JP4780861B2 - ストロー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、牛乳、ジュース、酒等の液体飲料、醤油、蕎麦つゆ等の液体調味料、ゼリー状の流状食品等の包装容器に突き刺して、容器内飲食品を飲食又は注出するためのストローに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、牛乳、ジュースその他の液体飲料を包装する紙製容器に飲用のためのストローを装着してあり、このストローを包装容器のストロー突き刺し部に突き刺して飲用に供するストローは公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来公知のストローは、包装容器中に突き刺して包装容器内飲料の飲用に供するため、ストローの長さが容器の底に達し、しかもストローの上部を容器の上に突出させ、この突出するストローの上端を口に咬えて飲用できるだけの長さが必要であった。従って、従前公知のストローは、液体飲料の飲用にのみ供されていた。
ところが、近時では、液体飲料だけでなく、液体調味料、液体食品等も紙パック等の紙製容器あるいはスタンディングパウチ等の柔軟な合成樹脂フィルム容器に充填して販売されている。
【0004】
特に液体調味料の場合には、これが紙製容器あるいは柔軟な合成樹脂フィルム容器に充填されている場合には、これを使用する際に、容器の角をハサミ等を使用して切断し、皿等の別の器に流し出して用に供する。従って切断のための道具が必要であるという課題がある。
一方、液体飲料、流体食品等であっても、容器に装着したストローを用いて飲用できることは勿論であるが、家庭内等ではコップ等の別の器に注出して飲食できてもよいという課題がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑み、液体飲料、流体食品等が充填されている包装容器にあっては、この容器にストローを突き刺して、このストローを使用して容器内容物を飲食することができることは勿論、容器に突き刺したストローから内容飲食物を注出できるようにし、さらに、液体調味料等の包装容器の外面にストローを装着しておいて、このストローを包装容器に突き刺して容器内の液体調味料を別の器に注出することができる新規なストローを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明ストローは、容器に突き刺して使用する合成樹脂製ストローであって、下部に容器素材の厚みより大きい間隔を置いて上下のストッパーを設け、下側ストッパーの直下の下端を斜めに切断してあって下端開口を形成してある。即ち、本発明ストローを容器に突き刺して、容器内飲料を飲食することができるだけでなく、注出することもできる。
【0007】
また、本発明ストローは、容器内全高より短い寸法からなるものである。即ち、きわめて短いストローにして容器の外面に容易に装着でき、しかもストロー材料を節約できる。
【0008】
また、上記ストッパーが屈曲可能な蛇腹形状に形成されるリング状の突条であって一方の突出面が他方の突出面の内側に入り込む1段形状からなるとよい。即ち、これによって、きわめて簡単な構造であって、容器に突き刺した際に、ストローが容器中に落ち込むことなく、逆に容器から容易に抜け出すこともない。
そして、下のストッパーの突条が、下側の突出面が長く、上側の突出面が短いとよいし、下側の突出面と上側の突出面とがその長さが同じでもよく、上側の突出面が下側の突出面の内側に入り込む形状になっておる。即ち、ストローを容器に容易に突き刺すことができ、突き刺した後にあっても、突き刺し孔がストローに密接し、容器を傾けても内容液が、ストローと突き刺し孔との隙間から漏れ出す虞が少ない。
また、下のストッパーの突条の頂部をつぶしてリング上のストッパーの径を小さくしてある。即ち、ストローの容器への突き刺しが容易であるとともに、スムースに突き刺すことができるから、上のストッパーでの止めが確実になるだけでなく、容器に突き刺した際のストローと突き刺し孔との隙間が小さく容器内容液が漏れ出す虞がきわめて少ない。
さらに、上のストッパーの突条が、上側の突出面が長く、下側の突出面が短いとよいし、上側の突出面と下側の突出面とがその長さが同じでもよく、下側の突出面が上側の突出面の内側に入り込む形状になっておる。これによってストローが容器内に落ちる虞をきわめて少なくすることができる。
【0009】
また、本発明ストローは、上記上下のストッパー間の寸法が2〜3mm程度であるとよく、これによりストローを容器に突き刺した際に、ストローを容器にうっかり突き刺し過ぎて、ストローを容器中に落としてしまうことが少ない。
さらに、上記上下のストッパーのうち上のストッパーが複数の蛇腹形状からなる屈曲可能なものであるとよく、容器外に突出するストローを屈曲させて、飲用し易くなるだけでなく、注出し易くなし得る。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面に示す実施例により本発明の詳細を説明する。図1に最も好ましい実施例を示してあり、図2に別の実施例を示してある。
図中1が本発明ストローの本体であり、公知のように合成樹脂製の円筒体である。このストロー本体1の上端2は開口させて注出口としてあり、下端3を斜めに切断してある。そしてストロー全体の長さを短くしてあり、ストローが装着される包装容器の全高さより短くしてある。
【0011】
このストロー本体1の下部に間隔を置いて上下のストッパー4及び5を設けてある。この間隔はこのストローを突き刺す包装容器の容器素材の厚みより大きい間隔を置いて設けてあり、好ましくはストローを容器に突き刺した際、上のストッパー4が容器内に入り込まない程度がよく、概略2〜3mm程度であるとよい。このストッパー5は、公知のストッパーの屈曲可能な蛇腹形状に形成される突出長さに長短があるリング状の突条であって、短い突出面が長い突出面の内側に入り込む形状をしている。
即ち、図3に示すように、突出長さの長い突出面6を突出長さが短い突出面7とによるリング状の突条であって、短い突出面7が長い突出面6の内側に入り込むようにしてある。尤も、これら突出面の長さに長短を設けることなく、同じ長さにして一方の突出面が他方の突出面の内側に入り込むようにしてもよい。
【0012】
そして図1に示す好ましい実施例では、下のストッパー5が1段であり、上のストッパー4が複数段の蛇腹状に構成してあり、上のストッパー4の位置で屈曲可能としてある。
また、上記下のストッパー5の直下に下端3を位置付け、これを斜めに切断して下端開口としてある。
そして、上記下のストッパー5の突条が下側の突出面6の突出長さが長く、上側の突出面7の突出長さが短い形状にしてあり、これによって下のストッパー5が上向きにテーパー状をなし、包装容器に突き刺す際の突き刺しが容易であり、突き刺した後は上に抜けないようにしてある。
この下のストッパー5の好ましい実施例を図6に示してある。この図6は下のストッパーの一部拡大断面図で、ストッパー5の頂部をつぶしてあり、これによってリング状のストッパー5の径を小さくしてある。これによってストローの容器への突き刺しをより容易にできる。
逆に、上のストッパー4は上側の突出面6の突出長さが長く、下側の突出面7の突出長さが短くしてあり、このストッパー4の位置でストローが容器内に落ち込まないよう容器素材面に係止するようにしてある。
【0013】
図2に示す実施例は、上のストッパー4’が下のストッパー5と同様に1段に構成してあり、他は図1の実施例と同じである。
【0014】
本発明ストローは、図4又は図5に示すようにして使用する。即ち、包装容器10のストロー突き刺し口に、本発明ストローをその下端3から突き刺して使用する。その際、下のストッパー5が容器の突き刺し孔から容器内に入り込むまで突き刺してそこで止める。この際、下のストッパー5が上向きにテーパー形状をしているので、突き刺し易く、突き刺した位置で下のストッパー5が容器素材の内面に係止する状態になり、突き刺し孔とストローとが密接して、容器を傾けても内容液が漏れ出る虞がない。
【0015】
図4に示すように、ストローを容器に突き刺した状態で、この容器を傾けてストローの上端2から容器内容液を吸引して飲用することができ、また、下端3の開口がストッパー5の直下に位置するから、容器を充分逆さまにすると飲料を残留することなく飲みきることができる。
また、容器の内容飲食品を注出する場合には、図5に示すように容器10を傾けると、ストローの下端3の開口から飲料が注出される。従って、醤油等の調味液でも容器の角を切断することなく注出できる。また、容器を充分逆さまにすると、内溶液を残留させることなく注出することができる。
【0016】
【発明の効果】
本発明ストローは、容器に突き刺して使用する合成樹脂製ストローであって、下部に容器素材の厚みより大きい間隔を置いて上下のストッパーを設け、下側ストッパーの直下の下端を斜めに切断してあって下端開口を形成してあるから、この本発明ストローを容器に突き刺すことによって、容器内飲料を飲食することができるだけでなく、注出することもできる。
【0017】
また、本発明ストローは、容器内全高より短い寸法からなるものであるから、きわめて短いストローにして容器の外面に容易に装着でき、しかもストロー材料を節約できる。
【0018】
また、上記ストッパーが屈曲可能な蛇腹形状に形成されるリング状の突条であって一方の突出面が他方の突出面の内側に入り込む1段形状からなるから、きわめて簡単な構造であって、容器に突き刺した際に、ストローが容器中に落ち込むことなく、逆に容器から容易に抜け出すこともない。
そして、下のストッパーの突条が、下側の突出面が長く、上側の突出面が短いから、又は、上下の突出面の長さが同じで、上側の突出面が下側の突出面の内側に入り込んでいるから、ストローを容器に容易に突き刺すことができ、突き刺した後にあっても突き刺し孔がストローに密接し、容器を傾けても内容液が、ストローと突き刺し孔との隙間から漏れ出す虞が少ない。
また、下のストッパーの突条の頂部をつぶしてリング上のストッパーの径を小さくしてある。即ち、ストローの容器への突き刺しが容易であるとともに、スムースに突き刺すことができるから、上のストッパーでの止めが確実になるだけでなく、容器に突き刺した際のストローと突き刺し孔との隙間が小さく容器内容液が漏れ出す虞がきわめて少ない。
さらに、上のストッパーの突条が、上側の突出面が長く、下側の突出面が短いから、又は、上下の突出面の長さが同じで、下側の突出面が上側の突出面の内側に入り込んでいるから、ストローが容器内に落ちる虞をきわめて少なくすることができる。
【0019】
また、本発明ストローは、上記上下のストッパー間の寸法が2〜3mm程度であるから、ストローを容器に突き刺した際に、ストローを容器にうっかり突き刺し過ぎて、ストローを容器中に落としてしまうことが少ない。
さらに、上記上下のストッパーのうち上のストッパーが複数の蛇腹形状からなる屈曲可能なものであるから、容器外に突出するストローを屈曲させて、飲用し易くなるだけでなく、注出し易くなし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ストローの最も好ましい実施例の正面図。
【図2】同じく本発明ストローの最もシンプルな実施例の正面図。
【図3】図2図示のストローの要部の拡大断面図。
【図4】本発明ストローの使用状態を示す説明図。
【図5】同じく本発明ストローの使用状態を示す説明図。
【図6】下のストッパーの好ましい実施例の一部拡大断面図。
【符号の説明】
1 ストロー本体
2 上端
3 下端
4 ストッパー
5 ストッパー
6 長い突出面
7 短い突出面
10 包装容器
Claims (6)
- 容器に突き刺して使用する合成樹脂製ストローであって、下部に容器素材の厚みより大きい間隔を置いて上下のストッパーを設け、下側ストッパーの直下の下端を斜めに切断してあって下端開口を形成してあり、上記ストッパーが屈曲可能な蛇腹形状に形成されるリング状の突条であって一方の突出面が他方の突出面の内側に入り込む1段形状からなり、下のストッパーの突条が、下側の突出面が長く、上側の突出面が短く、短い上側の突出面が長い下側の突出面の内側に入り込む形状からなるストロー。
- 容器内全高より短い寸法からなる上記請求項1に記載のストロー。
- 下のストッパーの突条の頂部をつぶしてリング上のストッパーの径を小さくしてある上記請求項1又は2に記載のストロー。
- 上のストッパーの突条が、上側の突出面が長く、下側の突出面が短く、短い下側の突出面が長い上側の突出面の内側に入り込む形状からなる上記請求項1乃至3の何れかに記載のストロー。
- 上記上下のストッパー間の寸法が2〜3mm程度である上記請求項1乃至4の何れかに記載のストロー。
- 上記上下のストッパーのうち上のストッパーが複数の蛇腹形状からなる屈曲可能なものである上記請求項1又は2に記載のストロー。
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