JP2001304738A - 冷却システム - Google Patents

冷却システム

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JP2001304738A
JP2001304738A JP2000123751A JP2000123751A JP2001304738A JP 2001304738 A JP2001304738 A JP 2001304738A JP 2000123751 A JP2000123751 A JP 2000123751A JP 2000123751 A JP2000123751 A JP 2000123751A JP 2001304738 A JP2001304738 A JP 2001304738A
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孝二 浜岡
Tomoaki Irimichi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石を有する電動機を用いた冷却システ
ムの圧縮機の高効率化を図る。 【解決手段】 巻線31,32,33と永久磁石34〜
41を有する電動機42に接続される電動機駆動装置5
0は、電動機42の無負荷誘導起電力波形と略相似波形
の電流を電動機42に供給する電力供給手段51を有す
る。これにより、発生するトルクに対する電流の実効値
を最低として銅損を低減し、電動機42の高効率運転を
実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、缶や紙パック,ペ
ットボトルなどの飲料自動販売機や冷凍/冷蔵ショーケ
ースなどに使用される電動機の回転運動を冷媒ガスの圧
縮仕事に変換する圧縮機を有する冷却システムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術の特開昭62−141998
号公報に示されている電動装置は、図12の回路図、お
よび図13の電動機の断面図に示されているように、3
相の電動機の回転子2には、永久磁石が設けられてお
り、固定子巻線1A〜1Cには、回転子2が回転すると
誘起電圧EA〜ECの正弦波状の電圧が誘起されるもの
となっている。
【0003】そして、固定子側には固定子巻線1A〜1
Cとは別に、検知用巻線3A〜3Cが巻回されており、
この検知用巻線3A〜3Cは、これに誘起される誘起電
圧が固定子巻線1A〜1Cの相誘起電圧と同位相になる
ように配置されている。
【0004】さらに始動回路10,PLL回路9,電流
検出器4A〜4C,アンプ5A〜5C,加算器6A〜6
C,乗算器7A〜7Cを有している。
【0005】以上の構成において、始動回路10の出力
により起動がなされた後、電動機の固定子の巻線電流の
波形と、検出用巻線の誘起電圧の波形とを相似となるよ
うに制御することを特徴とするものであった。
【0006】そして、検知部の回路構成を簡単としなが
ら、電流波形を生成し、脈動トルクが小さく速度変動が
小さい駆動を行わせるものであった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の技
術においては、電動機内に検知用巻線を設ける必要があ
り、電動機の構成が複雑になるという第1の課題を有し
ていた。
【0008】特に検知用巻線に得られる電圧波形を固定
子巻線に発生する誘導起電力波形と同じものを得るため
には、検知巻線を設ける鉄心の断面形状は固定子巻線が
設けられている鉄心とほぼ同形状とし、また検知用巻線
に作用する固定子側の永久磁石についても固定子巻線が
対向している部分と同等の特性を有するものが必要とな
ることから、検知用巻線の銅線の太さこそ極細いもので
済むものの、結果として回転の軸方向の長さが相当に大
となるとともに、重量・コストの面でも大となるもので
あった。特に冷却システムの圧縮機に用いられる電動機
に関しては圧縮要素と共に密閉容器の中に納められてお
り、従来の線に加えて新たな引出し線が必要になると圧
縮機が大型化するという課題も有していた。
【0009】本発明は、この課題を解決するためのもの
であって、検知用巻線を設けない簡単な電動機の構成と
しながら、引出し線をなくし圧縮機が大型化することを
防止すると共に、トルク発生に関係がある電流のみを能
率良く供給し、電動機の効率が高い条件での運転を行わ
せることにより、冷却システムの省エネルギーおよび圧
縮機の発熱低減を実現するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、巻線と永久磁石を有する電動機に接続する
とともに、前記電動機の無負荷誘導起電力波形と略相似
波形の電流を前記電動機に供給する電力供給手段を有す
る冷却システムを構成したものである。
【0011】これにより、電動機の効率向上を図り、冷
却システムの省エネルギーおよび圧縮機の発熱低減を実
現するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の目的を達成する各請求項
に記載した発明に、その作用と効果を併記し、更に実施
例を加えることにより、本発明の実施の形態を詳述する
こととする。
【0013】本発明の請求項1に記載の発明は、巻線と
永久磁石を有する電動機と、電動機により圧縮動作を行
う圧縮要素と、前記電動機と前記圧縮要素からなり冷媒
ガスを圧縮する圧縮機と、前記電動機の無負荷誘導起電
力波形と略相似波形の電流を前記電動機に供給する電力
供給手段を有するものであり、発生するトルクに対する
電流の実効値を最低とし、銅損を低減することにより効
率向上を図るものである。
【0014】また請求項2に記載の発明は、請求項1記
載の冷却システムを、通電区間の電気角が120度であ
る構成としたものであり、比較的簡単な構成でありなが
ら、発生するトルクに対する電流の実効値を最低とし、
銅損を低減することにより3相の電動機を高効率で運転
させることを可能とするものである。
【0015】また請求項3に記載の発明は、請求項1記
載の冷却システムを、通電区間の電気角が120度より
大で145度以下としたものであり、発生するトルクに
対する電流の実効値を最低とし、銅損を低減することに
より3相の電動機を高効率で運転させることを可能とす
ると共に、電流切替によるトルク脈動を小さくし振動や
騒音の低減ができるものである。
【0016】また請求項4に記載の発明は、請求項1〜
請求項3のいずれか1項記載の冷却システムを、巻線電
流波形の第5高調波率は無負荷誘導起電力の第5高調波
率の差の絶対値を、10%以下とすることにより、発生
するトルクに対する電流の実効値をほぼ最低とし、銅損
を十分に低減し、電動機を高効率で運転させることを可
能とするものである。
【0017】また請求項5に記載の発明は、請求項1〜
請求項3のいずれか1項記載の冷却システムを、巻線電
流波形の波形率と無負荷誘導起電力の波形率の差の絶対
値は、0.1以下である構成としたものであり、発生す
るトルクに対する電流の実効値をほぼ最低とし、銅損を
十分に低減し、電動機を高効率で運転させることを可能
とするものである。
【0018】また請求項6に記載の発明は、請求項1〜
請求項5のいずれか1項記載の電動装置の巻線を、3相
のスター結線としたものであり、3相の電力を電動機に
供給することから、比較的簡単な構成で安定に動作する
電動機を搭載した冷却システムを実現しながら、発生す
るトルクに対する電流の実効値を最低とし、銅損を低減
し、電動機の高効率運転による電動機の発熱の低減と装
置の省エネルギー化を実現するものである。
【0019】また請求項7に記載の発明は、請求項1〜
請求項5のいずれか記載の冷却システムを、集中巻の構
成としたものであり、特にモータのトルク発生には不要
であるコイルエンド部分を大幅に削減することにより、
巻線抵抗を抑え、一層銅損を低減し、電動機の高効率運
転による電動機の発熱の低減と装置の省エネルギー化を
より効果的に実現するものである。
【0020】また請求項8に記載の発明は、請求項10
記載の電動装置電動機を、極数とスロット数の比が2対
3の構成としたものであり、巻線抵抗を抑え、かつ無負
荷誘導起電力と電流の波形をより相似形に近づけること
を可能とすることにより、一層銅損を低減し、電動機の
高効率運転による電動機の発熱の低減と装置の省エネル
ギー化をより効果的に実現するものである。
【0021】
【実施例】次に、本発明の具体例を説明する。
【0022】(実施例1)図1は本発明の一実施例にお
ける冷却システムの圧縮機駆動装置の回路図を示すもの
である。
【0023】図1においては、U相の巻線31,V相の
巻線32,W相の巻線33,永久磁石34,35,3
6,37,38,39,40,41を有する3相の電動
機42を設けている。
【0024】この電動機42はその回転子が圧縮要素
(図示せず)に接続されており、回転運動を圧縮仕事に
変換する。例えば回転子のシャフトに偏心部を設け往復
運動に変換し、シリンダ(図示せず)内をピストン(図
示せず)を往復運動するようにしている。この往復運動
によりシリンダ内に吸い込まれた冷媒ガスを圧縮して吐
出するようにしている。
【0025】巻線31,32,33は3相のスター結線
としており、その上本実施例においては、回転子の位置
検知のための位置検出手段43を設けている。圧縮機は
冷媒ガスが外部に漏れないように密閉容器に納められて
おり、通常のホール素子などの位置検出手段の採用は困
難である。そのため、電動機42の誘導起電力から位置
を推定する方法を用いている。
【0026】電動機42に接続された電動機駆動装置5
0は、電動機42の無負荷誘導起電力波形と略相似波形
の電流を電動機42に供給する電力供給手段51を有し
ている。
【0027】本実施例では、電力供給手段51は、シリ
コン半導体を用いたIGBTおよび整流素子の並列接続
によって構成した開閉素子52,53,54,55,5
6,57、およびこれらの開閉素子の導通と非導通を制
御する制御回路58により構成されている。
【0028】ただし、開閉素子の種類としては、IGB
Tを用いたものであることがどうしても必要というもの
ではなく、例えばMOSFET,バイポーラ形,DGM
OS,GTOなどのものでもよく、材質もシリコン以外
にもゲルマニウム,炭化シリコン(SiC)などを使用
してもよい。
【0029】交流電源60は、実効値が100ボルト
で、一定の周波数(60ヘルツ)の商用電源であり、電
動機駆動装置50は、交流電源60を受け、チョークコ
イル61,整流素子62,63,電解式のコンデンサ6
4,65によって倍電圧(倍圧)整流され、電動機駆動
装置50に対して無負荷時に280ボルトの直流電圧を
供給するものとなっている。
【0030】なお、整流素子66,67は、コンデンサ
64,65に逆電圧が印加されるのを防止する作用を有
するものであるが、本実施例のように4本の整流素子を
接続する構成の場合には、一般によく用いられている例
えばシリコン半導体のブリッジの整流器を使用すること
ができ、少ない部品点数で構成することができるものと
なる。
【0031】ただし、4本の整流素子はシリコン以外の
もの、例えばゲルマニウム,炭化シリコン(SiC),
セレンなどを用いた整流素子としても構成することがで
きるものである。
【0032】図2は、実施例1の電動機42の詳細な構
成図である。
【0033】電動機42は、固定子70と回転子71か
らなり、固定子70は、厚さ0.5mmの珪素鋼板を4
0枚重ねて構成した鉄心72と、コイル73a,73
b,73c,73d,73e,73f,73g,73
h,73i,73j,73k,73lを有している。
【0034】鉄心72の形状は、12個のスロット74
a,74b,74c,74d,74e,74f,74
g,74h,74i,74j,74k,74lと、12
個のティース75a,75b,75c,75d,75
e,75f,75g,75h,75i,75j,75
k,75lを有していて、各コイルは各ティースの部分
に巻かれている。
【0035】一方、回転子71は、鍛造した鉄で構成し
磁路としても機能する鉄心76の表面に、8個の永久磁
石34,35,36,37,38,39,40,41を
接着し、軸77を中心に回転しながらトルクを圧縮する
ための機械的負荷(図示せず)に伝え、動力を供給する
ものとなっている。
【0036】ここで、永久磁石34,36,38,40
については外側すなわち固定子70に対向する面にN極
とし、永久磁石35,37,39,41については外側
すなわち固定子70に対向する面にS極が出る構成とし
ているため、極数8極の回転子71を実現している。
【0037】したがって、本実施例では極数とスロット
数の比は、8対12、すなわち約分して2対3である。
【0038】図3は、実施例1の電動機42の巻線3
1,32,33の構成を示した結線図であり、いずれの
巻線も4個のコイルの直列回路により構成されている。
【0039】すなわち、U相の巻線31はコイル73
a,73d,73g,73j、V相の巻線32はコイル
73b,73e,73h,73k,W相の巻線33はコ
イル73c,73f,73i,73lの直列回路により
構成されたものとなっているものである。
【0040】ここで、各コイルの片方につけられている
黒丸印は、極性を示すものであり、各コイルは黒丸印の
ある方から電流が流れた場合に、各ティースの内側、す
なわち回転子71に対向する側にN極が発生するように
巻かれている。
【0041】したがって、例えばU端子から電流を流し
込むと、巻線31を構成する4個のコイルによる起磁力
は、図2上では90度ずつずれた位置にあるコイルが同
極(N極)となり、8極機として動作する。
【0042】このように1つの極が1つのコイルで構成
される巻き方は、一般に集中巻と呼ばれるが、本実施例
では各コイルの幅を電気角120度した集中巻としたこ
とにより、いわゆるコイルエンド部の銅線長が短くで
き、銅線の電気抵抗を低減でき、銅損を抑えるという効
果を得ることができるものとなり、同時に電動機の形状
と重量も小とすることができ、コストの低減が可能とな
るとともに、資源の有効利用にもつながり地球環境の保
護にも貢献できるものとなる。
【0043】また、本実施例のような集中巻とした場合
の製造上のメリットとして、分割コアなどと呼ばれるよ
うな鉄心72を12個に分割して製造し、コイル73a
〜73lを巻いた後に溶接などにより1つの固定子70
となるようにする製造方法を採ることも可能となり、そ
れによればスロット74a〜74lの面積に対する正味
の銅線の断面積、いわゆる銅の占積率が著しく向上させ
ることができ、よって銅損の低減など性能向上に寄与で
きるものとする効果も有している。
【0044】なお、請求項8に述べた極数とスロット数
の比が2対3となる電動機の構成としては、本実施例の
8極12スロット以外にも、6極9スロットや4極6ス
ロットなどでも良く、2極3スロットでも振動が問題と
ならない装置の場合などには有利な構成となる場合もあ
る。
【0045】図4は、実施例1の制御回路58の動作波
形図を示しているものであり、図4(ア)は、位置検出
手段43からの入力信号S1の波形図、図4(イ)は、
位置検出手段43からの入力信号S2の波形図、図4
(ウ)は、位置検出手段43からの入力信号S3の波形
図を示しているもので横軸は時間を電気角に変換したも
のをとっている。
【0046】なお、電気角は、一般に極数の1/2に機
械角を乗じたものとなり、本実施例は電動機42が8極
である故、機械角90度が電気角360度に相当するも
のとなる。
【0047】本実施例では、図2の矢印に示した回転方
向、すなわち時計方向に回転が行われており、位置検出
手段43からは、S3,S2,S1の相順で信号が出力
される。
【0048】位置検出手段43は、いずれも対向する永
久磁石の極がN極である場合にはハイ信号、S極である
場合にはロー信号を、位置検知信号S1,S2,S3と
して出力するものである。
【0049】S2はS1に対して電気角120度進んだ
波形、S3はS2に対して電気角120度進んだ波形と
なっている。
【0050】そして、電気角60度毎にS1,S2,S
3の内のいずれか一つの信号の論理が変化していること
から、位置検出手段43の出力論理は、電気角60度毎
に順次変化するものとなっている。
【0051】図4(エ)は開閉素子52のゲート信号U
Pの波形、図4(オ)は開閉素子53のゲート信号VP
の波形、図4(カ)は開閉素子54のゲート信号WPの
波形、図4(キ)は開閉素子55のゲート信号Unの波
形、図4(ク)は開閉素子56のゲート信号Vnの波
形、図4(ケ)は開閉素子57のゲート信号Wnの波形
である。
【0052】いずれの開閉素子のゲート信号についても
前半の電気角60度の区間には、15.625kHzを
キャリア周波数としたパルス幅変調がかかり、後半の電
気角60度の区間はオンの信号を続けて出力しており、
前半と後半の合計である電気角120度が通電区間と定
義するものである。
【0053】また、本実施例では、電気角60度毎に発
生する位置検出手段43の出力論理の組み合わせが変化
するタイミングt1,t2,t3....に対して、電
気角10度に相当する期間進めたオンオフ制御としてい
る。
【0054】図5は、図4の各開閉素子への信号Up,
Vp,Wp,Un,Vn,Wnの前半の電気角60度区
間でのパルス幅変調のオン時間比率、すなわちデューテ
ィの変化を示している。
【0055】本実施例においては、パルス幅変調がなさ
れる電気角60度の区間の開始時点においては、48%
のデューティとしており、その後制御回路58の内部の
タイマーにより時間とともに直線的にデューティ値を減
ずる演算をおこない、直線的にデューティが低減するも
のとなっている。
【0056】そして、開始から電気角11度の時点でデ
ューティの値が33%となった後については、33%の
一定値を保ち、電気角60度まで続けるものとなってい
る。
【0057】このように、時間に対して直線的にデュー
ティ値が低下する制御を行わせる場合には、制御回路5
8の負担は小さく、デューティの変化を時間関数として
記憶しておくような手段、もしくはPLLなどの構成
で、位置検出手段43からの信号をより高い分解能に変
換して、電気角を推定した上で、ROMテーブルなどに
その電気角の関数として記憶したデューティの値を順次
読み出して制御を行うという構成としてももちろん実現
できるものであるが、必ずしもそのような構成を取らな
くとも十分実現できるものである。
【0058】図6(ア)の実線は電動機42のU相の巻
線31に供給される電流Iuの電流波形、図6(イ)は
巻線31の両端の無負荷誘導起電力Euの波形図であ
り、無負荷誘導起電力Euは電動機42を例えば別の電
動機などで外部から回転させた状態で、図3のU端子と
N端子の間にオシロスコープのプローブを接続して観測
したもので、U端子側をプラスとして示しているもので
ある。
【0059】このような無負荷誘導起電力の波形は、電
動機42の巻線31,32,33の仕様や、永久磁石3
4〜41の着磁分布等によって変化するものである。
【0060】3相は平等であるため、V相,W相につい
ては位相が120度ずつずれるものの、各波形について
はU相と全く同等である。
【0061】なお、N端子はオシロスコープでの観測の
ために仮に設けるものであり、本実施例では実動時には
どこにも接続する必要はない。
【0062】ちなみにN端子を用いず、U端子とV端子
の間の、線間の無負荷誘導起電力を観測した場合には、
図6(イ)の波形を電気角60度ずらして足し合わせ
た、段を持った波形となり、図6(イ)とはかなり異な
った波形となる。
【0063】なお、図6(ア)の破線はデューティを3
5%の一定とし、かつ電気角10度の進角も設けず(進
角=0)で運転した場合の電流波形であり、実線で示す
波形とはトルクおよび速度はいずれも同条件であるが、
図6(ア)の実線波形の方と破線波形を比較すると、実
線波形の方が図6(イ)の波形により近いもの、すなわ
ちほぼ相似形と言えるものとなる。
【0064】周知のように、永久磁石と巻線を有する電
動機の場合、いわゆるフレミングの左手の法則により発
生するトルクと速度の積(機械出力パワー)の瞬時値
は、無負荷誘導起電力と電流値の積に等しいものとなる
が、発明者らによる検討によれば、電流波形が無負荷誘
導起電力波形とまったく相似であり、位相も同相である
条件においては、一定の機械出力パワーを得る際に必要
となる電流の実効値が最低で済むものとなる。
【0065】よって、本実施例のように無負荷誘導起電
力波形に近い波形の電流を電動機に供給できる電動機駆
動装置により、一定の機械出力パワー、すなわち一定の
速度で一定のトルクを得るために、必要な電流の実効値
を最低値に近づけることができる。
【0066】実施例1では、電気角10度の進角と図5
に示したデューティの変化により、巻線の電流の第5高
調波率を4%としている。
【0067】ここで、第5高調波率とは、第5高調波の
振幅を、基本波の振幅で除した値をパーセントで表した
値と定義するものである。
【0068】一方無負荷誘導起電力については、第5高
調波率は12%で有り、前述の電流の第5高調波率の4
%との差の絶対値は8%となり、10%以下となってい
る。
【0069】なお、本実施例では第3高調波について
は、電流波形と無負荷誘導起電力波形ともほぼゼロであ
り、また無負荷誘導起電力波形の第7高調波率について
も3%以下であったことから、波形の特徴は、ほぼ第5
高調波率で定まるものとなり、事実上第5高調波率での
論議が極めて有効なものとなる。
【0070】また、実施例1では、巻線の電流の波形率
は0.10となる。
【0071】波形率は、波形のゼロ点からゼロ点までの
半周期間について、実効値を平均値で除した値であり、
無負荷誘導起電力の波形率は0.17となっている。
【0072】したがって、両者の波形率の差の絶対値は
0.07となり0.1以下となっている。
【0073】なお、実施例1では巻線の電流の基本波と
無負荷誘導起電力の基本波との位相差は、電気角6度と
なる。
【0074】発明者らの実験によれば、巻線電流波形の
第5高調波率と無負荷誘導起電力波形の第5高調波率と
の差の絶対値が、10%以下である請求項6の条件を満
たす場合に電動機42の高効率化が実現するものであっ
た。
【0075】また、巻線電流波形の波形率と無負荷誘導
起電力波形の波形率との差の絶対値が0.1以下である
請求項7の条件を満たす場合に、電動機42の高効率化
が実現するものであった。
【0076】無負荷誘導起電力の値は回転の速度に比例
して変化し、1周期に当たる期間は速度に反比例するも
のとなるが、いずれの速度でも波形の形としては図6
(イ)の波形とほぼ等しいものとなる。
【0077】電動機42の速度制御を一定とする速度制
御などを行うために、デューティを微調整する場合に
は、図5に示したデューティの特性を平行移動させる
か、あるいはデューティの平坦部分(33%)の値の変
化などを行うことにより、電動機42のトルクと速度の
特性カーブが移動するので、負荷の変動に対しての速度
の維持を行わせることもできるものとなる。
【0078】巻線31,32,33の損失(銅損)は、
電気抵抗の値に、電流の実効値の自乗を乗じた値である
ことが知られているが、前記の電流の実効値の低減によ
り、銅損の低減が図られ、高効率での電動機42の運転
が可能となるものとなる。
【0079】特に、冷却システムは十分に冷却しており
安定している条件、すなわち往復動式の圧縮機を速度約
1620r/min、トルク200mNmで駆動する条
件では、動作点が低速低トルクであるため、機械出力の
割に電動機の銅損が大きい条件となるが、このような動
作条件で本実施例を使用した場合には、図6(ア)の破
線で示すような、進角を行わず、デューティの変化も行
わない通電区間120度の運転方法に比較して、電動機
の効率向上の効果が高く、電動装置の消費電力を5%以
上低減させることができるものとなる。
【0080】加えて、上記動作点での巻線の電流の最大
値(ピーク値)の値も、図6(ア)の実線に示す本実施
例の制御方法の方が18%程度小さくなり、よって各開
閉素子の電流定格値の低減もしくは開閉素子の損失低減
による電動機駆動装置50の効率向上も実現できる上、
永久磁石34〜41の減磁を防ぐ効果もある。
【0081】一般に永久磁石を用いた電動機は、巻線の
電流のピーク値が限度値を越えると、不可逆的な減磁が
起こり、その後の装置の性能低下が発生するものである
が、本実施例のように同一のトルクにおける電流のピー
ク値が小さくて済むと、そのような問題を起こすことが
防げるものとなる。
【0082】電動機駆動装置50内に、別途巻線のピー
ク電流値を検知して、それが所定値に達した場合に、電
流の制限もしくは遮断を行う手段を設け、上記減磁の問
題を防ぐ構成とする場合においても、本発明の方法を用
いることにより、その所定値を低く抑え、電動機42内
の永久磁石34〜41の材質も低コストのもの、あるい
は厚さの薄いもので済ませることもでき、装置の低コス
ト化の効果を得ることもできる。
【0083】逆にピーク電流値が不変とした場合には、
トルクをより大とした条件での運転も可能となり、例え
ば圧縮機を使用する上記の冷却システムにおいては、よ
り短時間で庫内を急速に冷却することができるというよ
うな効果が得られる。
【0084】発明者らによる実験によれば、本実施例に
使用した電動機42に対し、巻線31,32,33の電
流を正弦波とした場合には、同一トルクでの巻線電流の
ピーク値は、やはり図6(ア)の実線よりも高くなるも
のであり、また高速域でも巻線の電流波形を正弦波とす
る場合には、巻線の巻数を減らすというような電動機の
仕様変更も加わり、それを行った場合には、低速時の巻
線の電流値は更に大となって、開閉素子のピーク電流値
が増大することがわかっている。
【0085】加えて、電動機42のティース75a〜L
の部分の磁束密度についても、巻線31,32,33の
電流のピーク値が大きいと飽和してくるという性質があ
り、ピーク電流が抑えられれば飽和に対する余裕度を大
きくとり:騒音の低減になるほか、ティース75a〜L
の幅を小とするというような電動機42の仕様の変更も
可能となり、これによる鉄量の減少、銅線長の低減など
の効果も上げることができるものである。
【0086】なお、本実施例においては各開閉素子の前
半の電気角60度をパルス幅変調し、後半の電気角60
度をオン状態に保つ制御をしていることから、電気角6
0度毎に発生する開閉素子の切り換え直後の各巻線の両
端電圧の跳ね上がりと巻線電流の急激な変化による騒音
が低く抑えられるという効果を得ることができるものと
なっているが、必ずしもこのような制御を行うことが必
要であるというものではなく、例えば高電位側の開閉素
子52,53,54を前半の電気角60度と後半の電気
角60度の両方について、図5のデューティ変化となる
制御とし、低電位側の開閉素子55,56,57は、電
気角120度区間に渡ってオン状態を続ける制御として
もよい。
【0087】いずれの場合にも、通電区間を120度と
することは、本実施例のように位置検出手段43を用い
て位置検知を行う場合には、位置検出手段43の出力信
号の立ち上がりまたは立ち下がりのエッジの間隔である
電気角60度に対して通電区間がちょうど2倍であるこ
とから、比較的簡単な論理で各開閉素子のオンオフの制
御ができ、また冷却システムなど大きな起動トルクが必
要な装置に使用することも可能であり、3相の電動機の
駆動が安定に行うことができるものである。
【0088】本実施例で用いた電動機42は、巻線3
1,32,33をすべて集中巻で構成し、かつ極数とス
ロット数の比が2対3としていることから、コイル73
a〜73lは幅が電気角電流で120度となり、各永久
磁石34〜42を均一に着磁した場合には、巻線31,
32,33の無負荷誘導起電力はいずれも発生する区間
が電気角120度となる。
【0089】よって、通電区間を120度とした場合
に、残りの60度の区間は無負荷誘導起電力も低く、よ
ってその区間に巻線の電流を通じてもトルクの発生は少
ないものであり、高効率の電動機動作を行わせる目的に
対する障害となることはほとんどないものである。
【0090】ただし電動機を3相としない構成であって
も、請求項1に述べられている無負荷誘導起電力波形と
略相似形の電流が電動機に供給されるものであれば、そ
の電動機として同一トルクを得るのに必要な電流の実効
値がほぼ最低の値とすることができるという効果は上げ
ることができるものとなり、電動機の高効率化による省
エネルギー、および電動機の発熱の低減が実現できるも
のとなる。
【0091】また、本実施例の電動機42を3相の巻線
31,32,33をスター結線としていることから、各
巻線に流れる電流は、高電位側の開閉素子または低電位
側の開閉素子のいずれかから供給されるものとなり、巻
線の電流の制御はこれらの開閉素子のオンオフ動作によ
り、ほぼ直接的に制御することが可能となり:例えば同
じ3相であってもデルタ結線とした電動機構成と比較す
ると、環状に接続された3つの巻線を循環して流れる電
流成分(3n次の高調波成分、ただしnは整数)の制御
が困難であること、また1つの開閉素子から複数の巻線
電流が流れるため各巻線の電流の波形の制御が困難とな
ることを考慮すると、スター結線が巻線の電流波形制御
を行うのに極めて有効であるものとなる。
【0092】実施例1は、上記の電動機構成により、デ
ューティの変化波形を細かく記憶する記憶手段などを用
いなくても進角と図5に示すような直線的なデューティ
の変化だけで、無負荷誘導起電力波形に十分近い巻線電
流波形を実現し、高効率の電動機42の駆動を実現でき
るものとなる。
【0093】なお、進角を実現するための手段として
は、制御回路内で電気的に行う構成以外に、例えば位置
検出手段43の回路定数を調整することで実現すること
もでき、例えば圧縮機を駆動するための電動機などのよ
うに一方のみの回転運転をおこなうものであれば有効で
ある場合がある。
【0094】ただし、トルクと速度によって決まる電動
機42の動作条件が異なると、デューティの変化波形や
進角の量も異なったものとした方が、より無負荷誘導起
電力波形に近い巻線の電流波形とすることができるもの
であることから、複数の負荷条件で、いずれも高効率の
効果を確保するには、速度あるいは電流の値に応じて、
それらを変化させるなどの構成を追加すれば実現でき
る。
【0095】(実施例2)図7は本発明の他の実施例に
おける冷却システムの圧縮機駆動装置の動作波形図を示
すものである。
【0096】実施例2においても、電動機駆動装置およ
び電動機については、実施例1を示す図1と全く同等の
回路図で実現され、制御回路58の動作のみが異なる。
【0097】実施例2においては、開閉素子52,5
3,54,55,56,57のオン期間、すなわちパル
ス幅変調がかけられている期間とオン状態を続ける期間
の和が、電気角で140度となっており、この区間が巻
線への電流供給が行われる通電区間と定義されるため、
請求項3に述べられている、通電区間の電気角が120
度より大で145度以下であるものとなっている。
【0098】なお、本実施例では各開閉素子は、いずれ
も電気角60度の区間にはオン状態を続けるという制御
を行うことにより、3相の巻線31,32,33のU,
V,W端子の内1つは常にコンデンサ64の高電位側ま
たはコンデンサ65の低電位側の端子の電位に固定され
るものとなっている。
【0099】しかし、請求項5の構成として1つの端子
の電位の固定を行うことはどうしても必要なものではな
く、通電区間が電気角120度より大で145度より小
であればよい。
【0100】図8(ア)は、電動機42のU相の巻線3
1に供給される電流Iuの電流波形、図6(イ)は巻線
31の両端の無負荷誘導起電力Euの波形図を示してい
る。
【0101】実施例2では通電区間が電気角140度で
あり、実施例1よりも、もう20度大であることから、
進角やデューティの変化などにより、巻線31の電流波
形を、より図8(イ)に示す無負荷誘導起電力波形に近
づけることができるものとなり、それによって電動機4
2の効率向上の効果は実施例1よりも大となる。
【0102】ただし、制御回路58がなすべき仕事が実
施例1よりも若干増えるものとなり、例えばマイクロコ
ンピュータなどを若干能力のあるものとする必要があ
る。
【0103】また、巻線電流波形を滑らかなもの、すな
わち電流の時間的変化を過大とすることも防止すること
ができることから、騒音の低減も可能となる。
【0104】なお、本実施例では図7の例えば(ア)と
(エ)を見比べると、高電位側と低電位側の開閉素子が
いずれもオフとなる期間が、通電区間の前または後に電
気角40度ずつ存在し、この期間には位置検知の方法と
して、電動機42の端子電圧からの検知が可能となる。
【0105】発明者らによる実験によれば、高電位側と
低電位側の開閉素子が共にオフとなる期間が電気角35
度以上であれば、上記のようなホールICを用いない位
置検知方法が実現できることが確認された。
【0106】よって通電区間は最大145度とすること
ができるものである。
【0107】また、通電区間の開始のタイミングの決定
には、アナログ式の積分回路や、マイクロコンピュータ
内のタイマー等が使用され、それらの時定数、タイマー
の設定時間の調整により、進角の調整も可能であり、巻
線の電流波形を無負荷誘導起電力波形と相似形に近づけ
ることができる。
【0108】起動時においては誘導起電力が無いことか
ら、上記位置検知方法は使用せず、強制的に周波数を上
昇させ、同期機として起動させ、しかる後に位置検知に
よる運転に切り換えるものとなる。
【0109】なお、本実施例では図7に見られるよう
に、140度通電区間は、高電位側または低電位側のい
ずれか一方はオフ状態を保っているが、特にそのような
制御に限られるものではなく、高電位側の開閉素子と低
電位側の開閉素子とをパルス幅変調のキャリア周期内で
所定のデッドタイムを挟んで交互にオンさせるものなど
でもよい。
【0110】(実施例3)図9は、本発明の実施例3の
電動機駆動装置の動作波形図を示している。
【0111】実施例3においても、電動機駆動装置およ
び電動機については、実施例1を示す図1と全く同等の
回路図で実現され、制御回路58の動作のみが異なる。
【0112】図9においては、ほぼ絶え間なく各開閉素
子のパルス幅変調を行い通電を行っている。
【0113】したがって、電流の波形がほぼ全周期にわ
たって変化させることが可能となり、実施例2よりもさ
らに電流波形を無負荷誘導起電力波形に近づけることが
できるものとなる。
【0114】ただし、高電位側と低電位側の開閉素子が
共にオフを保つ期間が無いことから、電動機の端子電圧
からの位置検知は困難となり、例えば3相の内の2相の
電流を直接検知する電流検知手段を別に設けて、その電
流の位相などから位置検知を行う方法などを使用するこ
とは可能であり、かつ前記電流検知手段からの電流波形
が、無負荷誘導起電力波形と等しくなるようにデューテ
ィ変化を行わせれば、電動機駆動装置の構成は若干複雑
にはなるが、ほぼ無負荷誘導起電力の波形と相似形の電
流波形を実現することができ、やはり電動機の高効率化
が行えるものとなる。
【0115】このような電流検知手段を設ける場合に
は、3相のすべてに設けても良いが、3相3線の場合で
あれば、3相の内の2相の電流のみを検知するようにし
た上で、残りの1相に関しては3相の電流の瞬時値の和
が常にゼロとなることを利用して、演算により求めるこ
ともできる。
【0116】また、1相のみの電流を検知し、それを電
気的に120度ずつずらして他の2相の電流とする構成
であっても、十分な性能が発揮できる場合もある。
【0117】なお、本実施例では図9に示すように、す
べての開閉素子がいつもパルス幅変調を行っているが、
このような制御以外にも例えば常に3相の内の1相につ
いては高電位側または低電位側の開閉素子をオン状態に
固定する方法や、3相のパルス幅変調のデューティの変
化の波形に3n次の高調波を重畳させるものなどであっ
てもよい。
【0118】(実施例4)図10は、実施例4の電動装
置の回路図を示している。
【0119】実施例4においても、電動機42および電
動機駆動装置50については、実施例1を示す図1と同
等の構成であり、電動機駆動装置50が、ニッケル水素
式の蓄電池を6本直列にして構成した直流電源78を受
け、直流から交流の変換を行って電動機42に対して、
電動機42の無負荷誘導起電力波形と略相似形の電流を
巻線31,32,33に供給するという点が異なるもの
である。
【0120】実施例4においても、制御回路58によ
り、実施例1〜3に示したような開閉素子52,53,
54,55,56,57の制御を行うことにより、電動
機42を高効率で駆動することができるものとなる。
【0121】特に蓄電池78を使用していることから、
燃料電池や太陽電池などのクリーンなエネルギーを利用
して発生させた電力を予め蓄電池に蓄えておくことがで
き、必要に応じてこの蓄電池のエネルギーを使用して冷
却システムを冷却することができる。また、車載用の冷
却システムなどに利用できるものとなる。
【0122】実施例では、実施例1のような倍電圧整流
を用いるものと比較して、直流電源78の電圧にリプル
分を含まないものであることから、巻線31,32,3
3の電流波形は、より安定となり、無負荷誘導起電力波
形に近づけやすいという効果もある。また、圧縮機を高
効率で駆動することができるので蓄電池78に蓄えられ
たエネルギーを有効に使用することができる。
【0123】(実施例5)図11(ア)は、本発明の実
施例5の電動装置79の回路図である。
【0124】図11(ア)において電動装置79は、実
施例1と同等の構成の電動機42、電動機駆動装置80
により構成されており、100ボルト60ヘルツの交流
電源60を受けている。
【0125】電動機駆動装置80は、6個の開閉回路8
1,82,83,84,85,86とこれらの開閉回路
のオンオフを制御する制御回路87によって構成された
電力供給手段88と、チョークコイル89,コンデンサ
90により構成されている。
【0126】図11(イ)は、開閉回路81の詳細回路
図であり、シリコンのブリッジ形の整流器91とMOS
FET92により構成された双方向のオンオフができる
ものとなっている。
【0127】本実施例では、開閉回路82〜86につい
ても開閉回路81と全く同等の構成のものを使用してい
るが、必ずしもこのような構成である必要はなく、シリ
コンあるいはセレンなどのブリッジ式の回路を使用した
のは一例であり、要は双方向のオンオフができるもので
有ればよい。
【0128】以上の構成における動作は、制御回路87
は、実施例1と同様に電動機42からの位置検知信号S
1,S2,S3を受けるが、同時に交流電源60の電圧
VACの瞬時値を検知し、その値に応じて、開閉回路8
1,82,83,84,85,86のオンオフを制御
し、電動機42の巻線31,32,33の電流波形を、
電動機42の無負荷誘導起電力とほぼ相似形となるよう
な制御を行わせるものである。
【0129】また、チョークコイル89とコンデンサ9
0は、電力供給手段88に入力される交流電圧の安定化
を図るものであり、また同時に交流電源60から入力さ
れる電流の高周波成分を除去するという作用を行うもの
である。
【0130】実施例1が、交流電源60からの交流を一
旦直流に整流してから、さらに交流に変換して電動機4
2に供給しているのに対し、実施例2の電動駆動装置8
0は、交流電源60から直接交流の電流を電動機42に
供給する構成で請求項3を実現するものであるから、特
に双方向の開閉回路81〜86の構成をモジュール化な
どにより簡略化すれば、電動機駆動装置80の構成が非
常に簡単なものとすることができるという効果がある。
【0131】以上述べてきたように、実施例1〜実施例
5の冷却システムは、いずれも電動機42の巻線31,
32,33に供給する電流の実効値が小さくともトルク
が得られるものとなるため、電動機42の銅損が低減
し、高効率の運転が可能となるものである。
【0132】なお、各実施例では、電動機42の3相の
巻線31,32,33をスター結線としているため、電
動機駆動装置50に3線で接続した場合、U,V,Wの
3相の電流の瞬時値の和が常にゼロであるという制限が
加わるものとなる。
【0133】しかしながら、各実施例の電動機42は、
集中巻でかつ極数とスロット数の比を2対3としている
ことから、やはり3相の巻線31,32,33の無負荷
誘導起電力についても瞬時値の和は常にほぼゼロとなる
特性を有するものとなり、前述した3相の電流の瞬時値
の和がゼロとなるという制限の下でも、巻線電流波形を
無負荷誘導起電力波形に十分近いものとすることができ
るものとなる。
【0134】なお、3相の無負荷誘導起電力の瞬時値の
和が常にゼロとなることは、下記の様に説明される。図
2に示したスロット74a〜74l内の磁束が、ティー
ス75a〜75l内を通る磁束に対して無視できるほど
小さいものとすると、隣あった2つのコイルの同一スロ
ットにある部分については等しい値の誘導起電力を発生
するものとなり、これが12個のコイル73a〜73l
のずべてにおいて起こることから、3相の巻線31,3
2,33の無負荷誘導起電力の和は、すなわち12個の
コイル73a〜73lをすべて直列に接続した状態にお
ける両端の電圧となり、極性を考慮すると同一スロット
内の等しい起電力はキャンセルされ、結果として無負荷
誘導起電力の瞬時値は常にゼロとなる。
【0135】ちなみに周波数面で表現した場合には、無
負荷誘導起電力と巻線の電流は、いずれも3n次の高調
波がほぼゼロとなる。
【0136】ただし、集中巻でなく分布巻とした場合で
も、例えば同一スロットに隣のコイルを同一巻数ずつ配
置するなどすれば、やはり3相の巻線の無負荷誘導起電
力の瞬時値の和はゼロとすることができるので、そのよ
うな構成をとれば集中巻でなくとも請求項9は非常に有
効となる。
【0137】電動機42を分布巻として、3相の各巻線
の無負荷誘導起電力波形の3n次高調波成分が発生する
場合には、3相のスター結線においては、どうしても電
流波形が無負荷誘導起電力との相似形からずれたものと
なるが、その場合にも他の次数の高調波により、かなり
相似形に近づける請求項1を使用できる場合は多く、そ
の場合には電動機42の高効率化が実現できる。
【0138】なお、3相であっても3線とせずに、スタ
ー結線の中点、すなわち図3のNで示す点を引き出して
合計4本の線で電動機駆動装置50の例えば図1のコン
デンサ64,65の接続点に接続した場合には、3n次
高調波成分の電流が巻線31,32,33に供給するこ
とができるようになり、いかなる次数の高調波でも電動
機42に供給することができる極めて自由度の高い制御
が可能となり、電動機の無負荷誘導起電力波形に係わら
ず、請求項1の構成を実現することができるものとな
る。
【0139】また、電動機42と電動機駆動装置50を
含む電動装置とした場合には、使用される電動機42の
無負荷誘導起電力波形は固定され、それに相似の電流波
形を供給する電動機駆動装置50の使用を実現すること
ができ、銅損の低減を十分発揮させることができるもの
となるが、例えば産業用などで、電動機42が別売であ
り、電動機駆動装置50のみが単独で取引されるものに
ついても、セットで使用される電動機42の無負荷誘導
起電力波形にほぼ相似波形となる電流波形を供給するも
のとしておくことにより、やはり同等の効果が得られる
ものとなる。
【0140】また、電動機42を構成要素としている電
動装置のサービス部品として供給される電動駆動装置5
0についても同様であり、いずれも請求項1〜請求項7
の範疇となるものである。
【0141】接続される電動機42が1種類ではなく、
複数の種類のものであるならば、複数の形の電流波形を
供給できるような設定を設けておいて、実際に使用され
る電動機の種類に応じて使用者が選択する構成や、読み
書きが可能な記憶手段を設けて、何らかの方法で電動機
を無負荷回転させた時の電動機端子電圧から無負荷誘導
起電力波形を読みとって前記記憶手段に登録し、その後
の運転時には記憶された波形を読み出して、電流波形と
するような制御を行うなどしてもよい。
【0142】また、各実施例で述べた電動機42は、図
2に示しているように永久磁石34〜41を鉄心76の
表面に接着して回転子71を構成するSPM構成として
いることから、回転子71が回転しても巻線31,3
2,33の自己インダクタンスおよび相互インダクタン
スの値はほぼ一定であり、そのため発生するトルクはフ
レミングの左手の法則によるもののみとなるが、例えば
永久磁石34〜41を鉄心76の内部に埋め込んで設け
るIPM構成とすることもでき、その場合には、発生ト
ルクは上記のフレミングの左手の法則によるトルク以外
に、リラクタンストルクと呼ばれるトルクが重畳される
ものとなる。
【0143】リラクタンストルクの値は、大別して自己
インダクタンスの変化によって発生する第1のリラクタ
ンストルクと、相互インダクタンスの変化によって発生
する第2のリラクタンストルクがあり、第1のリラクタ
ンストルクの値は巻線毎に流れる電流の瞬時値の自乗に
インダクタンスを機械角で微分した値を乗じた値の半分
の和、第2のリラクタンストルクの値は2つの巻線の電
流の積にその2つの巻線間の相互インダクタンスを機械
角で微分した値を乗じた値の和となる。
【0144】例えば、各実施例の電力供給手段51の外
に、第1と第2のリラクタンストルクの片方もしくは両
方の値を、無負荷誘導起電力波形に加算する補正手段を
追加してリラクタンストルクに対応する巻線電流波形も
供給する構成とすれば、リラクタンストルクも有効に利
用した高効率の電動機の運転ができるものとなる。
【0145】なお、その場合にも開閉素子52〜57な
どは電力供給手段50の構成要素となっているものがそ
のまま使用でき、各開閉素子のオンオフ制御のパターン
が若干変化するだけで実現できるものであることから、
さほどのコストアップにはならない。
【0146】
【発明の効果】以上のように請求項1は、巻線と永久磁
石を有する電動機と、電動機により圧縮動作を行う圧縮
要素と、前記電動機と前記圧縮要素からなり冷媒ガスを
圧縮する圧縮機と、前記電動機の無負荷誘導起電力波形
と略相似波形の電流を前記電動機に供給する電力供給手
段を設けることにより、銅損を低減することにより効率
向上が図れるものである。
【0147】また請求項2に記載の発明は、特に請求項
1記載の冷却システムを、通電区間の電気角が略120
度である構成としたものであり、比較的簡単な構成であ
りながら、銅損を低減することにより3相の電動機を高
効率で運転させることを可能としたものである。
【0148】また請求項3に記載の発明は、特に請求項
1記載の冷却システムを、通電区間の電気角が120度
より大で145度以下としたことにより、銅損を低減す
ることにより3相の電動機を高効率で運転させることを
可能とすると共に、低騒音,低振動を実現したものであ
る。
【0149】また請求項4に記載の発明は、特に請求項
1〜請求項3のいずれか1項記載の冷却システムを、巻
線電流波形の第5高調波率と無負荷誘導起電力の第5高
調波率の差の絶対値を、10%以下としたことにより、
銅損を十分に低減し、電動機を高効率で運転させること
を可能としたものである。
【0150】また請求項5に記載の発明は、特に請求項
1〜請求項3のいずれか1項記載の冷却システムを、巻
線電流波形の波形率と無負荷誘導起電力の波形率の差の
絶対値は、0.1以下である構成としたことにより、銅
損を十分に低減し、電動機を高効率で運転させることを
可能としたものである。
【0151】また請求項6に記載の発明は、特に請求項
1〜請求項5のいずれか1項記載の電動装置の巻線を、
3相のスター結線としたものであり、3相の電力を電動
機に供給することから、簡単な構成でありながら、銅損
を低減し、電動機の高効率運転による電動機の発熱の低
減と装置の省エネルギー化を実現したものである。
【0152】また請求項7に記載の発明は、特に請求項
1〜請求項5のいずれか1項記載の電動装置電動機を、
集中巻の構成としたことにより、特に巻線抵抗を抑えて
銅損をさらに低減し、電動機の高効率運転による電動機
の発熱の低減と装置の省エネルギー化をより効果的に実
現したものである。
【0153】また請求項8に記載の発明は、特に請求項
1〜請求項5のいずれか1項記載の電動装置電動機を、
極数とスロット数の比が2対3の構成としたことによ
り、一層銅損を低減し、電動機の高効率運転による電動
機の発熱の低減と装置の省エネルギー化をより効果的に
実現したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における冷却システムの圧縮
機駆動装置の回路図
【図2】本発明の実施例1における圧縮機の電動機42
の構成図
【図3】本発明の実施例1における電動機42の巻線の
結線図
【図4】本発明の実施例1における圧縮機駆動装置の各
部動作波形図
【図5】本発明の実施例1における制御回路のデューテ
ィ変化の波形図
【図6】(ア)本発明の実施例1における電動機の巻線
の電流波形図 (イ)本発明の実施例1における電動機の無負荷誘導起
電力波形図
【図7】本発明の実施例2における冷却システムの圧縮
機駆動装置の各部動作波形図
【図8】(ア)本発明の実施例2における電動機の巻線
の電流波形図 (イ)本発明の実施例2における電動機の無負荷誘導起
電力波形図
【図9】本発明の実施例3における冷却システムの圧縮
機駆動装置の各部動作波形図
【図10】本発明の実施例4における冷却システムの圧
縮機制御装置の回路図
【図11】本発明の実施例5における冷却システムの圧
縮機駆動装置の回路図
【図12】従来の技術における電動装置の回路図
【図13】同、電動装置の電動機の断面図
【符号の説明】
31,32,33 巻線 34,35,36,37,38,39,40,41 永
久磁石 42 電動機 50,80 電動機駆動装置 51,88 電力供給手段 60 交流電源 78 直流電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H045 AA02 AA09 AA12 AA27 BA03 BA15 BA33 BA40 CA22 CA30 DA04 DA08 EA26 EA38 3L045 AA02 BA01 CA02 DA02 PA01 PA06 5H560 AA02 BB04 BB07 BB12 DA13 EB01 EC04 RR10 SS02 SS07 TT15 UA05 UA06 XA12 5H603 BB01 BB09 BB12 CA01 CA05 CB04 CC11 CD05 CD21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻線と永久磁石を有する電動機と、電動
    機により圧縮動作を行う圧縮要素と、前記電動機と前記
    圧縮要素からなり冷媒ガスを圧縮する圧縮機と、前記電
    動機の無負荷誘導起電力波形と略相似波形の電流を前記
    電動機に供給する電力供給手段を有する冷却システム。
  2. 【請求項2】 通電区間の電気角が略120度である請
    求項1記載の冷却システム。
  3. 【請求項3】 通電区間の電気角が120度より大で1
    45度以下である請求項1記載の冷却システム。
  4. 【請求項4】 巻線電流波形の第5高調波率と無負荷誘
    導起電力の第5高調波率の差の絶対値は、10%以下で
    ある請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の冷却シス
    テム。
  5. 【請求項5】 巻線電流波形の波形率と無負荷誘導起電
    力の波形率の差の絶対値は、0.1以下である請求項1
    〜請求項3のいずれか1項記載の冷却システム。
  6. 【請求項6】 巻線は3相のスター結線とした請求項1
    〜請求項5のいずれか1項記載の冷却システム。
  7. 【請求項7】 巻線は、集中巻とした請求項1〜請求項
    5のいずれか1項記載の冷却システム。
  8. 【請求項8】 電動機は、極数とスロット数の比を2対
    3とした請求項1〜請求項5のいずれか1項記載の冷却
    システム。
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