JP2006298169A - 車両用温度制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エアコンによる冷房運転時に迅速に車室内温度を低下させることができる車両用温度制御装置を提供する。
【解決手段】車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、目的温度が設定可能なエアコンとを備えた車両用温度制御装置において、エアコンの冷房運転時に、室内温度センサによって検出された車室内温度TRとエアコンの設定温度TSETとの温度差ΔT1(=TR−TSET)が、エアコンの設定温度TSETと車外温度TAMとの間の最大温度差となるように予め設定された基準温度差ΔTD(15℃)よりも大きいことに基づいて(S320)、ウィンドウ駆動装置を制御してウィンドウを開いて外気を導入する(S350)。このようにすれば、ウィンドウが自動的に開けられることにより、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内の温度を迅速に低下させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車室内温度を制御する車両用温度制御装置に関し、特に、車室内温度制御に際して外気を自動的に導入する技術に関する。
所謂、オートエアコンと呼ばれている車室内空調装置を備えた車両においては、車室内の温度を検出する室内温度センサが設けられており、エアコンの冷房運転が開始されると、室内温度センサによって検出された車室内温度とエアコンの設定温度との温度差に基づいて冷房出力が決定され、その温度差が大きいほど冷房出力を高めることによって、車室内温度を設定温度に迅速に近づけるようになっている(たとえば、特許文献1)。
また、前記特許文献1では、設定温度と室温センサから得られた温度データとの温度差を演算するとともに、室温の変化量を演算し、これら演算した温度差および室温変化量に基づいて、予め設定されたファジイ推論制御則に従ってエアミックスドアの動作速度と動作方向を推論することにより、設定温度に迅速に近づけるようにしている。
特開平5−294126号公報
しかしながら、たとえば、真夏の炎天下に車両が置かれていた場合などは、車室内温度が外気温よりも高くなるので、車室内温度はエアコン設定温度よりも著しく高くなる。このようにエアコン設定温度に対して実際の車室内温度が著しく高くなってしまっている場合には、冷房出力が最大出力とされたとしても、実際に車室内温度が設定温度またはその付近まで下がるのに長い時間がかかるという問題がある。
この問題に対処する方法として、アクセサリスイッチがオフとされていても、車室内温度が高くなったことを検出してエアコンを自動的に始動させて、車室内温度が過度に上昇しないようにすることが考えられる。しかし、アクセサリスイッチがオフの状態ではエンジンは停止しており、エンジン停止時にエアコンを始動させるとバッテリの消耗を招くという問題がある。従って、エアコン始動後に迅速に車室内温度を低下させるか、エアコンを用いないで車室内温度の上昇を抑制することが望まれる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、エアコンによる冷房運転時に迅速に車室内温度を低下させることができる車両用温度制御装置、または、エアコンを用いないで車室内温度の上昇を抑制することができる車両用温度制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、目的温度が設定可能な車室内空調装置とを備えた車両用温度制御装置であって、前記車室内空調装置の冷房運転時において、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、その車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように設定された基準温度差よりも大きいことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段を含むことを特徴とする。
この請求項1記載の発明によれば、外気導入制御手段により、室内温度センサによって検出された実際の車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差が基準温度差と比較される。この基準温度差は、車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように設定されているので、実際の車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差が基準温度差よりも大きい場合、車室内温度が外気温度よりも高くなっていると考えられ、この場合、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内の温度を迅速に低下させることができる。
また、請求項2記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、車室内空調装置とを備えた車両用温度制御装置において、前記車室内空調装置の冷房運転時において、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が所定の外気導入基準温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段を含むことを特徴とする。
この請求項2記載の発明は、上記請求項1では、車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差を基準温度差と比較していたものを、車室内温度と所定の外気導入基準温度とを比較することとした発明である。車室内空調装置の冷房時の設定温度は、乗員の嗜好の個人差や季節差などによって多少変動するけれども、その変動は比較的狭い温度範囲内であると考えられる。すなわち、請求項1では、車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差を用いていたが、そのうちの一方である車室内空調装置の設定温度の変動は比較的少ないと考えられるので、請求項2では、温度差を求めずに車室内温度そのものを所定の外気導入基準温度と比較することとしたのである。従って、外気導入基準温度は、たとえば、車室内空調装置の冷房時の一般的な設定温度に請求項1の基準温度差を加えた温度や、それよりもさらに所定の余裕温度だけ高い温度に設定される。
また、請求項3記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、車室内空調装置とを備えた車両用温度制御装置であって、車外温度を検出する外気温センサと、前記車室内空調装置よる冷房運転時に、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が前記外気温センサによって検出された車外温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段とを含むことを特徴とする。
この請求項3の発明は、上記請求項1では、車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差が予め設定された基準温度差よりも大きいことに基づいて外気温度が車室内温度よりも低いと判断していたものを、実際に外気温度を検出して、直接、外気温度と車室内温度とを比較することとした発明である。従って、請求項1と同様に、外気導入制御手段によってウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内の温度を迅速に低下させることができる。
また、請求項4記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、車外温度を検出する外気温センサと、アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度または前記外気温センサによって検出された車外温度が、予め設定された冷房必要温度よりも高く、かつ、その検出された車室内温度が検出された車外温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段とを含むことを特徴とする車両用温度制御装置である。
この請求項4記載の発明は、車両停車時に車室内の温度上昇を抑制する発明であり、この請求項4記載の発明によれば、外気導入制御手段により、アクセサリスイッチがオフであり、エアコンによる冷房を行うとバッテリの消耗が心配される場合であっても、車室内温度または車外温度が冷房必要温度よりも高く、すなわち、冷房が必要なほど温度が高く、かつ、車室内温度が車外温度よりも高い場合には、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内温度の上昇が抑制される。
また、請求項5記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が上昇傾向であることに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段とを含むことを特徴とする車両用温度制御装置である。
この請求項5記載の発明もアクセサリスイッチがオフである状態において車室内の温度上昇を抑制する発明であり、この請求項5記載の発明は、上記請求項4では、外気を導入した場合に車室内の温度上昇を抑制できるかどうかを判断するために、車外温度と車室内温度とを比較していたものを、その車外温度と車室内温度との比較に代えて、車室内温度の上昇傾向を判断することとしたものである。車室内温度が上昇傾向にある場合、炎天下など、車室内温度が車外温度よりも高くなる環境下にあると考えることができるからである。そして、車室内温度が上昇傾向にあることに基づいて、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内温度の上昇が抑制される。
また、請求項6記載の発明は、車室内温度を検出する室内温度センサと、車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、目的温度が設定可能な車室内空調装置と、アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、その車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差として予め設定された基準温度差よりも大きいことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段とを含むことを特徴とする車両用温度制御装置である。
この請求項6記載の発明もアクセサリスイッチがオフである状態において車室内の温度上昇を抑制する発明であり、この請求項6記載の発明は、上記請求項4では、外気を導入した場合に車室内の温度上昇を抑制できるかどうかを判断するために、車外温度と車室内温度とを比較していたものを、実際の車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差を、その車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように予め設定された基準温度差と比較することとしたものである。すなわち、判断基準としては請求項1と同様であり、外気導入制御手段により、室内温度センサによって検出された実際の車室内温度と車室内空調装置の設定温度との温度差が、車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように設定された基準温度差よりも大きいと判断された場合、車室内温度が外気温度よりも高くなっていると考えられ、この場合、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内温度の上昇が抑制される。
また、請求項1乃至請求項6に記載の車両用温度制御装置は、請求項7記載のようにして降雨時には外気を導入しないようにすることが好ましい。すなわち、請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置において、車両の現在位置において雨が降っていることを検出する降雨検出装置と、その降雨検出装置によって雨が降っていると検出されたことに基づいて、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段とをさらに含むことを特徴とする。
また、その降雨検出装置としては、請求項8記載のように、天気情報を受信する無線受信装置を備えるとともに、その受信した天気情報と前記車両の現在位置とを比較することによって車両の現在位置において雨が降っていることを検出することができるナビゲーション装置を用いることができる。
また、請求項9記載のように、外気中の所定の有害ガスのガス濃度を検出する外気センサと、その外気センサによって検出されたガス濃度に基づいて空気の悪い場所であるか否かを判定し、空気の悪い場所であると判定した場合には、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段とをさらに備えることが好ましい。このようにすれば、有害ガスが導入されてしまうことが防止される。
また、請求項1乃至請求項3のように、エアコン運転中の外気導入制御においては、請求項10記載のように、車両に備えられた複数の座席ついて、搭乗者がいるか否かをそれぞれ検出する搭乗者センサをさらに備え、前記外気導入制御手段が開くウィンドウは、前記搭乗者センサによって搭乗者がいることが検出された座席の近傍のウィンドウとされていることが好ましい。このようにすれば、搭乗者がいる付近の温度を迅速に低下させることができる。
また、請求項1乃至請求項3のように、エアコン運転中の外気導入制御においては、請求項11のように、前記外気導入制御手段は、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、前記基準温度差よりも小さい値に設定された制御終了温度差以下となったことに基づいて、前記ウィンドウを閉じるようにすることができる。なお、それに代えて、所定時間経過したことに基づいてウィンドウを閉じるようにしてもよい。
また、請求項4乃至6記載の発明のように、アクセサリスイッチがオフされている状態において外気を導入する発明においては、車両停止位置が自宅である場合には、たとえば、次に車両を運転するのが翌日になるなど、次に車両に乗り込むまでの時間が長く、そのため、外気を導入して車室内温度の上昇を抑制する必要性に乏しい場合が多いと考えられる。従って、請求項4乃至6記載の発明の場合、さらに請求項12のようにして車両停止位置が自宅である場合には外気を導入しないようにすることが好ましい。すなわち、請求項12記載の発明は、請求項4乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、車両の現在位置を逐次検出することができるとともに、その検出した現在位置および予め登録された自宅情報に基づいて、車両の現在位置が自宅であるかどうかを判定することができるナビゲーション装置と、そのナビゲーション装置によって車両の現在位置が自宅であると判定された場合には、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段とをさらに含むことを特徴とする。
また、請求項4乃至6記載の発明は、通常、搭乗者がいないと考えられるので、盗難防止を考慮して、請求項13のように、前記外気導入制御手段は、前記ウィンドウを1/2以下に設定された所定割合だけ開くようにすることが好ましい。
以下、本発明の実施の形態を、図に基づいて説明する。図1は、本発明が適用された車両用温度制御装置100の構成を示すブロック図である。この車両用温度制御装置100は、車内LAN101を介して、エアコン102、ウィンドウ駆動装置103、搭乗者センサ105、ドアセンサ106、およびナビゲーション装置200が、電子制御装置(Electronic Control Unit、以下、ECUという)300に接続されている。
車室内空調装置であるエアコン102は、設定温度がデジタル値で設定できるようになっており、室内温度センサ107によって逐次検出される車室内温度TRおよび外気センサ108によって逐次検出される車外温度TAMに基づいて吹き出し口から吹き出す冷風の温度、風量を制御して、室内温度センサ107によって検出される車室内温度TRが設定温度TSETになるように制御する。また、外気センサ108は、排気ガスなどの所定の有害ガスの濃度を検出できる機能も備えており、エアコン102は、外気センサ108によって所定濃度以上のガスが検出された場合には、内気循環に自動的に切り替えるようになっている。なお、室内温度センサ107および外気センサ108によって検出された温度、ガス濃度は、車内LAN101を介してECU300へも供給される。
ウィンドウ駆動装置103はモータなどによって構成され、車両に開閉自在に設けられた図示しない複数のウィンドウを別々に開閉駆動する。搭乗者センサ105は、車両に備えられた複数の座席について、搭乗者が座っているか否かをそれぞれ検出する。ドアセンサ106は、車両のドアが開状態であるか閉状態であるかを検出するとともに、各ドアのロック状態を検出する。
ナビゲーション装置200は、車両の現在位置を検出するとともに、予め記憶された地図情報、および、目的地情報に基づいて、経路案内を行うものであり、図2に詳しく示す構成を有している。
図2に示すように、ナビゲーション装置200は、位置検出器201、地図データ入力装置206、操作スイッチ群207、外部メモリ209、表示装置210、VICS送受信機211、音声コントローラ212、音声認識装置214、リモコンセンサ216、およびそれらと互いに接続された制御装置208を備えている。
制御装置208は、通常のコンピュータであり、内部には周知のCPU、ROM、RAM、I/Oおよびこれらの構成を接続するためのバスラインを備えている。ROMには、制御装置208が実行するためのプログラムが書き込まれており、このプログラムに従ってCPU等が所定の演算処理を実行する。
位置検出器201は、衛星からの電波に基づいて車両の位置を測定するグローバルポジショニングシステム(GPS)のためのGPS受信機202、車両の絶対方位を検出するための地磁気センサ203、車両の相対方位を検出するためのステアリングセンサ204を有している。さらに、位置検出器210は、車両の走行速度から走行距離を検出するために車速センサ205を備えている。
このように、位置検出器201は、電波航法による車両位置測定のためにGPS受信機202を有するとともに、自立航法による車両位置推定のために地磁気センサ203、ステアリングセンサ204及び車速センサ205を有している。なお、電波航法としては、GPSに限らず、例えば、道路交通情報通信システム(VICS)の光ビーコンを利用しても良い。また、自立航法における車両の相対方位を検出するために、ステアリングセンサ204に代えて、ジャイロセンサや車両の左右輪に設けられた車輪速センサを用いても良い。また、精度が満足される場合には、図2に示す装置の一部が設けられていなくても良い。
地図データ入力装置206は、たとえばDVD−ROM、CD−ROMなどの図示しない記憶媒体を備え、その記憶媒体には、道路データ、背景データ、文字データおよび施設データなどを含むデジタル地図データが格納されており、それらのデータを制御装置208に入力する。
操作スイッチ群207は、たとえば表示装置210と一体になったタッチスイッチもしくは表示装置210の周辺に設けられるメカニカルなスイッチ等からなり、表示装置210に表示された地図の縮尺変更、メニュー表示選択、目的地設定、自宅位置設定、経路探索、経路案内開始、現在位置修正、表示画面変更、音量調整等の各種入力に使用される。また、リモコン端末(以下、単にリモコンという)217には、図示しない複数の操作スイッチが設けられ、その操作スイッチの操作により操作スイッチ群207と同様の入力操作が行える。リモコン217に入力された入力操作を表す信号は、リモコンセンサ216を介して制御装置208へ供給される。
外部メモリ209は、たとえば、メモリカードやハードディスク等の書き込み可能な記憶媒体からなる。この外部メモリ209には、ユーザによって設定された自宅位置や、テキストデータ、画像データ、音声データ等の各種データが記憶される。また、頻繁に使用するデータを地図データ入力装置206からコピーして使用することもできる。
表示装置210は、たとえば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイによって構成され、車両の現在位置に対応する自車位置マーク、地図データによって生成された車両周辺の道路地図などが表示され、また、状況に応じて目的地選択画面等も表示される。
音声コントローラ212は、制御装置208からの指令信号に従って、経路を案内する案内音声、音声認識時の入力音声に関するガイダンスをスピーカ213から出力させる。
音声認識装置214は、マイク215によって電気信号に変換された操作者の入力音声と、内部に備えられた図示しない記憶装置に記憶された認識辞書中の語彙データ(比較対照パターン)とを照合し、最も一致度の高いものを認識結果として音声コントローラ212に供給する。音声コントローラ212は、音声認識装置214を制御するとともに、音声入力のあった操作者に対し、スピーカ213を通じてトークバック出力制御(音声出力)する。また、音声認識装置214の認識結果を制御装置208に入力する処理も行う。
無線受信装置として機能するVICS送受信機211は、道路に敷設されたビーコンや各地のFM放送局を介して、VICSセンタから配信される道路交通情報等の情報を受信したり、必要に応じて車両側から外部(VICSセンタなど)へ情報を送信したりする。また、このVICS送受信機211によって所定の区域毎の天気情報も受信され、この天気情報には、現在の降雨状況が含まれている。そして、VICS送受信機211が受信した情報は、制御装置208に供給されてそこで処理され、たとえば、渋滞情報や制限速度情報等は、表示装置210に表示される道路地図上に重ねて表示され、また、天気情報と車両の現在位置から、現在位置において雨が降っているか否かが判断される。従って、ナビゲーション装置200は降雨検出装置として機能する。
また、制御装置208は、VICS送受信機211を介してVICSセンタから受信した情報、および位置検出器201によって検出された車両の現在位置や地図データベース入力装置206からの情報に基づいて、車両の現在位置が危険な場所であるかを判断したり、外部メモリ209に格納された自宅位置の情報と位置検出器201によって検出された車両の現在位置から、現在位置が自宅であるか否かを判断する処理を行う。
図3、図4は、ECU300の制御機能の要部を説明するフローチャートであり、図3はエアコン102がオン状態となっている場合の外気導入に関する制御内容を示すフローチャートであり、図4は、アクセサリスイッチがオフとなっている場合の外気導入に関する制御内容を示すフローチャートである。これら図3、図4に示す制御内容は、時分割処理などにより互いに独立して実行するようになっており、かつ比較的短い所定の周期で繰り返し実行するようになっている。
まず、図3に示すフローチャートを説明する。まず、ステップS310において、アクセサリスイッチがオン状態であるか否かを判断する。この判断が否定された場合には、ステップS310を繰り返し実行するが、肯定された場合には、続くステップS315において、エアコン102のスイッチがオンであるか否か、すなわち、エアコンが運転されているか否かを判断する。この判断が否定された場合には、ステップS315を繰り返し実行する。一方、ステップS315の判断が肯定された場合には、続くステップS320において、室内温度センサ107によって検出された室内温度TRとエアコン102の設定温度TSETとの温度差ΔT1(=TR−TSET)が、基準温度差ΔTDとして設定された15℃以上であるか否かを判断する。上記基準温度差ΔTD(本実施例では15℃)は、エアコン102の設定温度TSETと外気温TAMとの間の通常の最大温度差となるように予め設定されたものであり、従って、上記温度差ΔT1が基準温度差ΔTDを超える場合には、室内温度TRが車外温度TAMよりも高いと考えられる。たとえば、設定温度TSETが27℃であるとすると、室内温度センサ107によって検出された室内温度TRが42℃以上である場合にステップS320の判断が肯定されることになり、室内温度TRが42℃以上である場合には、通常、室内温度TRは車外温度TAMよりも高くなっていると考えられる。なお、このステップS320が肯定される状態の場合、エアコン102は、当然、冷房運転となっていると考えられる。すなわち、ステップS320によりエアコン102が冷房運転状態であるか否かが判断できるので、別にエアコン102の運転状態が冷房運転であるか否かを判断するステップを設ける必要はない。
このステップS320の判断が否定された場合、すなわち、室内温度TRとエアコン102の設定温度TSETとの温度差ΔT1が15℃未満の場合には、ウィンドウを開けて外気を導入する必要がないと判断して本ルーチンを終了する。一方、ステップS320の判断が肯定された場合には、続くステップS325において、ドアセンサ106から供給される信号に基づいて、車両のいずれか少なくとも一つのドアが開いているか否かを判断する。少なくとも一つのドアが開いていると判断した場合、このステップS325の判断を繰り返し実行することにより、ドアが全て閉まるまで待つ。
ステップS325においてドアが全て閉まっていると判断した場合には、続くステップS330において、いずれかのウィンドウが開いているか否かをさらに判断する。いずれかのウィンドウが開いていると判断した場合には、もはやウィンドウを自動的に開ける必要はないので、このルーチンを終了する。
一方、ステップS330の判断が否定された場合、すなわち、全てのウィンドウが全閉状態であると判断した場合には、続くステップS335において、外気センサ108によって検出されたガス濃度に基づいて空気の悪い場所であるか否かを判断するとともに、ナビゲーション装置200において現在位置が危険な場所であると判断されたか否かを判断する。このナビゲーション装置200における判断は、たとえば、VICS送受信機211を介してVICSセンタから供給された情報、および位置検出器201によって検出された現在位置とに基づいて判断する。危険な場所であるか、空気の悪い場所であると判断した場合には、ステップS370を実行する。ステップS370では、ウィンドウ駆動装置103を制御することによって全てのウィンドウを全閉状態とする。すなわち、いずれかのウィンドウが開いている場合にはそのウィンドウを閉じ、全てのウィンドウがすでに全閉状態となっている場合には、その状態を維持する。
ステップS335の判断が否定された場合、すなわち、危険な場所でもなく、空気の悪い場所でもないと判断した場合には、ステップS340において、ナビゲーション装置200によって現在位置で雨が降っていることが検出されたか否かを判断する。このステップS340の判断が肯定された場合にも前述のステップS370を実行して全てのウィンドウを全閉状態とする。
一方、現在位置において雨が降っていないと判断した場合には、続くステップS345において、いずれかのウィンドウが手動操作されたか否かを判断する。前述のステップS330においてウィンドウが閉まっていると判断されないとこのステップS345は実行されないので、このフローチャートにおける初回のステップS345の判断は肯定されるが、ステップS335乃至ステップS355は繰り返しループになっており、その繰り返しのうちにウィンドウが手動操作されてステップS345の判断が肯定されることもある。そして、ステップS345の判断が肯定された場合には、もはや自動でウィンドウを開ける制御が必要ないと判断して本ルーチンを終了する。
このステップS345の判断も否定された場合には、続くステップS350において、所定のウィンドウを予め定められた割合だけ開いた状態にする。すなわち、初回のステップS355の実行に際しては、ウィンドウ駆動装置103を制御して、所定のウィンドウを予め定められた割合だけ開いた状態にし、それ以降のステップS350の実行である場合には、ウィンドウの開閉状態をそのままの状態に維持する。なお、上記所定のウィンドウは、たとえば、可及的に効率よく外気を導入するために全てのウィンドウとされるか、あるいは、搭乗者センサ105によって搭乗者がいることが検出された座席の近傍(横)のウィンドウとされる。後者の場合、搭乗者付近の車室内温度TRを迅速に低下させることができる。また、上記予め定められた割合は、たとえば、車両走行中である場合を考慮して、1/5に設定される。
続くステップS355では、上記ステップS350を最初に実行してからの経過時間が所定の制御終了時間(図3では15分)を経過したか、または、室内温度TRとエアコン102の設定温度TSETとの温度差ΔT1が所定の制御終了温度差(図3では7℃)以下となったか否かを判断する。
このステップS355の判断が否定された場合にはステップS335以下を繰り返し実行するが、肯定された場合には、続くステップS360において、ウィンドウ駆動装置103を制御して、全てのウィンドウを全閉状態として、本ルーチンを終了する。なお、図3においては、ステップS320乃至ステップS330、ステップS345乃至ステップS360によって外気導入制御手段が構成され、ステップS335、S340、S370によって外気導入禁止手段が構成される。
次に、図4を説明する。まず、ステップS410において、アクセサリスイッチがオフされている状態であるか否かを判断する。この判断が肯定された場合には、続くステップS415において、搭乗者センサ105からの信号に基づいて、全ての座席に搭乗者がいないか否かを判断する。この判断も肯定された場合には、続くステップS420において、ドアセンサ106からの信号に基づいて、全てのドアが閉まっているか否かをさらに判断する。これらステップS410、S415、S420のいずれかの判断が否定された場合には、本ルーチンを一旦終了する。
一方、ステップS420の判断が肯定された場合には、続くステップS425において、ナビゲーション装置200によって車両の現在位置が自宅であると判断されているか否かを、さらに判断する。なお、ナビゲーション装置200における上記判断は、前述のように、予めユーザによって登録された自宅位置と、位置検出器201によって検出された車両の現在位置とに基づいて行われる。
上記ステップS425において、車両の現在位置が自宅であると判断された場合には、次に車両に乗り込むまでの時間が長いことが多く、外気を導入して車室内の温度上昇を抑制する必要性に乏しいと考えられることから、ウィンドウを開ける制御を行うことなく、本ルーチンを終了する。
一方、現在位置が自宅でなく、ステップS425の判断が否定された場合には、続くステップS430において、図3のステップS335と同様にして、現在位置が危険な場所であるか、または空気の悪い場所であるか否かを判断する。このステップS430の判断が肯定された場合には、ウィンドウを開けるのは好ましくないため、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS430の判断が否定された場合には、続くステップS435において、図3のステップS340と同様にして、現在位置において雨が降っているか否かを判断する。そして、この判断も否定された場合には、続くステップS440において、後述するステップS450でウィンドウを開いた状態としてからの経過時間が、予め設定された制御終了時間(図4では2時間)を経過したか否かをさらに判断する。
このステップS440の判断も否定された場合、すなわち、後述するステップS450を一度も実行していないか、その実行から2時間が経過していない場合には、続くステップS445において、外気センサ108によって検出される車外温度TAMが予め設定された冷房必要温度(図4では30℃)以上であり、かつ、その車外温度TAMよりも室内温度センサ107によって検出された車室内温度TRの方が高いか否かをさらに判断する。なお、上記冷房必要温度とは、エアコン102による冷房が必要なほどに高い温度であり、図4では30℃であるが、エアコン102の設定温度TSETまたはそれよりも高い温度に設定されていればよい。ステップS445の判断において車外温度TAMが冷房必要温度以上であるという条件を含ませることにより、冬場、車内が暖房されているために、車室内温度TRが車外温度TAMよりも高くなっている状況において、ステップS445の判断が肯定されて冷たい外気が導入されてしまうことが防止される。
上記ステップS445の判断が肯定された場合には、続くステップS450において、所定のウィンドウを予め定められた割合だけ開いた状態にする。すなわち、初回のステップS450の実行に際しては、ウィンドウ駆動装置103を制御して、所定のウィンドウを予め定められた割合だけ開いた状態にし、それ以降のステップS450の実行である場合には、ウィンドウの開閉状態をそのままの状態に維持する。なお、上記所定のウィンドウは、たとえば、可及的に効率よく外気を導入するために全てのウィンドウとされ、また、上記予め定められた割合は、盗難防止のために、たとえば、1/5に設定される。
続くステップS455では、アクセサリスイッチがオンされたか否かを判断する。この判断が肯定された場合には、続くステップS460において、ウィンドウ駆動装置103を制御して、全てのウィンドウを全閉状態として、本ルーチンを終了する。また、ステップS435またはステップS440の判断が肯定された場合にも、ステップS460を実行して全てのウィンドウを全閉状態として、本ルーチンを終了する。この図4においては、ステップS410乃至S420、S440乃至S460によって外気導入制御手段が構成され、ステップS425、430、435、460によって外気導入禁止手段が構成される。
以上、説明した本実施形態によれば、エアコン102の冷房運転時には、室内温度TRとエアコン102の設定温度TSETとの温度差ΔT1が基準温度差ΔTD(15℃)よりも高いことに基づいて、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内の温度を迅速に低下させることができる。また、アクセサリスイッチがオフされている状態であって、車室内温度TRが冷房必要温度よりも高く、かつ、車室内温度TRが車外温度TAMよりも高い場合にも、ウィンドウが自動的に開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内温度の上昇が抑制される。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はその他の態様で実施することもできる。たとえば、前述の図3のステップS320に代えて、図5のステップS320−1を実行するようにしてもよい。ステップS320−1では、室内温度センサ107によって検出された室内温度TRが所定の外気導入基準温度TSTよりも大きいか否かを判断している。この外気導入基準温度TSTを、たとえば、エアコン102の冷房時の設定温度TSETに前述の基準温度差ΔTD(たとえば15℃)を加えた温度とすれば、このステップS320−1は実質的に図3のステップS320と同じとなる。なお、このように外気導入基準温度TSTをエアコン102の設定温度TSETに基づいて設定してもよいが、一定値としてもよい。
また、前述の図3のステップS320に代えて、図6のステップS320−2、S320−3を実行するようにしてもよい。ステップS320−2では、室内温度センサ107によって検出された室内温度TRが外気センサ108によって検出された車外温度TAMよりも高いか否かを判断する。この判断が否定された場合には、一旦、本ルーチンを終了する。このステップS320−2の判断は、エアコン102が暖房運転されている場合も肯定されるので、ステップS320−2の判断が肯定された場合には、続くステップS320−3において、エアコン102が冷房運転状態であるか否かをさらに判断する。このステップS320−3の判断が否定された場合にも、本ルーチンを一旦終了するが、肯定された場合には、図3のステップS325以下を実行する。従って、車室内温度TRが車外温度TAMよりも高い場合には、自動的にウィンドウが開けられて、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内の温度を迅速に低下させることができる。なお、ステップS320−2では、室内温度TRがわずかでも車外温度TAMよりも高い場合にはその判断が肯定されるようになっているが、室内温度TRが車外温度TAMよりも所定値以上高い場合にステップS320−2の判断が肯定されるようにしてもよい。
また、前述の図4のステップS445に代えて、図7のステップS445−1を実行するようにしてもよい。図7のステップS445−1では、車室内温度TRが上昇傾向にあるか否かを判断している。すなわち、ステップS445−1では、室内温度センサ107によって逐次検出される車室内温度TRの所定時間の変化率δTRが1より大きいか否かを判断している。このステップS445−1の判断が否定された場合には、ステップS440の判断に戻る。一方、肯定された場合には、炎天下など、車室内温度TRが車外温度TAMよりも高くなる環境下にあると考えることができるから、ステップS450を実行してウィンドウを開けて外気を導入する。このようにしても、車室内の空気よりも低い温度の外気が導入されるので、車室内温度の上昇が抑制される。
なお、アクセサリスイッチがオフされて冷房が停止された直後の、車室内に冷房の影響が残っている一時的な状態においても車室内温度TRが上昇傾向になるが、この場合でも、車室内温度TRは比較的短時間のうちに車外温度TAMと少なくとも同等となることが予想される。従って、車室内に冷房の影響が残っている一時的な状態においてステップS445−1の判断が肯定されて外気が導入されることによる問題は少ないが、上記ステップS445−1の判断はアクセサリスイッチがオフされてから所定時間経過するまでは実行しないようにすると、車室内に冷房の影響が残っているときにウィンドウが開けられて車室内の空気よりも高い温度の外気が導入されることが防止されるので、より好ましい。また、上記ステップS445−1では、変化率δTRから車室内温度TRが上昇傾向にあるか否かを判断していたが、変化率δTRに代えて変化量を用いてもよい。また、上昇傾向がある程度大きい場合にのみステップS445−1が肯定されるようにしてもよい。すなわち、図7のステップS445−1において右辺を1よりも大きい数値としてもよい。
また、前述の図4のステップS445に代えて、図8のステップS445−2を実行するようにしてもよい。図8のステップS445−2では、室内温度センサ107によって検出された車室内温度TRとエアコン102の設定温度TSETとの温度差ΔT1(=TR−TSET)が、基準温度差ΔTDとして設定された15℃以上であるか否かを判断している。すなわち、このステップS445−2は、図3のステップS320と同じ判断であり、前述のように、この判断が肯定される場合には、室内温度TRは車外温度TAMよりも高くなっていると考えられるのである。
また、前述の実施形態では、ナビゲーション装置200からの情報に基づいて雨が降っていることを検出していたが、ワイパーの作動状況や、降雨センサによって雨が降っていることを検出してもよい。
また、前述の図4のステップS445では、冬場、車内が暖房されているために、車室内温度TRが車外温度TAMよりも高くなっている状況において、ステップS445の判断が肯定されて冷たい外気が導入されてしまうことを防止するために、車外温度TAMを予め設定された冷房必要温度と比較していたが、車外温度TAMに代えて室内温度TRを用いることもできる。
本発明が適用された車両用温度制御装置の構成を示すブロック図である。 図1のナビゲーション装置の構成を詳しく示す図である。 図1のECUの制御機能の要部を説明するフローチャートであって、エアコンがオン状態となっている場合の外気導入に関する制御内容を示す。 図1のECUの制御機能の要部を説明するフローチャートであって、アクセサリスイッチがオフとなっている場合の外気導入に関する制御内容を示す。 図3に代えて実行されるECUの制御機能を示すフローチャートである。 図3に代えて実行されるECUの制御機能を示すフローチャートである。 図4に代えて実行されるECUの制御機を示すフローチャートである。 図4に代えて実行されるECUの制御機能を示すフローチャートである。
符号の説明
100:車両用温度制御装置、 102:エアコン(車室内空調装置)、 103:ウィンドウ駆動装置、 107:室内温度センサ、 200:ナビゲーション装置、 300:ECU

Claims (13)

  1. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    目的温度が設定可能な車室内空調装置と
    を備えた車両用温度制御装置であって、
    前記車室内空調装置の冷房運転時において、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、その車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように設定された基準温度差よりも大きいことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  2. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    車室内空調装置と
    を備えた車両用温度制御装置であって、
    前記車室内空調装置の冷房運転時において、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が所定の外気導入基準温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  3. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    車室内空調装置と
    を備えた車両用温度制御装置であって、
    車外温度を検出する外気温センサと、
    前記車室内空調装置よる冷房運転時に、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が前記外気温センサによって検出された車外温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段と
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  4. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    車外温度を検出する外気温センサと、
    アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度または前記外気温センサによって検出された車外温度が、予め設定された冷房必要温度よりも高く、かつ、その検出された車室内温度が検出された車外温度よりも高いことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段と
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  5. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度が上昇傾向であることに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段と
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  6. 車室内温度を検出する室内温度センサと、
    車両のウィンドウを昇降駆動するウィンドウ駆動装置と、
    目的温度が設定可能な車室内空調装置と、
    アクセサリスイッチがオフであって、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、その車室内空調装置の設定温度と外気温との間の最大温度差となるように予め設定された基準温度差よりも大きいことに基づいて、前記ウィンドウ駆動装置を制御して前記ウィンドウを開いて外気を導入する外気導入制御手段と
    を含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、
    車両の現在位置において雨が降っていることを検出する降雨検出装置と、
    その降雨検出装置によって雨が降っていると検出されたことに基づいて、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段と
    をさらに含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  8. 前記降雨検出装置として、
    天気情報を受信する無線受信装置を備えるとともに、その受信した天気情報と前記車両の現在位置とを比較することによって車両の現在位置において雨が降っていることを検出することができるナビゲーション装置を備えていることを特徴とする請求項7記載の車両用温度制御装置。
  9. 請求項1乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、
    外気中の所定の有害ガスのガス濃度を検出する外気センサと、
    その外気センサによって検出されたガス濃度に基づいて空気の悪い場所であるか否かを判定し、空気の悪い場所であると判定した場合には、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段と
    をさらに含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  10. 請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用温度検出装置であって、
    車両に備えられた複数の座席ついて、搭乗者がいるか否かをそれぞれ検出する搭乗者センサをさらに備え、
    前記外気導入制御手段が開くウィンドウは、前記搭乗者センサによって搭乗者がいることが検出された座席の近傍のウィンドウとされている
    ことを特徴とする車両用温度制御装置。
  11. 請求項1乃至3のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、
    前記外気導入制御手段は、前記室内温度センサによって検出された車室内温度と前記車室内空調装置の設定温度との温度差が、前記基準温度差よりも小さい値に設定された制御終了温度差以下となったことに基づいて、前記ウィンドウを閉じるようになっていることを特徴とする車両用温度制御装置。
  12. 請求項4乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、
    車両の現在位置を逐次検出することができるとともに、その検出した現在位置および予め登録された自宅情報に基づいて、車両の現在位置が自宅であるかどうかを判定することができるナビゲーション装置と、
    そのナビゲーション装置によって車両の現在位置が自宅であると判定された場合には、前記外気導入制御手段による外気導入を禁止する外気導入禁止手段と
    をさらに含むことを特徴とする車両用温度制御装置。
  13. 請求項4乃至6のいずれかに記載の車両用温度制御装置であって、
    前記外気導入制御手段は、前記ウィンドウを1/2以下に設定された所定割合だけ開くようになっていることを特徴とする車両用温度制御装置。
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