JP2006292658A - 計器 - Google Patents

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Kazuhiro Nakamura
一弘 中村
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Toyota Motor East Japan Inc
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Kanto Jidosha Kogyo KK
Kanto Auto Works Ltd
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Abstract

【課題】 運転者が一瞥しただけで自動車の走行スピードを把握することのできるスピードメータを提案する。
【解決手段】 ケーシング2の内部に配置されたモータ7によって回転駆動されるリンク4を有し、そのリンク4の回動中心CL1から離れた位置に、指針10を、回動可能に、かつその指針10の長手方向に摺動可能に支持する。この指針10の先端領域に、リンク4の先端部8を相対回転可能に連結し、リンク4の回転に伴って、指針10が、その回動中心CL2から指針10の先端23までの距離を変化させながら回動するように構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スピードメータ、タコメータ、温度計又は湿度計などとして構成される計器に関するものである。
この種の計器は、従来より、多くの分野において広く利用されている(例えば、特許文献1参照)。従来の計器は、その計測対象の状態を、数値や目盛を指針で指示することにより表示している。例えば、自動車のスピードメータの場合には、自動車の走行スピードに応じて指針が回動し、その指針が指し示した数値によって、運転者に自動車の走行スピードを認識させている。このように運転者は自動車の走行中に指針を目視するので、運転者が計器を一瞥しただけで、自動車の状態を把握できるように、計器の視認性を高めることが好ましい。これは、自動車以外の計器にも言えることである。
特開2003−14508号公報
本発明の目的は、従来よりも一層視認性を高めることのできる計器を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、ケーシングと、該ケーシング内に配置された指針と、基端部が駆動装置に連結され、先端部が前記指針の回動中心以外の部分に相対回転可能に連結されていて、前記基端部を回動中心として回動するリンクと、前記指針を、前記リンクの回動中心から離れた位置で、前記ケーシングに対して回動可能に、かつ該指針の長手方向に移動可能に支持する支持手段とを具備し、前記リンクの回動に伴って、前記指針が、その回動中心から当該指針の先端までの距離を変化させながら回動するように構成されている計器を提案する(請求項1)。
また、上記請求項1に記載の計器において、数値が記入された文字板を有し、前記指針が小さな値の数値を指し示したときよりも、大きな値の数値を指し示したときの方が、指針の回動中心から当該指針の先端までの距離が大きくなるように、指針と文字板が配置されていると有利である(請求項2)。
さらに、上記請求項2に記載の計器において、前記文字板に記入された各数値の間の間隔が、大きな数値になるに従って大きくなるように、各数値が文字板に記入されていると有利である(請求項3)。
また、上記請求項2又は3に記載の計器において、前記支持手段は、前記文字板に突設され、かつ前記指針のガイドレールに摺動可能に嵌合したガイドピンを有し、前記リンクの回動に伴って、前記指針が前記ガイドピンのまわりに回動するように構成されていると有利である(請求項4)。
さらに、上記請求項1乃至4のいずれかに記載の計器において、前記指針の回動中心側の部分を遮蔽する目隠し板を有していると有利である(請求項5)。
本発明によれば、指針の回動に伴って、その回動中心から指針の先端までの距離が変化するので、計器の視認性を従来よりも高めることができる。
以下、自動車のスピードメータとして構成された計器の具体例を図面に従って詳細に説明する。
図1は、この計器の正面図であり、図2は、後述する透明ガラスを取り外し、目隠し板を仮想線で表わして、計器の内部を明らかにした正面図である。また、図3は透明ガラス及び目隠し板を取り付けた状態での図2におけるIII−III線断面図である。
これらの図に示す計器1は、自動車の車室前部に配置されたインストルメントパネル(図示せず)に固定されたケーシング2と、そのケーシング2の開口に固定配置された透明ガラス3とを有している。ケーシング2内には1本の指針10が配置されていると共に、文字板9が固定配置され、文字板9の表面には、図1及び図2に示すように自動車のスピード(km/h)を示す数値が記入されている。指針10は文字板9よりも、計器1を目視する運転者(図示せず)に近い側に位置し、文字板9上の数値と指針10は、透明ガラス3を通して、運転者によって視認される。また、図1及び図2においては、指針10が、実線で示した初期位置から、点線、破線、一点鎖線及び二点鎖線で示した各位置に回動した状態を示してある。
また、ケーシング2内には、モータ7を備えた駆動装置が配置され、このモータ7はケーシング2の底壁6に固定されていて、該モータ7と指針10の間に文字板9が位置している。モータ7の出力軸(図示せず)には、クランク状に形成されたリンク4の基端部5が固定されている。また、文字板9には、リンク4の基端部5を中心とした円弧状に延びる切欠14が形成され、リンク4はこの切欠14を貫通して指針10の側に延び、そのリンク4の先端部8は、指針10に形成された孔15に相対回転可能に嵌合している。
モータ7が作動し、その出力軸が回転すると、リンク4はその基端部5を回動中心として図2に矢印A,Bで示した方向に回動する。基端部5の中心軸線が、リンク4の回動中心CL1となるのである。リンク4が回動するとき、そのリンク4は、文字板9に形成された円弧状の切欠14を通過する。
図示した例では、リンク4の基端部5がモータ7の出力軸に直に固定されているが、モータと、そのモータにより回転駆動されるギアなどの伝動部材とによって駆動装置を構成し、その伝動部材にリンク4の基端部5を固定し、モータの回転を伝動部材を介してリンク4に伝え、該リンク4をその基端部5を中心として回動させるように構成してもよい。要は、リンク4は、その基端部5が駆動装置に連結され、該基端部5を回動中心として回動するように構成される部材である。
また、指針10は、次に説明する支持手段11に支持されている。図3及び図4に示すように、指針10は、その本体12の下面に固着されたガイドレール13を有し、このガイドレール13は、下方に向けて開口したほぼコの字形の横断面形状を有し、指針本体12の長手方向に沿って長く延びている。一方、支持手段11は、文字板9に突設され、かつ指針10のガイドレール13に摺動可能に嵌合したガイドピン16を有し、指針10は、このガイドピン16に支持されて、該ピン16のまわりを回動することができる。ガイドピン16の中心軸線が指針10の回動中心CL2となり、その回動中心CL2は、前述のリンク4の回動中心CL1から、図3に符号Lで示す距離だけ離れているのである。
上記構成により、指針10は、ケーシング2に対して、回動中心CL2のまわりを図2及び図4に矢印Dで示した方向に回動可能に、かつ矢印Cで示すように、指針自体の長手方向に移動可能に組み付けられる。支持手段11は、指針10を、リンク4の回動中心CL1から離れた位置で、ケーシング2に対して回動可能に、かつ該指針10の長手方向に移動可能に支持するのである。
また、リンク4の先端部8が嵌合する孔15は、指針10の回動中心CL2以外の指針部分に形成されている。リンク4の先端部8は、指針10の回動中心CL2以外の指針部分に相対回転可能に連結されているのである。
さらに、図1及び図3に明示し、かつ図2に二点鎖線で示すように、ケーシング2内には、指針10の回動中心側の部分を遮蔽する目隠し板22が設けられ、この目隠し板22は、指針10よりも計器1を目視する運転者に近い側に位置している。
自動車が停止しているとき、指針10は、図1及び図2に実線で示した初期位置を占め、その先端23が文字板9上の「0」の数値を指している。自動車が走行し始めると、モータ7が自動車の走行スピードに対応した角度だけ回転し、その回転によって、リンク4が回動中心CL1のまわりを矢印A方向に回動し、文字板9に形成された円弧状の切欠14中を移動する。このとき、リンク4の先端部8は、指針10に形成された孔15に相対回転可能に嵌合しているので、指針10の孔15の部分も、リンク4の回動中心CL1のまわりに回転する。しかも、指針10は、そのガイドレール13が、文字板9に固定されたガイドピン16に摺動可能に嵌合しているので、指針10は、そのガイドピン16の中心軸線である回動中心CL2のまわりに時計方向に回動する。その際、指針10の回動中心CL2とリンク4の回動中心CL1は互いに距離Lだけ離間しているので、指針10は、ガイドピン16に対して、その指針10の長手方向に摺動し、指針10が、図1及び図2に点線、破線、一点鎖線及び二点鎖線で示すように、その回動角度が大きくなるに従って、指針10の回動中心CL2からその指針10の先端23までの距離が大きくなる。
自動車が減速すればモータ7は逆転し、リンク4は図2に矢印Bで示した反時計方向に回動し、指針10は上述したところと全く逆の動作を行い、自動車が停止したとき、指針10は図1及び図2に実線で示した初期位置に戻る。
上述のように、本例の計器1は、リンク4の回動に伴って、指針10が、その回動中心CL2から当該指針10の先端23までの距離を変化させながら回動する。このため、運転者が計器1を目視した際、運転者には、自動車の走行スピードに応じて、指針10の長さが変化して見えるので、計器1に対する視認性が高められる。これにより、運転者が計器1を一瞥しただけで、自動車の走行スピードを把握することができる。
特に、本例の計器1は、数値の記入された文字板9を有し、指針10が、その文字板9上の小さな値の数値を指し示したときよりも、大きな値の数値を指し示したときの方が、指針10の回動中心CL2から、その指針10の先端23までの距離が大きくなるように、指針10と文字板9が配置されているので、運転者は、指針10の長さが長くなったことにより自動車の走行スピードが高まっていることを即座に認識でき、その視認性をより一層効果的に高めることができる。
しかも、図1及び図2から明らかなように、文字板9に記入された各数値の間の間隔が、大きな数値になるに従って大きくなるように、各数値が文字板9に記入されている。このため、運転者は、自動車のスピードが高まったことを、より一層明確に認識することができる。
さらに、本例の計器1においては、指針10を支持する支持手段11が、文字板9に突設され、かつその指針10のガイドレール13に摺動可能に嵌合したガイドピン16を有し、リンク4の回動に伴って、指針10がガイドピン16のまわりを回動するように構成されているので、リンク4の回動により確実に指針10を回動させることができる。その際、指針10の本体12にガイドレール13を固着して、指針10を構成する代りに、指針の本体自体をガイドレール状に形成し、これにガイドピン16を摺動可能に嵌合することもできる。
また、本例の計器1においては、指針10の回動中心側の部分を遮蔽する目隠し板22が設けられているので、図1からも判るように、運転者は、指針10を明瞭に目視することができる。
本発明は、自動車の車室内に配置される計器に限らず、他の各種形態の計器にも広く適用できるものである。
計器の正面図である。 計器の内部の様子を示す正面図である。 透明ガラス、目隠し板及び文字板が取付けられた状態で、図2のIII−III線に沿って切断した断面図である。 指針とガイドピンの関係を示す斜視図である。
符号の説明
1 計器
2 ケーシング
4 リンク
5 基端部
8 先端部
9 文字板
10 指針
11 支持手段
13 ガイドレール
16 ガイドピン
22 目隠し板
23 先端
CL1 回動中心
CL2 回動中心

Claims (5)

  1. ケーシングと、該ケーシング内に配置された指針と、基端部が駆動装置に連結され、先端部が前記指針の回動中心以外の部分に相対回転可能に連結されていて、前記基端部を回動中心として回動するリンクと、前記指針を、前記リンクの回動中心から離れた位置で、前記ケーシングに対して回動可能に、かつ該指針の長手方向に移動可能に支持する支持手段とを具備し、前記リンクの回動に伴って、前記指針が、その回動中心から当該指針の先端までの距離を変化させながら回動するように構成されている計器。
  2. 数値が記入された文字板を有し、前記指針が小さな値の数値を指し示したときよりも、大きな値の数値を指し示したときの方が、指針の回動中心から当該指針の先端までの距離が大きくなるように、指針と文字板が配置されている請求項1に記載の計器。
  3. 前記文字板に記入された各数値の間の間隔が、大きな数値になるに従って大きくなるように、各数値が文字板に記入されている請求項2に記載の計器。
  4. 前記支持手段は、前記文字板に突設され、かつ前記指針のガイドレールに摺動可能に嵌合したガイドピンを有し、前記リンクの回動に伴って、前記指針が前記ガイドピンのまわりに回動する請求項2又は3に記載の計器。
  5. 前記指針の回動中心側の部分を遮蔽する目隠し板を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の計器。
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