JP2006290431A - 自動バンド掛け梱包機 - Google Patents

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康則 榊
Takashi Suzuki
貴志 鈴木
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Abstract

【課題】
搬送ラインで十字掛け梱包を行なう場合に、2つの搬送ラインを直角に配置しないで十字掛けを行なうことに寄与する自動バンド掛け梱包機を提供する。
【解決手段】
バンド通路となるガイド溝3を構成する上面テーブル4の上方部に、バンドの走行路を構成する略コ字状のバンド案内アーチ6を備えた自動バンド掛け梱包機22において、 バンド案内アーチ6を梱包機本体10の上面テーブル4に沿って寝かせたり、立てたりすることができるように、バンド案内アーチ6を梱包機本体10に対して90°傾動自在に構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動バンド掛け梱包機に関するものである。
梱包作業の省力化に伴い、例えば、図3に示したようなバンド案内アーチ6を備えた自動バンド掛け梱包機2が盛んに用いられている(特許文献1)。
この自動バンド掛け梱包機2のバンド案内アーチ6は、内部に連続したバンド通路を備えたもので、両側に配置された一対の垂直アームフレーム部分6a,6bと、この垂直アームフレーム部分6a,6bの上端部分を連結する上部アーチフレーム部分6cとから構成されている。
梱包機本体10の上面テーブル4には、略中央部を横断するように細溝状のガイド溝3が形成され、このガイド溝3とバンド案内アーチ6内のバンド通路とが連通している。
このような自動バンド掛け梱包機2では、バンド案内アーチ6の囲いの中に被梱包物をセットすれば、後はボタン操作でバンドの引戻し、バンドの引締め、さらには切断と略同時に行なわれる溶着などの一連の梱包作業を全て自動的に行うことができる。
ところで、物品の配送工場などでは、図4に示したように、同一構成の2台の自動バンド掛け梱包機2A,2Bを用いて、連続的に配送されてくる被梱包物7を矢印方向に搬送し、搬送しながら被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なう場合がある。通常、バンド掛けは、被梱包物7がバンド案内アーチ6内で一旦停止してから行なわれている。
被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なう場合には、例えば、直角に曲がる搬送ライン9,10を設け、この搬送ライン9,10上に最初のバンド掛けを行なう梱包機2Aと、次のバンド掛けを行なう梱包機2Bとをそれぞれ設置する必要がある。一方、梱包機本体に被梱包物7の姿勢反転装置を備えたバンド掛け梱包機も提供されている。この場合、搬送ラインを直角に配置する必要がない。しかしながら、この姿勢反転装置を備えたバンド掛け機は、構造が複雑になるとともに、反転させるために時間的なロスが生じるため2台のバンド掛け梱包機2A,2Bを用いた方が短時間で多数を処理することができるという利点がある。
すなわち、図4に示したように、2台の自動バンド掛け梱包機を用いる場合は、第1のバンド掛け機2Aに対しては、その上部アーチフレーム部分6cに直交する方向にコンベアなどの搬送ライン9a,9bが配置され、また、第2のバンド掛け機2Bに対しても、上部アーチフレーム部分6cに直交する方向に搬送ライン10a、10bが配置されなければならない。しかも、これらの搬送ライン9、10の間には、トラバーサーなどが必要であった。
このように、図4の態様で被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なう場合には、直角な方向に搬送ライン9,10を配置する必要があるため、搬送ライン9,10を設置するための大きな設置スペースが必要になるという問題があった。
特開平5−112315号公報
本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので、搬送ラインで十字掛け梱包を行なう場合に、2つの搬送ラインを直角に配置しないでもバンドの十字掛けを行なうことがで
きる自動バンド掛け梱包機を提供することを目的としている。
本発明に係る自動バンド掛け梱包機は、
バンド通路となるガイド溝を構成する上面テーブルの上方部に、バンドの走行路を構成する略コ字状のバンド案内アーチを備えた自動バンド掛け梱包機において、
前記バンド案内アーチを前記梱包機本体の前記上面テーブルに沿って寝かせるように、前記梱包機本体に対して傾動自在に構成したことを特徴としている。
係る構成による本発明によれば、必要に応じて前記バンド案内アーチを90°横に倒すことができるので、例えば、自動搬送ラインなどに設置されても、バンド案内アーチが被梱包物の搬送に邪魔になることがない。これにより、例えば、被梱包物に十字状にバンド掛けを行なう場合に、搬送ラインを直角に配置する必要がない。
ここで、前記バンド案内アーチの前記梱包機本体に対する傾倒は、前記梱包機本体の側面に設けた軸により案内されることが好ましい。
このような構成によれば、バンド案内アーチを一つの軸を支点として容易に回動させることができる。
また、前記バンド案内アーチと前記ガイド溝との接続部付近のバンド走行路は、フレキシブルな部材で形成されていることが好ましい。
このような構成であれば、バンド案内アーチが90°傾倒された場合に、バンド案内アーチの付け根付近のバンド走行路を容易に追随させることができる。
本発明によれば、バンド案内アーチを必要に応じて横に倒すことができる構造であるので、例えば、自動搬送ラインにおいてバンドの十字状のバンド掛けを行ないたい場合に、このような自動バンド掛け梱包機を設置すれば、搬送ラインを直角に配置しなくても良い。そして、バンド案内アーチが被梱包物の搬送の邪魔になる場合は、バンド案内アーチを倒せば良い。
このように本発明に係る自動バンド掛け梱包機を用いることにより、作業現場にL字形の大きな設置スペースが不要になる。
以下、図面に示した実施例を参照にしながら本発明について説明する。
図1は、本発明の一実施例に係る自動バンド掛け梱包機22の要部を概略的に示したもので、図3と同一要素については、同一符号を付してある。
このバンド掛け梱包機22では、梱包機本体10の上部に、バンド案内アーチ6が具備されている。このバンド掛け梱包機22のバンド案内アーチ6は、梱包機本体10の上面テーブル4に対して、矢印A−A’方向に傾倒自在に構成されたもので、通常は、上面テーブル4に対して立設した状態で使用されるものである。
すなわち、バンド案内アーチ6は、一対の垂直アーチフレーム部分6a、6bと、これら垂直アーチフレーム部分6a、6bの上端部分を連結する上部アーチフレーム部分6cとから構成されている。
一方、バンド案内アーチ6は、上面テーブル4の天面より若干低い位置に配置された軸11により回転自在に支持され、この軸11を支点として、矢印A方向に倒せば、全体が
上面テーブル4の上面に沿うように配置される。
なお、バンド案内アーチ6の回動動作は、モータあるいはエアシリンダなどの動力を用いて行なわれる。
梱包機本体10の上面テーブル4には、図3に示したものと同様に略中央部を横断するように細溝状のガイド溝3が形成され、このガイド溝3が、連絡バンド案内アーチ6内のバンド通路に連通している。
本実施例では、バンド案内アーチ26が、図1の実線に示したように垂直方向に立った姿勢にあるときにバンド掛けが行なわれ、必要に応じて仮想線で示したように90°横に寝かせた姿勢に傾倒させることができる。
なお、梱包機本体10内には、通常の自動バンド掛け梱包機と同様に、バンドの先端部をバンド案内アーチ側に供給するバンド供給手段、これと反対方向にバンドを引戻すバンド引戻し手段、これより一段と強くバンドを引締めるバンド引締め手段、ならびにバンド重合部をヒータで溶着するバンド溶着手段などが具備されている。
以下に、このような自動バンド掛け梱包機22の使い勝手について、図2を参照しながら説明する。
今、図4に示した場合と同様に、搬送ライン9aに連続的に搬送されてくる被梱包物7がある。この被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なう場合について考える。
このような場合に、本実施例の自動バンド掛け梱包機22を1台と、図3に示したような通常の自動バンド掛け梱包機2を1台用いることにより、全体の搬送ライン9a、9b、9cを直線上に構成しても、十字状のバンド掛けを行なうことが可能になる。すなわち、これまでのように自動バンド掛け機2を2台用いる場合は、図4に示したように、搬送ライン9,10をL字状に配置する必要があった。しかしながら、本実施例では、図2に示したように、搬送ライン9a、9b、9cを直線状に配置しても、被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なうことが可能になる。
すなわち、図2に示した直線状の搬送ラインを用いて、被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なうことができる。この場合は、先ず、バンド掛け梱包機22のバンド案内アーチ6を図1に仮想線で示したように、上面テーブル4に対して寝かせた状態に配置する。このようにバンド案内アーチ6を寝かせた状態に配置すれば、被梱包物7が搬送ライン9aを矢印方向に搬送されてきたとしても、その被梱包物7がバンド案内アーチ6に当接して搬送が邪魔されることはない。そして、被梱包物7がバンド掛け梱包機22の上面テーブル4上に到達したら、光電管などにより被梱包物を検知しモータあるいはエアシリンダなどの動力により、バンド案内アーチ6を矢印A’方向に回動させて、バンド案内アーチ6を立て起こす。このようにバンド案内アーチ6が通常の状態に立て起こされたら、バンドの引戻し、バンドの引締め、バンドの溶着、さらには次回のバンド掛けを行なうためのバンド供給が連続的に行なわれるが、バンド案内アーチ6はバンドの引戻しが完了した時点で倒れ始め、バンドの供給時には、略傾倒状態にある。これにより、時間のロスを極力少なくしながら、被梱包物7に、先ずバンドB1を巻回することができる。
そして、この被梱包物7がさらに下流に搬送されると、搬送ライン9bの終端部に、通常の自動バンド掛け機2が設置されているので、この自動バンド掛け梱包機2により、短手方向にバンドB2が巻回される。これにより、十字状のバンド掛けが完了する。なお、自動バンド掛け梱包機22におけるバンド案内アーチ6の傾倒動作は、タイマーで制御しても良く、あるいは手動で制御することもできる。
なお、本実施例では、バンド案内アーチ6が軸11を支点として傾倒(回動)自在であるため、バンド案内アーチ6の付け根付近のバンド走行路は、フレキシブルな部材で形成されていることが好ましい。このようにバンド案内アーチ6の回動部付近のバンド通路をフレキシブルな部材で形成すれば、バンド案内アーチ6がいずれの位置にあってもバンド供給が可能であり、バンドの安定した走行を促すことができる。
このように本実施例の自動バンド掛け梱包機22を使用することにより、被梱包物7に十字状のバンド掛けを行なう場合に、被梱包物7を搬送するための搬送ライン9a,9b,9cなどを直角に配置する必要がなくなる。これにより、狭い作業場所や周囲に空間を確保することができない場所でも、搬送ラインを直線上に配置して十字状のバンド掛けを行なうことができる。
なお、本実施例の自動バンド掛け梱包機22は、バンド案内アーチ6を傾倒させない状態で使用すれば、通常のバンド掛け機として使用することができる。したがって、このようなバンド掛け梱包機22の使用勝手は、自動搬送ラインの十字掛けに限定されるものではない。
図1は本発明の一実施例による自動バンド掛け梱包機において、バンド案内アーチを立てた状態と寝かせた状態とを示す要部側面図である。 図2は、図1に示したバンド掛け梱包機を用いて、被梱包物に十字状にバンド掛けを行なう場合の搬送ラインと自動バンド掛け機の配置状況を示した平面図である。 図3は従来の自動バンド掛け機の概略斜視図である。 図4は従来の自動バンド掛け機を用いて被梱包物に十字掛けを行なう搬送ラインと自動バンド掛け機の配設状況を示した平面図である。
符号の説明
3 ガイド溝
4 上面テーブル
6a、6b 垂直アーチフレーム部分
6c 上部アーチフレーム部分
7 被梱包物
9a,9b,9c 搬送ライン
10 梱包機本体
22 自動バンド掛け梱包機
B1,B2 バンド

Claims (3)

  1. バンド通路となるガイド溝を構成する上面テーブルの上方部に、バンドの走行路を構成する略コ字状のバンド案内アーチを備えた自動バンド掛け梱包機において、
    前記バンド案内アーチを前記梱包機本体の前記上面テーブルに沿って寝かせたり、立てたりすることができるように、前記バンド案内アーチを前記梱包機本体に対して90°傾倒自在に構成したことを特徴とする自動バンド掛け梱包機。
  2. 前記バンド案内アーチの前記梱包機本体に対する傾倒は、前記梱包機本体の側面に設けた軸により案内されることを特徴とする請求項1に記載の自動バンド掛け梱包機。
  3. 前記バンド案内アーチと前記ガイド溝との接続部付近のバンド走行路は、フレキシブルな部材で形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動バンド掛け梱包機。

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