JP2003209988A - ブラシレスモータ駆動システム、ブラシレスモータ駆動方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

ブラシレスモータ駆動システム、ブラシレスモータ駆動方法、及びコンピュータプログラム

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JP2003209988A
JP2003209988A JP2002006672A JP2002006672A JP2003209988A JP 2003209988 A JP2003209988 A JP 2003209988A JP 2002006672 A JP2002006672 A JP 2002006672A JP 2002006672 A JP2002006672 A JP 2002006672A JP 2003209988 A JP2003209988 A JP 2003209988A
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brushless motor
rotation speed
speed range
inverter
rectangular wave
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JP2002006672A
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Tetsuo Kanie
徹雄 蟹江
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータに供給される電圧/電流の
高周波成分による損失を抑えつつ、電圧利用率を高くす
ることにより、ブラシレスモータをより高効率化するブ
ラシレスモータ駆動技術を提供する。 【解決手段】 本発明によるブラシレスモータ駆動シス
テムは、ブラシレスモータ(1)と、ブラシレスモータ
(1)を駆動するインバータ(4)と、制御装置(9)
とを備えている。制御装置(9)は、(a)ブラシレス
モータ(1)の回転数が第1回転数範囲(Ns4)にあ
るとき、通電角が120°よりも大きく150°以下で
あり、且つ、矩形波をブラシレスモータ(1)に供給す
るようにインバータ(4)を制御するステップと、
(b)ブラシレスモータ(1)の回転数が前記第1回転
数範囲(Ns4)よりも高い第2回転数範囲(Ns5
にあるとき、PWM制御により生成した疑似正弦波をブ
ラシレスモータ(1)に供給するようにインバータ
(4)を制御するステップとを実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
駆動システム及びブラシレスモータ駆動方法に関する。
本発明は、特に、複数の制御方法のうちの一の駆動方法
が選択的に使用されてブラシレスモータを駆動するブラ
シレスモータ駆動システム及びブラシレスモータ駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】回転界磁形のブラシレスモータは、数十
kW以下の中小容量範囲で高効率を実現するモータとし
て広く使用される。ブラシレスモータの回転子の界磁に
は、永久磁石が使用される。従って、界磁磁束を発生す
るための界磁電流は消費されず、結果として、高効率を
実現できる。
【0003】ブラシレスモータの駆動方法は、ブラシレ
スモータの特性に大きな影響を及ぼす。このため、ブラ
シレスモータの特性の向上のために、様々な駆動方法が
提案されている。
【0004】公開特許公報(特開平8−196096)
には、比較的簡単な制御方法によって電力効率を向上す
ることを目的とするブラシレスDCモータ駆動用インバ
ータ装置が開示されている。当該ブラシレスDCモータ
駆動用インバータ装置は、インバータ通電角を120°
以上180°未満に設定する通電角制御手段を備えてい
る。
【0005】公開特許公報(特開平4−275091)
には、運転効率の低下を招くことなくブラシレスモータ
の回転数を所望の値に確実に設定することができるブラ
シレスモータの駆動制御装置が開示されている。
【0006】特許公報(特公昭60−7476)には、
交流機を駆動するPWM変調インバータの制御装置が開
示されている。当該制御装置は、交流機の速度が低いと
き、インバータにPWM(Pulse Width Modulation)動
作を行わせ、交流機の速度が高いとき、インバータに方
形波動作を行わせる。当該特許公報(特公昭60−74
76)には、インバータの出力電圧のレベルが低く且つ
交流機速度が低い時にはPWM動作が望ましいが、イン
バータの最大出力電圧並びに、交流機の最高速度を得る
ためには、インバータの方形波動作が要求される旨が開
示されている。類似した技術として、公開特許公報(特
開2000−50686)には、疑似正弦波電圧と矩形
波電圧の双方を交流電動機に印加することができる交流
電動機の駆動制御装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ブラ
シレスモータに供給される電圧/電流の高周波成分によ
る損失を抑えつつ、電圧利用率を高くすることにより、
ブラシレスモータをより高効率化するブラシレスモータ
駆動技術を提供することにある。
【0008】本発明の他の目的は、高効率である回転数
範囲を広くするためのブラシレスモータ駆動技術を提供
することにある。
【0009】本発明の更に他の目的は、コストをより低
減するためのブラシレスモータの駆動技術を提供するこ
とにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特
許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との
対応関係を明らかにするために付加されている。但し、
付加された番号・符号は、[特許請求の範囲]に記載され
ている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0011】本発明によるブラシレスモータ駆動システ
ムは、ブラシレスモータ(1)と、ブラシレスモータ
(1)を駆動するインバータ(4)と、制御装置(9)
とを備えている。制御装置(9)は、(a)ブラシレス
モータ(1)の回転数が第1回転数範囲(Ns4)にあ
るとき、通電角が120°よりも大きく150°以下で
あり、且つ、半周期ごとに単一の矩形パルスを含んで構
成される矩形波をブラシレスモータ(1)に供給するよ
うにインバータ(4)を制御するステップと、(b)ブ
ラシレスモータ(1)の回転数が前記第1回転数範囲
(Ns4)よりも高い第2回転数範囲(Ns5)にある
とき、PWM制御により生成した疑似正弦波をブラシレ
スモータ(1)に供給するようにインバータ(4)を制
御するステップとを実行する。
【0012】前記(a)ステップから前記(b)ステッ
プへの移行は、前記矩形波の通電角が130°以上15
0°以下である状態で行われることが好ましい。
【0013】前記矩形波の通電角は、ブラシレスモータ
(1)の回転数に応答して制御されることが好ましい。
【0014】当該ブラシレスモータ駆動システムは、更
に、ブラシレスモータ(1)の電機子を流れる電機子電
流を測定する電流測定器(7u、7v、7w)と、回転
子からうける磁気的相互作用によりブラシレスモータ
(1)の電機子に誘起される誘起電圧を測定する電圧測
定器(8)とを備え、制御装置(9)は、ブラシレスモ
ータ(1)の回転数が第1回転数範囲(Ns4)にある
とき、誘起電圧に応答してインバータ(4)を制御し、
且つ、ブラシレスモータ(1)の回転数が第2回転数範
囲(Ns5)にあるとき、前記電機子電流に応答してイ
ンバータ(4)を制御することが好ましい。
【0015】電流測定器(7u、7v、7w)は、カレ
ントトランスであることが好ましい。
【0016】制御装置(9)は、(c)ブラシレスモー
タ(1)の回転数が第1回転数範囲(Ns4)よりも低
い第3回転数範囲(Ns3)にあるとき、通電角が実質
的に120°であり、且つ、実質的に等しいパルス幅を
有する等幅矩形パルスからなる等幅矩形波をブラシレス
モータ(1)に供給するようにインバータ(4)を制御
するステップを実行することが好ましい。
【0017】制御装置(9)は、(d)ブラシレスモー
タ(1)の回転数が第3回転数範囲(Ns3)よりも低
い第4回転数範囲(Ns2)にあるとき、通電角が12
0°よりも大きく150°以下であり、且つ、振幅が前
記矩形波と異なる他の矩形波をブラシレスモータ(1)
に供給するようにインバータ(4)を制御するステップ
を実行することが好ましい。
【0018】前記矩形波の振幅は、実質的に、前記他の
矩形波の振幅の2倍であることが好ましい。
【0019】制御装置(9)は、(e)ブラシレスモー
タ(1)の回転数が第4回転数範囲(Ns2)よりも低
い第5回転数範囲(Ns1)にあるとき、通電角が実質
的に120°であり、且つ、実質的に等しいパルス幅を
有し、且つ、振幅が前記等幅矩形パルスと異なる他の等
幅矩形パルスからなる他の等幅矩形波をブラシレスモー
タ(1)に供給するようにインバータ(4)を制御する
ステップを実行することが好ましい。
【0020】前記等幅矩形パルスの振幅は、実質的に、
前記他の等幅矩形パルスの振幅の2倍であることが好ま
しい。
【0021】本発明によるブラシレスモータ駆動システ
ムは、ブラシレスモータ(1)と、ブラシレスモータ
(1)を駆動するインバータ(4)と、制御装置(9)
とを備えている。制御装置(9)は、(f)ブラシレス
モータ(1)の回転数が第6回転数範囲(Ns1、N
s3)にあるとき、実質的に等しいパルス幅を有する複
数の等幅矩形パルスからなる等幅矩形波をブラシレスモ
ータ(1)に供給するようにインバータ(4)を制御す
るステップと、(g)ブラシレスモータ(1)の回転数
が第6回転数範囲(Ns1、Ns3)よりも高い第7回
転数範囲(Ns5)にあるとき、PWM制御により生成
した疑似正弦波をブラシレスモータ(1)に供給するよ
うにインバータ(4)を制御するステップとを実行す
る。
【0022】本発明によるブラシレスモータ駆動システ
ムは、回転子と電機子とを備えたブラシレスモータ
(1)と、ブラシレスモータ(1)に電力を供給するイ
ンバータ(4)と、ブラシレスモータ(1)の電機子を
流れる電機子電流を測定する電流測定器(7u、7v、
7w)と、前記回転子からうける磁気的相互作用により
前記電機子に誘起される誘起電圧を測定する電圧測定器
(8)と、制御装置(9)とを備えている。制御装置
(9)は、ブラシレスモータ(1)の回転数が第8回転
数範囲(Ns1〜Ns4)にあるとき、前記誘起電圧に
応答してインバータ(4)を制御し、且つ、ブラシレス
モータ(1)の回転数が第8回転数範囲(N 〜N
s4)より高い第9回転数範囲(Ns5)にあるとき、
前記電機子電流に応答してインバータ(4)を制御す
る。
【0023】電流測定器(7u、7v、7w)は、カレ
ントトランスであることが好ましい。
【0024】本発明によるブラシレスモータ駆動システ
ムは、ブラシレスモータ(1)と、ブラシレスモータ
(1)を駆動するインバータ(4)と、制御装置(9)
とを備えている。制御装置(9)は、(h)ブラシレス
モータ(1)の回転数が第10回転数範囲(Ns2)に
あるとき、通電角が120°よりも大きく150°以下
である矩形波をブラシレスモータ(1)に供給するよう
にインバータ(4)を制御するステップと、(i)ブラ
シレスモータ(1)の回転数が前記第10回転数範囲
(Ns2)よりも高い第11回転数範囲(Ns4)にあ
るとき、通電角が120°よりも大きく150°以下で
あり、且つ、前記矩形波と振幅が異なる他の矩形波をブ
ラシレスモータ(1)に供給するようにインバータ
(4)を制御するステップとを実行する。
【0025】前記他の矩形波の振幅は、ほぼ、前記矩形
波の振幅の2倍であることが好ましい。
【0026】制御装置(9)は、更に、(i’)ブラシ
レスモータ(1)の回転数が前記第10回転数範囲(N
s2)よりも高く前記第11回転数範囲(Ns4)より
も低い第12回転数範囲(N s3)にあるとき、実質的
に等しいパルス幅を有する複数の等幅矩形パルスからな
る等幅矩形波をブラシレスモータ(1)に供給するよう
にインバータ(4)を制御するステップを実行すること
が好ましい。第10回転数範囲(Ns2)と第11回転
数範囲(Ns4)との間にある第12回転数範囲(N
s3)において、等幅矩形波をブラシレスモータ(1)
に供給することにより、第10回転数範囲(Ns2)か
ら第11回転数範囲(Ns4)までの回転数範囲にわた
って、ブラシレスモータ(1)に供給される電圧の実効
値を連続的にすることが可能であり、スムーズなブラシ
レスモータ(1)の駆動が可能になる。
【0027】本発明によるブラシレスモータ駆動方法
は、(j)ブラシレスモータ(1)の回転数が第1回転
数範囲(Ns4)にあるとき、通電角が120°よりも
大きく150°以下であり、且つ、半周期に単一の矩形
パルスを含んで構成される矩形波をブラシレスモータ
(1)に供給して駆動するステップと、(k)ブラシレ
スモータ(1)の回転数が第1回転数範囲(Ns4)よ
りも高い第2回転数範囲(Ns5)にあるとき、PWM
制御により生成した疑似正弦波をブラシレスモータ
(1)に供給して駆動するステップとを備えている。
【0028】本発明によるブラシレスモータ駆動方法
は、(q)ブラシレスモータ(1)の回転数が第6回転
数範囲(Ns1、Ns3)にあるとき、実質的に等しい
パルス幅を有する複数の等幅矩形パルスからなる等幅矩
形波をブラシレスモータ(1)に供給するステップと、
(r)ブラシレスモータ(1)の回転数が第6回転数範
囲(Ns1、Ns3)よりも高い第7回転数範囲(N
s5)にあるとき、PWM制御により生成した疑似正弦
波をブラシレスモータ(1)に供給するステップとを備
えている。
【0029】本発明によるブラシレスモータ駆動方法
は、(s)ブラシレスモータ(1)の電機子に電力を供
給するステップと、(t)前記電機子を流れる電機子電
流を測定するステップと、(u)ブラシレスモータ
(1)の回転子からうける磁気的相互作用により前記電
機子に誘起される誘起電圧を測定するステップと、
(v)ブラシレスモータ(1)の回転数が第8回転数範
囲(Ns1〜Ns4)にあるとき、前記誘起電圧に応答
してインバータ(4)を制御するステップと、(w)ブ
ラシレスモータ(1)の回転数が第8回転数範囲(N
s1〜Ns4)より高い第9回転数範囲(Ns5)にあ
るとき、前記電機子電流に応答してインバータ(4)を
制御するステップとを備えている。
【0030】本発明によるブラシレスモータ駆動方法
は、(x)ブラシレスモータの回転数が第10回転数範
囲(Ns2)にあるとき、通電角が120°よりも大き
く150°以下である矩形波をブラシレスモータ(1)
に供給して駆動するステップと、(y)ブラシレスモー
タ(1)の回転数が第10回転数範囲(Ns2)よりも
高い第11回転数範囲(Ns4)にあるとき、通電角が
120°よりも大きく150°以下であり、且つ、前記
矩形波と振幅が異なる他の矩形波をブラシレスモータ
(1)に供給して駆動するステップとを備えている。
【0031】本発明によるコンピュータプログラムは、
(z)ブラシレスモータ(1)の回転数が第1回転数範
囲(Ns4)にあるとき、通電角が120°よりも大き
く150°以下であり、且つ、半周期ごとに単一の矩形
パルスを含んで構成された矩形波をブラシレスモータ
(1)に供給するようにインバータ(4)を制御するス
テップと、(aa)ブラシレスモータ(1)の回転数が
第1回転数範囲(Ns4)よりも高い第2回転数範囲
(Ns5)にあるとき、PWM制御により生成した疑似
正弦波をブラシレスモータ(1)に供給するようにイン
バータ(4)を制御するステップとをコンピュータに実
行させる。
【0032】本発明によるコンピュータプログラムは、
(ab)ブラシレスモータの回転数が第6回転数範囲に
あるとき、実質的に等しいパルス幅を有する複数の等幅
矩形パルスからなる等幅矩形波を前記ブラシレスモータ
に供給して駆動するステップと、(ac)前記ブラシレ
スモータの回転数が前記第6回転数範囲よりも高い第7
回転数範囲にあるとき、PWM制御により生成した疑似
正弦波を前記ブラシレスモータに供給して駆動するステ
ップとをコンピュータに実行させる。
【0033】本発明によるコンピュータプログラムは、
(ad) ブラシレスモータ(1)の電機子に電力を供
給するステップと、(ae) 前記電機子を流れる電機
子電流を測定するステップと、(af) 前記ブラシレ
スモータ(1)の回転子からうける磁気的相互作用によ
り前記電機子に誘起される誘起電圧を測定するステップ
と、(ag)ブラシレスモータ(1)の回転数が第8回
転数範囲(Ns1〜Ns4)にあるとき、前記誘起電圧
に応答して前記インバータを制御するステップと、(a
h)前記ブラシレスモータ(1)の回転数が前記第8回
転数範囲(Ns1〜Ns4)より高い第9回転数範囲
(Ns5)にあるとき、前記電機子電流に応答して前記
インバータを制御するステップとをコンピュータに実行
させる。
【0034】本発明によるコンピュータプログラムは、
(ai)ブラシレスモータ(1)の回転数が第10回転
数範囲(Ns2)にあるとき、通電角が120°よりも
大きく150°以下である矩形波をブラシレスモータ
(1)に供給するようにインバータ(4)を制御するス
テップと、(aj)ブラシレスモータ(1)の回転数が
第10回転数範囲(Ns2)よりも高い第11回転数範
囲(Ns4)にあるとき、通電角が120°よりも大き
く150°以下であり、且つ、前記矩形波と振幅が異な
る他の矩形波をブラシレスモータ(1)に供給するよう
にインバータ(4)を制御するステップとをコンピュー
タに実行させる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明によるブラシレスモータ駆動システムの実施の一
形態を説明する。
【0036】本発明によるブラシレスモータ駆動システ
ムの実施の一形態では、図1に示されているように、ブ
ラシレスモータ1が負荷2とともに設けられている。ブ
ラシレスモータ1の回転子(図示されない)は、負荷2
に接続され、ブラシレスモータ1は負荷2に回転力を供
給する。
【0037】ブラシレスモータ1は、u相電源線3u、
v相電源線3v、及びw相電源線3wを介して3相PW
Mインバータ4に接続されている。3相PWMインバー
タ4は、AC−DCコンバータ5に接続されている。A
C−DCコンバータ5は、AC電源6に接続され、AC
電源6から供給される交流の入力電圧Vacを直流に変
換して出力電圧Vdcを生成する。AC−DCコンバー
タ5は、出力電圧V を3相PWMインバータ4に供
給する。
【0038】3相PWMインバータ4は、供給された出
力電圧Vdcから、ブラシレスモータ1を駆動する3相
の駆動電圧を生成し、ブラシレスモータ1のu相電機子
コイル、v相電機子コイル、及びw相電機子コイルに供
給する。u相電機子コイルへの電圧の供給は、u相電源
線3uを介して行われ、v相電機子コイルへの電圧の供
給は、v相電源線3vを介して行われ、w相電機子コイ
ルへの電圧の供給は、w相電源線3wを介して行われ
る。u相電機子コイル、v相電機子コイル、及びw相電
機子コイルに供給される電圧は、それぞれ、概ね120
°ずつ位相がずれており、ブラシレスモータ1の電機子
は、供給された3相電圧から回転磁界を生成する。
【0039】u相電源線3u、v相電源線3v、及びw
相電源線3wには、それぞれ、電流検出器7u、7v、
7wが設けられる。電流検出器7uは、u相電機子コイ
ルを流れる電機子電流iを計測し、電流検出器7v
は、v相電機子コイルを流れる電機子電流iを計測
し、電流検出器7wは、w相電機子コイルを流れる電機
子電流iを計測する。電機子電流i、i、及びi
は、後述されるように、疑似正弦波を出力するPWM
制御のために使用される。このとき、電機子電流i
、及びiのうちの2つのみが計測され、他の一
は、 i+i+i=0, …式(1) から算出されることが可能である。電機子電流i、i
、及びiのうちの2つのみが計測される場合、電流
検出器7u、7v、7wのうちの1つは必要でなく、こ
のような構成はコスト低減の点で好ましい。
【0040】u相電源線3u、v相電源線3v、及びw
相電源線3wは、更に、ロータ位置検出用電圧検出回路
8に接続される。ロータ位置検出用電圧検出回路8は、
ブラシレスモータ1の回転子からの磁気的相互作用によ
って電機子のu相−v相間、v相−w相間、及びw相−
u相間にそれぞれ誘起されるuv相誘起電圧vuvi
vw相誘起電圧vvwi、及びwu相誘起電圧vwui
を測定する。uv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧
vwi、及びwu相誘起電圧vwuiは、それぞれ、
u相−v相間、v相−w相間、及びw相−u相間の無通
電区間で測定される。
【0041】電流検出器7u、7v、7w及びロータ位
置検出用電圧検出回路8は、MPU9に接続される。M
PU9は、電流検出器7u、7v、7wが測定した電機
子電流i、i、及びiと、ロータ位置検出用電圧
検出回路8が測定したu相誘起電圧vui、v相誘起電
圧vvi、及びw相誘起電圧vwiに基づいて、3相P
WMインバータ4を制御するPWMデータSPWMを生
成する。3相PWMインバータ4を構成するスイッチン
グトランジスタ(図示されない)は、PWMデータS
PWMに応答してオンオフされ、これにより、矩形パル
スがブラシレスモータ1の各電機子コイルに供給され
る。
【0042】MPU9は、更に、AC−DCコンバータ
5を制御する電圧切替信号Sdcを生成し、AC−DC
コンバータ5に出力する。AC−DCコンバータ5は、
AC−DCコンバータ5は、倍圧整流回路(図示されな
い)を含んで構成され、直流電圧V及び直流電圧2V
のいずれかを、出力電圧Vdcとして出力する。直流
電圧V及び直流電圧2Vのいずれが出力電圧Vdc
として出力されるかは、電圧切替信号Sdcによって指
定される。AC−DCコンバータ5にPAM(Pulse Am
plitude Modulation)制御回路を追加した場合には、出
力電圧VdcをPAM制御により昇圧して制御すること
も可能である。
【0043】MPU9は、電圧切替信号Sdcに応答し
て、AC−DCコンバータ5を制御する。
【0044】このようなMPU9の全ての動作は、制御
用コンピュータプログラムに従って実行される。
【0045】当該ブラシレスモータ駆動システムでは、
ブラシレスモータ1の回転数nに応じて、ブラシレス
モータ1の駆動方法が変更される。ブラシレスモータ1
の取り得る回転数nは、図2に示されているように、
5つの回転数範囲Ns1〜N s5に分類される。回転数
範囲Ns1〜Ns5のそれぞれで異なる駆動方法により
ブラシレスモータ1が駆動される。
【0046】ブラシレスモータ1の駆動は、大きく分け
て、2種類の方法で行われる。低速及び中速である回転
数範囲Ns1〜Ns4では、通電角が120°又は12
0°より大きく150°以下である矩形波によってブラ
シレスモータ1が駆動される。ブラシレスモータ1の電
機子に供給される矩形波は、その半周期に、パルス幅が
等しい複数の矩形パルス又は、単一の矩形パルスを含ん
で構成される。
【0047】このような矩形波でブラシレスモータ1が
駆動される場合、ブラシレスモータ1の回転子の位置θ
の検出は、1周期に2度現れる無通電区間で、u相−v
相間、uv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧v
vwi、及びwu相誘起電圧v uiを検出し、検出さ
れたuv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧
vwi、及びwu相誘起電圧vwuiからブラシレス
モータ1の回転子の位置θを算出することにより行われ
る。算出された回転子の位置θに基づいて、MPU9
は、3相PWMインバータ4を制御するPWMデータS
PWMを生成する。3相PWMインバータ4は、PWM
データSPWMに応じて、ブラシレスモータ1の電機子
に電圧を供給する。
【0048】一方、高速である回転数範囲Ns5では、
不等幅PWM制御により生成された疑似正弦波が、ブラ
シレスモータ1の電機子に供給される。供給される疑似
正弦波の半周期には、パルス幅が異なる複数の矩形パル
スが含まれる。各矩形パルスのパルス幅は、ブラシレス
モータ1の電機子を流れる電機子電流が、なるべく正弦
波に近くなるように定められる。
【0049】疑似正弦波がブラシレスモータ1の電機子
に供給される場合、ブラシレスモータ1の回転子の位置
θの検出は、u相電機子コイル、v相電機子コイル、及
びw相電機子コイルをそれぞれ流れるu相電流i、v
相電流i、及びw相電流i を検出し、そのu相電流
、v相電流i、及びw相電流iから、モータ電
流・電圧方程式により演算で回転子の位置θを算出する
ことにより行われる。u相電流i、v相電流i、及
びw相電流iから、回転子の位置θが算出されるの
は、疑似正弦波の通電角は、180°であるか、又は1
80°に近いため、無通電区間でuv相誘起電圧v
uvi、vw相誘起電圧vvwi、及びwu相誘起電圧
wuiを検出することができないためである。算出さ
れた回転子の位置θに基づいて、MPU9は、3相PW
Mインバータ4を制御するPWMデータSPWMを生成
し、3相PWMインバータ4は、PWMデータSPWM
に応じて、ブラシレスモータ1に疑似正弦波を供給す
る。
【0050】以下、回転数範囲Ns1〜Ns5のそれぞ
れについて、ブラシレスモータ1の駆動方法を詳細に説
明する。
【0051】回転数範囲Ns1(0≦n≦n):ブ
ラシレスモータ1の回転数nが回転数範囲Ns1にあ
るときには、3相PWMインバータ4は、等幅PWM制
御により3相電圧の供給を行う。図3(a)は、ブラシ
レスモータ1の電機子のu相−v相間に供給される矩形
波の電圧波形を示す。ブラシレスモータ1の電機子のu
相−v相間に供給される矩形波は、同一のパルス幅を有
する矩形パルスで構成され、その通電角は120°であ
る。ブラシレスモータ1のv相−w相間の電圧及び、w
相−u相間の電圧は、それぞれ、u相−v相間の電圧波
形が概ね120°、及び240°だけ位相が遅延された
波形を有する。
【0052】回転数範囲Ns1では、ブラシレスモータ
1に供給される矩形波を構成する矩形パルスの振幅はV
に設定される。MPU9は、3相PWMインバータ4
に供給される出力電圧Vdcを直流電圧Vにすること
を指示する電圧切替信号S をAC−DCコンバータ
5に出力する。AC−DCコンバータ5は、電圧切り替
え信号Sdcに応じて、3相PWMインバータ4に供給
される出力電圧VdcをVにする。これにより、u相
−v相間、v相−w相間、及びw相−u相間のそれぞれ
に供給される矩形波を構成する矩形パルスの振幅はV
に設定される。
【0053】回転数範囲Ns1では、ブラシレスモータ
1の回転子の位置θは、既述のように、各相の1周期に
2度現れる無通電区間に検出されるu相誘起電圧
ui、v相誘起電圧vvi、及びw相誘起電圧vwi
から算出される。
【0054】ブラシレスモータ1に供給される矩形波を
構成する矩形パルスのパルス幅は、ブラシレスモータ1
の回転数nに応じて調節される。ブラシレスモータ1
の回転数nが高いほど、矩形パルスのパルス幅は広く
される。
【0055】ブラシレスモータ1の回転数nが、所定
の回転数nになると、一の通電区間に含まれる複数の
矩形パルスの間隔が0になり、それ以上回転数nの増
加ができなくなる。ブラシレスモータ1の回転数n
より高くするために、ブラシレスモータ1の回転数n
がnを超える場合には、以下に述べられるような他の
駆動方法が使用される。
【0056】回転数範囲Ns2(n<n≦n):
ブラシレスモータ1の回転数nが回転数範囲Ns2
あるときも、回転数範囲Ns1と同様にPWM制御が行
われる。但し、回転数範囲Ns2では、通電角が120
°よりも広い広角通電が行われる。図3(b)は、ブラ
シレスモータ1のu相−v相間の電圧の波形を示す。u
相−v相間の一の通電区間に含まれる矩形パルスは単一
であり、かつ、矩形パルスの振幅は、Vである。v相
−w相間の電圧、及びw相−u相間の電圧は、それぞ
れ、u相−v相間の電圧の波形が概ね120°、及び2
40°だけ位相が遅延された波形を有する。
【0057】ブラシレスモータ1の回転子の位置θは、
既述のように、各相の1周期に2度現れる無通電区間に
検出されるuv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧v
vw 、及びwu相誘起電圧vwuiから算出される。
【0058】図2に示されているように、通電角は、ブ
ラシレスモータ1の回転数nに応じて調節される。ブ
ラシレスモータ1の回転数nが高いほど、通電角は大
きくされる。回転数範囲Ns2では、一の通電区間に含
まれる矩形パルスは単一であるから、通電角はブラシレ
スモータ1に供給される矩形パルスのパルス幅に一対一
に対応し、したがって、通電角がブラシレスモータ1の
回転数nに応じて調節されることは、ブラシレスモー
タ1の回転数nに応じたPWM制御が行われることを
意味する。
【0059】通電角が大きくなると、無通電区間が短く
なり、uv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧v
vwi、及びwu相誘起電圧vwuiの検出が困難にな
る。本実施の形態では、通電角は、130°〜150°
の間に選ばれた所定の通電角θまで増加が許されてい
る。ブラシレスモータ1の回転数nが、ブラシレスモ
ータ1の2相間の通電角がθになる回転数nを超え
る場合には、以下に述べられる他の駆動方法が使用され
る。
【0060】回転数範囲Ns3(n<n≦n):
ブラシレスモータ1の回転数nが回転数範囲Ns3
あるときには、回転数範囲Ns1と同様に、通電角が1
20°である等幅PWM制御が行われる。但し、図3
(c)に示されているように、ブラシレスモータ1の電
機子に供給される矩形波の矩形パルスの振幅は、回転数
範囲Ns1における振幅Vの2倍である2Vにされ
る。より詳細には、MPU9は、3相PWMインバータ
4に供給される出力電圧Vdcを直流電圧2Vにする
ことを指示する電圧切替信号SdcをAC−DCコンバ
ータ5に出力する。AC−DCコンバータ5は、電圧切
り替え信号Sdcに応じて倍圧整流を行い、3相PWM
インバータ4に供給される出力電圧Vdcを2Vにす
る。これにより、ブラシレスモータ1の電機子の2相間
に供給される矩形波の矩形パルスの振幅は2Vに設定
される。
【0061】ブラシレスモータ1の回転子の位置θの検
出、及び矩形パルスのパルス幅の調整は、回転数範囲N
s1と同一の方法により行われる。
【0062】ブラシレスモータ1の回転数nが、所定
の回転数nになると、一の通電区間に含まれる複数の
矩形パルスの間隔が0になり、それ以上回転数nの増
加ができなくなる。ブラシレスモータ1の回転数n
より高くするために、ブラシレスモータ1の回転数n
がnを超える場合には、以下に述べられるような他の
駆動方法が使用される。
【0063】回転数範囲Ns4(n<n≦n):
図2に示されているように、ブラシレスモータ1の回転
数nが回転数範囲N s4にあるときには、回転数範囲
s2と同様に、通電角が120°よりも広い広角通電
を伴うPWM制御が行われる。但し、ブラシレスモータ
1の電機子の2相間に供給される矩形波の矩形パルスの
振幅は、図3(d)に示されているように、回転数範囲
s2における振幅Vの2倍である2Vにされる。
【0064】ブラシレスモータ1の回転子の位置θの検
出、及び矩形パルスのパルス幅の調整は、回転数範囲N
s2と同一の方法により行われる。
【0065】ブラシレスモータ1の回転数nの増加に
伴って通電角が大きくなると、無通電区間が短くなり、
uv相誘起電圧vuvi、vw相誘起電圧vvwi、及
びwu相誘起電圧vwuiの検出が困難になる。本実施
の形態では、通電角は、130°〜150°の間に選ば
れた所定の通電角θ’まで増加が許されている。ブラ
シレスモータ1の回転数nが、ブラシレスモータ1に
供給される矩形波の通電角がθ’になる回転数n
超える場合には、以下に述べられる他の駆動方法が使用
される。
【0066】回転数範囲Ns5(n<n):ブラシ
レスモータ1の回転数nが回転数範囲Ns5にある場
合には、不等幅PWM制御により生成された疑似正弦波
が、ブラシレスモータ1の電機子に供給される。図3
(e)は、示されているように、ブラシレスモータ1の
u相−v相間の電圧波形及びu相−v相間を流れる電流
波形を示す。実線は、電圧波形を示し、破線は、電流波
形を示している。図3(e)に示されているように、u
相−v相間に供給される疑似正弦波は、半周期に複数の
矩形パルスを含み、その矩形パルスそれぞれの幅は、P
WM制御により、電流波形が概ね正弦波になるように調
節されている。通電角は、180°又は180°に近い
値に選ばれ、通電角は、170°以上にされる。通電角
が180°又は180°に近い値であることにより、電
圧利用率は向上し、ブラシレスモータ1の高速の運転が
可能である。
【0067】ブラシレスモータ1の回転子の位置θは、
既述のように、電流検出器7u、7v、7wがそれぞれ
測定したu相電流i、v相電流i、及びw相電流i
から算出される。
【0068】ブラシレスモータ1の回転数nが回転数
範囲Ns5にある場合には、ブラシレスモータ1の電機
子コイルを流れる電流の電流波形が概ね正弦波であるこ
とを利用して、ブラシレスモータ1の各電機子コイルを
流れる電流の位相を進めた弱め界磁制御が行われること
が好ましい。弱め界磁制御を行うことにより、高速域で
のブラシレスモータ1の効率を向上することができ、加
えて、ブラシレスモータ1の最高回転数を増加すること
ができる。
【0069】ブラシレスモータ1の回転数nが回転数
範囲Ns4から回転数範囲Ns5に遷移するときの駆動
方法の切り替えは、下記のようにして行われることが好
ましい。ブラシレスモータ1の回転数nが、回転数範
囲Ns4にあり、且つ、回転数nの近傍にあるときの
通電角θ’は、130°以上150°以下に選ばれ
る。これにより、ブラシレスモータ1の回転数nが、
回転数範囲Ns4にあり、且つ、回転数nの近傍にあ
るときに、ブラシレスモータ1の各電機子コイルを流れ
る電流の電流波形は、正弦波に近くなる。電流波形が正
弦波に近くなることにより、u相電流i、v相電流i
、及びw相電流iからブラシレスモータ1の回転子
の位置θを算出し、更に、不等幅PWM制御により疑似
正弦波を生成することが可能になる。
【0070】ブラシレスモータ1の回転数nが上昇し
て回転数nに近づいた場合、uv相誘起電圧
uvi、vw相誘起電圧vvwi、及びwu相誘起電
圧vwuiからブラシレスモータ1の回転子の位置θを
算出し、その回転子の位置θに基づいて、ブラシレスモ
ータ1に供給される矩形波の位相を制御する。それと同
時に、u相電流i、v相電流i、及びw相電流i
からブラシレスモータ1の回転子の位置θを算出し、不
等幅PWM制御の変調率及びブラシレスモータ1の各電
機子コイルに出力される電流の位相を算出する。ブラシ
レスモータ1の回転数n が回転数nを超えたとき、
算出されたPWM制御の変調率と電流の位相とに従っ
て、不等幅PWM制御が行われる。これにより、スムー
ズな駆動方法の切り替えが実現される。
【0071】上述の駆動方法によってブラシレスモータ
1が駆動されることにより、広い回転数範囲にわたって
高い効率でブラシレスモータ1を駆動することができ
る。
【0072】ブラシレスモータ1の回転数nが低中速
域(回転数範囲Ns1〜Ns4)にあるときには、半周
期に等幅の複数の矩形パルスを含む矩形波、又は、半周
期に単一の矩形パルスを含む矩形波により駆動され、高
調波損失が低減されている。ブラシレスモータ1の電機
子コイルのインピーダンスは、周波数が低いほど小さい
から、ブラシレスモータ1の回転数nが低いほどブラ
シレスモータ1に供給される矩形波に含まれる高調波成
分による電流が大きくなる。従って、ブラシレスモータ
1の回転数nが低いほど高調波損失が大きくなる。本
実施の形態においてブラシレスモータ1の回転数n
低中速域(回転数範囲Ns1〜Ns4)にあるときにブ
ラシレスモータ1に供給される矩形波は、高速域(回転
数範囲N s5)にあるときにブラシレスモータ1に供給
される疑似正弦波に比べて高調波成分が極めて少ない。
高調波成分が少ない矩形波がブラシレスモータ1に供給
されることにより、低中速域(回転数範囲Ns1〜N
s4)における損失が減少されている。
【0073】その一方で、ブラシレスモータ1の回転数
が高速域(回転数範囲Ns5)にあるときには、通
電角が170°以上である疑似正弦波にブラシレスモー
タ1に供給されて、ブラシレスモータ1の駆動効率の向
上が図られている。通電角が170°以上と大きいこと
により、ブラシレスモータ1に供給される実効的な駆動
電圧は増大する。この実効的な駆動電圧の増大により、
駆動効率が向上されている。このとき、ブラシレスモー
タ1の回転数nが高速域(回転数範囲Ns5)にある
ときに弱め界磁制御が行われることにより、駆動効率を
一層向上することができる。
【0074】更に、上述の駆動方法では、複数の回転数
範囲Ns2及びNs4で広角通電が行われ、高効率であ
る回転数範囲が増大されている。既述のように、回転数
範囲Ns2及びNs4では、ブラシレスモータ1に供給
される矩形波の一の通電区間に含まれる矩形パルスは単
一であり、且つ、通電角が広い。このような矩形波は、
l高周波成分が少ない上、電圧利用率(即ち、ブラシレ
スモータ1に供給される実効的な駆動電圧)も大きいた
め、このような矩形波が供給される回転数範囲では、最
も高い効率でブラシレスモータ1を駆動することができ
る。最も高い効率でブラシレスモータ1を駆動可能な回
転数範囲が複数化されていることにより、高効率である
回転数範囲が増大されている。
【0075】広角通電が行われる回転数範囲の複数化が
可能なのは、AC−DCコンバータ5が倍圧整流回路を
含み、直流電圧Vと直流電圧2Vを選択的に出力可
能であるためである。AC−DCコンバータ5がブラシ
レスモータ1に供給される矩形パルスの振幅を変更する
ことにより、一の通電区間に含まれる矩形パルスが単一
であり、且つ、広角通電が行われる回転数範囲を複数化
することができる。選択的に出力される電圧の組み合せ
は、直流電圧Vと直流電圧2Vとの組み合せ以外の
他の組み合わせであることも可能であるが、直流電圧V
と直流電圧2Vとの組み合せは、構成が簡便な倍圧
整流回路により簡易に実行できる点で好ましい。
【0076】図1に示されたブラシレスモータ駆動シス
テムは、以上に説明された駆動方法によってブラシレス
モータ1を駆動するために適した構成を有している。上
述されているように、回転数範囲Ns1〜Ns4で行わ
れている駆動方法を実行するためには、ブラシレスモー
タ1の電機子に誘起されるuv相誘起電圧vuvi、v
w相誘起電圧vvwi、及びwu相誘起電圧vwui
計測を必要とし、更に、回転数範囲Ns5で行われてい
る駆動方法を実行するためには、u相電流i、v相電
流i、及びw相電流iの計測を必要とする。当該ブ
ラシレスモータ駆動システムは、電流検出器7u、7
v、7wとロータ位置検出用電圧検出回路8との両者を
持ち、従って、上述の駆動方法の実行が可能である。
【0077】更に、上述のブラシレスモータ駆動システ
ム及びブラシレスモータの駆動方法は、電流検出器7
u、7v、7wにカレントトランス(Current Transfor
mer:変流器)のような安価な電流センサの使用を可能
にし、ブラシレスモータ駆動システムのコストの低減に
適している。カレントトランスは、安価ではあるが、低
周波では歪が大きい。従って、電流検出器7u、7v、
7wとしてカレントトランスが使用された場合には、ブ
ラシレスモータ1が低速域にあるときの、u相電流
、v相電流i、及びw相電流iの計測精度が悪
くなる。従って、一般には、ブラシレスモータが低速域
にあるときにもブラシレスモータに供給される3相電流
の測定が行えるように、他の電流センサが使用される場
合が多い。しかし、本実施の形態では、上述されている
ように、低速域(回転数範囲Ns1〜N s3)では、u
相電流i、v相電流i、及びw相電流iの計測は
必要ない。従って、電流検出器7u、7v、7wとし
て、安価なカレントトランスを使用することができる。
このように、上述の駆動方法は、低速域では精度が悪い
電流センサを使用することができ、ブラシレスモータ駆
動システムのコストの低減に適している。
【0078】
【発明の効果】本発明により、ブラシレスモータに供給
される電圧/電流の高周波成分による損失を抑えつつ、
電圧利用率を高くすることにより、ブラシレスモータを
より高効率化するブラシレスモータ駆動技術が提供され
る。
【0079】また、本発明により、高効率である回転数
範囲を広くするブラシレスモータ駆動技術が提供され
る。
【0080】また、本発明により、ブラシレスモータ駆
動システムのコストをより低減するためのブラシレスモ
ータ駆動技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるブラシレスモータ駆動シ
ステムの実施の一形態を示す。
【図2】図2は、ブラシレスモータ1の回転数と、ブラ
シレスモータ1の駆動方法との対応を示す。
【図3】図3は、ブラシレスモータ1の2相間に供給さ
れる電圧の波形を示す。
【符号の説明】
1:ブラシレスモータ 2:負荷 3u:u相電源線 3v:v相電源線 3w:w相電源線 4:インバータ 5:AC−DCコンバータ 6:AC電源 7u、7v、7w:電流検出器 8:ロータ位置検出用電圧検出回路 9:MPU 10:直流電圧検出器

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータと、 前記ブラシレスモータを駆動するインバータと、 制御装置とを備え、 前記制御装置は、 (a)前記ブラシレスモータの回転数が第1回転数範囲
    にあるとき、通電角が120°よりも大きく150°以
    下であり、且つ、半周期ごとに単一の矩形パルスを含ん
    で構成される矩形波を前記ブラシレスモータに供給する
    ように前記インバータを制御するステップと、 (b)前記ブラシレスモータの回転数が前記第1回転数
    範囲よりも高い第2回転数範囲にあるとき、PWM制御
    により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに供
    給するように前記インバータを制御するステップとを実
    行するブラシレスモータ駆動システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、 前記(a)ステップから前記(b)ステップへの移行
    は、前記矩形波の通電角が130°以上150°以下で
    ある状態で行われるブラシレスモータ駆動システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、 前記矩形波の通電角は、前記ブラシレスモータの回転数
    に応答して制御されるブラシレスモータ駆動システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、更に、 前記ブラシレスモータの電機子を流れる電機子電流を測
    定する電流測定器と、 前記回転子からうける磁気的相互作用により前記電機子
    に誘起される誘起電圧を測定する電圧測定器とを備え、 前記制御装置は、前記ブラシレスモータの回転数が前記
    第1回転数範囲にあるとき、前記誘起電圧に応答して前
    記インバータを制御し、且つ、前記ブラシレスモータの
    回転数が前記第2回転数範囲にあるとき、前記電機子電
    流に応答して前記インバータを制御するブラシレスモー
    タ駆動システム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、前記電流測定器は、カレントトラン
    スであるブラシレスモータ駆動システム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、 前記制御装置は、 (c)前記ブラシレスモータの回転数が前記第1回転数
    範囲よりも低い第3回転数範囲にあるとき、通電角が実
    質的に120°であり、且つ、実質的に等しいパルス幅
    を有する等幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記ブラ
    シレスモータに供給するように前記インバータを制御す
    るステップを実行するブラシレスモータ駆動システム。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、前記制御装置は、 (d)前記ブラシレスモータの回転数が前記第3回転数
    範囲よりも低い第4回転数範囲にあるとき、通電角が1
    20°よりも大きく150°以下であり、且つ、振幅が
    前記矩形波と異なる他の矩形波を前記ブラシレスモータ
    に供給するように前記インバータを制御するステップを
    実行するブラシレスモータ駆動システム。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、 前記矩形波の振幅は、ほぼ、前記他の矩形波の振幅の2
    倍であるブラシレスモータ駆動システム。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載のブラシレスモータ駆動
    システムにおいて、 前記制御装置は、 (e)前記ブラシレスモータの回転数が前記第4回転数
    範囲よりも低い第5回転数範囲にあるとき、通電角が実
    質的に120°であり、且つ、実質的に等しいパルス幅
    を有し、且つ、振幅が前記等幅矩形パルスと異なる他の
    等幅矩形パルスからなる他の等幅矩形波を前記ブラシレ
    スモータに供給して駆動するステップを実行するように
    前記インバータを制御するブラシレスモータ駆動システ
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のブラシレスモータ駆
    動システムにおいて、 前記等幅矩形パルスの振幅は、ほぼ、前記他の等幅矩形
    パルスの振幅の2倍であるブラシレスモータ駆動システ
    ム。
  11. 【請求項11】 ブラシレスモータと、 前記ブラシレスモータを駆動するインバータと、 制御装置とを備え、 前記制御装置は、 (f)前記ブラシレスモータの回転数が第6回転数範囲
    にあるとき、実質的に等しいパルス幅を有する複数の等
    幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記ブラシレスモー
    タに供給するように前記インバータを制御するステップ
    と、 (g)前記ブラシレスモータの回転数が前記第6回転数
    範囲よりも高い第7回転数範囲にあるとき、PWM制御
    により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに供
    給して駆動するステップとを実行するように前記インバ
    ータを制御するブラシレスモータ駆動システム。
  12. 【請求項12】 回転子と電機子とを備えたブラシレス
    モータと、 前記ブラシレスモータに電力を供給するインバータと、 前記ブラシレスモータの電機子を流れる電機子電流を測
    定する電流測定器と、前記回転子からうける磁気的相互
    作用により前記電機子に誘起される誘起電圧を測定する
    電圧測定器と、 制御装置とを備え、 制御装置は、ブラシレスモータの回転数が第8回転数範
    囲にあるとき、前記誘起電圧に応答して前記インバータ
    を制御し、且つ、前記ブラシレスモータの回転数が前記
    第8回転数範囲より高い第9回転数範囲にあるとき、前
    記電機子電流に応答して前記インバータを制御するブラ
    シレスモータ駆動システム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のブラシレスモータ
    駆動システムにおいて、 前記電流測定器は、カレントトランスであるブラシレス
    モータ駆動システム。
  14. 【請求項14】 ブラシレスモータと、 前記ブラシレスモータを駆動するインバータと、 制御装置とを備え、 前記制御装置は、 (h)前記ブラシレスモータの回転数が第10回転数範
    囲にあるとき、通電角が120°よりも大きく150°
    以下である矩形波を前記ブラシレスモータに供給するよ
    うに前記インバータを制御するステップと、 (i)前記ブラシレスモータの回転数が前記第10回転
    数範囲よりも高い第11回転数範囲にあるとき、通電角
    が120°よりも大きく150°以下であり、且つ、前
    記矩形波と振幅が異なる他の矩形波を前記ブラシレスモ
    ータに供給するように前記インバータを制御するステッ
    プとを実行するブラシレスモータ駆動システム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のブラシレスモータ
    駆動システムにおいて、 前記他の矩形波の振幅は、ほぼ、前記矩形波の振幅の2
    倍であるブラシレスモータ駆動システム。
  16. 【請求項16】 請求項14に記載のブラシレスモータ
    駆動システムにおいて、 前記矩形波と前記他の矩形波とは、それぞれ、半周期ご
    とに単一の矩形パルスを含んで構成されるブラシレスモ
    ータ駆動システム。
  17. 【請求項17】 請求項14に記載のブラシレスモータ
    駆動システムにおいて、 前記制御装置は、更に、 (i’)前記ブラシレスモータの回転数が前記第10回
    転数範囲よりも高く前記第11回転数範囲よりも低い第
    12回転数範囲にあるとき、実質的に等しいパルス幅を
    有する複数の等幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記
    ブラシレスモータに供給するように前記インバータを制
    御するステップを実行するブラシレスモータ駆動システ
    ム。
  18. 【請求項18】 (j)ブラシレスモータの回転数が第
    1回転数範囲にあるとき、通電角が120°よりも大き
    く150°以下であり、且つ、半周期ごとに単一の矩形
    パルスを含んで構成された矩形波を前記ブラシレスモー
    タに供給して駆動するステップと、 (k)前記ブラシレスモータの回転数が前記第1回転数
    範囲よりも高い第2回転数範囲にあるとき、PWM制御
    により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに供
    給して駆動するステップとを備えたブラシレスモータ駆
    動方法。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載のブラシレスモータ
    駆動方法において、 前記(j)ステップは、 (l)前記ブラシレスモータの電機子コイルに誘起され
    る誘起電圧に基づいて、前記ブラシレスモータの回転子
    の位置を検出するステップと、 (m)前記位置に応答して、前記矩形波を前記ブラシレ
    スモータに供給するステップとを含み、 前記(k)ステップは、 (o)前記電機子コイルに流れる電機子電流に基づい
    て、前記位置を検出するステップと、 (p)前記位置に応答して、前記疑似正弦波を前記ブラ
    シレスモータに供給するステップとを含むブラシレスモ
    ータ駆動方法。
  20. 【請求項20】 (q)ブラシレスモータの回転数が第
    6回転数範囲にあるとき、実質的に等しいパルス幅を有
    する複数の等幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記ブ
    ラシレスモータに供給して駆動するステップと、 (r)前記ブラシレスモータの回転数が前記第6回転数
    範囲よりも高い第7回転数範囲にあるとき、PWM制御
    により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに供
    給して駆動するステップとを備えたブラシレスモータ駆
    動方法。
  21. 【請求項21】 (s)ブラシレスモータの電機子に電
    力を供給するステップと、 (t) 前記電機子を流れる電機子電流を測定するステ
    ップと、 (u) 前記ブラシレスモータの回転子からうける磁気
    的相互作用により前記電機子に誘起される誘起電圧を測
    定するステップと、 (v)ブラシレスモータの回転数が第8回転数範囲にあ
    るとき、前記誘起電圧に応答して前記インバータを制御
    するステップと、 (w)前記ブラシレスモータの回転数が前記第8回転数
    範囲より高い第9回転数範囲にあるとき、前記電機子電
    流に応答して前記インバータを制御するステップとを備
    えたブラシレスモータ駆動方法。
  22. 【請求項22】 (x)ブラシレスモータの回転数が第
    10回転数範囲にあるとき、通電角が120°よりも大
    きく150°以下である矩形波を前記ブラシレスモータ
    に供給して駆動するステップと、 (y)前記ブラシレスモータの回転数が前記第10回転
    数範囲よりも高い第11回転数範囲にあるとき、通電角
    が120°よりも大きく150°以下であり、且つ、前
    記矩形波と振幅が異なる他の矩形波を前記ブラシレスモ
    ータに供給して駆動するステップとを備えたブラシレス
    モータ駆動方法。
  23. 【請求項23】 請求項22に記載のブラシレスモータ
    駆動方法において、前記矩形波と前記他の矩形波とは、
    それぞれ、半周期ごとに単一の矩形パルスを含んで構成
    されるブラシレスモータ駆動方法。
  24. 【請求項24】 請求項22に記載のブラシレスモータ
    駆動方法において、 前記他の矩形波の振幅は、ほぼ、前記矩形波の振幅の2
    倍であるブラシレスモータ駆動方法。
  25. 【請求項25】 請求項22に記載のブラシレスモータ
    工藤方法において、更に、 (y’)前記ブラシレスモータの回転数が前記第10回
    転数範囲よりも高く前記第11回転数範囲よりも低い第
    12回転数範囲にあるとき、実質的に等しいパルス幅を
    有する複数の等幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記
    ブラシレスモータに前記ブラシレスモータに供給して駆
    動するステップを備えたブラシレスモータ駆動方法。
  26. 【請求項26】 (z)ブラシレスモータの回転数が第
    1回転数範囲にあるとき、通電角が120°よりも大き
    く150°以下であり、且つ、半周期ごとに単一の矩形
    パルスを含む矩形波を前記ブラシレスモータに供給する
    ようにインバータを制御するステップと、 (aa)前記ブラシレスモータの回転数が前記第1回転
    数範囲よりも高い第2回転数範囲にあるとき、PWM制
    御により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに
    供給するように前記インバータを制御するステップとを
    コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  27. 【請求項27】 (ab)ブラシレスモータの回転数が
    第6回転数範囲にあるとき、実質的に等しいパルス幅を
    有する複数の等幅矩形パルスからなる等幅矩形波を前記
    ブラシレスモータに供給して駆動するステップと、 (ac)前記ブラシレスモータの回転数が前記第6回転
    数範囲よりも高い第7回転数範囲にあるとき、PWM制
    御により生成した疑似正弦波を前記ブラシレスモータに
    供給して駆動するステップとをコンピュータに実行させ
    るコンピュータプログラム。
  28. 【請求項28】 (ad) ブラシレスモータの電機子
    に電力を供給するステップと、 (ae) 前記電機子を流れる電機子電流を測定するス
    テップと、 (af) 前記ブラシレスモータの回転子からうける磁
    気的相互作用により前記電機子に誘起される誘起電圧を
    測定するステップと、 (ag)ブラシレスモータの回転数が第8回転数範囲に
    あるとき、前記誘起電圧に応答して前記インバータを制
    御するステップと、 (ah)前記ブラシレスモータの回転数が前記第8回転
    数範囲より高い第9回転数範囲にあるとき、前記電機子
    電流に応答して前記インバータを制御するステップとを
    コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  29. 【請求項29】 (ai)ブラシレスモータの回転数が
    第10回転数範囲にあるとき、通電角が120°よりも
    大きく150°以下である矩形波を前記ブラシレスモー
    タに供給するようにインバータを制御するステップと、 (aj)前記ブラシレスモータの回転数が前記第10回
    転数範囲よりも高い第11回転数範囲にあるとき、通電
    角が120°よりも大きく150°以下であり、且つ、
    前記矩形波と振幅が異なる他の矩形波を前記ブラシレス
    モータに供給するように前記インバータを制御するステ
    ップとをコンピュータに実行させるコンピュータプログ
    ラム。
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