JP2006296088A - モータ制御装置及びモータ制御方法 - Google Patents

モータ制御装置及びモータ制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ブラシレスモータに配置される回転位置センサを不用とした上で、正弦波状の電流をモータの巻線に通電することができるモータ制御装置を提供する。
【解決手段】 第1通電信号形成回路4は、通電回路2の出力電圧に基づいてブラシレスモータMの3相巻線Lu,Lv,Lwに発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングをコンパレータ401により検出して120度通電波形の第1通電信号Sxを形成し、第2通電信号形成回路5は、通電回路2の出力電流に基づいて相電圧方程式により当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧波形Eu,Ev,Ewを演算し、概略正弦波の第2通電信号Syを形成する。選択回路6は、第1,第2通電信号Sx,Syの何れかを所定条件に応じて選択し、通電回路2は、選択された通電信号SzをモータMの3相巻線Lu,Lv,Lwに通電する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、永久磁石を備えて構成される3相ブラシレスモータを駆動制御するモータ制御装置及びモータ制御方法に関する。
近年、ブラシレスモータはその効率の優秀性から家電機器に使用され、また、小形で形状の自由度も高いことから情報機器などに使用されている。情報機器では、例えば記録媒体であるディスクを回転駆動し、データや信号を記録/読み出しするディスク記憶装置に使用されている。この時、ディスクはスピンドルモータに固定されて高速回転される。
従来のスピンドル制御装置では、スピンドルモータに取り付けられているホ−ル素子の出力信号をアンブで増幅して擬似正弦波波形を形成し、これをPWM信号化して通電手段によりスピンドルモータの各相巻線に供給するようにしている。即ち、正弦波状の信号を通電することで、低振動・低騒音、更には省電力を実現している。以上のような技術は、例えば特許文献1〜3などに開示されている。
また、スピンドルモータの制御装置については、小型化や低コスト化などが要求されているが、モータに取り付けられたホ−ル素子がその障害になっているという問題がある。このため、ホ−ル素子などの位置センサを不要としてモータを駆動する方式が、例えば特許文献4などで提案されている。
再表01/039358号公報 特開2004−242417号公報 特開2003−339143号公報 特開平01−008890号公報
特許文献4に開示されている駆動方式は、3相の内2相に電流を流して残りの1相を開放状態にしておき、開放相の電圧と基準電圧との比較によりモータの巻線が回転中に発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出し、それを基準として通電位相を決定するようになっている。しかしながら、この方式では開放相を必要とするため、正弦波状の波形を使用する場合のように連続的な通電ができず、振動や騒音の発生が避けられないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みて成されたものであり、その目的は、ブラシレスモータに配置される回転位置センサを不用とした上で、正弦波状の電流をモータの巻線に通電することができるモータ制御装置及びモータ制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のモータ制御装置は、
永久磁石を備えて構成される3相ブラシレスモータを駆動制御するもので、
出力電圧に基づいて当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出し、120度通電波形の第1通電信号を形成する第1通電信号形成手段と、
出力電流に基づいて相電圧方程式により当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧波形を演算し、概略正弦波の第2通電信号を形成する第2通電信号形成手段と、
前記第1,第2通電信号の何れか一方を、所定条件に応じて選択する選択手段と、
この選択手段により選択された通電信号を、前記ブラシレスモータの3相巻線に通電する通電手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、ホールICのような位置検出手段を必要とせずに、誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出することで120度通電波形の第1通電信号を形成し、また、相電圧方程式により誘起電圧波形を演算した結果に基づき概略正弦波の第2通電信号を形成することができる。そして、これら通電信号を、所定条件に応じて選択的にブラシレスモータの3相巻線に通電することで、ブラシレスモータを低振動且つ低騒音で駆動することができる。
(第1実施例)
以下、本発明の第1実施例について図1乃至図8を参照して説明する。図1は、モータ制御装置1の全体構成を示す機能ブロック図である。通電回路(通電手段)2はインバータとして構成され、外部から供給される例えば12Vの電源VccとGND間にFETを直列に接続し、その中点を出力電圧Vu,Vv,Vwとして出力する3アームのスイッチング回路2aと、通電信号をFETのゲートに供給するためのゲートドライブ回路2bから成る。通電回路2の各相出力端子は、回転子に永久磁石を備えて構成されるブラシレスモータMの巻線Lu,Lv,Lwに接続されている。また、モータ巻線Lu,Lv,Lwの中性点はVnとしてモータ制御装置1に接続されており、中性点電圧Vn及び出力電圧Vu,Vv,Vwは、第1通電信号形成回路(第1通電信号形成手段)4及び第2通電信号形成回路(第2通電信号形成手段)5に入力されている。電流検出回路(電流検出手段)3は、通電回路2とモータ巻線Lu,Lv,Lw間の図示しないシャント抵抗、或いはスイッチング回路2aのFET、或いは同FETと直列に接続されたシャント抵抗の何れかの両端を入力として、モータ巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流に比例した信号Iu,Iv,Iwを出力し、これらは第2通電信号形成回路5に入力されている。
第1通電信号形成回路4の入力には電圧指令Duty及びスタート信号Startが接続されており、第1通電信号形成回路4は、第1通電信号Sx及び回転数信号Snを選択回路(選択手段)6に出力している。また、第2通電信号形成回路5の入力にも電圧指令Dutyが接続され、第2通電信号形成回路5は、第2通電信号Sy及び安定信号Skを選択回路6に出力している。スタート信号Startは、選択回路6にも出力されており、選択回路6からは、選択通電信号Szが通電回路2に対して出力されている。以上によりモータ制御装置1が構成されている。
図2は、第1通電信号形成回路4の構成を示すものである。コンパレータ401a,401b,401cの非反転入力端子には、夫々出力電圧Vu,Vv,Vwが与えられており、反転入力端子には、共通に中性点電圧Vnが与えられている。そして、コンパレータ401a,401b,401cの出力端子は、ロジック回路402に接続されている。ロジック回路402は、内部にラッチ回路402aと計測カウンタ402b及び遅延カウンタ402cを備えて構成されている。
コンパレータ405の非反転入力端子には電圧指令Dutyが与えられており、反転入力端子には、三角波発生回路404により出力される三角波信号(搬送波信号)が与えられている。コンパレータ405の出力信号は、ロジック回路402及びAND回路403a,403b,403cの入力信号として与えられる。また、ロジック回路402にはスタート信号Startが入力されており、ロジック回路402からは回転数信号Snが出力されると共に、第1通電信号Sxとしての信号Upx,Unx,Vpx,Vnx,Wpx,Wnxが出力される。但し、それらの内、正側に対応する信号Upx,Vpx,Wpxについては、AND回路403a,403b,403cを介して出力される。
図3は、第2通電信号形成回路5の構成を示すものである。演算回路502aには、フィルタ回路501aを介した出力電圧Vu,電流信号Iu及びフィルタ回路501dを介した中性点電圧Vnが入力され、比較回路504に対して誘起電圧信号Euを出力するようになっている。また、誘起電圧信号Euは、同時に分圧回路503aを介して比較回路504に出力されている。上記U相に対応する構成と同様に、V相,W相に対応して、フィルタ回路501b,501c及び演算回路502b,502c更には分圧回路503b,503cが構成されている。
比較回路504は、演算回路502a,502b,502cより出力される6つの信号と、例えば電源電圧の1/2に設定される基準電位Vrとを入力として12個の比較信号s0〜s11を出力する。ロジック回路505は、比較回路504より与えられる比較信号に基づいて各相通電位相信号Pa,Pb,Pcを波形生成回路506a,506b,506cに出力し、波形生成回路506a,506b,506cは,電圧指令Dutyを受けて各相の波形信号Su,Sv,Swを出力する。
それらの波形信号Su,Sv,Swは、コンパレータ508a,508b,508cの非反転入力端子に与えられ、コンパレータ508の反転入力端子には、三角波発生回路507より出力される三角波信号(搬送波信号)が与えられている。そして、コンパレータ508a,508b,508cは、第2通電信号Syとしての信号Upy,Vpy,Wpyを出力し、またそれらは反転回路509a,509b,509cを介して信号Uny,Vny,Wnyとして出力される。
次に第2通電信号形成回路5の動作について、図6乃至図8も参照して説明する。PWM波形である出力電圧Vu,Vv,Vwと中性点電圧Vnは例えば抵抗とコンデンサから成るフィルタ回路501a,501b,501c,501dにより積分されて各相の演算回路502a,502b,502cに入力されている。演算回路502a内のオペアンプAMP1の周辺抵抗Ra,Rb,Rc,Rdは同一抵抗値であり、オペアンプAMP1には基準電位Vrを基準とした出力電圧と中性点電圧の差が出力される。即ち、オペアンプAMP1の出力は次のようになる。
VAMP1=−(Vu−Vn)+Vr …(1)
また、オペアンプAMP2の出力は図3に示す回路定数記号を使用して表すと次のようになる。
VAMP2=(R3/R1)(Vu−Vn)
−R3C1・dIu/dt−(R3/R2)Iu+Vr …(2)
ここで、R3C1をモータMの1相のインダクタンスLに電流検出回路3の倍率の逆数を乗算した値とし、(R3/R2)をモータMの1相の巻線抵抗Rに電流検出回路3の倍率の逆数を乗算した値とし、そして(R3/R1)を「1」に設定すると、オペアンプAMP2の出力(=Eu)は(3)式になる(相電圧方程式)。
Eu=Vu−Vn−LdIu/dt−RIu+Vr …(3)
これを図6に示すモータMの等価回路と照らし合わせると、誘起電圧euと一致する。他の相についても同様であり、モータMの誘起電圧eu,ev,ewは基準電位Vrを基準とする(+Vr)信号Eu,Ev,Ewとして出力される。尚、抵抗R4は発振防止用の抵抗である。
図7は、誘起電圧信号Eu、Ev、Ewと、分圧により得られた0.366倍の誘起電圧信号Eu、Ev、Ewと、比較回路504より出力される比較信号s0〜s11の各波形を示している。誘起電圧信号Eu、Ev、Ewが正弦波状の信号であれば、比較信号s0〜s11によって1周期が24の領域に区分される。即ち、比較信号s0〜s11は、以下のような各入力信号の比較結果より得られる。尚、分圧された0.366倍の誘起電圧信号をEu’、Ev’、Ew’とする。
比較信号 比較動作
s0 Eu>Ew
s1 Ev>Eu
s2 Ew>Ev
s3 Eu>Vr
s4 Ev>Vr
s5 Ew>Vr
s6 Eu>Ew’
s7 Ev>Eu’
s8 Ew>Ev’
s9 Eu>Ev’
s10 Ev>Ew’
s11 Ew>Eu’
即ち、各比較信号s0〜s11が夫々示すハイ,ロウレベルにより電気周期は2分割される。そして、比較信号s0〜s11は互いに出力タイミングが異なるので、それらのハイ,ロウレベルの組み合わせにより1電気周期がほぼ15度ずつに24分割されることになる(回転位置「00」〜「23」)。
以上のような比較信号s0〜s11を得るため、分圧回路503a,503b,503cの分圧比は0.366としている。これは、分圧比をmとすると、図7よりEu=Eu’という関係が成立する夫々の位相角は、Eu=15°、Eu’=45°であるから、
m・sin45°=sin15°
m=sin15°/sin45°=0.366 …(4)
として決定される。
また、図4は、第2通電信号形成回路5における波形整形回路506aの構成を示すものである。電圧指令Dutyは、ボルテージホロア506rを介した後に反転回路506Sにより電位Vrを基準として反転され、分圧回路506xはこれらの電位Duty、(2Vr−Duty)、Vrに基づいて分圧信号を生成する。
分圧回路506xは12レベルの余弦波形状信号を形成する回路であり、その最大レベルは電圧指令Dutyの変化に応じて変化する。そして、分圧回路506xより出力される分圧信号は、選択回路506yにより通電位相Paに応じて選択されると、ボルテージホロア506tを介し波形信号Suとして出力される。図8に、分圧電圧と通電位相及び生成された波形信号Suの関係を示す。
尚、波形生成回路506b,506cも同様に構成されており、以って3相の概略正弦波の波形信号Su,Sv,Swが生成される。波形信号Su,Sv,Swは、コンパレータ508a,508b,508cによって三角波発生回路507が出力する三角波波形と比較されることでPWM信号化され、第2通電信号Syとしての信号Upy,Vpy,Wpy、反転回路509a,509b,509cを介して信号Uny,Vny,Wnyとなる。
次に、本実施例の作用について図5も参照して説明する。スタート信号Startがインアクティブ(ストップ)の場合、選択回路6は、通電信号Szとしてスイッチング回路2aを構成する6個のFETをオフさせる信号を出力している。スタート信号Startがアクティブ(スタート)になると、選択回路6は、通電信号Szとして第1通電信号Sxを選択して出力する。第1通電信号形成回路4は、スタート信号Startを受けて動作を開始し、測定カウンタ402bと遅延カウンタ402cが図5(a),(b)に示すように所定の周期で動作する。
ロジック回路402は、遅延カウンタ402cが形成するタイミング信号を受けて所謂120度通電波形を発生する。この内スイッチング回路2aにおける正側のFETのオンオフ信号に対応する信号は、AND回路403a,403b,403cにおいて、電圧指令Duty,三角波発生回路404及びコンパレータ405の作用により形成されたPWM信号と合成されて、図5(c)に示すようなPWM波形となっている。以上の動作により所定の周波数(例えば1Hz)で所定の相順により、更に電圧指令Dutyに依存したデューティのPWM信号が通電がされるから、モータMは同期して回転を始める。
モータMの回転により巻線Lu,Lv,Lwに誘起電圧が発生すると、出力電圧Vu,Vv,Vwは図5(d)に示す波形となる。コンパレータ401aは、出力電圧Vuと中性点電圧Vnとを入力として動作するから、誘起電圧を含む巻線Luの両端電圧の正負に対応する信号を出力し始める(図5の記号Aを参照)。コンパレータ401a,401b,401cの出力信号は、ロジック回路402のラッチ回路402aによりPWM信号のオンからオフへの変化タイミング(立下りエッジ)でラッチされ、図5(e)に示す信号となる。これらの信号の変化タイミング(図5の記号Bを参照)は誘起電圧のゼロクロスタイミングを示す信号であり、ロジック回路402内の測定カウンタ402bの起点となる。
測定カウンタ402bは、誘起電圧のゼロクロスタイミングの変化周期を測定し続け、遅延カウンタ402cは、測定カウンタ402bの終点を起点として測定結果の1/2に相当する時間のカウントを実行する。このように、測定カウンタ402bと遅延カウンタ402cとは、誘起電圧つまりモータMの回転位置に対応した動作を開始し、回転位置に対応した通電がなされてモータMは加速する。
以上の動作でモータMは始動し、所謂120度通電により駆動される。ここで、位置検出に対応する誘起電圧の検出に対して、第1通電信号形成回路4内での感度はコンパレータ401a,401b,401cのみに依存するので、このコンパレータ401としてオフセット調整された素子を使用することで高感度の誘起電圧検出が可能となる。以って、誘起電圧が小さい極低速においても位置の検出ができる。第1通電信号形成回路4は、所定の回転数に到達したか否かを例えば測定カウンタ402bの値が所定値以下となったことで検出し、回転数信号Snとして選択回路6に出力する。
電流検出回路3及び第2通電信号形成回路5は、第1通電信号形成回路4により形成された通電信号が選択回路6により選択されて、モータMを120度通電で駆動している最中でも動作している。電流検出回路3は、上述したように例えば通電回路2とモータ巻線Lu,Lv,Lw間の図示しないシャント抵抗の両端電圧を入力とし、これを増幅して電位Vrを基準にモータ巻線Lu,Lv,Lwに流れる電流に比例した信号Iu,Iv,Iwを出力している。通電回路2の入力はこれに限定されるものではなく、例えばスイッチング回路2aの負側FETの両端や、同FETと直列に接続されたシャント抵抗の両端電圧を入力として増幅し、負側FETのオンタイミングなどでサンプルホールドしても同じ結果が得られる。
誘起電圧信号Eu,Ev,Ewと夫々の分圧信号及び基準電位Vrを入力とする比較回路504は、図7に示すように各入力信号を比較して信号s0〜s11を出力する。ロジック回路505は比較信号s0〜s11を受けて図6に示すような回転位置「00」〜「23」として認識する。
誘起電圧信号Eu,Ev,Ewは、モータMの回転数が低く誘起電圧が小さい状態では正確に演算されず、回転位置は必ずしも図7に示す順序で検出されないが、モータMの回転数が上昇するにつれて所定の順序で検出されるようになる。ロジック回路505は、この回転位置の順序を判定し、例えば1電気周期間において所定の順序ならば回転位置検出可能と判断して安定信号Skを出力する(位置検出可否判定手段)。
選択回路6には、第1通電信号形成回路4から回転数信号Snが、第2通電信号形成回路5から安定信号Skが与えられ、選択回路6は、回転数信号Snと安定信号Skが共にアクティブになると、第1通電信号Sxに替えて第2通電信号Syを選択し、通電信号Szとして出力する。
第2通電信号形成回路5において、ロジック回路505は、検出した回転位置に対応して各相通電位相Pa,Pb,Pcを出力する。この際、モータMの回転が高速になるにつれて進み位相とすることが望ましい。すると、波形生成回路506(a〜c)は通電位相P(a〜c)を受けて概略正弦波状の波形を形成し、第2通電信号Syとしての信号Upy,Vpy,Wpy並びにUny,Vny,Wnyが出力される。以上の動作により、モータ巻線電流に基づいた誘起電圧の演算が行われ、誘起電圧から回転位置及び通電位相を決定し、電圧指令及び通電位相から正弦波波形を生成して、これによりモータ巻線に通電が行われるセンサレス正弦波駆動を実現している。
以上のように本実施例によれば、第1通電信号形成回路4は、通電回路2の出力電圧に基づいてモータMの3相巻線Lu,Lv,Lwに発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングをコンパレータ401により検出して120度通電波形の第1通電信号Sxを形成し、第2通電信号形成回路5は、通電回路2の出力電流に基づいて相電圧方程式により当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧波形Eu,Ev,Ewを演算し、概略正弦波の第2通電信号Syを形成する。そして、選択回路6は、第1,第2通電信号Sx,Syの何れか一方を所定条件に応じて選択し、通電回路2は、選択された通電信号Szを、モータMの3相巻線Lu,Lv,Lwに通電するようにした。
また、選択回路6は、始動を含むモータのMの低速回転時に第1通電信号Sxを選択し、中高速回転時に第2通電信号Syを選択する。より具体的には、ロジック回路505が安定信号Skを出力すると、上記の選択切換えを行う。
従って、低速から高速まで回転数範囲が広いセンサレス駆動を行うことができる。また、モータMの振動・騒音が課題となる中高速回転では正弦波駆動を行うので、これを最小限に抑制できる。また、低速より位置検出が可能となるので、第2通電信号形成回路5のみで駆動を行う場合と比較して、モータMの始動から高速回転に到達するまでの時間を低減できる。更に、第1通電信号形成回路4から第2通電信号形成回路5への切換を、所定の回転数以上で且つ第2通電信号形成回路5での位置検出が可能な状態であることを判定した上で行うので、脱調などが発生すること無く切換が安定に実行される。
(第2,第3実施例)
図9,図10は本発明の第2,第3実施例を示すものであり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第1実施例では、第1通電信号形成回路4におけるPWM信号の合成方式として、スイッチング回路2aを構成する正側FETのみをPWM制御する、所謂片側PWM制御を行うようにした。
これに対して、第2実施例では、図9に示すように正負FETを共にPWM制御する両側PWM制御を行う。この場合、オンオフデューティが50%状態で出力電圧ゼロと等価となり、これに微小のデューティ増加で低電圧の出力が可能となる。そして、FETのオン時間はデューティ50%付近となるから、最小オン時間を小さくする必要が無くなる。また、第1通電信号形成回路4内のコンパレータ401a,401b,401cの遅れ時間の影響も少なくなる。
また、図10に示す第3実施例は、図9に示すPWM制御の同一相に対応するアームの正側,負側FETについては、常に一方のPWM信号を反転した信号を与えるようにした場合を示す。
以上のように第2,第3実施例によれば、第1通電信号形成回路4は、スイッチング回路2aを構成する正負のFET夫々に対応するPWM信号を形成して出力するので、より高精度で制御を行うことができる。
本発明は上記し又は図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のような変形又は拡張が可能である。
本実施例では、電圧指令Dutyに応じてモータMへの供給電圧を決定する構成としたが、電流指令を入力として電流検出結果との比較により電圧を決定するように電流制御ループを構成してもよい。
また、ブラシレスモータMの中性点電圧を使用しているが、これに限定されるものではなく、例えば3相の出力電圧を抵抗で合成した電圧を擬似中性点として使用しても良い。
第1通電信号から第2通電信号への切換を、「所定の回転数以上」、「第2通電信号形成回路5での位置検出が可能な状態」の何れか一方の条件が成立した場合に行うようにしても良い。
DVD機器などでディスクにレーザで印字する場合などは、低速で安定回転が求められる。本実施例では、高感度の誘起電圧ゼロクロスタイミング検出により位置検出を可能としているが、これに加えて極低デューティのPWM電圧をモータMに供給する必要がある。例えば、高速回転が10000rpmを越える回転数でこの低速回転が30rpmとすると、1/300以下の回転を実現する必要があり、これに伴いPWMデューティも同程度の極小さなデューティとなる。例えばPWM周波数を100kHzとすると、このことは通電回路2のFETの最小オン時間を数nsecとなるように設計する必要があり現実には困難である。
しかし、本実施例では、第1通電信号形成回路4内の三角波発生回路404と第2通電信号形成回路5内の三角波発生回路507を夫々独立して構成しており、異なるPWM周波数を設定することが可能である。つまり、三角波発生回路404の周波数を例えば1kHz、三角波発生回路507の周波数を100kHzと設定する。斯様に構成すれば、低速回転では低デューティのため電流も極小さく、可聴領域の周波数でも騒音は発生しない。
また、これに限ることなく、DVD機器本体からの低速回転指令により低PWM周波数を選択する構成としても良い。
本発明の第1実施例であり、モータ制御装置の全体構成を示す機能ブロック図 第1通電信号形成回路の構成を示す図 第2通電信号形成回路の構成を示す図 第2通電信号形成回路における波形整形回路の構成を示す図 第1通電信号形成回路の動作を示すタイミングチャート モータの等価回路図 誘起電圧信号、分圧された誘起電圧信号、比較回路より出力される比較信号の各波形を示す図 波形整形回路における分圧電圧、通電位相及び生成された波形信号の関係を示す図 本発明の第2実施例を示す図5相当図 本発明の第3実施例を示す図5相当図
符号の説明
図面中、1はモータ制御装置、2は通電回路(通電手段)、2aはスイッチング回路(インバータ)、3は電流検出回路(電流検出手段)、4は第1通電信号形成回路(第1通電信号形成手段)、5は第2通電信号形成回路(第2通電信号形成手段)、6は選択回路(選択手段)、505はロジック回路(位置検出可否判定手段)を示す。

Claims (10)

  1. 永久磁石を備えて構成される3相ブラシレスモータを駆動制御するもので、
    出力電圧に基づいて当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出し、120度通電波形の第1通電信号を形成する第1通電信号形成手段と、
    出力電流に基づいて相電圧方程式により当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧波形を演算し、概略正弦波の第2通電信号を形成する第2通電信号形成手段と、
    前記第1,第2通電信号の何れか一方を、所定条件に応じて選択する選択手段と、
    この選択手段により選択された通電信号を、前記ブラシレスモータの3相巻線に通電する通電手段とを備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記選択手段は、始動を含むモータの低速回転時に前記第1通電信号を選択し、中高速回転時に前記第2通電信号を選択することを特徴とする請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記第2通電信号形成手段は、前記誘起電圧波形の演算結果に基づいて前記第2通電信号の検出が可能か否かを判定する位置検出可否判定手段を有しており、
    前記選択手段は、前記判定結果に基づいて前記第1通電信号から前記第2通電信号に選択を切り換えることを特徴とする請求項2記載のモータ制御装置。
  4. 前記第1通電信号形成手段及び前記第2通電信号形成手段は、前記通電信号をPWM信号として出力すると共に、夫々のPWM信号の搬送波周波数は異なるように設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のモータ制御装置。
  5. 前記通電手段は、インバータ回路として構成され、
    前記第1通電信号形成手段は、前記インバータ回路を構成する正負のスイッチング素子夫々に対応するPWM信号を形成して出力することを特徴とする請求項4記載のモータ制御装置。
  6. 永久磁石を備えて構成される3相ブラシレスモータを駆動制御する方法であって、
    出力電圧に基づいて当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧のゼロクロスタイミングを検出し、120度通電波形の第1通電信号を形成し、
    出力電流に基づいて相電圧方程式により当該モータの3相巻線に発生する誘起電圧波形を演算して概略正弦波の第2通電信号を形成し、
    前記第1,第2通電信号の何れか一方を所定条件に応じて選択し、前記ブラシレスモータの3相巻線に通電することを特徴とするモータ制御方法。
  7. 始動を含むモータの低速回転時に前記第1通電信号を選択し、中高速回転時に前記第2通電信号を選択することを特徴とする請求項6記載のモータ制御方法。
  8. 前記誘起電圧波形の演算結果に基づいて前記第2通電信号の検出が可能か否かを判定し、
    前記判定結果に基づいて前記第1通電信号から前記第2通電信号に選択を切り換えることを特徴とする請求項7記載のモータ制御方法。
  9. 前記通電信号をPWM信号として出力すると共に、夫々のPWM信号の搬送波周波数が異なるように設定することを特徴とする請求項6乃至8の何れかに記載のモータ制御方法。
  10. 前記前記ブラシレスモータの巻線にインバータ回路を介して通電する場合に、
    前記第1通電信号を、前記インバータ回路を構成する正負のスイッチング素子夫々に対応するPWM信号を形成して出力することを特徴とする請求項9記載のモータ制御方法。

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