JP2006297979A - ウエザストリップの製造方法 - Google Patents

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昌利 堀田
Shigenobu Saito
薫伸 齋藤
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Abstract

【課題】生産性の低下を防止しつつ、取付作業性の飛躍的な向上及び取付状態の一層の安定化を図ることのできるウエザストリップの製造方法を提供する。
【解決手段】自動車ドアに対応するボディ側のドア開口周縁にはウエザストリップ4が設けられる。ウエザストリップ4は、ドア開口周縁のフランジに保持されるトリム部5と、トリム部から突出して設けられる中空状のシール部6とを備えている。トリム部5は、車内側側壁11、車外側側壁12、及び車内側側壁11と車外側側壁12とを連結する連結部13を備えている。車内側側壁11の内面には可変保持リップ16が一体形成されている。また、フランジの厚みに応じて可変保持リップ16の長さ及び肉厚が長手方向に沿って段階的に相違するように形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両のドア開口周縁に設けられるウエザストリップの製造方法に関するものである。
一般に、自動車等の車両のドア開口周縁にはウエザストリップが設けられる。ウエザストリップは、ドア開口周縁のフランジに対し嵌め込まれることによって保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられた中空状のシール部とを備えている。トリム部の内部には、例えば金属製のインサートが埋設されている。また、トリム部の側壁の内面には、内側に向かって延びる保持リップ部が一体形成されている。ウエザストリップの取付に際しては、トリム部がフランジに嵌め込まれ、基本的には前記保持リップ部による弾性力等に基づいて取付状態が維持されるようになっている。そして、ドア閉時には、ドアの縁部が前記シール部と当接し、前記シール部が潰れ変形することによって、ドアとボディとの間がシールされる。かかるウエザストリップのうち、長手方向の多くの部分、或いは、全部が、所謂押出成形法によって成形される。
ところで、取付けられる側のフランジの厚みは、部位によって相違することがある。この場合、前記保持リップ部の大きさ(長さ)が常に一定だとすると、フランジの厚みが大きい部位においては、嵌め込み時の応力(挿入荷重)が大きくなり、取付に際しての作業性の悪化を招いてしまう。一方、フランジの厚みが小さい部位においては、保持リップ部の弾性力が小さく、抜けやすくなってしまうという不具合が生じうる。
このような不具合を抑制するべく、押出成形に際し、フランジの厚みの変化に追従させて、保持リップ部の長さを連続的に可変とすることが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開平2−68240号公報
しかしながら、保持リップ部の長さを単に異ならせるだけでは、例えば、次のような問題が懸念される。すなわち、フランジの厚みが小さい部位においては、保持リップ部の弾性力が依然として小さい場合があり、取付状態が十分に維持されないという不具合が懸念される。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、生産性の低下を防止しつつ、取付作業性の飛躍的な向上及び取付状態の一層の安定化を図ることのできるウエザストリップの製造方法を提供することにある。
以下、上記目的を解決するのに適した各手段につき、項分けして説明する。なお、必要に応じて対応する手段に特有の作用効果等を付記する。
手段1.車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
を備えたウエザストリップの製造方法であって、
ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、肉厚が最も大きくなるよう、前記フランジの厚みに応じて前記保持リップ部の長さと肉厚とを同時に複数の所定段階に切換えるようにして成形することを特徴とするウエザストリップの製造方法。
手段1によれば、断面略U字形のトリム部が車両のドア開口周縁のフランジに保持され、トリム部から突出して設けられた中空状のシール部が、ドア閉時にドアの周縁が押付けられることで、車両の本体及びドア間がシールされる。また、トリム部の内面からフランジ側に向かって延出形成された保持リップ部によって、取付状態が維持される。さて、かかるウエザストリップを製造するにあたり、ウエザストリップの押出成形に際し、保持リップ部の長さが、フランジの厚みに応じて、複数の所定段階に切換えられる。このため、フランジの厚みが大きい部位においては、保持リップ部が短くされることで、挿入荷重の増大が起こりにくくなる。逆にフランジが薄い部位においては、保持リップ部が長くされることで、十分な弾性力が確保され、抜けが起こりにくくなる。
さらに、本手段では、保持リップ部の肉厚についても、フランジの厚みに応じて、複数の所定段階に切換えられる。このため、フランジの厚みが大きい部位においては、保持リップ部が薄肉とされることで、挿入荷重の増大が起こりにくくなるといった作用効果が相乗的に奏される。逆にフランジが薄い部位においては、保持リップ部が厚肉とされることで、十分な弾性力が確保され、抜けが起こりにくくなるといった作用効果が相乗的に奏される。結果として、取付作業性の飛躍的な向上及び取付状態の一層の安定化を図ることができる。
しかも、保持リップ部の長さ及び肉厚は連続的に徐変されるものではなく、複数の所定段階に切換えられるものであるため、長さ及び肉厚を切り換える際の制御が複雑となってしまうことがなく、コストが増大してしまうこともない。さらに、保持リップ部の長さと肉厚とが別々に切換えられるわけではなく、同時に切換えられるため、切換制御や構成の複雑化を確実に抑制することができる。
手段2.車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
を備えたウエザストリップの製造方法であって、
ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、
前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の肉厚が最も大きく、
かつ、前記保持リップ部のうち最も長くかつ最も厚肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度が、前記保持リップ部のうち最も短くかつ最も薄肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度よりも小さく
なるよう前記フランジの厚みに応じて前記保持リップ部の長さ、肉厚、及び先端部形状を同時に複数の所定段階に切換えるようにして成形することを特徴とするウエザストリップの製造方法。
手段2によれば、上記手段1と同様の作用効果が奏される。また、手段2では、保持リップ部の長さ及び肉厚を段階的に切換えるに止まらず、保持リップ部のうち最も長くかつ厚肉の部位におけるフランジ面に対する保持リップ部の先端部分の延出角度が、保持リップ部のうち最も短くかつ薄肉の部位におけるフランジ面に対する保持リップ部の先端部分の延出角度よりも小さくなるよう成形される。このため、フランジが最も薄い部位においては、保持リップ部の長さが最も長くかつ肉厚が最も大きくなっているとともに、フランジ面に対する保持リップ部の先端部分の延出角度もより小さく、保持リップ部のフランジ面に対する接触面積がより大きくなる。従って、抜け応力が加わったときの摺動抵抗がより大きいものとなり、より一層確実な抜け防止を図ることができる。一方で、フランジの厚みが最も大きい部位においては、保持リップ部の長さが最も短くかつ肉厚が最も小さくなっているとともに、フランジ面に対する保持リップ部の先端部分の延出角度もより大きく、保持リップ部のフランジ面に対する接触面積がより小さくなる。従って、フランジの厚みが大きい部位における、摺動抵抗が小さく、嵌め込み時の応力(挿入荷重)が大きくなってしまうという不具合を抑制できる。
なお「前記保持リップ部のうち最も長く、かつ、最も厚肉の部位においては、その基端部が前記最も短くかつ薄肉の部位と同等の延出角度で延び、その先端部が前記基端部に対し折曲形成されることで、前記フランジ面に対する前記先端部の延出角度が前記所定角度よりも小さくなるよう」成形してもよい。
手段3.車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
を備えたウエザストリップの製造方法であって、
ウエザストリップを成形するための成形孔を有するダイスと、
前記成形孔に対して相対移動可能に設けられ、前記成形孔のうち少なくとも前記保持リップ部に対応するリップ成形用部位の一部を開閉可能な単一のシャッタと、
前記シャッタを駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御することで前記シャッタの位置を切換可能な制御装置とを備え、
前記制御装置は、ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、肉厚が最も大きくなるよう、前記フランジの厚みに応じて前記シャッタの位置を複数の所定段階に切換えることを特徴とするウエザストリップの製造方法。
手段3によれば、単一のシャッタで、上述した手段1の作用効果が奏される。換言すれば、保持リップ部の形状を異ならせるにあたり、シャッタ構造の複雑化を招くことがない。その結果、コストの増大を一層抑制でき、しかも故障等の不具合を起こりにくくすることができる。
なお、前記成形孔は「前記フランジが最も薄い部位におけるウエザストリップの断面形状と同一形状(サイズ)をなす」よう構成してもよい。この場合、さらに、「前記制御装置は、ウエザストリップのうち、前記フランジが最も薄い部位における押出成形に際しては、前記シャッタが前記成形孔を閉鎖しないように切換制御し、前記フランジが最も厚い部位における押出成形に際しては、前記シャッタが前記成形孔を最も閉鎖した状態となるように切換制御すること」としてもよい。このような構成を採用することで、上記作用効果が一層確実に奏される。
手段4.車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
を備えたウエザストリップの製造方法であって、
ウエザストリップを成形するための成形孔を有するダイスと、
前記成形孔に対して相対移動可能に設けられ、前記成形孔のうち少なくとも前記保持リップ部に対応するリップ成形用部位の一部を開閉可能な単一のシャッタと、
前記シャッタを駆動する駆動手段と、
前記駆動手段を駆動制御することで前記シャッタの位置を切換可能な制御装置とを備え、
前記制御装置は、ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位に対応する前記保持リップ部の長さが最も長く、
かつ、前記フランジが最も薄い部位に対応する前記保持リップ部の肉厚が最も大きく、
かつ、前記保持リップ部のうち最も長くかつ最も厚肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度が、前記保持リップ部のうち最も短くかつ最も薄肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度よりも小さく
なるよう前記フランジの厚みに応じて前記シャッタの位置を複数の所定段階に切換えることを特徴とするウエザストリップの製造方法。
手段4によれば、単一のシャッタで、上述した手段2の作用効果が奏される。換言すれば、保持リップ部の形状を異ならせるにあたり、シャッタ構造の複雑化を招くことがない。その結果、コストの増大を一層抑制でき、しかも故障等の不具合を起こりにくくすることができる。
手段5.前記シャッタは、前記リップ成形用部位の延在方向に対して斜めに交差する方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする手段3又は4に記載のウエザストリップの製造方法。
手段5によれば、シャッタをリップ成形用部位の延在方向に対して斜めにスライドさせることで、リップ成形用部位の延在方向の先端部側を閉鎖すると同時に、幅方向の一側部側を閉鎖することができる。これにより、単一のシャッタで、保持リップ部の長さ及び肉厚(及び先端部形状)を多段階に切換えるといった制御を比較的容易に行うことができ、シャッタ構造及び切換制御の複雑化を防止することができる。
なお、保持リップ部の先端部が基端部に対して屈曲形成されるような構成を採用する場合には、「前記リップ成形用部位は、前記保持リップ部の基端部分を成形する第1成形用部位と先端部分を成形する第2成形用部位とからなり、前記シャッタは、前記第2成形用部位の延在方向に沿う方向にスライド可能に構成されていること」としてもよい。この場合においても、シャッタが第1成形用部位の延在方向に対して斜めに交差する方向にスライドすることとなり、上記構成と同様の作用効果が奏される。
手段6.ウエザストリップの長手方向に沿って相違している前記ドア開口周縁のフランジの厚みを、前記長手方向に対応させて、所定範囲を有する複数の所定段階に区分し、ウエザストリップの押出成形に際しては、前記区分に応じて前記保持リップ部の形状を切換えるようにして成形することを特徴とする手段1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップの製造方法。
手段6によれば、ウエザストリップの長手方向に沿って相違しているドア開口周縁のフランジの厚みが、前記長手方向に対応させて、所定範囲を有する複数の所定段階に区分される。そして、ウエザストリップの押出成形に際しては、前記区分に応じて保持リップ部の長さが切換えられる。このため、長さ及び形状を切り換える際の制御が複雑となってしまうことがなく、コストが増大してしまうこともない。また、フランジの厚みの変化が多い場合であっても、長さの変更が間に合わず、所望とするリップ長さを得られないという事態も起こりにくい。さらには、連続的に変化させるシビアな制御を行う必要もないことから、押出速度の増大を図ることができ、もって生産性の向上を図ることができる。
なお、「保持リップ部の形状」とあるのは、「保持リップ部の長さ及び肉厚」といった意味が含まれる場合もあるし、「保持リップ部の長さ、肉厚、及び先端部形状」といった意味が含まれる場合もある(以下各手段において同様)。
手段7.前記断面略U字形のトリム部は、車内側側壁部、車外側側壁部及び両側壁部を連結する連結部を備えるとともに、前記保持リップ部は、前記車内側側壁部及び車外側側壁部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成されており、
前記車内側側壁部及び車外側側壁部のうち一方から延出形成された保持リップ部の形状を常に一定とし、他方から延出形成された保持リップ部の形状を、切換えるようにして成形することを特徴とする手段1乃至6のいずれかに記載のウエザストリップの製造方法。
手段7によれば、押出成形に際しては、車内側側壁部及び車外側側壁部の内面のうち一方から延出形成された保持リップ部の形状が常に一定とされ、他方から延出形成された保持リップの形状が切換えられるため、フランジの厚みに応じた挿入荷重や保持力の調整を図りやすい。しかも双方の保持リップ部の形状を異ならせる場合に比べ、制御の簡素化を図りやすい。
以下に、一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図2に示すように、自動車1の側方のドア2に対応するボディ側のドア開口3周縁には、ウエザストリップ4が設けられる。本実施形態のウエザストリップ4は、ドア開口3のうち、下部を除く周縁にわたって取付けられ、全て押出成形法によって成形されている。
図1,3に示すように、ウエザストリップ4は、トリム部5及びシール部6を備えている。トリム部5は、車内側側壁11、車外側側壁12及び両側壁11,12を連結する断面湾曲形状をなす連結部13を備えており、全体として略U字形をなしている。トリム部5は、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエン共重合)ソリッドゴムによって構成されており、その内部には、金属製のインサート14が埋設されている。
車外側側壁12の内面には、トリム部5の内側(車両幅方向車内側)に向かって延びる複数の保持リップ部15が一体形成されている。当該保持リップ部15は、いずれの部位においても一定の大きさ(長さ)を有している。また、車内側側壁11の内面には、トリム部5の内側(車両幅方向車外側)に向かって延びる可変保持リップ部16が一体形成されている。なお、前記連結部13には図示しないガーニッシュ等の内装品の端部を覆うためのカバーリップ17が一体形成されている。
さらに、シール部6は前記車外側側壁12に対し車外側に突出して設けられており、中空状をなしている。該シール部6は、EPDMスポンジゴムによって構成されている。そして、ドア2閉時には、シール部6が潰れ変形することで、ドア2と自動車1のボディとの間がシールされるようになっている。
さて、上記ウエザストリップ4は、トリム部5がボディ側のドア開口3周縁(図2参照)に嵌め込まれることによって取付けられている。より詳しく説明すると、図3に示すように、ボディは、インナパネル21及びアウタパネル22を備えており、基本的にはこれら両パネル21,22の周縁部分が接合されることにより、フランジ23が形成されている。但し、本実施形態では、各部位によってフランジ23の厚みが相違するようになっている。例えば、図3(a)に示すように、インナパネル21及びアウタパネル22のみが相互に接合されることによってフランジ23が構成されている部位もあれば、図3(b),(c)に示すように、強度を高めるべく板状のリーンフォース24,25が両パネル21,22間に設けられることによってフランジ23が構成されている部位もある。また、1枚のリーンフォース24のみが設置されている部位もあれば、2枚のリーンフォース24,25が設置されている部位もある。
これに対し、本実施形態では、基本的には、フランジ23の厚みに応じて、前記可変保持リップ部16の長さ、肉厚、及び先端部形状がウエザストリップ4の長手方向に相違するようになっている。但し、フランジの厚みに応じて連続的に、かつ、シビアにリップ形状(長さ、肉厚、先端部形状)が徐変させられるものとは異なり、本実施形態における可変保持リップ部16の形状は主として3段階に切換えられる。より詳しく説明すると、可変保持リップ部16が最も長く、かつ、最も厚肉な第1バージョン(図1(a)参照)、可変保持リップ部16の長さが中程度で、かつ、肉厚が中程度な第2バージョン(図1(b)参照)、及び、可変保持リップ部16が最も短く、かつ、最も薄肉な第3バージョン(図1(c)参照)のいずれかに切換えられる。但し、第2、第3バージョンにおける可変保持リップ部16は、いずれも略直線状に延出している。つまり、フランジ23面に対する延出角度がいずれも所定角度となっているのに対し、第1バージョンにおける可変保持リップ部16は、基端部16aと先端部16bとで延出方向(角度)が異なっている。すなわち、第1バージョンにあっては、フランジ23面に対する可変保持リップ部16の基端部16aの延出角度は、前記所定角度(第2、第3バージョンの延出角度)と同等であるのに対し、先端部16bの延出角度は、より小さくなっている。換言すれば、第1バージョンにおける可変保持リップ部16は、その基端部16aが第2、第3バージョンにおける可変保持リップ部16と同等の延出角度で延び、その先端部16bが基端部16aに対し折曲形成されることで、略「く」字状に折曲形成されているのである。
さて、図4は、上述したウエザストリップ4の押出成形に際し用いられるダイス31等を模式的に示す図である。ダイス31は、前記ウエザストリップ4を成形するための成形孔32を有しており、この成形孔32から未加硫のゴム材料が押し出されるようになっている。また、前記トリム部5に対応する部位は、当初開いた状態で押し出されるよう略扁平状をなしており(後に湾曲させられる)、当該部位には、未加硫ゴムとともにインサート14(ここでは図示略)が連続的に供給されるようになっている。
本実施形態では、図4等に示すように、成形孔32は、トリム部5に対応する部位が開いている点を除いて、上記第1バージョンにおける可変保持リップ部16の断面形状と同一形状(サイズ)を成している。すなわち、図5(a)に示すように、成形孔32のうち、可変保持リップ部16に対応する部位(以下、単に「リップ成形用部位51」と称する)は、第1バージョンの可変保持リップ部16と同一形状(長さ及び肉厚が最大であり、かつ、「く」字状:図1(a)参照)となっている。より詳しくは、当該リップ成形用部位51は、可変保持リップ部16の基端部16aを成形するための第1成形用部位51aと、先端部16bを成形するための第2成形用部位51bとから構成されている。
また、図4に示すように、可変保持リップ部16の形状を上記第1バージョン〜第3バージョンの間で切換えるための機構として、シャッタ33及びアクチュエータ34等が設けられている。シャッタ33は、前記成形孔32のうち、リップ成形用部位51の開口領域を段階的に閉鎖可能に設けられている。シャッタ33の両側には図示しないガイドが設けられ、シャッタ33は、ガイドに沿って同図矢印方向に(図5(a)の位置から同図(c)の位置までの間で)往復移動可能となっている。この往復移動により、リップ成形用部位51の開口領域が3段階に切換えられるようになっている。
ここで、シャッタ33の移動(スライド)動作についてより詳しく説明する。図4、図5に示すように、本実施形態では、シャッタ33は、第2成形用部位51bの延在方向に沿う方向(第1成形用部位51aの延在方向に対して斜めに交差する方向)にスライドするよう構成されている。そして、シャッタ33が成形孔32を閉鎖する方向(図では右側)にスライドした場合には、当該シャッタ33によって、第1成形用部位51aの一側部側(図では左上側)、及び、第2成形用部位51bの先端部側(図では左側)が閉鎖される。すなわち、リップ成形用部位51の開口領域が、その長さ方向及び幅方向において同時に閉鎖(狭小化)されるようになっている。
なお、上記したことではあるが、本実施形態では、リップ成形用部位51は第1バージョンの可変保持リップ部16と同一の形状となっている。つまり、図5(a)に示すように、第1バージョンを成形する場合には、シャッタ33による前記成形孔32のリップ成形用部位51の閉鎖が行われず、リップ成形用部位51の開口形状そのままの「く」字状の可変保持リップ部16が成形されるようになっている。これに対し、図5(b),(c)に示すように、第2、第3バージョンを成形する場合には、それぞれシャッタ33によりリップ成形用部位51が部分的に閉鎖される。これにより、第1バージョンよりも短く、かつ、第1バージョンよりも薄肉で、かつ、略直線状の可変保持リップ部16が成形されるようになっている。
また、図4に示すように、駆動手段としての前記アクチュエータ34は、シャッタ33をスライドさせるためのものであって、シリンダ、カム機構、或いはモータといった公知のものを適宜採用することができる。さらに、アクチュエータ34は、制御装置41によって駆動制御される。尚、アクチュエータ34とシャッタ33とは、直接連結されていてもよいし、図示しないリンク部材を介して連結されていてもよい。
次に、上記のように構成されてなるウエザストリップ4の製造方法のうち、主要な押出成形工程について説明する。
なお、制御装置41には、ウエザストリップ4の長手方向に沿って変動するフランジ23の厚みに関するデータ(図6(a),(b)参照)、つまり、一方の端面αから他方の端面βに至るまでの間における対応するフランジ23の厚みに関する情報が予め入力されており、制御装置41は、かかるデータに基づいてアクチュエータ34を制御する。
より詳しくは、図6(b),(c),(d)に示すように、フランジ23の厚みが大きいc〜dの範囲内にあるときには、「フランジ厚み大」に属するものとして区分され、可変保持リップ部16の長さが最も短く、かつ、肉厚が最も薄い第3バージョンを成形するべく、シャッタ33が図4の右方(図5(c)参照)に位置するようアクチュエータ34が制御される。これにより、フランジ23の厚みが比較的大きい区間においては、実際の可変保持リップ部16の長さが短く、かつ、薄肉な第3バージョンが成形される。
また、フランジ23の厚みが中程度のb〜cの範囲内にあるときには、「フランジ厚み中」に属するものとして区分され、可変保持リップ部16の長さが中程度で、かつ、肉厚が中程度の第2バージョンを成形するべく、シャッタ33が図4の中間(図5(b)参照)に位置するようアクチュエータ34が制御される。これにより、フランジ23の厚みが中程度の区間においては、実際の可変保持リップ部16の長さ、及び、肉厚が中程度の第2バージョンが成形される。さらに、フランジ23の厚みが小さいa〜bの範囲内にあるときには、「フランジ厚み小」に属するものとして区分され、可変保持リップ部16の長さが最大、かつ、肉厚が最大、かつ「く」字状の第1バージョンを成形するべく、シャッタ33が図4の左方(図5(a)参照)に位置するようアクチュエータ34が制御される。これにより、フランジ23の厚みが小さい区間においては、実際の可変保持リップ部16が最も長く、肉厚が最も大きく、かつ、「く」字状に折曲形成された第1バージョンが成形される。
また、ウエザストリップ4の長手方向に沿って、可変保持リップ部16の長さや肉厚等が切換えられる箇所があるが、当該可変保持リップ部16の形状の切換は、徐々にではなく比較的速やかに(短期間の間に)行われる。従って、本実施形態の製造方法により得られるウエザストリップ4は、第1〜第3バージョンという3段階のいずれかが大部分(ほとんど)を占めており、可変保持リップ部16の形状が切り換えられる(変化する)区間は極めて短い。
以上詳述したように、本実施形態によれば、フランジ23の厚みが比較的大きい区間では、実際の可変保持リップ部16が短いもの(第3バージョン)となる。このため、挿入荷重が増大してしまうといった事態が起こりにくくなり、取付作業性の悪化を防止することができる。また、フランジ23の厚みが小さい区間では、実際の可変保持リップ部16が長いもの(第1バージョン)となる。このため、十分な弾性力を確保することができ、抜けを起こりにくくし、取付状態の安定化を図ることができる。
さらに、本手段では、可変保持リップ部の肉厚についても、フランジ23の厚みに応じて、複数の所定段階に切換えられる。より詳しくは、フランジ23の厚みが比較的大きい区間では、実際の可変保持リップ部16の肉厚が小さいものとされ、フランジ23の厚みが小さい区間では、実際の可変保持リップ部16の肉厚が大きいものされる。このため、フランジ23の厚みが大きい部位に対応しては、可変保持リップ部16が薄肉とされることで、挿入荷重の増大が起こりにくくなるといった作用効果が相乗的に奏される。逆にフランジ23が薄い部位に対応しては、可変保持リップ部16が厚肉とされることで、十分な弾性力が確保され、抜けが起こりにくくなるといった作用効果が相乗的に奏される。
また、本実施形態では、可変保持リップ部16の長さ及び肉厚が切換えられるのに止まらず、可変保持リップ部16のうち最も長くかつ厚肉な部位(すなわち、第1バージョン)におけるフランジ23面に対する先端部16bの延出角度が、可変保持リップ部16のうち最も短くかつ薄肉な部位(すなわち、第3バージョン)におけるフランジ23面に対する可変保持リップ部16先端の延出角度よりも小さくなるよう、「く」字状に折曲成形される。このため、フランジ23が最も薄い部位においては、可変保持リップ部16の長さが最も長くかつ厚肉になっているとともに、フランジ23面に対する可変保持リップ部16の先端部16bの延出角度もより小さく、可変保持リップ部16のフランジ23面に対する接触面積がより大きくなる(図3(a)等参照)。従って、抜け応力が加わったときの摺動抵抗がより大きいものとなり、より一層確実な抜け防止を図ることができる。
一方で、フランジ23の厚みが最も大きい部位においては、可変保持リップ部16の長さが最も短くかつ薄肉になっているとともに、フランジ23面に対する可変保持リップ部16の先端部の延出角度もより大きく、当該可変保持リップ部16のフランジ23面に対する接触面積がより小さくなる。従って、フランジ23の厚みが大きい部位における、摺動抵抗が小さく、嵌め込み時の応力(挿入荷重)が大きくなってしまうという不具合を抑制できる。結果として、取付作業性の飛躍的な向上及び取付状態の一層の安定化を図ることができる。
その上、本実施形態では、シャッタ33をリップ成形用部位51の第2成形用部位51bの延在方向に(第1成形用部位51aの延在方向に対して斜め方向)にスライドさせることで、リップ成形用部位51の延在方向の先端部側を閉鎖すると同時に、幅方向の一側部側を閉鎖するようになっている。これにより、複数のシャッタを用いることなく、単一のシャッタ33で、可変保持リップ部16の長さ及び肉厚(及び先端部形状)を多段階に切換えるといった制御を比較的容易に行うことができ、シャッタ33の構造及び切換制御の複雑化を防止することができる。その結果、コストの増大を一層抑制でき、しかも故障等の不具合を起こりにくくすることができる。さらに、保持リップ部の長さ及び肉厚(先端部形状)が別々に切換えられるわけではなく、同時に切換えられるため、切換制御や構成の複雑化を確実に抑制することができる。
しかも、保持リップ部16の形状(長さ、肉厚、先端部形状)は段階的に切換えられるものであるため、形状を切り換える際の制御が複雑となってしまうことがなく、制御の複雑化に伴うコストの増大を抑制することができる。また、フランジ23の厚みの変化が多い場合であっても、形状の変更が間に合わず、所望とするリップ形状を得られないという事態も起こりにくい。さらには、連続的に変化させるシビアな制御を行う必要もないことから、押出速度の増大を図ることができ、もって生産性の向上を図ることができる。
併せて、製造及び取付に際して長手方向に多少のばらつきが生じたとしても、そのばらつきが吸収されやすく、挿入荷重が大きくなってしまったり抜けやすくなってしまう事態が起こりにくい。特に、本実施形態では、ウエザストリップ4の長手方向における切換区間の長さが、製造及び組付の最大ばらつき範囲以下となるように設定される。このように切換区間の長さを短くすることで、頻繁にフランジ23の厚みが変化する場合でも、不具合が生じにくい。また、製造や組付に多少のばらつきが生じたとしても、該ばらつきによる不具合の生じうる区間を極力短くすることができる。
さらにまた、本実施形態では、車外側側壁12の内面に設けられる保持リップ部15については、いずれの部位においても一定の長さとし、車内側側壁11の内面に設けられる可変保持リップ部16の長さを切換えることとしている。このため、フランジ23の厚みに応じた可変保持リップ部16の目標長さ等の設定を行いやすく、挿入荷重や保持力の調整を図りやすい。しかも双方の保持リップ部の長さを異ならせる場合に比べ、制御の簡素化を図ることができる。
尚、上記実施形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施してもよい。勿論、以下において例示しない他の応用例、変更例も当然可能である。
(a)上記実施形態では、フランジ23の厚みがc〜dの範囲内にあるときには「フランジ厚み大」に属するものとして区分され、可変保持リップ部16の目標長さが短くかつ目標肉厚が小さいもの(第3バージョン)とされ、厚みがb〜cの範囲内にあるときには「フランジ厚み中」に属するものとして区分され、目標長さ及び肉厚が中程度(第2バージョン)とされ、厚みがa〜bの範囲内にあるときには、「フランジ厚み小」に属するものとして区分され、目標長さが長くかつ目標肉厚が大きいもの(第1バージョン)とされている。これに対し、図7に示すように、目標長さ及び肉厚に重なり合う範囲が存在するようにしてもよい。例えば、フランジ23の厚みがT1のときには、「第1バージョン」及び「第2バージョン」のうち、そのときどきに応じて望ましい或いは都合のよい方を選択して、目標長さ及び肉厚を設定することとしてもよく、フランジ23の厚みがT2のときには、「第2バージョン」及び「第3バージョン」のうち、そのときどきに応じて望ましい或いは都合のよい方を選択して、目標長さ及び肉厚を設定することとしてもよい。
(b)上記実施形態では、(サイドフロント)ドア2に対応するボディ側のドア開口3周縁に設けられるウエザストリップ4の製造方法について具体化しているが、リヤドア、バックドア、ラッゲージドア(トランクリッド)、ルーフドア(スライディングルーフパネル)等の他のドアの開口周縁に設けられるウエザストリップについて適用することも可能である。
(c)上記実施形態では、可変保持リップ部16の長さ、肉厚、及び形状を3段階に切換えることとしているが、2段階であってもよいし、4段階以上に切換えることとしてもよい。
(d)また、上記実施形態では、第1バージョンにおける可変保持リップ部16が屈曲形成されるウエザストリップについて記載しているが、可変保持リップ部16が屈曲形成されない(第1〜第3バージョンにおける可変保持リップ16形状が互いに略相似形状の)ウエザストリップに対して上記構成を採用することもできる。すなわち、可変保持リップ部16の長さ及び肉厚が多段階に切換わるような構成を採用することも可能である。
(e)上記実施形態では、成形孔32が、トリム部5に対応する部位が開いている点を除いて、第1バージョンにおけるウエザストリップ4の断面形状と同一形状となるよう構成され、第1バージョンにおけるウエザストリップ4の押出成形に際しては、シャッタ33による成形孔32の閉鎖が行われないようになっているが、特にこのような構成に限定されるものではない。例えば、第1バージョンにおけるウエザストリップ4を成形するに際しても、シャッタ33によって、可変保持リップ部16の少なくとも一部が成形されるよう(シャッタ33が成形孔32の一部を閉鎖するよう)構成してもよい。
(f)上記実施形態では、トリム部5をソリッドゴムにより構成し、シール部6をスポンジゴムにより構成することとしているが、両者を同一材料により構成することとしてもよい。また、ウエザストリップ4を構成する素材としてEPDMを例示しているが、IR(イソプレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)等の他のゴム材料を用いてもよい。また、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、或いは軟質のポリ塩化ビニル等のゴム状弾性を有する他の弾性材料により構成してもよい。
(g)上記実施形態では、ウエザストリップ4が、ドア開口3の周縁の下部を除くほぼ全周にわたって取付けられることとしているが、完全に全周にわたって取付けられることとしてもよい。また、必ずしも全周或いはほぼ全周でなくてもよく、例えば部分的に取付けられるウエザストリップであってもよい。また、型接続部されることで構成されるウエザストリップの押出成形部にも適用可能である。
(h)インサート14を省略したウエザストリップにも適用可能である。
(a),(b),(c)は、一実施形態におけるウエザストリップを示す断面図である。 自動車を示す斜視図である。 (a),(b),(c)は、部位において相違するウエザストリップの取付構造を示す断面図である。 ウエザストリップの押出成形に際し用いられるダイス等を模式的に示す図である。 (a),(b),(c)は、ダイスの成形孔及びシャッタの相対位置関係を模式的に示す部分拡大図である。 (a)はウエザストリップを示す側面模式図であり、(b)はウエザストリップの長手方向に対応するフランジの厚みの関係を示すデータであり、(c)は長手方向に対応する可変保持リップ部の長さの関係を示すチャートであり、(d)は長手方向に対応する可変保持リップ部の肉厚の関係を示すチャートである。 別の実施形態におけるフランジの厚みに対する可変保持リップ部の目標長さの設定態様を説明するための線図である。
符号の説明
1…車両としての自動車、2…ドア、3…ドア開口、4…ウエザストリップ、5…トリム部、6…シール部、11…車内側側壁、12…車外側側壁、13…連結部、15…保持リップ部、16…可変保持リップ部、23…フランジ、31…ダイス、32…成形孔、33…シャッタ、34…駆動手段としてのアクチュエータ、41…制御装置、51…リップ成形用部位。

Claims (6)

  1. 車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
    を備えたウエザストリップの製造方法であって、
    ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、肉厚が最も大きくなるよう、前記フランジの厚みに応じて前記保持リップ部の長さと肉厚とを同時に複数の所定段階に切換えるようにして成形することを特徴とするウエザストリップの製造方法。
  2. 車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
    を備えたウエザストリップの製造方法であって、
    ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、
    前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の肉厚が最も大きく、
    かつ、前記保持リップ部のうち最も長くかつ最も厚肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度が、前記保持リップ部のうち最も短くかつ最も薄肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度よりも小さく
    なるよう前記フランジの厚みに応じて前記保持リップ部の長さ、肉厚、及び先端部形状を同時に複数の所定段階に切換えるようにして成形することを特徴とするウエザストリップの製造方法。
  3. 車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
    を備えたウエザストリップの製造方法であって、
    ウエザストリップを成形するための成形孔を有するダイスと、
    前記成形孔に対して相対移動可能に設けられ、前記成形孔のうち少なくとも前記保持リップ部に対応するリップ成形用部位の一部を開閉可能な単一のシャッタと、
    前記シャッタを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動制御することで前記シャッタの位置を切換可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位における前記保持リップ部の長さが最も長く、かつ、肉厚が最も大きくなるよう、前記フランジの厚みに応じて前記シャッタの位置を複数の所定段階に切換えることを特徴とするウエザストリップの製造方法。
  4. 車両のドア開口周縁のフランジに保持される断面略U字形のトリム部と、前記トリム部から突出して設けられ、ドア閉時にドアの周縁が押付けられる中空状のシール部と、前記トリム部の内面から前記フランジ側に向かって延出形成された保持リップ部と
    を備えたウエザストリップの製造方法であって、
    ウエザストリップを成形するための成形孔を有するダイスと、
    前記成形孔に対して相対移動可能に設けられ、前記成形孔のうち少なくとも前記保持リップ部に対応するリップ成形用部位の一部を開閉可能な単一のシャッタと、
    前記シャッタを駆動する駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動制御することで前記シャッタの位置を切換可能な制御装置とを備え、
    前記制御装置は、ウエザストリップの押出成形に際し、前記フランジが最も薄い部位に対応する前記保持リップ部の長さが最も長く、
    かつ、前記フランジが最も薄い部位に対応する前記保持リップ部の肉厚が最も大きく、
    かつ、前記保持リップ部のうち最も長くかつ最も厚肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度が、前記保持リップ部のうち最も短くかつ最も薄肉な部位における前記フランジ面に対する前記保持リップ部の先端部分の延出角度よりも小さく
    なるよう前記フランジの厚みに応じて前記シャッタの位置を複数の所定段階に切換えることを特徴とするウエザストリップの製造方法。
  5. 前記シャッタは、前記リップ成形用部位の延在方向に対して斜めに交差する方向にスライド可能に設けられていることを特徴とする請求項3又は4に記載のウエザストリップの製造方法。
  6. ウエザストリップの長手方向に沿って相違している前記ドア開口周縁のフランジの厚みを、前記長手方向に対応させて、所定範囲を有する複数の所定段階に区分し、ウエザストリップの押出成形に際しては、前記区分に応じて前記保持リップ部の形状を切換えるようにして成形することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のウエザストリップの製造方法。

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