JP2006289106A - カーテンレール用スライダー - Google Patents
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Abstract
【課題】カーテンレールの如何なる位置からでも挿入することが容易であり、一旦挿入されると、不慮にレールから外れることがないスライダーを提供することである。
【解決手段】スロット7を備えたチャネル3を有するカーテンレール2用スライダー1であって、当該スライダー1は、カーテン等を吊るすハンガー部材8と、当該ハンガー部材8に設けられており、チャネル3内に滑動することが可能な保持胴体9と、弾性アーム12とからなる。保持胴体9は、その厚みがカーテンレール2のスロット7の幅よりも小さく、その長さがスロット7の幅よりも大きい。保持胴体9は、側面10と当該側面10に対して垂直に配されているスライド面11とを備えており、弾性アーム12は、傾斜して、保持胴体9の側面10に直交する方向に延びており、保持胴体9のスライド面11を越えて位置している自由端部12aを有しており、カーテンレール2のスロット7の幅よりも小さい幅である。
【選択図】図1
【解決手段】スロット7を備えたチャネル3を有するカーテンレール2用スライダー1であって、当該スライダー1は、カーテン等を吊るすハンガー部材8と、当該ハンガー部材8に設けられており、チャネル3内に滑動することが可能な保持胴体9と、弾性アーム12とからなる。保持胴体9は、その厚みがカーテンレール2のスロット7の幅よりも小さく、その長さがスロット7の幅よりも大きい。保持胴体9は、側面10と当該側面10に対して垂直に配されているスライド面11とを備えており、弾性アーム12は、傾斜して、保持胴体9の側面10に直交する方向に延びており、保持胴体9のスライド面11を越えて位置している自由端部12aを有しており、カーテンレール2のスロット7の幅よりも小さい幅である。
【選択図】図1
Description
本発明は、開口スロットを備えた縦方向に延びるチャネルからなるカーテンレールに複数個取り付けて使用するためのいわゆるカーテンレール用スライダーに関するものである。この種のスライダーは、カーテン即ち布地その他の類似材料の生地を吊るすためのハンガー部材を備えている。
従来のカーテンレールスライダーは、カーテンレールの端部又は、特定の位置に特にその目的のために設けられた開口部から取り付ける場合を除いて、カーテンレールにスライダーを取り付けることはできなかった。従って、このタイプのスライダーは、カーテンレールへの組立が困難であったので、実用性に欠けていたのである。
又、従来、一つ以上の弾性的に変形する部分が存在することによってカーテンチャネルに沿ってどの位置からもスライダーを組み込むことができるタイプのカーテンレールスライダーもあった。このタイプのスライダーは、例えば、チャネルの内部に挿入されチャネルの内部でスライドするような構造になっているスライダー部分を例えば斜めに挿入することによって挿着することができるのである。即ち、弾性変形可能部分がチャネルの開口スロットに対してスライダーを斜めに配することによってレールのチャネルの内部に係合することができるスライダーが知られている。(例えば、特許文献1を参照。)
又、カーテンレールへ挿入される際に曲折され、挿入後にカーテンレールのチャネル内部でスライダーをスライドさせるためのスライド面として働くよう弾性的に復帰することができる弾性舌状部によってカーテンレールに斜めに挿入することができるカーテンレール用スライダーも知られている。(例えば、特許文献2を参照。)
更に、チャネルの内側面に沿ってガイドする二つの硬いガイドフランジを設けたカーテンレールスライダーも知られている。このスライダーをカーテンレールに挿入するため、このスライダーは、弾性アームをカーテンレールの外側に押圧しながら、90度だけ回転しなければならない。(例えば、特許文献3を参照。)
特許文献1に示されたスライダーでは、過度にスライダーを引っ張った場合、スライダーに変形が生じ、このため、スライダーがカーテンレールのチャネルから外れる虞があるという問題点があった。
次に、特許文献2に示されたスライダーにおいては、弾性舌状部が存在し、当該弾性舌状部がそれ自体も弾性があるガイドフランジに連結しているので、この種のスライダーは、構造が複雑であった。又、スライダーの比較的肉薄な弾性舌状部がカーテンレール上をスライドするので、全体的な構造が脆弱であるという問題点があった。
また、特許文献3に示されたスライダーにおいては、挿入された後に、弾性アームは変形されたままの状態で残るので、スライダーがレールに沿ってスライドする際、弾性アームとレールの外側面との間にかなりの量の摩擦力が生ずる、このような摩擦によって、スライダーが磨耗するばかりでなく、カーテンの開閉運動も困難になるという問題点があった。
従って、本発明の目的は、従来のカーテンレールスライダーに伴う上記のような問題点を解決することである。
即ち、本発明の目的は、長手方向のチャネルを備えたレール用のカーテンレールスライダーであって、カーテンレールに沿ってどの位置からでも挿入が容易であり、強靭であり、殆ど摩擦を生じることなくスライドし、スライダーが取り付けられているカーテンをたとえカーテンレールに直交する角度で引っ張たとしても、不慮にカーテンレールから外れることがないカーテンレール用スライダーを提供することである。
上記の目的を達成するため、この発明のうち請求項1の発明は、開口スロット7を備えた縦チャネル3を有するカーテンレール用スライダー1であって、当該カーテンレール用スライダーは、カーテン等を吊るすためのハンガー部材8と、当該ハンガー部材8に設けられており、当該縦チャネル3内に滑動することが可能な保持胴体9と、少なくとも一つの弾性アーム12とからなるカーテンレール用スライダー1において、保持胴体9は、その厚みがカーテンレール2の開口スロット7の幅よりも小さく、その長さが開口スロット7の幅よりも大きくなっており、当該保持胴体9は、側面10と当該側面10に対して直交する方向に配されているスライド面11とを備えており、当該弾性アーム12は、傾斜して、当該保持胴体9の側面10に直交する方向に延びており、保持胴体9のスライド面11を越えて位置している自由端部12aを有しており、カーテンレール2の開口スロット7の幅よりも小さい幅であるように形成したカーテンレール用スライダーを主な構成とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、保持胴体9の側面10の夫々の側から対称に延びている二つの弾性アーム12を有しているように形成したカーテンレール用スライダーである。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、保持胴体9とハンガー部材8との間に配された連結部14を有しているように形成したカーテンレール用スライダーである。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、カーテンレール用スライダー1は、保持胴体9とハンガー部材8との間にスライドプレート13を備えているカーテンレール用スライダーである。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、夫々の弾性アーム12は、連結部14に取り付けられているように形成したカーテンレール用スライダーである。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、夫々の弾性アーム12は、スライドプレート13に取り付けられているように形成したカーテンレール用スライダーである。
請求項7記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、保持胴体9のスライド面11は、その端部近傍に、丸みのある縁部を有するように形成したカーテンレール用スライダーである。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、縦チャネル3と当該縦チャネル3に連絡している開口スロット7とを含むカーテンレール2と、当該レール2に沿って往復運動自在であるスライダー1であって、カーテン等を吊るすためのハンガー部材8と、当該ハンガー部材8に設けられ、チャネル3の内部に往復運動自在になっている保持胴体9と、当該保持胴体9に設けられた一対の弾性アーム12とを含むスライダー1とからなるカーテンレールアセンブリーAであって、当該スライダー1は、保持胴体9が開口スロット7と平行であり、開口スロット7を通してチャネル3に挿入することができる第1位置と、保持胴体9が開口スロット7と直交しており、開口スロット7から脱出するのを妨げる第2位置との間で回転可能となっており、スライダー1が第1位置にあるときに、弾性アーム12は、弾性変形することによってチャネル3の外面と接触しており、スライダー1が第2位置に到達したときに、弾性アーム12は、開口スロット7と係合するように形成したカーテンレールアセンブリーである。
請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、保持胴体9は、スライダー1が夫々第2位置及び第1位置に到達した時に、チャネル3の内面との滑動接触に入ったり外れたりするスライド面11を有しているように形成したカーテンレールアセンブリーである。
請求項10記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に加え、弾性アーム12は、スライダー1が第2位置に到達した時に、開口スロット7の縁部間に配されるように形成されたカーテンレールアセンブリーである。
この出願の発明の効果として、カーテンレールの内部のどの位置からでも容易にカーテンレールにスライダーを挿入することができる。
又、一旦弾性アームがスロット内に収容されると、スライダーの回転が妨げられるから、スライダーはもはや回転することができない。従って、スライダーは、チャネル内に確実に保持されており、カーテンレールから不慮に外れることな無いのである。例えば、スライダーが、当該スライダーに取り付けられているカーテンに対して垂直、即ち、直角に引っ張られても外れることがないのである。
従来品においてはそうであった肉薄の弾性アームとは対照的に、本発明のカーテンレールアセンブリーにおいては、スライダーがカーテンレールから引き出されるのを防止する抵抗力を発揮するのは、保持胴体全体であるので、当該抵抗力は、従来品と比べて、一段と改良されたのである。
保持胴体の側面がスロットの軸に対して直交する方向になると直ちに、弾性アームは、その弾性によって、元の変形されていない形状に復帰する。この際、カチッという音が発生し、これによって使用者は、弾性アームがスロット内に挿入されたことを知ることが出来るのである。
又、請求項7の発明は、保持胴体は、少なくとも一つの丸みを持つ部分を備えるように形成しているので、スライダーをカーテンレールに挿入する際、保持胴体を容易に回転することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
ここに添付された図面に示されているように、カーテンレールアセンブリーAは、カーテンレール2と、カーテンレール2に往復運動自在になるように取り付けることになるスライダー1とからなっている。当該カーテンレール2は、矩形断面を有する縦方向に延びるチャネル3を有している。チャネル3は、例えば、部屋の天井に固定されるカーテンレールの壁、即ち上壁4と、二つの対向する側壁5と、底壁6とからなっている。当該底壁6は、二つの対向する側面部分6a,6bとからなり、その間に開口スロット7を形成しており、スライダー1がカーテンレール2に挿入されるとスライダーは、二つの底壁部分6a,6b上をスライドすることになる。
ここに添付された図面に示されているように、カーテンレールアセンブリーAは、カーテンレール2と、カーテンレール2に往復運動自在になるように取り付けることになるスライダー1とからなっている。当該カーテンレール2は、矩形断面を有する縦方向に延びるチャネル3を有している。チャネル3は、例えば、部屋の天井に固定されるカーテンレールの壁、即ち上壁4と、二つの対向する側壁5と、底壁6とからなっている。当該底壁6は、二つの対向する側面部分6a,6bとからなり、その間に開口スロット7を形成しており、スライダー1がカーテンレール2に挿入されるとスライダーは、二つの底壁部分6a,6b上をスライドすることになる。
スライダー1は、ハンガー部材8を備えている。ハンガー部材8は、図示されている例では、閉鎖リングとして示されているが、カーテンその他のカーテン類似の物品を吊るすことができるフックその他の適切な形状であってももちろん良いのである。
スライダー1は、又、概ね平行六面体である保持胴体9を備えている。そして、保持胴体9は、チャネル3の上壁4に面することになる上面15と、相互に平行である二つの対向する側面10と、二つの対向する端面16と、上面15と反対側の下面とを有している。下面の中間には連結部14が突出して設けられている。連結部14の両側にある下面の残りの2つの部分は、スライド面11を構成する。対向する側面10の間で測定された保持胴体9の厚みは、開口スロット7の幅より僅かに小さいのである。保持本体9の厚みはスロット7の幅よりも狭ければよい。これによって、保持本体9は、当該開口スロット7を介してチャネル3内に容易に挿入することができるのである。対向する端面16間で測定された保持胴体9の長さは、開口スロット7の幅よりも大きいのである。
当該スライド面11は、図3に示されている第2位置において、底壁部分6a及び6bの内側面と滑動接触し、これによって、スライド1は、チャネル3の内部に沿ってスライドすることができるのである。スライド面11は、保持胴体9の側面10に対して直交する方向になっている。
当該スライダー1は、保持胴体9が開口スロット7と平行であり、開口スロット7を通してチャネル3に挿入することができる第1位置と、保持胴体9が開口スロット7と直交しており、開口スロット7から脱出するのを妨げる第2位置との間で回転可能となっている。
スライド面11が、添付図面に示されているように、その端部、即ち、スライド面11が該当する端面16と結合するコーナーの近傍で多少丸みがあるか、丸みを持つ縁部をもってもよい。これによって、保持胴体9は、以下に説明するように、スライダーを挿入する際に、容易に回転することができるのである。
図示された例においては、保持胴体9は、当該保持胴体9の夫々の側部に対称的に配されている2つの弾性アーム12を設けている。これらの二つの弾性アーム12は、図示された例においては、約45度の角度で傾斜している。これら二つのアーム12は、一端において、スライダー1に連結されており、スライダープレート13に取り付けられている。スライダープレート13と保持胴体9との間には、連結部14が配されている。弾性アーム12の夫々の自由端部12aは、スライドプレート13に取り付けられた端部から保持胴体9の夫々の側において拡開して延びており、弾性アーム12が荷重を受けていないときは、保持胴体9のスライド面11を超えた位置に配されている。このことは、図1において特に見ることができる。そして、図1において、弾性アーム12の自由端部12aは、スライド面11のレベルよりも上に配されているように見える。
これらの傾斜した弾性アーム12は、保持胴体9の夫々の側から、保持胴体9の側面10に対して直交する方向に延びている。
次に、スライダー1をカーテンレール2に挿入する操作について説明する。
図1は、スライダー1が、カーテンレール2にまだ挿入されていない状態を示している。スライダー1が第1位置につくと、スライダー1は、開口スロット7を通してチャネル3内に押入される。保持胴体9の厚みが開口スロット7の幅よりも小さいので、保持胴体9は、スロット7を通過することができるのである。この際、二つの弾性アーム12の自由端部12aが、先ず、カーテンレールの二つの底壁部分6a,6bの外面と接触する。この時点では、スライダー1は如何なる回転もできないのである。なぜならば、保持胴体9の平行四辺形の形状がこのような回転を妨げるからである。即ち、保持胴体9の断面の長さは、例えば図3において見ることができるようにスロット7の幅よりも大きいからである。
図1は、スライダー1が、カーテンレール2にまだ挿入されていない状態を示している。スライダー1が第1位置につくと、スライダー1は、開口スロット7を通してチャネル3内に押入される。保持胴体9の厚みが開口スロット7の幅よりも小さいので、保持胴体9は、スロット7を通過することができるのである。この際、二つの弾性アーム12の自由端部12aが、先ず、カーテンレールの二つの底壁部分6a,6bの外面と接触する。この時点では、スライダー1は如何なる回転もできないのである。なぜならば、保持胴体9の平行四辺形の形状がこのような回転を妨げるからである。即ち、保持胴体9の断面の長さは、例えば図3において見ることができるようにスロット7の幅よりも大きいからである。
このようなスライダー1をカーテンレール2のチャネル3内に挿入するためには、当該チャネル3内にスライダー1の保持胴体9を押入しさえすれば良いのである。このようにすれば、弾性アーム12は、カーテンレール2のスロット7の外縁部に対して弾性的に変形することができる。保持胴体9の厚みは、チャネル3の開口スロット7の幅よりも僅かに小さいので、保持胴体9自体は、チャネル3内に挿入することができるのである。スライド面11がスロット7の内面と一旦同一レベルになった後、スライダー1を自らを軸として90度回転させる。
図面を参照して詳しく説明すると、スライダー1がチャネル3の中に更に係合すると、図2で示されているように、二つの弾性アーム12が変形して曲折する。図2に示された位置において、弾性アーム12の変形はまだ完了しておらず、保持胴体9のスライド面11は、壁部分6a,6bの内面の上に来るまで上昇していないのである。従って、この位置においては、スライダー1を回転させることはまだ出来ないである。なぜならば、保持胴体9が平行四辺形の形状がこのような回転を妨げるからである。
スライダー1がチャネル3の中に更に深く挿入されると、連結部14に与えられた寸法によって、スライド面11は、壁部分6a,6bの内面の上になるまで上昇する。一旦この高さに到達すると、スライダー1は、90度の角度だけ簡単に回転することができ、これによって、図3に示された第2位置につくことが出来る。スライダー1がこのように回転する間、2つの弾性アーム12は変形した状態のまま2つの壁部分6a,6bの外面上を摩擦接触しながら滑動する。そして、スライダー1は、二つの弾性アーム12が縦スロット7と一直線上になるまで回転する。図3に示されているように、二つの弾性アーム12の幅がスロット7の幅よりも小さいので、スライダーの回転が完了し、保持胴体9の側面10がスロット7の軸に対して直交する方向に来ると、換言すると、二つの弾性アーム12が縦スロット7と一直線上になると直ちに、2つの弾性アーム12はその弾性によって元の変形されていない形状に復帰し、スロット7内に挿入されるのである。この瞬間、カチッという音が発生する、このカチッという音の発生は、弾性アームが変形していない元の形状への復帰運動に対応している。使用者はこの音によって、弾性アーム12がスロット7内に挿入されたことを知るのである。図3に示されているように、弾性アーム12の幅は、スロット7の幅よりも僅かに小さいことが好ましい。
二つの弾性アーム12がこのような構成になっているので、又、二つの弾性アーム12の自由端部12aがスライド面11を越えて位置しているので、二つの弾性アーム12の自由端部12aは、チャネル3のに内部に入るのである。図3及び図4に示されているように、弾性アーム12の縁部がスロット7の縁部、即ち、レール2の底壁部分6a,6bと接触しているので、弾性アーム12は、スライダー1が新たに回転するのを妨げるのである。
このようにして、スライダー1は、カーテンレール2内に挿入される。第2位置において、スライダー1は、スライド面11をカーテンレール2の底壁部分6a及び6bの内面と滑動接触しながら、チャネル3の内部に沿って滑動することができるので、保持胴体9がチャネル3から外れることが防止される。他方、スライドプレート13は、縦スロット7の縁部に沿って、壁部分6a及び6bの外面と滑動接触しているのである。
カーテンレール2へのスライダー1の挿入は、カーテンレール2の内部のどの位置からでも可能である。従来品においてはそうであった肉薄の弾性アームとは対照的に、本発明のカーテンレールアセンブリーAにおいては、スライダー1がカーテンレール2から引き出されるのを防止する抵抗力を発揮するのは、保持胴体9全体であるので、当該抵抗力は、一段と改良されたのである。
一旦弾性アーム12がスロット7内に収容されると、スライダー1は、もはや回転することができないのである。なぜならば、弾性アーム12の一部がスロット7内にあり、これによって、スライダー1の回転が妨げられるからである。従って、スライダー1は、チャネル3内に確実に保持されており、カーテンレール2から不慮に外れることな無いのである。
スライダー1は、カーテンレール2のチャネル3内に容易に挿入することができる。そして、一旦スライダー1がチャネル3内に挿入されると、例えば、スライダー1を、当該スライダー1に取り付けられているカーテンに対して垂直、即ち、直角に引っ張る事によって取り外すことができないのである。当然、スライダー1を外すことができるようにするため、カーテンレール2は、スロット7の一部が拡大している領域を有していてもよい。
スライダー1の回転が、弾性アーム12によって防止されているので、スライダー1がレールから外れることが確実に防止されるのである。
図示されている例は、二つの対称的に配された弾性アーム12を備えたスライダー1を示しているけれども、単一の弾性アームを設けるような構成にしてもよいのである。
スライダー1は、ポリエステル等の合成樹脂材料を成型して作ることも出来る。そして、スライダー1の全ての部分が成型されるのである。弾性アーム12の構成部分の厚みは、要求に応じた弾性を弾性アーム12に付与するように適切に選択されるべきである。
明細書には、いくつかの具体的な実施態様を記載しているけれども、これらの実施態様は、発明の範囲を限定するように解釈すべきではなく、本発明の好ましい実施態様のいくつかを単に例示していると解釈すべきである。
従って、本発明の範囲は、ここに記載された実施態様によるよりも、むしろ、明細書に添付された特許請求の範囲及びその法的均等物によって判断すべきである。
本発明は、長手方向のチャネルを備えたカーテンレールに沿ったいかなる位置からでも当該カーテンレールに取り例けることができるカーテンレールスライダーに利用することができる。
A…カーテンレールアセンブリー、1…スライダー、2…カーテンレール、3…チャネル、4…上壁、5…側壁、6…底壁、6a,6b…底壁部分、7…開口スロット、8…ハンガー部材、9…保持胴体、10…側面、11…スライド面、12…弾性アーム、12a…自由端部、13…スライドプレート、14…連結部、15…上面、16…端面
Claims (10)
- 開口スロット(7)を備えた縦チャネル(3)を有するカーテンレール用スライダー(1)であって、当該カーテンレール用スライダーは、カーテン等を吊るすためのハンガー部材(8)と、当該ハンガー部材(8)に設けられており、当該縦チャネル(3)内に滑動することが可能な保持胴体(9)と、少なくとも一つの弾性アーム(12)とからなるカーテンレール用スライダー(1)において、保持胴体(9)は、その厚みがカーテンレール(2)の開口スロット(7)の幅よりも小さく、その長さが開口スロット(7)の幅よりも大きくなっており、当該保持胴体(9)は、側面(10)と当該側面(10)に対して直交する方向に配されているスライド面(11)とを備えており、当該弾性アーム(12)は、傾斜して、当該保持胴体(9)の側面(10)に直交する方向に延びており、保持胴体(9)のスライド面(11)を越えて位置している自由端部(12a)を有しており、カーテンレール(2)の開口スロット(7)の幅よりも小さい幅であることを特徴とする前記カーテンレール用スライダー。
- 保持胴体(9)の側面(10)の夫々の側から対称に延びている二つの弾性アーム(12)を有していることを特徴とする請求項1に記載のカーテンレール用スライダー。
- 保持胴体(9)とハンガー部材(8)との間に配された連結部(14)を有していることを特徴とする請求項1に記載のカーテンレール用スライダー。
- カーテンレール用スライダー(1)は、保持胴体(9)とハンガー部材(8)との間にスライドプレート(13)を備えていることを特徴とする請求項1に記載のカーテンレール用スライダー。
- 夫々の弾性アーム(12)は、連結部(14)に取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のカーテンレール用スライダー。
- 夫々の弾性アーム(12)は、スライドプレート(13)に取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のカーテンレール用スライダー。
- 保持胴体(9)のスライド面(11)は、その端部近傍に、丸みのある縁部を有することを特徴とする先行する請求項のいずれか一つに記載のカーテンレール用スライダー。
- 縦チャネル(3)と当該縦チャネル(3)に連絡している開口スロット(7)とを含むカーテンレール(2)と、当該レール(2)に沿って往復運動自在であるスライダー(1)であって、カーテン等を吊るすためのハンガー部材(8)と、当該ハンガー部材(8)に設けられ、チャネル(3)の内部に往復運動自在になっている保持胴体(9)と、当該保持胴体(9)に設けられた一対の弾性アーム(12)とを含むスライダー(1)とからなるカーテンレールアセンブリー(A)であって、当該スライダー(1)は、保持胴体(9)が開口スロット(7)と平行であり、開口スロット(7)を通してチャネル(3)に挿入することができる第1位置と、保持胴体(9)が開口スロット(7)と直交しており、開口スロット(7)から脱出するのを妨げる第2位置との間で回転可能となっており、スライダー(1)が第1位置にあるときに、弾性アーム(12)は、弾性変形することによってチャネル(3)の外面と接触しており、スライダー(1)が第2位置に到達したときに、弾性アーム(12)は、開口スロット(7)と係合することを特徴とするカーテンレールアセンブリー。
- 保持胴体(9)は、スライダー(1)が夫々第2位置及び第1位置に到達した時に、チャネル(3)の内面との滑動接触に入ったり外れたりするスライド面(11)を有していることを特徴とする請求項8に記載されたカーテンレールアセンブリー。
- 弾性アーム(12)は、スライダー(1)が第2位置に到達した時に、開口スロット(7)の縁部間に配されることを特徴とする請求項8に記載されたカーテンレールアセンブリー。
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