JP2006297035A - 家具転倒防止装置 - Google Patents

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JP2006297035A
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Haruo Toyooka
治夫 豊岡
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Abstract

【課題】家具1の地震時転倒防止として、従来、天井の突張り式、壁面のネジ固定式、壁面のアンカーボルト固定式のものであったが、化粧天井の存在、RC壁面の損傷、取付高さの不一致などに問題があり、又アンカーボルトの取付に際しては専門の作業員が必要であった。
【解決手段】家具転倒防止装置は水平材4と垂直材5aより構成され、家具1の上面背部を木ネジ7により固定し、又RC壁面側は軟性板6の貼りつけた垂直材5aを接着剤にて固定し、地震時の家具1の転倒を防止するものである。
このように小形の単純構造であり、取付高さに関係なく、安価で一般家庭の主婦でも容易に取付・取外しができ、RC壁面に損傷を与えないものにした。
【選択図】 図3

Description

発明の詳細な説明
発明の属する技術
この発明は地震時において家具又は事務棚の正面方向の転倒を防止する転倒防止装置に関する。
従来の家具転倒防止装置は 1例として図2に示すように家具1上面の両側背部に突張り型転倒防止装置3(以下突張り金具と称する。)を設置して鉄筋コンクリート(以下RCと称する。)の天井に上端を押し付け、家具1の転倒時の上方向変位を下方向に押し戻し転倒を防止するものである。
又2例として、L型金物を家具上面の両側背部に、他方を鴨居高さのRC壁面の埋込木材に直接木ネジで固定するものである。
又3例として、家具背面のRC壁面にアンカーボルトを打設して、L型金物を家具1の上面両側の背部に木ネジで固定し、他方をRC背面のアンカーボルトで固定するものである。
発明が解決しようとする課題
しかし上記した従来の家具1の転倒防止装置では天井が化粧天井の場合、突張り金具の使用ができない。
又背面のRC壁面の埋込木材の高さが家具1の上面高さより離れている時はL型金物が使用できない。
又専門作業員によるRC壁面のアンカーボルト穴明け加工、同ボルト取付によるRC壁面の損傷が生じた。
例えば1例において、天井が化粧天井の場合、突張り用金具3を使用するには化粧天井を貫通させるか、又は突張り荷重に対して十分の強度の化粧天井とする方法があるが、現実的な対策とは言えない。
又この突張り金具はかなり大きいものであり、家具1の両側背面の天井まで伸びており外観が良くない。
例えば2例において、家具1の天端の高さがRC壁面の埋込木材とほぼ同一高さでない時は、L型金物の垂直取付板が背面埋込木材に届くよう長く製作しなければ取付けることはできない。
このような場合家具の水平転倒荷重に十分絶えられるようL型金物の補強を要する。
例えば3例において、RC壁面の取付位置に穴明けしてアンカーボルトを埋込み、これによりL型金物を固定する方法であるが、このアンカーボルト取付作業は専門作業員に頼るものであり、又RC壁面に損傷を与えることになります。
課題を解決するための手段
この発明は上記に鑑み開発され図1に示すように上部に化粧天井の有無に関係なく、RC背壁面の埋込木材の取付高さに関係なく、又RC壁面に損傷を与えることなく設置可能であり、家具1又は事務棚(以下家具1と称する。)の上面背部の取付けで、小寸法の家具転倒防止装置2であり、ほぼ全体が隠れた状態で設置され、見えにくい。
このように取付に対して制約が少なく、小型簡単構造で安価であり、一般家庭の主婦でも容易に取付け・取外しができることを特徴とする。
地震時に転倒の予想される家具1の上面背部に複数の転倒防止装置2を取付け、RC壁面との接続により家具1の転倒を防止する。
転倒防止装置2のRC壁面側の垂直板5a・5bには単数又は複数のゴム板又は軟性プラスチック板(以下軟性板6と称する。)を接着剤により貼付けており、これに接着剤を塗布してRC壁面に固定する。
又家具1と転倒防止装置2は木ネジ7、タッピング又は小ネジ(以下木ネジ7と称する。)にて固定する。
以下図面に基づき本発明例を説明する。
本発明に係わる家具転倒防止装置2は家具1の上面背部に木ネジ7により固定され、RC壁面座面は接着剤により接続され、地震時の家具1の転倒を防止する。
RC壁面に近接した家具1の転倒防止装置2は家具1との接続が鋼製又はプラスチック製の平面板4と、RC壁面との接続を鋼製又はプラスチック製の垂直板5a・5bの固定により行われる構成である。この平面板4には家具の上面接続用の単一又は複数の木ネジ7穴と垂直板5a・5bとの接合用の小ネジ8用の穴がついている。
垂直板5a・5bは水平板4接続用として図3に示すように上下の一端をL曲げ加工し、この部分に小ネジ8穴を加工するか又は図4に示すように接続用小ネジ8穴付き平板を溶接したものであり、RC壁面との接着部に単数又は複数の軟性板6を貼付けたものである。
平板4と垂直板5a・5bとの接続用として小ネジ8が取付けられているがこれは地震時の滑動により家具1が側面方向に移動した時家具転倒防止装置2のRC壁面の接着面に過大な曲げモーメントが生じ、RC壁面との接着面が剥離するのを防止するためのものであり、ネジ接合部を設けこの荷重を排除したものである。
垂直板5a・5bには単数又は複数の弾性率・形状率に合わせた適正板厚の軟性板6を接着剤にて貼付けている。
発明の効果
以上説明した通り、家具転倒装置の垂直板5a・5bは地震時の水平荷重や曲げモーメントにより撓み変形を起こすがこれを垂直板に貼付けた軟性板6が撓みを吸収し、RC壁面との薄層の接着剤に局部的な過大剥離引張力を発生させないようにしたものである。
家具転倒装置の垂直板5a・5bに張付けた軟性板6に接着剤を塗布し、RC壁面に圧着状態で家具1の取付け位置を決めし、木ネジ7を取付だけの簡単な作業で良いため、一般家庭の主婦でも容易に設置できるものである。
又転倒防止装置2の撤去に際してはカッターナイフや小型の鋸で軟性板転倒防止装置の垂直板5a・5bの6を切断した後RC壁面の残った軟性板をカッターナイフで除去すれば良い。
必要な場合周囲の壁面と同じ色の塗料をタッチアップで塗装すれば良い。
このように転倒防止装置2を撤去する場合でも一般家庭の主婦でも容易に取外しができ、RC壁面に損傷を与えないで施工できるものである。
又取付け位置が家具1の上面背部で、小寸法の家具転倒防止装置2であるため、ほぼ全体が隠れた状態で設置され、外観が見えにくい。
又従来、簡単に取付・取外しができ、RC壁面に損傷を与えないで、安価で外観が見えにくい、このような地震時の転倒防止装置が開発されていなかったため、その普及は少なかったが、このような製品の開発により普及が拡大し、地震時の災害防止に極めて大きな効果がある。
家具転倒防止装置取付状況図 突張り型の家具転倒防止装置取付状況図 L曲げ垂直材付き家具転倒防止装置組立図 平板溶接垂直材付き家具転倒防止装置組立図
符号の説明
1 家具
2 RC壁面の転倒防止装置
3 突張り型の家具転倒防止装置
4 水平材
5a L曲げ加工の垂直材
5b 穴付き平板溶接の垂直材
6 軟性板
7 木ネジ
8 小ネジ・座金・ナット

Claims (1)

  1. 鉄筋コンクリート壁面に近接した家具又は事務棚の上面両側に木ネジで、又鉄筋コンクリート壁面を接着材で固定し、地震時の家具転倒防止を行うことを目的とした金属又はプラスチック製のものとし、鉄筋コンクリート壁面との座面にゴム板又は軟性プラスチック板を貼付けていることを特徴とする家具転倒防止装置。
JP2005153025A 2005-04-25 2005-04-25 家具転倒防止装置 Pending JP2006297035A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010012023A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Fuji Latex Kk 耐震支持具及び取付方法

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