JP2006295572A - 番組記録再生装置及び番組記録再生システム - Google Patents

番組記録再生装置及び番組記録再生システム Download PDF

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Abstract

【課題】友人やサークル等のメンバー同士が簡単な操作で共通の放送番組を自動的に予約録画することができる番組記録再生装置を提供し、共通の話題を持ち易くしてコミュニケーションの充実と拡大を図る。
【解決手段】番組記録再生装置A-1は、EPG(電子番組ガイド)リストを利用して自機番組予約リストを作成すると共に、インターネット10を介して他の番組記録再生装置B等から推奨番組リストを受信し、その推奨番組リストに基づいて設定した検索キーでEPGリストを検索して検索・抽出番組リストを得る。そして、自機番組予約リストの番組を優先させる条件で、同リストと検索・抽出番組リストとの論理和をとって合成編成した番組予約リストを作成し、その作成したリストを適用して予約録画を実行させる。自分が予約した放送番組を中心として、他者がより多く予約している放送番組を視聴することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は電子番組ガイド(Electronic Program Guide)を用いて放送番組の予約録画機能を有する番組記録再生装置及び番組記録再生システムに係り、推奨番組情報を交換し合って他の視聴者と同一の放送番組を自動的に録画予約することにより共通の放送番組を視聴できるようにする録画予約技術に関する。
最近のデジタルテレビジョン(TV)放送の殆どでは電子番組ガイドを送信するための規格が定まっており、受信機側で番組表を見ることが可能である。また、アナログ放送でも、垂直帰線区間にデータを重畳することによって電子番組ガイドを送信して対応受信機で受信させる方式やインターネット経由でデータを配信する方式等が実現されている。
そして、放送番組を記録するHDD(ハードディスク装置)搭載のDVDレコーダ等では、電子番組ガイドが放送予定番組の番組名、チャンネル番号、放送時間、コンテンツの簡単な説明等を含んでいることを利用した番組予約システムを備えていることが多く、電子番組ガイドをグラフィカルに一覧表示させた状態でリモコンから番組を選択する方式を採用することにより番組予約操作を簡便化している。
また、下記特許文献1には、家庭内に複数の番組記録再生装置が存在する場合において、その各装置をBLUETOOTHS等のワイヤレスインターフェイスで接続し、マスターとなる装置の予約番組情報を用いてスレーブ側の各装置に対して番組予約を行う方法が開示されており、更に、下記特許文献2には、外出先からインターネットを介して自宅の番組記録再生装置に対して番組予約を行う方法が開示されている。
特開2003−9014号公報 特開2004−186826号公報
ところで、TV放送番組は友人やサークル等のグループ内で共通の話題になり易く、相互にコミュニケーションの場を拡げる切っ掛けになることが多いが、従来の番組記録再生装置における番組予約方式では、個人又は家庭が所有する1台又は複数台の番組記録再生装置に対しての番組予約操作を簡単にするための解決策が示されているだけであり、前記のように一定の関係を有する他人同士が自動的に同じ放送番組を視聴できるようにするような番組予約機能を与えるものではない。
従って、各人が特定の放送番組を電話や電子メールで相互に通知し合い、それぞれ自分の番組記録再生装置に逐一予約登録するという方法が採られているが、前記のように電子番組ガイドを利用した番組予約によって操作の簡便化が実現されているものの、放送番組の数が多くなると操作が面倒で煩雑になり、また通知の際に情報交換の徹底が図れない等の理由から、実際には所要の目的をうまく達成できない場合が多い。また、例えば、東京のキー局から放送を受信できる地域とそれ以外の地域に分かれている場合には、系列局の構成によって番組編成が大きく異なるため、単にチャンネル番号と放送時間の情報だけを連絡し合ってもあまり意味がないことが多い。そこで、本発明は、放送番組の編成が異なる地域に分かれて居住している友人やサークル等のメンバーが所有する各番組記録再生装置において、相互に推奨する放送番組を予約録画できるように、各装置に共通の放送番組を含んだ番組予約情報を持たせることを目的として創作された。
本発明は、電子番組ガイド情報を利用して放送番組の録画予約を行う機能を備えた番組記録再生装置において、前記録画予約に際して電子番組ガイド情報を記憶する第1記憶手段と、前記録画予約に際して自機で設定した番組予約情報を記憶する第2記憶手段と、他の番組記録再生装置又は通信端末装置から記憶媒体又は通信ネットワークを介して放送番組の視聴に関する推奨番組情報を取り込む情報取得手段と、前記情報取得手段が取り込んだ推奨番組情報を記憶する第3記憶手段と、前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーにより前記第1記憶手段の電子番組ガイド情報を検索し、その電子番組ガイド情報から前記検索キーを含む放送番組情報を抽出する検索手段と、前記検索手段が抽出した放送番組情報を記憶する第4記憶手段と、前記第2記憶手段の番組予約情報を優先させることを条件として、前記第2記憶手段の番組予約情報と前記第4記憶手段の放送番組情報とを合成編成した番組予約情報を生成する情報生成手段とを備え、前記情報生成手段が生成した番組予約情報を最終的に確定した番組予約情報として設定することを特徴とする番組記録再生装置に係る。
本発明の番組記録再生装置では、放送番組の視聴に関する他者の推奨番組情報を記憶媒体又は通信ネットワークを介して取り込み、その推奨番組情報に基づいた検索キーにより電子番組ガイド情報を検索して対応する放送番組情報を抽出し、自機で設定した予約放送番組情報と前記検索で抽出した放送番組情報とを合成編成した番組予約情報を最終的に確定した番組予約情報として設定する。但し、その合成編成に際しては自機で設定した予約放送番組が優先的に組み込まれる。従って、自機で設定した予約放送番組と他者の推奨する放送番組とが電子番組ガイド情報の形式で自動的に合成編成されて確定した番組予約情報となり、自分が予約した放送番組を中心として、他者がより多く予約している放送番組を録画予約して視聴することができる。
ところで、上述したように、キー局とローカル局とでは番組編成が異なっていることが多く、同一の番組を大きく隔たった期日に放送する場合が少なくない。この問題に対しては、前記発明において、前記検索手段による検索結果において電子番組ガイド情報から放送番組情報を抽出できなかった場合に、その検索に用いた検索キーの設定元になった個別放送番組を未検出番組情報として登録する登録手段を設け、前記検索手段が、前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーによる検索だけでなく、前記登録手段によって未検出番組情報として登録された放送番組で登録日から所定期間を経過した後のものに基づいて設定した検索キーによる検索も行うようにすれば、例えば、推奨番組情報を取り込んで検索した日から一定期間経過した後に放送されるような番組があっても、それを合成編成した番組予約情報に組み込んで録画予約することができる。
尚、本発明は次のような番組記録再生システムとして構成することができる。電子番組ガイド情報を利用して放送番組の録画予約を行う機能を備えた複数の番組記録再生装置が通信ネットワークを介して接続されており、前記各番組記録再生装置は、前記録画予約に際して電子番組ガイド情報を記憶する第1記憶手段と、前記録画予約に際して自機で設定した番組予約情報を記憶する第2記憶手段と、前記第2記憶手段の番組予約情報又はその中から選択した放送番組情報を推奨番組情報として前記通信ネットワークを介して他の番組記録再生装置へ送信する情報送信手段と、他の番組記録再生装置から前記通信ネットワークを介して放送番組の視聴に関する推奨番組情報を受信する情報受信手段と、前記情報受信手段が受信した推奨番組情報を記憶する第3記憶手段と、前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーにより前記第1記憶手段の電子番組ガイド情報を検索し、その電子番組ガイド情報から前記検索キーを含む放送番組情報を抽出する検索手段と、前記検索手段が抽出した放送番組情報を記憶する第4記憶手段と、前記第2記憶手段の番組予約情報を優先させることを条件として、前記第2記憶手段の番組予約情報と前記第4記憶手段の放送番組情報とを合成編成した番組予約情報を生成する情報生成手段とを備え、前記各番組記録再生装置相互間で推奨番組情報を交換し合うと共に、前記各番組記録再生装置が前記情報生成手段によって生成された番組予約情報を最終的に確定した番組予約情報として設定することを特徴とする番組記録再生システム。
本発明の番組記録再生装置及び番組記録再生システムは、友人やサークル等のメンバーが所有する複数台の番組記録再生装置に対して自動的に番組予約情報を共有させることにより共通の放送番組を録画・視聴できるようにし、放送番組を話題としたコミュニケーションの場の充実と拡大を実現する。また、キー局とローカル局との関係のように同一の番組が大きく隔たった期日に放送される場合に対しても対応でき、番組記録再生装置の所在地が異なる放送局の放送地域に分かれていても前記効果が得られる。
以下、本発明の番組記録再生装置及び番組記録再生システムの実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
先ず、図1はこの実施形態に係る番組記録再生装置A-1をブロック図で示すと共に、その番組記録再生装置A-1と他の番組記録再生装置B等がインターネット10を介して接続されているネットワーク構成を示す。ここで、各番組記録再生装置A-1,Bは地上波デジタルTV放送・CS/BS-TV放送に対応したものであって、電子番組ガイドを利用した番組予約システムを備えていると共に、後述する番組予約リストの設定について同様の機能を備えているものとする。
同図の番組記録再生装置A-1において、11は前記地上波デジタルTV放送・CS/BS-TV放送に対応した同調回路とその同調信号を復調・デコードして映像・音声信号に変換するTVチューナ部、12は指定記録レートで映像信号と音声信号をデジタル信号にエンコードして多重化するENC(エンコーダ)部、13はHDD(ハードディスク装置)、14はDVDドライブ、15はENC部12でエンコード・多重化された映像・音声信号をHDD13又はDVDドライブ14のメディアに対応した記録信号に変換すると共に、各ドライブ13,14に対するR/W制御を実行するドライブI/F(インターフェイス)、16はドライブI/F15を介して読み出された信号をデコードしてアナログの映像・音声信号に変換するDEC(デコーダ)部、17は各種設定値をディスプレイの一部に表示させて表示条件を設定させるOSD(On Screen Display)部、18はリモコン(図示せず)からの操作指示信号を変調した近赤外光を受光する受光部、19は受光部18の出力信号を復調してデジタル信号に変換するリモコンI/F、20はインターネット10を介して他の番組記録再生装置B等との通信を行うネットワークI/F、21はシステム全体を制御する制御部(MPU:Micro Processing Unit)、22は制御部21が各種制御情報の格納領域やワークエリアとして用いるメモリ、23はタイマである。尚、インターネット10を介して番組記録再生装置A-1と通信を行う端末としては、他の番組記録再生装置B以外に、パーソナルコンピュータ25、サーバ26、及び基地局27aを介した携帯電話機27b等のモバイル通信端末があり、図1では例示的にそれぞれを単体として示してあるが、実際には多数の端末が接続されているものとする。
図1の構成において、通常の番組録画予約は次のように行われる。先ず、アンテナで受信した電子番組ガイドがTVチューナ部11で復調・デコードされると、制御部21がそれを取り込んで録画予約用のグラフィックイメージに変換し、それを一旦メモリ21にセーブする。そして、リモコンの操作によって録画予約モードが設定されると、制御部21は前記イメージデータをメモリ21からOSD部17へ出力し、OSD部17が外部のモニタ(図示せず)へ出力させて録画予約画面を表示させる。ユーザはその録画予約画面を見ながらリモコンを操作して録画予約する放送番組を選択するが、確定された予約番組は自機番組予約リストとしてメモリ22の所定領域にセーブされる。この番組予約リストは、図2に示すように、放送番組を記録する年月日、記録開始及び記録終了の時刻、記録するチャンネル番号、番組名、記録対象メディア(HD又はDVD)、及び記録レートからなる。また、自機に係るものであることを識別できるように、それらデータに自機の機器IDが付加されている。
そして、この番組記録再生装置A-1における通常の予約録画モードでは、メモリ22にセーブした前記自機番組予約リストをそのまま用い、制御部21は次のような手順で予約された放送番組を順次録画する。(1)自機番組予約リストにおいて最も近い開始時刻が設定されている放送番組を確認し、その開始時刻と終了時刻をメモリ22のワークエリアにセットしてシステムをスリープモードに設定する。(2)前記スリープモードにおいてタイマ23のカウント時刻を監視し、メモリ22にセットされている開始時刻になると、システムを記録モードに切り換える。(3)記録モードになると直ちにTVチューナ部11を開始時刻に対応する放送番組のチャンネルの選局状態に設定し、TVチューナ部11で受信してENC部12によってエンコード・多重化処理された映像・音声信号をドライブI/F15によって指定メディアに指定レートで記録させる。(4)放送番組の記録中においてタイマ23のカウント時刻を監視しており、メモリ22にセットされている終了時刻になると、記録モードを終了させた後、記録が完了した放送番組に係る自機番組予約リストのデータを消去する。(5)データ消去後の自機番組予約リストにおいて最も近い開始時刻が設定されている放送番組を次に録画すべき放送番組として、その開始時刻と終了時刻をメモリ22のワークエリアにセットしてシステムをスリープモードに設定し、以降、前記手順を自機番組予約リストのデータが全て消去されるまで(1)〜(4)の手順を繰り返す。
一方、録画した放送番組の再生に際しては、ユーザがリモコンを操作して再生モードを設定し、録画済みの放送番組のリストをOSD部17からモニタへ出力させ、そのリスト画面において再生すべき放送番組を選択する。その結果、選択された放送番組を記録したメディアに対応するドライブ13,14が起動せしめられ、メディアから読み出された映像・音声信号がDEC部16でデコードされた後、OSD部17からモニタへ出力されて再生される。
ところで、以上の説明は自機番組予約リストの作成とそのリストに基づいた予約録画という通常動作に係るものであるが、この実施形態に係る番組記録再生装置A-1の特徴は、(a)インターネット10を介して他の番組記録再生装置Bや通信端末[パーソナルコンピュータ25、サーバ26、携帯電話機27b]から推奨番組リストを受信し、また逆に番組記録再生装置Bや通信端末に対して推奨番組リストとして送信する点、及び(b)自機番組予約リストと受信した推奨番組リストと電子番組ガイドリスト(以下、「EPGリスト」という)に基づいて最終的に適用する番組予約リストを生成して設定する点にある。
図3は前記特徴に係る全体的処理[(b)に係る処理の詳細は図4乃至図8に譲る]を番組記録再生装置A-1での動作を中心に示した通信シーケンス図である。但し、ここでは、他の番組記録再生装置Bから推奨番組リストを受信して番組予約リストを合成編成する場合を例にとる。先ず、上述の手順により番組記録再生装置A-1で自機番組予約リストを作成(又は変更)してメモリ22にセーブさせると、制御部21はネットワークI/F20からインターネット10を介して他の番組記録再生装置Bへリスト確認要求を送信する(S1,S2)。尚、各番組記録再生装置A-1,Bには予め他の番組記録再生装置のIPアドレスやMCAアドレスと各装置の機器IDが登録されている。
インターネット10から前記リスト確認要求を受信した番組記録再生装置Bでは自機のメモリに推奨番組リストがセーブされているか否かを確認し、リストの有無を示す応答信号を返信する(S3,S4)。番組記録再生装置A-1では“リスト有り”の応答信号を返送した番組記録再生装置Bに対してリスト送信要求を送信し、それを受信した番組記録再生装置Bが推奨番組リストデータを番組記録再生装置A-1へ送信する(S5,S6,S7)。ここで、推奨番組リストは番組記録再生装置Bのユーザが作成した自機番組予約リストそのものであってもよいが、その中から特に推奨する放送番組を選択したリスト(例えば、サッカーや料理番組やドラマ番組のみをピックアップしたリスト)としてもよい。また、インターネット10を経由して番組予約リストデータを送受信するためにはデータ交換フォーマットを設定しておく必要があるが、例えば、図6に示すような表形式のデータ構造とし、番組名やチャンネル番号や時間等をテキストデータとしてセル毎にタブ区切りで区分し、伝送可能なバイナリ形式にエンコードしてパケット送信する方式や、HTML形式のデータ構造としてHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に基づいて送信する方式が採用できる。
番組記録再生装置A-1は受信した推奨番組リストデータをメモリ22にセーブする(S8)。そして、番組記録再生装置A-1では、リモコンから番組予約リストの合成編成が指示されると、制御部21はその指示信号を受光部18からリモコンI/Fを介して受信して後述する合成編成手順を実行する(S9,S10)。また、合成編成した後のリストは自機で最終的に適用する番組予約リストとして設定される(S11)。一方、前記ステップS5で番組記録再生装置Bからの応答信号が“リスト無し”の場合、又は“リスト有り”の応答信号が得られて推奨番組リストデータがメモリ22にセーブされていても、ステップS9で番組予約リストの合成編成をしない旨の指示がなされた場合には、自機番組予約リストがそのまま適用される(S5,S9→S12)。
ところで、この実施形態に係る特徴的機能である前記合成編成手順(S10)の詳細は図4のフローチャートに示される。先ず、EPGリストとそれに基づいて作成された自機番組予約リスト、及び他の番組記録再生装置B等から受信した推奨番組リストがメモリ22にセーブされている。番組予約リストの合成編成の指示がなされると、制御部21は推奨番組リストの第1番目の放送番組に係る全項目を検索キーに設定してEPGリストを検索する(S21,S22)。ここで、“全項目”とは、他の番組記録再生装置Bから受信した推奨番組リストの場合には、図2に示される自機番組予約リストと同様であり、「年月日,開始時刻,終了時刻,チャンネル番号,番組名」となるが、その他の通信端末(パーソナルコンピュータ25やサーバ26等)からの推奨番組リストでは、番組名以外は部分的な情報だけの場合もあり得る。
全項目を検索キーとした検索の結果、一致する放送番組があるとその番組に係るEPGリストの各項目をメモリ22の検索・抽出番組リストに登録する(S23→S26)。一方、その検索で一致する番組が無かった場合には、前記番組名についての曖昧検索用キーを設定してEPGリストを再度検索し、曖昧検索用キーに一致する番組があれば前記と同様に検索・抽出番組リストに登録する(S23〜S26)。ここに、「曖昧検索用キー」とは最左最長一致の規則や番組名の要素分解法等を適用した検索キーである。例えば、番組名が「土曜映画劇場 ハリケーン」の場合には「土曜映画劇場」と「ハリケーン」に分けた検索キーを設定し、「白い巨塔 第3話」のようなシリーズ番組については挿話数を除く「白い巨塔」だけを検索キーに設定することになる。
このように、推奨番組リストの放送番組から検索キーを設定してEPGリストを検索するのは、番組記録再生装置B以外の通信端末25,26,27bからの推奨番組リストは全項目を含んでいないことが多いため、検索・抽出番組リストに登録する項目を基準化して、自機番組予約リストとの整合性を図るためである。また、2段階の検索を行っているのは、この番組記録再生装置A-1と他の番組記録再生装置Bや通信端末25,26,27bが同一放送地域に属している場合には、EPGや新聞等の放送番組記事が同一情報となり、全項目を検索キーとしても高い一致率による確実な検索が可能になるが、異なる放送地域に属しているような場合には、曖昧検索用キーを設定しなければ実効性のある検索結果が得られないことが多いからである。
推奨番組リストの第1番目の放送番組に関するEPGリストの検索が終了すると、第2番目の放送番組に関して前記と同様の手順(ステップS22〜S26)で検索が実行され、以降、同様にして推奨番組リストの最後の放送番組(第K番目)に関する検索まで順次繰り返して実行されて、EPGリストに一致した放送番組があれば、それを検索・抽出番組リストに登録してゆく(S27→S28→S22〜S27)。その結果、メモリ22の検索・抽出番組リストには図5に示すようにEPGリスト形式で放送番組が登録されるが、それらの放送番組は他の番組記録再生装置Bや通信端末25,26,27bから受信した推奨番組リストに含まれており、且つEPGリストにも存在した放送番組である。
次に、制御部21は自機番組予約リストと検索・抽出番組リストとの論理和をとる方法で合成編成した番組予約リストを作成する(S29)。その合成編成においては、当然に双方のリストで放送番組が時間的に重複していることがあり得るが、そのような場合には自機番組予約リストの方が優先される。例えば、図2の自機番組予約リストと図5の検索・抽出番組リストをそれぞれタイムテーブルに纏めると図6の(A)と(B)のようになるが、それらを年月日:20050401について前記条件で合成編成すると図7のようになる。図6の(A)と(B)についてそのまま論理和をとると、19:00〜20:00,21:00〜22:00,23:00〜24:00の時間帯において重複するが(21:00〜22:00では放送番組も重複)、自機番組予約リスト側の放送番組が優先的に組み込まれている。そして、そのようにして合成編成された番組予約リストが番組記録再生装置A-1で最終的に適用される番組予約リストとなることは図3のステップS11で説明したとおりであり、自分が予約した放送番組を中心として、他の番組記録再生装置B等のユーザが予約している放送番組も併せて録画予約して視聴できることになる。
また、図3の通信シーケンス図において番組記録再生装置A-1とBの関係を入れ替えて、番組記録再生装置A-1が自機番組予約リストをネットワークI/F20からインターネット10を介して他の番組記録再生装置B等へ送信するようにすれば、相互に推奨番組リスト(自機番組予約リスト)を交換し合って録画予約することができ、各装置のユーザ同士が同一の放送番組を視聴したことに基づいてその放送番組を話題としたコミュニケーションを持つことができる。
[実施形態2]
この実施形態は、図1の場合と同様の番組記録再生装置A-1とネットワーク構成からなるものであるが、図4に示した合成編成手順において曖昧検索用キーを設定した検索(S25)によってもEPGリストに一致する放送番組が存在しなかった場合に、一定期間経過後に同様の検索キーで再検索を行うようにした機能に特徴がある。そして、このような機能の必要性は次のような点にある。例えば、番組記録再生装置B等がキー局の放送地域に属しており、番組記録再生装置A-1がローカル局に属している場合において、番組記録再生装置A-1が番組記録再生装置B等から受信した推奨番組リストはキー局の番組編成に基づいたものであるが、番組記録再生装置A-1がEPGリストに基づいて作成した自機番組予約リストはそのEPGリストがローカル局の番組編成に基づくものであるため、それぞれ異なる番組編成基準で作成されたリストである。その場合、キー局の番組編成で放送された番組が1週間乃至1ケ月後にローカル局の番組編成に組み込まれて放送されることが少なくないため、現時点で一致する放送番組が存在しなかった検索条件であっても一定期間は猶予をみて残しておく必要がある。
前記事情に対応するために、この実施形態では図8のフローチャートに示す合成編成手順によって最終的に適用する番組予約リストを作成する。同図において、ステップS25aとステップS22’以外は図4のフローチャートで説明した手順と同様である。即ち、この実施形態の合成編成手順において前記実施形態1と異なる点は、曖昧検索用キーを設定した検索においてEPGリストに一致する放送番組が存在しなかった場合に、その曖昧検索用キーの設定元の推奨番組リスト(先に未検出番組リストに登録したものも含む)をメモリ22に用意した未検出番組リストにその登録日を付して登録するようにしており、また、受信した推奨番組リストの番組だけでなく、前記未検出番組リストで登録日から1週間以上経過した番組も検索対象とするようにしている点にある。その結果、キー局の放送日から1週間以上遅れてローカル局で放送されるような番組についても録画予約して視聴することができ、コミュニケーションの拡充を図る上での実効性が担保できる。尚、未検出番組リストに登録した放送番組には有効期限を設けておき、例えば、登録後半年以上を経過したものはリストから自動削除されるようにしておくことが好ましい。
[実施形態3]
この実施形態に係る番組記録再生装置A-2の構成は図9のブロック図に示される。同図と図1において同一符号で示されているものは同一の機能部分である。この番組記録再生装置A-2の特徴は、実施形態1の番組記録再生装置A-1がネットワークI/F20を有しており、他の番組記録再生装置B等からインターネット10を介して番組予約リストを受信するのに対して、所定仕様のメモリカード31に対応したリーダ/ライタ32とメモリカードI/F33を備えている点にある。
従って、他の番組記録再生装置B等においても同様のメモリカード対応の構成を備えていれば、それぞれのユーザが推奨番組リストをメモリカード31に書き込んでおき、そのメモリカード31を相互に交換し合ってリーダ/ライタ32から自らの番組記録再生装置A-2,Bのメモリ22に取り込むようにすると、実施形態1の場合と同様に、推奨番組リストとEPGリストから検索・抽出番組リストを作成し、自機番組予約リストと検索・抽出番組リストとを合成編成して最終的に適用する番組予約リストを得ることができる。即ち、推奨番組リストを通信により交換し合うか記憶媒体の受け渡しによって交換し合うかの相違だけであり、実施形態1の場合と同様の機能を実現できる。また、実施形態2の合成編成手順を実行させて、キー局とローカル局における同一番組の放送日のずれに対応することも可能である。
[実施形態4]
この実施形態に係る番組記録再生装置A-3の構成は図10のブロック図に示される。このブロック図においても図1の場合と同一符号で示されているものは同一の機能部分である。この番組記録再生装置A-3の特徴は、IEEE(Institute of Electronic and Electronics Engineers)1394I/F41を備えており、IEEE1394(i-Link)バスで外部のデジタル機器であるD-VHS(登録商標)レコーダ42やディスクレコーダ43に接続されている点にある。
TVチューナ部11で復調したデジタル放送のトランスポートストリームをIEEE1394 I/F41でパーシャルストリームに再編して外部デジタル機器42,43へ出力させる。IEEE1394を介して外部デジタル機器42,43の電源ON/OFFや記録開始/終了等のコマンド送信が可能であるため、番組記録再生装置A-3側で上述の番組予約機能を含む総合的な管理が実現できる。尚、図10では実施形態1の場合と同様にインターネット10を介して他の番組記録再生装置B等と番組予約リストを交換する構成になっているが、実施形態3(図9)のようにメモリカード31を用いてリード/ライトする構成であってもよい。
[実施形態5]
この実施形態に係る番組記録再生装置A-4の構成は図11のブロック図に示される。このブロック図において図1及び図10の場合と同一符号で示されているものは同一の機能部分である。この番組記録再生装置A-4の特徴は、再生用モニタ51の上側にカメラ・マイクロホン52が付設されており、その出力信号をエンコードするエンコーダ53と、ネットワークI/F20'と接続されており、他の番組記録再生装置B等との間でSPI(Session Initiation Protocol)方式又はITU-T勧告のH.323方式による映像・音声信号の送受信を実行する通信制御部54と、通信制御部54で受信した他の番組記録再生装置B等から受信した映像・音声信号をデコードしてOSD部17'へ出力させるデコーダ55とを備え、デコードされた映像信号をモニタ51の画面の右下にオーバーレイ表示させると共に音声信号も再生出力させる点にある。即ち、上述の各実施形態の番組記録再生装置A-1〜3にTV電話システムを導入した構成に係るものであり、当然に他の番組記録再生装置B等も同様の構成を有していることが前提である。
この実施形態の番組記録再生装置A-4によれば、実施形態1の場合と同様に合成編成した番組予約リストの作成機能を備えていることにより、番組記録再生装置A-4,Bや他の通信端末25,27aの各ユーザが同一の放送番組を予約録画して視聴する機会が多くなるが、前記TV電話システムが組み込まれていることにより、各ユーザは、同一の放送番組を視聴しながら又はその視聴後に、モニタ51にオーバーレイ表示された相手側ユーザと会話することができる。従って、ユーザ同士がコンテンツを介してより自然で親密なコミュニケーションを持つことができる。
本発明はDVDレコーダ等の番組記録再生装置に適用することができる。
実施形態1に係る番組記録再生装置A-1をブロック図で示すと共に、その番組記録再生装置A-1と他の番組記録再生装置B等がインターネットを介して接続されているネットワーク構成を示す図である。 番組記録再生装置で作成された自機番組予約リストの構成図である。 実施形態1の番組記録再生装置A-1における他の番組記録再生装置Bから推奨番組リストを受信する通信手順、及び編成合成した番組予約リストの作成に関する全体的処理手順を示すフローチャートである。 実施形態1における編成合成した番組予約リストの作成手順を示すフローチャートである。 番組記録再生装置で作成された検索・抽出番組リストの構成図である。 (A)は自機番組予約リストのタイムテーブル、(B)は検索・抽出番組リストのタイムテーブルである。 合成編成された番組予約リストのタイムテーブルである。 実施形態2における編成合成した番組予約リストの作成手順を示すフローチャートである。 実施形態3に係る番組記録再生装置A-2のブロック図である。 実施形態4に係る番組記録再生装置A-3をブロック図で示すと共に、その番組記録再生装置A-3と他の番組記録再生装置B等がインターネットを介して接続されているネットワーク構成を示す図である。 実施形態5に係る番組記録再生装置A-4をブロック図で示すと共に、その番組記録再生装置A-4と他の番組記録再生装置B等がインターネットを介して接続されているネットワーク構成を示す図である。
符号の説明
A-1A-2,A-3,A-4,B…番組記録再生装置、10…インターネット、11…TVチューナ部、12…エンコーダ部、13…ハードディスク装置、14…DVDドライブ、15…ドライブI/F、16…デコーダ部、17,17'…OSD(On Screen Display)部、18…受光部、19…リモコンI/F、20,20'…ネットワークI/F、21…制御部(MPU)、22…メモリ、25…パーソナルコンピュータ、26…サーバ、27a…基地局、27b…携帯電話機、31…メモリカード、32…リーダ/ライタ、33…メモリカードI/F、41…IEEE1394I/F、42…D-VHSレコーダ、43…ディスクレコーダ、51…モニタ、52…カメラ・マイクロホン、53…エンコーダ、54…通信制御部、55…デコーダ。

Claims (3)

  1. 電子番組ガイド情報を利用して放送番組の録画予約を行う機能を備えた番組記録再生装置において、
    前記録画予約に際して電子番組ガイド情報を記憶する第1記憶手段と、
    前記録画予約に際して自機で設定した番組予約情報を記憶する第2記憶手段と、
    他の番組記録再生装置又は通信端末装置から記憶媒体又は通信ネットワークを介して放送番組の視聴に関する推奨番組情報を取り込む情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取り込んだ推奨番組情報を記憶する第3記憶手段と、
    前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーにより前記第1記憶手段の電子番組ガイド情報を検索し、その電子番組ガイド情報から前記検索キーを含む放送番組情報を抽出する検索手段と、
    前記検索手段が抽出した放送番組情報を記憶する第4記憶手段と、
    前記第2記憶手段の番組予約情報を優先させることを条件として、前記第2記憶手段の番組予約情報と前記第4記憶手段の放送番組情報とを合成編成した番組予約情報を生成する情報生成手段と
    を備え、前記情報生成手段が生成した番組予約情報を最終的に確定した番組予約情報として設定することを特徴とする番組記録再生装置。
  2. 前記検索手段による検索結果において電子番組ガイド情報から放送番組情報を抽出できなかった場合に、その検索に用いた検索キーの設定元になった個別放送番組を未検出番組情報として登録する登録手段を設け、
    前記検索手段が、前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーによる検索だけでなく、前記登録手段によって未検出番組情報として登録された放送番組で登録日から所定期間を経過した後のものに基づいて設定した検索キーによる検索も行うこととした請求項1に記載の番組記録再生装置。
  3. 電子番組ガイド情報を利用して放送番組の録画予約を行う機能を備えた複数の番組記録再生装置が通信ネットワークを介して接続されており、
    前記各番組記録再生装置は、
    前記録画予約に際して電子番組ガイド情報を記憶する第1記憶手段と、
    前記録画予約に際して自機で設定した番組予約情報を記憶する第2記憶手段と、
    前記第2記憶手段の番組予約情報又はその中から選択した放送番組情報を推奨番組情報として前記通信ネットワークを介して他の番組記録再生装置へ送信する情報送信手段と、
    他の番組記録再生装置から前記通信ネットワークを介して放送番組の視聴に関する推奨番組情報を受信する情報受信手段と、
    前記情報受信手段が受信した推奨番組情報を記憶する第3記憶手段と、
    前記第3記憶手段の推奨番組情報に含まれる個別放送番組に基づいて設定した検索キーにより前記第1記憶手段の電子番組ガイド情報を検索し、その電子番組ガイド情報から前記検索キーを含む放送番組情報を抽出する検索手段と、
    前記検索手段が抽出した放送番組情報を記憶する第4記憶手段と、
    前記第2記憶手段の番組予約情報を優先させることを条件として、前記第2記憶手段の番組予約情報と前記第4記憶手段の放送番組情報とを合成編成した番組予約情報を生成する情報生成手段と
    を備え、
    前記各番組記録再生装置相互間で推奨番組情報を交換し合うと共に、前記各番組記録再生装置が前記情報生成手段によって生成された番組予約情報を最終的に確定した番組予約情報として設定することを特徴とする番組記録再生システム。
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