JP2006302703A - 電子機器の電池蓋構造及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、落下等により衝撃が加わっても電池蓋が容易に開くことなく、電池収納部と電池蓋との係合部の破損を防止することができる電子機器の電池蓋構造を提供する。
【解決手段】 電池収納室8と電池蓋17とを係合する係合部として、電池収納室8に爪部8a,8b,8cと電池蓋17に爪部17a,17b,17cをそれぞれ形成すると共に、電池蓋17のスライド移動に伴って当該電池蓋17をロックすることが可能な爪部8d,8eを電池収納室8の開口部の外周に形成し、且つ爪部17d,17eを電池蓋17の内周に設けた。
【選択図】 図3
【解決手段】 電池収納室8と電池蓋17とを係合する係合部として、電池収納室8に爪部8a,8b,8cと電池蓋17に爪部17a,17b,17cをそれぞれ形成すると共に、電池蓋17のスライド移動に伴って当該電池蓋17をロックすることが可能な爪部8d,8eを電池収納室8の開口部の外周に形成し、且つ爪部17d,17eを電池蓋17の内周に設けた。
【選択図】 図3
Description
本発明は、駆動用の電池を筐体内に収納することが可能な電子機器の電池蓋構造及び撮像装置に関するものである。
従来、デジタルカメラ等の電子機器には、電池を収納し、該電池の一方と接触して通電するための接片が設けられた電池収納部と、収納された電池の他方と接触して通電するための接片を有し、開閉自在に本体に取り付けられた電池蓋と、収納された電池が簡単に脱落しないように電池収納部又は電池蓋にレバー操作によるロック可能なロック機構とを有するものがある。このようなロック機構には、例えば、電池収納部及び電池蓋にそれぞれ係合用の爪部を備え、電池蓋を保持するものがある。
このようなデジタルカメラでは、近年の消費電力の低減により単3電池2本で使用されているものが主流であるが、高倍率で多機能なカメラについては4本使用されているものがある。そのため、多数の電池を使用する必要があるデジタルカメラでは、装着する電池の重さにより電池蓋にかかる荷重が増加する。また、上述した接片の接片圧がチャタリング及び撮影時間等の関係で高くなる。そこで、安定した接片圧を保持し、電池蓋とカメラ本体との合わせ部の隙間を出来難くする電池収納部と電池蓋とが求められている。
また、このようなデジタルカメラでは、デザイン的な配慮により電池蓋とカメラ本体との合わせ部が同一の曲面で構成されているものがある。近年、ヒンジ軸を中心に開閉自在な電池蓋を電池収納部に設け、カメラ本体側に電池のプラス側に対応した脱落防止用リブ設けて電池蓋の開く方向への電池飛び出しを阻止するように構成されたカメラが提案されている(特許文献1参照)。
特開2002−365707号公報(第4頁、図7)
上記従来のデジタルカメラでは、落下等によりカメラ本体に加わった衝撃で電池蓋が容易に開いてしまい、電池が脱落するという問題がある。
また、カメラ本体又は電池収納部と電池蓋とを係合する爪部が落下時の衝撃等で折れた場合は、電池収納部と電池蓋が完全に閉じきらなくなってしまうという問題がある。また、折れた爪部が尖っていた場合などは不用意に触ってしまうと怪我をするおそれがある。また、この状態で電池を電池収納部に挿入して電池蓋を閉じたとしても、爪部が十分に係合しないことから電池蓋とカメラ本体との合わせ部に隙間ができ、デザイン性を損ねるという問題がある。
上記特許文献1で提案されたカメラでは、電池収納部と電池蓋との係合手段がなく、ロック機構が1箇所しかないため、落下等により電池蓋に衝撃が加わったときには電池蓋が容易に開くおそれがある。また、電池蓋の上下が係合していないため、電池蓋がパクツキやすく、品質を損ねるおそれがある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、落下等により衝撃が加わっても電池蓋が容易に開くことなく、電池収納部と電池蓋との係合部の破損を防止することができる電子機器の電池蓋構造及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の電子機器の電池蓋構造は、電池を収納するための電池収納部を備える筐体と、前記電池収納部の開口部に配設された開閉自在の電池蓋とを備える電子機器の電池蓋構造において、前記電池収納部に形成された少なくとも1つの第1の係合部に前記電池蓋に形成された少なくとも1つの第2の係合部を係合させて当該電池蓋をロックする係合手段を備え、更に、前記電池蓋のスライド移動に伴って当該電池蓋をロックすることが可能な第3の係合部を前記電池収納部の開口部の外周と前記電池蓋の内周にそれぞれ少なくとも1つ設けたことを特徴とする。
本発明によれば、電池収納部に形成された少なくとも1つの第1の係合部に電池蓋に形成された少なくとも1つの第2の係合部を係合させて当該電池蓋をロックする係合手段を備え、更に、電池蓋のスライド移動に伴って当該電池蓋をロックすることが可能な第3の係合部を電池収納部の開口部の外周と電池蓋の内周にそれぞれ少なくとも1つ設けたので、電子機器の落下等の衝撃により電池蓋が開閉して電池が脱落しても係合部の破損を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る電池蓋構造が適用された電子スチルカメラの斜視図である。
図1において、本電子スチルカメラ(以下、単に「カメラ」という)は、当該カメラの外装であるカメラ筐体1と、撮影光学系を構成する鏡筒2と、小型のLCD(Liquid Crystal Display)で構成されユーザが被写体像を観察するための電子ビューファインダ(以下、単に「ファインダ」という)3と、電源ボタン4と、レリーズボタン5と、撮影モードなどを変更するためのモードダイアル6と、ポップアップ式のストロボ7とを備える。カメラ筐体1の背面部には、図示しないファインダ接眼部や液晶表示パネル、操作キー等が配設される。
図2は、図1の電子スチルカメラの正面図である。
カメラ筐体1には、ユーザがカメラを手でホールドするためのグリップカバー30が設けられている。電池収納室8は、カメラ駆動用の電池を収納するための構造を有し、グリップカバー30の内側にあってカメラ筐体1に内蔵されている。電池蓋17は、電池収納室8に収納された電池が脱落しないように構成された蓋である。
従来、グリップカバー30と電池蓋17との合わせ部は、デザイン等を考慮して同一面を構成していたが、本実施の形態では、グリップカバー30と電池蓋17との間には段差Zが設けられている。この段差Zを利用して、後述する電池収納室8と電池蓋17とを係合するための爪部がそれぞれに配設されている。
グリップサブカバー30aは、グリップカバー30の一部に別部品として配設させている。これにより、カメラをホールドするときに確実にグリップさせることができ、滑りづらくなる。グリップサブカバー30a自体をゴム等の弾性部材で構成したり、表面にゴム調塗装することでホールド感を向上させることができる。さらに、デザイン上のアクセントにもなる。
次に、図2の電池収納室8及び電池蓋17について詳細に説明する。
図3は、カメラ筐体1に内蔵された電池収納室8の構成を示し、(a)は正面図、(b)側面図である。図4は、カメラ筐体1に取り付けられる電池蓋17の構成を示し、(a)は電池蓋17の上面図、(b)は側面図である。
図示のように、電池収納室8に形成された爪部8a,8b,8c,8d,8eが、電池蓋17に形成された爪部17a,17b,17c,17d,17eにそれぞれ係止される。穴8fは、後述するシャフトを通して電池蓋17を回転自在に構成するために電池収納室8に形成されたヒンジ穴である。
電池収納室8と電池蓋17を係合する手段として、電池収納室8には爪部8a,8b,8c(第1の係合部)が形成され、電池蓋17には爪部17a,17b,17c(第1の係合部)が形成されていた。本発明の実施の形態では、グリップカバー30と電池蓋17との間に段差Zを設け、その段差Zの範囲に電池収納室8に爪部8d,8e(第2の係合部)を形成する共に、電池蓋17に爪部17d,17e(第2の係合部)をそれぞれ形成している。
図5は、図3の電池収納室8の内部構成を示す分解斜視図である。図6は、図4の電池蓋17の内部構成を示す分解斜視図である。
図5において、電池収納室部材9は、電池収納室8に形成された不図示のボス等の位置決め手段により位置決めされ、パッチン及びビス等の係止手段により保持されている。
電池接片A10、電池接片B11、及び電池接片C12は、電池収納室8に形成された不図示の開口部にそれぞれパッチン等の係止手段で保持されている。電池接片B11上に形成された端子部11aと電池接片C12上に形成された端子部12aは、不図示のフレキシブルプリント基板に半田付けされている。
時計電池接片A13、時計電池接片B14、及び時計電池カバー15は、電池収納室8上に形成された不図示のボス等の位置決め手段により位置決めされ、ビス等の係止手段で保持される。時計電池接片A13上に形成された端子部13aと時計電池接片B14上に形成された端子部14aは、一方が不図示のケーブルワイヤーに半田付けされ、他方が不図示のフレキシブルプリント基板に半田付け若しくはコネクターで接続されている。
時計電池ホルダー16は、不図示の時計電池を収納し、電池収納室8上に形成された不図示の開口部にパッチン等の係止手段で保持される。このとき、収納された時計電池は、時計電池接片A13と時計電池接片B14に接触して電気的導通がなされる。
本実施の形態では、電池収納室8と電池収納室部材9とが別体に構成されている。これは、電池収納室8の型構造上の理由で構成できなかったためであるが、電池収納室8と電池収納室部材9とが一体に構成されていてもよい。
図6において、電池蓋17上には長穴17fが形成されている。長穴17fには、ロックレバー18上に形成された不図示の操作ツマミ部が摺動可能に係止される。スライドバネ19は、ロックレバー18上に形成された不図示のバネ掛け部と電池蓋17上に形成された不図示のリブ部に配設されている。ロックレバー18はスライドバネ19の付勢力によって図6中の矢印A方向に付勢されている。
スライド部材A20は、ロックレバー18の上側に摺動可能に配設されている。ロックレバー18上に形成されたボス18aとスライド部材A20上に形成されたカム溝20aが摺動可能に嵌合されている。更に、カム溝20aとカム溝20bは、電池蓋17上に形成されたボス17gと摺動可能に嵌合されている。
スライド部材B21は、スライド部材A20の上側に摺動可能に配設されている。ストッパー部材26は、スライド部材B21上に形成された長穴21aに摺動可能に嵌合し、電池蓋17上に形成されたボス17hにネジ等の係止手段により保持される。
接片部材A23と接片部材B24に形成された不図示のボスは、電池接片D22上に形成された不図示の穴にそれぞれ溶着等の係止手段で保持される。さらにその電池接片D22上に形成された不図示の穴とスライド部材B21上に形成された不図示のボスがそれぞれ溶着等の係止手段で保持される。アース部材25は、一方の電池接片D22に同時に溶着されている。
このアース部材25に形成された不図示の曲げ部端は、スライド部材A20上に形成された不図示の端部と常時当接している。このように当接させる理由としては、スライド部材A20が金属であった場合、電池蓋17に保持されているロックレバー18上に形成された不図示の操作ツマミ部(外観筐体側)からの静電気等の気中放電でGND或いは電池接片D22に落とさなければ問題となってしまうためである。本実施の形態では、スライド部材A20が金属製として想定していることから、アース部材25で電池接片D22と導通させている。なお、スライド部材A20は金属製であるが、樹脂等の絶縁部材で形成させれば、アース部材25は不要である。
電池収納室8上に形成された穴8fとスライド部材A20上に形成された曲げ穴20cとオープンバネ29がシャフト27により回転摺動可能に嵌合し、電池収納室8の不図示の係止手段で保持されている。オープンバネ29は、電池蓋17がオープン状態になるように付勢されている。
ロックレバー18上に形成されたスイッチ押し部18bは、不図示のフレキシブルプリント基板上に実装されている検知スイッチ28を押すための突起である。検知スイッチ28は、スイッチ押し部18bにより押されている状態で電気的に導通され、電池蓋17が閉じていることを検知する。
次に、電池収納室8と電池蓋17の動作について説明する。
図7は、電池蓋17が閉じられた状態の電池収納室8及び電池蓋17の断面図である。図8は、電池蓋17をスライドさせた状態の電池収納室8及び電池蓋17の断面図である。図9は、電池蓋17が開いた状態の電池収納室8及び電池蓋17の断面図である。
図7において、電池蓋17が閉じられた状態にあるときは、電池収納室8上に形成された爪部8a,8b,8c,8d,8eが電池蓋17上に形成された爪部17a,17b,17c,17d,17eにそれぞれ係止されて電池蓋17が保持されている。
その状態から電池蓋17を開く際は、まず、ロックレバー18上に形成された不図示の操作ツマミ部を図6中の矢印B方向に動作させる。そのとき、ロックレバー18上に形成されたボス18aがスライド部材A20上に形成されたカム溝20aに沿って移動することによって、図6中の矢印C方向に電池蓋17がスライドし、電池収納室8上に形成された爪部8a,8b,8c,8d,8eと電池蓋17上に形成された爪部17a,17b,17c,17d,17eの係止がはずれる。その結果、電池蓋17の保持力が無くなり、オープンバネ29の付勢力によって、電池収納室8上に形成された穴8fとスライド部材A20上に形成された曲げ穴20cを支持するシャフト27を中心として電池蓋17が回動して当該電池蓋17が開かれる。
一方、電池蓋17を閉じる際は、オープンバネ29の付勢力に逆らう方向に電池蓋17を回動し、電池収納室8に突き当たった際に、電池蓋17を図中4の矢印D方向にスライドさせる。そのとき、ロックレバー18上に形成されたボス18aがスライド部材A20上に形成されたカム溝20aに沿って移動し、ロックレバー18上に形成された不図示の操作ツマミ部がスライドバネ19の付勢力によって図中4の矢印A方向に移動することにより電池蓋17が閉じられる。この結果、爪部8a,8b,8c,8d,8eが爪部17a,17b,17c,17d,17eにそれぞれ係止され、電池蓋17が確実に保持される。
上記実施の形態によれば、電池収納室8と電池蓋17とを係合する係合部として、電池収納室8に爪部8a,8b,8cと電池蓋17に爪部17a,17b,17cをそれぞれ形成すると共に、電池蓋17のスライド移動に伴って当該電池蓋17をロックすることが可能な爪部8d,8eを電池収納室8の開口部の外周に形成し、且つ爪部17d,17eを電池蓋17の内周に設けたので、カメラ筐体1が落下等により衝撃を受けても、当該衝撃を電池収納室8に形成された複数の爪部8a,8b,8c,8d,8e及び電池蓋17に形成された複数の爪部17a,17b,17c,17d,17eに分散させることができ、当該爪部の破損を防止することができる。
また、上述した段差Zの範囲内に爪部8d,8e及び爪部17d,17eを設けたことにより、電池収納室8内に多数の電池を装着して電池蓋17を閉じた場合でも、電池蓋17とカメラ筐体1との間に隙間ができ難くなり、デザイン性を損ねず且つ安定した接片圧を保持しやすくなり、チャタリング及び撮影時間のばらつきを防止することができる。
上記実施の形態では、電池蓋17は、電池を収納する電池収納室8の開口部の近傍に設けられたヒンジを中心に回転自在に構成されているが、カメラ筐体1から脱着可能な構成であっても本発明と同様の効果が得られる。
また、上記実施の形態では、電子スチルカメラに適用された電池蓋構造について説明したが、これに限らず、他の電子機器に適用してもよいことは云うまでもない。
1 カメラ筐体
8 電池収納室
8a〜8e 爪部
9 電池収納室部材
17 電池蓋
17a〜17e 爪部
18 ロックレバー
19 スライドバネ
27 シャフト
30 グリップカバー
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19 スライドバネ
27 シャフト
30 グリップカバー
Claims (5)
- 電池を収納するための電池収納部を備える筐体と、前記電池収納部の開口部に配設された開閉自在の電池蓋とを備える電子機器の電池蓋構造において、
前記電池収納部に形成された少なくとも1つの第1の係合部に前記電池蓋に形成された少なくとも1つの第2の係合部を係合させて当該電池蓋をロックする係合手段を備え、更に、前記電池蓋のスライド移動に伴って当該電池蓋をロックすることが可能な第3の係合部を前記電池収納部の開口部の外周と前記電池蓋の内周にそれぞれ少なくとも1つ設けたことを特徴とする電子機器の電池蓋構造。 - 前記筐体と前記電池蓋との合わせ部の一部には段差が形成され、当該段差の内側に前記第3の係合部を配置したことを特徴とする請求項1記載の電子機器の電池蓋構造。
- 前記電池蓋は、前記電池収納部の開口部近傍に設けられた回動中心部を中心に回転自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器の電池蓋構造。
- 前記筐体は、前記電池収納部を覆う外装面に手で保持するためのグリップ部を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器の電池蓋構造。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電池蓋構造を有する撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005123995A JP2006302703A (ja) | 2005-04-21 | 2005-04-21 | 電子機器の電池蓋構造及び撮像装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020215284A1 (zh) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 海能达通信股份有限公司 | 一种电子设备 |
-
2005
- 2005-04-21 JP JP2005123995A patent/JP2006302703A/ja active Pending
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WO2020215284A1 (zh) * | 2019-04-25 | 2020-10-29 | 海能达通信股份有限公司 | 一种电子设备 |
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