JP2006291579A - 鉄骨柱の耐火被覆構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】ALCパネルの取付施工が容易でこのALCパネルを鉄骨柱に定置することができ、しかも取付施工時にALCパネルを欠損することがなくALCパネルの取付強度が優れた鉄骨柱の耐火被覆構造を提供するを提供する。
【解決手段】断面L字型で一方の辺に延出部を形成した取付金具を、鉄骨柱の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部が対向するように固設し、取付金具の対向する延出部間に嵌挿した一対のALCパネルの小口面に、取付金具の延出部を介してタッピングビスまたはスクリュウを締め込むことにより、ALCパネルを鉄骨柱の相対する二面に配設する。そして、前記ALCパネルの小口面を覆うように配置した他の一対のALCパネルの表面から、取付金具の延出部を介してこれら取付金具と鉄骨柱との間の隙間へとスクリュウを締め込むことにより、これら他の一対のALCパネルを鉄骨柱の他の相対する二面に配設してなる鉄骨柱の耐火被覆構造。
【選択図】図1
【解決手段】断面L字型で一方の辺に延出部を形成した取付金具を、鉄骨柱の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部が対向するように固設し、取付金具の対向する延出部間に嵌挿した一対のALCパネルの小口面に、取付金具の延出部を介してタッピングビスまたはスクリュウを締め込むことにより、ALCパネルを鉄骨柱の相対する二面に配設する。そして、前記ALCパネルの小口面を覆うように配置した他の一対のALCパネルの表面から、取付金具の延出部を介してこれら取付金具と鉄骨柱との間の隙間へとスクリュウを締め込むことにより、これら他の一対のALCパネルを鉄骨柱の他の相対する二面に配設してなる鉄骨柱の耐火被覆構造。
【選択図】図1
Description
本発明は、鉄骨柱の外周を軽量気泡コンクリートパネルで被覆してなる鉄骨柱の耐火被覆構造に関するものであり、さらに詳しくは、軽量気泡コンクリートパネルの取付施工が容易でこのパネルを鉄骨柱に定置することができ、しかも取付施工時に軽量気泡コンクリートパネルを欠損することがなくパネルの取付強度が優れた鉄骨柱の耐火被覆構造に関するものである。
建物躯体に鉄骨柱を使用した建築物においては、鉄骨柱の周囲を軽量気泡コンクリートパネル(以下、ALCパネルと呼ぶ)で被覆することにより耐火構造とすることがよく行われている。
このような鉄骨柱の耐火被覆構造の構成手段としては、鉄骨柱の周囲にALCパネルを接着剤で貼り付ける方法がとられてきたが、この方法では、接着剤の使用による環境汚染や施工後の耐久性に劣るという問題があったため、最近では、取付金具を使用し、この取付金具を介してALCパネルを鉄骨柱にビス止めする工法(例えば、特許文献1参照)が主に採用されている。
すなわち、この従来の鉄骨柱の耐火被覆構造は、図4に示したように、鉄骨柱1の相対する面の四隅に、プレート状の取付金具4をその基端部が溶接点Aとなるように溶接固定しておき、まず対向する一対のALCパネル2,2を取付金具4間に嵌挿し、取付金具4に設けたビス孔4aを介してALCパネル2,2の各小口面2a,2aにスクリュウ5を締め込んだ後、これら一対のALCパネル2,2の各小口面を覆うようにして他の一対のALCパネル3,3を配置して、これら他の一対のALCパネル3,3の表面側から、各取付金具4を介して前記一対のALCパネル2,2の各小口面2a,2aへかけて、タッピングビス6a,6bを締め込むことにより構成されたものである。
この耐火被覆構造によれば、ALCパネルの取付施工が容易でALCパネルを鉄骨柱に定置することができるという利点が得られるものの、一対のALCパネル2,2の各小口面2a,2aに複数のスクリュウ5やタッピングビス6a,6bが締め込まれるため、これらスクリュウやタッピングビスの締め込み位置の集中によって、ALCパネル2,2に割れや欠けなどの欠損が発生しやすく、この欠損が経時的に発展することから、取付強度の信頼性を欠くという問題があった。
上記割れや欠けなどの欠損を減らすためには、取付金具4を長幅として、スクリュウ5やタッピングビス6a,6bの締め込み間隔を大きくとることが考えられるが、この場合には取付金具4の重量が増加するため、コストアップになるとともに取付金具4がALCパネル2から脱落しやすくなるという新たな問題を生じていた。
特開2000−34791号公報
本発明は、上述した従来技術における問題点の解決を課題として検討した結果達成されたものである。
したがって、本発明の目的は、ALCパネルの取付施工が容易でこのALCパネルを鉄骨柱に定置することができ、しかも取付施工時にALCパネルを欠損することがなくALCパネルの取付強度が優れた鉄骨柱の耐火被覆構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために本発明によれば、
鉄骨柱の外周をALCパネルで被覆してなる鉄骨柱の耐火被覆構造であって、断面L字型で一方の辺に延出部を形成した取付金具を、前記鉄骨柱の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部が対向するように固設し、前記取付金具の対向する延出部間に嵌挿した一対のALCパネルの小口面に、前記取付金具の延出部を介してタッピングビスまたはスクリュウを締め込むことにより、これら一対のALCパネルを前記鉄骨柱の相対する二面に配設すると共に、前記一対のALCパネルの小口面を覆うように配置した他の一対のALCパネルの表面から、前記取付金具の延出部を介してこれら取付金具と前記鉄骨柱との間の隙間へとタッピングビスを締め込むことにより、これら他の一対のALCパネルを前記鉄骨柱の他の相対する二面に配設してなることを特徴とする鉄骨柱の耐火被覆構造が提供される。
鉄骨柱の外周をALCパネルで被覆してなる鉄骨柱の耐火被覆構造であって、断面L字型で一方の辺に延出部を形成した取付金具を、前記鉄骨柱の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部が対向するように固設し、前記取付金具の対向する延出部間に嵌挿した一対のALCパネルの小口面に、前記取付金具の延出部を介してタッピングビスまたはスクリュウを締め込むことにより、これら一対のALCパネルを前記鉄骨柱の相対する二面に配設すると共に、前記一対のALCパネルの小口面を覆うように配置した他の一対のALCパネルの表面から、前記取付金具の延出部を介してこれら取付金具と前記鉄骨柱との間の隙間へとタッピングビスを締め込むことにより、これら他の一対のALCパネルを前記鉄骨柱の他の相対する二面に配設してなることを特徴とする鉄骨柱の耐火被覆構造が提供される。
本発明によれば、以下に説明するとおり、ALCパネルの取付施工が容易でこのALCパネルを鉄骨柱に定置することができ、しかも取付施工時にALCパネルを欠損することがなくALCパネルの取付強度が優れた鉄骨柱の耐火被覆構造を得ることができる。
以下、図面を用いて本発明を具体的に説明する。
図1は本発明の鉄骨柱の耐火被覆構造の一例を示す斜視説明図、図2は本発明で用いる取付金具の一例を示す斜視説明図、図3は図1の隅部の拡大平面である。
ここで、図1においては、断面正方形の鉄骨柱10を、幅が異なる2組の短幅ALCパネル20および2組の長幅ALCパネル21で被覆した構造を示しているが、鉄骨柱10は断面長方形であってもよい。
図1に示したように、本発明の鉄骨柱の耐火被覆構造は、断面L字型で一方の面に延出部31を形成した取付金具30を、鉄骨柱10の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部31が対向するように固設し、取付金具30の対向する延出部31間に嵌挿した一対のALCパネル(短幅パネル)20,20の各小口面20aに、取付金具30の延出部31を介してスクリュウ40を締め込むことにより、これら一対の短幅パネル20,20を、鉄骨柱10の相対する二面に配設する。そして、短幅パネル20,20の各小口面20aを覆うように配置した他の一対のALCパネル(長幅パネル)21,21の表面から、取付金具30の延出部31を介してこれら取付金具30と鉄骨柱10との間の隙間60へとタッピングビス50を締め込むことにより、これら長幅パネル21,21を鉄骨柱10の他の相対する二面に配設することにより構成したものである。
ここで、本発明で使用する取付金具30は、図2に示したように、辺32,33からなる断面L字型の金具であり、一方の辺32に延出部31が形成されたものである。そして、辺32,33は、鉄骨柱10の四隅に溶接、接着などの手段で固着される部分であり、延出部31には好ましくはスクリュウ40用のビス孔34が形成されており、このビス孔34の他の部分には、タッピングビス50が締め込まれるようになっている。また、図1の各短幅パネル20,20の各小口面20aに対向して固設される取付金具30は、延出部31の延出方向がそれぞれ対象構造となっている。
なお、ビス孔34が設けられていない場合は、タッピングビスを用いれば良い。
なお、ビス孔34が設けられていない場合は、タッピングビスを用いれば良い。
そして、本発明の耐火被覆構造においては、図3に示したように、鉄骨柱10の各隅部において、短幅パネル20の小口面20aにはスクリュウ40が一本締め込まれるだけであり、長幅パネル21の表面側から締め込まれるタッピングビス50の先端50aは、短幅パネル20の小口面20aには締め込まれることなく、取付金具30と鉄骨柱10との間の隙間60で留まっている。
したがって、短幅パネル20の小口面20aには割れや欠けなどの欠損が発生することがなく、また従来に比べてタッピングビス50が長幅パネル21の幅方向中央寄りの位置に締め込まれるため、この長幅パネル21の端部においても、割れや欠けなどの欠損を生じることがない。
さらに、取付金具30が鉄骨柱10の二表面に固設されているため、長幅パネル21の表面からタッピングビス50が締め込まれたとしても、取付金具30がたわむことがないばかりか、スクリュウ40の締め込み位置が短幅パネル20の小口面20aの内側各部に集中しないため、その部分での欠損発生がより効果的に解消する。
よって、本発明によれば、ALCパネルの取付施工が容易でこのALCパネルを鉄骨柱に定置することができ、しかも取付施工時にALCパネルを欠損することがなくALCパネルの取付強度が優れた鉄骨柱の耐火被覆構造を得ることができるため、ALCパネルを用いる建築分野へ貢献するところが大きいといえる。
10 鉄骨柱
20 ALCパネル(短幅パネル)
20a 小口面
21 ALCパネル(長幅パネル)
30 取付金具
31 延出部
32 辺
33 辺
34 ビス孔
40 スクリュウ
50 タッピングビス
60 空隙
20 ALCパネル(短幅パネル)
20a 小口面
21 ALCパネル(長幅パネル)
30 取付金具
31 延出部
32 辺
33 辺
34 ビス孔
40 スクリュウ
50 タッピングビス
60 空隙
Claims (1)
- 鉄骨柱の外周を軽量気泡コンクリートパネルで被覆してなる鉄骨柱の耐火被覆構造であって、
断面L字型で一方の辺に延出部を形成した取付金具を、前記鉄骨柱の相対する面の両側隅部に、それぞれの延出部が対向するように固設し、前記取付金具の対向する延出部間に嵌挿した一対の軽量気泡コンクリートパネルの小口面に、前記取付金具の延出部を介してタッピングビスまたはスクリュウを締め込むことにより、これら一対の軽量気泡コンクリートパネルを前記鉄骨柱の相対する二面に配設すると共に、前記一対の軽量気泡コンクリートパネルの小口面を覆うように配置した他の一対の軽量気泡コンクリートパネルの表面から、前記取付金具の延出部を介してこれら取付金具と前記鉄骨柱との間の隙間へとタッピングビスを締め込むことにより、これら他の一対の軽量気泡コンクリートパネルを前記鉄骨柱の他の相対する二面に配設してなることを特徴とする鉄骨柱の耐火被覆構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005114041A JP2006291579A (ja) | 2005-04-12 | 2005-04-12 | 鉄骨柱の耐火被覆構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005114041A JP2006291579A (ja) | 2005-04-12 | 2005-04-12 | 鉄骨柱の耐火被覆構造 |
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JP2006291579A true JP2006291579A (ja) | 2006-10-26 |
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ID=37412428
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JP2005114041A Pending JP2006291579A (ja) | 2005-04-12 | 2005-04-12 | 鉄骨柱の耐火被覆構造 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006291579A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112922167A (zh) * | 2021-03-04 | 2021-06-08 | 北京建工集团有限责任公司 | 一种alc条板施工节点及施工方法 |
-
2005
- 2005-04-12 JP JP2005114041A patent/JP2006291579A/ja active Pending
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