JP2020049213A - 角筒ストローの製造方法及び角筒ストロー - Google Patents

角筒ストローの製造方法及び角筒ストロー Download PDF

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博之 龍田
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Abstract

【課題】保管、輸送等の際にコンパクトに収容できる平板状に押し潰すことができる角筒ストローの製造方法を提供する。【解決手段】帯状基材に、長辺方向と平行に角筒形成用の罫線加工を施し、長辺端面と接合面が重なるように前記罫線に沿って折り畳み、平板状に押し潰した状態で加圧接着する。【選択図】なし

Description

本発明は、角筒形状である角筒ストローの製造方法及び角筒ストローに関する。
一般的に、飲料等を飲む際に用いられるストローは、円筒であり、プラスチックから作られている。円筒のプラスチック製ストローは、剛直なため押し潰すことができず、その容量の多くは空気で占められており、保管、輸送等の際にコンパクトに収容することが求められている。
コンパクトに収容できるプラスチック製ストローとしては、口径の異なる2つ以上の円筒を組み合わせた伸縮式のプラスチック製ストローがある。また、特許文献1には、ストローの長さ方向に折りたたみ可能な部位を設けた合成樹脂製ストローが提案されている。
これらのストローは、多少はコンパクトになるものの、剛直なプラスチック製である以上、低容量化には限界があり、また、構造が複雑になるため、製造コストが上昇するという問題がある。
特開2001−54457号公報
平板状に押し潰すことができる角筒ストローの製造方法及び角筒ストローを提供することを課題とする。
本発明の課題を解決するための手段は、以下の通りである。
1.基材に、長辺方向と平行に角筒形成用の罫線加工を施し、長辺端面と接合面が重なるように前記罫線に沿って折り畳み、平板状に押し潰した状態で加圧接着することを特徴とする角筒ストローの製造方法。
2.前記接合面に接着剤を塗布した後、または同時に、加圧接着することを特徴とする1.に記載の角筒ストローの製造方法。
3.溶融接着のための加熱処理を行った後、または同時に、加圧接着することを特徴とする1.に記載の角筒ストローの製造方法。
4.前記基材が連続した帯状であり、前記角筒形成用の罫線加工をロール状加圧加工冶具により連続した長辺方向に沿って施し、加圧接着した後に所定の長さに断裁することを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
5.前記角筒形成用の罫線加工を施した後に、さらに長辺方向と直交する方向に罫線加工を施すことを特徴とする4.に記載の角筒ストローの製造方法。
6.所定の長さに断裁した後に、さらにストローの少なくとも一方の端面を斜めに断裁することを特徴とする4.または5.に記載の角筒ストローの製造方法。
7.前記基材が長辺及び短辺が予め所定の寸法に断裁された矩形状であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
8.前記矩形状の基材に、さらに長辺方向と直交する方向に罫線加工を施すことを特徴とする7.に記載の角筒ストローの製造方法。
9.加圧接着した後に、さらにストローの少なくとも一方の端面を斜めに断裁することを特徴とする7.または8.に記載の角筒ストローの製造方法。
10.前記基材の表面が疎水性または撥水性であることを特徴とする1.〜9.のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
11.一面が、長辺端面と接合面が接着された重ね合わせ面であり、長辺方向と平行な方向に罫線を有し、平板状に押し潰すことが可能であることを特徴とする角筒ストロー。
12.長辺方向と直交する横断面における断面形状が、四角形、五角形、または六角形であることを特徴とする11.に記載の角筒ストロー。
13.長辺方向と直交する方向に折り畳み用の罫線を有することを特徴とする11.または12.に記載の角筒ストロー。
14.蛇腹構造を有することを特徴とする11.〜13.のいずれかに記載の角筒ストロー。
15.少なくとも一方の端面が、長辺方向に対して斜めに断裁されていることを特徴とする11.〜14.のいずれかに記載の角筒ストロー。
本発明により、平板状に押し潰すことのできる角筒ストローを製造することができる。本発明の製造方法で製造される角筒ストローは、平板状に押し潰すことができるため、不使用時にコンパクトに収容することができ、保管、運搬等の際に必要なスペースを減らすことができる。
円筒ストローを平板状に押し潰そうとすると、長辺方向と直交する横断面における折れ部が不規則となり、使用時に平板状から押し広げても円筒形状に戻らない場合があるが、予め角筒形成用の罫線加工を施して成形する本発明の角筒ストローは、使用時に平板状から押し広げると、罫線(折れ部)に沿って折り曲がるため、容易に角筒形状となる。
さらに、長辺と直交する罫線を有する角筒ストローは、長さ方向に折り畳むことができる。また、長辺と直交する罫線を近接して複数本設けて「蛇腹」を形成した角筒ストローは、飲み口の方向を変えることができる。
本発明の製造方法は、角筒ストローを平板状に押し潰した状態で加圧接着し、両面から強い圧力を加えることができるため、接合面が強固に接着した角筒ストローを製造することができる。また、帯状基材を用いる本発明の製造方法は、角筒ストローを連続的に製造することができ、生産性が高い。
本発明は、角筒ストローの製造方法及び角筒ストローに関する。
本発明で製造する角筒ストローは、多角筒形状であり、長辺と直交する横断面における断面形状が多角形である。本発明で製造する角筒ストローの長辺と直交する横断面における断面形状は、平板状に押し潰せる四個以上の角を備える多角形であれば特に制限されないが、四角形、六角形、八角形等の偶数多角形であることが、製造工程簡略化のために好ましく、さらに2本以上の対角線を中心面として平板状に押し潰すことができる偶数多角形である、4辺の長さが全て等しい四角形(菱形、正方形)、対向する2辺の長さが等しい四角形(平行四辺形、長方形)、6辺の長さが全て等しい六角形(正六角形を含む)、対向する2辺の長さが等しく残りの4辺の長さが等しい六角形(正六角形を頂点を通る線対称の対称軸と平行な方向に伸縮させた六角形)が、さらに好ましい。
なお、本発明の角筒ストローの長辺と直交する横断面における断面形状は偶数多角形に限定されない。この断面形状が五角形、七角形等の奇数多角形である場合は、例えば五角形では、隣接する2辺の合計の長さと残りの3辺の合計の長さが同じ、七角形では、隣接する3辺の合計の長さと残りの4辺の合計の長さが同じというように、奇数多角形を構成する辺を隣接する辺からなる二組に分け、この二組の辺の長さの合計を同じ長さとすることにより、平板状に押し潰すことができる。
これらの中で、四角形、五角形、六角形のいずれかであることが、加工が比較的容易であるため、好ましい。
本発明の製造方法により、下記のような角筒ストローを製造することができる。
・不使用時は平板状に押し潰すことが可能である角筒ストロー。
・周壁の長辺方向と平行な方向に角筒形成用の罫線を有する角筒ストロー。
・周壁の長辺方向と直交する方向に折り畳み用の罫線を有する角筒ストロー。
・蛇腹を有し、飲み口の方向が変えられる角筒ストロー。
・周壁の長辺方向に沿って、長辺端面と接合面が接着された重ね合わせ面を有する角筒ストロー。
・少なくとも一方の端面が、斜めに断裁されている角筒ストロー。
本発明の角筒ストローの製造方法及び角筒ストローにおいて、基材の形状は、連続した帯状、または、長辺及び短辺が予め所定の寸法に断裁された矩形状である。
帯状の場合は、帯状基材に、長辺方向と平行に角筒形成用の罫線を施し、長辺端面と接合面が重なるように折り畳んで平板状に押し潰した状態で加圧接着した後に、所定の長さに断裁することにより角筒ストローを製造する。
矩形状の場合は、長辺端面と接合面が重なるように前記罫線に沿って折り畳み、平板状に押し潰した状態で加圧接着することにより角筒ストローを製造する。
基材としては、押し潰すことで平板状に変形可能な材料であれば特に制限することなく使用することができ、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びこれらの共重合体であるポリオレフィン、ポリエステル、再生セルロース等の樹脂由来のシート状基材、不織布、ラミネート紙、塗工紙、含浸紙、上質紙等の繊維由来のシート状基材を使用することができる。なお、本発明で製造する角筒ストローは、口に咥えるものであるため、原材料としては、食品添加物として認可を受けている、またはFDA認証取得済み等、食品安全性に適合したものを使用することが好ましい。
これらの中で、不織布、ラミネート紙、塗工紙、含浸紙、上質紙等の繊維由来のシート状基材は、経時でバラバラに分解しやすく、野生動物の誤飲、誤食による被害を抑制することができるため、好適である。さらに、耐水性、耐油性のいずれか、または両方を備える紙が、飲食品等と接触する用途に好適に利用することができる。ここで、耐水性とは、基材を水に浸漬した状態で2時間程度はその形態を保ち、若干の膨潤等が生じた場合であっても実用上の強度的不具合を生じない性質をいう。また、耐油性とは、油性液体が基材に付着しても染み込まないまたは染み込み難い性質をいい、具体的にはJAPAN TAPPI No.41(紙及び板紙−はつ油度試験方法−キット法)による撥油度試験でキットナンバー1以上のものを指す。
基材が紙であると、再び製紙原料として使用するリサイクルが可能である。また、誤って投棄され自然界に放置された場合であっても、菌類等により分解されるため、環境への負荷が小さい。さらに、基材が紙であると、繊維由来であるためプラスチック等に比べて耐折強度が高いことから、折り畳みと押し広げを繰り返しても破壊されにくい。
本発明では、基材の坪量は100g/m以上350g/m以下であることが好ましい。基材の坪量が100g/m未満であると、特に基材が紙である場合に、得られる角筒ストローの強度が不十分となり、使用時に折れ曲がる、スムージーなどの粘性の高い飲料を吸引する際に潰れる等の不具合が発生し易くなる。また、基材の坪量が350g/mを超えると、特に基材が紙である場合に、厚さが厚くなり、罫線加工を施しにくい、折り加工をしにくい等の不具合が発生し易くなる。
また、ストローを口に咥えた際にヒトが感じる感触は、基材表面の親水性、平滑性等により大きく異なり、基材の表面の親水性が高いと、唇や舌が基材に吸い付く感じやざらついた感じを受ける。さらに、例えば上質紙を基材として使用した場合では、基材に由来する味も感じる。このため、基材の表面は疎水性または撥水性であることが好ましい。さらに、基材の表面が耐油性または撥水性を備えていると、例えば、ストローの使用者が口紅を付けていた場合であっても、ストローに口紅が転移することなく、ストローの汚れ等を気にせず使用することができる。
本発明における疎水性とは、化学的に水との相互作用が小さく、水に対する親和性が小さい性質をいい、例えば、ポリオレフィンシート、ラミネート紙等の表面は疎水性である。不織布、塗工紙、含浸紙、上質紙等の繊維由来のシート状基材は一般的に親水性であるため、分子内にアルキル基を持つ化合物、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂等の非極性物質等で基材表面を被覆することで、疎水性を付与することが可能である。
また、本発明における撥水性とは、物質の表面に対する水の濡れ性が低い性質をいう。疎水性であると、同時に撥水性であることもあるが、シリカ等の微細な顔料等で基材表面を被覆して、基材表面が物理的に細かな凹凸を有する状態にすることでも、撥水性を付与することが可能である。
基材は、長辺方向と平行に角筒形成用の罫線加工が施される。この際、角筒の各面と接合面とを形成するため、角筒の軸線方向に直交する横断面における頂点の数と同一の本数の罫線を入れる。すなわち、頂点の数が4個であれば、4面と接合面の計5面の領域を形成するために4本の罫線を入れ、頂点の数が6個であれば、6面と接合面の計7面の領域を形成するために6本の罫線を入れる。
角筒形成用の罫線加工の方法は、特に制限されず、公知の罫線加工器を用いて加工することができる。例えば、基材が帯状の場合は、ロール状加圧加工冶具を用いることにより、長辺方向に連続して角筒形成用の罫線を設けることができる。
さらに、必要に応じて長辺方向と直交する方向に罫線加工を施す。この長辺方向と直交する方向への罫線加工は、その工程順は特に問わないが、帯状基材の場合は、角筒形成用の罫線加工を施した後に行なうことが好ましい。
長辺方向と直交する方向の罫線を、1本、または間隔を開けて複数本設け、角筒ストローをこの罫線に沿って折り畳むことにより、角筒ストローを長さが短い状態で収納することができ、紙製の飲料容器等に外枠からはみ出ることなく添付することができる。また、長辺方向と直交する方向に、近接する複数本の罫線を設けて「蛇腹」を形成することにより、多角筒ストローの飲み口の方向を曲げることができる。複数本の罫線を交互に凹凸となるように設けると、「蛇腹」を形成することが容易となるため好ましい。
次いで、幅方向で両端に位置する長辺端面と接合面が重なるように角筒形成用の罫線に沿って折り畳んで平板状に押し潰した状態で加圧接着する。基材は、長辺端面と接合面とが接着されることにより「筒」となる。本発明の製造方法は、折り畳んで平板状に押し潰した状態で加圧接着するため、接合面が強固に接着した角筒を製造することができる。本発明で製造する角筒ストローは、その多角筒の一面が、長辺端面と接合面が接着された重ね合わせ面である。この重ね合わせ面は、他の面よりも厚く剛直なため、この重ね合わせ面を指や口で挟むように保持することにより、吸引時に筒形状を維持することができる。
本発明で製造する角筒ストローの平板状に押し潰した状態での幅は特に制限されないが、コンパクトに収容することができ、飲料用ストローとして適度な太さであるため、この幅が8mm以上25mm以下であることが好ましい。
長辺端面と接合面を接合する方法は特に限定されず、接着剤、溶融接着(ヒートシール)等により接合することができる。
接着剤を用いて接合する場合は、長辺端面と接合面のいずれか、または、両方に接着剤を塗布し、接着剤を塗布した後、または同時に、加圧接着を行う。接着剤は、基材を角筒形成用の罫線に沿って折り畳む前に塗布してもよく、折り畳んだ後に塗布してもよい。
接着剤としては、特に制限されず、市販されているものを用いることができる。例えば、ポリビニルアルコール系接着剤、アクリル共重合系接着剤、エチレン酢酸ビニル共重合系接着剤、ホットメルト接着剤等を用いることができる。ストローは、飲料に用いられるため、臭気や味に影響を与えないことが重要である。そのため、有機溶剤系の接着剤よりも水系あるいは水エマルジョン系の接着剤が好ましい。また、残留モノマーが少ない接着剤や乳化剤を使用しないソープフリーの接着剤が好ましい。また、接合部に残留する水溶性成分が少ないものが好ましく、水等の液体に浸漬した時に接合部が膨潤、溶解しないものが好ましい。特に、ホットメルト接着剤は、乾燥工程が不要であり、製造後に養生期間等を必要としないため作業性が良好であると共に、水に不溶であるため耐水性が良好であり、好ましい。
ホットメルト接着剤の主成分としては、エチレン酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、合成ゴム系樹脂などが例示可能であるが、ポリオレフィンシートやラミネート紙等の疎水性の基材を使用する場合は、ポリオレフィン系樹脂を主成分とするホットメルト接着剤を使用することが好ましい。また、塗工紙、含浸紙、上質紙等の親水性の基材を使用する場合は、エチレン酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂を主成分とするホットメルト接着剤を使用することが好ましい。
溶融接着して接合する場合は、少なくとも一方の面に熱可塑性樹脂層を有する基材を用い、溶融接着のための加熱処理をした後、または同時に、加圧接着を行う。加熱処理は、基材を角筒形成用の罫線に沿って折り畳む前に行ってもよく、折り畳んだ後に行ってもよい。
熱可塑性樹脂としては、融点が95℃〜200℃程度であるポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、生分解性のあるポリ乳酸系樹脂、ポリグルコン酸系樹脂等の熱可塑性樹脂を用いることができる。
この際、両方の面に熱可塑性樹脂層を有する基材を用いることが好ましく、角筒とした際に内面となる側の熱可塑性樹脂の融点が、外面となる側の熱可塑性樹脂の融点よりも10℃以上高いことが好ましい。内面となる側に高融点の熱可塑性樹脂を用いることにより、溶融接着により筒を成形する際の角筒の内面同士の熱融着を防ぐことができ、また、平板状に押し潰した状態で保管する際の角筒内面同士のくっつき(ブロッキング)を防止することができる。内面となる側の熱可塑性樹脂の融点は、外面となる側の熱可塑性樹脂の融点よりも15℃以上高いことがより好ましく、20℃以上高いことがさらに好ましい。
帯状基材の場合は、その後、所定の長さと先端形状となるように断裁する。矩形状基材の場合は、必要に応じて、所定の先端形状となるように断裁する。本発明で製造する角筒ストローの長さは特に制限されず、例えば、8cm以上25cm以下程度が挙げられる。
本発明で製造する角筒ストローの先端形状は限定されず、平板状に押し潰した状態で、長辺方向に対して垂直な方向に断裁することもでき、長辺方向に対して斜め方向に断裁することもでき、その断裁形状は直線状に限定されず、曲線状に断裁することもでき、複数の直線、または曲線を組み合わせた形状に断裁することもできる。また、その両端が同一形状であってもよく、異なる形状であってもよい。
本発明において、角筒ストローを平板状に押し潰した状態で、少なくとも一方の端面を、鋭角を形成するように斜めに断裁することにより、液体紙容器等に形成されているストロー穴に角筒ストローを突き刺しやすくなる。
また、本発明において、角筒ストローを平板状に押し潰した状態で、その先端を、一方の長辺が他方の長辺よりも突出するように断裁することにより、多角筒に広げた際に先端に突出部を設けることができ、この突出部をかき氷等の冷菓等を掬うスプーンとすることもできる。スプーンとして使用するためには、角筒ストローの一方の長辺が、他方の長辺よりも8mm以上突出することが好ましく、この突出する長さが10mm以上であることがより好ましく、12mm以上であることがさらに好ましく、15mm以上であることが最も好ましい。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。
厚さ0.5mm、幅24mmのポリエチレンラミネート紙(融点114℃のポリエチレンによる両面ポリエチレンラミネート)の巻取りを、連続した帯状基材として使用した。
帯状基材を引き出しながら、2本のロール状加圧加工冶具(罫線掛けプレスロール)により、長辺方向に沿って、一方の長辺端面から5mm(罫線1−1)および15mm(罫線1−3)と、10mm(罫線1−2)および20mm(罫線1−4)の位置に、それぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。
抑えロールと折り畳み冶具により罫線1−1に沿って折り畳み、プレスロールで押さえて折り目を付け、続けて、同じく罫線1−3に沿って折り畳み、罫線1−1に沿って折り畳まれた長辺端面の上に重ね、プレスロールで押さえて折り目を付けながら、平板状に押し潰された筒状になるように重ね合わせて板状とした。次いで、重ね合わせ端部に隙間を開けるため冶具を挿入し、一度開いて、罫線1−4と基材端部に挟まれた部分の重ね合わせ面に加熱処理(フレーム処理)を施し、直ちに折り畳み冶具により再び長辺端面と罫線1−1に挟まれた接合部を重ね合わせ、プレスロールでプレスして、長辺端面と接合面を加圧接着し、連続的に平板状に押し潰された多角筒を得た。その後、20cmの長さにロータリーカッターで断裁し、平板状に押し潰された角筒ストローを得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、4辺の長さがいずれも5mmの四角形である多角筒となる。
厚さ0.5mmの耐油耐水紙(キットナンバー1)を長辺250mm×短辺38mmの矩形状に断裁して、基材とした。
罫線加工器により、長辺方向と平行に、一方の長辺端部から8mm(罫線2−1)、16mm(罫線2−2)、24mm(罫線2−3)、32mm(罫線2−4)の位置にそれぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。
次いで、折り器で罫線2−1〜4に沿って折り畳み、接合面に溶融させたエチレン酢酸ビニル共重合体系樹脂を主成分とするホットメルト接着剤を塗布し、直ちに罫線2−2及び罫線2−4に沿って長辺端面と接合面を重ね合わせ、プレスして長辺端面と接合面を加圧接着し、平板状に押し潰された角筒ストローを得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、4辺の長さがいずれも8mmの四角形である多角筒となる。
微小シリカにより表面処理した厚さ0.5mmの撥水耐水紙を長辺200mm×短辺28mmの矩形状に断裁して、基材とした。
罫線加工器により長辺方向と平行に、一方の長辺端部から6mm(罫線3−1)、12mm(罫線3−2)、18mm(罫線3−3)、24mm(罫線3−4)の位置にそれぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。ついで、長辺方向と直交する方向に、一方の短辺端部から35mmの位置から2mm間隔で7本の罫線加工を施した。
次いで、折り器で罫線3−1〜4に沿って折り畳み、接合面に水エマルジョン系のアクリル樹脂系接着剤を塗布し、直ちに罫線3−2及び罫線3−4に沿って長辺端面と接合面を重ね合わせ、プレスして長辺端面と接合面を加圧接着した。ついで、長辺方向との交叉角度が30度となるように一方の端面を斜めに断裁し、平板状に押し潰された角筒ストローを得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、4辺の長さがいずれも6mmの四角形である多角筒となる。この角筒ストローは、一方の端面が斜めに断裁されており、かつ、蛇腹を有している。
坪量110g/mのカップ原紙の多角筒の内面となる側の一面を融点118℃のポリエチレン、多角筒の外面となる側の他面を融点96℃のポリエチレンでラミネートし、長辺250mm×短辺38mmの矩形状に断裁して、基材とした。
罫線加工器により長辺方向と平行に、一方の長辺端部から8mm(罫線4−1)、16mm(罫線4−2)、24mm(罫線4−3)、32mm(罫線4−4)の位置にそれぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。
次いで、折り器で罫線4−1〜4に沿って折り畳み、罫線4−4と基材端部に挟まれた部分の重ね合わせ面に加熱処理(フレーム処理)を施し、直ちに折り畳み冶具により再び長辺端面と罫線4−1に挟まれた接合部を重ね合わせ、プレスロールでプレスして、長辺端面と接合面を加圧接着し、連続的に平板状に押し潰された多角筒を得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、4辺の長さがいずれも8mmの四角形である多角筒となる。
坪量110g/mのカップ原紙の多角筒の内面となる側の一面を融点118℃のポリエチレン、多角筒の外面となる側の他面を融点96℃のポリエチレンでラミネートし、長辺250mm×短辺34mmの矩形状に断裁して、基材とした。
罫線加工器により長辺方向と平行に、一方の長辺端部から5mm(罫線5−1)、10mm(罫線5−2)、15mm(罫線5−3)、20mm(罫線5−4)、25mm(罫線5−5)、30mm(罫線5−6)の位置にそれぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。
次いで、折り器で罫線5−1〜6に沿って折り畳み、罫線5−6と基材端部に挟まれた部分の重ね合わせ面に加熱処理(フレーム処理)を施し、直ちに折り畳み冶具により再び長辺端面と罫線5−1に挟まれた接合部を重ね合わせ、プレスロールでプレスして、長辺端面と接合面を加圧接着し、連続的に平板状に押し潰された多角筒を得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、6辺の長さがいずれも5mmの六角形である多角筒となる。
坪量110g/mのカップ原紙の多角筒の内面となる側の一面を融点118℃のポリエチレン、多角筒の外面となる側の他面を融点96℃のポリエチレンでラミネートし、長辺250mm×短辺34mmの矩形状に断裁して、基材とした。
罫線加工器により長辺方向と平行に、一方の長辺端部から5mm(罫線6−1)、15mm(罫線6−2)、20mm(罫線6−3)、30mm(罫線6−4)の位置にそれぞれ角筒形成用の罫線加工を施した。
次いで、折り器で罫線6−1〜4に沿って折り畳み、罫線6−4と基材端部に挟まれた部分の重ね合わせ面に加熱処理(フレーム処理)を施し、直ちに折り畳み冶具により再び長辺端面と罫線6−1に挟まれた接合部を重ね合わせ、プレスロールでプレスして、長辺端面と接合面を加圧接着し、連続的に平板状に押し潰された多角筒を得た。
得られた角筒ストローは、使用時には、長辺と直交する横断面における断面形状が、対向する2辺の長さが等しい四角形である多角筒となる。

Claims (15)

  1. 基材に、長辺方向と平行に角筒形成用の罫線加工を施し、長辺端面と接合面が重なるように前記罫線に沿って折り畳み、平板状に押し潰した状態で加圧接着することを特徴とする角筒ストローの製造方法。
  2. 前記接合面に接着剤を塗布した後、または同時に、加圧接着することを特徴とする請求項1に記載の角筒ストローの製造方法。
  3. 溶融接着のための加熱処理を行った後、または同時に、加圧接着することを特徴とする請求項1に記載の角筒ストローの製造方法。
  4. 前記基材が連続した帯状であり、前記角筒形成用の罫線加工をロール状加圧加工冶具により連続した長辺方向に沿って施し、加圧接着した後に所定の長さに断裁することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
  5. 前記角筒形成用の罫線加工を施した後に、さらに長辺方向と直交する方向に罫線加工を施すことを特徴とする請求項4に記載の角筒ストローの製造方法。
  6. 所定の長さに断裁した後に、さらにストローの少なくとも一方の端面を斜めに断裁することを特徴とする請求項4または5に記載の角筒ストローの製造方法。
  7. 前記基材が長辺及び短辺が予め所定の寸法に断裁された矩形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
  8. 前記矩形状の基材に、さらに長辺方向と直交する方向に罫線加工を施すことを特徴とする請求項7に記載の角筒ストローの製造方法。
  9. 加圧接着した後に、さらにストローの少なくとも一方の端面を斜めに断裁することを特徴とする請求項7または8に記載の角筒ストローの製造方法。
  10. 前記基材の表面が疎水性または撥水性であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の角筒ストローの製造方法。
  11. 一面が、長辺端面と接合面が接着された重ね合わせ面であり、
    長辺方向と平行な方向に罫線を有し、平板状に押し潰すことが可能であることを特徴とする角筒ストロー。
  12. 長辺方向と直交する横断面における断面形状が、四角形、五角形、または六角形であることを特徴とする請求項11に記載の角筒ストロー。
  13. 長辺方向と直交する方向に折り畳み用の罫線を有することを特徴とする請求項11または12に記載の角筒ストロー。
  14. 蛇腹構造を有することを特徴とする請求項11〜13のいずれかに記載の角筒ストロー。
  15. 少なくとも一方の端面が、長辺方向に対して斜めに断裁されていることを特徴とする請求項11〜14のいずれかに記載の角筒ストロー。
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