JP2006293288A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クリーニング部と廃トナー収容部とを別筐体配置としても同じ筐体である本体側に配置しているので、筐体開閉によるトナー漏れやトナー飛散の問題を解消することができ、また搬送経路の簡素化、装置のコンパクト化が図れる。さらに、潜像担持体(感光体)の廃トナー量及び中間転写体の廃トナー量を比較し、廃トナー量の多い方のクリーニング部を回動支点に対して重力方向上側に配置することで、多い方の廃トナーが回動支点を通って廃トナー収容部に至るように構成したので、トナー漏れやトナー飛散を抑制することができる。これと共に、廃トナー量の多い方のクリーニング部および回動支点の位置を画像形成装置の上部にする(廃トナー量の多い方の像担持体のクリーニング部は回動支点より上部に位置する)ので、廃トナー量の多い方の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
【選択図】 図2
Description
かかるプロセスカートリッジでは、専門家であるサービスマンに頼らなくてもユーザが簡単に交換、メンテナンス可能であるという長所を有する。
さらに詳説すると、プロセスカートリッジは感光体ドラムと該感光体ドラムとを回転自在に支持するクリーニング装置の容器とが一体的に構成されている。クリーニング容器には感光体ドラムに作用して画像形成するプロセス手段が取り付けられている。このプロセス手段は、感光体ドラムを一様に帯電させる帯電ローラや、トナー像をシート状媒体(用紙)に転写後もなお感光体ドラム上に残留するトナーを掻き落とすクリーニングブレード及びクリーニングローラ等であり、これらが感光体ドラムの周囲に位置するように取り付けられている。
従って、感光体ドラムと他の作像手段やクリーニング容器とを一体に形成するプロセスカートリッジ構成では、何か一つのみの交換が必要な状態になった場合、プロセスカートリッジ全体を交換しなければならないのである。よって、ユーザへのコスト負担、環境への悪影響などの原因となっている。
近年、プリンタや複写機等の画像形成装置に対する市場の要求は高度化しており、それに伴い、画像形成における作像装置の負荷は上昇している。市場の要求は、作像手段のうちでも特に感光体に対する負荷を増加させる方向性を有している。このことを3つの要因から以下に説明する。
近年、インクジェットプリンタの普及から電子写真方式のプリンタも小型化が市場から要求され、それに伴い作像装置の小型化が要求されている。しかし、像担持体としてのドラム状をした感光体を小型化、すなわち小径化すると、同一条件で画像を形成する場合に1枚あたりの感光体の消耗度合いが上昇する。例えば感光体の径を120mmから40mmに小径化した場合、同じサイズの画像を形成するためには感光体は3倍回転する必要が生じ、画像形成の際に感光体が受ける種々の消耗、例えば帯電部での放電等による電気的消耗や、クリーニング部でのブレードによる機械的消耗が3倍になる。 従来から現像装置等についてはある程度の小型化が進められているが、感光体については上記のような消耗を避けるために、小径化は他の作像装置ほど進められてはいなかった。しかし、小型化の要求の高まりにつれて感光体の小型化は避けられないものとなっている。このように、小型化の要求は感光体の負荷を増加させ、その寿命を短縮させている。
近年、ユーザが出力する文書には写真画像やグラフィック文書が増加し、それに伴い銀塩写真を目標に掲げる高画質化が進められている。その代表的な手法が高解像度化である。しかし、電子写真方式で高解像度化を実現する際には感光体の薄膜化が要求されることになる。
例えば負帯電感光体の場合、露光によってCGL(Charge Carrier Generation Layer:電荷発生層)で形成されたキャリアがCTL(Charge Carrier Transport Layer:電荷輸送層)を通り感光体表面に到達することで感光体上に潜像が形成されるが、この時CTLが厚いとキャリアが移動する距離が長くなり、この結果、移動の際にキャリア同士に働く電気的反発力によりキャリアは互いに離れていくことになる。
かかる事態が生じれば、書き込み信号通りの潜像は形成されず、その結果、ドット位置が微妙にずれた画像が形成され画質を損なう。このような問題は、電子写真を600dpiから1200dpiへと高解像度化させていく場合に限らず、近年の高画質化の要求に応えるべく解像度を例えば600dpiに保ったままで画質を高めようとする場合にも同様に生じる。
このような画質の劣化を防止するためには感光体を薄膜化し、キャリアの移動距離を短くしなければならない。このため近年の感光体は薄膜化の方向に進んでいるが、感光体は画像形成のたびにクリーニングブレードによる削り等の消耗を受けているため、薄膜化が進むとより少ない画像形成回数で感光体の寿命は尽きることになり、感光体寿命の短縮につながる。
近年、情報の理解のしやすさ等の理由で市場におけるカラー画像の出力が増加している。ところでカラー画像は、文字画像の多い白黒画像とは異なり、画像を記録するシート状媒体(以下、用紙という。)上の広い領域を占有する写真画像やグラフィック画像が出力の対象となることが多く、また背景部分にベタ部が存在することも多い。このため、1回の画像形成における作像面積は増加し、それに伴い感光体を含む作像装置の消耗は増加していく。
そのような事態が生じれば、寿命に至らない作像装置を廃棄あるいはリサイクルすることによるユーザの経済的負担、メーカの回収労力の浪費、環境への悪影響が生じることになる。
まずユニットの個別交換可能したことで、容易ではあるがユーザの交換作業回数が増えてしまったこと。またクリーニングカセットを感光体(又は感光体ユニット)と分離したが、クリーニング部(クリーニングブレードなど)と廃トナー容器とが一体となっており、厳密に言えば、それらの寿命/交換時期は異なる、などである。クリーニング部と廃トナー容器の一体化は、中間転写ベルトユニット(例えば、特許文献3に記載の実施例では廃トナー容器とクリーニング部および中間転写ベルトを一体化している。)についても同じことが言える。コストや環境を考慮すれば、感光体(又は感光体ユニット)および中間転写ベルトユニットでは、少なくとも廃トナー容器は一体化せず、分割して個別交換できるようにすべきである。
そこで、本発明の目的は、従来の問題を解決するために、筐体開閉時のトナー漏れやトナー飛散を防止した画像形成装置を提供することにある。
本実施例にかかる2ステーション記録方式の中間転写型カラー画像形成装置についてはその一例が特許文献3に開示されている。本発明をその2ステーション画像形成装置を用いて説明する。
先ずは、2ステーション画像形成装置の概要を図1により説明する。
図1は本発明の前提となった画像形成装置の概念図である。
図1において、中間転写ベルトユニット1000は、対向離間して設けられた2つのローラ120、130間に中間転写媒体としてのベルト100を展張し、ベルト100はこれらのローラ120、130により回転するように構成すると共に、ベルト100のまわりに画像形成用のプロセス手段を配置している。
ベルト100の回転方向を矢視aとするとき、ローラ120とローラ130との間であってベルト100の下側には、ベルト100の回転方向の上流側から順に画像形成用のプロセス手段として、第1画像ステーション140、第2画像ステーション240、さらに、ローラ130に対して接離可能に設けられた転写手段としての転写ローラ98、ローラ120に対して接離可能に設けられたクリーニングブレード61aなどが配置されていている。
第1画像ステーション140における現像装置60、第2画像ステーション240における現像装置80について、それぞれ2つの異なる色のトナーによる可視像化機能を有している。
よって、ベルト100の同一画像形成領域が2つの画像ステーション140、240を順次通過する間に、ベルト100を間にしてドラム形状の各感光体160、260にそれぞれ対向して設けられた中間の転写手段としての転写ブラシ410、420などにより与えられる転写バイアスによって、それぞれ1色ずつトナー像をベルト100上に重ね転写されるようにし、このベルト100上に2色重ね転写された画像領域がもう一度上記2つの画像ステーション140、240を順次通過する間に、各画像ステーションによりそれぞれ前回とは異なる色のトナー像を重ね転写されるようにすれば、上記同一画像形成領域が各画像ステーション140、240を2回通過した時点で、この同一画像領域に、重ね転写によってフルカラートナー画像を得ることができる。
図2の画像形成装置の構成を大別すると、重力方向下部から順に転写用紙収納部70Aおよび給紙コロ70B、書込み装置180、現像装置60、80、中間転写ベルトユニット1000、定着手段90および電装系95と積み重なるように構成され、また右端には手差し用の送りローラ97、レジストローラ96a、96b、転写ローラ98などにより構成される略垂直な用紙搬送路があり、転写紙収納部70Aから給紙コロ70Bを経て上方向に転写ローラ98とローラ130との接触部である紙転写部→定着装置90による定着部→廃紙部99まで延びている。
書込ユニット180は、発光ダイオードLEDを光源とする光学系で構成することもできるが、半導体レーザを光源とするレーザ光学系で構成することもでき、後で詳述する像担持体としてのドラム状をした感光体160、260に対して画像情報に応じた露光をそれぞれ行う。詳細には、図示しない2つの半導体レーザによって画像情報に応じたレーザ光が上下に重ねられたポリゴンミラー180aに向けて照射される。そして、ポリゴンミラー180aで反射された光は、走査レンズ180bおよび180c、反射ミラー180dを介し、上カバー180fに設けられた走査方向と平行な開口窓(図示せず)を通って回転する感光体160、260の露光位置に到達し結像する。
各光学部品は、装置本体筐体(下筐体1050)ベースを兼ねるハウジング180eに位置決め固定されている。本例では2ビームのレーザ走査系を用いているが、書き込みの方法や構成などはこれに限定されるものではない。本実施例では書込み装置180が感光体160、260の下方にあるために、書き込み装置180を下方から支持するハウジング180eには書き込み光を通過させるための開口を設ける必要がなく、ハウジング180eの強度を向上させることが可能である。潜像形成および現像の手段は、感光体カセット、クリーニング装置の一例であるクリーニングカセット、現像装置の主に3つのカセットや装置から成っており、これらは現像装置を支持している中間部材としてのサブ側板によってユニット化され画像ステーションが構成されている。そして同じ部材により同じに構成した2つの画像ステーションを左右に並列配置し、図2の左側を第1画像ステーション140、右側を第2画像ステーション240としている。
2つの画像ステーションは使用するトナーの色が異なるだけで同一の構成をしているので、ここでは画像ステーションの構成について第1画像ステーション140を用いて説明する。
図3は図2の第1画像ステーション140を上方から見た概略図である。
下筐体1050を構成する本体側板3000、4000の内側に位置するサブ側板A、Bは図示しないステーや軸などによって、決められた寸法間隔と平行度が高精度に保たれるように連結構成されている。現像装置60はそのサブ側板A、Bの内側に回転軸60Pなどによって両側が支持され、現像装置の色切替えができるように回転可能に位置決めされている。よってサブ側板A、Bと現像装置60とは一体化している。なおサブ側板A、Bの大きさや形状は、サブ側板A、Bによって現像装置60の両側60C、60Dに具備されるギヤや軸等の現像駆動部品およびトナー補給口などの現像構成部が覆い隠され保護されるような大きさと形状を有している。またサブ側板A、Bは感光体カセット1400とクリーニングカセット220とがそれぞれ個別に回転自在かつ着脱できるように支持している。そしてそのようなサブ側板A、Bによって現像装置60、感光体カセット1400、クリーニングカセット220を一体とすることで第1画像ステーション140を形成する。形成された第1画像ステーション140はサブ側板A、Bによって本体側板3000、4000の位置決め部に設置固定されている。サブ側板A、B(少なくとも現像装置60と共に)は本体側板3000、4000(下筐体1050)に対して着脱できるようになっている。
図2に戻って第1画像ステーション140構成の説明を続ける(図を見やすくするためサブ側板A、Bおよび廃トナーカセット1は図示していない)。
感光体カセット1400は、感光体160および感光体160を保護し回転自在に支持するホルダー1410で構成されている。つまり、従来のプロセスカートリッジのように感光体ドラムと他のプロセス手段を一体化させた構成とはなっていない。
そして感光体160は、感光体160と同軸上のギヤなど駆動伝達系(図3の160g)を介して画像形成装置本体に設けた駆動用のモータと連結されていて時計回りに回転するようになっている。また感光体160と現像ローラ320及び330との相対位置を高精度化するため、感光体カセット1400は現像ローラ320及び330を具備する現像装置60を高精度に位置決め支持しているサブ側板A、Bに対して位置決めされる構成となっている。感光体160と後述するクリーニング手段210及びローラ状をした帯電器170との相対位置を高精度化するため、サブ側板A、Bに高精度に位置決めされる感光体カセット1400に対して、帯電器170を軸支したカセットケース60fにクリーニング手段210を支持しているクリーニングカセット220が位置決めされる構成となっている。感光体カセット1400に対してサブ側板A、Bによってクリーニングカセット220側が動作する接離の関係にもなっている(図4の矢印c方向に回動)。
感光体カセット1400の構成、並びに感光体カセット1400に対する現像装置60、クリーニングカセット220の関係をサブ側板A、Bを介して以上のような構成にすることで、感光体160だけの交換が可能となる。つまり感光体160の寿命だけで感光体カセット1400の交換時期を決定することができる。この考え方が画像ステーションのポイントであり、従来のプロセスカートリッジとの大きな違いである。従来のようなムダを出さないようにするため、交換すべき物だけを交換し、使える物は交換しない、としたことである。またサブ側板A、Bが着脱可能である、すなわち現像装置60が交換できるようになっているので、現像装置60の故障交換などにも対応することができ、しかもそのときサブ側板A、Bから感光体カセット1400とクリーニングカセット220をそれぞれ取り外すことができるので、現像装置60の単独交換となりムダを無くしている。さらにはユーザが現像装置を取り出す時、現像装置に具備されるギヤや軸等の現像駆動部品およびトナー補給口などの現像構成部に触れ、手や衣服を汚したり怪我を負わせる危険性が高かったり、取り外した現像装置を画像形成装置外部に置く時に、むき出しの部品や部分が床面等と直接衝突したり、その部品や部分が損傷、破損するおそれがあった。
また感光体カセット1400だけを、現像装置60やクリーニングカセット220よりも先に画像形成装置本体から取り外すことができれば、交換頻度の多い感光体カセット1400の交換作業性を向上させることができる。交換頻度の最も多いプロセス要素は感光体160、すなわち感光体カセット1400であり、その頻繁に行われる感光体カセット1400の交換時に、交換する必要のない現像装置60やクリーニングカセット220をサブ側板A、Bと共に同時に取り外すというは、面倒でありアプライアンス性が低く、手や周囲を汚すなどの余計な問題も発生する。
そこで、そのような不具合を解決するため、交換すべき物だけを取り外し、必要のない物は外さない、さらに交換頻度の多い物が優先的に取り外せる、ようにした。この考え方も画像ステーションのポイントの一つであり、従来のプロセスカートリッジとの大きな違いである。
しかしその反面、装置の小型化/軽量化などによる感光体の小径化、図2の例のように1個の感光体に対して複数の現像器がある場合など、画像形成装置に対する要求仕様や構成条件は厳しくなる方向に進んでいる。
そのため感光体は、酷使され疲労劣化を早めさせる使い方をする一方であり、この傾向は益々強くなっている。つまり感光体材料の寿命や耐久性を幾ら向上させても、酷使されれば交換頻度は低減されないのは当然であり、将来的にも低減は余り期待できないと推測できる。従来と同じように感光体の交換頻度は、他のプロセス要素に比べて最も多いことに変わりはない(他のプロセス要素も長寿命化が進んでいる)。
クリーニングカセット220は、感光体160の表面上の残トナーやゴミなどを除去するクリーニング手段としてのクリーニングブレード210aおよびクリーニング時のトナー飛散を防止するシールローラ210bから成るクリーニング手段210と、除去した残トナーやゴミなどを廃トナーカセット1に搬送するスクリュー210cをクリーニング容器270で一体化している。
シールローラ210bとスクリュー210cはクリーニング容器270に回転自在に支持され、ギヤ列によって感光体160と連結されている(図示せず)。そしてクリーニングカセット220は、サブ側板A、Bと一体的で回転可能なカセットケース60fに収容固定されることで、感光体カセット1400および感光体160に対する相対位置が高精度になるように位置決めされる。単独交換ができるようにクリーニングカセット220はカセットケース60fから着脱自在でもある。つまりクリーニングカセット220は、感光体カセット1400と同様にサブ側板A、B上で位置決め固定され、かつ単独に着脱自在であり、また感光体カセット1400とは接離可能である。クリーニング容器270から廃トナーカセット1への廃トナーの搬送は、スクリュー210cの延長線上の(図4紙面手前側にある)クリーニング容器270の廃トナー排出口220aと、廃トナーカセット1の廃トナー入口1aとをパイプ2で連結することで行われる(図3参照)。
2箇所横並びの長穴形状の1c部は着脱用の握り部である。
以上の様に、クリーニング容器270は廃トナー収容部を具備しないタイプである。また本実施例の場合、従来例と異なり、分割したクリーニングカセット220と廃トナーカセット1を別々の筺体に配置するのではなく、同じ筺体である本体側板に配置しているので、筺体開閉による不具合(筺体開放時に廃トナー排出口220aと廃トナー入口1aが離間することによるトナー漏れやトナー飛散の発生)は生じない。帯電器170は、感光体160の表面を一様に帯電するローラ状の帯電手段であり、カセットケース60fに軸支され、ギヤ列によって感光体160と連結されている(図示せず)。そしてクリーニングカセット220と同様に、感光体カセット1400および感光体160に対する相対位置が高精度になるように位置決めされ、単独に交換ができるように帯電器170はカセットケース60fから着脱自在でもある。つまり帯電器170も、感光体カセット1400やクリーニングカセット220と同様にサブ側板A、B上で位置決め固定され、かつ寿命/交換時期の問題も考慮して単独に着脱できるようにし、感光体カセット1400とも接離可能である。
これ以上の具体的な画像ステーション構成機能、着脱作業手順などの説明は、クリーニングカセット220と廃トナーカセット1を分割した以外は特許文献3と同様なので省略する。
しかしながら本実施例の画像形成装置では、画像ステーション140、240およびそのカセットや装置、中間転写ベルトユニット1000の交換作業性を容易にするため、ワニ口開閉する筐体構成としているので、クリーニングカセット220を含む画像ステーションと廃トナーカセット1を上記のように同じ筐体(下筐体1050)内に設置すると、中間転写ベルトユニット1000は別筐体である上筐体1060に具備することになる(図6参照)。
しかしながら、中間転写ベルトユニット1000と廃トナーカセット1とが別筐体配置になるということは、筺体開閉時に中間転写ベルトユニット1000のクリーニング部と廃トナーカセット1との接合部周辺でトナー漏れやトナー飛散が発生してしまうことが心配される。つまり、特許文献4、5における不具合と同じ問題が同じ理由により発生してしまうことになる。本願ではその問題、つまりクリーニング部と廃トナーカ収容部の別筐体配置による不具合、に対して解決したので説明する。
図1でも説明したが本画像形成装置は、中間転写ベルト100を有し、ローラ130とローラ120との間に掛け渡らされ、第1次転写用の転写ブラシ410、420と、クリーニング装置61などで中間転写ベルトユニット1000を構成している。中間転写ベルトユニット1000は装置本体の上筐体1060に着脱自在に設けられている。中間転写ベルト100の下側走行面には、中間転写ベルト100の走行方向に沿って、第1画像ステーション140と第2画像ステーション240とが一定に間隔を置いて配置されている。ローラ130、120のどちらを駆動ローラとしても構わないが、中間転写ベルト100は駆動ローラとしたローラの周長の整数倍であり、少なくとも使用される最大サイズの転写紙の移動方向の長さより非画像領域分だけ長い。中間転写ベルト100の走行は感光体160、260の回転と同期しており、線速も高精度に一致するように設定されている。
また感光体160、260には第1次転写用として転写ブラシ410、420が中間転写ベルト100を挟んで設けられている。
ローラ130に対向して、中間転写ベルト100上のトナー像を転写紙Pに転写する第2次転写用の転写ローラ98が中間転写ベルト100を挟んで接離自在に設けられており、第2次転写部を構成している。
ブラケット61cは中間転写ベルトユニット1000の側板(図示せず)に回転自在に支持されており、図示しない接離手段に連結されている。この接離手段を制御することにより、ブラケット61cを弾性手段61bの付勢力に抗してクリーニングブレード61aが中間転写ベルト100から離間する状態に回動させ、その状態を保持させたり、或いは図2に示す様に上記接離手段の回動力を解除して弾性手段61bの付勢力によりクリーニングブレード61aを中間転写ベルト100に当接した状態にすることもできるようになっている。クリーニングブレード61aによって除去された残トナーは廃トナーとして、スクリュー61gにより送り出され、パイプ4(後述)を通って廃トナーカセット1に送り込まれる(図5参照)。本実施例の廃トナーカセット1は、画像ステーション140、240の廃トナーと中間転写ベルトユニット1000の廃トナーを共に収容する共通の廃トナーカセットを用いている。
図7は図2の中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61周辺の一部を上方から見た概略イメージ図である。
側板5000は上筐体1060を構成する部材である。下筐体1050の本体側板3000にはプレス加工で形成した内側方向への突き出し部75aがあり、それに対応するよう側板5000に穴75bを設けている。それらを嵌合させることで回動支点75を形成している。そして反対側の本体側板4000側も同様にすれば、上筐体1060は下筐体1050に対して回動自在となる。中間転写ベルトユニット1000は、中間転写ベルトユニット1000の側板から突き出たローラ120の軸受け120aが側板5000の内側に設けた受け部材Cに嵌入することで上筐体1060に支持され、高精度に位置決めされる。
また最近の中間転写体を用いた画像形成装置では、転写効率の向上により感光体や中間転写体上の残留トナーよりも、プロセスコントロール/駆動系制御用として中間転写体に作像するトナーパッチやトナーマークのクリーニング量の方が多くなってきている。
中間転写ベルトユニット1000(クリーニング装置61)を上筐体1060、廃トナーカセット1を下筐体1050に配置し、下筐体1050に対して上筐体1060がワニ口開閉し、回動支点75にパイプ4を通す構成なので、筐体の開閉に伴い廃トナーカセット1およびパイプ4が移動することはない。従って、筐体の開閉時のトナー漏れやトナー飛散の問題を解消することができる。
図8は図7の回動支点75周辺の他の実施例を示す図である。
本体側板3000の回動支点75位置に中空のスリーブ軸75fを固設し、スリーブ軸75fの外周に嵌合する穴75hを上筐体1060の側板5000に設けている。それらを嵌合させることで回動支点75を形成している。そして反対側の本体側板4000側も同様にすれば、上筐体1060は下筐体1050に対して回動自在となる。スリーブ軸75fは、廃トナーカセット1の廃トナー入口1bとパイプ4を連結し、パイプ4はスリーブ軸75fと中間転写ベルトユニット1000を連結している。なお、廃トナーカセット1はスリーブ軸75fから着脱できるようになっているが、パイプ4はスリーブ軸75fから外れないようになっている。ただし、パイプ4は上筐体1060側に取り付けられていて、上筐体1060の開閉と共に回動するので、パイプ4はスリーブ軸75fの内側で回転可能となっている。中間転写ベルトユニット1000からの廃トナーは、コイルバネ4aによりパイプ4を通り、スリーブ軸75f内を通り、廃トナーカセット1へ搬送される。回動支点75にスリーブ軸75fを用いることにより、上筐体1060開閉動作の信頼性、耐久性が向上と共に、トナー漏れやトナー飛散の発生の問題が解消する。
図9は回動支点75周辺のさらに他の実施例である。
本体側板3000の回動支点75位置に中空のスリーブ軸75cを固設し、スリーブ軸75cの外周に嵌合する穴75eを側板5000に設けている。それらを嵌合させることで回動支点75を形成している。そして反対側の本体側板4000側も同様にすれば、上筐体1060は下筐体1050に対して回動自在となる。パイプ4は、回動支点75であるスリーブ軸75cの内側を通り、トナーカセット1の廃トナー入口1bと中間転写ベルトユニット1000を連結している、廃トナーカセット1はパイプ4から着脱できるようになっている。ただし、パイプ4は上筐体1060側に取り付けられていて、上筐体1060の開閉と共に回動するので、パイプ4はスリーブ軸75cの内側と廃トナー入口1b内部で回転可能となっている。中間転写ベルトユニット1000からの廃トナーは、コイルバネ4aによりパイプ4を通り、廃トナーカセット1へ搬送される。回動支点75にスリーブ軸75cを用いることにより、図8よりも低コストで、上筐体1060開閉動作の信頼性、耐久性が向上と共に、トナー漏れやトナー飛散の発生の問題が解消する。
以上、本実施例では中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61と廃トナーカセット1が別筐体配置の場合で説明したが、廃トナーカセット1と中間転写ベルトユニット1000が同一筐体で、画像ステーション140、240のクリーニングカセット220が別筐体配置とする構成の画像形成装置(例えば本実施例の中間転写ベルトユニット1000と画像ステーション140、240を上下逆配置とする画像形成装置)などの場合でも本発明は適応可能である。つまり本発明はクリーニングする対象は何であれ、そのクリーニング部と廃トナー収容部が別筐体配置とする構成の画像形成装置であれば、すべてに適応される。
また本実施例では、2つの感光体の2ステーション記録方式のカラー画像形成装置を用いて説明したが、本発明はそれに限定されず、感光体1つの画像形成装置や感光体4つの画像形成装置においても適応可能である。
図2および図5に示した実施例では、中間転写ベルトユニット1000のクリーニング部を回動支点75よりも上方に配置し、画像ステーション140、240のクリーニング部を中間転写ベルトユニット1000のクリーニング部より下方に配置している。このようにクリーニング部を配置したことにより、中間転写ベルトユニット1000の廃トナー排出口1000aが回動支点75より上側となり、画像ステーション140、240の廃トナー排出口220aが回動支点75より下側となる。
そのためには中間転写ベルトユニット1000を画像形成装置の上部に位置させ、かつ廃トナーカセット1の廃トナー入口1bの位置をできるだけ上方にする必要があるからである。
中間転写ベルトの廃トナー量の方が多い場合の構成は、前述した図2および図5と同様なので省略する。
感光体の廃トナー量の方が多い場合の構成の一例を図10に示す。
図10を簡単に説明すると、前述した図2の中間転写ベルトユニット1000の下部に位置していた書込み装置180及び後述する画像ステーション140、240を上部に配置した構成としたものである。
図2において、2ステーション画像形成装置の機能構成および動作を詳しく説明したため、図10では同じ2ステーション方式なので図を簡略化している。また、画像形成装置に搭載している装置や部品も、形状が多少異なっていても名称および機能が同じであれば図2の記号と共通化している。
潜像形成および現像の手段は、感光体カセット、クリーニング装置の一例であるクリーニングカセット、現像装置の主に3つのカセットや装置から成っており、これらは現像装置を支持している部材によってユニット化され画像ステーションが構成されている。そして同様の部材により同様に構成した2つの画像ステーションを左右に並列配置し、図10に示した画像形成装置の左側を第1画像ステーション140とし、右側を第2画像ステーション240としている。
上筐体1060は回動支点75を中心に下筐体1050に対してワニ口状に開く。
図11は図10に示した中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61周辺の一部を上方から見た概略図である。
中間転写ベルトユニット1000は、中間転写ベルトユニット1000の側面から突き出たベルト100を駆動するローラ120の軸受け120aが本体側板3000の内側に設けた受け部材Cに嵌入することで下筐体1050に支持され、高精度に位置決めされる。
また本体側板3000(下筐体1050)の外側には中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61からの廃トナーを収容する着脱自在な廃トナーカセット1が有る。中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61と廃トナーカセット1とは中空のパイプ4で連結しており、両者の接合部においてトナー漏れやトナー飛散を防いでいる。
またパイプ4内には中間転写ベルトユニット1000のクリーニング装置61から廃トナーカセット1へ廃トナーを搬送するコイルバネ4a(図の破線)を具備している。パイプ4は紙面左右方向にスライド可能であり、パイプ4から間転写ベルトユニット1000および廃トナーカセット1が個別に着脱できるようになっている。
図12は図10に示した画像ステーション140、240の各クリーニングカセット220の一部を上方から見た概略図である。なお図を見やすくするためにクリーニングカセット220以外の現像装置60、80や感光体160、260、など画像ステーション140、240を構成するカセット、装置、部品は省略している。
具体的には、各クリーニングカセット220に内蔵しているスクリュー210c(図2参照)の延長線上にある(図10紙面手前側にある)各クリーニングカセット220の廃トナー排出口220a(図20も参照)と、廃トナーカセット1の廃トナー入口1a(図50も参照)とをパイプ2で連結し、コイルバネ2aにより各クリーニングカセット220から廃トナーカセット1へ廃トナーを搬送する。
なお、パイプ2を上筐体1060側に取り付け、さらにスリーブ軸75cの内側および廃トナー入口1a内部でパイプ2が回転できるようにしているので、上筐体1060の開閉と共にパイプ2も連動して回動するようになっている。
このように構成することで上筐体1060の開閉時に廃トナー排出口220aおよび廃トナー入口1aからパイプ2が離間することがなくなるのである。よって、上筐体1060開閉時の廃トナーカセット1およびクリーニングカセット220からのトナー漏れやトナー飛散の問題が解消される。
また本実施例では、図10、図12のパイプ2に示すように、各クリーニングカセット220からの廃トナーをまとめて廃トナーカセット1へ搬送するようパイプの共通化を施している。各クリーニングカセット220毎に別々のパイプを設けても構わないが、共通化した方が省スペース化、部品点数削減、構成の簡素化などで有利である。
最近のトレンドとして、低コスト化、小型化、環境対策などの要求から像担持体にクリーニング部を持たないクリーニングレス手段を採用している画像形成装置がみられる。
図14は4つの感光体を用いたタンデム型の画像形成装置であり、各感光体160Aはクリーニングレス手段を採用している。中間転写体のベルト100にはクリーニング部166Aが設けられている。
感光体のクリーニングレス手段では感光体上の残留トナーを除去する方法として、例えば、感光体160Aの周辺に配置した帯電装置162Aにより、転写後に感光体上に残留した少量のトナーを一旦取り込んでその静電的特性を変化させ、再び感光体160A上に戻し、その後現像装置163Aがこのトナーを回収して再利用するという方法がある。感光体160Aにクリーニングレス手段を採用している場合、実質的に廃トナーはゼロであるため、廃トナーが発生し、廃トナーカセット1に入るのはクリーニング部を設けたベルト100の廃トナーだけとなる。ベルト100の廃トナー収容量をできるだけ増やすには、ベルト100のクリーニング部の位置を下筐体1050設置された廃トナーカセット1の廃トナー入口1b、即ち回動支点75より上方に位置させることが望ましい。
これは、ベルト100のクリーニング部の位置を回動支点75よりも上方に位置すれば廃トナーカセット1を大きくでき、廃トナーカセット1の廃トナー入口1bの位置を上方にすることができるからである。
クリーニングレスの感光体160Aは当然、中間転写ベルト100よりも下側に配置される構成となる。
つまり廃トナーカセット1に入る廃トナーはクリーニング部を設けた感光体160Aからだけとなる。
従って廃トナーカセット1の交換時期を遅らせ、交換頻度を減らすには、感光体160Aの廃トナー収容量をできるだけ増やす必要がある。感光体160Aの廃トナー収容量をできるだけ増やすには、感光体160Aのクリーニング部の位置を下筐体1050に設置された廃トナーカセット1の廃トナー入口1a、即ち回動支点75より上方に位置させることが望ましい。
これは、感光体160Aのクリーニング部の位置を回動支点75よりも上方に位置すれば廃トナーカセット1を大きくすることができ、廃トナーカセット1の廃トナー入口1aの位置を上方にすることができるからである。クリーニングレスのベルト100は当然、感光体160Aよりも下側に配置される構成となる。
<請求項1>
クリーニング部と廃トナー収容部とを別筐体配置としても筐体開閉によるトナー漏れやトナー飛散の問題を解消することができ、また搬送経路の簡素化、装置のコンパクト化が図れる。
<請求項2>
トナー漏れやトナー飛散の問題を解消すると共に、円滑な廃トナー搬送と廃トナー収納容量を増やすことができる。
<請求項3>
トナー漏れやトナー飛散の問題を解消すると共に、円滑な廃トナー搬送と廃トナー収納容量を増やすことができる。
<請求項4、5>
トナー漏れやトナー飛散の問題を解消すると共に、廃トナー満杯時期を遅らせ、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項6>
筐体の開閉時のトナー漏れやトナー飛散の問題を解消することができる。
<請求項7>
像担持体および転写体もしくはいずれか一方からの廃トナーをトナー漏れやトナー飛散の問題なく廃トナー収納部に搬送することができる。
<請求項8>
筐体開閉動作の信頼性、耐久性が向上と共に、トナー漏れやトナー飛散の発生の問題が解消する。
<請求項9>
請求項6に記載の画像形成装置よりも低コストで、筐体開閉動作の信頼性、耐久性が向上と共に、トナー漏れやトナー飛散の発生の問題が解消する。
<請求項10>
交換時期のきた廃トナー収納部のみの交換ができる。
トナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、廃トナー量の多い方の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項12>
廃トナー量の多い中間転写体のクリーニング部からのトナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、中間転写体の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項13>
廃トナー量の多い潜像担持体(感光体) のクリーニング部からのトナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、潜像担持体(感光体)の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項14>
トナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、クリーニング部を設けた方の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項15>
中間転写体のクリーニング部からのトナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、中間転写体の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項16>
潜像担持体(感光体) のクリーニング部からのトナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、潜像担持体(感光体)の廃トナー収納容量を増やし、廃トナー収納部の交換頻度を低減することができる。
<請求項17>
トナー漏れやトナー飛散を抑制することができ、画像形成装置の省スペース化、部品点数削減、構成の簡素化などにも貢献することができる。
61a、210a クリーニングブレード
98 転写ローラ
100 ベルト
120、130 ローラ
140 第1画像ステーション
160、260 感光体(像担持体)
180 光書き込みユニット
190 マゼンタ現像器
200 シアン現像器
240 第2画像ステーション
290 イエロー現像器
300 ブラック現像器
410、420 転写ブラシ
Claims (17)
- トナーによる可視像を担持する像担持体と、前記像担持体の可視像を媒体に転写する転写部と、転写後に前記像担持体に残留するトナーを回収するクリーニング部と、前記クリーニング部により回収されたトナーを収容する廃トナー収容部とを少なくとも具備した画像形成装置において、
画像形成装置の構造体である筐体を、少なくとも本体筐体と該本体筐体に対して回動支点を中心に回動可能なサブ筐体とで構成すると共に、前記クリーニング部を前記本体筐体または前記サブ筐体のいずれか一方の筐体に配置し、前記廃トナー収容部を他方の筐体に配置し、前記クリーニング部から前記廃トナー収容部に至る廃トナー搬送経路が前記筐体の回動支点位置を通る搬送経路部分を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置を少なくとも複数の筐体で構成し、重力方向下側に位置する筐体に廃トナー収容部を配置し、その筐体よりも重力方向上側に位置する筐体または重力方向上側に延在する部分を有する筐体にクリーニング部を配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または2記載の画像形成装置において、
前記筐体の回動支点に対して重力方向下側に前記廃トナー収容部を配置し、重力方向上側に前記クリーニング部を配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2記載の画像形成装置において、
クリーニング部を複数有し、各クリーニング部から廃出される廃トナーの量が多い方のクリーニング部を前記クリーニング部が設置された筐体側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項3記載の画像形成装置において、
クリーニング部を複数有し、各クリーニング部から廃出される廃トナーの量が多い方のクリーニング部を前記クリーニング部が設置された筐体側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から5のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記クリーニング部が配置される筐体を回動側、廃トナー収容部が配置される筐体を不動側としたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から6のいずれか1項記載の画像形成装置において、
静電潜像が形成される潜像担持体と、該静電潜像をトナーを用いて可視像に現像する現像部を有し、前記像担持体は、前記潜像担持体上の可視像を転写される中間転写体であり、前記像担持体に転写された可視像は記録媒体に転写されることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から7のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記筐体の回動支点を中空のスリーブ軸で構成し、廃トナーがそのスリーブ軸内を通ってクリーニング部から廃トナー収容部に至ることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から8のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記筐体の回動支点を中空のスリーブ軸で構成すると共に、そのスリーブ軸内にトナー搬送用のパイプを設け、廃トナーがパイプを通ってクリーニング部から廃トナー収容部に至ることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から9のいずれか1項記載の画像形成装置において、
前記廃トナー収容部が画像形成装置から着脱自在としたことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から10のいずれか1項記載の画像形成装置において、
それぞれにクリーニング部を有する潜像担持体及び中間転写体の2つの像担持体を具備し、前記潜像担持体の廃トナー量及び前記中間転写体の廃トナー量のいずれか多い方の像担持体のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記廃トナー量の少ない方の像担持体のクリーニング部を前記廃トナー量の多い方の像担持体のクリーニング部よりも重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
廃トナー量の多い方の像担持体が前記中間転写体であり、該中間転写体のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記中間転写体の廃トナーが回動支点を通って廃トナー収容部に至るように構成し、前記潜像担持体のクリーニング部を前記中間転写体のクリーニング部の重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
廃トナー量の多い方が前記潜像担持体であり、前記潜像担持体 のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記潜像担持体の廃トナーが回動支点を通って廃トナー収容部に至るように構成し、前記中間転写体のクリーニング部を前記潜像担持体のクリーニング部の重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項11記載の画像形成装置において、
前記潜像担持体及び前記中間転写体の2つの像担持体のいずれか一方がクリーニングレス手段を有するとき、クリーニング部を設けた方の像担持体のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記クリーニングレス手段を設けた方の像担持体を前記クリーニング部を設けた方の像担持体よりも重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14記載の画像形成装置において、
前記中間転写体がクリーニング部を有し、前記潜像担持体がクリーニングレス手段であるとき、前記中間転写体のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記中間転写体の廃トナーが回動支点を通って廃トナー収容部に至るように構成し、前記潜像担持体を前記中間転写体の重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項14記載の画像形成装置において、
前記潜像担持体がクリーニング部を有し、前記中間転写体がクリーニングレス手段であるとき、前記潜像担持体のクリーニング部を前記筐体の回動支点に対して重力方向上側に配置し、前記潜像担持体の廃トナーが回動支点を通って廃トナー収容部に至るように構成し、前記中間転写体を前記潜像担持体の重力方向下側に配置したことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1から16のいずれか1項記載の画像形成装置において、
複数の潜像担持体を備え、複数の潜像担持体はそれぞれにクリーニング部を有し、各潜像担持体のクリーニング部から排出された廃トナーが共通の廃トナー搬送経路を通って廃トナー収容部に至るように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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