本発明のプリント注文受付装置は、写真プリントの注文を受け付けるプリント注文受付装置において、記録媒体に記録された複数の画像データファイルを読み出すための読み出し部と、ディスプレイと、前記ディスプレイへ表示される画像の内容に関する複数の画像情報及びそれらの順序を記憶する画像情報記憶手段と、前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報及びそれらの順序の少なくとも一方を変更する変更手段と、前記読み出し部によって読み出された複数の前記画像データファイルの中から、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する抽出手段と、前記読み出し部によって読み出された複数の前記画像データファイルに係る複数の画像のうち、前記抽出手段が各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を前記ディスプレイに表示させる注文画面表示制御手段とを備えており、前記注文画面表示制御手段が、前記抽出手段が各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させるものである。
ここで、「画像の内容に関する画像情報」とは、読み出し部によって読み出された複数の画像データファイルから1または複数の画像データファイルを抽出する際に用いることができる画像情報であれば、どのようなものであってもよい。従って、上記画像情報は、例えば画像に含まれる被写体の種類または被写体割合であってもよいし、画像の撮影条件であってもよい。
これらの構成によると、記録媒体から読み出された複数の画像データファイルの中から、変更手段での変更後に画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像に係る画像データファイルが抽出される。そして、各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面が、変更手段での変更後に画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがってディスプレイに表示される。そのため、顧客は、画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を変更することによって、優先順位の高い画像情報に適合した画像から優先順位の低い画像情報に適合した画像の順に、注文情報を入力することができる。従って、顧客は、各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面に対する注文情報の入力を短時間で行うことができる。そのため、プリント注文の受付に要する時間を短縮することができ、一人の顧客が受付装置を占有する時間が短くなる。また、受付装置の時間効率を向上させることができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの1つの画像情報を指定する指定手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記指定手段によって指定された1つの画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を前記ディスプレイに表示させた後で、前記抽出手段が前記1つの画像情報以外の各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの少なくとも2つの画像情報及びそれらの順序を指定する指定手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記指定手段によって指定された前記少なくとも2つの画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記指定手段によって指定された前記少なくとも2つの画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させた後で、前記抽出手段が前記少なくとも2つの画像情報以外の各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
この構成によると、画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかで指定された各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面が、指定されていない各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面よりも優先して表示される。そのため、顧客は注文を希望する画像の内容に関する1または複数の画像情報を指定することによって、注文を希望する画像を短時間で見つけ出すことができる。従って、プリント注文の受付に要する時間を短縮することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの少なくとも2つの画像情報及びそれらの順序を指定する指定手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記指定手段によって指定された前記少なくとも2つの画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面だけを、前記指定手段によって指定された前記少なくとも2つの画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
この構成によると、顧客は画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの複数の画像情報及びそれらの順序を指定することによって、記録媒体から読み出された複数の画像データファイルに係る画像の中で、注文情報の入力を希望する一部の画像を含む注文画面だけを、指定した画像情報の順に表示させることができる。そのため、顧客は、希望する画像情報に適合した画像を含む注文画面だけを確認するだけで注文情報の入力を完了することができる。つまり、顧客が希望する画像情報に適合しない画像を含む注文画面はディスプレイへ表示されなくなるので、顧客が確認しなければならない注文画面の数を低減することができる。そのため、プリント注文の受付に要する時間をより短縮することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの少なくとも2つの画像情報を指定する指定手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記指定手段によって指定された前記少なくとも2つの画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面だけを、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
この構成によると、顧客は画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報のなかの複数の画像情報を指定することによって、記録媒体から読み出された複数の画像データファイルに係る画像の中で、注文情報の入力を希望する一部の画像を含む注文画面だけを、画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順に表示させることができる。そのため、顧客は、希望する画像情報に適合した画像を含む注文画面だけを確認するだけで注文情報の入力を完了することができる。つまり、顧客が希望する画像情報に適合しない画像を含む注文画面はディスプレイへ表示されなくなるので、顧客が確認しなければならない注文画面の数を低減することができる。そのため、プリント注文の受付に要する時間をより短縮することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段に対して1つの画像情報を追加する追加手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記追加手段によって追加された前記1つの画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を前記ディスプレイに表示させた後で、前記抽出手段が前記1つの画像情報以外の各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段に対して少なくとも2つの画像情報及びそれらの順序を追加する追加手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記追加手段によって追加された前記少なくとも2つの画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記追加手段によって追加された前記少なくとも2つの画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させた後で、前記抽出手段が前記画像情報記憶手段によって記憶された各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む注文画面を、前記変更手段による変更後に前記画像情報記憶手段によって記憶された複数の画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
この構成によると、追加手段によって追加された各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面が、画像情報記憶手段によって記憶された各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面よりも優先して表示される。そのため、顧客は注文を希望する画像の内容に関する1または複数の画像情報を追加することによって、注文を希望する画像を短時間で見つけ出すことができる。従って、プリント注文の受付に要する時間を短縮することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記変更手段が、前記画像情報記憶手段に対して少なくとも2つの画像情報及びそれらの順序を追加する追加手段を備えており、前記注文画面表示制御手段は、前記追加手段によって追加された前記少なくとも2つの画像情報に含まれる各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む注文画面だけを、前記追加手段によって追加された前記少なくとも2つの画像情報の順序にしたがって前記ディスプレイに表示させてもよい。
この構成によると、顧客は画像情報記憶手段に対して複数の画像情報及びそれらの順序を追加することによって、記録媒体から読み出された複数の画像データファイルに係る画像の中で、注文情報の入力を希望する一部の画像を含む注文画面だけを、追加した画像情報の順に表示させることができる。そのため、顧客は、希望する画像情報に適合した画像を含む注文画面だけを確認するだけで注文情報の入力を完了することができる。つまり、顧客が希望する画像情報に適合しない画像を含む注文画面はディスプレイへ表示されなくなるので、顧客が確認しなければならない注文画面の数を低減することができる。そのため、プリント注文の受付に要する時間をより短縮することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記読み出し部によって読み出された複数の前記画像データファイルに対して画像認識処理を行う画像認識手段をさらに備えており、前記抽出手段が、前記画像認識手段によって行われた画像認識処理の結果を用いて、各画像情報に適合した画像データファイルを抽出してもよい。
この構成によると、各画像情報に適合した画像データファイルが画像認識処理の結果を用いて抽出されるので、適正な画像データファイルを確実に抽出することができる。
本発明のプリント注文受付装置において、前記読み出し部によって読み出された画像データファイルに係る画像の内容に関するパラメータを前記記録媒体又は当該画像データファイルから取得するパラメータ取得手段をさらに備えており、前記抽出手段が、前記パラメータ取得手段が取得したパラメータを用いて、各画像情報に適合した画像データファイルを抽出してもよい。
この構成によると、各画像情報に適合した画像データファイルがその画像の内容に関するパラメータを用いて抽出されるので、適正な画像データファイルを容易に抽出することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係るプリント注文受付装置を含むデジタル画像処理システムの外観斜視図である。図2は、図1に示すデジタル画像処理システムの構成を示す図である。
〔デジタル画像処理システム〕
図1に示すデジタル画像処理システムは、複数のプリント注文受付装置R(以下、受付装置Rと略称する)と、銀塩式の印画紙1に画像データのプリントを行うデジタル型の写真処理装置Pと、これらの間で情報のアクセスを行う通信ネットワークN(図2参照)とを備えている。
デジタル画像処理システムは、写真店に設置されるのが一般的であり、このシステムでは、デジタルカメラで撮影された画像データを保存したスマートメディアSM、コンパクトフラッシュ(登録商標)CF、メモリースティックMS、PCカードPC−Cや、画像データを保存したCD−ROM、MO等の記録媒体(以下、これらをメディアMと総称する)からの画像データに基づくプリント注文を受付装置Rで受付けることができる。
また、このシステムでは、この受付時に発行される受付証re(図16参照)を顧客が図1に示すサービスカウンターCで写真店の担当者に提示することにより、その担当者が受付証reにプリントされた情報に基づき、完成した写真プリントを受付証reを提示した顧客に対して代金と引き換えに手渡す処理が行われる。
〔写真処理装置P〕
まず、写真処理装置Pの構成について、図1及び図2を参照して説明する。写真処理装置Pは、テーブル上に配置されたオペレート部Poと現像処理部Pdとが一体化された装置本体と、この装置本体から分離した位置のスキャナーユニットPsとを備えている。
オペレート部Poには、印画紙マガジン5からの印画紙1をプリントサイズに切断してデジタル型の露光ヘッド6に供給する露光系が内装されている。また、オペレート部Poは、CD−ROMまたはDVDからの情報の読出し、及び、CD−Rに対する情報の書き込みを行うコンボドライブ10と、スマートメディアSM、コンパクトフラッシュ(登録商標)CF及びMO等の各種メディアに対応した複数のマルチドライブ11と、画像データや各種情報の表示を行うディスプレイ12と、キーボード13と、マウス14と、マイクロプロセッサを有する制御部15を備えている。
制御部15は、汎用コンピュータを用いて構成されており、各種のソフトウエアの作動が可能になっている。制御部15は、画像処理ソフトによって、スキャナユニットPsでデジタル信号化された画像データの補正や、必要な場合には画像データのトリミングを行い、この処理の結果を制御部15の半導体メモリやハードディスクに保存し、印画紙1に対する画像データの露光時に露光ヘッド6に転送することができる。
また、現像処理部Pdには、露光ヘッド6で露光された印画紙1の現像処理を行う現像処理槽7が内装されている。現像処理部Pdでは、現像処理槽7で現像処理が行われた印画紙1が、乾燥された後で、現像処理部Pdの上面の横送りコンベア8に送出される。そして、横送りコンベア8からの印画紙1が仕分けコンベア9に送出される。
スキャナーユニットPsは、底部にキャスタを備えた筐体17の上面に対して交換自在にフィルムキャリア18を備えると共に、筐体内部に光学レンズやCCD等の光電変換素子を有する光電変換部(図示しない)を備えている。また、筐体内部に備えた光源から光ファイバーを介して送られる光線をフィルムキャリア18の上面側に導くアーム19を備えている。
そして、写真フィルム2のスキャニングを行う場合には、ネガティブフィルムまたはポジティブフィルムをフィルムキャリア18にセットし、このフィルムキャリア18で設定速度で移動させながらアーム19の先端から下方に向けて照射する光線により、写真フィルム2の各コマの画像データを光電変換部でデジタル信号化し、ケーブル20を介して制御部15に転送し得るよう構成されている。
〔受付装置R〕
次に、受付装置Rの構成を図3を参照して説明する。受付装置Rは、図3に示すように、筐体21の上面に配置され且つタッチパネル22が形成された液晶型のディスプレイ23と、筐体21の前面に設けられた媒体ドライブとしての複数のメディアドライブ24と、筐体21の上面におけるディスプレイ23より前面側に設けられ且つ受付証reを発行する熱転写式の受付証プリンタ25と、筐体21の内部に内蔵されたコントローラ26とを備えている。なお、複数のメディアドライブ24は、スマートメディアSM、コンパクトフラッシュ(登録商標)CF、メモリスティックMS、メディアMのアタッチメントとして機能するPCカードPC−C、CD−ROM、MO等のそれぞれに対応している。
コントローラ26は、メディアドライブ24との情報のアクセス及びタッチパネル22との情報のアクセスが可能であると共に、ディスプレイ23に対する画像データの出力及び受付証プリンタ25に対する情報の出力が可能である。また、コントローラ26は、作業領域が形成されるRAM型の半導体メモリや、プログラムやパラメータが保存されるROM型の半導体メモリの総称としてのメモリ(図示しない)を備えると共に、ハードウエアまたはソフトウエア、あるいは、ハードウエアとソフトウエアとの組合わせによって、画像情報記憶部81と、画像データ記憶部82と、画像認識部83と、画像内容記憶部84と、抽出部85と、制御部86とが形成されている(図4参照)。
次に、受付装置Rのコントローラ26の構成について、図4を参照して説明する。図4は、受付装置のコントローラの構成を示すブロック図である。なお、図4では、1台の受付装置Rだけが図示されているが、その他の受付装置Rにおいても同様である。
画像情報記憶部81は、ディスプレイ23に表示される画像の内容に関する複数の画像情報及びそれらの順序を記憶する。ここで、画像の内容に関する複数の画像情報とは、例えばメディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルの中から所定条件に適合した画像データファイルを抽出する際に用いられるキーワード等の役割を有する。また、複数の画像情報の順序とは、ディスプレイ23に表示される画像の内容に関する優先順位に基づく順序を意味する。
本実施の形態では、後述するように、画像情報記憶部81には、画像に含まれる被写体割合が記憶されている。ここで、被写体割合としては、80%以上、60〜80%、40〜60%、20〜40%、0〜20%の順に5個の被写体割合が記憶されている。
なお、画像情報記憶部81に記憶されたディスプレイ23に表示される画像の内容に関する複数の画像情報及びそれらの順序は、タッチパネル22が操作されることによって変更される。つまり、タッチパネル22が操作されることによって画像情報記憶部81に記憶された複数の画像情報の中の1つの画像情報(被写体割合)が指定された場合には、その1つの画像情報(被写体割合)がそれ以外の画像情報(被写体割合)よりも優先される。また、タッチパネル22が操作されることによって画像情報記憶部81に記憶された複数の画像情報の中の少なくとも2つの画像情報(被写体割合)及びそれらの順序が指定された場合には、その指定された少なくとも2つの画像情報(被写体割合)がそれ以外の画像情報(被写体割合)よりも優先される。このとき、指定された少なくとも2つの画像情報(被写体割合)に関しては、指定された順序で優先される。
画像データ記憶部82は、メディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルを記憶する。
画像認識部83は、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルに対して画像認識処理を行う。従って、画像認識部83では、各画像データファイルに係る画像の内容を認識することができる。本実施の形態では、画像の被写体割合を認識可能である。
画像内容記憶部84は、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルに係る画像の内容を画像データファイル毎に記憶する。本実施の形態では、画像内容記憶部84は、画像認識部83で認識された各画像の被写体割合を画像データファイル毎に記憶している。
抽出部85は、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの中から、画像内容記憶部84に記憶された画像データファイル毎の画像の内容に基づいて、画像情報記憶部81に記憶された各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。つまり、本実施の形態では、例えば「80%以上」の被写体割合に適合した画像データファイルとは、画像認識部83で、被写体の割合が80%以上の画像と認識された画像に係る画像データファイルを意味する。
ここで、抽出部85は、各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合には、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルから、その画像情報よりも優先順位が上の画像情報に適合した画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出する。
つまり、抽出部85は、優先順位が最も上の画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合には、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの全ての中から、その画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。
また、抽出部85は、優先順位が2番目の画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合には、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの全てから、優先順位が最も上の画像情報に適合した画像データファイルを除いた画像データファイルの中から、その画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。
また、抽出部85は、優先順位が3番目の画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合には、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの全てから、優先順位が最も上の画像情報に適合した画像データファイル及び優先順位が2番目の画像情報に適合した画像データファイルを除いた画像データファイルの中から、その画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。
なお、抽出部85が、優先順位が4番目以降の画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合も上述と同様である。
制御部86は、ディスプレイ23における表示を制御し、プリント注文が行われる際に種々の画面をディスプレイ23に表示させる。ここで、「プリント枚数設定画面」を表示する場合には、制御部86は、抽出部85が各画像情報に基づいて抽出した画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」を、画像情報記憶部81に記憶された複数の画像情報の順序にしたがってディスプレイ23に表示させる。
また、制御部86は、画像情報記憶部81に記憶された複数の画像情報の中のいくつかの画像情報が指定された場合には、指定された画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」を表示した後で、その画像情報以外の画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」を表示することが可能であると共に、指定された画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」だけを表示することも可能である。
〔受付装置Rでの注文受付〕
次に、受付装置Rにおけるプリント注文の受付の手順について、図5〜図16を参照して説明する。図5は、受付装置におけるプリント注文の受付の手順を示すフローチャートである。図6〜図15は、注文受付の際に受付装置のディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。図16は、受付証の一例を示す図である。
受付装置Rでは、待機状態においては、図6に示すように、受付装置Rの機能や写真店のロゴマーク等を含む待機画面(初期画面)が表示される(ステップS1)。そして、顧客が画像のプリントの注文を行う場合には、ディスプレイ23のタッチパネル22に指を接触させることにより、図7に示す「サービス選択画面」が表示される(ステップS2)。この画面には、「サービスを選択してください」とのメッセージと共に、プリントの受付を行わせるプリント受付スイッチ部45aと、メディア保存の受付を行わせるメディア保存受付スイッチ部45bとが表示され、顧客に選択を求める。なお、メディア保存受付スイッチ部45bが操作された場合には、メディアMに保存された画像データを、写真処理装置Pに転送して、写真処理装置PにおいてCD−RやMOに保存する処理が行われるが、プリントを受付ける処理と基本的に同じ処理形態であるので、詳細な説明は省略する。
「サービス選択画面」が表示された状態で、プリント受付スイッチ部45aが操作された場合には、図8に示す「メディア選択画面」が表示される(ステップS3)。この「メディア選択画面」には、「メディアを選択してください」とのメッセージと共に、メディアを選択する複数のスイッチ部47が表示され、顧客に選択を求める。この「サービス選択画面」の下側には処理を中止する中止ボタン48と、前の処理に戻る戻るボタン49とが表示され、これら中止ボタン48と戻るボタン49とは、後述する処理においても同じ位置に表示され、操作することにより同様に機能する。
そして、「メディア選択画面」が表示された状態で、顧客が使用するメディアに対応するスイッチ部47が操作された場合には、図9に示す「メディアセット案内画面」が表示される(ステップS4)。この画面には、「メディアをセットしてOKボタンを押してください」とのメッセージと共に、対応するメディアをセットする際の具体的な画像が表示される。
「メディアセット案内画面」にしたがってメディアMがセットされ、顧客がOKボタン50を操作することで、セットされたメディアMから画像データを読出した後(ステップS5)、図10に示す「プリントサイズ選択画面」が表示される(ステップS6)。この画面には、「プリントサイズを選択してください」とのメッセージと共に、複数のプリントサイズに対応したサイズ指定スイッチ部51が表示され、顧客に選択を求める。「プリントサイズ選択画面」のサイズ指定スイッチ部51には、プリントサイズを示す「L版」や「2L版」の文字の他に、プリントサイズを示す数値、プリントの単価及びプリントの基本料金などが表示される。
そして、「プリントサイズ選択画面」が表示された状態で、いずれか1つのサイズ指定スイッチ部51が操作された場合には、図11に示す「表示順序選択画面」が表示される(ステップS7)。この画面には、「画像の表示順序を選択してください」とのメッセージと共に、各表示順序に対応した順序指定スイッチ部52が表示される。本実施の形態では、選択可能な表示順序としては、撮影順、優先順(手動)、優先順(自動)の3つがある。
そして、「表示順序選択画面」が表示された状態で、いずれか1つの順序指定スイッチ部52が操作された場合には、図12に示す注文画面である「プリント枚数設定画面」が表示される(ステップS8)。この画面には、「プリント枚数を設定してください」とのメッセージと共に、メディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルに係る画像がサムネイル画像Sとして表示される。
ここで、「表示順序選択画面」で撮影順が選択された場合には、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルに係る画像が、撮影された順に(ファイル番号の小さい方から順に)、サムネイル画像Sとして表示された「プリント枚数設定画面」が表示される。
また、「表示順序選択画面」で優先順(手動)または優先順(自動)が選択された場合には、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルに係る画像が、画像情報記憶部81に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって、各画像情報に適合した画像から順に、サムネイル画像Sとして表示された「プリント枚数設定画面」が表示される。なお、「表示順序選択画面」で優先順(手動)または優先順(自動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順については後で詳述する。
注文画面である「プリント枚数設定画面」では、各サムネイル画像Sのフレーム54の上段に画像データを特定するファイルの名称(ファイル番号)が表示され、フレーム54の下段にはプリント枚数を示す数値を表示する枚数表示エリア55が設けられている。また、このプリント枚数表示エリア55を挟む位置にプリント枚数を1枚ずつ増加させる+ボタン56と、プリント枚数を1枚ずつ減少させる−ボタン56とが表示されている。
また、この画面下端部近傍には、中止ボタン48と、戻るボタン49と、OKボタン50(複数の「プリント枚数設定画面」が表示される場合には、最終画面以外にはOKボタンの代わりに次へボタン50が表示される)と、全てのプリント枚数を1枚ずつ増加させる全体+ボタン57と、全てのプリント枚数を1枚ずつ減少させる全体−ボタン57とが表示されると共に、その中央位置に情報エリアDEが表示される。情報エリアDEには、選択されたプリントサイズの情報、設定されたプリントの合計枚数、プリントに要する合計金額、ページを示す数字が表示される。
「プリント枚数設定画面」が表示された状態で、全てのプリントすべき画像データの選択が終了し、OKボタン50が操作されると、図13に示す「注文内容確認画面」が表示される(ステップS9)。この画面には「注文の内容を確認してください」とのメッセージと共に、顧客が受付装置Rから入力したプリントの詳細と金額とを一覧化した確認シート65が表示される。そして、この表示内容に誤りがなければOKボタン50を操作することで、オーダ情報と画像データとにID情報を付与した形態のフォルダが新たに生成され、これらの情報が写真処理装置Pに送信される。
「注文内容確認画面」が表示された状態で、OKボタン50が操作されると、図14に示す「メディア抜取り案内画面」が表示される(ステップS10)。この画面には「メディアを抜取ってください」とのメッセージが表示され、この表示にしたがいメディアを抜取り、OKボタン50を操作することで、図15に示す「受付証発行案内画面」が表示される(ステップS11)。この画面には「受付証を発行中です、しばらくお待ちください」及び「受付証はカウンタに持参してください」のメッセージが表示され、所定の時間が経過すると受付証プリンタ25で受付証reがプリントされて送出される(ステップS12)。このように受付証reが発行されると、受付処理の全てが終了して待機画面に復帰する。
受付証reは、図16に示すように、受付証本体と、お客様控えとが連なった形態となっており、お客様名、電話番号、受付ID、端末ID、受付日、注文番号等の他に注文の詳細を示す内容がプリントされている。なお、即日に写真のプリントを手渡せない場合には、受付証本体と、お客様控えとを切り離し、受付証本体をDP店の控えとして残し、お客様控えを顧客に手渡す処理も可能にしている。
次に、「表示順序選択画面」で優先順(自動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順について、図17〜図20を参照しつつ具体例に基づいて説明する。図17は、「表示順序選択画面」で優先順(自動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順を示すフローチャートである。図18は、画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を模式的に示す図である。図19は、複数の画像の被写体割合を示す図である。図20は、受付装置のディスプレイに「プリント枚数設定画面」の表示手順を示す図である。ここでは、図19に示すように、メディアドライブ24により20個の画像データファイルが読み出された場合を説明する。
まず、受付装置Rのディスプレイ23に「表示順序選択画面」が表示されている(ステップS101)。ここで、顧客は、画像情報記憶部81に記憶された画像情報及びそれらの順序にしたがって、「プリント枚数設定画面」を表示させるために、優先順(自動)に対応した順序指定スイッチ部52を操作する(ステップS102)。
すると、優先順位を示す定数mが1に設定され(ステップS103)、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像があるか否かが判断される(ステップS104)。ここで、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像があると判断された場合には(S104:YES)、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルの中から、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像の画像データファイルが抽出される(ステップS105)。そして、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される(ステップS106)。
その後、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像が含まれる「プリント枚数設定画面」が表示された状態で、プリント枚数の設定が完了すると(ステップS107)、優先順位が1番目の画像情報が最後の画像情報であるか否か(それよりも優先順位が下の画像情報があるか否か)が判断される(ステップS108)。ここで、優先順位が1番目の画像情報が最後の画像情報でないと判断された場合には(S108:NO)、定数mが2に変更され(ステップS109)、ステップS104に戻り、上述と同様の処理が繰り返される。
つまり、優先順位が2番目の画像情報に適合した画像があるか否かが判断され、その画像がある場合には、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルから優先順位が1番目の画像情報に適合した画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から、優先順位が2番目の画像情報に適合した画像が抽出される。そして、優先順位が2番目の画像情報に適合した画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
これと同様の処理が、優先順位が最も下の画像情報まで繰り返され、優先順位がm番目の画像情報が最後の画像情報であると判断された場合には(S108:YES)、プリント枚数の設定が完了するので、「注文内容確認画面」が表示される(ステップS110)。
本実施の例では、画像情報記憶部81には、図18に示すように、複数の被写体割合に関する情報及びそれらの順序が記憶されている。つまり、優先順位が最も上の被写体割合が「80%以上」であり、2番目が「60%〜80%」であり、3番目が「40%〜60%」であり、4番目が「20%〜40%」であり、5番目が「0%〜20%」である。
また、画像認識部83では、メディアドライブ24により20個の画像データファイルに対する画像認識処理が行われ、その画像認識結果に基づいて、画像内容記憶部84には、各画像データファイルに係る画像に含まれる被写体割合が記憶されている。従って、画像内容記憶部84には、図19に示すように、ファイル番号001〜020の画像データファイルに係る画像に含まれる被写体割合が記憶されている。図19では、各ファイル番号の画像データファイルに係る画像の被写体割合が、○印が記載されている欄の被写体割合であることを示している。
この例では、ファイル番号001〜020の20個の画像には、優先順位が最も上の「80%以上」の被写体割合の画像が含まれているので、抽出部85では、「80%以上」の被写体割合の画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルの中から抽出される。つまり、ファイル番号001、002、006、010、012、017、018の7個の画像データファイルが抽出される。従って、図20(a)に示すように、これらの7個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
次に、優先順位が2番目の「60%〜80%」の被写体割合の画像が含まれているので、抽出部85では、「60%〜80%」の被写体割合の画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルから「80%以上」の被写体割合の画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号003、008、014、019、020の5個の画像データファイルが抽出される。従って、「80%以上」の被写体割合の画像を含む「プリント枚数設定画面」におけるプリント枚数の設定が完了し、次へボタン50が操作されると、図20(b)に示すように、これらの5個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
次に、優先順位が3番目の「40%〜60%」の被写体割合の画像が含まれているので、抽出部85では、「40%〜60%」の被写体割合の画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルから「80%以上」及び「60%〜80%」の被写体割合の画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号007、015、016の3個の画像データファイルが抽出される。従って、「60%〜80%」の被写体割合の画像を含む「プリント枚数設定画面」におけるプリント枚数の設定が完了し、次へボタン50が操作されると、図20(c)に示すように、これらの3個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
そして、上述と同様に、図20(d)に示すように、優先順位が4番目の「20%〜40%」の被写体割合の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示され、その後、図20(e)に示すように、優先順位が5番目の「0%〜20%」の被写体割合の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が順に表示される。
次に、「表示順序選択画面」で優先順(手動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順について、図21〜図24を参照しつつ具体例に基づいて説明する。図21は、「表示順序選択画面」で優先順(手動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順を示すフローチャートである。図22は、受付装置のディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。図23は、変更後の画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を模式的に示す図である。図24は、受付装置のディスプレイに表示される「プリント枚数設定画面」の表示手順を示す図である。
まず、受付装置Rのディスプレイ23に「表示順序選択画面」が表示されている(ステップS201)。ここで、顧客は、画像情報の優先順位を手動で変更するために、優先順(手動)に対応した順序指定スイッチ部52を操作する(ステップS202)。すると、受付装置Rのディスプレイ23に「画像情報変更画面」(図22参照)が表示される(ステップS203)。
ここで、「画像情報変更画面」が表示された状態で、顧客により入力部60が操作されることによって、複数の画像情報が指定される(ステップS204)。そして、画像情報が指定された後で、OKボタン50が操作されると、画像情報記憶部81に記憶された画像情報及びそれらの順序が変更される(ステップS205)。
その後、優先順位を示す定数mが1に設定され(ステップS206)、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像があるか否かが判断される(ステップS207)。ここで、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像があると判断された場合には(S207:YES)、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルの中から、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像の画像データファイルが抽出される(ステップS208)。そして、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される(ステップS209)。
その後、優先順位が1番目の画像情報に適合した画像が含まれる「プリント枚数設定画面」が表示された状態で、プリント枚数の設定が完了すると(ステップS210)、優先順位が1番目の画像情報が最後の画像情報であるか否か(それよりも優先順位が下の画像情報があるか否か)が判断される(ステップS211)。ここで、優先順位が1番目の画像情報が最後の画像情報でないと判断された場合には(S211:NO)、定数mが2に変更され(ステップS212)、ステップS207に戻り、上述と同様の処理が繰り返される。
これと同様の処理が、優先順位が最も下の画像情報まで繰り返され、優先順位がm番目の画像情報が最後の画像情報であると判断された場合には(S211:YES)、プリント枚数の設定が完了するので、「注文内容確認画面」が表示される(ステップS213)。
本実施の例では、「画像情報変更画面」には、図22に示すように、「被写体割合を指定してください」とのメッセージと共に、画像情報を指定するための複数のボタンを含む入力部60と、指定した被写体割合の画像以外の画像を表示するか否かを設定するための設定部61とが表示される。図22では、「60%〜80%」及び「40%〜60%」の2個の被写体割合が、その順に指定された場合であり、設定部61では、その他の画像の画像の表示が「あり」に設定されている場合(「あり」が太線で囲まれて選択されている)が図示されている。
従って、画像情報記憶部81に記憶された複数の被写体割合に関する情報及びそれらの順序が、図23に示すように変更される。つまり、優先順位が最も上の被写体割合が「60%〜80%」であり、2番目が「40%〜60%」であり、3番目が「80%以上」であり、4番目が「20%〜40%」であり、5番目が「0%〜20%」である。このように、指定された「60%〜80%」及び「40%〜60%」の被写体割合がその他の被写体割合より優先される。
従って、画像内容記憶部84が、図19に示すように、ファイル番号001〜020の画像データファイルに係る画像に含まれる被写体割合を記憶している場合には、図24(a)に示すように、「60%〜80%」の被写体割合の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示され、その後、図24(b)〜図24(e)に示すように、「40%〜60%」、「80%以上」、「20%〜40%」、「0%〜20%」の被写体割合の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が、この順序にしたがって表示される。
このように、被写体割合毎に、その被写体を含む画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示されるので、顧客は各画像のプリント枚数を短時間で設定することができる。また、この例では、ファイル番号001〜020の20個の全ての画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
以上説明したように、本実施の形態の受付装置Rでは、メディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルの中から、「画像情報変更画面」で変更された後に画像情報記憶部81によって記憶された複数の被写体割合の画像に係る画像データファイルが抽出される。そして、各被写体割合の画像を含む「プリント枚数設定画面」が、「画像情報変更画面」で変更された後に画像情報記憶部81によって記憶された複数の被写体割合の順序にしたがってディスプレイ23に表示される。そのため、顧客は、画像情報記憶部81によって記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を変更することによって、優先順位の高い画像情報に適合した画像から優先順位の低い画像情報に適合した画像の順に、注文情報を入力することができる。従って、顧客は、各画像情報に適合した画像データファイルに係る画像を含む「プリント枚数設定画面」に対するプリント枚数の設定を短時間で行うことができる。そのため、プリント注文の受付に要する時間を短縮することができ、一人の顧客が受付装置を占有する時間が短くなる。また、受付装置の時間効率を向上させることができる。
また、画像認識部83では、メディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルに対して画像認識処理が行われ、画像データファイルに係る画像の内容が認識される。そして、各画像情報に適合した画像データファイルが、画像認識処理の結果を用いて抽出されるので、適正な画像データファイルを確実に抽出することができる。
なお、本実施の形態において、各画像情報に適合した画像に係る画像データファイルが抽出された後において、画像情報毎に異なるメディアMに保存すれば、画像データファイルの整理に有効である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る受付装置Rについて、図25〜図29を参照して説明する。図25は、画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を模式的に示す図である。図26は、受付装置のディスプレイに表示される表示画面の一例を示す図である。図27は、変更後に画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報及びそれらの順序を模式的に示す図である。図28は、複数の画像に含まれる被写体の種類を示す図である。図29は、受付装置のディスプレイに表示される「プリント枚数設定画面」の表示手順を示す図である。
第2の実施の形態の受付装置Rが、第1の実施の形態の受付装置Rと異なる点は、第1の実施の形態の受付装置Rでは、画像情報記憶部81には画像情報として被写体割合が記憶されており、「画像情報変更画面」で画像情報が指定されているが、第2の実施の形態の受付装置Rでは、画像情報記憶部81には画像情報として被写体の種類が記憶されており、「画像情報変更画面」で画像情報が追加される点である。なお、第2の実施の形態の受付装置Rのその他の構成は、第1の実施の形態の受付装置Rと同様であるので、同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
本実施の形態では、画像情報記憶部81には、画像に含まれる被写体の種類が記憶されている。ここで、被写体の種類としては、人、自動車、列車の順に3個の被写体の種類が記憶されている。
なお、画像情報記憶部81に記憶されたディスプレイ23に表示される画像の内容に関する複数の画像情報及びそれらの順序は、タッチパネル22が操作されることによって変更される。つまり、タッチパネル22が操作されることによって1つの画像情報(被写体の種類)が追加された場合には、その1つの画像情報(被写体の種類)がそれ以外の画像情報(被写体の種類)よりも優先される。また、タッチパネル22が操作されることによって少なくとも2つの画像情報(被写体の種類)及びそれらの順序が指定された場合には、その指定された少なくとも2つの画像情報(被写体の種類)がそれ以外の画像情報(被写体の種類)よりも優先される。このとき、追加された少なくとも2つの画像情報(被写体の種類)に関しては、追加された順序で優先される。
本実施の形態では、画像認識部83は、画像に含まれる被写体の種類を認識可能である。また、画像内容記憶部84は、画像認識部83で認識された各画像に含まれる被写体の種類を画像データファイル毎に記憶している。
抽出部85は、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの中から、画像内容記憶部84に記憶された画像データファイル毎の画像の内容に基づいて、画像情報記憶部81に記憶された各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。つまり、本実施の形態では、例えば被写体の種類の1つである「人」に適合した画像データファイルとは、画像認識部83で、被写体として「人」が含まれる画像と認識された画像に係る画像データファイルを意味する。
制御部86は、いくつかの画像情報が追加された場合には、追加された画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」を表示した後で、その画像情報以外の画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」を表示することが可能であると共に、追加された画像情報に基づいて抽出された画像データファイルに係る画像を含む複数の「プリント枚数設定画面」だけを表示することも可能である。
本実施の例では、画像情報記憶部81には、図25に示すように、複数の被写体の種類に関する情報及びそれらの順序が記憶されている。つまり、優先順位が最も上の被写体の種類が「人」であり、2番目が「自動車」であり、3番目が「列車」である。
また、画像認識部83では、メディアドライブ24により20個の画像データファイルに対する画像認識処理が行われ、その画像認識結果に基づいて、画像内容記憶部84には、各画像データファイルに係る画像に含まれる被写体の種類が記憶されている。従って、画像内容記憶部84には、図26に示すように、ファイル番号001〜020の画像データファイルに係る画像に含まれる被写体の種類が記憶されている。図20では、各ファイル番号の画像データファイルに係る画像に、各被写体が含まれるか否かを示しており、○印が記載されている場合には、その被写体が含まれていることを示している。
本実施の例では、「画像情報変更画面」には、図27に示すように、「被写体の種類を追加してください」とのメッセージと共に、画像情報を追加するための複数のボタンを含む入力部60と、追加した被写体割合の画像以外の画像を表示するか否かを設定するための設定部61とが表示される。図27では、「ビル」の1個の被写体の種類が追加された場合であり、設定部61では、「あり」が太線で囲まれて選択された状態が図示されている。
従って、画像情報記憶部81に記憶された複数の被写体の種類に関する情報及びそれらの順序が、図28に示すように変更される。つまり、優先順位が最も上の被写体の種類が「ビル」であり、2番目が「人」であり、3番目が「自動車」であり、4番目が「列車」である。このように、追加された「ビル」の被写体の種類がその他の被写体の種類より優先される。
この例では、ファイル番号001〜020の20個の画像には、優先順位が最も上の被写体の種類である「ビル」を含んだ画像が含まれているので、抽出部85では、「ビル」を含んだ画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号001、003、004、006、010、012の6個の画像データファイルが抽出される。従って、図29(a)に示すように、これらの6個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
次に、優先順位が2番目の被写体の種類である「人」を含んだ画像が含まれているので、抽出部85では、「人」を含んだ画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルから「ビル」を含んだ画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号002、005、011、017、018の5個の画像データファイルが抽出される。従って、「ビル」を含んだ画像を含む「プリント枚数設定画面」におけるプリント枚数の設定が完了し、次へボタン50が操作されると、図29(b)に示すように、これらの5個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
次に、優先順位が3番目の被写体の種類である「自動車」を含んだ画像が含まれているので、抽出部85では、「自動車」を含んだ画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルから「ビル」または「人」を含んだ画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号008、009、014の3個の画像データファイルが抽出される。従って、「人」を含んだ画像を含む「プリント枚数設定画面」におけるプリント枚数の設定が完了し、次へボタン50が操作されると、図29(c)に示すように、これらの3個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
次に、優先順位が4番目の被写体の種類である「列車」を含んだ画像が含まれているので、抽出部85では、「列車」を含んだ画像の画像データファイルが、ファイル番号001〜020の20個の画像データファイルから「ビル」、「人」または「自動車」を含んだ画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出される。つまり、抽出部85では、ファイル番号015、016、019、020の4個の画像データファイルが抽出される。従って、「自動車」を含んだ画像を含む「プリント枚数設定画面」におけるプリント枚数の設定が完了し、次へボタン50が操作されると、図29(d)に示すように、これらの4個の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
このように、被写体の種類毎に、その被写体を含む画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示されるので、顧客は各画像のプリント枚数を短時間で設定することができる。また、この例では、ファイル番号007、013の2個の画像には、「ビル」、「人」、「自動車」、「列車」の被写体は含まれていないので、その画像はサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」は表示されない。
以上説明したように、本実施の形態の受付装置Rでは、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る受付装置Rについて、図30を参照して説明する。図30は、受付装置のコントローラの構成を示すブロック図である。
第3の実施の形態の受付装置Rが、第1の実施の形態の受付装置Rと異なる点は、第1の実施の形態の受付装置Rでは、画像認識処理の結果を用いて各画像情報に適合した画像データファイルが抽出されているが、第3の実施の形態の受付装置Rでは、画像データファイルから取得した画像の内容に関するパラメータを用いて各画像情報に適合した画像データファイルが抽出される点である。なお、第3の実施の形態の受付装置Rのその他の構成は、第1の実施の形態の受付装置Rと同様であるので、同一符号を付けて詳細な説明は省略する。
コントローラ126には、画像情報記憶部181と、画像データ記憶部82と、パラメータ取得部183と、画像内容記憶部184と、抽出部185と、制御部86とが形成されている。
画像情報記憶部181は、ディスプレイ23に表示される画像の内容に関する複数の画像情報及びそれらの順序を記憶する。本実施の形態では、画像情報記憶部181には、画像情報として、画像の撮影条件の1つであるストロボ発光の有無に関する情報及びそれらの順序が記憶されている。つまり、優先順位が最も上の撮影条件が「ストロボ発光の有り」であり、2番目が「ストロボ発光の無し」である。
パラメータ取得部183は、メディアドライブ24によって読み出された画像データファイルに係る画像の内容に関するパラメータを記録媒体又は画像データファイルから取得する。例えばEXIF形式(Exchangeable Image File Format)で画像が記録されている場合、各画像の内容に関するパラメータは、各画像データファイル内にタグ情報として記録されているので、パラメータ取得部183は、画像データファイルから画像の内容に関するパラメータを取得する。一方、例えばDPOF形式(Digital Print Order Format)で画像が記録されている場合、各画像の内容に関するパラメータは、画像データファイルとは別のファイル内に記憶されているので、パラメータ取得部183は、記録媒体から画像の内容に関するパラメータを取得する。
本実施の形態では、各画像の内容に関するパラメータとして、撮影条件の1つであるストロボ発光の有無に関するパラメータが、EXIF形式の場合はタグ情報として各画像データファイル内に、またDPOF形式の場合は各画像データと対応するように記録媒体内に記録されているものとする。
画像内容記憶部184は、画像データ記憶部82に記憶された画像データファイルに係る画像の内容を画像データファイル毎に記憶する。本実施の形態では、画像内容記憶部184は、画像データファイル毎に、ストロボ発光の有無に関するパラメータを記憶している。
抽出部185は、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルの中から、パラメータ取得部183が取得したパラメータに基づいて、画像情報記憶部181に記憶された各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する。ここで、抽出部185は、各画像情報に適合した画像データファイルを抽出する場合には、画像データ記憶部82に記憶された複数の画像データファイルから、その画像情報よりも優先順位が上の画像情報に適合した画像データファイルを除いた画像データファイルの中から抽出する。
次に、「表示順序選択画面」で優先順(自動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順について説明する。この場合には、抽出部185では、メディアドライブ24によって読み出された画像データファイルの中から、優先順位が最も上の「ストロボ発光の有り」の撮影条件の画像の画像データファイルが抽出される。そして、それらの画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。その後、抽出部185では、メディアドライブ24によって読み出された画像データファイルから「ストロボ発光の有り」の撮影条件の画像の画像データファイルを除いた画像データファイルの中から、優先順位が2番目の「ストロボ発光の無し」の撮影条件の画像の画像データファイルが抽出される。そして、それらの画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示される。
また、「表示順序選択画面」で優先順(手動)が選択された場合の「プリント枚数設定画面」の表示手順について説明する。ここでは、「ストロボ発光の無し」の撮影条件を示す1つの画像情報が指定され、その他の画像の表示が「なし」に設定されている場合を説明する。この場合には、抽出部185では、メディアドライブ24によって読み出された画像データファイルの中から、優先順位が最も上の「ストロボ発光の無し」の撮影条件の画像の画像データファイルが抽出される。そして、それらの画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」だけが表示される。この場合、「ストロボ発光の有り」の撮影条件の画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」は表示されない。
このように、撮影条件毎に、その撮影条件に対応した画像をサムネイル画像とする「プリント枚数設定画面」が表示されるので、顧客は各画像のプリント枚数を短時間で設定することができる。
以上説明したように、本実施の形態の受付装置Rでは、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。また、メディアドライブ24によって読み出された複数の画像データファイルに係る画像の内容に関するパラメータがメディアM又は画像データファイルから取得される。そして、各画像情報に適合した画像データファイルがその画像の内容に関するパラメータを用いて抽出されるので、適正な画像データファイルを容易に抽出することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。例えば、上述の第1〜第3の実施の形態では、1または複数の画像情報が指定または追加されることによって、画像情報記憶部に記憶された画像情報及びそれらの順序が変更されているが、その他の方法によって、画像情報記憶部に記憶された画像情報及びそれらの順序が変更されてもよい。
また、第1及び第2の実施の形態において、画像情報としては、被写体の種類に関する情報または被写体割合に関する情報に限られず、その他の画像情報であってもよい。従って、例えば、画像認識部において、各画像に被写体として含まれる人が認識され、撮影されている頻度が多い人を含む画像から優先的に表示してもよい。また、第3の実施の形態において、画像情報としては、撮影条件に関するタグ情報に限られず、その他の画像情報に関するタグ情報が用いられてもよい。
また、第1の実施の形態では、2個の画像情報及びそれらの順序が指定され、指定された画像情報に適合した画像を含む注文画面が指定された画像情報の順序にしたがって表示された後で、指定された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって表示されているが、1個の画像情報だけが指定され、指定された画像情報に適合した画像を含む注文画面が表示された後で、指定された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって表示されてもよい。また、2個の画像情報及びそれらの順序が指定され、指定された画像情報に適合した画像を含む注文画面が指定された画像情報の順序にしたがって表示され、指定された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が表示されなくてもよいし、2個の画像情報が指定され且つそれらの順序が指定されずに、指定された画像情報に適合した画像を含む注文画面が画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって表示され、指定された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が表示されなくてもよい。
また、第2の実施の形態では、1個の画像情報だけが追加され、追加された画像情報に適合した画像を含む注文画面が表示された後で、追加された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって表示されているが、2個の画像情報及びそれらの順序が追加され、追加された画像情報に適合した画像を含む注文画面が追加された画像情報の順序にしたがって表示された後で、追加された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が画像情報記憶部に記憶された複数の画像情報の順序にしたがって表示されてもよい。また、2個の画像情報及びそれらの順序が追加され、追加された画像情報に適合した画像を含む注文画面が追加された画像情報の順序にしたがって表示され、追加された画像情報以外の画像情報に適合した画像を含む注文画面が表示されなくてもよい。
また、上述の第1及び第2の実施の形態では、各画像情報に適合した画像データファイルが画像認識処理の結果を用いて抽出されると共に、上述の第3の実施の形態では、各画像情報に適合した画像データファイルがその画像の内容に関するパラメータを用いて抽出されているが、各画像情報に適合した画像データファイルがその他の方法を用いて抽出されてもよい。