JPH089676A - 同期電動機の制御装置 - Google Patents

同期電動機の制御装置

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JPH089676A
JPH089676A JP6141365A JP14136594A JPH089676A JP H089676 A JPH089676 A JP H089676A JP 6141365 A JP6141365 A JP 6141365A JP 14136594 A JP14136594 A JP 14136594A JP H089676 A JPH089676 A JP H089676A
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Masayuki Nashiki
政行 梨木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、同期電動機に機械的に取り付ける
位置検出器を使用せずに同期電動機の制御を実現し、コ
ストが削減でき、かつ信頼性が高い同期電動機の制御装
置の提供を目的とする。 【構成】 同期電動機の制御装置において、前記電動機
の各相巻き線の電流指令値とこの電流指令値の時間変化
分とを検出する、又は前記電動機の各相巻き線に流れる
実電流とこの実電流の時間変化分とを検出する電動機電
流検出手段と、前記電動機の各相巻き線の電圧指令値を
検出する、又は前記電動機の各相巻き線の電圧を検出す
る電動機電圧検出手段と、前記電動機電流検出手段の出
力と電動機電圧検出手段の出力とが入力され、前記ロー
タ位置信号、又は前記ロータ位置信号及びロータ速度信
号を検出するロータ位置検出手段と、を備える。位置検
出器を使用せずに同期電動機の速度制御、位置制御が実
現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同期電動機の制御装置に
関する。特に本発明は、電動機のロータの回転位置の変
化に応じて磁気抵抗が異なり、この磁気抵抗の違いを利
用して回転力を得る同期電動機の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリラクタンスモータの制御装置に
おいては、ロータの位置を検出せずに周波数制御した三
相交流電圧/電流がリラクタンスモータに印加され、モ
ータが制御される。また、図15に示すリラクタンスモ
ータの制御装置においては、ロータ位置及びロータ速度
の検出が行われ、精密な速度制御が行われる。
【0003】前記図15に示す制御装置において制御対
象である同期電動機の構造は回転軸に直交する断面構造
として図16に示す。図16に示すように同期電動機は
突極型のロータ6、三相巻き線が入っているスロット1
4、ステータコア15及びモータケース16で構成され
る。図15に示すように前記ロータ6には機械的に位置
検出器5が結合され、位置信号DSが出力される。
【0004】前記図16に示す同期電動機をモデル化し
簡素化して表現すると図17に示すようになる。三相巻
き線は各相2スロットの集中巻きとし、U相巻き線がU
P、UN、V相巻き線がVP、VN、W相巻き線がW
P、WNで表わされる。図18は横軸を回転方向、縦軸
を電動機の軸方向として各相の巻き線の関係を表す平面
展開図である。
【0005】図19には各電流成分のベクトル関係を示
す。U相巻き線UP、UNに対するロータ磁極の方向は
AR、三相電流のベクトル合成方向はAAである。三相
電動機電流の振幅はDIO、界磁電流成分の振幅はF
I、電機子電流成分の振幅はAIである。これらの関係
は電機子電流成分により界磁磁束が乱されない理想的な
同期電動機の場合の関係である。
【0006】前記図15に示す制御装置においては、速
度指令SIと位置検出器5から速度検出手段3を介在し
て検出された速度信号DARとが加算器1で加算され、
速度偏差ESが得られる。この速度偏差ESに基づきト
ルク制御手段2においては比例・積分・微分等の補償演
算が行われ、トルク指令Tが得られる。
【0007】界磁電流指令回路24においてはロータ位
置検出手段4で検出されたロータ回転位置ARと速度信
号DARとが入力され、下記式(1)で表わされる界磁
電流指令SFIU、SFIV、SFIWが作成される。
【0008】 SFIU=FI・sin(AR) (1−1) SFIV=FI・sin(AR+120゜) (1−2) SFIW=FI・sin(AR+240゜) (1−3) 前記式(1)においてFIは界磁電流の振幅である。振
幅FIは速度信号DARに依存し、電動機の基底回転数
NB以下において振幅FIはある一定値である。基底回
転数NB以上においては、速度信号DARが大きくなる
につれて振幅FIが減少し、基底回転数NBと振幅FI
とを乗じた値が一定値になる特性がある。
【0009】電機子電流指令回路21においてはトルク
指令Tとロータ回転位置ARとが入力され、トルク指令
Tに相当する電機子電流成分の振幅をAIとすると、下
記式(2)で表される電機子電流指令SAIU、SAI
V、SAIWが出力される。 SAIU=AI・sin(AR+90゜) (2−1) SAIV=AI・sin(AR+90゜+120゜) (2−2) SAIW=AI・sin(AR+90゜+240゜) (2−3) 加算器25においては電機子電流指令SAIUと界磁電
流指令SFIUとが入力され、加算された電流指令SI
Uが得られる。加算器26においては電機子電流指令S
AIVと界磁電流指令SFIVとが入力され、加算され
た電流指令SIVが得られる。加算器27においては電
機子電流指令SAIWと界磁電流指令SFIWとが入力
され、加算された電流指令SIWが得られる。各電流指
令SIU、SIV、SIWは下記式(3)で表わされ
る。
【0010】 SIU=SAIU+SFIU (3−1) SIV=SAIV+SFIV (3−2) SIW=SAIW+SFIW (3−3) これらの各相電流の合成ベクトルの向きを表す角度AA
は図17、図19の各々において磁極の向きに対して角
度(AR−AA)の方向となる。
【0011】電流制御回路7においては電流指令SI
U、SIV、SIWが入力され増幅され、三相電流I
U、IV、IWが出力される。この三相電流IU、I
V、IWは各々三相電動機の各巻き線8、9、10に供
給される。
【0012】この図15に示す制御装置においては、ロ
ータ6の磁極の向きARとロータ6の回転速度DARに
応じて界磁磁束の制御、トルクを発生する電機子電流成
分とが適切に制御される。従って、ステータコア15と
ロータ6との間にはフレミングの法則による力が発生
し、右回転又は左回転のトルクが任意に発生でき、電動
機の速度制御が良好に行われる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述の図15に示すリ
ラクタンスモータの制御装置においては良好な制御性能
が得られるが、以下の点の配慮がなされていない。
【0014】第1に、制御の基準として使用される位置
検出器5が高価である。
【0015】第2に、位置検出器5には配線が必要であ
り、この配線を施すためのコストが必要である。
【0016】第3に、位置検出器5はモータに取り付け
られるが、位置検出器5の取り付けでモータのトータル
サイズが大きくなる。
【0017】第4に、位置検出器5には一般的に部品点
数が多く使用され、かつ電子部品が多く含まれるので、
制御装置全体の信頼性が低下する。
【0018】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものであり、本発明は同期電動機に機械的に取り付け
る位置検出器を使用せずに同期電動機の制御を実現でき
る同期電動機の制御装置の提供を目的とする。つまり、
本発明はコストが削減でき、かつ信頼性が高い同期電動
機の制御装置の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、電動機のロー
タの回転位置の変化に応じて磁気抵抗が異なり、この磁
気抵抗の違いを利用して回転力を得る同期電動機の制御
装置において、前記電動機の各相巻き線の電流指令値と
この電流指令値の時間変化分とを検出する、又は前記電
動機の各相巻き線に流れる実電流とこの実電流の時間変
化分とを検出する電動機電流検出手段と、前記電動機の
各相巻き線の電圧指令値を検出する、又は前記電動機の
各相巻き線の電圧を検出する電動機電圧検出手段と、前
記電動機電流検出手段の出力と電動機電圧検出手段の出
力とが入力され、前記ロータ位置信号、又は前記ロータ
位置信号及びロータ速度信号を検出するロータ位置検出
手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】前記ロータ位置検出手段においては各検出
信号が入力され、演算によりロータの回転位置とロータ
の回転速度とが求められる。さらに、ロータ位置検出手
段においては演算に代えて各入力条件に応じた演算結果
を格納し記憶する記憶手段が設けられ、入力条件に応じ
たロータの回転位置とロータの回転速度とが読み出され
る。さらに、前記記憶手段においてはニューラルネット
ワークが使用される。
【0021】
【作用】本発明に係る同期電動機の制御装置において
は、電動機電流検出手段で電動機の各相巻き線の電流指
令値とこの電流指令値の時間変化分とが検出される、又
は電動機の各相巻き線に流れる実電流とこの実電流の時
間変化分とが検出される。電動機電圧検出手段において
は電動機の各相巻き線の電圧指令値が検出される、又は
電動機の各相巻き線の電圧が検出される。そして、ロー
タ位置検出手段においては前記電動機電流検出手段の出
力と電動機電圧検出手段の出力とに基づきロータ位置信
号、又はロータ位置信号及びロータ速度信号が検出され
る。従って、位置検出器を使用せずに同期電動機の速度
制御及び位置制御が実現できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る一実施例について説明す
る。なお、実施例の説明において従来例と同一の構成要
素については同一符号を付け、説明が重複するので同一
の構成要素の説明は省略する。
【0023】図1は本発明の一実施例に係る同期電動機
の制御装置を示すブロック回路図であり、図2は前記制
御装置の要部(電流制御回路7)の具体的なブロック回
路図である。
【0024】図1に示す同期電動機の制御装置において
電流制御回路7は図2に示すように電流検出器55、5
6、57、加算器28、29、30、電流誤差補償回路
31、32、33、電圧指令加算器34、35、36、
比較器37、38、39、駆動回路40、41、42及
び三相インバータ43を備える。
【0025】前記電流検出器55においてはU相電流I
Uが検出され、検出電流DIUが生成される。前記電流
検出器56においてはV相電流IVが検出され、検出電
流DIVが生成される。前記電流検出器57においては
W相電流IWが検出され、検出電流DIWが生成され
る。
【0026】加算器28においてはU相電流指令SIU
からU相電流検出値DIUが減算され、減算された電流
値は電流誤差補償回路31に出力される。加算器29に
おいてはV相電流指令SIVからV相電流検出値DIV
が減算され、減算された電流値は電流誤差補償回路32
に出力される。加算器30においてはW相電流指令SI
WからW相電流検出値DIWが減算され、減算された電
流値は電流誤差補償回路33に出力される。
【0027】前記電流誤差補償回路31、32、33に
おいては各々入力である電流誤差信号に比例、積分制御
等の処理が行われる。この処理が行われた各々の信号は
各相の電流誤差に基づく電圧指令成分として各相の電圧
指令加算器34、35、36に各々出力される。電圧指
令加算器34においては出力された電圧指令成分と電圧
フィードフォワード信号VFUとが加算され、電圧指令
信号SVUPが生成される。同様に、電圧指令加算器3
5においては出力された電圧指令成分と電圧フィードフ
ォワード信号VFVとが加算され、電圧指令信号SVV
Pが生成される。電圧指令加算器36においては出力さ
れた電圧指令成分と電圧フィードフォワード信号VFW
とが加算され、電圧指令信号SVWPが生成される。詳
細説明は省略するが、各相の電圧フィードフォワード信
号VFU、VFV、VFWは電動機のインピーダンスド
ロップ分、誘起電圧の予測値などを合計した値である。
【0028】次に、各相の電圧指令信号SVUP、SV
VP、SVWPをパルス幅変調するPWM処理について
説明する。
【0029】前記比較器37、38、39に各々入力さ
れる信号SAWは図11(j)、(l)、(n)に示す
三角波信号である。比較器37においては信号SAWと
電圧指令信号SVUPとが比較され、図11(k)に示
すPWM指令信号PWMUが得られる。比較器38にお
いては信号SAWと電圧指令信号SVVPとが比較さ
れ、図11(m)に示すPWM指令信号PWMVが得ら
れる。比較器39においては信号SAWと電圧指令信号
SVWPとが比較され、図11(o)に示すPWM指令
信号PWMWが得られる。
【0030】三相インバータ43は図12に示すように
6個のパワートランジスタで構成される。駆動回路40
はPWM指令信号PWMUに基づき三相インバータ43
の2個のパワートランジスタを駆動するベース信号B1
及びB2を生成する。駆動回路41はPWM指令信号P
WMVに基づき三相インバータ43の2個のパワートラ
ンジスタを駆動するベース信号B3及びB4を生成す
る。駆動回路42はPWM指令信号PWMWに基づき三
相インバータ43の2個のパワートランジスタを駆動す
るベース信号B5及びB6を生成する。通常、各ベース
信号B1〜B6は制御回路に対して電気的に絶縁され
る。
【0031】U相について説明すると、ベース信号B1
はPWM指令信号PWMUと同相でベース信号B2はO
N、OFFの関係がほぼベース信号B1と逆の関係に設
定される。さらに上下のパワートランジスタが同時に通
電状態になれば電源から過大な短絡電流が流れるため、
ベース信号B1、B2の信号が反転する時にトランジス
タの上下短絡を防止する目的で通称デッドタイムと呼ば
れるベース信号B1、B2が共にOFFとなる時間が設
定される。このデッドタイムはパワートランジスタの動
作遅れ時間を十分考慮した余裕を持った値に設定され
る。
【0032】PWM制御は通常1〜20KHz程度で行
われ、6個のパワートランジスタで構成される三相イン
バータ43で制御される結果、三相インバータ43の出
力電流即ち電動機の三相電流IU、IV、IWは例えば
図11(g)、(h)、(i)に示すようにPWM信号
にほぼ同期して増減する波形となる。
【0033】以上説明した動作がほぼ理想的に行われた
場合において各相の電流検出値DIU、DIV、DIW
及び各相の電圧VU−NA、VV−NA、VW−NAの
特性例を図10に示す。電圧VU、VV、VWは電動機
各相の端子電圧、電圧NAはスター結線された電動機巻
き線の中性点電位である。
【0034】前記図1に示す制御装置には電動機電流検
出手段17が備えられ、電動機電流検出手段17には電
動機電流情報DTIが入力される。電動機電流情報DT
Iは具体的には各相の電流検出値DIU、DIV及びD
IWを総称した名称である。また、図2に示す電流制御
回路7においては、各電流の精密なフィードバック制御
が行われていると仮定すれば各相の電流指令SIU、S
IV、SIWと各相の電流検出値DIU、DIV、DI
Wとはほぼ等しいので、電動機電流情報DTIとして各
相の電流指令SIU、SIV、SIWが使用できる。
【0035】前記電動機電流検出手段17の具体的構成
を図3に示す。電動機電流検出手段17は計測タイミン
グ設定手段74、サンプルホールド回路60〜65、ア
ナログスイッチ66〜71及びAD変換器72を備え
る。
【0036】前記計測タイミング設定手段74において
は例えば図10に示すタイミングTM1、TM2で計測
タイミング信号PTM1、PTM2が生成される。生成
された計測タイミング信号PTM1、PTM2は各サン
プルホールド回路60〜65及び電圧検出手段75に出
力される。
【0037】サンプルホールド回路60、62、64に
おいてはタイミングTM1のタイミングで生成された計
測タイミング信号PTM1に従って各相の電流検出値D
IU、DIV、DIWが保持される。サンプルホールド
回路61、63、65においてはタイミングTM2のタ
イミングで生成された計測タイミング信号PTM2に従
って各相の電流検出値DIU、DIV、DIWが保持さ
れる。
【0038】AD変換器72においては各アナログスイ
ッチ66〜71を通して順次出力される各サンプルホー
ルド回路60〜65の出力値がAD変換される。
【0039】前記タイミングTM1、TM2は一定時間
Δtの時間間隔を有し、各相のタイミングにおいて電流
値が検出されるとタイミングTM1、TM2での電流値
と電流変化分とが検出できる。なお、タイミングTM1
のタイミングは電動機全体の制御周期の都合で決定され
る。また、各相の電流値の変化分を検出する他の方法と
しては上記のように一定時間Δtの時間間隔をおいて電
流値を計測する方法の他に各相の電流値の微分値を直接
計測する方法が使用されてもよい。
【0040】前記電圧検出手段75においてはタイミン
グTM1からタイミングTM2の間で各相のインバータ
ブリッジの出力電圧すなわち電動機の各端子間電圧VU
−VV、VV−VW、VW−VUの平均値が検出され
る。この検出された平均値に基づき電圧検出手段75は
端子間電圧検出値DUV、DVW、DWUをロータ位置
検出手段11に出力する。電圧検出手段75で行われる
具体的な電圧検出にはインバータブリッジの出力電圧を
直接検出する方法、インバータブリッジに対するPWM
指令信号とインバータ直流電源電圧とから論理的に計算
推定する方法、電動機の各端子間電圧の代わりに各相の
電圧指令信号SVUP、SVVP、SVWPを使用する
方法等が使用される。
【0041】また、計測する時間間隔Δtの大きさにお
いてはPWM周期以下の時間間隔からPWM周期の数十
サイクルまでの範囲で制御装置の要求仕様に応じて選択
ができる。例えば図11に計測する時間間隔Δtが短い
場合の例を示す。各相の電流検出は図11(g)、
(h)、(i)に示すPWM制御に同期し増減する電流
の一部がタイミングTM1、TM2で検出される。各相
の電圧検出において図11に各相のPWM指令信号PW
MU、PWMV、PWMWで示すようにタイミングTM
1、TM2の間で電位VUはインバータの直流電圧VP
M、電位VV、VWは零である。
【0042】前記計測する時間間隔Δtが短い場合には
三相インバータ43のインバータブリッジの各相出力電
圧を直接計測せずにPWM指令信号から比較的正確な電
圧検出ができる特徴がある。また、高速なロータ回転位
置検出ができる特徴がある。一方、計測する時間間隔Δ
tが長い場合には電動機電流の時間間隔Δtの間の変化
量が大きいので電流の時間変化率の検出分解能が高くと
れる特徴がある。従って、ロータ回転位置ARの計測精
度が向上でき、また電動機電圧、電動機電流の値を直接
計測しなくても制御装置内の各指令値信号で代用でき
る。
【0043】前記図1及び図3に示すロータ位置検出手
段11においては電動機電流検出手段17の出力と電動
機電圧検出手段18の出力とが入力され、ロータ位置信
号、又はロータ位置信号及びロータ速度信号が検出され
る。ロータ位置検出手段11には以下に説明するいくつ
かの実現手段がある。
【0044】まず初めに、各検出信号からロータ位置信
号AR及びロータ速度信号DARを検出するアルゴリズ
ムについて説明する。電動機の定数、各制御変数の定義
及びそれらの相関関係は次の通りである。
【0045】界磁磁束の大きさTB ロータ回転位置AR 電動機電流位相AA ロータ回転位置に対する電動機電流位相AR−AA 電動機電流振幅DIO、界磁電流振幅FI、電機子電流
振幅AI及びTAN(AR−AA)は下記式(4)で表
わされる。
【0046】 電動機電流振幅DIOの2乗 DIO2 =FI2 +AI2 =2/3(IU2 +IV2 +IW2 ) (4−1) 界磁電流振幅FI =DIO・sin(AR−AA) (4−2) 電機子電流振幅AI=DIO・sin(AR−AA+90゜) (4−3) TAN(AR−AA)=FI/AI (4−4) 実際に各相に流れる電流IU、IV、IWは下記式
(5)で表わされる。電流IUの電流成分は界磁電流成
分FIUと電機子電流成分AIUとの和で表わされる。
同様に、電流IVの電流成分は界磁電流成分FIVと電
機子電流成分AIVとの和で表わされる。電流IWの電
流成分は界磁電流成分FIWと電機子電流成分AIWと
の和で表わされる。
【0047】 U相電流IU=DIO・sin(AA+90゜) =FIU+AIU (5−1) V相電流IV=DIO・sin(AA+90゜+120゜) =FIV+AIV (5−2) W相電流IW=DIO・sin(AA+90゜+240゜) =FIW+AIW (5−3) 前述の図15で説明した各相に流れる界磁電流成分、電
機子電流成分との関係においては下記式(6)及び式
(7)で表わすことができる。
【0048】 U相界磁電流FIU=FI・sin(AR) =DIO・sin(AR−AA)・sin(AR) (6−1) V相界磁電流FIV =DIO・sin(AR−AA)・sin(AR+120゜) (6−2) W相界磁電流FIW =DIO・sin(AR−AA)・sin(AR+240゜) (6−3) ただし、界磁電流と磁束との関係においては磁気的な非
線形要素があり、正確にはこの非線形性を補償して計算
する必要がある。
【0049】 U相電機子電流AIU=AI・sin(AR+90゜) =DIO・sin(AR−AA+90゜)・sin(AR+90゜) (7−1) V相電機子電流AIV=AI・sin(AR+90゜+120゜) (7−2) W相電機子電流AIW=AI・sin(AR+90゜+240゜) (7−3) 次に、電動機をモデル化した等価回路で表わし、電動機
の各相の端子電圧VU、VV、VWの相関関係について
説明する。電動機は図6に示す等価回路で表わせる。図
6において符号NAは中性点電位、VPWはインバータ
の直流電圧、VUP、VVP、VWPは三相各相の界磁
磁束に関わる誘起電圧、LLは電動機の漏れインダクタ
ンス、Rは内部抵抗である。線間電圧VUVは端子電圧
VU、VV間の差、線間電圧VVWは端子電圧VV、V
W間の差、線間電圧VWUは端子電圧VW、VU間の差
つまり各相電圧の差であり、下記式(8)で表わされ
る。
【0050】 VUV=VU−VV=VUP+IU* R+LL* d(IU)/dt −(VVP+IV* R+LL* d(IV)/dt) (8−1) VVW=VV−VW=VVP+IV* R+LL* d(IV)/dt −(VWP+IW* R+LL* d(IW)/dt) (8−2) VWU=VW−VU=VWP+IW* R+LL* d(IW)/dt −(VUP+IU* R+LL* d(IU)/dt) (8−3) ここで、誘起電圧VUP、VVP、VWPだけで理論展
開するために電動機端子間電圧から電動機の漏れインダ
クタンスLLと内部抵抗Rによる電圧降下を除去した値
を各々VUVP、VVWP、VWUPとする。このVU
VP、VVWP、VWUPは下記式(9)で表わされ
る。
【0051】 VUVP=VUP−VVP=VU−IU* R−LL* d(IU)/dt −VV+IV* R+LL* d(IV)/dt (9−1) VVWP=VVP−VWP=VV−IV* RーLL* d(IV)/dt −VW+IW* R+LL* d(IW)/dt (9−2) VWUP=VWP−VUP=VW−IW* RーLL* d(IW)/dt −VU+IU* R+LL* d(IU)/dt (9−3) 図8及び図9は各電圧のベクトル関係図である。図7
は、前述の図16及び図17に示す電動機の一相の巻き
線に交流電圧及び交流電流を加え、0度から360度ま
でロータ6を回転させ、各ロータ回転位置のインダクタ
ンスを計測した特性図である。ロータ6の磁極の向きと
励磁巻き線とが直交する位置において最大のインダクタ
ンスLMXが発生し、ロータ6の磁極の向きと励磁巻き
線とが平行する位置において最小のインダクタンスLM
Xが発生する。
【0052】次に、界磁磁束の大きさTBは各相の巻き
線の巻き回数をWNGとすると下記式(10)で表わさ
れる。
【0053】 TB=3/2・FI・WNG/MR =KTB・FI =KTB・DIO・sin(AR−AA) (10) ここで、MRは磁極方向の磁気抵抗、KTBは定数であ
り、定数KTBは下記式の通りである。
【0054】KTB=3/2・WNG/MR 次に、既知である各変数を明らかにし、その他の変数も
既知である変数で表現する。まず各相の電流IU、I
V、IWは計測され既知の値である。各相の時間間隔Δ
t間に変化する電流変化率ΔIU、ΔIV、ΔIWも計
測され、この電流変化率ΔIU、ΔIV、ΔIWは下記
式(11)で表わされる。
【0055】 d(IU)/dt≒ΔIU/Δt (11−1) d(IV)/dt≒ΔIV/Δt (11−2) d(IW)/dt≒ΔIW/Δt (11−3) 前記式(11)で求められる値を式(9)に代入すると
各相の誘起電圧成分の差であるVUVP、VVWP、V
WUPの値が求められる。
【0056】電動機電流の大きさDIOは指令レベルで
既知であるが、計測電流との違いが他の推定計算に悪影
響を与えるおそれがある。従って、電動機電流の大きさ
DIOには計測値が使用され、下記式(12)で求める
ことができる。
【0057】
【数1】 また、電動機電流の大きさDIOの時間間隔Δt間の変
化率ΔDIOは下記式(13)で求められる。
【0058】
【数2】 電動機電流のU相に対する位相角AAも同様の理由で求
めることができ、下記式により位相角AAを実測し、演
算で求めることができる。
【0059】IU=DIO・sin(AA+90゜) IV=DIO・sin(AA+210゜) 位相角AAの時間間隔Δt間の変化率ΔAAは、下記式
から(AA+ΔAA)を求め、前記位相角AAとの差と
して求めることができる。
【0060】IU+ΔIU=(DIO+ΔDIO)・s
in(AA+ΔAA+90゜) IV+ΔIV=(DIO+ΔDIO)・sin(AA+
ΔAA+210゜) 界磁磁束の大きさTBの時間変化率dTB/dtは下記
式(14)で求められる。
【0061】 dTB/dt=d(KTB・DIO・sin(AR−AA))/dt =KTB・(dDIO/dt・sin(AR−AA) +DIO・cos(AR−AA)・(d(AR)/dt −d(AA)/dt)) ≒KTB・(ΔDIO/Δt・sin(AR−AA) +DIO・cos(AR−AA)・(d(AR)/dt −ΔAA/Δt)) =KTB・(ΔDIO/Δt・sin(AR−AA) +DIO・cos(AR−AA)・(d(AR)/dt −ΔAA/Δt)) (14) 前記式(14)において第1項は電流振幅の変化分によ
る磁束変化に起因する誘起電圧成分である。第2項はA
R−AAの変化に対する励磁電流分の変化である。
【0062】次に、各相の誘起電圧成分VUP、VV
P、VWPとの関係について説明する。誘起電圧成分V
UP、VVP、VWPは下記式(15)で求められる。
【0063】 VUP=WNG・(d(TB)/dt・sin(AR) +cos(AR)・d(AR)/dt・TB) (15−1) VVP=WNG・(d(TB)/dt・sin(AR+120゜) +cos(AR+120゜)・d(AR)/dt・TB) (15−2) VWP=WNG・(d(TB)/dt・sin(AR+240゜) +cos(AR+240゜)・d(AR)/dt・TB) (15−3) 前記式(15)において第1項は界磁磁束TBの大きさ
が変化して各相巻き線の鎖交磁束が変化することに起因
する誘起電圧成分である。第2項は界磁磁束TBが回転
することにより各巻き線の鎖交磁束が変化する成分であ
る。
【0064】なお、電動機の各電圧の計測値は時間間隔
(計測期間)Δt間の平均電圧で求める方が理にかなっ
ており、ロータ回転位置ARの計測精度が向上できる。
【0065】次に、電動機の電圧、電流等に関する以上
の関係式から未知変数であるロータ位置信号AR及びロ
ータ速度信号DAR=d(AR)/dtを求める方法に
ついて説明する。
【0066】前記式(15)に式(10)及び式(1
4)が代入され、この代入された式(15)の各相誘起
電圧VUP、VVP、VWPが各々式(8)に代入され
る。この結果、未知数はロータ位置信号AR及びロータ
速度信号DAR=d(AR)/dtの2つだけになる。
この未知数は代数計算により連立方程式を解くことで求
められる。すなわち、ロータ回転位置ARは下記式(1
6)で求められる。
【0067】
【数3】 ただし、K 、L 、M は既知の値であり、下記式で表わさ
れる。
【0068】
【数4】 なお、解は2個求められるが、正解は式(8)に代入し
て成り立つ値である。ロータ速度信号DAR=d(A
R)/dtは式(15)及び式(9)にロータ回転角A
Rを代入することにより求められる。
【0069】ただし、式(9)においては3つの式が存
在し、ロータ速度信号DARの等式も3つの式が導き出
される。この導き出された3つの式のうちどの式で解い
ても良いわけではない。前述したように式(15)の右
辺第1項は界磁磁束TBの大きさの変化で各相巻き線の
鎖交磁束が変化することに起因する誘起電圧成分であ
る。右辺第2項は界磁磁束TBの回転で各巻き線の鎖交
磁束が変化する成分である。従って、例えば界磁磁束T
Bの大きさが一定でかつ一定回転速度で回転している場
合においては、式(15)の右辺第1項は零になり、右
辺第2項は三角関数的に変動する値になる。例えば選ん
だ等式においてロータ速度信号d(AR)/dtの係数
が零の場合にはロータ速度信号d(AR)/dtが不定
となり、前記係数が零でなくても零に近い場合には検出
精度が悪いという課題が残る。
【0070】前記ロータ速度信号d(AR)/dtを安
定に求める一つの方法は、3組の各等式において界磁の
磁束がロータの回転に伴って回転することに起因して各
巻き線に発生する誘起電圧の項をそれぞれ二乗し、その
後3つの等式を加算してロータ速度信号d(AR)/d
tを求める方法である。この方式の長所は安定して回転
速度を求められる点であるが、短所は計算が煩雑になる
点である。
【0071】次に、ロータ速度信号DAR=d(AR)
/dtを求める他の方法について説明する。この他の方
法においては、位相の異なる2つの等式が比較され、未
知数であるロータ速度信号DAR=d(AR)/dtの
係数の絶対値が大きい方の等式で計算が行われる。具体
的には下記式(17)及び式(18)が使用され、計算
が行われる。
【0072】
【数5】 |cos(2* AR−AA)|<|sin(2* AR−
AA)|の場合 DAR=1/(DIO* sin(2* AR−AA)) *((VUVP−VWUP)/(3* WNG* KTB) −ΔDIO/Δt* sin(AR)*sin(AR−AA) +DIO* ΔAA/Δt* sin(AR)*cos(AR−AA)) (18) また、前記式(17)及び式(18)で求めた2つのロ
ータ速度信号DAR=d(AR)/dtを|sin(2
* AR−AA)|の大きさに応じて重み付けし平均化し
て検出する方法の使用が考えられる。この方法において
は、例えば片方の検出値が検出精度の低い回転位置にあ
る場合にはそのロータ位置信号は使用せずに、その他の
部分の場合には両検出信号の検出信頼性に応じて重み付
けし平均化が行われる。この方法が使用される場合に
は、検出精度が改善され、両検出信号の切り換えを瞬時
に行う方式の場合にみられたロータ速度信号の切り換え
時の変動が減少できる。
【0073】さらに、またロータ回転速度DARを得る
他の方法としては、検出されたロータ位置信号ARが使
用され、このロータ位置信号ARの時間変化分を算出し
てロータ速度信号DARを得る方法がある。
【0074】以上説明したロータ位置信号AR及びロー
タ速度信号DARを検出するアルゴリズムにおいては、
界磁磁束TBが界磁電流成分FIU、FIV、FIWに
よって作られ、電機子電流成分AIU、AIV、AIW
が界磁磁束TBに全く影響しない。すなわち、電機子反
作用が無視できる程度しか作用しないという理想的なモ
ータを想定した解き方でアルゴリズムが作成される。従
って、制御対象となる電動機の電機子反作用の効果が大
きい場合には電機子反作用の補正を行う必要がある。電
機子反作用は界磁磁束TBの位置と大きさとは電機子電
流成分AIU、AIV、AIWにより変化するので、補
正の具体的手法は界磁磁束TBの位置と大きさとを式
(10)、式(14)及び式(15)において修正す
る。特に界磁磁束TBの位置が変化する影響が大きいの
で、具体的には式(15)において界磁位置を示すロー
タ位置信号ARの値に電機子電流に比例した補償を加え
た下記値をロータ位置信号ARの値に置き換えて解く方
法が使用される。
【0075】 AR+KAM・DIO・cos(AR−AA) ここで、KAMは電機子反作用に関係した比例定数であ
る。また他の簡易的な方法としては、前述の解法の結果
であるロータ位置信号ARの値に補正値KAM・DIO
・cos(AR−AA)を単に加え、この補正値を加え
たロータ位置信号ARをロータ位置信号ARとする方法
を使用してもよい。
【0076】次に、前記図1に示す同期電動機の制御装
置の全体について説明する。
【0077】図1に示す制御装置においては加算器1
2、増幅器13、電動機電圧検出手段18及びロータ位
置検出手段11が備えられる。
【0078】前記加算器12においては、位置指令PO
SCとロータ位置信号ARとが比較減算され、位置誤差
信号ESが生成される。増幅器13においては位置誤差
信号ESが増幅され、速度指令SIが生成される。本実
施例に係る制御装置においては、前記図15に示す外付
け位置検出器5を使用せずに位置制御が実現できる。前
記電動機電圧検出手段18において、一例としてインバ
ータの出力電位すなわち電動機の各端子電圧VU、V
V、VWが制御装置内の制御信号からより正確に推定で
きる方法について説明する。
【0079】例えば、三相インバータ43においてイン
バータブリッジのU相の出力電位VUを検出する場合に
はPWM指令信号PWMUで出力電位VUの概略は判明
する。しかし、インバータブリッジの上下パワーデバイ
スの駆動信号においては前述のように上下パワーデバイ
スが決して同時に通電せず、過大な短絡電流が流れな
い。つまり、過大な短絡電流の発生を防止するために上
下パワーデバイスが両方ともOFF状態になる期間、い
わゆるデッドタイムが存在し、このデッドタイムの期間
においてはU相の出力電位VUはPWM指令信号PWM
Uから推定できない。デッドタイムの期間はパワーデバ
イスのスイッチング特性にもよるが通常全期間の10%
前後に設定され、この期間は無視できない。
【0080】上下パワーデバイスが両方ともOFF状態
になる期間において、U相の電流IUが流れていればそ
の電流IUは必ずパワーデバイスに逆方向で並列に取り
付けた逆方向ダイオードを通して流れる。U相の電流I
Uが正であればU相電位VUは零になり、U相の電流が
負であればU相電位VUはインバータ直流電圧VPWに
なる。
【0081】上下パワーデバイスが両方ともOFFで、
かつU相電流IUも零の場合にはU相の上下パワーデバ
イスと電動機のU相巻き線8との間は電気的に絶縁状態
になる。U相電位VUは単純に零又はインバータ直流電
圧VPWの電位にならず、V相、W相の影響を受けてU
相電位VUはロータ回転位置ARに関係した電位にな
る。このとき、ロータ回転位置ARは解っていないので
あるからU相電位VUは既知のデータから推測できな
い。
【0082】このような場合には各相の電流が零となら
ないタイミングで再計測する方法が採用され、U相電位
VUが求められる。また、下記方法を使用してもU相電
位VUは求められる。第1に、U相電位VUが未知の期
間においては電圧指令信号SVUP、SVVP、SVW
Pで代用する方法。第2に、前回のロータ回転位置AR
及びロータ回転速度DARから現在のロータ回転位置A
R及びロータ回転速度DARが推定され、これらの値を
式(10)、式(14)、式(15)、式(8)に代入
する方法。第3に、多少の計測誤差が許容され、U相電
位VUがインバータ直流電圧VPWの1/2の値として
算出する方法。
【0083】前記ロータ位置検出手段11は例えば図4
に示すようにアドレス設定手段76及びメモリ77を備
える。メモリ77においては検出可能なデータの組み合
わせに対するロータ回転位置AR及びロータ回転速度D
ARが記憶され、該当するロータ回転位置AR及びロー
タ回転速度DARが読み出される。アドレス設定手段7
6においては、タイミングTM1、TM2のタイミング
における電動機各相の電流信号を含むAD変換器72の
出力ADOとインバータブリッジの出力電圧すなわち電
動機の各相の端子間電圧検出値DUV、DVW、DWU
が入力され、これらの入力変数の値に該当するメモリ7
7のアドレスが設定される。入力変数はタイミングTM
1における三相の各電流値、タイミングTM2における
三相の各電流値である。また、入力変数はタイミングT
M1における三相の各電流値がタイミングTM2になる
までに変化した各電流変化値、タイミングTM1からタ
イミングTM2までの間の各電動機端子間電圧の平均値
である。
【0084】以上の入力変数を使用すれば論理的にはデ
ータのアドレスの設定が実現可能である。しかし、単純
に計算すると入力変数が9個存在し、例えば各入力変数
の分解能を2進数で6ビットづつ想定すると2進数で5
4ビットのアドレスに相当するメモリが必要になる。す
なわちメモリ77の所要メモリ容量が増大する。
【0085】このメモリ容量を減少するには以下の方法
が採用される。第1に、三相電流信号は三相の和が零で
あるので二相の値に削減ができ、このことは電流変化分
についても同様であるから入力変数を2個削減できる方
法。第2に、計測する時間間隔ΔtをPWM制御周期よ
り短い周期に設定し、例えばU相電位VUの値がインバ
ータ直流電圧VPWで、V相電位VV、W相電位VWが
零であるタイミングで限定して計測する方法。この第2
の方法においては、電圧に関する入力変数が不要にな
り、入力変数が3個削減できる。第3に、同期電動機の
制御方法として三相電流を合成した電動機電流振幅DI
Oが一定に設定され、出力トルクの可変がロータ位置と
電流位相との相対位相だけで制御する方法。この第3の
方法においては、電流に関する入力変数が電動機の電流
位相AAと三相のうちの二相の電流変化率だけになり、
入力変数が1個削減できる。また、第4に、前記第3の
方法において電動機電流振幅DIOが一定に設定されず
に2、4、8種類などいくつかの値が取れる方法。この
第4の方法においてもメモリ77のメモリ容量が削減で
きる。
【0086】前述の入力変数の削減方法は他にもいくつ
かあり、前述の削減方法をすべて採用すれば入力変数が
3個になり、メモリ77のメモリ容量がより減少でき
る。つまり、各入力変数の分解能を2進数で6ビットづ
つとれば合計で18ビットになり、ロータ回転位置AR
及びロータ回転速度DARの検出分解能を例えば各1バ
イトとすれば所要メモリ容量は512Kバイトになる。
この値は十分実用可能な範囲である。
【0087】また、前述のロータ位置検出手段11は図
5に示すニューラルネットワークで構成してもよい。ニ
ューラルネットワークにおいては前述と同様に検出可能
なデータの組み合わせに対するロータ回転位置AR及び
ロータ回転速度DARが求められる。ニューラルネット
ワークはレジスタ78、79、80、81、入力層、中
間層(隠れ層)及び出力層を備える。レジスタ78〜8
1においてはタイミングTM1、TM2における三相の
うちの2相の電流値及び電流変化率が一時記憶される。
ニューラルネットワークは特に特殊なものである必要は
なく、極一般的なものでよい。図5に示す一例のニュー
ラルネットワークは入力層、中間層及び出力層の三層構
造を有し、ロータ回転位置AR及びロータ回転速度DA
Rが出力として得られる。
【0088】ニューラルネットワークの学習プロセスは
以下の方法で実現できる。まず、電動機のロータに真値
を得るための絶対値エンコーダが機械的に結合され取り
付けておく。この絶対値エンコーダにおいてはロータ回
転位置AR及びロータ回転速度DARの真値が生成され
る。次に、この生成された真値とニューラルネットワー
クの出力との差が零に近づくまでバックプロパゲーショ
ンによる学習を繰り返し行う。この結果、ニューラルネ
ットワークの学習プロセスが実現できる。
【0089】なお、入力変数及び入力変数の削減方法は
前述の説明と同じであり、ニューラルネットワークにお
いても必要に応じて応用できる。
【0090】以上の説明においては電動機の状態を知る
ために必要な電流及び電圧が電動機に適度に印加されて
いることを前提にして説明したが、例えば同期電動機の
制御装置に電源が投入された時点においては何の電圧及
び電流もまだ電動機に印加されていない。この状態にお
いては電動機の電圧及び電流からロータ回転位置を検出
することが不可能であり、何らかの補助手段が必要であ
る。
【0091】この補助手段として以下のいくつかの方法
がある。第1に、電源投入直後に運転の準備動作が許さ
れるシステムにおいては、運転開始前に適当な電流を各
相に流し、ロータの向きをある方向に向けてロータ回転
位置を特定してから運転を開始する方法。第2に、ロー
タがさほど回転しない程度に又は実害が発生しない程度
に各相にロータ位置計測用の電流を通電し、ロータ位置
を計測する方法。第3に、回転速度及び出力トルクが零
の場合でも常にある程度の励磁電流を流し、同期電動機
の運転に際しロータ回転位置の検出を容易に行う方法。
【0092】外付け位置検出器5を使用しない本発明に
係る同期電動機の制御装置においては、ロータ回転位置
AR、ロータ回転速度DARが比較的ノイズ等の影響を
受け易い各電流検出値、各電圧検出値に基づき生成さ
れ、ノイズ的検出誤差が含まれる可能性がある。このた
め、本発明においては、検出したロータ回転位置AR、
ロータ回転速度DARにフィルタ処理、平均化処理等が
行われ、これらの処理が行われたロータ回転位置AR、
ロータ回転速度DARが使用される。
【0093】また、本発明においては、検出方法につい
ていくつかの例を説明したが、1つの方法を単独で使用
することに限らず、複数の方法を併用し、若しくは複数
の方法を平均化して使用することができる。特に複数の
方法を併用し、若しくは複数の方法を平均化して使用す
る場合には異常値を除去する検出方法を併用することが
望ましい。複数の検出方法が使用される場合には検出値
の信頼性が向上でき、又検出精度の向上が図れる。
【0094】本発明において使用される電動機はロータ
の回転位置により磁気抵抗が異なることを利用して回転
力が得られる同期電動機である。つまり、前記図16に
示す単純な構造を有する同期電動機から図13、図14
に各々示す複雑なロータ断面構造を有する同期電動機ま
で、幅広い範囲の同期電動機が使用できる。
【0095】前記図13、図14に各々示す同期電動機
はいずれも4極の極数を備える。符号82はロータの
軸、83は珪素鋼板の一部で磁極の磁路になっている部
分、84は珪素鋼板の一部を鋼版の打ち抜き加工等によ
り打ち抜かれた部分であり磁気的には大きな抵抗を示す
部分である。特に図13に示す同期電動機においてはロ
ータ磁極の回転方向磁気抵抗が非常に大きい構造で構成
され、電機子電流成分AIU、AIV、AIWが界磁磁
束に及ぼす影響が非常に小さいので、前述の理論に近い
特性が容易に得られる。
【0096】符号85は永久磁石であり、永久磁石85
の磁極の向きはN極、S極で示される。図14に示す同
期電動機においては、界磁磁束の一部が永久磁石で構成
されるので動作原理は類似するがロータ回転位置AR、
ロータ回転速度DARを論理的に計算する場合には前述
の関係数式を一部修正、変形する必要がある。
【0097】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々変更できる。
【0098】例えば、第1に、前記実施例においては三
相同期電動機について説明したが、本発明は他の多相同
期電動機にも適用できる。本発明で使用される同期電動
機の極数においても変形ができる。
【0099】第2に、前記実施例においてはインバータ
ブリッジに三相フルブリッジが使用されたが、本発明は
同一機能が得られる他の構成、あるいは三相ハーフブリ
ッジ等簡素化した駆動装置でも適用できる。
【0100】第3に、本発明に係る同期電動機の制御装
置においては、同一技術思想が得られる制御理論、制御
方法であれば採用できる。特に前記実施例に係る同期電
動機の制御装置で使用される制御方法は界磁電流成分と
電機子電流成分とを分けて制御する方法であるが、本発
明はこの制御方法に限定されない。
【0101】第4に、本発明は類似駆動原理のリニアモ
ータの制御装置に適用できる。
【0102】
【発明の効果】本発明においては、同期電動機に機械的
に取り付ける位置検出器を使用せずに同期電動機の制御
を実現できる同期電動機の制御装置が提供できる。さら
に、本発明においては、コストが削減でき、小型化が図
れかつ信頼性が高い同期電動機の制御装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る同期電動機の制御装
置を示すブロック図である。
【図2】 前記制御装置の電流制御回路を示すブロック
図である。
【図3】 前記制御装置の電動機電流検出手段を示すブ
ロック図である。
【図4】 前記制御装置のロータ位置検出手段を示すブ
ロック図である。
【図5】 前記制御装置の他のロータ位置検出手段を示
すブロック図である。
【図6】 前記同期電動機のインダクタンスの測定に使
用される回路構成図である。
【図7】 前記同期電動機の電気的特性図である。
【図8】 前記同期電動機の電圧ベクトル図である。
【図9】 前記同期電動機の電圧ベクトル図である。
【図10】 前記同期電動機の各電流波形、各電圧波形
を示す図である。
【図11】 前記同期電動機の制御装置の各制御信号を
示す図である。
【図12】 前記制御装置の三相インバータを示す回路
図である。
【図13】 前記同期電動機の他の例の断面図である。
【図14】 前記同期電動機の他の例の断面図である。
【図15】 従来の同期電動機の制御システムを示すブ
ロック図である。
【図16】 前記同期電動機の断面図である。
【図17】 モデル化した同期電動機を示す断面図であ
る。
【図18】 前記同期電動機の巻き線配置図である。
【図19】 前記同期電動機の電流のベクトル図であ
る。
【符号の説明】
2 トルク制御手段 7 電流制御回路 11 ロータ位置検出手段 17 電動機電流検出手段 18 電動機電圧検出手段 21 電機子電流指令回路 24 界磁電流指令回路 34〜36 電圧指令加算器 37〜39 比較器 40〜42 駆動回路 43 三相インバータ 60〜65 サンプルホールド回路 72 AD変換器 74 計測タイミング設定手段 75 電圧検出手段 76 アドレス設定手段 77 メモリ 78〜81 レジスタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機のロータの回転位置の変化に応じ
    て磁気抵抗が異なり、この磁気抵抗の違いを利用して回
    転力を得る同期電動機の制御装置において、 前記電動機の各相巻き線の電流指令値とこの電流指令値
    の時間変化分とを検出する、又は前記電動機の各相巻き
    線に流れる実電流とこの実電流の時間変化分とを検出す
    る電動機電流検出手段と、 前記電動機の各相巻き線の電圧指令値を検出する、又は
    前記電動機の各相巻き線の電圧を検出する電動機電圧検
    出手段と、 前記電動機電流検出手段の出力と電動機電圧検出手段の
    出力とが入力され、前記ロータ位置信号、又は前記ロー
    タ位置信号及びロータ速度信号を検出するロータ位置検
    出手段と、 を備えたことを特徴とする同期電動機の制御装置。
  2. 【請求項2】 電動機のロータの回転位置の変化に応じ
    て磁気抵抗が異なり、この磁気抵抗の違いを利用して回
    転力を得る同期電動機の制御装置において、 前記電動機の各相巻き線の電流指令値とこの電流指令値
    の時間変化分とを検出する、又は前記電動機の各相巻き
    線に流れる実電流とこの実電流の時間変化分とを検出す
    る電動機電流検出手段と、 前記電動機の各相巻き線の電圧指令値を検出する、又は
    前記電動機の各相巻き線の電圧を検出する電動機電圧検
    出手段と、 前記電動機電流検出手段の出力と電動機電圧検出手段の
    出力とが入力され、前記ロータ位置信号、又は前記ロー
    タ位置信号及びロータ速度信号を検出するロータ位置検
    出手段と、 前記電動機の位置指令が入力され、前記ロータ位置信号
    を使用して前記同期電動機の回転位置制御を行う位置制
    御手段と、 を備えたことを特徴とする同期電動機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    同期電動機の制御装置において、 前記電動機電圧検出手段はパルス幅を変調制御するパワ
    ーデバイスで構成されるインバータブリッジを備え、 前記インバータブリッジには各相のPWM指令信号と電
    流検出値とが入力され、各相のインバータブリッジの出
    力電位を決定するアルゴリズムが下記論理(1)乃至論
    理(3)に設定されることを特徴とする同期電動機の制
    御装置。 (1)該当する相のインバータブリッジの上下パワーデ
    バイスに入力されるPWM信号のいずれかがONの期間
    においては、該当する相の電動機の電圧はPWM信号と
    インバータの直流電源電圧で定まるインバータ出力電圧
    とで決定される。 (2)該当するインバータブリッジの上下パワーデバイ
    スに入力されるPWM信号がいずれもOFFの期間にお
    いては、該当する相の電動機の電圧は該当する相の電動
    機の電流がインバータブリッジにおいて流れる方向のイ
    ンバータ電源の電位で決定される。 (3)該当するインバータブリッジの上下パワーデバイ
    スに入力されるPWM信号がいずれもOFFの期間で該
    当する相の電動機の電流が零で電流が流れていない場合
    においては、該当する相の電動機の電圧は以前に検出さ
    れたロータ位置信号とロータ速度信号と他の相の電流及
    び電圧で該当する相のインバータ出力電位を推定して求
    めた電位、又は各相の電圧指令値から推定して求めた電
    位で決定される。
  4. 【請求項4】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    同期電動機の制御装置において、 前記ロータ位置検出手段は、前記電動機のロータの各磁
    極の磁束が電動機の各相巻き線に流れる電流の起磁力と
    回転位置により異なる磁気抵抗を示すロータの磁気特性
    との関係から推定され、前記電動機の各相巻き線に発生
    する誘起電圧が各相巻き線に鎖交する磁束の時間変化に
    比例する関係式からロータの回転位置とロータの回転速
    度とを求めることを特徴とする同期電動機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    同期電動機の制御装置において、 前記電動機電流検出手段、電動機電圧検出手段の各々は
    インバータブリッジの各パワーデバイスをパルス幅変調
    制御するパルス幅で一制御周期を設定し、前記電動機電
    流検出手段、電動機電圧検出手段の各々の計測期間は前
    記一制御周期内に設定されることを特徴とする同期電動
    機の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    同期電動機の制御装置において、 前記電動機電流検出手段、電動機電圧検出手段の各々は
    インバータブリッジの各パワーデバイスをパルス幅変調
    制御するパルス幅で一制御周期を設定し、前記電動機電
    流検出手段、電動機電圧検出手段の各々の計測期間は複
    数の制御周期に設定され、前記電動機電圧検出手段の計
    測値は前記計測期間の平均値で求められることを特徴と
    する同期電動機の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項1又は請求項2に記載される
    同期電動機の制御装置において、 前記ロータ位置検出手段は、 前記電動機電流検出手段の出力及び前記電動機電圧検出
    手段の出力で得られる入力値に対応したロータの回転位
    置及びロータの回転速度の値が格納される記憶手段と、 前記記憶手段に格納される値の入力値に対するアドレス
    を決定するアドレス設定手段と、 前記記憶手段に格納される値を入力値に応じて出力する
    出力手段と、 を備えたことを特徴とする同期電動機の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記請求項7に記載される同期電動機の
    制御装置において、 前記ロータ位置検出手段は、前記入力値からニューラル
    ネットワークで任意の入力値に対するロータの回転位置
    及びロータの回転速度の値が求められ、この求められた
    値が出力されることを特徴とする同期電動機の制御装
    置。
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