JP2006287900A - 通信用半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高利得増幅回路のフィルタ特性が製造プロセスによってばらついてもキャリブレーションにより補正することができる受信回路を内蔵した通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供する。
【解決手段】 複数のロウパスフィルタ(LPF)と利得可変な増幅回路(PGA)が直列に多段接続されてなる直列信号処理回路(高利得増幅回路220)を内蔵した通信用半導体集積回路(高周波IC)において、上記直列信号処理回路を構成するロウパスフィルタの容量として、複数の容量素子とこれらの容量素子とそれぞれ直列に接続されたスイッチ素子とからなる可変容量回路を設け、例えば電源投入時に基準となるクロック信号を、上記ロウパスフィルタを含む回路に入れて回路の遅延時間が設計値に対してどの程度ずれているか判定して、遅延時間のずれが最小となるように上記可変容量回路のスイッチ素子のオン、オフ状態を設定するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数のロウパスフィルタと利得可変な増幅回路が直列に多段接続されてなる高利得増幅回路におけるロウパスフィルタのキャリブレーション技術に関し、例えば携帯電話機等の無線通信装置に搭載されて高周波の受信信号を増幅する高利得増幅回路を内蔵した通信用半導体集積回路に適用して有効な技術に関する。
自動車電話機、携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)においては、ノイズや不要周波数の信号を除去しながら微弱な受信信号をベースバンド回路が処理可能な所定のレベルまで増幅するため、複数のロウパスフィルタと利得可変アンプが直列に多段接続されてなる高利得増幅回路が用いられている。
携帯電話機のような無線通信システムにおいては、高周波の受信信号を音声周波数帯のベースバンド信号にダウンコンバートしたり直交復調を行なってI,Q信号に分離しさらにベースバンド回路に適したレベルまで信号を増幅したりする受信回路が設けられている。かかる受信回路の特性に関しては、妨害波のレベルを抑えるとともに受信信号の歪を小さくすることが要求される。
また、近年のGSM方式等の携帯電話機においては、搬送波の位相成分を変調するGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift keying)変調モードの他に、搬送波の位相成分と振幅成分を変調する3π/8rotating8−PSK(Phase Shift Keying)変調モードを有するEDGE(Enhanced Data Rates for GMS Evolution)と呼ばれるモードを備え、変調モードを切り替えて通信を行なえるようにしたシステムが実用化されつつある。
さらに、GSM方式とW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式等の複数の方式による無線通信が可能なマルチモードの携帯電話機の開発が行なわれている。かかる無線通信装置に用いられる受信回路には、GSM方式のみに対応可能な装置に比べて、より受信信号の歪や妨害波の抑制特性に関して厳しい条件が要求される。なお、従来、高利得増幅回路に関しては、受信信号の歪を小さくするため利得可変アンプのDCオフセットをキャンセルするようにした発明が提案されている(特許文献1)。
特開2004−015409号
無線通信装置の受信回路のフィルタ特性のばらつきにより復調された実際の信号と理想的な信号との誤差の大きさを示す尺度としてEVM(Error Vector Magnitude)があり、このEVM値が大きくなるとビットエラーレートが悪化し、受信感度が低下する。EDGEモードにおける位相変調と振幅変調に対応した受信回路のフィルタには、以下のような特性が要求される。
すなわち、従来のGSM方式においては位相変調(GSMK変調モード)のみであったのに加え、位相変調と振幅変調を同時に行う変調方式(EDGEモード)も加わるため、通過帯域での振幅変動に対してEVMの値が小さくフラットなフィルタ特性(Amplitude Errorが小さいこと)が要求される。図10に、本発明を適用する前の高利得増幅回路について行なったシミュレーションによるフィルタ特性の測定結果を、また図11には通過帯域でのAmplitude Error対EVMの測定結果を示す。
図10において、符号Aで示されているのは設計値のフィルタ特性、符号B1,B2は製造ばらつきでロウパスフィルタの抵抗素子の抵抗値と容量素子の容量値との積RCが設計値から±20%ずれたときのフィルタ特性である。図11の横軸の"Amplitude Error"は、図10のフィルタ特性AとB1またはB2との差に相当する値である。図11より、周波数が通過帯域内の60kHz近傍のときにEVMの"Amplitude Error"に対する感度がもっとも大きくなることが分かる。従って、通過帯域でEVMの値が小さくフラットなフィルタ特性を得るには、RC積のばらつきを小さくすることが重要であることが分かる。なお、EVMが悪化したときにどの程度ビットエラーレートが悪化するかは使用するベースバンド回路の性能にも依存する。
また、EDGEモードにおいては、位相変調と振幅変調を同時に行う為、位相変調のみのGMSK変調モードの場合に比較して信号のピークが約3dB増加し、また位相の違う2つの波が合成されると相互作用により強め合ったり弱め合ったりするフェーディングという作用が生じることによって信号強度が約8dB増加するため、従来の位相変調のみの場合と比較して高利得増幅回路に要求される通過帯域におけるフィルタ特性のバラツキはより小さく、また妨害波の抑圧度はよりも大きいことが要求される。今後、ベースバンド回路の低電圧化により、高利得増幅回路の後段に設けられるAD変換回路のダイナミックレンジは小さくなると予想されるが、そうなるとフィルタ特性の製造ばらつきによるEVM値を改善しないとビットエラーレートが悪化するおそれが高くなる。
この発明の目的は、受信信号を処理する高利得増幅回路のフィルタ特性が製造プロセスによってばらついたとしてもキャリブレーションにより補正することができる通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
この発明の他の目的は、EVM値が良好でありEDGEモードによる通信の際のビットエラーレートを向上させることができる受信回路を内蔵した通信用半導体集積回路(高周波IC)を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、複数のロウパスフィルタと複数の利得可変増幅回路が交互に直列に多段接続されてなる直列信号処理回路(高利得増幅回路)を内蔵した通信用半導体集積回路(高周波IC)において、上記直列信号処理回路を構成するロウパスフィルタの容量として、複数の容量素子およびこれらの容量素子とそれぞれ直列に接続されたスイッチ素子からなる可変容量回路を設け、例えば電源投入時に基準となるクロック信号を、上記ロウパスフィルタを含む回路に入れて回路の遅延時間が設計値に対してどの程度ずれているかを判定して、遅延時間のずれが最小となるように上記可変容量回路のスイッチ素子のオン、オフ状態を設定するようにしたものである。
上記した手段によれば、製造プロセスでフィルタの容量素子の容量値がばらついたとしても可変容量回路により遅延時間のずれが最小となるように容量値が調整されるため、フィルタの周波数特性のばらつきを小さくすることができ、これによって受信信号に含まれる妨害波の抑圧度が大きくなりEVM値を改善することができる。
ここで、望ましくは、上記ロウパスフィルタとして2以上の容量を含む形式のフィルタを用いる場合には、それぞれの容量を、複数の容量素子とスイッチ素子とからなる可変容量回路で構成し、共通の制御信号で各可変容量回路のスイッチ素子のオン、オフ状態が同じになるように設定して容量値を調整する。これにより、別々にスイッチ素子の制御信号を生成する回路を設ける場合に比べて回路規模の増大を抑えることができる。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、受信信号を処理する高利得増幅回路のフィルタ特性が製造プロセスによってばらついたとしてもキャリブレーションに補正することができ、EVM値が良好でEDGEモードによる通信の際のビットエラーレートを向上させることができる受信回路を内蔵した通信用半導体集積回路(高周波IC)を実現することができる。
次に、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1には、本発明に係る高利得増幅回路(PGA)の一実施例とそれを適用した高周波信号の受信回路の構成例が示されている。図1において、一点鎖線Aで囲まれている回路は単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に半導体集積回路として形成される。
この実施例の受信回路は、アンテナにより受信された受信信号を増幅するロウノイズアンプ210と、高周波発振回路(RFVCO)262で生成された局部発振信号φRFを分周し互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路211と、ロウノイズアンプ210で増幅された受信信号に分周移相回路211で生成された直交信号をミキシングすることにより音声周波数帯のI信号とQ信号の復調およびダウンコンバートを行なうミキサ回路212a,212bと、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅して図外のベースバンド回路(LSI)へ出力する共通の高利得増幅部220A,220Bと、高利得増幅部220A,220Bの利得制御アンプPGAの入力DCオフセットをキャンセルするためのオフセットキャンセル回路213と、高利得増幅部220A,220BのロウパスフィルタLPFの容量ばらつきを補正するキャリブレーション回路214、受信回路全体を制御するコントロールロジック(制御回路)260などからなる。
本実施例の受信回路は、このキャリブレーション回路214を設けた点に特徴を有する。オフセットキャンセル回路213は、例えば本出願人が先に出願した特開2004−015409号公報に開示されているオフセットキャンセル回路と同様な回路を用いることができる一方、本発明のキャリブレーション回路とは切り離して別々に適用することができるので、オフセットキャンセル回路213の詳しい構成については図示を省略する。
高利得増幅部220Aは、複数のロウパスフィルタLPF11,LPF12,LPF13,LPF14と利得制御アンプPGA11,PGA12,PGA13とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP1が接続された構成を有しており、復調されたI信号を、不要波を除去しつつ所定の振幅レベルまで増幅する。高利得増幅部220Bも同様に、複数のロウパスフィルタLPF21,LPF22,LPF23,LPF24と利得制御アンプPGA21,PGA22,PGA23とが交互に直列形態に接続され、最終段にアンプAMP2が接続された構成を有しており、復調されたQ信号を所定の振幅レベルまで増幅する。
オフセットキャンセル回路213は、図示しないが、各利得制御アンプPGA11〜PGA23に対応して設けられ入力端子間を短絡した状態におけるそれらの出力電位差をディジタル信号に変換するA/D変換回路(ADC)と、これらのA/D変換回路による変換結果に基づき、対応する利得制御アンプPGA11〜PGA23の出力のDCオフセットを「0」とするような入力オフセット電圧を生成し差動入力に対して与えるD/A変換回路(DAC)と、これらのA/D変換回路(ADC)とD/A変換回路(DAC)を制御してオフセットキャンセル動作を行なわせる制御回路などから構成される。
図2にキャリブレーション回路214の具体的な構成例が、また図3にはロウパスフィルタの具体例が示されている。本実施例では、初段のロウパスフィルタLPF11,LPF21として図3(A)に示すような1次のRCフィルタが用いられ、2段目〜4段目のロウパスフィルタLPF12〜LPF14,LPF22〜LPF24として図3(B)に示すような2次のサレンキー形フィルタが用いられている。
図3(A)に示す1次のRCフィルタは、カットオフ周波数fcが、fc=1/2πRCで表わされるようなフィルタ特性を有し、図3(B)に示す2次のサレンキー形フィルタは、fc=1/2π√(R1・R2・C1・C2)、Q=√(R1・R2・C1・C2)/(1−A)・R1・C2+C1・(R1+R2)で表わされるようなフィルタ特性を有する。図2のキャリブレーション回路214に用いられるロウパスフィルタは、図3(A),(B)のように、容量素子C,C1,C2としてそれぞれ容量値が可変な素子を用いて、素子の製造ばらつきを調整できるように構成されている。
キャリブレーション回路214は、基準となるクロック信号CLK0を初段のロウパスフィルタLPF11に入力するシングル入力−差動出力型のアンプAMP11と、基準クロック信号CLK0を高利得増幅回路の遅延時間に相当する時間(例えば5μ秒)だけ遅延させるディジタル位相シフト回路DPSと、該シフト回路の出力信号の振幅を制限して波形整形するリミッタ回路LMT1と、最終段のロウパスフィルタLPF14を通過した信号の振幅を制限して波形整形するリミッタ回路LMT2と、該リミッタ回路LMT2の出力をデータ入力端子に受け前記リミッタ回路LMT1の出力をクロック端子に受けてラッチ動作するD型フリップフロップD−FFと、制御コードを保持するレジスタREGと、制御コードをデコードしてスイッチ素子の切替え制御信号を生成するデコーダDECから構成されている。
そして、上記フリップフロップD−FFの出力がコントロールロジック260へ供給され、コントロールロジック260はリミッタ回路LMT1の出力とLMT2の出力のどちらの位相が早いか判定して、その判定結果に応じてロウパスフィルタLPF11〜LPF14,LPF21〜LPF24内の可変容量回路の容量値を切り替える制御コードを生成し、上記レジスタREGに設定するように構成されている。
図4には、1〜4段目に使用されるロウパスフィルタLPF11〜LPF14,LPF21〜LPF24のうち1段目と2段目のフィルタの具体的な回路例が示されている。本実施例では、3段目と4段目のフィルタは2段目と同一構成のフィルタであるので、図示を省略する。
この実施例の高利得増幅回路は、互いに位相が180度ずれた差動の信号I,/I(Q,/Q)として増幅処理するため、各フィルタには一対の入力端子INt,INbと一対の出力端子OUTt,OUTbが設けられ、正相側の入力端子INtと出力端子OUTtとの間には、1段目のフィルタの抵抗Rtと2段目のフィルタの抵抗R1t,R2tおよびトランジスタ増幅回路TACtが直列に接続されている。また、逆相側の入力端子INbと出力端子OUTbとの間には、1段目のフィルタの抵抗Rbと2段目のフィルタの抵抗R1b,R2bとトランジスタ増幅回路TACbが直列に接続されている。
本実施例では、トランジスタ増幅回路TACt,TACbとして、バイポーラトランジスタからなるエミッタフォロワを用いているが、差動増幅回路を用いてもよい。その場合、反転入力端子には出力電圧をフィードバックしてボルテージフォロワとして動作させるように構成する。
図3(A)に示されている可変容量Cに相当する容量回路C’は、それぞれ複数の容量素子C0,C1,C2,C3,C4と、これらの容量素子のうちC1〜C4と直列に接続されたスイッチ素子SW1,SW2,SW3,SW4とから構成されている。特に制限されるものでないが、容量C0〜C4はそれぞれ2のn乗の重みを持つように形成され、C0+C4が製造ばらつきによるRC積ばらつき0%の場合に設計値の容量となる。容量C0は設計値の80%の容量値となっており、C1はC0の1/32(設計値の2.5%)、C2はC0の1/16(設計値の5%)、C3はC0の1/8(設計値の10%)、C4はC0の1/4(設計値の20%)、の容量値を持つように設計される。
スイッチSW1〜SW4は前記デコーダDECの出力(容量補正ビット)によってオンまたはオフ状態にされて、オンされたスイッチに接続されている容量とC0との合成容量値がトータルの容量値とされ、これによって製造ばらつきが−20.0〜+17.5%の範囲に対して、2.5%刻みで容量の補正を行なえるようになっている。
図3(B)に示されている可変容量C1に相当する容量回路C1’は、トランジスタ増幅回路TACt,TACbの入力端子間に接続された複数の容量素子C10,C11,C12,C13,C14と、これらの容量素子のうちC11〜C14と直列のスイッチ素子SW11,SW12,SW13,SW14とから構成されている。特に制限されるものでないが、容量回路C’と同様に、容量C10〜C14はそれぞれ2のn乗の重みを持つように形成されている。すなわち、本実施例の場合は、一番小さな容量のC21が2の0乗の重み係数を与えられ、C22が2の1乗、C23が2の2乗で、C24が2の3乗で、C20が2の5乗の重みをそれぞれ設定されている(n=0,1,2,4,5)。ただし、本発明はこの数値に限定されない。
スイッチSW11〜SW14は前記デコーダDECの出力によってSW1〜SW4と同様にオンまたはオフ状態にされ、オンされたスイッチに接続されている容量とC10との合成容量値がトータルの容量値とされ、これによって製造ばらつきが−20.0〜+17.5%の範囲に対して、2.5%刻みで容量の補正を行なえるようになる。
スイッチSW11〜SW14とSW1〜SW4は別々にオン/オフ状態を設定しても良いが、同一の半導体チップ内ではチップ上の各容量素子は同じようにばらつくので、同じデコーダの出力でスイッチSW11〜SW14とスイッチSW1〜SW4のオン/オフ状態を設定したとしても、容量値のばらつきをそれぞれ減らす方向に設定を行なうことができる。さらに、この実施例のフィルタにおいては、後述のキャリブレーション方式によって、フィルタを構成する素子のうち抵抗がばらついたとしてもRC積として容量C’,C2t’,C2b’,C1’を調整することでばらつきを補正できるようになっている。
図3(B)に示されている可変容量C2に相当する容量回路C2t’,C2b’は、それぞれ複数の容量素子C20,C21,C22,C23,C24と、これらの容量素子のうちC21〜C24と直列に接続されたスイッチ素子SW21,SW22,SW23,SW24とから構成されている。特に制限されるものでないが、容量C20〜C24はそれぞれ2のn乗の重みを持つように形成され、C20+C24が製造ばらつきによるRC積ばらつき0%の場合に設計値の容量となる。容量C20は設計値の80%の容量値となっており、C21はC20の1/32(設計値の2.5%)、C22はC20の1/16(設計値の5%)、C23はC20の1/8(設計値の10%)、C24はC20の1/4(設計値の20%)、の容量値を持つように設計される。
スイッチSW21〜SW24は前記デコーダDECの出力によってSW11〜SW14と同様にオンまたはオフ状態にされて、オンされたスイッチに接続されている容量とC20との合成容量値がトータルの容量値とされ、これによって製造ばらつきが−20.0〜+17.5%の範囲に対して、2.5%刻みで容量の補正を行なえるようになっている。
次に、本実施例の高利得増幅回路におけるロウパスフィルタのキャリブレーションの手順を、図5のフローチャートおよび図6のタイミングチャートを用いて説明する。本実施例では、キャリブレーションは、コントロールロジック260によって電源投入時に1回だけ行なうようにされている。以下に説明するように、本実施例では、いわゆる2分探査法で最適な容量値を設定するようにキャリブレーションが行なわれる(図7参照)。
図5に示されているように、電源投入(ステップS1)後に、例えばベースバンド回路からキャリブレーション開始を指示するコマンドをコントロールロジック260が受ける(ステップS2)と、本キャリブレーションを開始し、まず前段のミキサ212a,212bと高利得増幅部220A,220Bを活性化させる(ステップS3)。ただし、このとき、ロウノイズアンプ210は動作を停止させておく。次に、基準クロックCLK0をキャリブレーション回路214へ供給するとともに、各ロウパスフィルタを初期状態に設定する(ステップS4,S5)。具体的には、各フィルタ内の可変容量の容量値が設計中心の値となるように、図4のスイッチSW4,SW14,SW24をオン状態にさせ、他のスイッチはオフ状態にさせる。
それから、ステップS6でクロック遅延検出出力すなわちフリップフロップD−FFの出力を読み込んで、ハイレベルか否かを判定する(ステップS7)。ここで、判定結果が"No"つまり検出出力がロウレベルのときは、図6のタイミングT1のように、図2のキャリブレーション回路において位相シフト回路DPSを通過したクロックの位相の方がフィルタLPF11〜LPF14を通過したクロックの位相よりも早いということである。
そこで、この場合には、次のステップS8で4回目の判定か否か判断し、4回目でないときはステップS9に進みフィルタ回路の内の容量の値を調整範囲でコントロールロジック260は(前述したようにこの実施例では−20.0〜+17.5%)容量補正ビットが1/2(3-)だけ小さな値になる様に設定し、これに従いスイッチSW1〜SW4,SW11〜SW14,SW21〜SW24は切替えられる。具体的には、1回目の判定の後では設計中心の容量値よりも−10%小さい値である。mは図7の表の補正ビットの値を示す。図7の補正ビットの値は、補正する容量値に対応しており、上記補正ビットはコントロールロジック(260)で生成されレジスタ(REG)を経由してデコーダ(DEC)に供給され、上記デコーダは上記補正ビットに対応した容量値を選択するようにスイッチを開閉する。
しかる後、ステップS6へ戻って、上記手順を繰り返す。2回目の判定後にもステップS9へ来ると、フィルタ回路内の容量値が設計中心の容量値よりも−15%小さい値に設定される。3回目の判定後にもステップS9へ来ると、フィルタ回路内の容量値が設計中心の容量値よりも−17.5%小さい値に設定される。さらに、ステップS7の4回目の判定でも"No"と判定されてステップS8へ来ると、ステップS10へ移行して、フィルタ回路内の容量値が調整範囲の最小値である設計中心よりも−20%小さい値に設定される。
一方、ステップS7での判定結果が"Yes"つまり検出出力がハイレベルのときは、図6のタイミングT2のように、位相シフト回路DPSを通過したクロックの位相の方がフィルタLPF11〜LPF14を通過したクロックの位相よりも遅いということである。そこで、この場合には、次のステップS11で4回目の判定か否か判断し、4回目でないときはステップS12に進みフィルタ回路の内の容量の値を調整範囲でコントロールロジック260は(前述したようにこの実施例では−20.0〜+17.5%)容量補正ビットが1/2(3-n)だけ大きな値になる様に設定し、これに従いスイッチSW1〜SW4,SW11〜SW14,SW21〜SW24は切替えられる。具体的には、1回目の判定の後では設計中心の容量値よりも+10%大きな値である。
しかる後、ステップS6へ戻って、上記手順を繰り返す。2回目の判定後にもステップS11へ来ると、フィルタ回路内の容量値が設計中心の容量値よりも+15%大きい値に設定される。3回目の判定後にもステップS11へ来ると、フィルタ回路内の容量値が設計中心の容量値よりも+17.5%大きい値に設定される。さらに、ステップS7の4回目の判定でも"No"と判定されてステップS11へ来ると、ステップS13へ移行して、ステップS11で選択されたフィルタ回路内の容量値が調整範囲の最大値である設計中心よりも+17.5%大きい値を保持する。
以上、ステップS7の判定で連続して"No"または"Yes"を繰り返した場合を説明したが、ステップS7の判定で "No"と"Yes"が交互に生じた場合には、その順序に応じて図7の右端欄の17.5%,15%,12.5%,10%,7.5%,5%,2.5%,0%,−2.5%,−5%,−7.5%,−10%,−12.5%,−15%,−17.5%のいずれかの値に設定される。以上のようにして、フィルタ回路内の容量値が設定されると、ステップS14へ移行してキャリブレーション回路214への基準クロックCLK0の供給が遮断され、高利得増幅部220A,220Bおよびミキサ212a,212bの動作が停止されてキャリブレーションが終了する(ステップS15)。
キャリブレーションが終了すると、次のキャリブレーションが行われるまでは、補正ビット値の値はレジスタに保持され、スイッチの開閉状態も保持される。
次に、各ロウパスフィルタLPF11〜LPF14,LPF21〜LPF24の特性の決定の仕方を簡単に説明する。
GSM方式の無線通信装置を設計する場合、希望波に対して妨害波をどのレベル以下まで抑えるべきはGSMの規格によって規定されている。また、受信すべき入力信号の最小レベルもGSMの規格によって規定されている。一方、受信信号のアップコンバートおよび復調を行なう高周波ICに対してベースバンド回路が要求する出力レベルは、一般的には50mVppのものが多いが、この値は使用するベースバンドLSIによって異なっている。よって、受信回路に要求されるゲインはベースバンドLSIによって異なり、例えば図1の受信回路では、初段のロウノイズアンプ210から最終段のアンプAMP1,AMP2の出力端までの間に、GSMの規格によって規定されている最小レベルの入力信号をベースバンド回路が要求するレベルまで増幅してやる必要がある。
実際の設計では、全体のバランスを考えてロウノイズアンプ210、ミキサ212、高利得増幅部220A,220Bの3段の利得制御アンプPGAおよび最終段のアンプAMP1,AMP2のゲインが決定される。例えば、最小レベルである−99dBの希望波が入力される場合、ロウノイズアンプ210とミキサ212で合わせて約20dBのゲイン、1段目と2段目の利得制御アンプPGA1,2にそれぞれ18dBのゲイン、3段目の利得制御アンプPGA3に4dBのゲイン、最終段のアンプAMP1,AMP2に8dBのゲインを持たせると、ベースバンド回路が要求する50mVppレベルの出力が得られる。
高利得増幅部220A,220BのロウパスフィルタLPFに要求される特性は、最も厳しい条件下でも妨害波のレベルを最終段のアンプAMP1,AMP2の入力ダイナミックレンジ以下に抑圧できるようにすることである。具体的には、希望波の入力レベルが−99dBの時の最も厳しい条件は、−23dBの3MHzの妨害波が入力された場合で、このときミキサ212a,212bから高利得増幅部220A,220Bへは2140mVpp程度のレベルの妨害波が入ってくる。このとき1段目の利得制御アンプPGA1のゲインが18dBのときの入力ダイナミックレンジが約135mVppであるとすると、1段目のロウパスフィルタLPF11、LPF21では、約2140mVppの妨害波(3MHz)を135mVpp以下に抑圧する必要がある。2段目以降のロウパスフィルタLPF12、LPF22、LPF13、LPF23についても同様に後段の回路の特性を考慮して設計する必要がある。
本実施例の高利得増幅部220A,220Bにおいては、上記のようにして、ロウパスフィルタLPF11〜LPF14,LPF21〜LPF24の特性を決定する。そして、ロウパスフィルタを構成する抵抗と容量の値は、上記のようにして決定したフィルタ特性にチップ面積やNF(ノイズフィギュア)を考慮して決定するようにしている。
図8(A),(B)は、前記実施例の高利得電圧増幅部に好適なキャリブレーション可能なフィルタ回路の変形例を示す。このうち、図8(A)は、トランジスタ増幅回路TACt,TACbの出力を入力とする差動アンプAMP0を設け、該アンプの差動出力をそれぞれ可変容量C2t,C2bを介して入力側に帰還させるように構成したものである。
また、図8(B)は、トランジスタ増幅回路TACt,TACbとしてエミッタフォロワの代わりに差動アンプを用いるとともに、これらのアンプの出力をそれぞれ可変容量C2t,C2bと抵抗R3t,R3bを介して入力側に帰還させるように構成した多重帰還型としたものである。
次に、上記実施例のキャリブレーション回路を有する高利得電圧増幅回路を適用した高周波ICとそれを用いた無線通信システムの全体の構成例を説明する。
図9に示されているように、この実施例の無線通信システムは、信号電波の送受信用アンテナ400、送受信切り替え用のスイッチ410、受信信号から不要波を除去するSAWフィルタなどからなるバンドパスフィルタ420a〜420d、送信信号を増幅する高周波電力増幅回路(パワーモジュール)430、受信信号を復調したり送信信号を変調したりする高周波IC200、送信データをI,Q信号に変換したり高周波IC200を制御したりするベースバンド回路300などで構成される。この実施例では、高周波IC200とベースバンド回路300は、各々別個の半導体チップ上に半導体集積回路として構成されている。
特に制限されるものでないが、この実施例の高周波IC200は、GSM850とGSM900、DCS1800、PCS1900の通信方式による4つの周波数帯の信号の変復調が可能に構成されている。また、これに応じて、バンドパスフィルタは、GSM850の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420aと、GSM900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420bと、DCS1800の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420cと、PCS1900の周波数帯の受信信号を通過させるフィルタ420dとが設けられている。
本実施例の高周波IC200は、大きく分けると、受信系回路RXCと、送信系回路TXCと、それ以外の制御回路やクロック生成回路など送受信系に共通の回路からなる制御系回路とで構成される。
受信系回路RXCは、GSM850、GSM900、DCS1800、PCS1900の各周波数帯の受信信号をそれぞれ増幅するロウノイズアンプ210a〜210dと、高周波発振回路(RFVCO)262で生成された局部発振信号φRFを分周し互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路211と、ロウノイズアンプ210a〜210dで増幅された受信信号に分周移相回路211で生成された直交信号をミキシングすることによりI信号とQ信号の復調およびダウンコンバートを行なうミキサ回路212a,212bと、復調されたI,Q信号をそれぞれ増幅してベースバンドLSI300へ出力する各周波数帯に共通の高利得増幅部220A,220Bと、高利得増幅部220A,220B内のアンプの入力DCオフセットをキャンセルするためのオフセットキャンセル回路213、前記実施例のキャリブレーション回路214などからなる。
制御系回路には、チップ全体を制御する制御回路(コントロールロジック)260と、基準となる発振信号φref を生成する基準発振回路(DCXO)265、周波数変換用の高周波発振信号φRFを生成する局部発振回路としての高周波発振回路(RFVCO)262、該高周波発振回路(RFVCO)262と共にRF−PLL回路を構成するRFシンセサイザ261、RFVCO262により生成された発振信号φRF を分周して受信系回路RXCの分周移相回路211に供給する分周回路264やRFVCO262により生成された発振信号φRF を分周して送信系回路TXCのフィードバックパス上のダウンコンバート用ミキサ235に供給する分周回路265などが設けられている。
また、基準発振回路(DCXO)265で生成された発振信号φref を分周して、前記キャリブレーション回路214へ基準クロックCLK0として供給する分周回路266やRFVCO262により生成された発振信号φRF を分周して送信系回路TXCの直交変調用の分周移相回路232に供給する中間周波数の信号φIFを生成する分周回路267が設けられている。なお、基準発振信号φrefは周波数精度の高いことが要求されるため、基準発振回路265には外付けの水晶振動子が接続される。基準発振信号φrefとしては、26MHzあるいは13MHzのような周波数が選択される。かかる周波数の水晶振動子は汎用部品であり容易かつ安価に手に入れることができるためである。
RFVCO262は、LC共振型発振回路などで構成され、LC共振回路を構成する容量素子が各々スイッチ素子を介して複数個並列に設けられ、そのスイッチ素子をバンド切り替え信号で選択的にオンさせることにより、接続される容量素子すなわちLC共振回路のCの値を切り替えることで発振周波数を段階的に切り替えることができるように構成されている。また、RFVCO262は、RFシンセサイザ261内のループフィルタからの電圧によって可変容量素子の容量値が変化され、発振周波数が連続的に変化される。RFシンセサイザ261は、RFVCO262の発振信号φRFを分周する可変分周回路や基準発振信号φrefを分周する分周回路、分周された信号の位相を比較し位相差を検出する位相比較回路、位相差に応じた電流を出力しループフィルタを充放電するチャージポンプなどからなる。本実施例では、RFシンセサイザ261は、内部の可変分周回路が整数と分数で与えられる分周比でRFVCO262の発振信号φRFを分周可能な回路で構成されたフラクショナルシンセサイザとされている。
送信系回路TXCは、上記分周回路267で分周された中間周波数の信号φIFを分周しかつ互いに90°位相がずれた直交信号を生成する分周移相回路232と、生成された直交信号をベースバンド回路300から供給されるI信号とQ信号により変調をかけるミキサからなる直交変調回路233a,233bと、変調された信号を合成する加算器234と、所定の周波数の送信信号φTXを発生する送信用発振回路(TXVCO)240と、送信用発振回路240から出力される送信信号φTXをカプラ等で抽出したフィードバック信号と高周波用発振回路(RFVCO)262で生成された発振信号φRFを分周した信号φRF’とを合成することでそれらの周波数差に相当する周波数の信号を生成するオフセットミキサ235と、該オフセットミキサ235の出力と前記加算器234で合成された信号TXIFとを比較して周波数差および位相差を検出する位相比較回路236と、該位相比較回路236の出力に応じた電圧を生成するループフィルタ237と、TXVCO240の出力を分周してGSM系の送信信号を生成する分周器238と、差動出力をシングルの信号に変換して出力するバッファ回路241a,241bなどから構成されている。バッファ回路241a,241bのうち一方はGSM用の850〜900MHz帯の信号を出力する回路、他方はDCSおよびPCS用の1800〜1900MHz帯の信号を出力する回路である。
さらに、この送信系回路TXCには、前記TXVCO240の出力側から取り出された出力のフィードバック信号を減衰もしくは増幅してオフセットミキサ235へ供給するアッテネータもしくはアンプ242、減衰もしくは増幅されたフィードバック信号を増幅する可変利得アンプ243、前記可変利得アンプ243の出力信号と前記加算器234で合成された送信信号TXIFとを比較して振幅差を検出する振幅比較回路244、該振幅比較回路244の出力を帯域制限するループフィルタ245、帯域制限された信号を増幅する可変利得アンプ246、増幅された振幅制御ループの電圧を電流に変換する電圧−電流変換回路247、電流を電圧に変換するフィルタ248などからなる振幅制御ループが設けられており、振幅変調と位相変調を行なうEDGEモードに対応できるように構成されている。
フィルタ248を通って振幅制御電圧はパワーモジュール430へ増幅率を制御する電圧として出力される。図示しないが、オフセットミキサ235へ供給するフィードバック信号はTXVCO240の出力側から取り出す代わりに、パワーモジュール430の出力側から取り出すようにしても良い。可変利得アンプ243と246は、一方の利得が増加されるときは他方の利得は絶対値が同じだけ減少され、一方の利得が減少されるときは他方の利得は絶対値が同じだけ増加されるように制御される。
また、特に制限されるものでないが、本実施例では、送信系のPLLの位相比較回路236には精度の高いアナログ位相比較回路236aと動作速度の速いディジタル位相比較回路236bが並列に設けられ、動作開始初期には速度の速いディジタル位相比較回路を動作させ、位相がほぼ一致した後は精度の高いアナログ位相比較回路に切り替えるように構成されている。このようにすることによって、PLL回路の動作開始時における引込み動作を早くしかつ精度を高くすることができる。
また、本実施例の高周波ICの制御回路260には、ベースバンドIC300から高周波IC200に対して同期用のクロック信号CLKと、データ信号SDATAと、制御信号としてロードイネーブル信号LENとが供給されており、制御回路260は、ロードイネーブル信号LENが有効レベルにアサートされると、ベースバンドIC300から伝送されてくるデータ信号SDATAをクロック信号CLKに同期して順次取り込んで、上記コントロールレジスタにセットしセットされた内容に応じてIC内部の各回路に対する制御信号を生成する。特に制限されるものでないが、データ信号SDATAはシリアルで伝送される。データ信号SDATAには、ベースバンドIC300から高周波IC200へ与えるコマンドが含まれる。
本実施例のマルチバンド方式の無線通信システムでは、例えばベースバンドIC300からの指令によって制御回路260が、送受信時に高周波用発振回路250の発振信号の周波数φRFを、使用するチャネルに応じて変更すると共に、GSMモードかDCS/PCSモードかに応じて、オフセットミキサ235に供給される信号の周波数を変更することによって送信周波数の切り替えが行なわれる。
一方、高周波用発振回路(RFVCO)250の発振周波数は、受信モードと送信モードとで異なる値に設定される。高周波用発振回路(RFVCO)262の発振周波数fRFは、送信モードでは、例えばGSM850の場合3616〜3716MHzに、GSM900の場合3840〜3980MHzに、またDCS1800の場合3610〜3730MHzに、さらにPCS1900の場合3860〜3980MHzに設定され、この発振周波数fRFが分周回路でGSMの場合は1/4に分周され、またDCSとPCSの場合は1/2に分周されてミキサ235に供給される。
なお、上記実施例の高周波IC200は、これに水晶振動子を外付けして1個のセラミックのような絶縁基板上に実装してディスクリートの電子部品としてのモジュールに構成することができる。また、高周波IC200と水晶振動子が実装されたセラミック基板上にさらに前記フィルタ420a〜420dを実装したモジュールとして構成してもよい。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものでない。例えば前記実施例においては、高利得電圧増幅回路の2段目〜4段目のフィルタ回路として、カットオフ周波数fcが、fc=1/2π√(R1・R2・C1・C2)で表わされるようなフィルタ特性を有する2次のサレンキー形フィルタを使用したものを説明したが、使用するフィルタの形式はこれに限定されず、能動素子を用いたアクティブフィルタであればどのような形式のものであっても良い。また、フィルタの次数も2次に限定されず、3次以上であっても良い。
また、前記実施例では、無線通信システムを構成する高周波ICが、受信系回路と送信系回路とが1つの半導体チップ上に形成されているものを説明したが、本発明は受信系回路と送信系回路が別個の半導体チップ上に形成されているものに対しても適用することができる。さらに、前記実施例においては、位相変調と振幅変調を行なうEDGEモードに対応可能な高周波ICに適用したものを説明したが、本発明はW−CDMA方式に対応可能な高周波ICに適用することができ、それによって同様な効果が得られる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機のような無線通信システムに用いられる高周波ICに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、無線LAN用の高周波ICその他、高周波の信号を増幅する高利得増幅回路を有する半導体集積回路一般に利用することができる。
図1は、本発明に係る容量素子のキャリブレーション機能を有する高利得増幅回路の一実施例とそれを適用した高周波信号の受信回路の構成例を示すブロック図である。 図2は、実施例の高利得増幅回路におけるキャリブレーション回路の構成例を示すブロック図である。 図3(A),(B)は、実施例の高利得増幅回路を構成する1次と2次のロウパスフィルタの例を示す構成図である。 図4は、実施例の高利得増幅回路に用いられる容量調整可能なロウパスフィルタの具体例を示す回路図である。 図5は、実施例の高利得増幅回路におけるキャリブレーションの手順を示すフローチャートである。 図6は、実施例の高利得増幅回路におけるキャリブレーションの際の信号のタイミングを示すタイミングチャートである。 図7は、実施例のキャリブレーション回路における容量値の決定の仕方を示す説明図である。 図8(A),(B)は、実施例の高利得増幅回路を構成するロウパスフィルタの変形例を示す構成図である。 図9は、実施例のキャリブレーション機能を有する高利得増幅回路を適用した受信回路を備えた通信用半導体集積回路(高周波IC)及びそれを用いた無線通信システムの構成例を示すブロック図である。 図10は、本発明を適用する前の高利得増幅回路について行なったシミュレーションによるフィルタ特性の測定結果を示す特性図である。 図11は、本発明を適用する前の高利得増幅回路について行なったシミュレーションによる通過帯域でのAmplitude Error対EVMの測定結果を示す特性図である。
符号の説明
200 高周波IC
210 ロウノイズアンプ
212 復調&ダウンコンバート用ミキサ
214 キャリブレーション回路
220 高利得増幅回路
240 送信用発振回路(TXVCO)
250 高周波発振回路(RFVCO)
260 制御回路
265 基準発振回路(DCXO)
300 ベースバンド回路
400 送受信用アンテナ
410 送受信切り替え用のスイッチ
420 フィルタ
430 高周波電力増幅回路

Claims (10)

  1. 位相変調および振幅変調がなされた受信信号と所定の周波数の高周波発振信号とを合成して復調された信号を生成する復調回路と、該復調回路に接続され複数のロウパスフィルタと複数の利得可変増幅回路が交互に直列に多段接続されてなり所定の高周波減衰特性を有する直列信号処理回路とを内蔵した通信用半導体集積回路であって、
    補償すべき特性に対応する上記直列信号処理回路の全体としての高周波減衰特性の目標値と実際に上記直列信号処理回路を動作させたときの高周波減衰特性との偏差を測定して該偏差を小さくするように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正するキャリブレーション回路を有する通信用半導体集積回路。
  2. 位相変調および振幅変調がなされた受信信号と所定の周波数の高周波発振信号とを合成して上記受信信号を所定の周波数帯の信号にダウンコンバートする周波数変換回路と、該周波数変換回路に接続され複数のロウパスフィルタと複数の利得可変増幅回路が交互に直列に多段接続されてなり所定の高周波減衰特性を有する直列信号処理回路とを内蔵した通信用半導体集積回路であって、
    補償すべき特性に対応する上記直列信号処理回路の全体としての高周波減衰特性の目標値と実際に上記直列信号処理回路を動作させたときの高周波減衰特性との偏差を測定して該偏差を小さくするように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正するキャリブレーション回路を有する通信用半導体集積回路。
  3. 上記キャリブレーション回路によって定数が校正される上記素子は、上記ロウパスフィルタを構成する容量素子であり、上記ロウパスフィルタには複数の容量素子およびこれらの容量素子とそれぞれ直列に接続されたスイッチ素子からなる可変容量回路をそれぞれ備え、上記スイッチング素子のオン、オフ状態が上記キャリブレーション回路からの信号によって設定されることで校正が行なわれるようにされている請求項1または2に記載の通信用半導体集積回路。
  4. 上記ロウパスフィルタを構成するそれぞれの可変容量回路は同一の構成を有し、各可変容量回路は、上記キャリブレーション回路からの信号に基づいて上記スイッチング素子のオン、オフ状態が同じになるように設定される請求項3に記載の通信用半導体集積回路。
  5. 上記キャリブレーション回路は、上記直列信号処理回路を通過する信号の遅延量を測定して該遅延量の目標値との差を小さくするように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正する請求項1または2に記載の通信用半導体集積回路。
  6. 上記キャリブレーション回路は、所定の周期の基準クロックを上記直列信号処理回路の目標信号遅延量分だけ遅延させる信号遅延回路を備え、該信号遅延回路と上記直列信号処理回路に同一の基準クロックを通過させ、通過した信号を比較して遅延が同一になるように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正する請求項5に記載の通信用半導体集積回路。
  7. 上記キャリブレーション回路は、上記直列信号処理回路を通過した信号と上記信号遅延回路を通過した信号をそれぞれ波形整形する波形整形回路と、これらの波形整形回路で波形整形された信号の位相差を検出する位相比較回路を備え、該位相比較回路の出力に基づいて遅延が同一になるように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正する請求項6に記載の通信用半導体集積回路。
  8. 上記位相比較回路の出力に基づいて上記可変容量回路を構成する上記スイッチング素子のオン、オフ状態を逐次変化させ、上記直列信号処理回路を通過した信号の遅延量が上記信号遅延回路を通過した信号の遅延量に次第に近づくように上記直列信号処理回路を構成する素子の定数を校正する制御回路を備える請求項7に記載の通信用半導体集積回路。
  9. 上記キャリブレーション回路は、上記制御回路からの信号に基づいて上記スイッチング素子のオン、オフ情報を生成するデコーダ回路を備える請求項8に記載の通信用半導体集積回路。
  10. 上記キャリブレーション回路は、上記デコーダ回路の出力を保持するレジスタを備える請求項9に記載の通信用半導体集積回路。
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