JP2007062515A - 車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両 - Google Patents

車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両 Download PDF

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憲一 有江
Kazuhiro Hasunuma
一弘 蓮沼
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直樹 和田
Masahide Kobayashi
正英 小林
Hidetoshi Kabayama
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Abstract

【課題】ドライバーの視線移動が少ない車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両を提供する。
【解決手段】
第1及び第2計器16、18は、各表示中心19、21が略同軸上となるようにインストルメントパネル14上に配置されている。この場合、第1計器16は、ドライバーが自己のアイレンジを基準として車両11の前方方向に視線を向けたときに、見切りライン45近傍の第2計器18よりも奥まった位置に配置され、その表示は、ステアリングホイール12の外側で視認される。一方、第2計器18の表示は、前記ドライバーが前記アイレンジを基準として車両11の前方方向に視線を向けたときに、ステアリングホイール12の内側で視認される。
【選択図】図1

Description

本発明は、インストルメントパネルに第1及び第2計器が配置された車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両に関する。
従来よりインストルメントパネルに配置された2つの計器を利用して、車両の走行に必要な情報をドライバーに視認させる車両用計器装置が、特許文献1及び2に開示されている。
特許文献1に開示されている車両用計器装置では、ドライバーが車両の前方方向に視線を向けたときに、インストルメントパネルの略中央部分に、駐車場情報等の緊急性の低い情報を表示する計器が配置され、一方で、前記インストルメントパネルの中央部分からステアリングホイール寄りの箇所には、車速や経路誘導情報や道路交通情報等の緊急性の高い情報を表示する計器が配置されている。
特許文献2に開示されている車両用計器装置では、ドライバーが車両の前方方向に視線を向けたときに、インストルメントパネルの略中央部分に、車速や回転数等の視認頻度の高い情報を表示する計器が配置され、一方で、前記インストルメントパネルにおけるステアリングホイールの内側に、ブレーキ異常やバッテリ充電異常等の視認頻度の低い情報を表示する計器が配置されている。
一方、特許文献3に開示されている車両用計器装置では、ドライバーが車両の前方方向に視線を向けたときに、車速や燃料等の車両の状況により重要度が変化しない情報を表示する計器が、インストルメントパネルの略中央部分又はステアリングホイールの内側部分に配置され、フロントガラスの前記インストルメントパネル寄りの箇所に、重要度の高い前記車両の衝突回避警告をヘッドアップディスプレイ方式で表示している。
特開2000−168400号公報 特開2002−67735号公報 特開2002−225592号公報
ところで、車両の運転時において、ドライバーは、フロントガラスを介して前記車両の前方方向の外界に視線を向けている。この場合、前記ドライバーの視野範囲は、前記視線の位置を基準とした前記フロントガラス及びインストルメントパネルの一部を含む所定の視野角の範囲内である。
上記した特許文献1〜3に記載の車載用表示装置では、例えば、前記ドライバーが前記車両の前方方向に視線を向けたときに、前記ドライバーにとり重要で且つ視認頻度の高い車速を表示する計器の表示面は、(1)前記インストルメントパネルにおけるステアリングの外側であって且つ該インストルメントパネルの略中央部分(特許文献1〜3)又は(2)インストルメントパネルにおけるステアリングの内側部分(特許文献3)で視認される。
この場合、前記ドライバーは、前記車速を視るために、自己の頚部を支軸又は支点として頭部を上下方向及び左右方向に動かし、前記視線を前記前方方向の外界から前記計器の表示面に移動させる必要がある。ここで、前記計器の表示面が前記インストルメントパネルの略中央部分で視認される場合、前記視線の移動距離は、上下方向よりも左右方向の方が大きいので、前記視線の移動時間は、前記上下方向よりも前記左右方向の方が大きくなる。また、前記計器の表示面が前記ステアリングホイールの内側で視認される場合、前記ドライバーは前記視線を下方向に大きく移動させる必要がある。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、ドライバーの視線移動を少なくすることを可能とする車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用計器装置は、ドライバーのアイレンジを基準に車両の前方方向に視線を向けたときに、所定の視野角内で且つステアリングホイールの外側で表示を視認可能な第1計器と、前記視野角内で且つ前記ステアリングホイールの内側で表示を視認可能な第2計器とを備え、前記第1及び第2計器は、インストルメントパネル上に各々配置され、前記第1計器は、前記第2計器に対して奥まった位置で且つ前記インストルメントパネルとフロントガラスとの間に設けられた見切りラインの近傍に、前記インストルメントパネルに内包されるように納められ、前記第1及び第2計器の各表示中心は、前記車両の前後方向に沿った同軸上にあることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記第1及び第2計器の各表示中心を前記前後方向に沿った同軸上に配置したので、前記ドライバーの視線移動は、上下方向の移動のみとなる。また、前記第1計器は、前記見切りライン近傍の前記第2計器よりも奥まった位置に配置され、該第1計器の表示は、前記ステアリングホイールの外側で視認されるので、前記フロントガラスを介して前記前方方向の外界に視線を向けている前記ドライバーは、前記第1計器の表示に焦点を合わせやすい。従って、本発明では、従来技術に係る車両用計器装置と比較して、前記ドライバーの視線移動を少なくすることが可能となる。なお、前記第1及び第2計器の表示中心とは、前記第1及び第2計器の表示面の中心をいう。
ここで、前記第1及び第2計器の各表示中心を通る各軸と、前記ドライバーが操舵を行う前記ステアリングホイールを支持するステアリングシャフトの中心軸とは、略平行であることが好ましく、特に、前記ドライバーのシートセンターと、前記ステアリングシャフトの中心軸と、前記第1及び第2計器の各表示中心とは、前記前後方向に沿った同軸上にあることがより好ましい。
これにより、前記ドライバーは、自然な運転姿勢で前記車両を運転することができ、前記ドライバーの視線移動をさらに少なくすることが可能となる。なお、前記シートセンターとは、前記ドライバーが着座するシートの中心をいう。
また、前記第1及び第2計器に表示される情報は、前記ドライバーが運転中に視認する視認頻度の高低に基づいて区分けされ、前記第1計器には、前記視認頻度が高い情報が表示されることが好ましく、特に、前記第1計器に表示される前記視認頻度が高い情報とは、少なくとも前記車両の車速であり、前記第1計器は、ディジタル表示により前記車速を表示することが好ましい。これにより、前記ドライバーは、前記車速を短時間で視認することが可能となる。
さらに、前記第1計器の表示面上端の形状は、前記アイレンジを基準に前記ステアリングホイールを前記インストルメントパネルに投影したときに、該インストルメントパネル上に形成される前記ステアリングホイールの投影像に沿った形状であることが好ましい。さらにまた、前記第1計器の表示面の高さ方向寸法は、前記第2計器の表示面の高さ方向寸法よりも小さいことが好ましい。これにより、外界視野の視認可能範囲を最大限に確保することができる。
さらにまた、上記の車両用計器装置は、車両に適用すると好適である。
本発明によれば、ドライバーの視線移動を少なくすることが可能となる。
本発明に係る車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両について、好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら以下に説明する。
図1は、本実施形態に係る車両11内に配置された車両用計器装置10を示す正面図である。図2は、車両用計器装置10を構成する第1及び第2計器16、18の配置を示す車両11の側面図である。図3は、ステアリングホイール12と第1及び第2計器16、18との配置を示す車両11の平面図である。
第1及び第2計器16、18は、図1〜図3に示すように、インストルメントパネル14に配置されている。
図1に示すように、第1計器16は、ディジタル表示により各種情報を表示する計器であり、車両11の車速を表示するスピードメータ22と、エンジン(図示せず)の冷却水温度を表示する水温計24と、燃料タンク(図示せず)内の燃料の量を表示する燃料計26と、車両11の右折又は左折を表示するターンシグナルランプ20a、20bとが各々配置されている。この場合、第1計器16の表示中心19(図1に示す白抜きの丸印)には、スピードメータ22が配置され、その右側に燃料計26が配置され、左側に水温計24が配置され、スピードメータ22の左右にターンシグナルランプ20a、20bが配置されている。
一方、第2計器18には、車両11のエンジン回転数をアナログ表示により表示するタコメータ30と、車両11のトランスミッション(図示せず)の変速比を表示するシフトインジケータ32と、車両11の走行距離を表示するオド・トリップメータ34と、外気温を表示する温度計36とが各々配置されている。この場合、第2計器18の表示中心21(図1に示す白抜きの丸印)には、タコメータ30が配置され、その下側にはオド・トリップメータ34及び温度計36が並行配置され、タコメータ30の右側にはシフトインジケータ32が配置されている。
なお、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21とは、前述した白抜きの丸印で示すように、該第1及び第2計器16、18の表示面の中心をいう。ここで、第1計器16の表示面とは、ターンシグナルランプ20a、20bとスピードメータ22と水温計24と燃料計26とが各々配置されているパネル17をいう。また、第2計器18の表示面とは、タコメータ30とシフトインジケータ32とオド・トリップメータ34と温度計36とが各々配置されているパネル38をいう。
この場合、第1計器16のパネル17の高さ方向寸法は、第2計器18のパネル38の高さ方向寸法よりも小さく設定されている。
ここで、第1及び第2計器16、18は、図2に示すように、V2点40から前方に延在するV2ライン42の下側に配置されている。なお、V2ライン42とは、V2点40からのドライバー48の視線であり、このV2ライン42より上側には、第1及び第2計器16、18や他の車載装置を配置しないようにしている。つまり、V2ライン42とは、全てのドライバー48が前方視界の影響を受けない基準ラインをいう。
図1〜図3に示すように、シート46に着座しているドライバー48が自己のアイレンジ37を基準に車両11の前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けたときに、第1計器16は、インストルメントパネル14におけるステアリングホイール12の外側に視認される。また、第1計器16は、ドライバー48から視て、インストルメントパネル14とフロントガラス44との間に設けられた見切りライン45の近傍で、該インストルメントパネル14に内包されて納められた状態で配置されている。
これにより、第1計器16の表示(スピードメータ22、燃料計26、水温計24及びターンシグナルランプ20a、20bの表示)は、ドライバー48の所定の視野角の範囲のうち、ステアリングホイール12の外側で視認可能となる。
一方、ドライバー48が自己のアイレンジ37を基準に車両11の前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けたときに、第2計器18は、インストルメントパネル14におけるステアリングホイール12の内側に配置されている。この結果、第2計器18の表示(タコメータ30、シフトインジケータ32、オド・トリップメータ34及び温度計36の表示)は、ドライバー48の前記視野角の範囲のうち、ステアリングホイール12の内側で視認可能となる。
なお、図2に示すアイレンジ37は、シート46に着座する全てのドライバー48の目47が位置する範囲であって、フロントガラス44を介して視線49を車両11の前方方向(矢印X1方向)に向けたときに、外界の状況が観察可能である目47の位置する範囲をいう。
ここで、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21と、ステアリングホイール12の中心とは、図1に示すように、上下方向の軸39上にある。また、図3に示すように、ドライバー48が操舵するステアリングホイール12を支持するステアリングシャフト53の中心軸52に沿って、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21と、ステアリングホイール12の中心と、シート46の中心とが位置している。
この場合、中心軸52は、車両11の前後方向(図3の矢印X1−X2方向)に沿った平行な軸である。従って、ステアリングホイール12と、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21と、シート46の中心(シートセンター)とは、前記前後方向(矢印X1−X2方向)に沿った中心軸52上に配置されている。
さらに、図1に示すように、第1計器16のパネル17の上端及びインストルメントパネル14の前記上端側は、アイレンジ37(図2参照)を基準にステアリングホイール12をインストルメントパネル14に投影したときに、そのステアリングホイール12の投影像に沿った円弧状に形成されている。
なお、図1は、アイレンジ37内にあるドライバー48(図2参照)の目47から車両11の前方方向(図2及び図3の矢印X1方向)に視線49を向けたときの車両用計器装置10の正面図であるので、図1には、前記投影像の代わりに、インストルメントパネル14に対してステアリングホイール12が重畳している状態が図示されている。
本実施形態に係る車両用計器装置10及びこの車両用計器装置10を備える車両11は、基本的には、以上のように構成されるものであり、次に、車両用計器装置10及び車両11の効果について、図1〜図8を参照しながら説明する。
先ず、第1及び第2計器16、18の表示は、ドライバー48(図2及び図3参照)が必要とする情報を的確に視認させるような表示になっていることを、図1〜図4を参照しながら説明する。
すなわち、第1及び第2計器16、18は、車両11を運転中のドライバー48が必要とする情報の視認頻度の高低に基づいて、パネル(表示面)17、38上に各種情報を表示する。
図4は、車両11(図1〜図3参照)を運転中のドライバー48が必要とする情報を表示する各種メータと、前記各メータに対するドライバー48の視認頻度との関係を示す表である。
この表において、ドライバー48の視認頻度は、スピードメータ22(視認頻度:64[%])(図1参照)、タコメータ30(15[%])、オド・トリップメータ34(10[%])、燃料計26(5[%])、シフトインジケータ32(ATインジケータ及びパーキング表示、3[%])、水温計24(1[%])、ターンシグナルランプ20a、20b(ターン表示、1[%])の順に低くなる。
すなわち、ドライバー48にとり必要な情報は、前記視認頻度の高いものから順番に、(1)車両11の車速(スピードメータ22)、(2)前記エンジンの回転数(タコメータ30)、(3)車両11の走行距離(オド・トリップメータ34)、(4)前記燃料タンク内の燃料の量(燃料計26)、(5)前記変速比(シフトインジケータ32)、(6)冷却水温度(水温計24)、(7)車両11の右折・左折(ターンシグナルランプ20a、20b)となる。
従って、第1及び第2計器16、18の各パネル17、38に、前記視認頻度の高い情報から優先的に表示を割り当てると、ドライバー48が必要とする情報を的確に表示して、該ドライバー48に視認させることが可能となる。
ここで、図1を参照すると、ドライバー48(図2及び図3参照)が車両11の前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けたときに、該視線49に近接して配置されている第1計器16の表示中心19には、視認頻度の最も高い(1)車両11の車速がスピードメータ22により表示され、表示中心19の右側に(4)前記燃料タンクの燃料量が燃料計26により表示され、表示中心19の左側に(6)冷却水の温度が水温計24により表示され、表示中心19寄りに(7)車両11の右折・左折の表示がターンシグナルランプ20a、20bにより表示されている。
第1計器16に表示される上記の各情報は、いずれもディジタル表示により表示されるので、ドライバー48は、表示されている各種情報を短時間で弁別することが可能である。また、第1計器16の表示中心19には、視認頻度の最も高い(1)車両11の車速が最も大きく表示されているので、前記前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けているドライバー48は、瞬時に前記車速を視認することができる。
一方、第2計器18の表示中心21には、視認頻度が2番目に高い(2)前記エンジンの回転数がタコメータ30により表示され、表示中心21の下側には(3)車両11の走行距離がオド・トリップメータ34により表示され、表示中心21の右側には(5)トランスミッションの変速比がシフトインジケータ32により表示されている。この場合、第2計器18の表示中心21には、視認頻度が2番目に高い前記エンジンの回転数が最も大きく表示されているので、前記前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けているドライバー48は、視線49を下側に移動させて短時間で前記回転数を視認することができる。
次に、上述した第1計器16は、ドライバー48が焦点を合わせやすい位置に配置されていることを、図1〜図3及び図5を参照しながら説明する。
図5は、車両11を運転中のドライバー48(図2及び図3参照)の視距離と視力との関係を示すグラフであり、全てのドライバー48の視距離が1[m]以上であれば、車両11の運転に必要な情報を該ドライバー48に的確に視認させることが可能である。
ここで、図2及び図3を参照すると、視認頻度が最も高い車両11の車速を表示する第1計器16が、第2計器18よりも前方(矢印X1方向)に配置されている。従って、第1計器16をドライバー48の目47から1[m]以上引き離して配置すれば、車両11を運転中のドライバー48は、第1計器16に焦点を合わせやすくなり、この結果、前記車速等の視認頻度の高い情報を該ドライバー48に確実に視認させることが可能となる。
次に、本実施形態に係る車両用計器装置10は、比較例に係る車両用計器装置51と比較して、ドライバー48の視線49の移動が少ないことを、図1〜図3及び図6A〜図8を参照しながら説明する。ここで、比較例に係る車両用計器装置51は、従来技術に係る車両用計器装置であり、図6A及び図6Bにおいて、計器54、57で図示されている。
図6Aは、ドライバー48が車両用計器装置51を視るときの視線49の移動を示す側面図である。また、図6Bは、ドライバー48が計器54、57を視るときの視線49の移動と、該視線49の移動に伴う視野56、58の変化とを示す正面図である。
比較例に係る車両用計器装置51では、図6A及び図6Bに示すように、ドライバー48のアイレンジ37を基準に車両11の前方方向(矢印X1方向)に視線49を向けたときに、視野58の範囲内でステアリングホイール12の内側に計器54が視認され、ステアリングホイール12の外側であって且つインストルメントパネル14の中央部分に計器57が視認される。そして、計器54の中心軸55は、ステアリングホイール12の中心軸59に対してインストルメントパネル14の中央部分寄りにオフセットされている。
ここで、シート46に着座しているドライバー48が計器54、57に表示されている車速等の情報を視る場合、自己の頚部を支軸又は支点として頭部を上下方向及び左右方向に動かし、視線49を前記前方方向(矢印X1方向)の外界から計器54、57に移動させる必要がある。
すなわち、図6Aにおいて、ドライバー48がフロントガラス44を介して外界を視ている視線49の位置を、その下方向にある計器54にまで移動させて、該計器54に表示されている情報(例えば、車速)を視認する場合、該ドライバー48の視野範囲は、図6Bに示すように、参照符号58で示す範囲から参照符号56に示す範囲に縮小する。この結果、計器54を視ているドライバー48がフロントガラス44を介して前記外界を視ることのできる視野範囲は、図6Bにおいて、視野56の範囲を示す一点鎖線とフロントガラス44の枠を示す実線とで区画される見切りライン45近傍の視野61の範囲にまで縮小される。
そのため、計器54を視ているドライバー48は、前記外界に対して十分な視野を確保することができず、この結果、車両11の前方方向(矢印X1方向)に存在する人や物を短時間で認識することが困難となる。この場合、ドライバー48は、視線49をフロントガラス44の中央部分から計器54まで下方向に大きく移動させる必要がある。さらに、ステアリングホイール12の中心軸59に対して計器54aの中心軸55がオフセットされているので、シート46に着座しているドライバー48は、不自然な運転姿勢で車両11の運転を行わなければならない。
次いで、図6Aのドライバー48が、計器54の表示中心63にある視線49の位置を、その左方向にある計器57(図6B参照)にまで移動させ、該計器57に表示されている情報を視認する場合、視線49の移動距離は、前記上下方向よりも左右方向の方が大きいので、該視線49の移動時間は、前記上下方向よりも前記左右方向の方が大きくなる。
これにより、ドライバー48は、前記外界に対する視野を確保することができず、且つ自己の視線49を大きく移動させる必要がある。また、インストルメントパネル14の中央部分に計器57が配置されているので、シート46に着座しているドライバー48は、さらに不自然な運転姿勢で車両11の運転を行わなければならない。
次いで、図6Aのドライバー48が、計器57の表示中心64にある視線49の位置を、その斜め上方向のフロントガラス44(図6A及び図6B参照)上に移動させる場合、ドライバー48は、前記外界の視野を確保することはできるが、視線49を大きく移動させる必要がある。
これに対して、本実施形態に係る車両用計器装置10では、図1〜図3及び図7に示すように、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21と、ステアリングホイール12及びステアリングシャフト53の各中心と、シート46の中心とが各々同軸上(軸39上及び中心軸52上)にあるので、フロントガラス44を介して車両11の前方方向(矢印X1方向)の外界に視線49を向けているドライバー48が、その視線49を第1計器16に向けると、視線49の移動は、上下方向のみとなる。これにより、視線49の移動距離は、比較例に係る車両用計器装置51(図6A及び図6B参照)と比較して著しく減少する。
また、ドライバー48の視認頻度が最も高い車速を表示する第1計器16が、アイレンジ37(図2参照)を基準として第2計器18よりも奥まった位置で且つ見切りライン45の近傍に配置されている。これにより、本実施形態に係る車両用計器装置10では、比較例に係る車両用計器装置51と比較して、ドライバー48は、第1計器16の表示面(パネル17)に焦点を合わせやすくなり、前記車速等の情報を的確に視認することができる。
前述したように、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21と、ステアリングホイール12及びステアリングシャフト53(図3参照)の各中心と、シート46の中心とが各々同軸上(軸39上及び中心軸52上)にあるので、ドライバー48は、自然な運転姿勢で車両11を運転し、且つ第1及び第2計器16、18を視認することができる。
さらに、ドライバー48(図2及び図3参照)が第1計器16の表示中心19に視線49を向けたときに、視野56のうちフロントガラス44を介して外界を視ることができる視野66(図7の視野56の一点鎖線と見切りライン45の実線とで区画される範囲)は、比較例に係る車両用計器装置51で、ドライバー48(図6A参照)が計器54に視線49を向けたときに外界を視ることができる視野61(図6Bの視野56の一点鎖線と見切りライン45の実線とで区画される部分)よりも広くなる。また、本実施形態に係る車両用計器装置10では、第1計器16の表示中心19に視線49を向けたときに、ドライバー48は、第2計器18の表示も視認することができる(図7及び図8参照)。
すなわち、本実施形態に係る車両用計器装置10では、図8に示すように、視野56、58のうち外界の状況をドライバー48が瞬時に判断できる視野(瞬読視野)60の範囲内で、該ドライバー48は、前記外界の状況と第1計器16の表示とを的確に視認し、且つ視野56の範囲内で第2計器18の表示を大まかに認識することができる。これにより、ドライバー48は、前記外界又は第1計器16の注視中に車両11の前方方向(図2及び図3の矢印X1方向)にあるもの(例えば、歩行者62)を瞬時に認識することが可能となり、歩行者62の存在に対する適切な車両11の運転制御を迅速に行うことができる。
さらにまた、第1計器16のパネル17の上端部は、ドライバー48がアイレンジ37(図2参照)を基準として視線49を車両11の前方方向(矢印X1方向)に向けたときに、インストルメントパネル14にステアリングホイール12を投影したときの投影像に沿った円弧状に形成されている。また、第1計器16のパネル17の高さ方向寸法は、第2計器18のパネル38の高さ方向寸法よりも小さく設定されている(図1参照)。これにより、フロントガラス44の見切りライン45近傍の外界視野を最大限に確保することが可能となる。
このように、本実施形態に係る車両用計器装置10及びこの車両用計器装置10を備える車両11では、第1及び第2計器16、18の各表示中心19、21を略同軸上に配置することにより、ドライバー48の視線移動が上下方向の移動のみとなる。また、第1計器16は、見切りライン45近傍の第2計器18よりも奥まった位置に配置され、該第1計器16の表示は、ステアリングホイール12の外側で視認されるので、フロントガラス44を介して車両11の前方方向(矢印X1方向)の外界に視線49を向けているドライバー48は、第1計器16の表示面(パネル17)に焦点を合わせやすい。従って、本実施形態に係る車両用計器装置10及び車両11では、比較例に係る車両用計器装置51と比較して、ドライバー48の視線移動が少ない。
なお、本発明に係る車両用計器装置及びこの車両用計器装置を備える車両は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
本実施形態に係る車両用計器装置の正面図である。 図1の車両用計器装置の配置を示す側面図である。 図1の車両用計器装置の配置を示す平面図である。 ドライバーが必要とする情報と視認頻度との関係を示す表である。 ドライバーの視距離と視力との関係を示すグラフである。 図6Aは、比較例に係る車両用計器装置の側面図であり、図6Bは、比較例に係る車両用計器装置の正面図である。 ドライバーの視線移動及び視野変化を示す車両用計器装置の正面図である。 車両の前方方向を視ているドライバーの瞬読視野を示す車両用計器装置の正面図である。
符号の説明
10…車両用計器装置 11…車両
12…ステアリングホイール 14…インストルメントパネル
16…第1計器 18…第2計器
20a、20b…ターンシグナルランプ
22…スピードメータ 24…水温計
26…燃料計 30…タコメータ
32…シフトインジケータ 34…オド・トリップメータ
36…温度計 38…アイレンジ
40…V2点 42…V2ライン
44…フロントガラス 45…見切りライン
46…シート 48…ドライバー
49…視線 53…ステアリングシャフト
56、58、60…視野

Claims (8)

  1. ドライバーのアイレンジを基準に車両の前方方向に視線を向けたときに、所定の視野角内で且つステアリングホイールの外側で表示を視認可能な第1計器と、前記視野角内で且つ前記ステアリングホイールの内側で表示を視認可能な第2計器とを備え、
    前記第1及び第2計器は、インストルメントパネル上に各々配置され、
    前記第1計器は、前記第2計器に対して奥まった位置で且つ前記インストルメントパネルとフロントガラスとの間に設けられた見切りラインの近傍に、前記インストルメントパネルに内包されるように納められ、
    前記第1及び第2計器の各表示中心は、前記車両の前後方向に沿った同軸上にある
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  2. 請求項1記載の車両用計器装置において、
    前記第1及び第2計器の各表示中心を通る各軸と、前記ドライバーが操舵を行う前記ステアリングホイールを支持するステアリングシャフトの中心軸とは、略平行である
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  3. 請求項2記載の車両用計器装置において、
    前記ドライバーのシートセンターと、前記ステアリングシャフトの中心軸と、前記第1及び第2計器の各表示中心とは、前記前後方向に沿った同軸上にある
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用計器装置において、
    前記第1及び第2計器に表示される情報は、前記ドライバーが運転中に視認する視認頻度の高低に基づいて区分けされ、
    前記第1計器には、前記視認頻度の高い情報が表示される
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  5. 請求項4記載の車両用計器装置において、
    前記第1計器に表示される前記視認頻度の高い情報とは、少なくとも前記車両の車速であり、
    前記第1計器は、ディジタル表示により前記車速を表示する
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用計器装置において、
    前記第1計器の表示面上端の形状は、前記アイレンジを基準に前記ステアリングホイールを前記インストルメントパネルに投影したときに、該インストルメントパネル上に形成される前記ステアリングホイールの投影像に沿った形状である
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用計器装置において、
    前記第1計器の表示面の高さ方向寸法は、前記第2計器の表示面の高さ方向寸法よりも小さい
    ことを特徴とする車両用計器装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の車両用計器装置を備える車両。
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