JP2006297666A - インクジェット記録装置、インクジェット記録システム、および記録データ処理装置 - Google Patents

インクジェット記録装置、インクジェット記録システム、および記録データ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】インク消費量を抑えつつ、記録ヘッド内の全てのノズルの吐出性能を適正な状態に保つことができると共に、回復処理に要する時間を短縮することが可能なインクジェット記録装置の提供。
【解決手段】記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ラインの圧縮記録データを解析し、各ノズルの使用頻度を検出する。各ノズルの使用頻度に基づき、ノズルを適正な吐出状態に保つために回復動作処理を行う。このように、記録ヘッドにおける各ノズルの使用頻度を各ラインの圧縮記録データの段階で判断するため、短時間で回復を要するノズルを判断することができる。また、必要とするノズルに対してのみ回復処理を実行することができ、不要なインク吐出を大幅に削減することができる。
【選択図】図17

Description

本発明は、インクを吐出する複数のノズルを配列した記録ヘッドを用いて記録動作を行うインクジェット記録装置などに関し、詳しくは、記録ヘッドにおけるノズルの吐出性能を良好な状態に保つための回復処理を適正に行い得るインクジェット記録装置などに関する。
現在、インクジェット記録装置は、記録ヘッドに形成されるノズルの高密度化、および画像処理技術の向上などによって優れた品質の画像を形成可能になっている。また、インクジェット記録装置は、記録すべき画像のカラー化を比較的安価かつ容易に実現でき、記録時における静粛性にも優れるなど、様々な利点を有している。特に、使用する記録媒体の最大幅以上の範囲に亘って多数のノズルを配列した長尺なラインヘッドを用いて記録を行う、いわゆるフルライン型のインクジェット記録装置は、高速記録が可能であり、多数枚の記録に適するものとして注目されている。
しかしながら、インクジェット記録装置は、少なくとも記録動作中には、記録ヘッドのノズルが大気中に暴露された状態となるため、ノズル付近のインクの乾燥や、塵埃の付着などによって健全な記録動作を維持できなくなる場合がある。従って、インクジェット記録装置では、画像の記録には直接寄与しないインクの吐出を行うことによって、ノズルの吐出状態を適正に保つための回復処理を行うことが必要になる。一般に、この回復処理は、記録ヘッドからのインク吐出数が一定数以下である場合、あるいは記録ヘッドがインクを吐出しない状態で大気中に暴露されている時間が一定時間以上経過した場合に実行されている。
従って、複数本のラインヘッドを用いた従来のフルライン型のインクジェット記録装置では、インクを吐出させない状態で大気に暴露されているノズルが、正常なインク吐出状態を保ち得る最大時間(最大暴露時間)を、全てのラインヘッドに関して設定し、その最大暴露時間毎に定期的に回復処理を行っている。この回復処理には、画像の記録に寄与しないインク吐出を記録媒体上に行う紙面内予備吐出(特許文献1参照)と、記録動作を中止して記録媒体以外の箇所にインクを排出させる回復処理とがある。
後者の回復処理としては、例えば、記録動作の開始時あるいは記録動作の途中で一旦記録動作を停止させ、記録ヘッドのノズル形成面を覆うキャップ内にインクを吐出する予備吐出が知られている。なお、この紙面以外の部分で行う予備吐出を紙面外予備吐出と称し、この紙面外予備吐出と前述の紙面内予備吐出とを含めて単に予備吐出と称す。また、記録動作を停止させて行う回復処理の他の例としては、加圧回復処理と称する回復処理と、吸引回復処理と称する回復処理などがある。加圧回復処理は、記録ヘッド内のインク供給路にポンプなどで圧力を加え、比較的大量のインクをノズルから強制的に排出させる処理であり、吸引回復処理は、同じくポンプによって記録ヘッドの外部側に負圧を発生させてノズルから比較的大量のインクを強制的に吸引する回復処理である(特許文献2参照)。
特開2004−25627号公報 特開2000−198211号公報
しかしながら、従来のインクジェット記録装置では、予め定めた最大暴露時間が経過した時点で、記録ヘッドの全てのノズルに対して一律に回復処理を行うようになっている。そのため、ノズルによっては無駄な回復処理が実行される場合がある。すなわち、個々のノズルのインク吐出数は、記録データなどに応じて種々異なり、使用頻度の低いノズルと、使用頻度の高いノズルとが存在する。従って、記録ヘッド内の全てのノズルから一律にインクを吐出させるようにした場合、回復処理を必要としないノズルからもインクが吐出されることになる。このような不要なインク吐出が行われることによりインクの消費量が増大し、ランニングコストの増大を招くという問題が生じる。また、紙面予備吐出を行う場合には、必要以上のインクが記録媒体上に吐出されることとなるため画像品質が低下するという問題も生じる。さらに、キャップへの予備吐出が行われる場合には、記録動作を一旦停止させることから記録所要時間が増大し、記録速度の低下を招くことにもなる。
本発明は、上記従来技術の課題に着目してなされたもので、記録ヘッドの各ノズルのうち、必要とされるノズルに対してのみ回復処理を施すことにより、インク消費量を抑えつつ、記録ヘッド内の全てのノズルの吐出性能を適正な状態に保つことができると共に、各ノズルが回復処理を必要とする否かを短時間で判断することができ、回復処理に要する時間を短縮することが可能なインクジェット記録装置などの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の構成を有するものとなっている。
すなわち、本発明の第1の形態は、記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って相対的に移動させることによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ラインの圧縮記録データを解析して前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出するデータ処理手段と、前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出状態に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第2の形態は、記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置と、該インクジェット記録装置に対して記録に関するデータを供給するデータ供給手段とを備えた記録システムであって、前記データ供給手段は、前記記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮手段と、前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信手段と、を備え、前記インクジェット記録装置は、前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第3の形態は、記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に対し、記録すべき画像データを供給する記録データ供給装置であって、前記記録ヘッドの各ノズルによって記録すべき画像の各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮手段と、前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第4の形態は、前記第3の形態における供給装置から前記インクジェット記録装置に供給された圧縮記録データを処理する記録データ処理装置であって、前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第5の形態は、記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って相対的に移動させることによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録方法であって、前記記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ラインの圧縮記録データを解析して前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出するデータ処理工程と、前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出状態に保つための回復動作を制御する回復制御工程と、を備えたことを特徴とする。
本発明の第6の形態は、記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に対し、記録すべき画像データを供給する記録データ供給方法であって、前記記録ヘッドの各ノズルによって記録すべき画像の各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮工程と、前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の第7の形態は、前記第6の形態に記載の記録データ供給方法によって前記インクジェット記録装置に供給された圧縮記録データを処理する記録データ処理方法であって、前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明におけるインクジェット記録装置は、記録ヘッドにおける各ノズルの使用頻度を各ラインの圧縮記録データの段階で判断するため、記録データを1ドット単位で検出して使用頻度を判断する場合に比べ、各ノズルの使用頻度を高速に判別することができる。また、判別したノズルの使用頻度に基づき、必要とするノズルに対してのみ回復処理を実行するため、一定期間毎に全てのノズルに対して一律に回復動作を実行する場合に比べ、不要なインク吐出を大幅に削減することができる。このため、ランニングコストを低減することができ、しかも紙面予備吐出を行う場合には記録媒体上に吐出される予備吐出用インクが削減されることから良好な画像を形成することができる。
圧縮記録データに基づきノズル使用頻度を求めている派生的な効果としてノズル毎に必要なカウンタ等ハードウェアの規模が小さくなる利点があり、ラインプリンタのように多ノズルを有する記録ヘッドを使用する記録装置には特に効果は大である。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。
図1ないし図3は、本発明の第1の実施形態におけるインクジェット記録装置の概略構成を示す図であり、図1は記録動作を実行しないときの待機状態を示す側面図、図2は記録動作開始時の状態を示す側面図、図3は記録動作時の平面図をそれぞれ示している。
図1において、100は本実施形態におけるインクジェット記録装置を示している。このインクジェット記録装置100は、記録媒体Pを搬送する不図示の搬送手段と、この搬送手段によって搬送される記録媒体Pに画像の記録を行う記録手段としての記録ヘッドモジュールとを備える。なお、本実施形態では、記録媒体として連続紙を用いた場合を示している。記録ヘッドモジュール101には、4インチの記録幅を有する4個のラインヘッド(記録ヘッド)103〜106を並設したヘッドユニット102が設けられている。これら4個のラインヘッド103〜106は、K(ブラック)、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)のインクをそれぞれ吐出するものとなっている。また、各ラインヘッド103〜106は、インクを吐出するための多数の吐出口と、各吐出口に連通している液路と、この液路にインクを供給する共通液室と、前記各液路に配置された吐出エネルギー発生素子などを有する。また、各吐出口は記録媒体の搬送方向Yと直交する方向(図1では紙面と直交する方向)に配列した構成を有する。なお、記録ヘッドにおいて、吐出口とそれに対応する液路とで形成される部分を、本明細書ではノズルと称す。また、各ラインヘッド103〜106を特に区別する必要がない場合には、ラインヘッド110と記載することもある。
また、107は回復ユニットを示している。この回復ユニット107は、ラインヘッド103〜106に形成される吐出口を覆うキャップ部207aを有しており、記録媒体の搬送方向(Y方向)へと移動可能になっている。また、ラインヘッド103〜106は、記録媒体と直交する方向(Z方向)に移動可能である。そして、図1に示す待機状態では、ラインヘッド103〜106は回復ユニット107のキャップ部107aに密着する位置に保持される。このため、ラインヘッド103〜106の吐出口形成面への塵埃の付着や、吐出口形成面におけるインクの増粘、固化などを軽減することができる。なお、各ラインヘッド103〜106は、後述の吸引回復処理あるいは加圧回復処理などを行う場合にも、キャップ部107aと密接する位置に保持される。
記録動作を行う場合には、回復ユニット107およびヘッドユニット102は図1に示す位置から図2に示す位置へと移動する。すなわち、まず、回復ユニット107が図1に示す位置からY方向(図中左方向)へと移動する。次いで、ヘッドユニット102は各回復ユニット107に形成されている挿通孔107bを通過して、その吐出口形成面が記録媒体Pと近接する位置まで移動する(図2参照)。この状態で、記録動作が開始される。
この第1の実施形態におけるインクジェット記録装置では、各色毎に最大約4インチ幅の横ラインを同時に形成することができるため、高速に画像を記録することができる。なお、図中、Imは記録媒体Pに記録された画像を示している。
記録動作終了後は、上記の手順と逆の手順で回復ユニット107およびヘッドユニット102が移動し、図1の状態に復帰する。つまり、各ラインヘッド103〜106が回復ユニット107に密着し、待機状態もしくは回復動作可能状態となる。
本実施形態においても、従来と同様に、ラインヘッド103〜106の各ノズルにおけるインクの吐出性能を維持するために、増粘したり塵埃や気泡を含んだりした吐出に適さないインクを排出させる回復処理を行うことが必要となる。この回復処理としては、記録ヘッド内部の液路に圧力をかけてノズルからインクを強制的に排出させる加圧回復処理と、記録動作開始前に画像の記録に寄与しないインク吐出を行う予備吐出回復処理と、ラインヘッドの吐出口形成面に付着したインクをブレードで払拭するワイピング回復処理などがある。これらの回復処理のうち、加圧回復処理は、図1に示すようにキャップ部107で各ラインヘッドの吐出口形成面を覆った状態で行われる。また、ワイピング回復処理は、回復ユニット107のブレードをヘッドユニット102に接触させつつY方向に沿って往復移動させることにより行う。これら3種類の回復処理は、予め定めたタイミングで定期的に実行される。
一方、記録動作が停止した場合のように、キャップ107aによってラインヘッドの吐出口形成面が覆われていない場合には、ノズルが大気に暴露されることになる。この場合、ノズル内のインクの溶剤が蒸発して増粘したり、塵埃が付着したりすることで、インク滴の着弾精度の低下あるいは不吐出などの吐出性能の低下が発生する。こうした吐出性能の低下を防止するために、画像の記録には直接寄与しないインクの吐出(予備吐出)回復処理が必要となる。この予備吐出回復処理としては、図1に示すように回復ユニット107にラインヘッドの吐出口形成面を密着させた状態で、全てのノズルに対してまとめてインク吐出を実行する紙面外予備吐出と、記録すべき画像とは全く無関係に、記録動作中にドットが目立たないように記録媒体上に吐出する紙面内予備吐出とがある。前者の予備吐出は、回復ユニット107を用いるため、記録動作を一旦停止させる必要があるが、紙面予備吐出回復処理は、画像の記録を実行しながら行うことができるため、記録速度の低下を生じない。
図4に紙面予備吐出回復処理の具体例を示す。
ここでは、一つのラインヘッド110によって記録媒体P上に形成されるドットと、ラインヘッド110の各ノズルとの対応関係を示している。ラインヘッド110において、記録媒体への吐出に使用される有効ノズル数110Aは2400ドットである。なお、ラインヘッド110は、インクジェット記録装置内の定位置に各ラインヘッドが固定されている。但し、ラインヘッド110の固定位置に誤差が生じる可能性も考慮して、ラインヘッド110には、ノズルの配列方向(Y方向)におけるドット形成位置を調整するための調整ノズル領域110Bが設けられている。図4では左右2ドット分の調整ノズル領域を設けているが、例えば左右16ドットずつ設けるなど、調整領域を考慮した好適な有効ノズル数を設定することが望ましい。
図4において、記録画像405、406の黒点部分は、ラインヘッド110のノズルから吐出されたインク滴によって形成されるドットを模式的に示している。ここに形成されているドットは、記録すべき画像の記録データに基づいて形成されるドットの位置を示している。また、図中の白点部分は記録画像中の空白部分(ノズルからインク滴が吐出されない部分)を示している。通常の記録動作では、インクが着弾しない白点部分と、インクが着弾する黒点の部分とによって画像が形成される。
一方、407〜410は、紙面予備吐出回復処理によって形成される黒点部分を示しており、これらの黒点部分407〜410によって紙面予備吐出パターンが形成されている。
近年インクジェット記録装置では高分解能化が急速に進み、1ドットを形成するインク吐出量が極めて小さいため、独立した1ドットは肉眼では殆ど見つけられない。
従って図示のように、紙面予備吐出回復処理では、ラインヘッド110におけるノズルの配列方向(X方向)に沿ったライン(横ラインと称す)毎に、1ドットずつ記録画像405、406に関係なく、かつ目立たないように吐出することで、紙面予備吐を実現するものである。なおこの予備吐出によって形成されるドットは、記録画像(本例においては405、406)に重なることもある。このため、予備吐出パターンは、この記録画像405、406に重ならないようにしつつ形成することも可能である。
なお、この紙面予備吐出パターンが規則的に繰り返される場合には、そのパターンが人間の目に認識されてしまい、画像品質が低下する虞もある。従って、紙面内予備吐出において、1ページ毎に、各ラインに対してランダムな位置にドットを吐出させるようにしても良い。また、ランダムに紙面予備吐出を行うようにした場合にも、記録画像(本例においては405、406)に予備吐出パターンの一部が重なることもある。その場合には、記録画像405、406に重なる部分の予備吐出を停止させるように、ランダムな予備吐出パターンを形成すれば良い。
図5(a),(b)に、紙面予備吐出パターンの例を示す。
図5(a)において、501は図4の例と同様に、1本の横ライン内に1ドットだけ予備吐出を行う紙面予備吐出パターンの例を示している。このように、1本の横ラインに1ドットの紙面予備吐出を行う場合、ラインヘッド103に配列されている2400個の有効ノズル全てに対して紙面予備吐出を行うには、2400本の横ラインの記録動作を行う必要がある。
また、図5(b)において、502は1本の横ライン内に2ドットの予備吐出を行う紙面予備吐出パターンの例を示している。このパターンを用いる場合、ラインヘッド103の全ての有効ノズル(2400ノズル)に対して紙面予備吐出を行うには、1200本の横ラインを記録すれば良い。つまり、このパターン502のように、1つの横ラインに複数ドットの予備吐出を行うことで、紙面予備吐出に要する記録範囲を縮小することができる。但し、この場合には、1つの横ラインに複数のドットが形成されるので、紙面予備吐出によって形成されたドットが横または縦(Y方向)において互いに連続したり、近接したりする可能性も高まり、紙面予備吐出された部分が目立ち易くなる虞がある。従って、各横ラインに形成する紙面予備吐出によるドット数は、それらのドットが目立たないような数に設定することが望ましい。
図6は、本発明の実施形態におけるインクジェット記録システムの構成図である。図示のように、本実施形態におけるインクジェット記録システムは、パーソナルコンピュータ(PC)200と、インクジェット記録装置100とを備える。PC200は、内部に格納されているソフトウェア(プリンタドライバ)によってインクジェット記録装置100で記録すべき画像の記録データを生成する。そして、その記録データを後述する圧縮方法によって圧縮し、その圧縮記録データをUSBケーブル300を介して、インクジェット記録装置100の記録ヘッドモジュール101へと送信する。
図7は、記録ヘッドモジュール101を制御する制御装置701の構成図である。CPU702は、フラッシュメモリ703に格納されたプログラムで動作し、PC200からUSB制御部705を介して受信した圧縮記録データを、一旦メモリ704に展開した後、その圧縮記録データをASIC(application specific integrated circuit)706に転送する。ASIC706は、それに接続された記録データ格納用のメモリ(VRAM)707を用いて、圧縮された記録データを解凍しつつ保存する。また、ASIC706は圧縮記録データの解凍と共に、本発明の特徴の一つである予備吐出数のカウントおよびそのカウント値の保管を行いながら、ヘッドドライバ708に記録データを送信して記録動作を実行させる。なお、この記録動作において、ASIC706は、モータ、搬送系のエンコーダ(図示しない)、および用紙検知センサ(図示しない)の状態を確認しながら、モータドライバ709を制御すると共に、ヘッドユニット102や回復ユニット707等を総括的に制御する。
ところで、現在のインクジェット記録システムでは、PC200から記録ヘッドモジュール101へのデータの通信速度を高速化し、記録処理を高速化するため、記録データなどを圧縮することが多い。その圧縮方式の1つにPack Bits圧縮方式がある。
このPack Bits圧縮方式では、連続するデータと、非連続のデータとを以下のように表現することでデータの圧縮を行う。
連続するデータは、2Byteのデータで表現される。すなわち、
連続Byte数を表すコマンド(1Byte)+連続するデータの内容(1Byte)
で表される。
ここで、連続Byte数を表すコマンドは、FF(16進数)が2Byte連続している状態を表し、81(16進数)が128Byte連続している状態を表すこととしている。従って、データの連続数は、FF〜81で表現される。
例えば、
データ00(16進数)が3Byte連続している場合(= 00 00 00)は、FE00で表現され、
01(16進数)が5Byte連続している場合(=01 01 01 01 01)は、FC01で表現される。
また、データ(1Byte)が非連続の場合は、
非連続Byte数を表すコマンド(1Byte)+非連続なデータ
で表される。
ここで、非連続Byte数を表すコマンドは、00(16進数)が1Byte非連続を表し、7F(16進数)が128Byte非連続を表すこととしている。従って、非連続なデータの数は、00〜7Fで表現される。
例えば、01 02 03(16進数)のように、非連続なデータが3バイト続いて入力された場合には、02 01 02 03 で表現される。
記録ヘッドモジュール101に送信されるデータは、上記の方法を用いて、PC200内に設けられたプリンタドライバによって圧縮される。
ここで、プリンタドライバによって実行される処理を図8に基づいて説明する。
ユーザによってアプリケーションソフトウェア802で作成された画像に関するデータ(画像データ)は、ユーザにより記録処理の実行が指示されると、プリンタドライバ801に送信される。
アプリケーションソフトウェア802によって作成された画像データは、記録パラメータ処理部803で処理され、用紙サイズや記録画像サイズなどの記録動作に関連するパラメータを表すデータが取り出され、記録ヘッドモジュール101で処理できるよう、コマンドに変換される。
次に、色処理部804では、RGB(レッド、グリーン、ブルー)にて表されている記録データを、CMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の記録データへと変換した後、2値化変換などの色処理を行う。その色処理が行われたデータは、データ圧縮処理部805で上述の圧縮方法により圧縮される。圧縮されたデータはランゲージモニタ、ポートモニタと呼ばれるUSBポートドライバ807などとのポート通信を制御するポート通信処理部806に送信される。そして、このポート通信処理部806から送信された圧縮データは、USBケーブル300を介して記録ヘッドモジュール101に送信される。
以上のように本実施形態では、PC200で生成した記録データを圧縮してから記録ヘッドモジュール101へと送信するため、データの通信速度の高速化を図ることができ、さらには、後述のように記録処理の高速化を図ることも可能になる。
図9(a),(b)に、上述のようにプリンタドライバ801で圧縮されたデータの解凍後のデータ表現方法の一例を記す。
記録データは、プリンタドライバ801の色処理部804で2値化されている。2値化とは、ラインヘッドのノズルによってインクを吐出するか、吐出しないかを表現する2つの値(例えば、「1」と「0」)に記録データを変換することを意味する。いま、解凍後のデータの部分が01(16進数)であったとする。これを2進数で表すと、「00000001」となり、図9(a)に示す901のような記録パターンとなる。同様に記録データの部分が55であった場合、2進数に表すと、「01010101」となり、図9(b)に示す902のような記録パターンとなる。
なお、以上説明したPack Bits圧縮方式によって圧縮されたデータは、8bit(=1Byte)単位で処理される。
ここで、この第1の実施形態における記録データの圧縮方式および圧縮記録データの形式について説明する。
まず、この第1の実施形態における記録データ圧縮方式の特徴を明らかにするため、従来技術における記録データの圧縮方式および圧縮記録データの形式を説明する。
図10は従来の記録データの圧縮方式を模式的に示す図である。
図10に示すように、従来の記録データの圧縮方式では、記録媒体Pの搬送方向と直交する方向(横方向(X方向))の各横ライン1002、1003、1004を、左から右に圧縮していく方式を用いることが多い。この方式によって圧縮されたデータ形式を図11に示す。
図11(a)に示す圧縮記録データ1101において、(1)は各横ラインの区切りを識別するためのコマンド(以下、ライン区切りコマンドと称す)であり、(2)は(3)に示される圧縮データのByte数を表すByte数コマンドである。(3)は横1ライン1002の記録データを圧縮した圧縮データである。このように(1),(2)のコマンドと、(3)の圧縮データとからなる圧縮記録データが2ライン目1003以降も連続して出力されていく。
図11(b)に示す圧縮記録データ1102は、(3)に示す記録データが横1ライン分のデータではなく、横複数ライン分(例えば、3ライン分)の記録データをまとめて圧縮したデータとなっている。また、(1)は複数ラインの区切りを識別するための複数ライン区切りコマンド、(2)は(3)の圧縮データのByte数を示すByte数コマンドである。
PC200上で行われる記録データの処理は、ページの先頭から横方向へと処理されるのが通例である。特に、ラインヘッドのような長尺な記録ヘッドではなく、比較的短尺な記録ヘッドを記録媒体の搬送方向と直交する方向へと走査させつつ記録動作を行うシリアル型のインクジェット記録システムでは、一走査分の記録データの準備ができ次第、ページの先頭から記録動作を開始した方が記録処理時間も短縮されるため、記録データは横方向へと圧縮されるのが一般的である。
しかし、図4に示すようなラインヘッド103を用いたインクジェット記録システムでは、PC200およびインクジェット記録装置100のいずれにおいても、1ページ分以上の記録データを格納可能な大容量の受信メモリを備え、1ページ分のデータの準備が完了してから記録を開始する場合が多い。この場合、データを圧縮処理する方向は、横方向に限定されない。本発明の実施形態においては、横方向へと記録データを圧縮するのではなく、縦方向、すなわちラインヘッド103の吐出口の配列方向と直交する方向(Y方向)に沿って記録データを圧縮するようになっている。
図12に本発明の第1の実施形態における圧縮方式を示す。
ここでは、画像1201の記録データを、ページの左上から下に縦方向(Y方向)に圧縮していく方式を行う。すなわち、縦ライン1202、1203、1204を順次圧縮して行くようになっている。
また、図13にこの第1の実施形態における圧縮記録データを示す。
この圧縮記録データ1301において、(1)は各縦ラインの区切りを識別するためのコマンド(ライン区切りコマンド)であり、(2)は(3)に示される圧縮データのByte数を表すByte数コマンドである。(3)は縦1ライン1002の記録データを圧縮した圧縮データである。この圧縮記録データは縦2ライン目1203以降も連続して出力されていく。
以上のように、縦ライン毎に縦方向(Y方向)に圧縮することで、圧縮された記録データは、図4に示すラインヘッド103の各ノズル単位のデータとなる。
上記の圧縮方式に基づいた記録データの圧縮処理を、図8、図14、図15を用いて、より詳細に説明する。
図8に示す色処理部804で色変換や2値化変換などの色処理が施されたデータは、PC200内のメモリ1401に格納される。この色処理部804では、各色の1ページ分の記録データ全てに対して色処理が行われ、処理した各色の記録データは、メモリ1401のエリア1に格納される。なお、図14において、1402はブラック(K)の記録データを格納するエリアを、1403はシアン(C)の記録データを格納するエリアを、1404はマゼンタ(M)の記録データを格納するエリアを、1405はイエロー(Y)の記録データを格納するエリアをそれぞれ示している。
エリア1402〜1405のそれぞれに1ページ分の色処理された記録データが格納されると、データ圧縮処理部805は、エリア1402の1406に示す位置に格納されている記録データから順に、上述した図12、図13の圧縮処理を行う。その圧縮処理を行いながら、圧縮記録データ1301を図15の1506に示すようにメモリ1401のエリア2に順次格納していく。
エリア1402〜1405に格納されている記録データの全てが圧縮処理されて、エリア1502〜1505に格納されると、次に記録パラメータ処理部803で生成された記録パラメータデータをエリア1507、1508に付加する。これにより、1ページ分の圧縮データが生成されることとなる。この1ページ分の圧縮データは、ポート通信処理部806に送られ、ここからインクジェット記録装置100の記録ヘッドモジュール101に送信される。なお、記録パラメータデータは、図15に示すように、メモリ1401に一旦書き込んでから送信しても良いが、メモリ1401とは別のエリアに格納した記録パラメータデータを、ポート通信処理部806から送出される圧縮記録データに付加しながら送信するようにしても良い。
図16は、本実施形態における制御装置701に搭載されるASIC706の内部構成を示すブロック図である。
ここに示されるASIC706は、図7に示すCPU702によって制御され、メモリ704に蓄えられた圧縮データを受信して後述の処理を行う。また、ASIC706の各種の設定もCPU702が行い、CPU通信処理部1602は、各種の設定データを予備吐設定部1608等のASIC1001内の各モジュールに転送する。図16では、主にデータの流れを示しているため、特に図示していないが、各種設定部からの設定データは、CPU通信処理部1602を介して、対応するモジュール1603〜1610に設定される。
ここで、本発明の特徴の一つである設定データカウント部1609でのカウント動作を説明する。
本実施形態における圧縮記録データは、図12に示すように、1ページ分の記録データを縦方向に圧縮したデータとなっている。つまり、記録データ(縦ラインの記録データ)は、ラインヘッド110の各ノズル単位で圧縮されている。そこで各ノズルで記録される記録データを1Byte分の圧縮記録データ毎に、予めCPU702によって予備吐設定部1608に設定されたカウント対象データと比較する。そして、カウント対象データと圧縮記録データ値とが一致した場合に、設定データカウント部がカウント値を加算し、そのカウント値を各ノズル毎に用意されたレジスタに保存する。
なお、予備吐設定部1608に設定されるカウント対象データは、次のようにして設定される。
すなわち、解凍前の圧縮記録データが00(16進数)であるとき、これを2進数に表すと「00000000」となる。これは、縦8ドット分が吐出されないということを意味する。この「00」(16進数)が縦方向に連続する場合は、8ドット×(「00」の連続数)分の非吐出状態が生じることとなるため、この「00」の連続数によっては予備吐出が必要になる。
従って、本実施形態では、予備吐出設定部1608に前述のカウント対象データ(例えば「00」)と、そのカウント対象データの連続数を表す予備吐出必要値とを設定する。予備吐出設定部1608に、例えば「00」(16進数)のみをカウント対象データとして設定した場合は、その「00」の数をカウントし、そのカウント値が予備吐出必要値に達した時点で、紙面予備吐出が実行される。なお、予備吐出設定部1608に設定する予備吐出必要値は、ラインヘッドのノズル暴露時間で決定されており、
記録媒体の搬送速度×暴露許容時間×縦方向の解像度=縦ドット数
縦ドット数÷8=縦Byte数(「00」の個数)
の計算によって求められ、この計算値(縦Byte数)を予備吐出設定部1608に設定する。
また、16進数で表される圧縮データ01(「00000001」(2進数))や、16進数で表される圧縮データ80(「10000000」(2進数))などは、1ラインは吐出するが、大半は吐出しないノズルである。よって00の他に、01や80、10、08、11、88などのように、1もしくは8が存在する値もカウント対象データに加えることも可能である。これによれば、「00」のみをカウントする場合のように、完全にインク吐出が行われない状態を検出するだけでなく、僅かにインクが吐出される場合も含めてノズルの状態を判断することができ、より適切な予備吐出回復処理を実行することができる。
さらに、16進数で表される圧縮データ05(「00000101」(2進数))などの値もカウント対象データとして加え、予備吐出回復による精度をさらに高めることも可能である。但し、あまり多くの値をカウント対象データとして設定すると、設定データカウント部1609の処理速度低下に加えて、実際の予備吐出処理までの時間も長くなってしまうため、カウント対象データの種類を必要以上に増加することは好ましくない。
なお、上記の設定データカウント部1609は、予め設定したカウント対象データと実際の圧縮記録データとが一致した場合にカウントを行うよう構成したが、例えばFF(11111111)のようにFが存在する場合以外の値をカウントするといった、否定条件でカウント動作を行うような構成を採ることも可能である。
図17は、ASIC706に設けられるモジュール1603、1604および1609にて実行される処理を示すフローチャートである。
まず、CPU702により、上述のようにして算出される予備吐出必要値と、カウント対象データとがCPU通信処理部1602を介して、予備吐出設定部1608に設定される。同時に、図5で示した紙面予備吐出パターンの種類も設定される。ここで設定された予備吐出必要値およびカウント対象データは、設定データカウント部1609に、紙面予備吐パターンの種類は、予備吐制御部1610にそれぞれ設定される(ステップS1701)。
PC200から送信された圧縮データは、CPU702を介して、一旦メモリ704に格納される。このメモリ704に格納された圧縮データは、CPU702の制御により、CPU通信処理部1602を介してコマンド解析部1603に送信される。コマンド解析部1603では、入力された圧縮データに含まれる画像の縦、横サイズ、データの色等のコマンドが解析される。
なお、PC200からは圧縮データ1502〜1505(図15参照)が各色毎に順次送信されてくるので、コマンド解析部1603で色コードを解析して、各ラインヘッド103〜106毎に以下の処理を行う。
コマンド解析部1603で解析され、不要なコマンドが削除された、圧縮記録データは、圧縮データ解凍部1604に送信される。ここで上述のようにPackBits圧縮方式で圧縮されたデータの解析を行うが、圧縮データの連続、非連続コマンド解析のため、圧縮データを、一旦解析モジュールが読み取る処理を行う。その場合、解析モジュールは、連続、非連続コマンドと共に、解凍されるべき記録データの値を把握する。そして、その記録データの値を設定データカウント部1609に送信し、その圧縮された記録データの値が、ステップS1701で設定されたカウント対象データであるか否かを判定し、カウント対象データと一致した場合にのみ、カウントを行う(ステップS1702)。
この設定データカウント部1609では、ステップS1701で設定されたカウント対象データと一致する記録データが連続している場合は、カウントが継続して行われ、そのカウント値は保持される。しかし、カウント値が予備吐出必要値と一致する前に、カウント対象データ以外の記録データが出現した場合、そのカウント対象データ以外の値によってノズルから吐出が行われるため、予備吐出を行う必要がなくなる。従って、カウント対象データ以外の記録データが出現した場合には、ステップS1702でカウントしてきた値は一旦リセットされる(ステップS1703、S1704)。
カウント対象データが連続している場合、そのカウント対象データのカウン値がステップS1701で設定された予備吐出必要値になったか否かを判定し(ステップS1705)、予備吐出必要値に一致した場合は、予備吐出フラグをONにして(ステップS1706)、予備吐出制御部1610に予備吐出の実行を通知し、カウント値をリセットする(ステップS1707)。なお、カウント対象データが予備吐出必要値に達したか否かの判断を行う方法としては、設定データカウント部1609でカウント対象データをカウントアップして行き、そのカウントアップした値が予備吐出必要値と一致したか否かを判定することによって行う方法、あるいは、初期値として予備吐必要値を設定しておき、その初期値をカウント対象データに応じてカウントダウンして行き、その値が0になったか否かを判定することによって行う方法などがあり、いずれも適用可能である。
この後、コマンド解析部1603によって縦1ライン分の圧縮記録データに対する解凍処理およびカウント動作が終了したか否かを判断し(ステップS1708)、1縦ライン分の圧縮記録データに対する処理が終了した時点で、それまでカウントしてきた値を一旦メモリに保持した後(ステップS1709)、設定データカウント部1609のカウント値をリセットする(ステップS1710)。
さらに、コマンド解析部1603によって1ページ分の圧縮記録データの処理がお粉綿か否かを判定する(ステップS1711)。ここで1ページ分の処理が終了していない場合には、ステップS1702へと移行して再び次の縦1ラインの処理(解凍、カウント)を開始する。また、1ページ分の圧縮記録データの処理が終了した場合には、ステップS1709で保持されたカウント値を、メモリ制御部1605を介して、ASIC706に接続されたメモリ707に保存して(ステップS1712)、処理を終了する。なお、引き続き次のページの圧縮記録データが存在する場合には、メモリ707に格納されたデータ値が、各縦ラインのカウント値に加算される。
以上の処理を、図15に示すエリア1502〜1505に格納されている各色の圧縮記録データ全てに対して行う。
なお、次のページの記録動作開始までに時間が開き、図1の状態で待機すると共に、その待機中に紙面外予備吐出回復処理やその他の吐出回復処理が行われた場合は、前ページまでに行われたカウント値をリセットして、次の記録再開時には0からカウントを開始する。
このように、コマンド解析部1603および圧縮データ解凍部1604によって解凍、解析されたデータは、メモリ制御部1605を介してASICに接続されたメモリ707に1ページ分格納される。この記録データは、解凍前には図12に示すように縦方向(Y方向)に圧縮されていたため、解凍後にメモリ707に格納する際には縦方向に格納されるが、メモリ707から読み出される場合には、ラインヘッド110のノズル配列方向に合わせて、図10のように横方向に読み出される。
そして、メモリ707に格納されている記録データは、記録データ制御部1606の処理により、ラインヘッドの駆動周期に合わせてヘッド通信制御部1607に送信される。またこの際、設定データカウント部1609から予備吐出フラグONが送信され、予備吐出が必要な場合は、予備吐出制御部1610がステップS1701で設定された予備吐出パターンを送信する。この予備吐出パターンと解凍された画像データとが、記録データ制御部1606によって合成される。合成されたデータは、ヘッド通信制御部1607に送信され、ヘッドドライバ408を介して、各ラインヘッド103〜106に送信されて記録される。
このように、予備吐出パターンを合成した記録データに従って記録動作を行うことにより、全てのノズルの吐出性能は適正な状態に保たれる。すなわち、記録データのみに従って記録動作を行った場合には使用頻度が低く(吐出回数が少なく)吐出不良が発生する可能性のあるノズルに対しても、予備吐出パターンに従って紙面内予備吐出が行われることにより、ラインヘッド内のノズルは全て、所定の閾値以上の頻度(吐出数)で吐出が行われるようになり、全てのノズルの吐出性能は適正な状態に保たれる。
なお、予備吐出パターンと、メモリ制御部から送信された記録データとを合成するに際し、同一のドット形成位置にドットの形成を指示する吐出データが存在した場合には、いずれか一方のデータのみを採用するようなデータ処理を行うことが望ましい。
以上説明してきたように、この第1の実施形態におけるインクジェット記録システムでは、各ノズル単位で圧縮した記録データをPC200からインクジェット記録装置100に送り、インクジェット記録装置100では、圧縮記録データの段階で各ノズル毎に、予め設定した吐出数の記録データ(カウント対象データ)のみをカウントして各ノズルの使用頻度(吐出回数)を検出するようにした。その結果、解凍されたビットマップデータに基づいて吐出数をカウントする場合に比べ、各ノズルの吐出頻度を高速に検出することが可能になった。
また、1つのノズルに対してカウントを行った後、次のノズルに対してカウントをを行う、というように、各ノズルに対して順次カウントを行うようになっているため、複数のカウンタをノズルの個数分用意する必要はなく、1つのカウンタで全てのノズルに対するカウントを行うことができる。このため、ASIC706の回路規模を低減することができる。
さらに、この第1の実施形態では、各ノズルの使用頻度を実際に検出し、その検出結果に応じて各ノズル単位で紙面予備吐出を行うようになっている。従って、一定間隔で定期的に全てのノズルから予備吐出を行う従来の予備吐出回復に比べ、不必要な予備吐出および紙面予備吐出を削減することができる。このため、インクの浪費を削減することができると共に、不必要な紙面予備吐出による画像品質の低下を抑えることができる。さらに、紙面予備吐出以外の予備吐出、すなわち、記録動作を停止させて行う予備吐出の回数を削減することができるため、記録の所要時間を短縮することができ、記録動作全体から見た記録速度を向上させることができる。
また、予備吐出を行うか否かを判断するための、カウント対象データのカウント値の閾値を任意に設定することができるため、記録する画像の種類、特徴などを考慮して記録される画像に合わせた予備吐回復処理を実現することができる。
なお、本実施形態においては、予備吐出回復処理の例として、紙面予備吐を行う場合について述べてきたが、予備吐回復の方式として、一般的に行われている、回復処理機構上での予備吐回復処理を用いることも可能であり、本発明における回復処理は、紙面内予備吐出に限定されるものではない。
また、本実施例においては、PackBits圧縮方式を用い、1Byte単位で記録データを分割し、他の圧縮方式用いるなどして、数Byte単位にデータを分割することも可能である。
また、本実施形態のインクジェット記録装置では、異なる色のインクを吐出するラインヘッドを4種類配置した場合を例に採り説明したが、使用するインクの種類を増やし、5本以上のラインヘッドで記録動作を行う場合、または複数本のラインヘッド全てから同じ色のインクを吐出して記録を行う場合、あるいはまた同色のインクを吐出する2本のラインヘッドを複数色分配列して記録動作を行う場合などにも本発明は適用可能である。すなわち、いかなる組み合わせでラインヘッドを配置する場合にも、各ラインヘッドの各ノズル毎にカウントを行うようにすれば良い。また、その場合、カウンタは各ヘッド毎に設けても良いが、各ラインヘッドに共通してカウンタを用いることも可能である。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態においても図1ないし図16に示す上記第1の実施形態と同様の構成を備えるものとなっている。このため、以下の説明では、主に、前記第1の実施形態と異なる点について述べる。
上記第1の実施形態では、記録データの圧縮を縦1ライン毎に圧縮したが、この第2の実施形態は、PC200が、複数の縦ラインをまとめて圧縮するものとなっている。
図18(a)に複数の縦ライン(ラインヘッドのノズル配列方向と直交するライン)の記録データをまとめて圧縮した圧縮データ1801を示す。この圧縮データ1801において、1802は縦1〜3ライン目までの圧縮データ、1803は縦4〜6ライン目の圧縮データである。この圧縮データ1802において、(1)は各縦ラインの区切りを識別するコマンド(ライン区切りコマンド)、(2)は(3)に示される圧縮記録データのByte数を表すByte数コマンドをそれぞれ示している。また、(3)は縦1〜3ライン目までの記録データを圧縮した圧縮記録データである。また、4〜6ライン目の圧縮データ1803も同様の形式で連続して出力される。
1804は、上記1801と同様に3ライン分の記録データをまとめて圧縮した記録データであり、1805は1〜3ライン目までの圧縮データを、1806は4〜6ライン目までの圧縮記録データをそれぞれ示している。この圧縮データ1805,1806には、前述のライン区切りコマンド(1)とByte数コマンド(2)の他に、圧縮記録データのライン数を表すライン数コマンド(4)が含まれており、この点が前記圧縮データ1802,1803と異なる。
次に、上記のように複数ライン分をまとめて圧縮した圧縮記録データ1801,1804に基づきインクジェット記録装置100で実行される処理を、図19,図20のそれぞれのフローチャートに基づき詳細に説明する。
まず、図19のフローチャートに基づき、圧縮データ1801に対する処理を説明する。この場合においても、上記第1の実施形態と同様に、カウント対象データ、予備吐出必要値(閾値)、および紙面予備吐出パターン種類などが、CPU702によってCPU通信処理部1602を介して予備吐出設定部1608に設定される(ステップS1901)。
PC200から送信された圧縮データ1801は、CPU702を介して、一旦メモリ704に格納される。この格納された圧縮データ1801は、CPU702の制御により、CPU通信処理部1602を介して、コマンド解析部1603に送信される。
コマンド解析部1603では、画像の縦、横サイズ、データの色等のコマンドが解析され、その画像の縦サイズの値が、設定データカウント部1609にセットされる(ステップS1902)。
また、コマンド解析部1603で解析されて不要なコマンドが削除された圧縮記録データは、圧縮データ解凍部1604に送信される。ここで第1の実施形態と同様に、圧縮データ解凍部1604に送信されたデータがステップS1901で設定されたカウント対象データであるか否かを判定し、カウント対象データであると判断された場合には、設定データカウント部1609にてカウント値が加算される(ステップS1903)。
このカウント値は、ステップS1901で設定された対象カウント値が連続している場合には、カウントを継続するための値を保持するが、そのカウント値が予備吐出必要値と一致する前に、カウント対象データ以外の値が出現した場合には、そのノズルからは吐出が行われることとなるので、予備吐出を行う必要がなくなる。このため、ステップS1903でカウントしてきた値はリセットされる。(ステップS1904、S1905)。
一方、カウント対象データが連続し、設定データカウント部1609のカウント値がステップS1901で設定された予備吐出必要値に達したと判定された場合には(ステップS1906)、予備吐出フラグをONにして(ステップS1907)、予備吐出制御部1610に予備吐出の実行を通知し、カウント値をリセットする(ステップS1908)。
次にステップS1902で設定された画像の縦サイズ分のデータ(縦1ライン分のデータ)に相当するデータの処理(解凍およびカウント対象データのカウント)を行ったか否かを判定し(ステップS1909)、縦1ライン分の記録データに対するカウント動作が終了していない場合は、ステップS1903へ移行して引き続きカウントを行う。また、縦1ライン分のカウント動作が終了した場合には、カウント値保持した後、設定データカウント部1609のカウント値をリセットする(ステップS1912)。
この後、1ページ分のカウント動作が終了したか否かを判断し(ステップS1911)、1ページ分のカウント動作が終了していない場合には、ステップS1903へと移行して次の縦1ラインのカウント動作を開始し、1ぺージ分のカウント動作が終了するまで、以上の動作を繰り返す。また、1ページ分の圧縮記録データの処理が終了した場合には、カウント値を、メモリ制御部1605を介して、ASIC706に接続されたメモリ707に保存して(ステップS1913)、処理を終了する。なお、引き続き次のページの圧縮記録データが存在する場合には、メモリ707に格納されたデータ値が、各縦ラインのカウント値に加算される。
以上の処理を、図15に示すエリア1502〜1505に格納されている各色の圧縮記録データ全てに対して行う。
一方、図18(b)に示す圧縮データ1804の場合には、図20に示すような処理を行う。前述のように、図18(a)においては、画像の縦サイズコマンドに基づいて、処理を行うようになっているが、図18(b)に示す圧縮データの処理では、ライン数コマンド(4)に基づきカウント処理を行うようになっている。すなわち、縦ライン数コマンドを用いて縦ラインの切れ目を検出することにより、複数ラインが連続して圧縮されたデータにおいても各ライン毎にカウント対象データのカウントを行う。このため、図20に示すフローチャートでは、図19に示す処理の中のステップS1902に示す処理、つまり画像縦サイズを設定する処理が削除されている。なお、その他の処理は図19に示す処理と同様である。
以上説明してきたように、この第2の実施形態においては、画像縦サイズコマンド、または縦ライン数コマンドを用いることによって、複数ラインが連続して圧縮されたデータにおいても各ライン毎にカウント値を検出することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図21に基づき説明する。なお、本実施形態においても図1ないし図16に示す上記第1の実施形態と同様の構成を備えるものとなっている。このため、以下の説明では、主に前記第1、第2の実施形態と異なる点について述べる。
上記第1および第2の実施形態では、カウント対象データが予め設定した予備吐出必要値まで連続している場合に予備吐出を行うものとなっているが、本実施形態では、予備吐設定値が連続しているか否かに拘わりなく、1縦ラインの中に存在するカウント対象データの回数をカウントし、そのカウント値の数によって予備吐出を行うか否かを決定するものとなっている。
すなわち、図21に示すように、ステップS2101では、カウント対象データ等を設定し、ステップS2102では各縦ラインにおけるカウント対象データを検出する度に設定データカウント部1609においてカウント値を加算して行く。この後、カウント値が予備吐出必要値に達したか否かを判断し(ステップS2103)、予備吐出必要値に達していれば、予備吐出フラグをONにして、予備吐出制御部1610に出力し(ステップS2104)、カウント値をリセットする(ステップS2105)。
また、カウント値が呼び吐出必要値に達していない場合には、コマンド解析部1603で解析された縦1ライン分の圧縮記録データに対する処理(解凍処理およびカウント動作)が終了したか否かを判断し(ステップS2106)、1縦ライン分の圧縮記録データに対する処理が終了した時点で、それまでカウントしてきた値を一旦メモリに格納した後、設定データカウント部1609のカウント値をリセットする(ステップS2107,S2108)。以下の処理は上記実施形態と同様である。
以上説明してきたように、この第3の実施形態においては、予備吐設定値の連続、非連続に関わらず、予備吐必要値を検出できることで、データの内容に影響されずに、単純にノズルの不吐出の数に応じて回復処理が実行され、確実にノズルを回復させることができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を図21に基づき説明する。なお、本実施形態においても図1ないし図16に示す上記第1の実施形態と同様の構成を備えるものとなっている。
図22は、ラインヘッド110によって記録媒体Pに形成されるドットおよび空白部分を模式的に示す図である。ここに示すラインヘッド110も、図4に示したものと同様に、有効ノズル数2203を2400dotとし、横レジを調整する調整領域110Bが設けられている。なお、図22には紙面内予備吐出の吐出パターンは表示していない。
記録画像2205、2206の黒点部分はラインヘッド2201のノズルから吐出されたインク滴によって形成されたドットを、白点は記録画像中の空白部分を、それぞれ示している。
2207〜2209は縦1ライン分が全て空白になっている。この縦1ラインの空白部分をデータ量を削減して転送するため、ラインスキップコマンドを用いて転送することがある。このラインスキップコマンドは、記録媒体の横、縦サイズコマンド等と同様に生成され、連続していれば何ライン分の空白ラインデータであっても、7Byte以下で表現することが可能である。
それに対して、空白ラインデータをPackBits圧縮方式で圧縮した場合には、ラインスキップコマンドを用いて圧縮した場合よりもデータ量が増大する場合がある。
例えば縦1ラインの長さが2400ドットであり、その縦1ラインの00(16進数)を第1の実施形態のPackBits圧縮方式を用いて圧縮した場合、2400ドット=300Byteとなる。ここで、PackBits圧縮方式の最大の連続数は128Byteであるため、縦1ラインが空白ラインであった場合には、その圧縮データは6Byteとなる。すなわち、300Byteの「00」を圧縮すると、
81 00 81 00 D5 00
の6Byteになる。
よって、カウント対象データが、縦2ライン以上連続した場合は、12Byteが必要となるため、上記の7Byteのラインスキップコマンドを用いた方がデータ量を低減すことができる。
このため、この第4の実施形態におけるインクジェット記録システムでは、PC200において、圧縮記録データにラインスキップコマンドを用いた圧縮記録データをインクジェット記録装置100へと送信し、そのラインスキップコマンドを含んだ圧縮記録記録データに基づき記録処理および回復処理を行うものとなっている。
図23は、この第4の実施形態における記録ヘッドモジュール402の制御基板に搭載される、ASIC706の内部構成を示すブロック図、図24はASIC706に設けられるモジュール1603、1604および1609にて実行される処理の手順を示すフローチャートである。
この第4の実施形態において、2302〜2310は、図16に示した1602〜1610と略同一である。但し、本実施形態におけるコマンド解析部2303は、予備吐出必要値、画像の縦、横サイズ、データの色などのコマンドを解析する外、ラインスキップコマンドの解析も行う。そして、ラインスキップコマンド以外のコマンドに対しては、上記第1の実施形態と同様に解凍動作およびカウント対象データのカウント動作などを行うが、ラインスキップコマンドを受けた場合には、以下のようなカウント制御を行う。
すなわち、コマンド解析部2303では、その画像の縦サイズが、予備吐出必要値以上であるか否かを判定し(ステップS2403)、予備吐必要値以上であると判断された場合には、ラインスキップコマンドが送付されると、予備吐フラグをONにして予備吐出制御部2310に予備吐出の実行を通知し(ステップS2409)、カウント値をリセットする(ステップS2410)。
また、ステップS2403において画像の縦サイズが予備吐出必要値以下であると判断された場合には、そのライン数分のカウント値を加算(カウントダウンを行う合は減算)する(ステップS2404)。この後、カウント対象データ以外の値が出現した場合には、カウント値をリセットし(ステップS2406,S2407)、また、カウント値が予備吐出必要値になった場合には、上記第1の実施形態と同様に、予備吐出フラグON、カウント値リセット(ステップS2409,S2410)などを行う。
なお、先にも述べたように、カウント対象データとしては、00(16進数)以外の値を含めることも考えられるが、このカウント動作が予備吐出の必要性を判断するために行うカウント動作である以上、カウント対象データとして00(16進数)を除外することはあり得ない。従って、ラインスキップコマンドによる空白数は、それまでにカウントされているカウント値に、カウント対象データのカウント値として、直接加えることができる。
以上説明してきたように、この第4の実施形態においては、ラインスキップコマンドを検出して、解析することにより、効率的に予備吐必要ドット数を検出することができ、より高速に予備吐必要ドット数を検出することができる。
(第5の実施形態)
図25は、本実施形態におけるインクジェット記録装置300の構成を模式的に示す平面図である。
ここに示すインクジェット記録装置300は、図3に示す記録ヘッドモジュール101に相当する記録ヘッドモジュール2502〜2507を、ラインヘッドにおけるノズルの配列方向(X方向)に沿って配列したものとなっている。ここでは、隣接する記録ヘッドモジュールをX方向と直交する方向(記録媒体の搬送方向(Y方向))にオフセットした位置に配置してあり、全体としてX方向に沿って千鳥状に配置されている。
このように、複数の記録ヘッドモジュールを設けることによって、幅の広い記録媒体Pを一回の走査で記録することが可能になる。ここでは、各記録ヘッドモジュール2502〜2507が、それぞれ4インチラインヘッドを4本搭載したものとなっているため、最大約24インチ幅の記録を行うことができる。なお、Im1〜Im3は、幅広用紙2508に記録した図形を示している。
このように、複数台の記録ヘッドモジュールを配置したインクジェット記録装置においても、各記録ヘッドモジュールに対して、上記第1ないし第4の実施形態に示した記録データ処理方式を適用することが可能であり、それによって最適な紙面内予備吐出を行うことが可能になる。
すなわち、この第5の実施形態においては、記録ヘッドモジュールを複数台用いて構成されたインクジェット記録装置においても、各記録ヘッドモジュール毎にラインヘッドの予備吐出を行うか否かを判断するためのインク吐出数を、圧縮データに基づいてより高速にカウントすることができる。しかも、不必要な紙面予備吐を削減することが可能なため、記録画像全体で品位を高めることができると共に、インクの浪費を削減することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記第1〜4の実施形態においては、ラインヘッドを用いたインクジェット記録装置について述べたが、記録データを1ライン分以上記録装置内に保持することができる記録装置であれば、ノズル数の少ない記録ヘッドを用いた記録装置、例えばシリアル型のインクジェット記録装置であっても、本発明を適用することができる。
また、本発明は、インクジェット記録装置における紙面予備吐出を適正化するために記録データの吐出数を圧縮記録データに基づいて検出する場合を例に採り説明したが、本発明における記録データ処理装置および記録データ処理方法は、紙面予備吐出に関する処理に限らず、その他の回復処理、例えばワイピング回復処理などにも適用可能である。一般に、ワイピング回復処理は、ノズルからインクを吐出した場合に、記録ヘッドの吐出口形成面に付着したインクなどを、ブレードなどのワイピング部材を用いて除去する回復処理である。このワイピング回復処理では、予備吐出回復処理とは逆に、吐出量が多い場合に必要となる。このため、本発明における記録データにおけるインク吐出頻度の検出処理を適用することによって、吐出量に応じた適正な回復処理を行うことが可能になる。
さらに本発明は、回復処理以外の処理に限らず、その他の処理、例えば記録ヘッドにおける各ノズルの寿命検出などにも適用可能である。
本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図であり、記録動作を実行しないときの待機状態を示している。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置の構成を模式的に示す側面図であり、記録動作開始時の状態を示している。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録装置における記録ヘッドモジュールによる記録動作時の状態を模式的に示す平面図である。 本発明の実施形態における紙面予備吐出回復処理の具体例を示す平面図である。 本発明の実施形態における紙面予備吐出の例を示す図であり、(a)は1本の横ライン内に1ドットだけ予備吐出を行う例を、(b)は1本の横ライン内に2ドットの予備吐出を行う例をそれぞれ示している。 本発明の実施形態におけるインクジェット記録システムの構成図である。 記録ヘッドモジュールを制御する制御装置の構成を示すブロック図である。 図8にプリンタドライバの構成を示すブロック図である。 圧縮されたデータの解凍後のデータ表現方法の一例を示す図であり、(a)は解凍後のデータが01(16進数)であった場合を、(b)は解凍後のデータが55(16進数)であった場合をそれぞれ示している。 従来の記録データの圧縮方式を模式的に示す図である。 従来の圧縮記録データを示す図で、(a)は横1ライン毎に記録データを圧縮したデータを、(b)は横1〜3ライン目を圧縮したデータをそれぞれ示している。 本発明の第1の実施形態における圧縮方式を示す図である。 本発明の第1の実施形態における圧縮記録データを示す図である。 本発明の実施形態におけるPCで実行される記録データの圧縮処理を示す図であり、メモリのエリア1に各色の記録データが格納される状態を示している。 本発明の実施形態におけるPCで実行される記録データの圧縮処理を示す図であり、メモリのエリア2に各色の圧縮の記録データが格納される状態を示している。 本実施形態における制御装置に搭載されるASICの内部構成を示すブロック図である。 ASIC706にて実行される処理の手順を示すフローチャートである。 複数の縦ラインの記録データをまとめて圧縮した圧縮データの形態を示す図であり、(a)はライン数コマンドが含まれていない場合を、(b)はライン数コマンドが入寮クされている場合をそれぞれ示している。 本発明の第2の実施形態におけるインクジェット記録装置で実行される処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施形態におけるインクジェット記録装置で実行される処理の他の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるインクジェット記録装置で実行される処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第3の実施形態におけるラインヘッドによって記録媒体に形成されるドットおよび空白部分を模式的に示す図である。 本発明の第4の実施形態における記録ヘッドモジュールの制御基板に搭載されるASICの内部構成を示すブロック図である。 ASICに設けられるモジュールにて実行される処理の手順を示すフローチャートである。 本実施形態におけるインクジェット記録装置の構成を模式的に示す平面図である。
符号の説明
101 記録ヘッドモジュール
102 ヘッドユニット
103 ラインヘッドK(ブラック)
104 ラインヘッドC(シアン)
105 ラインヘッドM(マゼンタ)
106 ラインヘッドY(イエロー)
107 回復ユニット
501 予備吐パターン例
502 予備吐パターン例
200 PC(パーソナルコンピュータ)
100 記録ヘッドモジュール
701 制御装置
702 CPU
703 フラッシュメモリ
704 メモリ
705 USB制御部
706 ASIC
707 メモリ
708 ヘッドドライバ
709 モータドライバ
801 プリンタドライバ
802 アプリケーション
805 データ圧縮処理部
1101 圧縮記録データ
1102 圧縮記録データ
1301 圧縮記録データ
1401 メモリ
1602 CPU通信処理部
1603 コマンド解析部
1604 圧縮データ解凍部
1605 メモリ制御部
1606 記録データ制御部
1607 ヘッド通信制御部
1608 予備吐出設定部
1609 設定データカウント部
1610 予備吐出制御部
1801 圧縮記録データ
1804 圧縮記録データ
2302 CPU通信処理部
2303 コマンド解析部
2304 圧縮データ解凍部
2305 メモリ制御部
2306 記録データ制御部
2307 ヘッド通信制御部
2308 予備吐出設定部
2309 設定データカウント部
2310 予備吐出制御部
1801 圧縮記録データ
1804 圧縮記録データ
300 インクジェット記録装置
2502〜2507 記録ヘッドモジュール
P 記録媒体

Claims (20)

  1. 記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って相対的に移動させることによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドの各ライン毎の圧縮記録データを解析して前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出するデータ処理手段と、
    前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記記録ヘッドの回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記圧縮記録データは、前記ノズルの配列方向との交差方向に沿って各ノズルにより記録される各ラインの記録データを所定の情報量毎に分割し、各分割データとその連続数を表すデータとによって圧縮した記録データであり、
    前記データ処理手段は、
    前記圧縮記録データのうち、前記圧縮データを解凍処理すると同時に、一定数以下のインク吐出数を表す分割データをカウント対象データとして検索するデータ解析手段と、
    前記データ解析手段によって検索されたカウント対象データの数を前記ライン毎にカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各ノズルに対するカウント値が所定の閾値に達したか否かを判別する判別手段と、を有し、
    前記回復制御手段は、前記判別手段によって前記カウント値が所定の閾値に達したと判別されたノズルに対して前記回復動作を実行させることを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 前記回復制御手段は、前記圧縮データに基づいて判断されたノズルの使用頻度によって決定された予備吐出タイミングにおいて、記録媒体上へインクを吐出させる吐出回復動作または記録媒体以外の箇所にインクを吐出させる吐出回復動作を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記データ解析手段は、連続的に供給される各ラインの圧縮記録データを前記データ解析手段によって順次解凍処理すると共に、前記一定数以下のインク吐出数を表す圧縮分割データをカウント対象データとして検索し、
    前記カウント手段は、前記解析手段によって検索された複数ライン分のカウント対象データを順次カウントすることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記圧縮記録データは、記録ヘッドの中の複数のノズルによって記録される複数本のラインの記録データを複数本分まとめて連続的に圧縮した記録データであり、
    前記解析手段は、ノズル配列方向と直交する方向における画像のサイズである縦サイズを表す縦サイズデータに基づき、連続する圧縮記録データの各ラインの区切りを解析し、
    前記カウント手段は、前記解析手段によって解析された各ラインの区切りに基づき、前記解析手段によって検索されたカウント対象データのカウント値をリセットすることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記圧縮記録データは、記録ヘッドの中の複数のノズルによって記録される複数本のラインの記録データを連続的に圧縮した記録データであり、
    前記解析手段は、連続的に供給される圧縮記録データが何ライン分の圧縮データであるかを示すライン数コマンドに基づき、連続する圧縮記録データの各ラインの区切りを解析し、
    前記カウント手段は、前記解析手段によって解析された各ラインの区切りに基づき、前記解析手段によって検索されたカウント対象データのカウント値をリセットすることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記圧縮記録データは、インク吐出を行わない空白ラインをスキップして転送するためのラインスキップコマンドを含み、
    前記解析手段は、入力された圧縮記録データに含まれるラインスキップコマンドを検出すると共に、空白ラインの長さを判断し、
    前記カウント手段は、前記空白ラインの長さに応じてカウント値を変更することを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記カウント手段は、前記空白ラインを構成する空白ドット数の値が、前記閾値よりも小さい場合には前記カウント対象データのカウント値に所定のカウント値を加算し、前記空白ドット数の値が、前記閾値よりも大きい場合には、前記カウント対象データのカウント値をリセットすることを特徴とする請求項7に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記カウント対象データは、変更可能であることを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  10. 前記判別手段における前記閾値は、変更可能であることを特徴とする請求項2ないし8のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  11. 前記記録ヘッドは、ノズルの配列方向と直交する方向に沿って複数個並設され、各記録ヘッドは異なる色のインクを吐出することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  12. 前記記録ヘッドは、ノズルの配列方向と直交する方向に沿って複数個並設され、各記録ヘッドは同色のインクを吐出することを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  13. 請求項1ないし11のいずれかに記載のインクジェット記録装置を複数台配列し、前記複数台の記録装置によって記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録システム。
  14. 記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置と、該インクジェット記録装置に対して記録に関するデータを供給するデータ供給手段とを備えた記録システムであって、
    前記データ供給手段は、
    前記記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮手段と、
    前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信手段と、を備え、
    前記インクジェット記録装置は、
    前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、
    前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録システム。
  15. 前記データ圧縮手段は、各ノズルによって記録される各ラインの記録データを所定のデータ量毎に分割し、各分割データとその連続数を表すデータとによって各ラインの記録データを圧縮し、
    前記データ処理手段は、
    前記圧縮記録データのうち、前記圧縮データを解凍処理すると同時に、一定数以下のインク吐出数を表す分割情報をカウント対象データとして検索するデータ解析手段と、
    前記データ解析手段によって検索されたカウント対象データの連続数を前記ライン毎にカウントするカウント手段と、
    前記カウント手段によってカウントされた各ノズルに対するカウント値が所定の閾値に達したか否かを判別する判別手段と、を有し、
    前記回復制御手段は、前記判別手段によって前記カウント値が所定の閾値に達したと判別されたノズルに対して前記回復動作を実行させることを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録システム。
  16. 記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に対し、記録すべき画像データを供給する記録データ供給装置であって、
    前記記録ヘッドの各ノズルによって記録すべき画像の各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮手段と、
    前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信手段と、を備えることを特徴とするインクジェット記録データ供給装置。
  17. 請求項16に記載の供給装置から前記インクジェット記録装置に供給された圧縮記録データを処理する記録データ処理装置であって、
    前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、
    前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録システム。
  18. 記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記記録ヘッドと前記記録媒体とを前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って相対的に移動させることによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録方法であって、
    前記記録ヘッドの各ノズルによって記録される各ラインの圧縮記録データを解析して前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出するデータ処理工程と、
    前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出状態に保つための回復動作を制御する回復制御工程と、を備えたことを特徴とするインクジェット記録方法。
  19. 記録ヘッドに配列された複数のノズルからインクを吐出すると共に、前記ノズルの配列方向と交差する方向に沿って前記記録ヘッドに対し相対的に記録媒体を搬送することによって前記記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置に対し、記録すべき画像データを供給する記録データ供給方法であって、
    前記記録ヘッドの各ノズルによって記録すべき画像の各ライン毎に前記記録データを圧縮するデータ圧縮工程と、
    前記データ圧縮手段によって圧縮された各ラインの圧縮記録データを前記インクジェット記録装置に送信する送信工程と、を備えることを特徴とする記録データ供給方法。
  20. 請求項19に記載の記録データ供給方法によって前記インクジェット記録装置に供給された圧縮記録データを処理する記録データ処理方法であって、
    前記圧縮記録データに基づき前記記録ヘッドの各ノズルの使用頻度を検出する検出手段と、
    前記各ノズルの使用頻度に基づき、前記ノズルを適正な吐出性能に保つための回復動作を制御する回復制御手段と、を備えたことを特徴とする記録データ処理方法。
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