JP2006294642A - ウエハ飛出しセンサ、ロードポートおよびロードポートの制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ロードポートのドアを囲むフレーム101と、前記フレーム上部に固定された前記基板収納容器に収納されたウエハの枚数を検出するマッピングセンサ105と、前記フレームの下部に設けられたローラと、前記フレームを引込むための引込み手段と、前記ローラが接触することで前記マッピングセンサを前記基板収納容器内部に進入させるための第1テーパブロック109と、前記ローラが接触することで前記マッピングセンサの下降を停止させるための第2テーパブロック108と、を備える。
【選択図】図1
Description
この問題を解決するために、従来のロードポートは、図6に示すようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図において、6は基板収納容器の蓋を把持するドアである。5はマッピングフレームであり、マッピングフレーム駆動用シリンダ35が動作することで、支点41を中心に回転移動する。9はマッピングセンサとなる透過式センサであり、マッピングフレーム上端のセンサ支持棒13の先端に設けられている。
図7(a)は、オープナ3の可動部56をロードポート部51側から見た図であり、図7(b)は図7(a)の矢視Xを示した図である。可動部56は鉛直方向に昇降を行う為のエアー駆動式のロッドレスシリンダ33と支持部材60とを備え、基板収納容器2より空気流の下流となるように基板収納容器2の下面より下方に配置されている。支持部材60には固定部材39とエアー駆動式のシリンダ31とシリンダ35とが取り付けられている。可動部56はロードポート部51側に設けられていて、仕切り55に設けられた長穴57からドアアーム42およびマッピングフレームアーム12aおよびマッピングフレームアーム12bによりミニエンバイロンメント側のオープナ3を支えている。長穴57は可動部56の移動方向、すなわち、鉛直方向を長手方向として設けられている。長穴57によりミニエンバイロンメント内の清浄度が低下しないように、ロードポート部51とミニエンバイロンメントとはカバー58により仕切られている。さらに、オープナ3が下降したときのオーバランを防止するためのリミッタ59が仕切り55の下方に設けられている。仕切り55にはロッドレスシリンダ33とガイド61aとガイド61bとが長穴57に沿って設けられている。可動部56はロッドレスシリンダ33によりガイド61aとガイド61bに沿って昇降を行う。可動部56の横にはロッドレスシリンダ33に沿ってセンサードグ7が備えられている。
図8においては、基板収納容器801は、オープンカセットとなっているが、FOUPであっても、ウエハ飛出しセンサの構成は同様である。また、一般的に、ウエハ飛出しセンサは、基板収納容器内のウエハ端部から20mm前後離れた位置に設けられている。
一方、ウエハ飛出しセンサは、基板収納容器内のウエハ端部から20mm前後離れた位置に設けられているため、ウエハの飛出し量が20mm程度以下の場合は、検出することができないという問題があった。また、図9に示すように、検出光を遮光するウエハの周縁部がオリフラ部でなければ飛出し検出できるが、オリフラ部となる場合には、検出光が遮光されず、所定の飛出し量であっても飛出し検出ができないという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、発塵が少ない上に、万一ロードポートが暴走した場合であったとしてもウエハを破損することが無く、さらに構成がシンプルなウエハマッピング装置と、ウエハ飛出し量が少なくても検出が可能な、あるいはウエハの向きにかかわらず所定の飛出し量で検出が可能なウエハ飛出しセンサとを備えた信頼性の高いロードポートを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、半導体処理装置に接続され、載置された基板収納容器の蓋を開閉するためのロードポートにおいて、前記ロードポートのドアを囲むマッピングフレームと、前記マッピングフレーム上部に固定されて前記基板収納容器に収納されたウエハの枚数を検出するマッピングセンサと、前記マッピングフレームの下部に設けられたローラと、前記ローラを引込むための引込み手段と、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサを前記基板収納容器内部に進入させるための第1テーパブロックと、前記第1テーパブロックの下部に設けられ、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサの下降を停止させるための第2テーパブロックと、を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に記載の発明は、前記マッピングフレーム上部にウエハ飛出しを検出するウエハ飛出しセンサを備え、前記ウエハ飛出しセンサの検出光は、前記マッピングセンサの検出光と略平行に照射されることを特徴とするものである。
請求項3に記載の発明は、前記マッピングセンサの検出光が、前記ウエハ飛出しセンサの検出光よりも前記ウエハ側に位置することを特徴とするものである。
請求項4に記載の発明は、前記引込み手段が前記ローラを引込んだ後、前記マッピングセンサの下降速度が低速から中速に切り替わることを特徴とするものである。
請求項5に記載の発明は、ウエハ飛出しセンサの検出光がウエハ面に対して直角に照射され、前記ウエハのオリフラの直線部の長さよりも広い間隔で配置された2組のウエハ飛出しセンサを備えたことを特徴とするものである。
請求項6に記載の発明は、ロードポートのドアを囲むマッピングフレームと、前記マッピングフレーム上部に固定されて基板収納容器に収納されたウエハの枚数を検出するマッピングセンサと、前記マッピングフレームの下部に設けられたローラと、前記ローラを引込むための引込み手段と、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサを前記基板収納容器内部に進入させるための第1テーパブロックと、前記第1テーパブロックの下部に設けられ、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサの下降を停止させるための第2テーパブロックと、を備えたロードポートにおいて、前記マッピングフレームが下降して前記引込み手段が前記ローラを前記ロードポート内部まで引込むまでの第1の区間、前記ローラが引込まれてから前記マッピングフレームが下降を完了するまでの第2の区間および前記マッピングフレームが下降を完了してから上昇を完了するまでの第3の区間で、それぞれ前記マッピングフレームの移動速度が切り替わることを特徴とするものである。
請求項7に記載の発明は、前記第1の区間、前記第2の区間および前記第3の区間において、前記マッピングフレームの移動速度がそれぞれ低速、中速および高速に切り替わることを特徴とするものである。
請求項8に記載の発明は、検出光がウエハ面に対して直角に照射されるウエハ飛出しセンサにおいて、前記ウエハのオリフラの直線部の長さよりも広い間隔で2組配置されたことを特徴とするものである。
また、請求項2および3に記載の発明によると、ウエハ飛出し量が少なくても飛出し検出が可能であるので、信頼性が向上する。
請求項4に記載の発明によると、マッピングセンサを確実にFOUP内に進入させることができ、信頼性が向上すると共に、スループットの向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によると、ウエハの向きにかかわらず、所定の飛出し量でウエハ飛出しを検出することができるので、信頼性が向上する。
請求項6および7に記載の発明によると、マッピングセンサを確実にFOUP内に進入させることができ、信頼性が向上すると共に、スループットの向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によると、ウエハの向きにかかわらず、所定の飛出し量でウエハ飛出しを検出することができるので、信頼性が向上する。
本発明が特許文献1と異なる部分は、第1テーパブロック109と第2テーパブロック108を備えた部分である。
(1)図2に示す状態から、エアシリンダ201の引込み信号をオンすると、マッピングフレーム101(ローラ203)が引込まれ、ローラ203がベースに接触する。
(2)ローラ203が接触した状態から昇降用エアシリンダを駆動し、昇降ステージを下降させると、マッピングフレーム101はドア102と共に下降を始め、第1テーパブロック109において、テーパブロックテーパ面の形状に倣う形でローラ203がロードポート内部にさらに引込まれる。
(3)さらに下降を続けると、ローラ203が第2テーパブロック108に接触し、マッピングフレームは下降を停止する。ローラ203が第2テーパブロック108に接触したことは、図示しない位置センサによって、検出される。
(4)エアシリンダ201の引込み信号をオフすると、シャフト202が飛出し、ローラ203を押し出す。
(5)ローラ203はロードポート外部に押出され、そのままマッピングフレーム101は下降する。
すなわち、エアシリンダの引込み動作と昇降用エアシリンダの下降動作によって、ローラ203は、図2の矢印で示される軌跡を描いて移動する。
動作(1)(2)の動作を低速とするのは、低速で第1テーパブロック109に接触しないと、ローラ203がテーパブロック109から離れ、ローラ203を確実に引込むことができなくなるからである。ただし、ローラ203が多少テーパ面から離れた場合であったとしても、第1テーパブロック109の下部に設けられた突起部に接触することで結果的に引込まれれば、マッピング動作は問題なく実行できる構成となっている。また、万一突起部を通過して引込まれた場合であっても、マッピングセンサがマッピング領域に位置していることおよび引込み完了位置に到達したことが別途設けられたセンサ(図示しない)によって監視されているので、マッピング動作の失敗を検出することが可能である。
一方、動作(3)以降の動作を中速とするのは、そのまま低速動作としたのでは、スループットが低下してしまうため、これを防止するためである。ここで、速度の切り替えは、エアシリンダ201の引込み完了を図示しない位置センサで検出し、この検出タイミングで昇降用エアシリンダの駆動源となる低速用と中速用の圧空ラインを切り替えることで行っている。
また、ロードポートドア(マッピングセンサ)が上昇する時は、前述の要領で圧空ラインを切り替えることで、速度をさらに増して高速としている。スループットをさらに向上させるためである。
前述の通り、マッピングセンサ105は、マッピングフレーム101に設けられており、マッピングフレーム101の下部には、ローラ203が設けられている。従って、マッピングセンサ105は、エアシリンダの引込み動作と昇降用エアシリンダの下降動作によって、図2の矢印で示されたローラ203の軌跡と同一の軌跡をたどる。すなわち、マッピングセンサ105は、下降しながら第1テーパブロック109の働きでFOUP301内部に進入し、FOUP301に収納されたウエハ302の端部をスキャンしながら下降を続け、FOUP最下部に収納されたウエハを通過した後、第2テーパブロック108の働きで下降を停止し、FOUP外部へ排出される。なお、ウエハ有無の検出は、マッピングセンサの検出光の遮光のタイミングとマッピング領域の位置を検出するためのエンコーダ(図示しない)から得られる位置情報とを総合して判断する。
また、マッピングセンサ105がFOUP301内に進入する時、FOUP301から排出される時に昇降用エアシリンダを停止させる機構が必要ないので、構成がシンプルとなり、信頼性が向上する。
さらに、機械的なローラ203の接触によって動作するため、発塵の影響が心配されるが、ロードポートのマッピングフレーム101側はクリーンエアのダウンフローによって清浄雰囲気に保たれており、ローラ203はウエハ302の位置に比べて下流側にあるので、ウエハが汚染させるようなことは無い。
従来のウエハ飛出しセンサは、基板収納容器の開口部における下縁側と上縁側に透過型の光学式センサを設け、基板収納容器内のウエハが開口部から飛出したとき、そのウエハの周縁部で検出光が遮光されることで飛出し検出するものである。従って、ウエハが基板収納容器の外部にまで飛出さなければ、その検出をすることはできない。
しかし、本実施例のウエハ飛出しセンサは、マッピングフレーム101に設けられているので、マッピング動作によりウエハ飛出しセンサがFOUP内部に進入して検出動作を行うことができる。すなわち、従来に比べて少ないウエハ飛出し量であっても、検出することができる。
従って、ウエハ飛出し量が少なくても飛出し検出が可能であるので、信頼性が向上する。
図において、401a、401bはそれぞれ投光器および受光器からなる透過型光学式センサを一組としたウエハ飛出しセンサである。すなわち、2組のウエハ飛出しセンサを備えている。検出光は、垂直方向に投光されている。ウエハ飛出しセンサ401a、401bは、マッピングフレームではなく、ベース107のドア開口部端等に固定されて設けられている。ここで、ウエハ飛出しセンサ401aと401bは、オリフラ部403の長さ(オリフラ切欠の直線部の長さ)よりも長い間隔をおいて配置されている。402は飛出しセンサの検出光を遮光するウエハの周縁部であるが、ウエハの向きによっては、オリフラ部403が検出光を遮光する周縁部となり得る。
本発明が特許文献2と異なる部分は、ウエハ飛出しセンサを2組備えた点である。
ここで、図4において、ウエハの周縁部がオリフラ部ではないときは、所定の飛出し量で検出できる。
一方、ウエハの周縁部がオリフラ部となっているときであっても、ウエハ飛出しセンサが検出する位置は、オリフラ部ではないときと同様であるから、上記同一の飛出し量で検出が可能となる。
すなわち、オリフラ部403の位置にかかわらず、ウエハ飛出しセンサ401aまたは401bのいずれかがオリフラ部403以外の周縁部を検出できる構成となっている。従って、ウエハの向きにかかわらず、所定の飛出し量でウエハ飛出しを検出することができるので、信頼性が向上する。
また、第1テーパブロックのテーパ面は図2においては直線状となっているが、テーパ面を滑らかな任意の曲線としても良い。ただし、ローラが当該曲線に倣って引込まれた時に、マッピングセンサがFOUPに接触しないことが必要とされる。
また、実施例2および3記載のウエハ飛出しセンサは、選択的にロードポートに設けても良いが、両方設けても良い。
また、実施例3記載の2組のウエハ飛出しセンサは、反射鏡やハーフミラーを配置、組合わせるなどして1組としてもよい
102 ドア
103 ブラケット
104 ウエハ飛出しセンサ
105 マッピングセンサ
106 ドックステージ
107 ベース
108 第2テーパブロック
109 第1テーパブロック
110 スライドベース
111a、111b ガイドレール
120 ドックベース
125 ショックアブソーバ
201 引込手段
201 シャフト
203 ローラ
204 昇降ステージ
301 FOUP
302 ウエハ
401a、401b ウエハ飛出しセンサ
402 ウエハ周縁部
403 オリフラ部
Claims (8)
- 半導体処理装置に接続され、載置された基板収納容器の蓋を開閉するためのロードポートにおいて、
前記ロードポートのドアを囲むマッピングフレームと、
前記マッピングフレーム上部に固定されて前記基板収納容器に収納されたウエハの枚数を検出するマッピングセンサと、
前記マッピングフレームの下部に設けられたローラと、
前記ローラを引込むための引込み手段と、
引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサを前記基板収納容器内部に進入させるための第1テーパブロックと、
前記第1テーパブロックの下部に設けられて、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサの下降を停止させるための第2テーパブロックと、
を備えたことを特徴とするロードポート。 - 前記マッピングフレーム上部にウエハ飛出しを検出するウエハ飛出しセンサを備え、
前記ウエハ飛出しセンサの検出光は、前記マッピングセンサの検出光と略平行に照射されることを特徴とする請求項1記載のロードポート。 - 前記マッピングセンサの検出光が、前記ウエハ飛出しセンサの検出光よりも前記ウエハ側に位置することを特徴とする請求項2記載のロードポート。
- 前記引込み手段が前記ローラを前記ロードポート内部まで引込んだ後、前記マッピングセンサの下降速度が低速から中速に切り替わることを特徴とする請求項1記載のロードポート。
- ウエハ飛出しセンサの検出光がウエハ面に対して直角に照射され、前記ウエハのオリフラの直線部の長さよりも広い間隔で配置された2組のウエハ飛出しセンサを備えたことを特徴とするロードポート。
- ロードポートのドアを囲むマッピングフレームと、前記マッピングフレーム上部に固定されて基板収納容器に収納されたウエハの枚数を検出するマッピングセンサと、前記マッピングフレームの下部に設けられたローラと、前記ローラを引込むための引込み手段と、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサを前記基板収納容器内部に進入させるための第1テーパブロックと、前記第1テーパブロックの下部に設けられ、引込まれた前記ローラが接触することで前記マッピングセンサの下降を停止させるための第2テーパブロックと、を備えたロードポートにおいて、
前記マッピングフレームが下降して前記引込み手段が前記ローラを前記ロードポート内部まで引込むまでの第1の区間、前記ローラが引込まれてから前記マッピングフレームが下降を完了するまでの第2の区間および前記マッピングフレームが下降を完了してから上昇を完了するまでの第3の区間で、それぞれ前記マッピングフレームの移動速度が切り替わることを特徴とするロードポートの制御方法。 - 前記第1の区間、前記第2の区間および前記第3の区間において、前記マッピングフレームの移動速度がそれぞれ低速、中速および高速に切り替わることを特徴とする請求項6記載のロードポートの制御方法。
- 検出光がウエハ面に対して直角に照射されるウエハ飛出しセンサにおいて、
前記ウエハのオリフラの直線部の長さよりも広い間隔で2組配置されたことを特徴とするウエハ飛出しセンサ。
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