JP2006303046A - 半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 バッファコート膜の膨張収縮応力によるスクライブライン周辺の保護膜及び各配線層のクラック或いは内部剥離、ダメージを防止する。
【解決手段】 半導体ウェハ上に複数の半導体チップ1からなる領域を有し、複数の半導体チップ1の保護膜2上にそれぞれ半導体チップ全体を覆うバッファコート膜3が形成された半導体装置であって、バッファコート膜3にスリット5を形成した。このスリット5によって、フィラーアタック防止効果を損なうことなく、半導体ウェハの封止工程時の熱ストレスによるバッファコート膜3の膨張収縮応力は分断され、クラック及び内部剥離やダメージを防止することが出来る。
【選択図】 図1
【解決手段】 半導体ウェハ上に複数の半導体チップ1からなる領域を有し、複数の半導体チップ1の保護膜2上にそれぞれ半導体チップ全体を覆うバッファコート膜3が形成された半導体装置であって、バッファコート膜3にスリット5を形成した。このスリット5によって、フィラーアタック防止効果を損なうことなく、半導体ウェハの封止工程時の熱ストレスによるバッファコート膜3の膨張収縮応力は分断され、クラック及び内部剥離やダメージを防止することが出来る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、半導体装置組立工程である封止工程において熱ストレスを受ける半導体装置に関するものである。
従来、半導体ウェハは、各配線層の層間絶縁膜は厚い上に固く、また層数も少なく単純なため、封止工程によるクラック或いは剥離、ダメージ等は小さく、信頼性においても問題にはならなかった。しかしながら拡散プロセスの微細化技術の進展に伴い、各配線層間の層間膜の薄膜化、更には配線層数の増大により、封止工程におけるフィラーアタック(封止樹脂中にある固形物により半導体チップの保護膜にクラックやダメージを与えること)が発生し、信頼性にも影響を及ぼしはじめた。
そこで従来は、図3に示すように、半導体チップ1の保護膜2を更に厚くしたり、半導体チップ1の保護膜2の上にバッファコート膜3(ポリイミド等)を施し、このバッファコート膜3をクッションとして封止樹脂中にある固形物による半導体チップ1の保護膜2へのクラックやダメージを防ぎ、フィラーアタックの防止を行ってきた(例えば特許文献1)。
特開平2−257657号公報
しかしながら、更なる拡散プロセスの微細化に伴い、拡散プロセスにおける平坦化技術が進み、平坦化するため機械的化学研磨により各配線層の層間絶縁膜の薄膜化が更に進み、これに伴い工程数及び層間絶縁膜の各層数が増加し複雑になってきた。その上更に、同じく拡散プロセスの微細化技術により、各配線間の距離が狭くなり配線間容量が増大し、配線遅延の問題が顕著になってきた。そこでその配線間遅延を小さくするため配線間に挟まれている絶縁膜に誘電率の低い絶縁膜(低誘電率膜)を採用することによって配線間容量が増大するのを防ごうとしている。しかし誘電率が3.0以下を実現する低誘電率膜は、従来から採用されていたシリコン酸化膜よりも機械的強度が大きく低下する。このことから図3(a)の平面図に示すように上記のフィラーアタック防止を目的としたバッファコート膜3が、逆に封止工程における熱ストレスにより膨張収縮し、その膨張収縮応力によって図3(c)の断面図に示すようにスクライブライン周辺の保護膜2及び各配線層の層間絶縁膜のクラック或いは内部剥離、ダメージを引き起こす原因となってきた。
すなわち、従来、フィラーアタック防止を目的としたバッファコート膜3はポリイミド等の非吸水性の樹脂で、半導体チップ1の保護膜2上にスピンコートによって塗布され、マスクによってパターンニングされる。その後高温硬化して形成される。そして図3(a)の平面図に示すようにパッド4以外すべてバッファコート膜3に覆われているため、熱ストレスによりこのバッファコート膜3が膨張収縮し、その膨張収縮応力7が半導体チップ1の特に4隅に集中し、剥離6やクラックを引き起こす可能性がある。
したがって、本発明の目的は、上記従来の課題を解決するもので、バッファコート膜の膨張収縮応力によるスクライブライン周辺の保護膜及び各配線層のクラック或いは内部剥離、ダメージを防止する半導体装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の請求項1記載の半導体装置は、半導体ウェハ上に複数の半導体チップからなる領域を有し、前記複数の半導体チップの保護膜上にそれぞれ半導体チップ全体を覆うバッファコート膜が形成された半導体装置であって、前記バッファコート膜にスリットを形成した。
請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、前記バッファコート膜が前記スリットによって分割されている。
請求項3記載の半導体装置は、請求項1または2記載の半導体装置において、前記バッファコート膜は非吸水性の樹脂である。
本発明の請求項1記載の半導体装置によれば、バッファコート膜にスリットを形成したので、半導体ウェハの封止工程時の熱ストレスによるバッファコート膜の膨張収縮応力を低減することができる。すなわち、従来、熱ストレスによりこのバッファコート膜が膨張収縮し、その膨張収縮応力が半導体チップの特に4隅に集中し、剥離やクラックを引き起こす可能性があったが、バッファコート膜のパターニングの際に、応力集中する箇所にスリットを入れることによって、応力集中によるスクライブライン周辺の保護膜及び各配線層の層間絶縁膜のクラック或いは内部剥離、ダメージの防止を実現できる。その結果、半導体装置の信頼性を向上することが可能となる。
また、バッファコート膜のスリットパターンによる特有のプロセスを追加や設備の投資をする必要が無く、マスクのみの変更で対応が可能なため従来と同様の拡散工程及び拡散期間が維持できることも大きな特徴である。
請求項2では、バッファコート膜がスリットによって分割されているので、バッファコート膜の熱ストレスによる応力集中を分散させることができる。
請求項3では、バッファコート膜は非吸水性の樹脂であるので、バッファコート膜の膨張収縮を抑えることができる。
以下、本発明の実施形態の半導体装置について図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施形態を図1に基づいて説明する。図1(a)は本発明における第1の実施形態の半導体装置の平面図、(b)は断面図である。
図1において、1は半導体チップ、2は保護膜、3はバッファコート膜、4はパッド、5はスリットである。
本発明における実施形態の半導体装置は、半導体ウェハ上に複数の半導体チップ1からなる領域を有し、複数の半導体チップ1の保護膜2上にそれぞれ半導体チップ全体を覆うバッファコート膜3が形成され、このバッファコート膜3にスリット5を形成している。また、半導体チップ1には複数の配線層、および各配線層間に層間絶縁膜が形成されている(図示せず)。配線間遅延を小さくするため層間絶縁膜に誘電率の低い絶縁膜(低誘電率膜)を採用してもよい。
この場合、半導体チップ1の配線工程形成後、保護膜2が形成される。その保護膜2上にリソグラフィ工程でパターンニングし、スリット5が形成されたバッファコート膜3を形成する。バッファコート膜3は、ポリイミド等の吸水性を有する樹脂である。スリット5は、図1(a)に示すようにその膨張収縮応力が集中する半導体チップ1の4隅に斜め45度で形成する。このスリット5によって、フィラーアタック防止効果を損なうことなく膨張収縮応力は分断され、クラック及び内部剥離やダメージを防止することが出来る。なお、スリット5は、バッファコート膜3を分離するように設けてもよく、または繋がるように設けてもよい。
また、バッファコート膜3は、マスクによるパターニングの際に、応力集中する箇所にスリットを入れることによって実現できる。このため、バッファコート膜3のスリットパターンによる特有のプロセスを追加や設備の投資をする必要が無く、マスクのみの変更で対応が可能なため従来と同様の拡散工程及び拡散期間が維持できる。
本発明の第2の実施形態を図2に基づいて説明する。図2(a)は本発明における第2の実施形態の半導体装置の平面図、(b)は断面図である。
図2に示すとおり、第1の実施形態と同様、保護膜2上にリソグラフィ工程でパターンニングしたスリット5が形成されたバッファコート膜3を形成する。
第1の実施形態と異なる点はバッファコート膜3がスリット5によって複数に分割される点である。この場合、図2(a)に示すように、半導体チップ1を4等分に分割するよう十字にスリット5を形成している。これによってフィラーアタック防止効果を損なうことなく膨張収縮応力は4分の1に軽減され、クラック及び内部剥離やダメージを防止することが出来る。
本発明に係る半導体装置は、半導体装置組立工程である封止工程における熱ストレスによりバッファコート膜が膨張収縮し、その膨張収縮応力によって発生するスクライブライン周辺の保護膜及び各配線層の層間絶縁膜のクラック或いは内部剥離、ダメージの防止を実現する効果を有し、各配線層の層間絶縁膜の薄膜化が進み、工程数および層間絶縁膜の各層数が増加した半導体装置に有用である。
1 半導体チップ
2 保護膜
3 バッファコート膜
4 パッド
5 スリット
6 剥離
7 膨張収縮応力
2 保護膜
3 バッファコート膜
4 パッド
5 スリット
6 剥離
7 膨張収縮応力
Claims (3)
- 半導体ウェハ上に複数の半導体チップからなる領域を有し、前記複数の半導体チップの保護膜上にそれぞれ半導体チップ全体を覆うバッファコート膜が形成された半導体装置であって、前記バッファコート膜にスリットを形成したことを特徴とする半導体装置。
- 前記バッファコート膜が前記スリットによって分割されている請求項1記載の半導体装置。
- 前記バッファコート膜は非吸水性の樹脂である請求項1または2記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
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JP2005120446A JP2006303046A (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | 半導体装置 |
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ID=37471005
Family Applications (1)
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Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006318989A (ja) * | 2005-05-10 | 2006-11-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置 |
JPWO2021079427A1 (ja) * | 2019-10-23 | 2021-04-29 |
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2005
- 2005-04-19 JP JP2005120446A patent/JP2006303046A/ja not_active Withdrawn
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