JP2006299405A - 多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 - Google Patents
多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006299405A JP2006299405A JP2006065355A JP2006065355A JP2006299405A JP 2006299405 A JP2006299405 A JP 2006299405A JP 2006065355 A JP2006065355 A JP 2006065355A JP 2006065355 A JP2006065355 A JP 2006065355A JP 2006299405 A JP2006299405 A JP 2006299405A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- producing
- porous
- soluble resin
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Filtering Materials (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Cell Electrode Carriers And Collectors (AREA)
- Inert Electrodes (AREA)
Abstract
【解決手段】金属粉末またはセラミックス粉末を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法。
【選択図】 なし
Description
さらに、前記金属粉末に換えてセラミックス粉末を用い、同様にして多孔質セラミックスを製造する方法も知られている。
水溶性樹脂結合剤としてはメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースアンモニウム、エチルセルロース、ポリビニルアルコールなどを使用することができること、
界面活性剤としてはアルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、アルカンスルホン酸塩等のアニオン系界面活性剤、ポリエチレングリコール誘導体、多価アルコール誘導体などの非イオン系界面活性剤などを使用することができること、
可塑剤としては、成形体に可塑性を付与するためのもので、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール、鰯油、菜種油、オリーブ油などの油脂、石油エーテルなどのエーテル類、フタル酸ジエチル、フタル酸ジNブチル、フタル酸ジエチルヘキシル、フタル酸ジオクチル、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンパルミテート、ソルビタンステアレートなどのエステルなどを使用することができること、
気孔形成促進可燃剤としては、乾燥成形時に焼失させることによって気孔の形成を促進するためのものであって、パルプ、綿、糸くず、コーンスターチ、カルボキシメチルセルローズ、非水溶性セルロース繊維、ポリビニルブチル樹脂、ポリビニル樹脂、アクリル樹脂、ポリエチレン樹脂などを使用することができること、などが記載されている。
そのために、寸法の大きな多孔質金属または多孔質セラミックスを得るためには、背景技術で述べたように、金属粉末またはセラミックス粉末を含有する発泡性スラリーをドクターブレード法により先ず薄い板状の均一な大きさの気泡を有する多孔質グリーンシートを作製し、この薄い板状の均一な大きさの気泡を有する多孔質グリーンシートを複数枚重ね合わせて焼成することにより寸法が大きな多孔質金属または多孔質セラミックスを作製せざるを得なかった。
(i)金属粉末を含むスラリーを発泡させたのち直ちにこの発泡したスラリーを所定の大きさのキャビティを有する鋳型などに鋳込むなどして寸法の大きな鋳込み体を作製し、この鋳込み体をただちに凍結して寸法の大きな凍結成形体を作製し、この凍結成形体を真空(好ましくは100Pa以下の真空)中で乾燥し、次いで焼結すると、金属粉末を含む発泡したスラリーをただちに凍結して寸法の大きな凍結成形体を作製するために、内部の気泡が連結して大きな空洞になることがなく、この凍結成形体を加熱し乾燥し焼結するために、全体にわたって微細で均一な気孔を有し所定の最終形状を有する寸法の大きな多孔質金属を簡単に製造することができる、
(ii)金属粉末を含む発泡スラリーの鋳込み体は直ちに凍結されることから、発泡剤を含まない金属粉末を含むスラリーを機械的に撹拌することにより発泡させて作製した発泡状態が持続し難い金属粉末を含む発泡スラリーを使用することができる、などの知見を得たのである。
(1)金属粉末を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(2)金属粉末、水溶性樹脂バインダーおよび水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(3)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(4)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
(5)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(6)前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含む前記(1)〜(5)のうちのいずれかに記載の多孔質金属の製造方法、
(7)前記金属粉末の含有量は5〜80質量%であり、水溶性樹脂結合剤の含有量は0.5〜20質量%であり、前記界面活性剤の含有量は0.05〜5質量%であり、前記可塑剤の含有量は0.1〜15質量%であり、前記気孔形成促進可燃剤の含有量は0.1〜15質量%である前記(1)〜(6)のうちのいずれかに記載の多孔質金属の製造方法、に特徴を有するものである。
この発明の多孔質金属の製造方法で使用する発泡剤を含まない金属粉末を含むスラリーは、一層具体的には、
(イ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ロ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ハ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ニ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ホ)前記(イ)〜(ニ)記載のスラリーにさらに気孔形成促進可燃剤:0.1〜15質量%を含有したスラリー、などである。
これら発泡剤を含まない金属粉末を含むスラリーは、ミキサーなどの撹拌装置で撹拌すると発泡したスラリーが生成し、この撹拌により発泡したスラリーをただちに凍結すると、均一な気泡を含む凍結成形体が得られ、この均一な気泡を含む凍結成形体を真空乾燥すると多孔質成形体が得られ、この多孔質成形体を焼結することにより多孔質金属を得ることができる。
(8)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(9)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(10)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(11)金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質金属の製造方法、
(12)前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含む前記(8)〜(11)のうちのいずれかに記載の多孔質金属の製造方法、に特徴を有するものである。
(13)前記発泡したスラリーは、前記(8)、(9)、(10)、(11)または(12)記載の発泡剤を含むスラリーを撹拌装置により撹拌するかまたは15℃以上の温度に保持することにより発泡させて作製する多孔質金属の製造方法、
(14)前記金属粉末の含有量は5〜80質量%であり、水溶性樹脂結合剤の含有量は0.5〜20質量%であり、前記界面活性剤の含有量は0.05〜5質量%であり、前記可塑剤の含有量は0.1〜15質量%であり、前記気孔形成促進可燃剤の含有量は0.1〜15質量%である前記(1)〜(13)のうちのいずれかに記載の多孔質金属の製造方法、に特徴を有するものである。
この発明で使用する発泡剤を含みかつ金属粉末を含むスラリーは、多孔質金属の製造方法において最も一般に使用されている公知のスラリーであり、前記(イ)〜(ホ)記載のスラリーに発泡剤:0.05〜10質量%を添加したスラリーである。一層具体的には、
(ヘ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ト)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(チ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(リ)平均粒径:0.5〜500μmの金属粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(ヌ)前記(ヘ)〜(リ)記載のスラリーに、さらに気孔形成促進可燃剤:0.1〜15質量%を含有したスラリーなどである。
これら発泡剤を含むスラリーは、ミキサーなどの撹拌装置で撹拌してもよいが、撹拌しなくてもと15℃以上に加熱するだけで発泡したスラリーが生成され、この発泡したスラリーをただちに凍結すると、均一な気泡を含む凍結成形体が得られ、この均一な気泡を含む凍結成形体を真空乾燥すると多孔質成形体が得られ、この多孔質成形体を焼結することにより多孔質金属を得ることができる。
(iii)セラミックス粉末を含むスラリーを発泡させたのち直ちにこの発泡したスラリーを所定の大きさのキャビティを有する鋳型などに鋳込むなどして寸法の大きな鋳込み体を作製し、この鋳込み体をただちに凍結して寸法の大きな凍結成形体を作製し、この凍結成形体を真空(好ましくは100Pa以下の真空)中で乾燥し、次いで焼結すると、セラミックス粉末を含む発泡したスラリーをただちに凍結して寸法の大きな凍結成形体を作製するために、内部の気泡が連結して大きな空洞になることがなく、この凍結成形体を加熱し乾燥し焼結するために、全体にわたって微細で均一な気孔を有し所定の最終形状を有する寸法の大きな多孔質セラミックスを簡単に製造することができる、
(iv)セラミックス粉末を含む発泡スラリーの鋳込み体は直ちに凍結されることから、発泡剤を含まないセラミックス粉末を含むスラリーを機械的に撹拌することにより発泡させて作製した発泡状態が持続し難いセラミックス粉末を含む発泡スラリーを使用することができる、などの知見を得たのである。
(15)セラミックス粉末を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(16)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダーおよび水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(17)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(18)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
(19)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(20)前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含む前記(16)、(17)、(18)、(19)または(20)に記載の多孔質セラミックスの製造方法、
(21)前記発泡したスラリーは、前記(15)、(16)、(17)、(18)、(19)または(20)記載の成分組成を有するスラリーを撹拌装置により撹拌することにより発泡させて作製する多孔質セラミックスの製造方法、に特徴を有するものである。
(a)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(b)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(c)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(d)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(e)前記(a)〜(d)記載のスラリーに、さらに気孔形成促進可燃剤:0.1〜15質量%を含有するスラリー、などである。
これら発泡剤を含まないセラミックス粉末を含むスラリーは、ミキサーなどの撹拌装置で撹拌すると発泡したスラリーが生成し、この撹拌により発泡したスラリーをただちに凍結すると、均一な気泡を含む凍結成形体が得られ、この均一な気泡を含む凍結成形体を真空乾燥すると多孔質成形体が得られ、この多孔質成形体を焼結することにより多孔質セラミックスを得ることができる。
(22)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(23)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(24)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(25)セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結する多孔質セラミックスの製造方法、
(26)前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含む前記(22)、(23)、(24)または(25)に記載の多孔質セラミックスの製造方法、に特徴を有するものである。
前記(22)〜(26)記載の発泡剤を含むスラリーは、撹拌装置により撹拌または/および15℃以上の温度に保持することにより発泡させて作製することができる。したがって、この発明は、
(27)前記発泡したスラリーは、前記(22)、(23)、(24)、(25)または(26)記載の発泡剤を含むスラリーを撹拌装置により撹拌するかまたは15℃以上の温度に保持することにより発泡させて作製する多孔質金属の製造方法、
(28)前記セラミックス粉末の含有量は5〜80質量%であり、水溶性樹脂結合剤の含有量は0.5〜20質量%であり、前記界面活性剤の含有量は0.05〜5質量%であり、前記可塑剤の含有量は0.1〜15質量%であり、前記気孔形成促進可燃剤の含有量は0.1〜15質量%である前記(15)〜(27)のうちのいずれかに記載の多孔質セラミックスの製造方法、に特徴を有するものである。
発泡剤を含みかつセラミックス粉末を含むスラリーは、多孔質セラミックスの製造方法において最も一般に使用されている公知のスラリーであり、前記(a)〜(d)記載のスラリーに発泡剤:0.05〜10質量%を添加したスラリーである。一層具体的には、
(e)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(f)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(g)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(h)平均粒径:0.5〜500μmのセラミックス粉末:5〜80質量%、発泡剤:0.05〜10質量%、水溶性樹脂結合剤:0.5〜20質量%、界面活性剤:0.05〜5質量%、可塑剤:0.1〜15質量%を含有し、残部が水からなるスラリー、
(i)前記(e)〜(h)記載のスラリーに、さらに気孔形成促進可燃剤:0.1〜15質量%を含有したスラリー、などである。
これら発泡剤を含むスラリーは、ミキサーなどの撹拌装置で撹拌してもよいが、撹拌しなくてもと15℃以上に加熱するだけで発泡したスラリーが生成され、この発泡したスラリーをただちに凍結すると、均一な気泡を含む凍結成形体が得られ、この均一な気泡を含む凍結成形体を真空乾燥すると多孔質成形体が得られ、この多孔質成形体を焼結することにより多孔質セラミックスを得ることができる。
金属粉末として、平均粒径:10μmのAg粉末、平均粒径:10μmのTi粉末、平均粒径:10μmのNi粉末、平均粒径:12μmのSUS316粉末を用意した。
これらを表1に示す配合組成で配合したのちメノウの乳鉢で混合してスラリーを作製し、このスラリーを直径:55mm、深さ:150mmの寸法を有するポリエチレン製容器に入れ、電動泡立て器中で15分間泡立てて発泡スラリーA〜Hを作製した。
金属粉末として、平均粒径:10μmのAg粉末、平均粒径:10μmのTi粉末、平均粒径:10μmのNi粉末、平均粒径:12μmのSUS316粉末を用意した。
これらを表3に示す配合組成で配合したのちメノウの乳鉢で混合して発泡剤を含むスラリーを作製し、この発泡剤を含むスラリーを直径:55mm、深さ:150mmの寸法を有するポリエチレン製容器に入れ、電動泡立て器中で3分間泡立てて発泡スラリーa〜hを作製した。
セラミックス粉末として、平均粒径:1μmのアルミナ粉末、平均粒径:0.6μmのジルコニア粉末を用意した。
さらに、水溶性樹脂結合剤としてヒドロキシプロピルメチルセルロース、前記界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、可塑剤としてグリセリン、気孔形成促進可燃剤として平均粒径:100μmのビーズ状アクリル樹脂 を用意し、さらに水を用意した。
これらを表5に示す配合組成で配合したのちメノウの乳鉢で混合してスラリーを作製し、このスラリーを直径:55mm、深さ:150mmの寸法を有するポリエチレン製容器に入れ、電動泡立て器中で15分間泡立てて発泡スラリーI〜Nを作製した。
発泡剤としてヘキサンを用意し、さらにセラミックス粉末として平均粒径:1μmのアルミナ粉末および平均粒径:0.6μmのジルコニア粉末を用意し、さらに、水溶性樹脂結合剤としてのヒドロキシプロピルメチルセルロース、界面活性剤としてのドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、可塑剤としてのグリセリン、気孔形成促進可燃剤として平均粒径:100μmのビーズ状アクリル樹脂 および水を用意した。
これらを表7に示す配合組成で配合したのちメノウの乳鉢で混合して発泡剤を含むスラリーを作製し、この発泡剤を含むスラリーを直径:55mm、深さ:150mmの寸法を有するポリエチレン製容器に入れ、電動泡立て器中で3分間泡立てて発泡スラリーi〜nを作製した。
...)()()()()()
Claims (28)
- 金属粉末を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダーおよび水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含むことを特徴とする請求項1、2、3、4または5の記載の多孔質金属の製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、請求項1、2、3、4、5または6記載のスラリーを撹拌装置により撹拌することにより発泡させて作製することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 金属粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含むことを特徴とする請求項8、9、10または11に記載の多孔質金属の製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、請求項8、9、10、11または12記載の発泡剤を含むスラリーを撹拌装置により撹拌するかまたは15℃以上の温度に保持することにより発泡させて作製することを特徴とする多孔質金属の製造方法。
- 前記金属粉末の含有量は5〜80質量%であり、水溶性樹脂結合剤の含有量は0.5〜20質量%であり、前記界面活性剤の含有量は0.05〜5質量%であり、前記可塑剤の含有量は0.1〜15質量%であり、前記気孔形成促進可燃剤の含有量は0.1〜15質量%であることを特徴とする請求項1〜13のうちのいずれかに記載の多孔質金属の製造方法。
- セラミックス粉末を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダーおよび水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含むことを特徴とする請求項15、16、17、18または19に記載の多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、請求項15、16、17、18、19または20記載の成分組成を有するスラリーを撹拌装置により撹拌することにより発泡させて作製することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- セラミックス粉末、水溶性樹脂バインダー、界面活性剤、可塑剤、発泡剤および水を含む発泡したスラリーを凍結したのち真空乾燥し、次いで焼結することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、気孔形成促進用可燃剤を含むことを特徴とする請求項22、23、24または25に記載の多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記発泡したスラリーは、請求項22、23、24、25または26記載の発泡剤を含むスラリーを撹拌装置により撹拌するかまたは15℃以上の温度に保持することにより発泡させて作製することを特徴とする多孔質セラミックスの製造方法。
- 前記セラミックス粉末の含有量は5〜80質量%であり、水溶性樹脂結合剤の含有量は0.5〜20質量%であり、前記界面活性剤の含有量は0.05〜5質量%であり、前記可塑剤の含有量は0.1〜15質量%であり、前記気孔形成促進可燃剤の含有量は0.1〜15質量%であることを特徴とする請求項16〜27のうちのいずれかに記載の多孔質セラミックスの製造方法。
...)()()()()()
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006065355A JP2006299405A (ja) | 2005-03-24 | 2006-03-10 | 多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005086058 | 2005-03-24 | ||
JP2006065355A JP2006299405A (ja) | 2005-03-24 | 2006-03-10 | 多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006299405A true JP2006299405A (ja) | 2006-11-02 |
Family
ID=37468044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006065355A Pending JP2006299405A (ja) | 2005-03-24 | 2006-03-10 | 多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006299405A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120622A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Mitsubishi Materials Corp | 発泡速度の速い多孔質セラミックス焼結体製造用混合原料 |
JP2010228932A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Mitsubishi Materials Corp | 多孔質焼結体の製造方法 |
JP2010229432A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Mitsubishi Materials Corp | 多孔質焼結体の製造方法 |
JP2011214046A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Mitsubishi Materials Corp | アルミニウム多孔質焼結体の製造方法 |
JP2012119465A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 電気二重層キャパシタ用電極およびこれを用いた電気二重層キャパシタ |
JP2014075261A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | Toyota Motor Corp | 電極板の製造方法及び電池の製造方法 |
CN112517910A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-03-19 | 西安理工大学 | 一种提高高孔隙率层状多孔钛及钛合金强度的方法 |
CN113118445A (zh) * | 2019-12-31 | 2021-07-16 | 华为技术有限公司 | 轻量化高强度mim材料及其制备方法、转轴和电子设备 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029860A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 金属又はセラミックス含有発泡焼結体の製造方法 |
-
2006
- 2006-03-10 JP JP2006065355A patent/JP2006299405A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005029860A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 金属又はセラミックス含有発泡焼結体の製造方法 |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008120622A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Mitsubishi Materials Corp | 発泡速度の速い多孔質セラミックス焼結体製造用混合原料 |
JP2010228932A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Mitsubishi Materials Corp | 多孔質焼結体の製造方法 |
JP2010229432A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Mitsubishi Materials Corp | 多孔質焼結体の製造方法 |
JP2011214046A (ja) * | 2010-03-31 | 2011-10-27 | Mitsubishi Materials Corp | アルミニウム多孔質焼結体の製造方法 |
JP2012119465A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Mitsubishi Materials Corp | 電気二重層キャパシタ用電極およびこれを用いた電気二重層キャパシタ |
JP2014075261A (ja) * | 2012-10-04 | 2014-04-24 | Toyota Motor Corp | 電極板の製造方法及び電池の製造方法 |
CN113118445A (zh) * | 2019-12-31 | 2021-07-16 | 华为技术有限公司 | 轻量化高强度mim材料及其制备方法、转轴和电子设备 |
CN112517910A (zh) * | 2020-11-13 | 2021-03-19 | 西安理工大学 | 一种提高高孔隙率层状多孔钛及钛合金强度的方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2006299405A (ja) | 多孔質金属または多孔質セラミックスの製造方法 | |
JP4535281B2 (ja) | 高強度発泡チタン焼結体の製造方法 | |
JP5088342B2 (ja) | 多孔質焼結体の製造方法 | |
JP4986259B2 (ja) | 発泡速度の速い多孔質金属焼結体製造用混合原料 | |
JP4513520B2 (ja) | 圧縮強度に優れたチタン合金スポンジ状焼結体 | |
JPH0987704A (ja) | 多孔質焼結金属板の製造方法 | |
JP5298750B2 (ja) | 金属多孔質体の製造方法 | |
JP5299015B2 (ja) | 多孔質焼結体の製造方法 | |
JP2012501287A (ja) | セル型モノリシック構造体の気体造孔剤 | |
Fadli et al. | Preparation of porous alumina for biomedical applications through protein foaming–consolidation method | |
JP4844890B2 (ja) | 発泡速度の速い多孔質セラミックス焼結体製造用混合原料 | |
JPH08133858A (ja) | 多孔質セラミック焼結体製造用混合原料 | |
JPH09157066A (ja) | 多孔質セラミック焼結体の製造方法 | |
JP2010132487A (ja) | セラミック多孔体の製造方法 | |
JP2012093059A (ja) | 蒸発板 | |
JPH09143511A (ja) | 大きな比表面積を有する多孔質金属体 | |
JP4144185B2 (ja) | 延性に優れた多孔質金属体の製造方法 | |
JP2014529567A (ja) | セラミック組成物 | |
JPH0987705A (ja) | 多孔質金属積層体の製造方法 | |
Dai et al. | Study on extrusion process of SiC ceramic matrix | |
JPH09111310A (ja) | 多孔質焼結金属板及びその製造方法 | |
JPH09143592A (ja) | 可塑性を備えた耐熱部材およびその製造方法 | |
JP2002293651A (ja) | 脱脂・焼成用セッター | |
JPH09153390A (ja) | 通気性を有する二珪化モリブデン多孔質発熱体およびその製造方法 | |
JP3316634B2 (ja) | セラミックス多孔体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080321 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100802 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100818 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20101015 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20110908 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111208 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20111219 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20120224 |