成する工
程を示すブロック図である。
【図11】基板処理装置を示す平面配置図である。
【図12】図11に示す基板処理装置内の気流の流れを
示す図である。
【図13】図11に示す基板処理装置の各エリア間の空
気の流れを示す図である。
【図14】図10に示す基板処理装置をクリーンルーム
内に配置した一例を示す外観図である。
【図15】基板処理装置の他の例を示す平面配置図であ
る。
【図16】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図17】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図18】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図19】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図20】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図21】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図22】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図23】基板処理装置の更に他の例を示す平面配置図
である。
【図24】図23に示す基板処置装置における各工程の
流れを示すフローチャートである。
【図25】ベベル・裏面洗浄ユニットを示す概要図であ
る。
【図26】アニールユニットの一例を示す縦断正面図で
ある。
【図27】図26の平断面図である。
【符号の説明】
22,34 絶縁膜 24,36 凹部 26,38 バリア層 28,40 銅配線 30,42 配線保護層 32 保護層 50 ロード・アンロード部 52 洗浄・乾燥槽 54 前処理兼めっき槽 56 搬送ロボット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/28 H01L 21/28 A 21/288 21/288 Z 21/3205 21/88 R (72)発明者 王 新明 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 松本 守治 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 (72)発明者 金山 真 神奈川県藤沢市善行坂1−1−6 荏原ユ ージライト株式会社内 Fターム(参考) 4K022 AA05 BA01 BA03 BA06 BA08 BA14 BA31 BA32 CA03 CA04 CA07 CA13 CA27 DA03 DB03 DB04 4M104 BB05 BB32 BB36 DD22 DD23 DD53 FF16 5F033 HH07 HH11 HH12 HH13 HH14 HH15 HH32 JJ11 JJ12 JJ13 JJ14 JJ32 KK01 KK07 KK11 KK12 KK13 KK14 KK15 KK32 MM02 MM05 MM12 MM13 NN06 NN07 PP27 PP28 QQ09 QQ37 QQ48 QQ91 QQ94 RR04 RR06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 埋め込み配線構造を有する半導体装置の
    露出配線の表面に、無電解めっきで配線保護層を選択的
    に形成するに際し、 無電解めっき液の構成成分で前処理を行うことを特徴と
    する無電解めっきの前処理方法。
  2. 【請求項2】 無電解めっき液の構成成分で埋め込み配
    線以外の配線形成金属を除去する処理と、無電解めっき
    液の構成成分で埋め込み配線表面を活性化する処理とを
    有することを特徴とする請求項1記載の無電解めっきの
    前処理方法。
  3. 【請求項3】 無電解めっき液の構成成分で埋め込み配
    線表面に付着した付着物を除去する処理を更に有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の無電解めっきの前処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記各処理及び/または洗浄処理を無電
    解めっきのプロセス温度と同じ温度で行うことを特徴と
    する請求項1乃至3のいずれかに記載の無電解めっきの
    前処理方法。
  5. 【請求項5】 無電解めっき液の構成成分として、無電
    解めっき液の還元剤成分、錯化剤成分またはpH調整剤
    成分の少なくとも1種を用いることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の無電解めっきの前処理方
    法。
  6. 【請求項6】 無電解めっき液の錯化剤成分を用いる処
    理と、無電解めっき液の還元剤成分を用いる処理とを経
    ることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の
    無電解めっきの前処理方法。
  7. 【請求項7】 無電解めっき液の錯化剤成分を用いる処
    理の後に、無電解めっき液のpH調整剤成分を用いる処
    理を更に経ることを特徴とする請求項6記載の無電解め
    っきの前処理方法。
  8. 【請求項8】 埋め込み配線構造の配線材料として、C
    u、Cu合金、Ag、Ag合金、AuまたはAu合金を
    使用することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに
    記載の無電解めっきの前処理方法。
  9. 【請求項9】 前記配線保護層は、Co、Co合金、N
    iまたはNi合金からなることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の無電解めっきの前処理方法。
  10. 【請求項10】 埋め込み配線構造を有する半導体装置
    の露出配線の表面に、無電解めっきで配線保護層を選択
    的に形成するに際し、めっき前処理を行う無電解めっき
    の前処理液であって、 無電解めっき液の錯化剤成分である有機酸を有すること
    を特徴とする無電解めっきの前処理液。
  11. 【請求項11】 埋め込み配線構造を有する半導体装置
    の露出配線の表面に、無電解めっきで配線保護層を選択
    的に形成するに際し、めっき前処理を行う無電解めっき
    の前処理液であって、 無電解めっき液の還元剤成分であるアルキルアミンボラ
    ンまたは硼素化水素化合物を有することを特徴とする無
    電解めっきの前処理液。
  12. 【請求項12】 埋め込み配線構造を有する半導体装置
    の露出配線の表面に、無電解めっきで配線保護層を選択
    的に形成するに際し、めっき前処理を行う無電解めっき
    の前処理液であって、 無電解めっき液のpH調整成分である水酸化テトラメチ
    ルアンモニウムまたはアンモニアを有することを特徴と
    する無電解めっきの前処理液。
  13. 【請求項13】 Cu、Cu合金、Ag、Ag合金、A
    uまたはAu合金を配線材料とした埋め込み配線構造を
    有し、無電解めっき液の構成成分で前処理を行った後、
    無電解めっきを施して、露出配線の表面を配線保護層で
    選択的に覆ったことを特徴とする半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記配線保護層は、Co、Co合金、
    NiまたはNi合金からなることを特徴とする請求項1
    3記載の半導体装置。
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