JP2006300249A - 直動式開閉弁およびそれを用いた燃料電池システム - Google Patents

直動式開閉弁およびそれを用いた燃料電池システム Download PDF

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Abstract

【課題】 弁内部に水を溜めない構造の直動式開閉弁およびそれを用いた燃料電池システムを提供する。
【解決手段】 流体を流通する第1ポート92と第2ポート93との間に設けられた弁座94を着座面が上向きになるように配置し、第1ポートの位置を弁座よりも上方に配置するとともに、第1ポートの少なくとも下面を弁座に向かって下方に傾斜させた。また、弁座の着座面を中心部に向かって下方に傾斜するすり鉢状に形成した。
【選択図】 図3

Description

本発明は、水の排出性を向上させた直動式開閉弁およびそれを用いた燃料電池システムに関するものである。
燃料電池システムにおいては、発電反応により水が生成されるため、燃料電池から排出される酸化剤オフガス、燃料オフガスは、蒸気または水を含むことが多い。また、燃料電池の電解質膜が過剰に乾燥していると、高い発電性能が得られなくなるため、燃料電池に供給される酸化剤ガス、燃料ガスを加湿させることが行われている。このため、燃料電池に供給される酸化剤ガスおよび燃料ガスも水蒸気または水を含むことが多い。それゆえに燃料電池システムに用いられる開閉弁の内部には、水が溜まり易い。
従来、例えば特許文献1に記載されているように、ダイヤフラムを用いたパイロット式の開閉弁において、水等の液体がダイヤフラムやバネ着座部材に溜まることを抑制し、水等の液体に起因する塵埃付着、腐食といった不具合、さらには水等の液体の凍結を抑制できるようにしたパイロット式開閉弁が知られている。
特開2004−197899号公報(段落0041〜0044、図2)
ところで、水蒸気改質を行う定置燃料電池システムにおいては、改質器または燃料電池スタック内部が高温となり、システム停止時には高温状態で開閉弁が閉止され、システム再起動の際には、開閉弁には正方向への圧力のみならず負圧も加わることがあり、逆方向の圧力に対しても閉止する必要があることから、特許文献1に記載されているようなパイロット式の開閉弁では、閉弁時に副弁体を副弁口を閉鎖する方向に弁体要素を付勢する付勢バネのばね力が小さいので、閉止性の観点よりパイロット式開閉弁を使用することができず、直動式の開閉弁を用いることが必要となる。
しかしながら、従来一般の直動式の開閉弁においては、ガス流入側の配管内部に溜まった水を弁の外部に排出することや、配管上流から流れ込んできた水を弁の外部に出すことは、構造上困難であった。
図4は従来の直動式開閉弁の一例を示すもので、同図に示す直動式開閉弁のハウジング1には、流体を導入する流入ポート1aと、流体を流出する流出ポート1bが形成され、流入ポート1aと流出ポート1bとの間には、流入ポート1a内に突出する隔壁部2が設けられ、この隔壁部2に平面状の弁座3が上向きに形成され、弁座3の周りにはヌスミ部4が形成されている。弁座3には弁体5の先端に形成した平面状の弁シート5aが着座されるようになっており、弁体5は電磁コイル6による吸引力とスプリング7のばね力がバランスするように位置決めされ、弁座3の開度を調整するようになっている。
このように、従来の直動式開閉弁においては、隔壁部2およびヌスミ部4等の存在により、流入ポート1aより弁内に流入した水が隔壁部2を乗り越える水位にならないと流出ポート1bに流出されないため、流入ポート1aの底部1a1やヌスミ部4に水が溜まり、一旦水が溜まると排出できない構造となっている。このために、開閉弁内に異物が堆積したり、長期の使用によって水垢により開閉弁の閉止性が徐々に悪化したり、あるいは凍結などの問題を引き起こす可能性があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、弁内部に水を溜めない構造の直動式開閉弁およびそれを用いた燃料電池システムを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、流体を流通する第1ポートおよび第2ポートと、これら第1ポートと第2ポートとの間に設けられた弁座と、該弁座に着座可能な弁シートを形成した弁体と、該弁体を弁シートが前記弁座に着座する方向に移動させて前記第1ポートと第2ポートとの連通を遮断しかつ前記弁体を弁シートが前記弁座より離間する方向に移動させて前記第1ポートと第2ポートとを連通させる電磁駆動部とを備えた直動式開閉弁において、前記弁座を着座面が上向きになるように配置し、前記第1ポートの位置を前記弁座よりも上方に配置するとともに、前記第1ポートの少なくとも下面を前記弁座に向かって下方に傾斜させたことである。
また、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記弁座を前記第2ポートの上方位置に配置するとともに、前記弁座の着座面を中心部に向かって下方に傾斜するすり鉢状に形成したことである。
また、請求項3に係る発明の構成上の特徴は、燃料電池および該燃料電池に必要な水素ガスを含む改質ガスを生成する改質装置を備え、これら燃料電池および改質装置に対して供給および排出される水あるいは水分を含んだガスが流通する流路に、請求項1または請求項2に記載の直動式開閉弁を配設したことを特徴とするものである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、第1ポートの位置を弁座よりも上方に配置するとともに、第1ポートの少なくとも下面を弁座に向かって下方に傾斜させたので、第1ポートを流通する流体は、開閉弁内のどこにも堆積することなく、スムーズに流通するようになり、開閉弁内に異物が堆積したり、長期の使用によっても水垢によって開閉弁の閉止性が悪化することがない。しかも、単純な流路構成によって圧力損失を低減でき、かつ開閉弁の小形軽量化を可能にできる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、弁座を第2ポートの上方位置に配置するとともに、弁座の着座面を中心部に向かって下方に傾斜するすり鉢状に形成したので、弁座に水が堆積しないとともに、弁座に達した水を重力作用で第2ポートに流通させることができ、少ない落差でも水をスムーズに排出することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、水あるいは水分を含んだガスが流通する流路に、請求項1または請求項2に記載の直動式開閉弁を配設したので、水が直動式開閉弁内に溜まることが抑制され、これによって、凍結の要因となる水滴の弁内の堆積を抑えることができるとともに、水等の液体に起因する塵埃付着、腐食といった不具合を抑制でき、燃料電池システムの性能を長期にわたって安定的に維持することができる。しかも、直動式開閉弁の採用により、パージ処理後、燃料管路内が負圧状態になって、第1ポートと第2ポートで圧力差が逆転しても、開閉弁の閉止性を確保できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は燃料電池システムの概要を示すもので、燃料電池システムは、燃料電池10と、この燃料電池10に必要な水素ガスを含む改質ガスを生成する改質装置20とを備えている。燃料電池10は、燃料極11、空気極12および両極11,12間に介装されたイオン交換膜からなる電解質13を備えており、燃料極11に供給された改質ガスおよび空気極12に供給された空気(カソードエア)を用いて発電するものである。
改質装置20は、天然ガス、LPGなどの炭化水素系の改質用燃料ガスおよび水蒸気が供給されて改質ガスを生成する改質部21、後述する水ポンプ53から供給された純水を蒸発させて改質部21に供給する水蒸気を生成する蒸発器22、燃焼用燃料ガスと燃焼用空気を混合して燃焼させ、改質部21および蒸発器22を加熱するための燃焼ガスを生成する燃焼部23、改質部21に積層された熱交換部24、熱交換部24に積層され改質部21で生成され熱交換部24で冷却された改質ガスに含まれる一酸化炭素を除去するCOシフト部25、COシフト部25に接続されCOシフト部25から送出された改質ガスに含まれる一酸化炭素をさらに除去して送出口から燃料電池10に供給するCO選択酸化部26から構成されている。
改質部21の触媒が充填された反応室27は、燃焼部23の加熱室28により包囲され、加熱室28内に設けられたバーナ29は、燃焼用燃料ガスと燃焼用空気を混合して燃焼させ、燃焼ガスを生成する。燃焼ガスは加熱室28を流れる間に反応室27の触媒を加熱し、その後に蒸発器22に流入して純水を蒸発させる。改質用燃料ガスは蒸発器22で生成された水蒸気が混合されて熱交換部24に導入され、熱交換部24で予加熱されて反応室27に供給され、燃焼ガスによって加熱された触媒により水蒸気改質反応および一酸化炭素シフト反応して改質ガスを生成する。
改質部21の反応室27には、燃料供給源Sfに接続された燃料供給管41が接続されており、燃料供給源Sfから改質用燃料が供給される。燃料供給管41には、上流から順番に第1燃料バルブ42、燃料ポンプ43、脱硫器44、第2燃料バルブ45が設けられている。燃料ポンプ43は燃料供給源Sfから送出される改質用燃料を熱交換部24を介して改質部21の反応室27に供給する。
蒸発器22には改質水供給源である水タンクSwに接続された改質水供給管51が接続されている。改質水供給管51には水ポンプ53および改質水バルブ54が設けられ、水ポンプ53によって水タンクSwから送出される改質水を蒸発器22に供給する。蒸発器22には一端が燃焼部23の加熱室28に接続され、他端が外部に開放されている排気管81が貫設されている。
改質部21の反応室27内に供給された改質用燃料と水蒸気は、改質触媒により反応し、改質されて水素ガスと一酸化炭素ガスが生成される。これと同時に改質部21の反応室27内では、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素が、水蒸気と反応して水素ガスと二酸化炭素とに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応が生じる。生成された改質ガスは熱交換部24を通って降温されてCOシフト部25に導出される。
COシフト部25においては、供給された改質ガスに含まれる一酸化炭素が、COシフト部25内に充填された触媒25aにより水蒸気と反応して水素ガスと二酸化炭素ガスとに変成するいわゆる一酸化炭素シフト反応を生ずる。これにより、改質ガスは前述した一酸化炭素シフト反応によって一酸化炭素濃度が低減され、CO選択酸化部26に供給される。
一方、CO選択酸化部26には、空気供給源Saに接続された酸化用空気供給管61が接続されており、空気供給源Saから酸化用空気が供給される。酸化用空気供給管61には、上流から順番に、空気を濾過するフィルタ62、空気ポンプ63および空気バルブ64が設けられ、空気ポンプ63によって空気供給源Saから送出される空気をCO選択酸化部26に供給する。
CO選択酸化部26に供給された改質ガスに残留している一酸化炭素は、CO選択酸化部26に充填された触媒26aにより、空気供給源Saから供給された空気中の酸素と反応して二酸化炭素になる。これにより、改質ガスは酸化反応によって一酸化炭素濃度がさらに低減されて導出され、燃料電池10の燃料極11に供給される。
CO選択酸化部26には改質ガス供給管71を介して燃料電池10の燃料極11の導入口が接続され、CO選択酸化部26より導出された改質ガスは燃料極11に供給される。燃料極11の導出口にはオフガス供給管72を介して燃焼部23が接続されており、燃料電池10から排出されるアノードオフガス(燃料極11にて未使用な水素を含んだ改質ガス)を燃焼部23のバーナ29に供給するようになっている。
燃料電池10に接続された改質ガス供給管71とオフガス供給管72は、バイパス管73によって直結されている。改質ガス供給管71にはバイパス管73との分岐点と燃料電池10との間に第1改質ガスバルブ74が設けられている。オフガス供給管72にはバイパス管73との合流点と燃料電池10との間にオフガスバルブ75が設けられている。バイパス管73には第2改質ガスバルブ76が設けられている。
また、燃料電池10の空気極12の導入口には、空気ポンプ63の上流にて酸化用空気供給管61から分岐したカソード用空気供給管67の先端が接続されている。カソード用空気供給管67には上流から順に、空気ポンプ68およびカソード用空気バルブ69が設けられ、空気ポンプ68によって空気供給源Saから送出される空気を燃料電池の空気極12に供給する。さらに、燃料電池10の空気極12の導出口には排気管82の一端が接続され、排気管82の他端は外部に開放されている。
カソード用空気供給管67および排気管82の途中には、空気を加湿するための加湿器14が設けられている。加湿器14は、空気極12から排出される排気管82中の気体に含まれた水蒸気を除湿して、その水蒸気を空気極12へ供給される空気供給管67中の空気に供給して加湿する。排気管82には加湿器14をバイパスするバイパス管15が設けられ、バイパス管15に調節弁16が設けられている。調節弁16を開閉制御することにより、空気系オフガスの一部をバイパス管15にバイパスさせ、燃料電池10に供給される空気の加湿量を調節するようになっている。
また、燃焼部23には、燃料ポンプ43の上流にて燃料供給管41から分岐した燃焼用燃料供給管47が接続されている。燃焼用燃料供給管47には燃焼用燃料ポンプ48および第3燃料バルブ49が設けられ、燃焼用燃料ポンプ48によって燃料供給源Sfから送出される燃焼用燃料を燃焼部23のバーナ29に供給する。
さらに、燃焼部23には、空気ポンプ63の上流にて酸化用空気供給管61から分岐した燃焼用空気供給管65が接続されており、燃焼用燃料、改質ガスまたはアノードオフガスを燃焼させるための燃焼用酸化剤ガスである燃焼用空気が供給されるようになっている。燃焼用空気供給管65には燃焼用空気ポンプ66が設けられ、燃焼用空気ポンプ66によって空気供給源Saから送出される燃焼用空気が燃焼部23のバーナ29に供給される。燃焼部23のバーナ29が制御部からの指令によって着火されると、バーナ29に供給された燃焼用燃料、改質ガスまたはアノードオフガスは燃焼されて高温の燃焼ガスが発生し、この燃焼ガスが加熱室28に供給されて改質部21の反応室27が加熱されることにより、改質触媒が加熱される。燃焼部23の加熱室28を通過した燃焼ガスは排気ガスとして排気管81より外部に排気される。
また、改質ガス供給管71、オフガス供給管72および排気管82の途中には、それぞれ改質ガス用凝縮器77、アノードオフガス用凝縮器78およびカソードオフガス用凝縮器79が設けられている。改質ガス用凝縮器77は改質ガス供給管71中を流れる燃料電池10の燃料極11に供給される改質ガス中の水蒸気を凝縮する。アノードオフガス用凝縮器78はオフガス供給管72中を流れる燃料電池10の燃料極11から排出されるアノードオフガス中の水蒸気を凝縮する。カソードオフガス用凝縮器79は排出管82中を流れる燃料電池10の空気極12から排出されるカソードオフガス中の水蒸気を凝縮する。
これら凝縮器77、78、79には、凝縮器内に溜まった凝縮水を導出する凝縮水導出路77d、78d、79dが接続されている。改質ガス用凝縮器77およびアノードオフガス用凝縮器78に接続された凝縮水導出路77d、78dには、凝縮水排出弁77e、78eが設けられている。凝縮水導出路77d、78d、79dは、配管84を介して精製器85に連通しており、各凝縮器77,78,79にて凝縮された凝縮水は、精製器85に回収される。精製器85は、各凝縮器77,78,79から供給された凝縮水すなわち回収水を内蔵のイオン交換樹脂によって純水にするものであり、純水化した回収水を改質水タンクSwに排出する。なお、精製器85には水道水供給源から供給される水道水を導入する配管が接続されており、精製器85内の貯水量が下限水位を下回ると水道水が一定量補給されるようになっている。
燃料供給管41の脱硫器44と第2燃料バルブ45との間には、窒素供給源Snに連通する窒素供給管87の先端が連通されている。窒素供給管87には、制御部からの指令によって開閉される窒素バルブ88が設けられている。
図2は、凝縮器77,78,79の詳細を示すもので、改質ガス用凝縮器77、アノードオフガス用凝縮器78およびカソードオフガス用凝縮器79は、導通するガスの種類は異なるが、構成は基本的に同じであるので、以下においては、改質ガス用凝縮器77を例にとって説明する。
すなわち、改質ガス用凝縮器77は、図2に示すように、ケーシング77aを備えている。ケーシング77a内の上部には冷媒管83が貫設されており、冷媒管83の外周壁には熱交換率を上げるためにフィン83aが設けられている。ケーシング77aには、内部に流体である改質ガスを導入する導入口77b、および内部の流体を導出する導出口77cが設けられている。導入出口77b,77cには改質ガス供給管71の各端が接続されている。ケーシング77aに導入された改質ガスは、冷媒管83によって冷却され、改質ガス中の水蒸気はほとんど凝縮される。
ケーシング77a内の底部には凝縮水導出路77dより水素ガスが放出しないように常に一定量の凝縮水が貯えられるようになっている。ケーシング77a内の底部には、導入口77bの下方に凝縮水を溜める受け部77fが設けられている。この受け部77fの範囲外に凝縮水導出路77dが配置され、凝縮水導出路77d中に後述する直動式開閉弁にて構成される凝縮水排出弁77eが配設されている。受け部77fはケーシング77a内底部に凸設した堰部77gにて構成され、堰部77gからオーバフローした凝縮水が凝縮水導出路77dに連なるケーシング77aの底部に溜められる。凝縮水導出路77d上方のケーシング77aの底部には、ケーシング77a内の水位を計測する水位計77hが設けられている。水位計77hによってケーシング77aの底部に一定量以上の凝縮水が溜まったことが検出されると、凝縮水排出弁77eが開放され、凝縮水が凝縮水導出路77dより導出されて精製器85に供給されるようになっている。
水蒸気または水分を含んだ水やガスが流通する前記調節弁16、第2燃料バルブ45、改質水バルブ54、第1改質ガスバルブ74、オフガスバルブ75および第2改質ガスバルブ76、ならびに凝縮水を排出する凝縮水排出弁77e、78eは、図3に示すような、水の排出性を高めた常閉の直動式開閉弁90にて構成されている。
直動式開閉弁90のハウジング91には、流体を流入する第1ポート92と、この第1ポート92に連通され流体を流出する第2ポート93が設けられている。第1ポート92はほぼ水平方向にハウジング91に開口され、第2ポート93は鉛直方向下向きにハウジング91に開口されている。第1ポート92と第2ポート93との接続部には、上向きに弁座94が形成され、弁座94の下方に第2ポート93が同心的に形成されている。弁座94の開口部分の周囲には弁座94に向かって下方に傾斜した傾斜面99が形成されている。弁座94はすり鉢状に中心部に向かって低く傾斜され、かつ第1ポート92よりも低い位置に設置されている。また、第1ポート92の少なくとも下面は、弁座94に向かって低く傾斜した傾斜面92aとされ、その先端は弁座94の周囲の傾斜面99に接続されている。このように、流体が流通する第1ポート92から第2ポート93に至る流通路には水が溜まるフラットな部位がなく、少ない落差でも排出しやすい構造としている。従って、後述する電磁駆動部によって弁座94が開口されると、第1ポート92より流入した水はどこにも堆積することなく、すべて第2ポート93より流出されるようになる。
ハウジング91には軸孔91aが形成され、この軸孔91aに可動子95が鉛直軸線方向に摺動可能に嵌装されている。可動子95の先端(下端)には弁座94に着座可能な弁シート96aを形成した弁体96が設けられている。弁体96は圧縮スプリング97のばね力によって弁シート96aが弁座94に着座する方向に付勢されている。ハウジング91には可動子95を取り巻くように電磁コイル98が配設され、電磁コイル98の吸引力によって弁体96は圧縮スプリング97のばね力に抗して移動される。
従って、電磁コイル98が励磁されていない状態においては、圧縮スプリング97のばね力により弁体96の弁シート96aが弁座94に着座され、第1ポート92と第2ポート93の連通を遮断している。これにより、直動式開閉弁90は閉状態となる。また、電磁コイル98が通電により励磁されると、可動子95が圧縮スプリング97のばね力に抗して弁シート96aが弁座94から離れる方向に吸引される。これにより、直動式開閉弁90は、図3に示すように、第1ポート92と第2ポート93が互いに連通する開状態となる。
上記した可動子95、圧縮スプリング97および電磁コイル98等により、弁座94に対して弁体96を移動させる電磁駆動部100を構成している。かかる電磁駆動部100を構成する圧縮スプリング97のばね力と電磁コイル98の吸引力のバランスによって弁体96の位置が決定され、第1ポート92と第2ポート93との連通面積が制御される。
次に、上述のように構成された燃料電池システムの作動について説明する。起動運転時には、第1および第3燃料バルブ42,49が開状態とされるとともに、燃焼用燃料ポンプ48および燃焼用空気ポンプ66が作動され、燃焼用燃料および燃焼用空気が燃焼部23に供給されて燃焼される。燃焼ガスの加熱によって改質部21が所定温度になると、第2燃料バルブ45および改質水バルブ54が開状態とされるとともに、燃料ポンプ43および水ポンプ53が作動され、改質用燃料および改質水が改質部21に供給される。このとき、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が閉状態とされ、第2改質ガスバルブ76が開状態とされており、改質部21からCOシフト部23およびCO選択酸化部24を介して導出される改質ガスは、燃料電池10に供給されないでバイパス管73を通って燃焼部23に供給され、燃焼部23で燃焼される。
そして、運転に伴って、改質ガス中の一酸化炭素が所定量以下となると、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が開状態とされるとともに、第2改質ガスバルブ76が閉状態とされ、改質部21から導出される一酸化炭素の含有率の低い改質ガスは燃料電池10に供給され、燃料電池システムは定常運転を開始する。燃料電池10で未反応の改質ガス(オフガス)は燃焼部23に供給されて燃焼される。
燃料電池10に供給される改質ガス、あるいは燃料電池10から排出されるオフガス、さらには燃料電池10から排出される空気は、蒸気や水を含むことが多く、また、凝縮器77,78より精製器85には凝縮された水が排出されるが、本実施の形態における所要のバルブには図3に示すように水の排出性に優れた直動式開閉弁90が用いられている。かかる直動式開閉弁90に蒸気や水を含んだガスや空気あるいは水が第1ポート92より供給されると、ガスや空気あるいは水は第1ポート92に形成された傾斜面92aに沿って弁座94に向かって流れ、また、弁座94は第1ポート92よりも低い位置に設置され、かつ中心部に向かって低く傾斜されているので、第1ポート92および弁座94付近で水が溜まることがなく、第1ポート92より流入された水は弁座94の真下に設けられた第2ポート93よりスムーズに排出される。このように、流体が流通する第1ポート92から第2ポート93に至る流通路には水が溜まるフラットな部位がなく、少ない落差でも排出しやすい構造となっているので、第1ポート92より流入した水はどこにも堆積することなく、すべて第2ポート93より流出されるようになる。これにより、直動式開閉弁90内に水が溜まることに伴って、弁内に異物が堆積したり、水垢によって弁の閉止性が悪化することがない。また、溜まった水が凍結するなどの問題も発生することがない。
特に、凝縮水導出路77d、78d中に配設された直動式開閉弁90(凝縮水排出弁77e、78e)は、凝縮器77,78に溜まった凝縮水を、落差だけで精製器85に供給するものであるため、低いところからでも弁内に凝縮水を溜めることなくすべて排出できるようにすることが必要であるが、上記した直動式開閉弁90によれば、少ない落差でも排出しやすい構造となっているので、第1ポート92より流入した水はどこにも堆積することなく、すべて第2ポート93よりスムーズに流出されるようになる。
なお、定常運転を停止する際には、パージ処理が実行される。パージ処理においては、第1燃料バルブ42が閉状態とされて燃料の供給が停止されるとともに、第2および第3燃料バルブ45,49、窒素バルブ88、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が開状態とされる。これにより、窒素供給源Snから供給される窒素ガスは、窒素供給管87より燃料供給管41中の第2燃料バルブ45を介して改質装置20内に供給されるとともに、窒素供給管87より燃焼用燃料供給管47中の第3燃料バルブ49、改質ガス供給管71およびオフガス供給管72中の改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75を介して改質装置20内に供給され、外部に排出される。これにより、燃料供給管41、燃焼用燃料供給管47、改質ガス供給管71およびオフガス供給管72の各配管内、ならびにこの配管途中に設けられた部品(燃料電池10、改質部21、脱硫器44、燃料ポンプ43,48)内に残留する燃料が排出される。
この際、窒素供給源Snの圧力に対しても、第1燃料バルブ42は十分な閉止性を持つことから、窒素ガスが燃料供給管41を通って燃料供給源Sfへ逆流することはない。このパージ処理の終了後、第2および第3燃料バルブ45,49、窒素バルブ88、第1改質ガスバルブ74およびオフガスバルブ75が閉状態とされ、全てのバルブが閉状態となり、燃料電池システムは停止される。
このように燃料電池システムが停止された後放置されると、高熱状態であった改質部21が自然冷却し、気密状態である改質部21は負圧状態になる。このとき、改質部21と燃料供給源Sfとの間に設置された第1および第2燃料バルブ42、45は、その第2ポート93が低圧側となりその第1ポート92が高圧側となるように取り付けられていることにより、各燃料バルブ45,42において、弁体96が負圧による作用力と圧縮スプリング97による付勢力とによって弁座94に圧接される。従って、負圧に対する閉止性を向上させることができる。
上記した実施の形態においては、直動式開閉弁90を燃料電池システムに設けられた所要のバルブに用いた例について述べたが、当該直動式開閉弁90は、水の溜まりを防止したい他のシステムにも応用可能であり、燃料電池システムに用いることに限定されるものではない。
上記した実施の形態においては、第1ポート92を流入側、第2ポート93を流出側とした例で述べたが、直動式開閉弁90を流通する流体がガスの場合には、流体の流れを逆にして、第2ポート93を流入側、第1ポート92を流出側とすることもできる。
また、上記した実施の形態においては、直動式開閉弁90の第1ポート92の下面を、弁座94に向かって低く傾斜した傾斜面92aとしたが、この傾斜面は少なくとも第1ポート92の下面に形成されていればよく、第1ポート全体を傾斜させるか、あるいは第1ポートの下面のみを傾斜させるかのいずれの構成であってもよい。
さらに、上記した実施の形態においては、直動式開閉弁90の第2ポート93を鉛直方向下向きに開口したが、必ずしも鉛直方向である必要はなく、水を重力作用で排出できる例えば傾斜した流路であってもよく、第2ポートに接続される配管との連結を考慮した構造とすることができる。
本発明の実施の形態を示す直動式開閉弁を用いた燃料電池システムの概要図である。 凝縮器の詳細を示す図である。 直動式開閉弁を概略的に示す図である。 従来の直動式開閉弁を概略的に示す図である。
符号の説明
10…燃料電池、14…加湿器、16…調節弁、20…改質装置、21…改質部、23…燃焼部、25…COシフト部、26…CO選択酸化部、41…燃料供給管、42…第1燃料バルブ、43…燃料ポンプ、45…第2燃料バルブ、47…燃焼用燃料供給管、48…燃焼用燃料ポンプ、49…第3燃料バルブ、51…給水管、53…水ポンプ、54…改質水バルブ、61…酸化用空気供給管、69…カソード用空気バルブ、71…改質ガス供給管、72…オフガス供給管、73…バイパス管、74…第1改質ガスバルブ、75…オフガスバルブ、76…第2改質ガスバルブ、77,78,79…凝縮器、77e,78e…凝縮水排出弁、85…精製器、90…直動式開閉弁、91…ハウジング、92…第1ポート、92a…傾斜面、93…第2ポート、94…弁座、95…可動子、96…弁体、96a…弁シート、97…圧縮スプリング、98…電磁コイル、100…電磁駆動部。

Claims (3)

  1. 流体を流通する第1ポートおよび第2ポートと、これら第1ポートと第2ポートとの間に設けられた弁座と、該弁座に着座可能な弁シートを形成した弁体と、該弁体を弁シートが前記弁座に着座する方向に移動させて前記第1ポートと第2ポートとの連通を遮断しかつ前記弁体を弁シートが前記弁座より離間する方向に移動させて前記第1ポートと第2ポートとを連通させる電磁駆動部とを備えた直動式開閉弁において、前記弁座を着座面が上向きになるように配置し、前記第1ポートの位置を前記弁座よりも上方に配置するとともに、前記第1ポートの少なくとも下面を前記弁座に向かって下方に傾斜させたことを特徴とする直動式開閉弁。
  2. 請求項1において、前記弁座を前記第2ポートの上方位置に配置するとともに、前記弁座の着座面を中心部に向かって下方に傾斜するすり鉢状に形成したことを特徴とする直動式開閉弁。
  3. 燃料電池および該燃料電池に必要な水素ガスを含む改質ガスを生成する改質装置を備え、これら燃料電池および改質装置に対して供給および排出される水あるいは水分を含んだガスが流通する流路に、請求項1または請求項2に記載の直動式開閉弁を配設したことを特徴とする燃料電池システム。
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