JP2006287300A - 画像通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネットワークを介して画像データを送信する際に、そのときのネットワーク状況において、できるだけ送信効率が良くしかも画像劣化の少ない符号化方式で送信することのできる画像通信装置を提供する。
【解決手段】画像通信装置10の検査手段40はネットワークの通信回線品質を検査し、選択手段42は通信回線品質が劣化するほど、符号化された画像データの異常が復号後の画像データの劣化に影響し難い符号化方式を選択し、符号化・復号化部41は、この選択された符号化方式で符号化した画像データを送信先端末に送信する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ネットワークを介して画像データを送信する画像通信装置に係わり、特に、画像データを効率よく送信し、かつ、ネットワークの通信回線品質の劣化が送信結果へ及ぼす影響を抑制するための技術に関する。
ファクシミリでは通常、画像データを符号化して圧縮し、データ量を減らして送信するようになっている。この符号化方式にはいくつかの種類があり、画像データの圧縮率はそれぞれ異なっている。このため、公衆回線を使ったファクシミリでは、まず画像データの送信に先立って送信先端末と制御信号のやり取りをし、送信先端末で使用可能な符号化方式(以下、復号化能力という)を把握したうえで、共通に使用可能なものの中から最も圧縮率の高い符号化方式を選択することにより高速な画像データの転送を実現していた。
ところで、ファクシミリと同様に画像データを、インターネットを介してやり取りするインターネットファクシミリという技術が提供されている。インターネットファクシミリにはITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication standardization sector:国際電気通信連合電気通信標準化セクタ)が勧告T.37(以下、T.37準拠という)と、同T.38(以下、T.38準拠という)とにおいて通信規格を定めた2種類の通信方式が実用化されている。これらのインターネットファクシミリにおいてもそれぞれ符号化方式を選択することが可能であり(但しT.37ではフルモードに限る)、通常は、従来のファクシミリと同様に、共通使用可能な符号化方式のうち最も圧縮率の高いものを選択していた。
しかし、現実には画像データの圧縮率は、写真の有無や、白黒原稿かカラー原稿かなどの画像データの内容にも依存し、常に特定の符号化方式の圧縮率が最も高くなるわけではない。そこで、符号化方式の選択にあたっては、送信先端末で復号可能なすべての符号化方式を使って符号化された画像データを複数蓄積しておき、符号化してみた結果、最もデータ量が小さくなったものを選択して符号化した画像データを送信する技術が開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2000−332941号公報
共通に使用可能な符号化方式のうち最も圧縮率の高いものを、実際に符号化後のデータ量を測定してから選択すれば、効率のよい画像データの送信が可能となる。しかし、圧縮率の高い方式で符号化された画像データは、画像データの送信中にごく一部のデータが欠落したり破損したりするだけで画像が大きく劣化してしまう。
特に、インターネットファクシミリで使用するネットワークでは、データの送信中にパケットロスなどの障害が生じる場合がある。このような場合に、単に送信効率のみを優先して符号化方式を選択すると、一部の圧縮率の高い符号化方式では送信先端末で元の画像データに復号できない復号エラーが多数発生し、大きく劣化した画像が出力されたり、通信が中断されたりしてしまうという問題が生じていた。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、送信時のネットワーク状況において、できるだけ送信効率が良く、しかも画像劣化の少ない符号化方式で送信することのできる画像通信装置を提供することを目的としている。
以上の目的は以下の構成によって達成される。
(1)ネットワークの通信回線品質を検査する検査手段と、
前記検査手段で知得した通信回線品質に応じて符号化方式を選択する選択手段と、
前記選択手段で選択された符号化方式で画像データを符号化する符号化手段と、
前記符号化手段で符号化された画像データを、前記ネットワークを通じて所望の送信先端末へ送信する送信手段と
を有する
ことを特徴とする画像通信装置。
上記発明によれば、インターネットファクシミリで画像データを送信するにあたってネットワークの通信回線品質を検査し、検査結果に応じた符号化方式が選択される。たとえば、通信回線品質が悪化するほど、パケットロスなどで画像データが欠損しても画像が劣化し難い符号化方式を選択するとよい。
本発明に係わる画像通信装置によれば、ネットワークの通信回線品質を検査し、その結果に応じて符号化方式を選択するので、送信時の通信回線品質に適した符号化方式で画像を送信できる。たとえば、通信回線品質が悪化するほど、パケットロスなどが復号後の画像データの異常に影響し難い符号化方式を選択するようにすれば、通信回線品質が悪い場合でも、その状況下において、できるだけ劣化の少ない画像を送り届けることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係わる画像通信装置10の電気的構成を示している。
画像通信装置10は、画像データをネットワークや公衆回線を介して送受信するファクシミリ機能およびインターネットファクシミリ機能、原稿を読み取ってその複製画像を記録紙上に形成する複写機能、読み取った画像データを外部へ出力するスキャナ機能、受信した印刷データに基づいて印刷するプリンタ機能などを備えた複合機として構成されている。
画像通信装置10は、その動作を統括制御する制御部としてのCPU(中央演算処理装置)11と、ROM(リード・オンリ・メモリ)12とRAM(ランダム・アクセス・メモリ)13とを主要部とした回路で構成されている。
ROM12は、CPU11が実行するプログラムや各種固定データを記憶している。RAM13は、CPU11がプログラムを実行する際に各種データを一時的に格納するワークメモリや、回転処理などを施すために、画像データを少なくとも1ページ分格納するページメモリとして機能する。
さらに、CPU11には、表示部20と、操作部21と、画像読取部22と、画像処理部23と、画像記憶部24と、印刷部25と、画像通信部26とが接続されている。
表示部20は、液晶ディスプレイで構成され、ユーザに各種の案内表示や状態表示を行なう機能を果たす。
操作部21は、各種の操作スイッチと表示部20の表面を覆うタッチパネルとで構成され、ユーザから各種の操作を受け付ける機能を果たす。
画像読取部22は、原稿の画像を読み取って対応する画像データを取り込む機能を果たす。画像読取部22は、原稿を照射する光源と、原稿をその幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、ライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に移動させる移動手段と、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーからなる光学経路とを備えている。ラインイメージセンサはCCD(Charge Coupled Device)で構成される。ラインイメージセンサが出力するアナログ画像信号はA/D(アナログ/デジタル)変換され、デジタルの画像データとして取り込まれる。
画像処理部23は、画像データを拡大・縮小する機能や、画像を回転させる機能などを果たす。
画像記憶部24は、圧縮された画像データなどを格納するための大容量の記憶装置である。ここでは磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)を使用している。
印刷部25は、画像データに対応する画像を電子写真プロセスによって記録紙上に形成して出力する機能を果たす。印刷部25は、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有するいわゆるレーザープリンタとして構成されている。
画像通信部26は、ネットワークまたは、公衆回線を介して画像データを送受信する送信手段および受信手段としての機能を果たす。画像通信部26は、通信制御部27と、ネットワークI/F(インターフェイス)部28と、モデム29と、NCU(Network Control Unit)30とから構成されている。
通信制御部27は、ネットワークを介して、インターネットファクシミリの通信手順に従って画像データの送受信を行なう機能を果たす。具体的には、T.37準拠およびまたはT.38準拠のインターネットファクシミリとしての機能を提供する。
T.37準拠の場合は、画像データを電子メールに添付して送信する。T.38準拠の場合は公衆回線を使ったG3(Group3)ファクシミリと同様の伝送制御手順で画像データをリアルタイムに送信する。データがネットワークを介してパケット通信で送信される点が通常のG3ファクシミリと異なっている。
通信制御部27は、T.37準拠のインターネットファクシミリにより画像通信を行なう場合には、画像データをTIFF(Tagged Image File Format)に変換し、この変換した画像データを添付したMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)形式の電子メールを作成する。そして、この電子メールを、送信先端末のメールアドレスが登録されたサーバへネットワークを介して送信するように動作する。また、画像データの受信時には、自機のメールアドレスが登録されているメールサーバから電子メールを定期的に受信して、そこに添付されている画像データを取得する機能を果たす。T.37準拠のインターネットファクシミリは、画像データを電子メールに添付してやり取りするため、転送先端末はファクシミリ装置に限定されることなく、インターネットや同じLAN(Local Area Network)に接続されているPC(Personal Computer)とも画像データを送受信することができる。
また、通信制御部27は、T.38準拠のインターネットファクシミリにより画像通信を行なう場合には、ITU−T勧告T.30で標準化されているG3ファクシミリの伝送制御手順に基づいた各種制御信号と画像データとをIFP(Internet Facsimile Protocol)パケットに乗せて送信先端末との間でインターネット通信を行なう機能を果たす。これにより、公衆回線によるファクシミリと同じようにリアルタイムに画像データを送受信できるようになっている。
なお、画像通信装置10は、T.37準拠とT.38準拠との2種類のインターネットファクシミリのいずれか一方のみに対応する構成でも、双方に対応可能な構成でもよい。
ネットワークI/F部28は、通信制御部27の配下でUDP(User Datagram Protocol)またはTCP(Transmission Control Protocol)を用いて、外部装置との間でインターネットやLANを介して画像データを送受信する機能を果たす。
通信制御部27はさらに、公衆回線を介してファクシミリにより画像データの送受信を行なう機能も果たす。具体的には、通信制御部27は、T.30準拠のG3ファクシミリの伝送制御手順に基づいて、各種制御信号と画像データとを送信先端末との間でやり取りする通常のファクシミリ機能を有している。
モデム29は、デジタルデータをアナログ回線で送信するために音声信号に変換したり、受信した音声信号をデジタルデータに変換したりする変調復調装置である。モデム29は、通信制御部27とNCU30との間に設置され、データをそれぞれの機器で取扱い可能な形式に変換してから出力する機能を果たす。
NCU30は、公衆回線との接続を制御する回路であり、電話回線の極性反転を検知したり、呼出信号を検知したりする機能を果たす。
画像通信装置10はさらに、検査手段40と符号化・復号化部41とを有している。検査手段40は、インターネットファクシミリで使用するネットワークの通信回線品質を検査する機能を果たす。
符号化・復号化部41は、送信する画像データを所定の符号化方式で符号化してから画像通信部26へ出力する符号化手段としての機能を果たす。画像データは、符号化されることによって圧縮され、符号化前と比べて画像データ量が削減される。さらに、符号化・復号化部41は、画像通信部26で受信した画像データを復号し、符号化前の状態に戻す復号化手段としての機能も有している。
符号化・復号化部41は、MH(Modified Huffman)、MR(Modified Read)、MMR(Modified Modified Read)、JBIG(Joint Bi-level Image experts Group)の各符号化方式によって画像データを符号化・復号化することができるようになっている。
MHは最も画像データ圧縮率の低い符号化方式である。MHは、画像読取部22がファクシミリとしてラインイメージセンサで原稿を読み取ったときのライン1本分の画像データ単位で符号化を行なう1次元符号化方式である。このため、画像データの破壊による影響がその破壊箇所を含むラインだけに抑えられる特徴を有している。
MRは、中程度の画像データ圧縮率を有する符号化方式である。MRは、2ラインまたは4ラインを単位に符号化する2次元符号化方式であり、画像データの破壊による影響がその破壊箇所を含む2ラインまたは4ラインに広がり得る特徴を有している。
MMRとJBIGとは、いずれも符号化・復号化部41が取り扱える符号化方式の中では最も高い画像データ圧縮率を有する符号化方式である。MMRとJBIGとでは、一概にいずれの圧縮率が高いとは言えないが、どちらも画面全体の画像データを単位に符号化を行なう方式である。このため、一部の画像データの欠落などにより、画像中の広い範囲で画像を再生できなくなる特徴を有している。
また、CPU11は、送信先端末に対してインターネットファクシミリで画像データを送信する際の符号化方式を選択する選択手段42としての機能も有している。選択手段42は、検査手段40により知得したネットワークの通信回線品質と、後述の方法で取得する送信先端末の復号化能力とに基づいて、復号後の画像データの劣化に影響し難い符号化方式を送信先端末が保有する復号化能力の範囲内で選択する。その理由は、通信回線品質が劣化するほど、符号化された画像データの異常が、復号後の画像データの劣化(欠落)や復号エラーの原因となるからである。
次に、画像通信装置10が送信先端末の復号化能力を取得する方法を、T.37準拠の場合とT.38準拠の場合とについてそれぞれ説明する。
図2は、T.37準拠のインターネットファクシミリにおいて送信先端末の復号化能力を取得するために使用されるMDN(Message Disposition Notification)応答50に記載される能力の一例である。
MDNは、インターネットで利用される技術を標準化する組織であるIETF(Internet Engineering Task Force)によって発表されたRFC(Request For Comment)2298に定義されているメールの開封確認を行なうためのフォーマットである。画像通信装置10が画像データを添付した電子メールのヘッダ部に開封通知の返信を要求する記載をしておくと、送信先端末はその電子メールの開封通知としてMDN応答50を電子メールで返信するようになっている。
MDN応答50には、送信先端末の復号化能力や、解像度などの情報が所定の記述方式で記載されている。MDN応答50の記載は次回以降の送信において、送信先端末の復号化能力を把握するために使用される。なお、送信先端末が初めて画像データ送信する相手である場合は、まだ復号化能力に関する情報を取得していないので、T.37準拠の標準的な符号化方式であるMHのみが選択される。
図中の破線で囲った部分51には、送信先端末の復号化能力が記載されている。この例では、送信先端末は復号化能力としてMHと、MRと、MMRと、JBIGとを有していることが記載されている。
一方、T.38準拠のインターネットファクシミリにおいては、T.30準拠の伝送制御手順に則った制御信号のやり取りにより送信先端末の復号化能力が取得される。具体的には、DIS(Digital Identification Signal)と呼ばれる被呼局(本実施の形態においては送信先端末)の標準機能を通知する信号により送信先端末の復号化能力を取得する。
T.37準拠のインターネットファクシミリ、およびT.38準拠のインターネットファクシミリともに、取得した送信先端末の復号化能力に関する情報は、所定の記憶手段に保存され、この記憶手段とCPU11とで復号化能力情報記憶手段が構成される。
図3は、本発明の実施の形態に係わる画像通信装置10を使用して画像データを送信するネットワークシステムの構成例を示している。
ネットワーク60は、インターネット61に接続された送信元LAN62と、送信先LAN64とから構成されている。
送信元LAN62は、送信側の画像通信装置10が接続されたLANであり、このLAN62にはPC63なども接続されている。
送信先LAN64は、受信側の送信先端末である複合機65やPC66が接続されたLANである。
次に、通信回線品質を検査する方法として、第1の手法と第2の手法とを図3に基づいて説明する。ここでいう通信回線品質とは、送信した画像データが送信先端末65およびまたは66まで正常に届くか否かに係わる品質をいう。より詳細には、画像データが破損したり欠落したりせず、必要な時間内に適切な順序で送信先端末65およびまたは66に到着するか否かに係わる品質をいう。
第1の手法では、ping(Packet INternet Groper)コマンドを使用する。すなわち、pingコマンドによって送信先端末のIP(Internet Protocol)アドレスに向けて送信される所定信号を検査信号70(図中、粗い破線矢印で表示)として使用する。通常pingコマンドでは、32バイトのデータ部を持つパケットを4つ生成して、1秒おきに指定されたIPアドレスに対して検査信号70を送信するようになっている。IPアドレスは、インターネット61で通信を行なう機器を識別するための32ビットのアドレスである。
応答信号71(図中、細かい破線矢印で表示)は、検査信号70を受信した送信先端末が、画像通信装置10のIPアドレスへ向けて送信する信号である。送信先端末は、pingコマンドで送られてきた検査信号70をそのまま応答信号71として送り返すようになっている。
検査手段40は、検査信号70を送信してから応答信号71を受信するまでの応答時間に応じて、ネットワーク60の混雑度合いを測定し、この測定結果に基づいて通信回線品質を推定する。ここで、応答時間に基づいて通信回線品質を推定するのは、応答時間が長い回線は通信回線が混雑していることを意味し、混雑している通信回線においては画像データのロス発生の可能性が高いことを意味しているからである。pingコマンドはインターネット61で通信を行なう機器であれば標準的に使用可能なので、pingコマンドを利用することで、特別な機能を必要とせずにネットワーク60の通信回線品質を検査することが可能になる。
なお、ここで画像データを送信する所望の送信先端末に向けてpingコマンドを送信する例を述べたが、これに代えて所定の端末に向けてpingコマンドを送信し、その応答時間を測定することにより通信回線品質を検査しても良い。
第2の手法では、検査データを提供する検査データ提供サイト67がインターネット61上に設けられている。送信元LAN62に接続された画像通信装置10は、検査データ提供サイト67に対して所定の送信要求コマンド72(図中、一点鎖線矢印で表示)を送信し、これに対する応答として検査データ提供サイト67から検査データ73(図中、実線矢印で表示)を受信するようになっている。
検査データ73は、通信回線品質を検査するためのデータであり、たとえば、100パケットからなる所定のデータで構成される。検査手段40は、正しい検査データ73の内容を予め記憶しており、この記憶してある検査データ73と、検査データ提供サイト67から受信した検査データ73とを比較することにより、ネットワーク60の通信回線品質を検査するようになっている。たとえば、検査手段40は、パケットの破壊や欠落の発生割合や、パケットの到着順序不良、検査データ73が受信されるまでの時間とタイムアウト時間との比などから、ネットワーク60の通信回線品質を検査する。
また、本実施の形態においては検査データ提供サイト67をインターネット上に設けたが、送信先LAN64上に設けてもよい。この場合は、検査データ提供サイト67が送信先端末と同じ送信先LAN64上にあるので、実際に画像データを送受信する際の状況に近い通信回線品質を把握することが可能となる。さらに、送信先の複合機65に機能として内蔵してもよい。この場合は、実際の端末間の通信経路での回線品質の把握が可能となる。
検査データ提供サイト67を利用することにより、検査データ73の内容や検査内容を柔軟に設定できるので、ネットワーク60の通信回線品質をより詳細に把握することが可能となる。
なお、画像通信装置10は、第1の手法と第2の手法との両方を用いて通信回線品質を検査してもよいし、どちらか一方だけで検査してもよい。また、第1の手法と第2の手法を併用する場合は、各手法の検査結果に重み付けをした上で、最終的な通信回線品質の検査としてもよい。
また、各種の方法で調べた通信回線品質を、同じ基準で比較するための共通の指標に数値化している。ここでは、「0」〜「100」の値をとる回線品質度数という指標に数値化している。各方法で調べた通信回線品質を回線品質度数に数値化する方法は、経験則や理論値に基づいて設定すればよい。また、複数の方法で調べた通信回線品質を総合して回線品質度数を求める場合には、それぞれの方法で求めた回線品質度数に重み計数を乗じたものを合計するようにすればよい。このとき、重み計数の合計が「1」になるように設定する。
このようにして求めた回線品質度数を基準に、本実施の形態では、通信回線品質を最終的に上位品質と、中位品質と、下位品質との3段階の等級に分類している。詳細には、回線品質度数が「100〜90」の場合を上位品質に、「90〜20」の場合を中位品質に、「20〜0」の場合を下位品質に等級付けするようになっている。
図4は、画像通信装置10が通信回線品質に応じて符号化方式を選択する際の選択基準を列挙した符号化方式選択表80を示している。
符号化方式選択表80は、送信先端末の復号化能力と自装置の符号化能力とが共通に保有する符号化復号化能力の中で最も圧縮率の高い符号化方式(以後、暫定符号化方式という。)と通信回線品質とから最終的にどの符号化方式を選択するかを表している。
符号化方式選択表80は、左から通信回線品質欄81と、暫定符号化方式を列挙した暫定符号化方式欄82と、最終的に選択する符号化方式を列挙した選択結果欄83と、この符号化方式選択表80における選択の基準を参考に示した選択方針欄84とから構成される。
通信回線品質欄81は、先に説明した上位品質と中位品質と下位品質とに分けてある。暫定符号化方式欄82および選択結果欄83には、通信回線品質欄81の等級別に、各暫定符号化方式とその暫定符号化方式に対応する最終的な符号化方式とを並置して表記してある。この符号化方式選択表80に従えば、たとえば、通信回線品質が中位品質で暫定符号化方式がMMRの場合には、最終的な符号化方式はMRが選択される。
次に、各等級における選択方針を具体的に説明する。通信回線品質が上位品質の場合は、通信回線品質は良好で、送信中に画像データの欠落などが発生する可能性はほとんどない。したがって、能力交換によって定めた暫定符号化方式をそのまま最終的な符号化方式として選択する。これにより、高圧縮となり、通信時間が短縮されたり、データ量が減ったりするのでネットワークに加わる負担が軽減する。
なお、送信先端末の復号化能力にMMRとJBIGとの両方があり、実際にどちらの符号化方式の圧縮率が高くなるのか予測できない場合は、送信に先立って実際に両方の符号化方式で画像データを符号化し、データ量が少ない方を選択するように構成してもよい。
通信回線品質が中位品質の場合は、送信中の画像データの欠落などが発生する可能性がある。JBIGやMMRは、データの一部が破損しただけでもほぼ画像全体を再生できなくなるので、このような通信回線品質下では好ましくない。そこで、暫定符号化方式がJBIGまたはMMRの場合には、データ欠損が再生画像に与える被害が限定的な範囲(MRの場合、符号化は4ライン内で完結するため被害の範囲も4ライン以内となる)で留まるMRを最終的な符号化方式に選択している。なお、表中の矢印は、暫定符号化方式が最終的に異なる符号化方式へ変更されることを示している。
ここで、図4に示した符号化方式選択表80は、JBIGまたはMMRの符号化方式を変更する必要がある際にMRへの変更が可能であるとの前提の下で作成しているが、必ずしもこのような変更ができるわけではない。たとえば、送信先端末がJBIGとMHとの2つの符号化方式しか有していない場合は、JBIGと比較して画像データの欠落が再生画像に与える被害が限定的(MHの場合、符号化は1ライン内で完結するため被害の範囲も1ライン以内となる)となる符号化方式はMHしかないので、MHが選択されることとなる。
通信回線品質が下位品質の場合は、相当程度の確率で画像データの欠落などが発生することが予想される。そこで、暫定符号化方式がJBIG、MMR、MRのいずれかの符号化方式の場合には、画像データの欠損が再生画像に与える被害の大きさが最も少ない範囲に留まるMHを最終的な符号化方式に選択している。MHでは、被害がライン単位に収まる。
このように、通信回線品質の等級が低下するほど、画像データの欠損が再生画像に与える被害の範囲が限定される符号化方式を選択することで、その時点の通信回線品質において、できるだけ正常な画像が送信先端末で再生されるように符号化方式が選択される。
なお、符号化方式選択表80に基づいて画像データの符号化方式を選択することにより、実質的に送信先端末で生じる復号後の画像データ欠損や復号エラーが限定的な範囲に収まる符号化方式を選択していることになる。すなわち、通信回線品質は、通信中に画像データの欠落が発生する確率にほぼ対応しているので、その通信回線品質の下で各符号化方式を使用して送信すると、送信先端末で発生する復号エラーがどの程度発生するかを推定できる。逆に言えば、通信回線品質が分かれば、その通信回線品質の下で復号エラーを限定的な範囲にするためには、どの符号化方式を採用すべきかを推定することができる。したがって、回線品質度数から通信回線品質を上位品質、中位品質、下位品質の3等級に分類する際の境界値を適切に設定しておけば、符号化方式選択表80に従って選択するだけで、復号エラーなどが限定的な範囲に収まる符号化方式を選択する機能が実現される。
逆に、回線品質が良好な場合は、復号エラーの範囲がより限定されない符号化方式を選択することが可能である。このことにより、高い圧縮率の能力を保有する符号化方式を選択することが可能となる。なお、いずれの場合も、送信先端末で復号後の画像データ欠損や復号エラーの範囲の程度に基づいて符号化方式を選択していることは言うまでもない。
図5は、検査手段40が第1の手法によりネットワーク60の通信回線品質を検査する際の動作の流れを示している。
検査手段40は、送信先端末のIPアドレスに対してpingコマンドにより生成した検査信号70を送信する(ステップS101)。そして、送信先端末より応答信号71を受信するまでの応答時間を計測し(ステップS102)、その応答時間に応じて通信回線品質を判定し、その通信回線品質に対応する等級を記憶して(ステップS103)動作を終了する(エンド)。
図6は、検査手段40が第2の手法によりネットワーク60の通信回線品質を検査する際の動作の流れを示している。
検査手段40は、ネットワーク60に接続された検査データ提供サイト67に対して検査データ73の送信を要求する(ステップS201)。この要求を受けて検査データ提供サイト67は、要求元の画像通信装置10に対して所定の検査データ73を送信する。検査手段40は、検査データ提供サイト67より検査データ73を受信すると(ステップS202)、受信した検査データ73について、データの欠落の有無やその割合など、その受信状態を解析した結果から通信回線品質を判定し、その通信回線品質に対応する等級を記憶して(ステップS203)動作を終了する(エンド)。
図5、図6において、検査手段40は第1の手法と第2の手法とをそれぞれ独自に用いてネットワーク60の通信回線品質を知得するようにしたが、これら2つの手法を実施し、それらの結果から総合的に通信回線品質を判定するようにしてもよい。
次に、画像通信装置10が画像データを送信する際の動作について説明する。
図7は、画像通信装置10が、T.37準拠のインターネットファクシミリによって画像データを送信する場合の動作の流れを示している。
T.37準拠のインターネットファクシミリによる画像データの送信準備を開始した画像通信装置10は(ステップS301)、今回の送信先端末の復号化能力を既にMDN応答50により取得して記憶しているか否かを確認する(ステップS302)。
その送信先端末に対して画像データを送信するのが初めてであるなどの理由で、復号化能力を記憶していない場合は(ステップS302;N)、T.37準拠のインターネットファクシミリの標準的な符号化方式であるMHによって画像データを符号化する(ステップS307)。そして、復号化能力を取得するため、送信先端末に対して復号化能力の記載を期待して、MDNの応答を要求する内容のヘッダを付して画像データを電子メールで送信し(ステップS308)、動作を終了する(エンド)。送信先端末がフルモード対応であれば、送信先端末は自機の能力をMDN応答50に記載して送信元端末へ返送する。送信元端末は、受信したMDN応答50から送信先端末の復号化能力を取り出し、次回以降の送信時に備えて記憶する(図示省略)。
一方、送信先端末の復号化能力を記憶している場合は(ステップS302;Y)、図5、図6で説明した動作によってネットワーク60の通信回線品質を検査する(ステップS303)。また、MDN応答50から送信先端末の復号化能力を取得し、自機と共通して使用可能な符号化方式のうち最も圧縮率の高い符号化方式を暫定符号化方式に選択する(ステップS304)。
選択手段42は、ステップS303で取得した通信回線品質とS304で選択した暫定符号化方式とに基づいて符号化方式選択表80を参照して最終的な符号化方式を選択する(ステップS305)。そして、この選択した符号化方式で画像データを符号化し、その画像データをメールに添付して送信先端末へ送信し(ステップS306)、動作を終了する(エンド)。
図8は、画像通信装置10が、T.38準拠のインターネットファクシミリによって画像データを送信する場合の動作の流れを示している。
T.38準拠のインターネットファクシミリによる画像データ送信準備を開始した画像通信装置10は(ステップS401)、図5、図6で説明した動作によってネットワーク60の通信回線品質を検査する(ステップS402)。
また、送信先端末から送信されてくるDIS信号に基づいて相手の復号化能力を取得し(ステップS403)、自機と共通して使用可能な符号化方式のうち最も圧縮率の高いものを暫定符号化方式に選択する(ステップS404)。
選択手段42は、ステップS402で取得した通信回線品質とS404で選択した暫定符号化方式とに基づいて符号化方式選択表80を参照して最終的な符号化方式を選択する(ステップS405)。そして、選択された符号化方式で画像データを符号化し、その画像データをT.30準拠のG3ファクシミリの伝送制御手順に基づいて画像データを送信して(ステップS406)動作を終了する(エンド)。
次に、画像データの再送要求に基づいて通信回線品質を検査して画像を送信する場合について説明する。
T.38準拠のインターネットファクシミリは、ECM(Error Correction Mode)という誤り訂正機能を採用しており、このECMはHDLC(High-level Data Link Control procedure)と呼ばれる画像データ送信制御手順によって実現されている。HDLCは、画像データの欠落や破壊などの誤りの有無をフレーム単位で検出する制御手順である。
送信先端末は、受信したフレームにデータ破損などの誤りがあるか否かを検出し、誤りを含むフレームがある場合は、T.30で定義されているPPR(Partial Page Request)と呼ばれる制御信号を送信し、誤りのあったフレームの再送を送信側に要求するようになっている。PPR信号を受信した送信側は、再送要求のあったフレームを送信先端末に送信する。ただし、再送要求の回数には制限があり、上限に達すると画像データの送信自体を中止するようになっている。したがって、通信回線品質が劣悪な場合などは、画像データの送信が途中で中止されることになる。
しかし、誤りフレームが多数発生するような通信回線品質であっても、データ欠損が再生画像に与える被害が限定的な範囲に留まる、MRやMHのような符号化方式を採用すれば、誤りのあるフレームを再送しなくても、被害の少ない画像を送信先端末に送信することができる。
そこで、検査手段40は、送信先端末からPPR信号で再送要求を受けた誤りを含むフレームの数や、送信したフレーム数に対する誤りフレームの割合、またPPR信号の受信回数などに基づいて、現在の通信回線品質を判定し、その結果に応じて符号化方式を変更した上でECMを外して通信を継続するようになっている。
図9は、画像通信装置10が、PPR信号に基づいて通信回線品質を検査して画像データを送信する場合の動作の流れを示している。なお、PPR信号を受信しない場合は通信回線品質が良好な場合なので、その説明は省略する。また、誤りフレームそのものの再送の説明も省略する。
T.38準拠のインターネットファクシミリによる画像データ送信準備を開始した画像通信装置10は(ステップS501)、図5、図6で説明した動作によってネットワーク60の通信回線品質を検査する(ステップS502)。また、送信先端末から受信したDIS信号に基づいて、その送信先端末の復号化能力を取得し(ステップS503)、自機と共通して使用可能な符号化方式のうち最も圧縮率の高いものを暫定符号化方式に選択する(ステップS504)。
選択手段42は、ステップS502で取得した通信回線品質とS504で選択した暫定符号化方式とに基づいて符号化方式選択表80を参照して最終的な符号化方式を選択する(ステップS505)。この選択した符号化方式で画像データを符号化し、これをECMモードで送信する(ステップS506)。
PPR信号を受信しない場合は(ステップS507;N)、そのまま画像データを送信して動作を終了する(エンド)。PPR信号を受信した場合は(ステップS507;Y)、そのPPR信号の内容(誤りフレーム数や割合)やPPR信号の受信回数に基づいてネットワーク60の通信回線品質を検査し判定する(ステップS508)。そして、この検査で取得した通信回線品質の等級に基づいて符号化方式選択表80を参照し、現在使用中の符号化方式を変更する必要があるか否かを判断する(ステップS509)。
符号化方式の変更が必要ない場合は(ステップS509;N)、画像データの送信が完了しているか否かを確認し(ステップS510)、送信が完了していれば(ステップS510;Y)そのまま動作を終了する(エンド)。
まだ画像データの送信が完了していない場合は(ステップS510;N)、次回のPPR信号受信時に通信回線品質を検査するためのデータとしてPPR信号の内容や受信回数を記憶して、画像データの送信を継続する(ステップS511)。そして、再びPPR信号を受信した場合は(ステップS507;Y)ステップS508に進み、次の再送要求が来ない場合は(ステップS507;N)、正常に通信が終了する(エンド)。
PPR受信後の判断において、符号化方式を変更する必要があると判定した場合は(ステップS509;Y)、その通信回線品質に応じた符号化方式を符号化方式選択表80に基づいて選択する(ステップS512)。そして、次ページの画像データを送信するタイミングでECMモードを解除する制御信号を送信先端末とやり取りしてECMモードを解除する(ステップS513)。その後、先に選択した符号化方式で符号化した次ページ以降の画像データを送信して(ステップS514)動作を終了する(エンド)。なお、ECMモードを解除する場合に選択される符号化方式は、符号化方式選択表80に基づき、MRかMHのどちらかが選択される。
このように画像データの異常が復号後の画像データの劣化に影響し難い符号化方式に変更して送信を継続するので、その時点の通信回線品質で、できるだけ正常な画像を送信先端末で再生することが可能になる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
たとえば、図7および図8の実施の形態においては、通信回線の品質および送信先端末が保有する復号化能力に基づいて画像データの符号化方式を選択する例を述べたが、例えば、自装置の符号化能力と送信先端末の復号化方式が同一であると分かっている場合は、通信回線品質のみに基づいて画像データの符号化方式を選択してもよい。
また、ユーザが表示部20およびまたは操作部21を用いて暫定符号化方式を設定するように構成してもよい。
また、通信回線品質の検査方法は実施の形態で例示したものに限定されない。また、検査結果を回線品質度数に変換し、さらに等級に分類するようにしたが、検査結果を通信回線品質として数値化する方法や分類する方法などは、実施の形態に例示したものに限定されない。
また、符号化方式は例示したものに限定されない。また、実施の形態では、符号化方式を段階的に変化させたが、通信回線品質が一定以下の場合に、MHなど、データの破損が再生画像の被害に与える影響の最も少ない符号化方式へ一律に変更するようにしてもよい。
図7、図8に示した実施の形態においては、ネットワーク60の通信回線品質を検査するタイミングは画像データを送信する直前のタイミングとしたが、このタイミングは上記の例に限定されるものではない。予め設定されたタイミングで定期的に通信回線品質を検査するようにしてもよいし、任意のタイミングでユーザが特定の釦を押したときに検査するようにしてもよい。
また、画像データ送信の直前に通信回線品質を検査する場合でも、検査信号70に対する応答信号71の応答時間の測定や、検査データ73の送信要求を複数回行ない、検査対象データの母集団の数を増やして、より確実性の高い通信回線品質を知得できるようにしてもよい。
また、能力交換で定まる符号化方式よりも圧縮率の低い符号化方式が、ネットワーク60の通信回線品質の悪化に起因して選択されたことを、表示部20を通じてユーザに通知するようにしてもよい。
また、ネットワーク60の通信回線品質を検査した結果から、符号化方式を変更しても送信先端末で復号後の画像データ欠損や、復号エラーが所定値以下にはならないと判断された場合には、画像データの送信を中止したり、時間を置いて送信をした方がよいとの警告メッセージを表示したりするようにしてもよい。
さらに、実施の形態においては、T.37準拠およびT.38準拠のインターネットファクシミリを例に挙げて説明したが、これらに限定されるものではない。たとえば、公衆回線を使用する通常のファクシミリ通信に適用してもかまわない。
本発明の実施の形態に係わる画像通信装置の構成を示すブロック図である。 送信先端末の復号化能力を取得するために送信先端末から受信するMDN応答に記載する能力の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わる画像通信装置を使用して、画像データを送信するネットワークの構成の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係わる画像通信装置が画像データを送信する際に、通信回線品質に応じて符号化方式を選択するための基準となる符号化方式選択表の一例を示す説明図である。 検査手段が検査信号に対する応答信号を受信するまでの時間を測定してネットワークの通信回線品質を検査する際の動作を示す流れ図である。 検査手段が特定サイトから取得した検査データの受信状態に基づいてネットワークの通信回線品質を検査する際の動作を示す流れ図である。 ネットワークの通信回線品質に応じた符号化方式を選択して、T.37準拠のインターネットファクシミリにより画像データを送信する画像通信装置の動作を示す流れ図である。 ネットワークの通信回線品質に応じた符号化方式を選択して、T.38準拠のインターネットファクシミリにより画像データを送信する画像通信装置の動作を示す流れ図である。 送信先端末からの画像データの再送要求を検査し、画像データを送信する画像通信装置の動作を示す流れ図である。
符号の説明
10…画像通信装置
11…CPU
12…ROM
13…RAM
20…表示部
21…操作部
22…画像読取部
23…画像処理部
24…画像記憶部
25…印刷部
26…画像通信部
27…通信制御部
28…ネットワークI/F部
29…モデム
30…NCU
40…検査手段
41…符号化・復号化部
42…選択手段
50…MDN応答
51…復号化能力記載部
60…ネットワーク
61…インターネット
62…送信元LAN
63…PC
64…送信先LAN
65…複合機
66…PC
67…検査データ提供サイト
70…検査信号
71…応答信号
72…送信要求コマンド
73…検査データ
80…符号化方式選択表
81…通信回線品質欄
82…暫定符号化方式欄
83…選択結果欄
84…選択方針欄

Claims (17)

  1. ネットワークの通信回線品質を検査する検査手段と、
    前記検査手段で知得した通信回線品質に応じて符号化方式を選択する選択手段と、
    前記選択手段で選択された符号化方式で画像データを符号化する符号化手段と、
    前記符号化手段で符号化された画像データを、前記ネットワークを通じて所望の送信先端末へ送信する送信手段と
    を有する
    ことを特徴とする画像通信装置。
  2. 前記画像通信装置は、さらに、前記所望の送信先端末が保有する復号化能力情報を記憶する複合化能力情報記憶手段を有し、
    前記選択手段は、前記通信回線品質と前記復号化能力情報とに基づいて、前記符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
  3. 前記復号化能力情報は、前記所望の送信先端末から取得される
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像通信装置。
  4. 前記復号化能力情報は、前記所望の送信先端末との間の伝送制御手順中に取得される
    ことを特徴とする請求項2または3に記載の画像通信装置。
  5. 前記復号化能力情報が取得されていない場合、前記選択手段は所定の符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  6. 前記検査手段は、前記送信手段による画像データの送信開始前、およびまたは、送信中に前記ネットワークの通信回線品質を検査する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  7. 前記検査手段は、所定の通信先に所定信号を送信してからこの所定信号に対する応答を受信するまでの応答時間に基づいて、前記ネットワークの通信回線品質を検査する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  8. 前記検査手段は、所定の通信先から受信する検査データの受信状態に基づいて、前記ネットワークの通信回線品質を検査する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  9. 前記所定の通信先は、前記所望の送信先端末である
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像通信装置。
  10. 前記所定の通信先は、ネットワーク上の特定サイトである
    ことを特徴とする請求項7または8に記載の画像通信装置。
  11. 前記検査手段は、前記所望の送信先端末から受信する応答データに基づいて、前記ネットワークの通信回線品質を検査する
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  12. 前記応答データは、前記所望の送信先端末が発するエラーがあった画像データに係わる再送要求である
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像通信装置。
  13. 前記選択手段は、通信回線品質が低いほど、復号後の画像データ欠損の範囲がより限定されるような符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  14. 前記選択手段は、前記通信回線品質が低いほど、復号エラーの範囲がより限定されるような符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  15. 前記選択手段は、前記通信回線品質が良好であるほど、復号エラーの範囲がより限定されない符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  16. 前記選択手段は、送信先端末で復号後の画像データ欠損の範囲に基づいて符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の画像通信装置。
  17. 前記選択手段は、送信先端末で生じる復号エラーの範囲に基づいて符号化方式を選択する
    ことを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の画像通信装置。
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