JP2006290416A - 開封機能付キャップ及び包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 指を容器内に入れることなく蓋材を容易に且つ大きく開封することの可能な開封機能付キャップ及びそれを用いた包装体を提供する。
【解決手段】 カップ容器2を閉じた蓋材3を覆うように取り付けるキャップ6を、飲み口として使用する筒状部15を備えたキャップ本体11と、キャップ本体の支持部17に旋回軸線Oを中心に旋回可能に連結された引き上げ具13と、その引き上げ具13に旋回軸線Oを中心に旋回可能に連結された突刺し具12で構成し、引き上げ具13を指で引き上げることで突刺し具12を下方に旋回させて蓋材3を開封し、その後、突刺し具12を下方に旋回した位置に保持した状態で引き上げ具13を元の位置に戻すことができる構成とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、容器開口部をフィルム状の蓋材で閉じた構成のカップ容器に取り付け、開封を行うと共に飲み口を提供することの可能なキャップ及びそのキャップを用いた包装体に関する。
従来、カップ容器内にコーヒー、紅茶、ウーロン茶、スープ、ジュース等を常温充填し、例えばアルミニウム箔/ポリエチレン複合フィルムからなる突刺し可能な蓋材で容器開口部を密封し、その上にオーバーキャップを被せ、容器本体の胴部にはストローが入った袋体を貼着してなる容器入り飲料が使用され、また、コンビニエンスストア等において販売されている。また、この容器入り飲料をコンビニエンスストア等に設置されたホットウォーマー内に陳列して60℃前後に加温販売することも行われている。
上記のような飲料を購入した消費者は、オーバーキャップにストローの通り穴を形成し、その穴を通して蓋材にストローを突き刺し、ストローを使って飲料を飲む。或いはオーバーキャップを取り除き、蓋材にストローを突き刺し、ストローを使って飲む。しかし、60℃前後に加温されたコーヒー、紅茶、ウーロン茶、スープ、ジュース等の飲料をストローを使って飲もうとすると、容器内の熱い飲料が途中で空気に触れて冷まされることなくストローを通して口内に吸い込まれ、場合によっては口の中を火傷することがある。
そこで、このような火傷の危険を回避するため、カップ容器の蓋材を覆うように、開封用突刺し具を備えたオーバーキャップを取り付けておき、飲料を飲む際には、突刺し具を容器内に向かって押し込むことで蓋材を突刺し具で突き刺して開封し、オーバーキャップの周壁の上端を飲み口縁部として飲むことの可能な構成のオーバーキャップが提案されている(特許文献1参照)。このオーバーキャップを用いると、単に突刺し具を押し込むことで簡単に蓋材を開封することができ、また、そのオーバーキャップを飲み口として内容物を飲むことで火傷の危険を避けることができる利点が得られる。
特開2004−314997号公報
しかしながら、特許文献1に記載のオーバーキャップにも改良すべき点のあることが判明した。すなわち、蓋材の開封に当たって突刺し具を押し込んだ際に、突刺し具を押している指が蓋材の位置を越えて容器内に入ることがあり、その際、蓋材の裏面に付着していた内容物が指に付着して指を汚すことがあった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、指を容器内に入れることなく蓋材を容易に開封することの可能な開封機能付キャップ及びそれを用いた包装体を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべくなされた請求項1に係る発明は、容器開口部をフィルム状の蓋材で閉じた構成のカップ容器に前記容器開口部を覆うように取り付けて使用し、前記蓋材を開封する機能を備えたキャップであって、前記カップ容器に取り付けるためのキャップ本体と、前記蓋材を開封するための突刺し具と、該突刺し具を旋回させるための引き上げ具とからなり、前記キャップ本体は、前記容器開口部を取り囲む容器口縁に装着する装着部と、その装着部に連設され、飲み口として使用される飲み口領域を有する筒状部と、該筒状部の飲み口領域の近傍で且つその飲み口領域をはさむ位置に形成された一対の支持部を備えており、前記引き上げ具は、前記筒状部内に配置されると共に前記筒状部の飲み口領域から離れた位置で且つ筒状部の下端領域に設定した旋回軸線を中心として旋回可能なように、前記一対の支持部に薄肉部を介して連設されており、前記突刺し具は前記筒状部の飲み口領域と引き上げ具の間に配置されると共に前記旋回軸線を中心として旋回可能なように、前記引き上げ具に薄肉部を介して連設されており、更に前記突刺し具は、前記筒状部の飲み口領域に近接した側の端部に下向きに形成された突刺し刃を備えており、前記引き上げ具は上方に旋回させた時に前記突刺し具を押して下方に旋回させる押し圧部を有していることを特徴とする開封機能付キャップを要旨とする。
請求項2に係る発明は、上記した請求項1に係る発明において、前記突刺し具と一対の支持部に、突刺し具を下方に旋回させた状態に保持するロック手段を設けるという構成としたものである。
請求項3に係る発明は、上記した請求項1又は2に係る発明において、前記突刺し具を前記一対の支持部に対して破断可能なつなぎ部を介して連結し、前記引き上げ具を前記筒状部に対して破断可能なつなぎ部を介して連結するという構成としたものである。
請求項4に係る発明は、上記した請求項1から3のいずれか1項に係る発明において、前記突刺し刃を、正面から見た形状が略V字状となるように構成したものである。
請求項5に係る発明は、液状内容物を充填し、容器開口部をフィルム状の蓋材で閉じた構成のカップ容器と、該カップ容器に前記容器開口部を覆うように取り付けられた請求項1から4のいずれか1項記載の開封機能付キャップを備えた包装体を要旨とする。
請求項6に係る発明は、上記した請求項5に係る発明において、更に、前記開封機能付キャップの上に被せられた保護用のオーバーキャップを有する構成としたものである。
本発明の開封機能付キャップを用いた包装体では、カップ容器の容器開口部を閉じている蓋材を開封するに当たって、引き上げ具を指で引き上げて旋回させると、その旋回によって引き上げ具の押し圧部が突刺し具を押して下方に旋回させ、先端の突刺し刃を下降させて蓋材に突き破り、蓋材を開封することができる。その後、引き上げ具を元の位置に戻し、筒状部の飲み口領域を飲み口として内容物を飲食することができる。このように本発明の開封機能付キャップは、引き上げ具を指で引き上げて旋回させることで蓋材を開封できるので、指がカップ容器内に入り込むということがなく、指が蓋材裏面の内容物で汚れるといったことが生じない。すなわち、本発明の開封機能付キャップを用いることで、指を汚すことなく、且つ簡単な操作で蓋材を開口させることができる。
ここで、前記突刺し具と一対の支持部に、突刺し具を下方に旋回させた状態に保持するロック手段を設けておくと、突刺し具で蓋材を開封した後、引き上げ具を元の位置に戻しても、突刺し具は蓋材を開封した位置にロックされており、従って、蓋材に形成された開口は大きく開いた状態に保持されており、大きい固形分を含んだ内容物でも容易に飲食することができるといった利点が得られる。
図1は本発明の実施の形態に係る開封機能付キャップを備えた包装体の概略断面図、図2はその包装体を分解して示す概略断面図である。全体を参照符号1で示す包装体は、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、スープ、ジュース等の液状内容物2を充填し、容器開口部をフィルム状の蓋材3で密封した構成のカップ容器4と、そのカップ容器4に容器開口部を覆うように取り付けられた開封機能付キャップ(以下キャップと略称する)6と、そのキャップ6の上に被せられた保護用のオーバーキャップ8を備えている。
カップ容器4は、上端に容器開口部を備え、その容器開口部を蓋材3で密閉することができるカップ状のものであり、例えば、紙容器、プラスチック製容器、紙/合成樹脂/金属箔複合材料または紙/合成樹脂複合材料からなる容器、または金属製容器等を例示できる。蓋材3は、キャップ6に形成している突刺し刃(詳細は後述する)で突き刺して開封可能なフィルム状のもので形成されている。蓋材3の材料としては、突刺し具で開封した時に蓋材の破片が形成されて内容物に混入し、内容物と共に飲み込まれてしまうことがないように、突刺し刃により破断した部分以外に亀裂の入りにくい材料、例えば、未延伸ナイロン/ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の積層フィルム、未延伸ナイロン/エチレンビニルアルコール共重合体や塩化ビニリデン等のバリアー層/未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の積層フィルム、未延伸ナイロン/アルミニウム等の金属蒸着層/未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の積層フィルム、アルミニウム等の金属箔/未延伸のポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の積層フィルム等を利用するのが望ましい。
キャップ6は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の樹脂の成形によって一体に作られたものであり、カップ容器に取り付けるためのキャップ本体11と、そのキャップ本体11の内側に配置された、蓋材を開封するための突刺し具12と、その突刺し具12を旋回させるための引き上げ具13とからなる。以下、図3〜図7を参照してキャップ6を詳細に説明する。図3はその包装体を、オーバーキャップを外した状態で示す概略平面図、図4はその包装体の一部を示す概略断面図、図5は、キャップ本体11に設けている支持部及びそれに連結している引き上げ具13、突刺し具12を示す概略斜視図、図6は突刺し具の概略正面図、図7(a)、(b)は開封手順を示す包装体の一部の概略断面図である。キャップ本体11は、カップ容器4の容器開口部を取り囲む容器口縁のフランジ4aに装着するための装着部14と、その装着部14に連設され、円周上の一部領域を飲み口として使用するための筒状部15を備えている。装着部14による容器口縁への装着構造は特に限定するものではないが、この実施の形態では、フランジ4aの外周面に嵌合取り付けするためのアンダーカットを備えた構造としており、この構造により簡単に液密的に嵌合取り付けすることができる。
筒状部15は前記したように円周上の一部領域を飲み口として使用するものであり、図3に符号15aで示す領域が飲み口として使用される領域である。本明細書では、符号15aで示す領域を飲み口領域という。飲み口領域15aの幅は、飲み口として使用するのに適した幅となるように選定すればよく、目安としては、筒状体15の内径の1/3〜2/3程度に選定すればよい。キャップ本体11は更に、筒状部15の飲み口領域15aに近い領域で且つ飲み口領域15aをはさむ位置に、筒状部15の内面から突出するように形成された一対の支持部17、17を備えている。
図3〜図7において、引き上げ具13は、筒状部15の飲み口領域15aから離れた位置で且つ筒状部15の下端領域に設定した旋回軸線O−Oを中心として旋回可能なように、一対の支持部17、17に薄肉部19、19を介して連設されており、突刺し具12は筒状部15の飲み口領域15aと引き上げ具13の間に配置されると共に前記した旋回軸線O−Oを中心として旋回可能なように引き上げ具13に薄肉部21を介して連設されている。薄肉部21は突刺し具12の全幅に渡って形成したものでもよいし、1箇所又は複数箇所に狭い幅で形成したものでもよい。ここで、前記した旋回軸線O−Oの位置は、その旋回軸線O−Oと筒状部15の飲み口領域15aとの間に、蓋材3を開封するのに適した大きさの突刺し具12を配置することができるように定めればよく、図面に示すように、筒状部15の中心位置よりも若干飲み口領域15a側に偏倚した位置とすることが好ましい。
引き上げ具13は、筒状部15の、旋回軸線O−Oから最も離れた領域の内壁に近接する位置まで延びるように形成されたつまみ部23を有している。このつまみ部23は指でつまんで或いは指を引っかけて持ち上げるためのものであり、指を引っかけやすくするため貫通穴24を形成している。つまみ部23の端部は筒状部15の上端に破断可能なつなぎ部25を介して連結されており、キャップ6の製造、組み立て、搬送等の取扱い時に引き上げ具13が不用意に動いてトラブルを起こすことがないようにしている。更に、このつなぎ部25は、引き上げ具13を引き上げてつなぎ部25を破断した際に、引き上げ具13への連結点において破断が生じ、且つ破断後においては筒状部側に残った部分が適度な強度を持って筒状部から突出した状態となるように形状や大きさが定められている。この構成としたことで、図7(a)に示すように、引き上げ具13を上方に引き上げてつなぎ部25を破断した際、つなぎ部25は筒状部15につながった状態で残り、しかも破断の際に引き伸ばされるので、元の長さよりも長くなっており、図7(b)に示すように、引き上げ具13を元の位置に押し戻した際には、つなぎ部25が引き上げ具13の端部上面に引っかかる状態となり、引き上げ具13をその位置に拘束する作用を果たすことができる。なお、1個のつなぎ部25のみでは、引き上げ具13を拘束する作用が小さ過ぎる場合には、複数個のつなぎ部25を用いても良い。また、必要に応じ、つなぎ部25とは別に、引き上げ具13を図7(b)に示す位置に拘束する適当なロック手段を設けても良い。
図3〜図7において、引き上げ具13は更に、突刺し具12側の端部領域に、引き上げ具13を上方に旋回させた時に突刺し具12を押して下方に旋回させる押し圧部27を有している。突刺し具12は、筒状部15の飲み口領域15aに近接した側の端部に下向きに形成された突刺し刃29を備えている。この突刺し刃29は、平面で見た形状が、カップ容器4の容器開口部の周縁に近接して沿うように円弧状であり、正面から見た形状が図6から良く分かるように略V字状である。このように突刺し刃29を略V字状としたことで、蓋材3を突き刺す際にV字の先端に力を集中させ、蓋材3を容易に突き刺すことができる。また、平面を円弧状としたことで、蓋材3を容器開口部の周縁に沿って大きく開封することができる。
突刺し具12とその両側に位置する一対の支持部17、17には、突刺し具12を、図7(b)に示すように下方に旋回させた状態に保持するロック手段が設けられている。このロック手段の構造は任意であるが、この実施の形態では、突刺し具12の両側面の上端近傍にそれぞれ、支持部17の下面に引っかかることの可能な長さのロック用突起31、31を設けると共にそのロック用突起31を設けた領域の少し内側にスリット32を設けて、ロック用突起31、31を支持している領域12a、12aを変形しやすくし、突刺し具12を下方に旋回させた際にはそのロック用突起31が支持部17の表面を滑って(この際、領域12aは押されて内側に変形する)、移動できるが、突刺し具12が図7(b)に示す位置まで旋回した時には、ロック用突起31が支持部17の表面を通りすぎ、支持部17の下面17aに引っかかり、これによって突刺し具12をその位置にロックする構造としている。図3において、突刺し具12は一対の支持部17、17に対して破断可能なつなぎ部35を介して連結されており、キャップ6の製造、組み立て、搬送等の取扱い時に突刺し具12が不用意に動いてトラブルを起こすことがないようにしている。
図1、図2において、オーバーキャップ8はキャップ6を保護するためのものであり、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の樹脂の成形によって作られている。
次に、上記構成のキャップ6及びそれを用いた包装体1の使用方法を説明する。図1、図2において、カップ容器4内には液状内容物(液体のみならず固形分を含むものでもよい)が充填され、上端の容器開口部は蓋材3で密封され、その上にキャップ6が、装着部14をカップ容器4のフランジ4aに嵌合させることで装着され、更にその上にオーバーキャップ8が被せられている。包装体1はこの状態で流通される。
この包装体1の開封に当たっては、まず、オーバーキャップ8を取り外し、図3、図4に示すようにキャップ6の上面を露出させ、次いで、引き上げ具13のつまみ部23を指で斜め上方に引き上げる。これにより、引き上げ具13が旋回軸線O−Oを中心として上方に旋回し、引き上げ具13に形成している押し圧部27が突刺し具12を押して突刺し具12を旋回軸線O−Oを中心として下方に旋回させる。これにより、図7(a)に示すように、突刺し具12の突刺し刃29がカップ容器4の容器開口部を閉じていた蓋材3を突き刺して開封する。そして、図7(b)に示すように、突刺し具12を、ロック用突起31が支持部17の下面17aに引っかかってロックされる位置まで旋回させた後、引き上げ具13を元の位置に戻し、薄肉部25に引っかけて、その位置に保持する。これにより、開封が終了し、突刺し具12は蓋材3を大きく開口させた状態に保持され、また引き上げ具13は内容物の飲食に邪魔にならない位置に保持される。その後、筒状部15の飲み口領域15aを飲み口として内容物を飲食する。以上のように、この開封動作では、カップ容器4を閉じている蓋材3の上方に配置している引き上げ具13を指で引き上げたり、元の位置に戻したりするのみでよいので、指がカップ容器4内に入ることはなく、従って、指を汚すことなく、蓋材3を容易に開封して大きい開口を形成でき、大きい固形物のある内容物でも、キャップ6の飲み口領域15aを飲み口として飲食することができる。
以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載の範囲内で適宜変更や修正を行うことが可能である。
本発明の実施の形態に係る開封機能付キャップを備えた包装体の概略断面図 図1に示す包装体を分解して示す概略断面図 図1に示す包装体を、オーバーキャップを外した状態で示す概略平面図 図1に示す包装体の一部を、オーバーキャップを外した状態で示す概略断面図 キャップ本体に設けている支持部、突刺し具、引き上げ具を示す概略斜視図 突刺し具の概略正面図 (a)、(b)は開封手順を示す包装体の一部の概略断面図
符号の説明
1 包装体
2 内容物
3 蓋材
4 カップ容器
6 開封機能付キャップ
8 オーバーキャップ
11 キャップ本体
12 突刺し具
13 引き上げ具
14 装着部
15 筒状部
15a 飲み口領域
17 支持部
19、21 薄肉部
23 つまみ部
25 つなぎ部
27 押し圧部
29 突刺し刃
31 ロック用突起
35 つなぎ部

Claims (6)

  1. 容器開口部をフィルム状の蓋材で閉じた構成のカップ容器に前記容器開口部を覆うように取り付けて使用し、前記蓋材を開封する機能を備えたキャップであって、前記カップ容器に取り付けるためのキャップ本体と、前記蓋材を開封するための突刺し具と、該突刺し具を旋回させるための引き上げ具とからなり、前記キャップ本体は、前記容器開口部を取り囲む容器口縁に装着する装着部と、その装着部に連設され、飲み口として使用される飲み口領域を有する筒状部と、該筒状部の飲み口領域の近傍で且つその飲み口領域をはさむ位置に形成された一対の支持部を備えており、前記引き上げ具は、前記筒状部内に配置されると共に前記筒状部の飲み口領域から離れた位置で且つ筒状部の下端領域に設定した旋回軸線を中心として旋回可能なように、前記一対の支持部に薄肉部を介して連設されており、前記突刺し具は前記筒状部の飲み口領域と引き上げ具の間に配置されると共に前記旋回軸線を中心として旋回可能なように、前記引き上げ具に薄肉部を介して連設されており、更に前記突刺し具は、前記筒状部の飲み口領域に近接した側の端部に下向きに形成された突刺し刃を備えており、前記引き上げ具は上方に旋回させた時に前記突刺し具を押して下方に旋回させる押し圧部を有していることを特徴とする開封機能付キャップ。
  2. 前記突刺し具と一対の支持部には、突刺し具を下方に旋回させた状態に保持するロック手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載の開封機能付キャップ。
  3. 前記突刺し具は前記一対の支持部に対して破断可能なつなぎ部を介して連結されており、前記引き上げ具は前記筒状部に対して破断可能なつなぎ部を介して連結されていることを特徴とする請求項1又は2記載の開封機能付キャップ。
  4. 前記突刺し刃は、正面から見た形状が略V字状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の開封機能付キャップ。
  5. 液状内容物を充填し、容器開口部をフィルム状の蓋材で閉じた構成のカップ容器と、該カップ容器に前記容器開口部を覆うように取り付けられた請求項1から4のいずれか1項記載の開封機能付キャップを備えていることを特徴とする包装体。
  6. 更に、前記開封機能付キャップの上に被せられた保護用のオーバーキャップを有することを特徴とする請求項5記載の包装体。
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