JP2006286805A - 可変インダクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 インダクタンスを大きく変化させるのに適した可変インダクタを提供すること。
【解決手段】 本発明の可変インダクタX1は、コイル部12aおよび当該コイル部12aと電気的に接続された一対の端子部12b,12cを有する通電部12と、コイル部12aに対して進退動可能な導電部材33と、を備える。本可変インダクタX1では、コイル部12aと導電部材33との間の離隔距離d1が短いほど、一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは小さく、離隔距離d1が長いほど、一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは大きい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば無線通信機器に組み込まれる可変インダクタに関する。
携帯電話など無線通信機器の技術分野では、高機能を実現するために搭載される部品の増加などに伴い、高周波回路ないしRF回路の小型化に対する要求が高まっている。このような要求に応えるべく、回路を構成する様々な部品について、MEMS(micro-electromechanical systems)技術の利用による微小化が進められている。そのような部品の一つとして、インダクタが挙げられる。インダクタは、所定の電気回路ないし電子回路に組み込まれてインダクタンスが利用される電子部品であり、インダクタンスが可変であることが求められる場合がある。
図30および図31は、インダクタンスが可変である従来の可変インダクタの一例であるインダクタX4の主要構成を表す。図30は、インダクタX4の平面図であり、図31は、図31の線XXXI−XXXIに沿った断面図である。
インダクタX4は、基板91と、通電部92と、フェライトコア93とを備える。通電部92は、薄膜形成技術やパターニング技術を利用して基板91上に形成されたものであり、導体からなるコイル部92aおよび一対の端子部92bを有する。フェライトコア93は、高い透磁率を有し、コイル部92aに対向する。また、フェライトコア93は、所定可動域内において基板91ないしコイル部92aに対して進退動可能に設けられている。このような可変インダクタについては、例えば下記の特許文献1に記載されている。
特開8−204139号公報
インダクタX4では、フェライトコア93をコイル部92aに近付けると、インダクタX4における一対の端子部92b間のインダクタンス(自己インダクタンス)が上昇し、フェライトコア93をコイル部92aから遠ざけると、インダクタンスは低下する。コイルの自己インダクタンスは、当該コイルが置かれる環境の透磁率に比例することが知られているところ、フェライトコア93とコイル部92aとの離隔距離が短いほど、コイル部92a近傍の環境の正味の透磁率は高く(従って、コイル部92aを流れる電流に起因してコイル部92a周辺に生ずる磁束の正味の密度は高く)、インダクタンスは高いのである。
しかしながら、コイル部92aに対する高透磁率部材(フェライトコア93)の進退動によりインダクタンスが変化されるインダクタX4では、上記特許文献1にも記載されているように、インダクタンスの変化率は10%程度と比較的小さい。したがって、インダクタX4においては、インダクタンスを充分に大きく変化させることができない場合がある。
本発明は、以上のような事情の下で考え出されたものであり、インダクタンスを大きく変化させるのに適した可変インダクタを提供することを、目的とする。
本発明により提供される可変インダクタは、コイル部および当該コイル部と電気的に接続された一対の端子部を有する通電部と、コイル部に対して進退動可能な導電部材とを備え、コイル部と導電部材との間の離隔距離が短いほど、一対の端子部間のインダクタンスは小さく、離隔距離が長いほど、一対の端子部間のインダクタンスは大きい。本可変インダクタにて変化されるインダクタンスとは、通電部と導電部材とを含む可変インダクタにおける通電部の端子部間についての自己インダクタンスである。コイル部は、電気的には、一対の端子部の間において各端子部と直列に接続されている。また、コイル部および導電部材は、適当な距離を隔てて配されている。コイル部に対して導電部材が進退動可能であるとは、所定位置にある導電部材がコイル部に対して相対的に接近可能であり且つ所定位置にある導電部材がコイル部から相対的に離反可能であることを意味する。
本可変インダクタにおいて、一対の端子部を介して通電部に電流を流すと、当該電流に起因してコイル部の周辺には磁界(第1の磁界)が発生し、当該第1の磁界に起因して導電部材には誘導電流が流れ、当該誘導電流に起因して導電部材の周辺には磁界(第2の磁界)が発生する。当該第2の磁界は、第1の磁界を乱すように、即ち、第1の磁界を弱めるように、発生する。コイル部と導電部材との間のこのような電磁気的干渉において、コイル部と導電部材の離隔距離が短いほど、導電部材における誘導電流は大きく、第2の磁界は大きく、従って、コイル部周辺に形成される正味の磁界は小さい(即ち、コイル部と導電部材の離隔距離が長いほど、導電部材における誘導電流は小さく、第2の磁界は小さく、従って、コイル部周辺に形成される正味の磁界は大きい)。コイル部周辺に形成される正味の磁界が小さいほど一対の端子部間のインダクタンスは小さいこと、コイル部周辺に形成される正味の磁界が大きいほど一対の端子部間のインダクタンスは大きいこと、更には、このようなインダクタンス変化における変化率は、コイル部に対する高透磁率部材の進退動によりインダクタンスが変化される例えばインダクタX4でのインダクタンス変化率よりも、大きい傾向にあることが、判った。本発明の可変インダクタは、このような知見に基づくものである。インダクタンス変化率の大きな可変インダクタは、インダクタンスを大きく変化させるのに適している。
好ましくは、コイル部は平面渦巻コイルにより構成され、導電部材は、平面渦巻コイルの厚さ方向に当該平面渦巻コイルとは離隔し且つ当該平面渦巻コイルに対向する導電膜または導電板である。このような構成は、本可変インダクタの通電時においてコイル部および導電部材が電磁気的に効率よく干渉し合うのに好適である。
好ましくは、導電部材は、平面渦巻コイルの面内方向において当該平面渦巻コイル以上に広がる。このような構成は、導電部材において誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
本発明の好ましい実施の形態においては、平面渦巻コイルは中央開口部を有し、導電部材は、中央開口部に対応した箇所に開口部を有する。この場合、好ましくは、導電部材の開口部は、平面渦巻コイルの面内方向において当該平面渦巻コイルの中央開口部以内に位置する。このような構成は、導電部材において平面渦巻コイルに対向する箇所に誘導電流を集中的に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
本発明の好ましい他の実施の形態においては、平面渦巻コイルは中央開口部を有し、導電部材上において中央開口部に対向する箇所には凸部が設けらている。この場合、好ましくは、凸部は導電材料または誘電材料よりなる。
好ましくは、導電部材は、本可変インダクタの利用周波数帯域における最低周波数にて当該導電部材に生ずる誘導電流の表皮深さ以上の厚さを有する。このような構成は、導電部材において誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで、好適である。
好ましくは、コイル部は、Au、Cu、Al、またはNiよりなる。このような構成は、大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
図1および図2は、本発明の第1の実施形態に係る可変インダクタX1を表す。図1は、可変インダクタX1の上面図であり、図2は、図1の線II−IIに沿った断面図である。
可変インダクタX1は、第1固定構造部10と、第2固定構造部20と、これらの間の可動構造部30とからなる積層構造を有する。
第1固定構造部10は、図2から図4に示すように、ベース基板11および通電部12からなる。ベース基板11は、所定の絶縁材料よりなる。通電部12は、開口部12a’を有するコイル部12aと、端子部12b,12cと、導電プラグ12dとを有する。コイル部12aは、いわゆる平面渦巻コイルである。コイル部12aおよび端子部12bは、ベース基板11における一方の面上に図3に示すようにパターン形成されており、互いに電気的に接続されている。コイル部12aについて、導線幅は例えば5〜15μmであり、導線厚さは例えば1〜10μmであり、導線間距離は例えば5〜15μmであり、巻数は例えば3〜5であり、図3に示す長さL1(矩形外郭形状における一辺の長さ)は例えば100〜3000μmであり、図3に示す長さL2(矩形の開口部12a’における一辺の長さ)は例えば10〜200μmである。端子部12cは、ベース基板11における他方の面上に図4に示すようにパターン形成されており、ベース基板11を図2に示すように貫通する導電プラグ12dを介して、コイル部12aと電気的に接続されている。コイル部12aは、電気的には、端子部12b,12cの間において端子部12b,12cの各々と直列に接続されている。端子部12b,12cは、所定の配線(図示略)を介して所定の回路に接続されている。このような通電部12は所定の導電材料よりなる。通電部12における少なくともコイル部12aは、本実施形態ではAu、Cu、Al、またはNiよりなる。
第2固定構造部20は、図1、図2、および図5に示すように、一対の接合端部21A,21Bと、固定梁部22と、駆動電極23と、端子部24と、導電プラグ25とからなる。接合端部21Aは、図2および図5に示すように退避部21aを有する。固定梁部22は、一対の接合端部21A,21Bを架橋し、図2に示すように接合端部21A,21Bよりも薄肉である。駆動電極23は、固定梁部22における一方の面上に図5に示すようにパターン形成されている。端子部24は、固定梁部22における他方の面上に図1に示すようにパターン形成されており、固定梁部22を図2に示すように貫通する導電プラグ25を介して、駆動電極23と電気的に接続されている。接合端部21A,21Bおよび固定梁部22は、所定の絶縁材料よりなる。駆動電極23、端子部24、および導電プラグ25は、各々、所定の導電材料よりなる。
可動構造部30は、図2、図6、および図7に示すように、一対の接合端部31A,31Bと、可動梁部32と、導電膜33と、駆動電極34と、端子部35とからなる。接合端部31A,31Bは、図2に示すように、第2固定構造部20の接合端部21A,21Bよりも幅太である。可動梁部32は、一対の接合端部31A,31Bを架橋し、図2に示すように接合端部31A,31Bよりも薄肉である。導電膜33は、可動梁部32の一方の面上に図7に示すようにパターン形成されており、図2に示すように第1固定構造部10のコイル部12aに対向する。導電膜33は、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12a以上に広がる。コイル部12aの面内方向における導電膜33の外端位置とコイル部12aの外端位置との図2および図7に示す距離L3は、例えば0〜200
μmである。また、コイル部12aと導電膜33の間の離隔距離d1は、可動梁部32が自然状態(可動されていない状態)にあるときには例えば0.2〜2μmである。このような導電膜33の厚さは例えば1〜10μmである。駆動電極34は、可動梁部32における他方の面上に図6に示すようにパターン形成されており、第2固定構造部20の駆動電極23に対向する。駆動電極23,34間の離隔距離d2は、可動梁部32が自然状態にあるときには例えば20〜60μmである。端子部35は、駆動電極34と同じ側において可動梁部32上および接合端部31A上にわたって図6に示すようにパターン形成されており、駆動電極34と電気的に接続されている。また、端子部35は、図2に示すように、第2固定構造部20の接合端部21Aの退避部21aを通過するように延びている。このような端子部35は、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。接合端部31A,31Bおよび可動梁部32は、所定の絶縁材料よりなる。導電膜33は、例えば、Al,Cu,Au,Niなどよりなる。駆動電極34および端子部35は、各々、所定の導電材料よりなる。
このような構成の可変インダクタX1において、端子部24および導電プラグ25を介して駆動電極23に所定電位を付与すると、駆動電極23,34間には静電引力が発生する。これにより、可動梁部32は弾性変形して固定梁部22に接近し、コイル部12aと導電膜33との離隔距離d1は広がることとなる。駆動電極23に付与する電位を調節することにより、駆動電極23,34間に発生する静電引力を調節することができ、可動梁部32の変位量を調節することができ、従って、コイル部12aと導電膜33との離隔距離d1を調節することができる。
可変インダクタX1において、一対の端子部12b,12cを介して通電部12に電流を流すと、当該電流に起因してコイル部12aの周辺には磁界(第1の磁界)が発生し、当該第1の磁界に起因して導電膜33には誘導電流が流れ、当該誘導電流に起因して導電膜33の周辺には磁界(第2の磁界)が発生する。当該第2の磁界は、第1の磁界を乱すように、即ち、第1の磁界を弱めるように、発生する。コイル部12aと導電膜33との間のこのような電磁気的干渉において、コイル部12aと導電膜33の離隔距離d1が短いほど、導電膜33における誘導電流は大きく、第2の磁界は大きく、従って、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界は小さい(即ち、離隔距離d1が長いほど、導電膜33における誘導電流は小さく、第2の磁界は小さく、従って、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界は大きい)。コイル部12a周辺に形成される正味の磁界が小さいほど(即ち離隔距離d1が短いほど)一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは小さく、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界が大きいほど(即ち離隔距離d1が長いほど)一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは大きく、このようなインダクタンス変化における変化率は、コイル部に対する高透磁率部材の進退動によりインダクタンスが変化される例えば上述のインダクタX4でのインダクタンス変化率よりも、大きい傾向にある(可変インダクタX1のインダクタンスについては、離隔距離d1の調節により調節することができる)。インダクタンス変化率の大きな可変インダクタX1は、インダクタンスを大きく変化させるのに適している。
可変インダクタX1においては、上述のように、導電膜33は、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12a以上に広がる。このような構成によると、導電膜33においてコイル部12aに対向する箇所に上述の誘導電流を適切に発生させることができる。したがって、このような構成は、大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
導電膜33の厚さについては、可変インダクタX1の利用周波数帯域における最低周波数にて導電膜33に生ずる誘導電流の表皮深さ以上に設定するのが好ましい。このような構成は、導電膜33において誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。通電部12に交流電流が通電されているときに導電膜33にて生ずる誘導電流(交流)について、当該導電膜33での表皮深さδ[m]は、下記式(1)で表される。可変インダクタX1の導電膜33では、式(1)において、ρは導電膜33の抵抗率[Ωm]であり、μは導電膜33の透磁率[H/m]であり、ωは誘導電流(交流)の角周波数であって2πf(f:誘導電流の周波数[Hz])に等しい。導電膜33にて誘導電流を適切に発生させるためには、導電膜33の厚さについては、誘導電流を阻害しないように誘導電流の表皮深さδ以上であるの好ましいのである。
Figure 2006286805
図8から図11は、可変インダクタX1の製造方法を表す。図8は第1固定構造部10の作製方法を表し、図9は第2固定構造部20の作製方法を表し、図10は可動構造部30の作製方法を表す。そして、図11は、これら第1固定構造部10、第2固定構造部20、および可動構造部30を接合する工程を表す。
第1固定構造部10の作製においては、まず、図8(a)に示すように、導電プラグ12d形成用の貫通孔H1を基板S1に形成する。具体的には、基板S1上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして基板S1に対して異方性エッチング処理を施すことにより、基板S1に貫通孔H1を形成する。基板S1は、例えば単結晶シリコンよりなり、ベース基板11を構成することとなるものである。異方性エッチング手法としては、DRIE(deep reactive ion etching)を採用することができる。DRIEでは、エッチングと側壁保護とを交互に行うBoschプロセスにおいて、良好な異方性エッチング処理を行うことができる。
次に、図8(b)に示すように、所定の導電材料を貫通孔H1に充填して導電プラグ12dを形成する。貫通孔H1への導電材料の供給手法としては、例えばスパッタリング法やCVD法を採用することができる。貫通孔H1形成時にマスクとして使用したレジストパターンは、本工程を終えた後に除去する。
次に、図8(c)に示すように、例えばスパッタリング法により所定の導電材料を基板S1上に成膜することによって、導電膜82,83を形成する。この後、図8(d)に示すように、通電部12の一部を導電膜82,83から形成する。具体的には、導電膜82,83上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして導電膜82,83にエッチング処理を施すことにより、コイル部12aおよび端子部12b,12cを含む通電部12の一部を基板S1上にパターン形成する。エッチング手法としては、ウエットエッチングを採用することができる。以上のようにして、ベース基板11および通電部12からなる第1固定構造部10を作製することができる。
第2固定構造部20の作製においては、まず、図9(a)に示すように、基板S2において接合端部21A,21Bおよび固定梁部22を形成する。具体的には、基板S2上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして基板S2に対して所定深さまで異方性エッチング処理を施すことにより、基板S2において接合端部21A,21Bおよび固定梁部22を形成する。基板S2は、例えば単結晶シリコンよりなる。異方性エッチング手法としてはDRIEを採用することができる。
次に、図9(b)に示すように、固定梁部22上に駆動電極23を形成する。具体的には、基板S2上に所定の導電膜を形成した後、当該導電膜上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして当該導電膜にエッチング処理を施すことにより、駆動電極23をパターン形成する。
次に、図9(c)に示すように、導電プラグ25形成用の貫通孔H2を固定梁部22に形成する。具体的には、基板S2上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして基板S2に対して異方性エッチング処理を施すことにより、基板S2における固定梁部22に貫通孔H2を形成する。異方性エッチング手法としてはDRIEを採用することができる。
次に、図9(d)に示すように、所定の導電材料を貫通孔H2に充填して導電プラグ25を形成する。貫通孔H2への導電材料の供給手法としては、例えばスパッタリング法やCVD法を採用することができる。貫通孔H2形成時にマスクとして使用したレジストパターンは、本工程を終えた後に除去する。
次に、図9(e)に示すように、固定梁部22上および接合端部21A上にわたって端子部24を形成する。具体的には、固定梁部22上および接合端部21A上にわたって所定の導電膜を形成した後、当該導電膜上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして当該導電膜にエッチング処理を施すことにより、端子部24をパターン形成する。以上のようにして、一対の接合端部21A,21Bと、固定梁部22と、駆動電極23と、端子部24と、導電プラグ25とからなる第2固定構造部20を作製することができる。
可動構造部30の作製においては、まず、図10(a)に示すように、基板S3に凹部H3を形成する。具体的には、基板S3上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして基板S3に対して所定深さまで異方性エッチング処理を施すことにより、基板S3に凹部H3を形成する。基板S3は、いわゆるSOI(Silicon on Insulator)基板であり、シリコン層84,85およびこれらの間の酸化シリコン層86からなる積層構造を有する。本工程での異方性エッチング手法としてはDRIEを採用することができる。
次に、図10(b)に示すように、凹部H3の底に上述の導電膜33を形成する。具体的には、凹部H3の底に所定の導電材料を成膜した後、当該膜上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして当該膜にエッチング処理を施すことにより、導電膜33をパターン形成する。
次に、図10(c)に示すようなレジストパターン87を形成する。この後、レジストパターン87をマスクとしてシリコン層84に対して酸化シリコン層86に至るまで異方性エッチング処理を施すことにより、図10(d)に示すように凹部H4を形成する。異方性エッチング手法としてはDRIEを採用することができる。
次に、レジストパターン87を除去した後、図10(e)に示すように、シリコン層85上に酸化膜88を形成する。例えば、シリコン層85表面の熱酸化処理により、酸化膜88を形成することができる。
次に、図10(f)に示すように、酸化膜88上に駆動電極34および端子部35を形成する。具体的には、酸化膜88上に所定の導電膜を形成した後、当該導電膜上に形成した所定のレジストパターン(図示略)をマスクとして当該導電膜にエッチング処理を施すことにより、駆動電極34および端子部35をパターン形成する。以上のようにして、一対の接合端部31A,31Bと、可動梁部32と、導電膜33と、駆動電極34と、端子部35とからなる可動構造部30を作製することができる。
可変インダクタX1の製造においては、以上のようにして作製した第1固定構造部10、第2固定構造部20、および可動構造部30を図11に示すように接合する。具体的には、第1固定構造部10のベース基板11と可動構造部30の接合端部31A,31Bとを接合し、且つ、可動構造部30の接合端部31A,31Bと固定構造部20の接合端部21A,21Bとを接合する。接合手段としては例えば直接接合、共晶接合、ポリマー接合、ガラスやエポキシ接着剤を使用する接合などを採用することができる。以上のようにして、第1固定構造部10、第2固定構造部20、および可動構造部30からなる可変インダクタX1を製造することができる。
図12は、本発明の第2の実施形態に係る可変インダクタX2の断面図であり、上述の可変インダクタX2についての図2の断面図に相当する。可変インダクタX2は、第1固定構造部10と、第2固定構造部20と、これらの間の可動構造部40とからなる積層構造を有する。可変インダクタX2は、可動構造部30に代えて可動構造部40を備える点において可変インダクタX1と異なる。
可動構造部40は、図12および図13に示すように、一対の接合端部41A,41Bと、可動梁部42と、開口部43aを有する導電膜43と、駆動電極44と、端子部45とからなる。接合端部41A,41Bは、第2固定構造部20の接合端部21A,21Bよりも幅太である。可動梁部42は、一対の接合端部41A,41Bを架橋し、接合端部41A,41Bよりも薄肉である。導電膜43は、可動梁部42の一方の面上にパターン形成されており、第1固定構造部10のコイル部12aに対向する。導電膜43は、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12a以上に広がる。コイル部12aの面内方向における導電膜43の外端位置とコイル部12aの外端位置との図12および図13に示す距離L4は、例えば0〜200μmである。導電膜43の開口部43aは、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12aの開口部12a’以内に位置する。コイル部12aの面内方向における導電膜43の内端位置とコイル部12aの内端位置との図13に示す距離L5は、例えば0〜90μmである。また、コイル部12aと導電膜43の間の離隔距離d3は、可動梁部42が自然状態(可動されていない状態)にあるときには例えば0.2〜2μmである。このような導電膜43の厚さは例えば1〜10μmである。駆動電極44は、可動梁部42における他方の面上にパターン形成されており、第2固定構造部20の駆動電極23に対向する。駆動電極23,44間の離隔距離d4は、可動梁部42が自然状態にあるときには例えば20〜60μmである。端子部45は、駆動電極44と同じ側において可動梁部42上および接合端部41A上にわたってパターン形成されており、駆動電極44と電気的に接続されている。また、端子部45は、第2固定構造部20の接合端部21Aの退避部21aを通過するように延びている。このような端子部45は、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。接合端部41A,41Bおよび可動梁部42は、所定の絶縁材料よりなる。導電膜43は、例えば、Al,Cu,Au,Niなどよりなる。駆動電極44および端子部45は、各々、所定の導電材料よりなる。
このような構成の可変インダクタX2において、端子部24および導電プラグ25を介して駆動電極23に所定電位を付与すると、駆動電極23,44間には静電引力が発生する。これにより、可動梁部42は弾性変形して固定梁部22に接近し、コイル部12aと導電膜43との離隔距離d3は広がることとなる。駆動電極23に付与する電位を調節することにより、駆動電極23,44間に発生する静電引力を調節することができ、可動梁部42の変位量を調節することができ、従って、コイル部12aと導電膜43との離隔距離d3を調節することができる。
可変インダクタX2において、一対の端子部12b,12cを介して通電部12に電流を流すと、当該電流に起因してコイル部12aの周辺には磁界(第1の磁界)が発生し、当該第1の磁界に起因して導電膜43には誘導電流が流れ、当該誘導電流に起因して導電膜43の周辺には磁界(第2の磁界)が発生する。当該第2の磁界は、第1の磁界を乱すように、即ち、第1の磁界を弱めるように、発生する。コイル部12aと導電膜43との間のこのような電磁気的干渉において、コイル部12aと導電膜43の離隔距離d3が短いほど、導電膜43における誘導電流は大きく、第2の磁界は大きく、従って、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界は小さい(即ち、離隔距離d3が長いほど、導電膜43における誘導電流は小さく、第2の磁界は小さく、従って、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界は大きい)。コイル部12a周辺に形成される正味の磁界が小さいほど(即ち離隔距離d3が短いほど)一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは小さく、コイル部12a周辺に形成される正味の磁界が大きいほど(即ち離隔距離d3が長いほど)一対の端子部12b,12c間のインダクタンスは大きく、このようなインダクタンス変化における変化率は、コイル部に対する高透磁率部材の進退動によりインダクタンスが変化される例えばインダクタX4でのインダクタンス変化率よりも、大きい傾向にある(可変インダクタX2のインダクタンスについては、離隔距離d3の調節によりを調節することができる)。インダクタンス変化率の大きな本可変インダクタX2は、インダクタンスを大きく変化させるのに適している。
可変インダクタX2においては、上述のように、導電膜43は、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12a以上に広がる。このような構成によると、導電膜43においてコイル部12aに対向する箇所に上述の誘導電流を適切に発生させることができる。したがって、このような構成は、大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
可変インダクタX2においては、上述のように、導電膜43の開口部43aは、コイル部12aの面内方向において当該コイル部12aの開口部12a’以内に位置する。このような構成は、導電膜43においてコイル部12aに対向する箇所に上述の誘導電流を集中的に発生させるのに好適である。したがって、このような構成は、大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
可変インダクタX2においては、導電膜43の厚さについて、可変インダクタX2の利用周波数帯域における最低周波数にて導電膜43に生ずる誘導電流の表皮深さ以上に設定するのが好ましい。このような構成は、導電膜43において上述の誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
図14は、本発明の第3の実施形態に係る可変インダクタX3の断面図であり、上述の可変インダクタX1についての図2の断面図に相当する。可変インダクタX3は、第1固定構造部50と、第2固定構造部20と、これらの間の可動構造部60とからなる積層構造を有する。可変インダクタX1は、第1固定構造部10および可動構造部30に代えて第1固定構造部50および可動構造部60を備える点において可変インダクタX1と異なる。
第1固定構造部50は、図14および図15に示すように、ベース基板51および通電部52からなる。ベース基板51は、所定の絶縁材料よりなる。通電部52は、開口部52a’を有するコイル部52aと、端子部52b,52cと、導電プラグ52dとを有する。コイル部52aは、いわゆる平面渦巻コイルである。コイル部52aおよび端子部52bは、ベース基板51における一方の面上にパターン形成されており、互いに電気的に接続されている。コイル部52aについて、導線幅は例えば5〜15μmであり、導線厚さは例えば1〜10μmであり、導線間距離は例えば5〜15μmであり、巻数は例えば3〜5であり、図15に示す長さL6(矩形外郭形状における一辺の長さ)は例えば100〜3000μmである。このようなコイル部52aの開口部52a’に対応する箇所にて、ベース基板51には凹部51aが形成されている。凹部51aについて図15に示す長さL7は例えば10〜200μmである。端子部52cは、ベース基板51における他方の面上にパターン形成されており、ベース基板51を貫通する導電プラグ52dを介して、コイル部52aと電気的に接続されている。コイル部52aは、電気的には、端子部52b,52cの間において端子部52b,52cの各々と直列に接続されている。端子部52b,52cは、所定の配線(図示略)を介して所定の回路に接続されている。このような通電部52は所定の絶縁材料よりなる。通電部52における少なくともコイル部52aは、本実施形態ではAu、Cu、Al、またはNiよりなる。
可動構造部60は、図14および図16に示すように、一対の接合端部61A,61Bと、可動梁部62と、導電膜63と、駆動電極64と、端子部65と、凸部66とからなる。接合端部61A,61Bは、第2固定構造部20の接合端部21A,21Bよりも幅太である。可動梁部62は、一対の接合端部61A,61Bを架橋し、接合端部61A,61Bよりも薄肉である。導電膜63は、可動梁部62の一方の面上にパターン形成されており、第1固定構造部50のコイル部52aに対向する。導電膜63は、コイル部52aの面内方向において当該コイル部52a以上に広がる。コイル部52aの面内方向における導電膜63の外端位置とコイル部52aの外端位置との図14および図16に示す距離L8は、例えば0〜200μmである。また、コイル部52aと導電膜63の間の離隔距離d5は、可動梁部62が自然状態(可動されていない状態)にあるときには例えば0.2〜2μmである。このような導電膜63の厚さは例えば1〜10μmである。駆動電極64は、可動梁部62における他方の面上にパターン形成されており、上述の駆動電極23に対向する。駆動電極23,64間の離隔距離d6は、可動梁部62が自然状態にあるときには例えば20〜60μmである。端子部65は、駆動電極64と同じ側において可動梁部62上および接合端部61A上にわたってパターン形成されており、駆動電極64と電気的に接続されている。端子部65は、第2固定構造部20の接合端部21Aの退避部21aを通過するように延びている。このような端子部65は、所定の配線(図示略)を介してグラウンド接続されている。凸部66は、導電膜63上においてコイル部52aの開口部52a’に対応する箇所に位置し、可動梁部62が自然状態にあるときには、第1固定構造部50のベース基板51の凹部51aに部分的に進入している。凸部66について図16に示す長さL9は、上述の長さL7より短い限りにおいて、例えば8〜180μmである。接合端部61A,61Bおよび可動梁部62は、所定の絶縁材料よりなる。導電膜63は、例えば、Al,Cu,Au,Niなどよりなる。駆動電極64および端子部65は、各々、所定の導電材料よりなる。凸部66は、導電材料または誘電材料よりなる。
このような構成の可変インダクタX3において、端子部24および導電プラグ25を介して駆動電極23に所定電位を付与すると、駆動電極23,64間には静電引力が発生する。これにより、可動梁部62は弾性変形して固定梁部22に接近し、コイル部52aと導電膜63との離隔距離d5は広がることとなる。駆動電極23に付与する電位を調節することにより、駆動電極23,64間に発生する静電引力を調節することができ、可動梁部62の変位量を調節することができ、従って、コイル部52aと導電膜63との離隔距離d5を調節することができる。
可変インダクタX3において、一対の端子部52b,52cを介して通電部52に電流を流すと、当該電流に起因してコイル部52aの周辺には磁界(第1の磁界)が発生し、当該第1の磁界に起因して導電膜63には誘導電流が流れ、当該誘導電流に起因して導電膜63の周辺には磁界(第2の磁界)が発生する。当該第2の磁界は、第1の磁界を乱すように、即ち、第1の磁界を弱めるように、発生する。コイル部52aと導電膜63との間のこのような電磁気的干渉において、コイル部52aと導電膜63の離隔距離d5が短いほど、導電膜63における誘導電流は大きく、第2の磁界は大きく、従って、コイル部52a周辺に形成される正味の磁界は小さい(即ち、離隔距離d5が長いほど、導電膜63における誘導電流は小さく、第2の磁界は小さく、従って、コイル部52a周辺に形成される正味の磁界は大きい)。コイル部52a周辺に形成される正味の磁界が小さいほど(即ち離隔距離d5が短いほど)一対の端子部52b,52c間のインダクタンスは小さく、コイル部52a周辺に形成される正味の磁界が大きいほど(即ち離隔距離d5が長いほど)一対の端子部52b,52c間のインダクタンスは大きく、このようなインダクタンス変化における変化率は、コイル部に対する高透磁率部材の進退動によりインダクタンスが変化される例えばインダクタX4でのインダクタンス変化率よりも、大きい傾向にある(可変インダクタX3のインダクタンスについては、離隔距離d5の調節により調節することができる)。インダクタンス変化率の大きな本可変インダクタX3は、インダクタンスを大きく変化させるのに適している。
可変インダクタX3においては、上述のように、導電膜63は、コイル部52aの面内方向において当該コイル部52a以上に広がる。このような構成によると、導電膜63においてコイル部52aに対向する箇所に上述の誘導電流を適切に発生させることができる。したがって、このような構成は、大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
可変インダクタX3においては、上述のように、導電材料または誘電材料よりなる凸部66が、導電膜63におけるコイル部52a側に設けられている。凸部66の形状および構成材料の選択により、上述のインダクタンス変化率を調節することができる場合がある。
可変インダクタX3においては、導電膜63の厚さについて、可変インダクタX3の利用周波数帯域における最低周波数にて導電膜63に生ずる誘導電流の表皮深さ以上に設定するのが好ましい。このような構成は、導電膜63において上述の誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率を得るうえで好適である。
<実施例1>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、上述の可変インダクタX1において次の条件を採用したものに相当する。コイル部12aについて、構成材料はCu、導線幅は10μm、導線厚さは5μm、導線間距離は10μm、巻数は3と3/4、図3に示す長さL1は240μm、図3に示す長さL2は100μmである。導電膜33について、構成材料はAl、厚さは5μm、外郭形状は正方形で一辺の長さは2500μmである。導電膜33の中央にコイル部12aは対向する。コイル部12aと導電膜33の間の離隔距離d1は、可動梁部32が自然状態(可動されていない状態)にあるときには1μmである。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,1.8GHz,3.2GHz,5.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d1を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。その結果を図17のグラフに示す。また、インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図18のグラフに示す(変化率ΔLs[%]とは、最短離隔距離におけるインダクタンスに対するインダクタンス変化量の割合である)。図17のグラフでは、横軸にて離隔距離d1を表し、縦軸にてインダクタンスLsを表す(後出の図19,21においても同様である)。また、図17のグラフでは、周波数が1.0GHz、1.8GHz、3.2GHz、5.6GHz、10GHzであるときのプロットを、各々○、×、△、□、●で表す(後出の図18〜22のグラフにおいても同様である)。一方、図18のグラフでは、横軸にて離隔距離d1を表し、縦軸にて変化率ΔLsを表す(後出の図20,22においても同様である)。
<実施例2>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、導電膜33の厚さを5μmに代えて1μmとした以外は、可変インダクタX1において実施例1の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,1.8GHz,3.2GHz,5.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d1を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。その結果を図19のグラフに示す。また、インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図20のグラフに示す。
<実施例3>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、導電膜33の厚さを5μmに代えて0.2μmとした以外は、可変インダクタX1において実施例1の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,1.8GHz,3.2GHz,5.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d1を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。その結果を図21のグラフに示す。また、インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図22のグラフに示す。
<実施例4>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、上述の可変インダクタX1において次の条件を採用したものに相当する。コイル部12aについて、構成材料はCu、導線幅は10μm、導線厚さは5μm、導線間距離は10μm、巻数は3と3/4、図3に示す長さL1は240μm、図3に示す長さL2は100μmである。導電膜33について、構成材料はCu、厚さは0.2μm、外郭形状は正方形で一辺の長さは2500μmである。導電膜33の中央にコイル部12aは対向する。コイル部12aと導電膜33の間の離隔距離d1は、可動梁部32が自然状態(可動されていない状態)にあるときには0.2μmである。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,1.6GHz,2.5GHz,4.0GHz,6.3GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d1を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。離隔距離d10.2μmでのインダクタンスLsに対する、離隔距離d150μmでのインダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を、図23のグラフにプロットする。図23のグラフでは、横軸にて導電膜厚さ[μm]を表し、縦軸にて上述の変化率ΔLsを表す。また、図23のグラフでは、周波数が1.0GHz、1.6GHz、2.5GHz、4.0GHz、6.3GHz、10GHzであるときのプロットを、各々○、×、△、◆、□、●で表す。本実施例についての各プロットの横軸座標は0.2である。加えて、図23のグラフには、Cu膜(導電膜33)に生ずる誘導電流についての各周波数(1.0GHz、1.6GHz、2.5GHz、4.0GHz、6.3GHz、10GHz)における表皮深さ(理論計算で求めた)を一点鎖線の横軸座標位置で表す。最も左の一点鎖線は1.0GHz、左から2番目の一点鎖線は1.6GHz、左から3番目の一点鎖線は2.5GHz、左から4番目の一点鎖線は4.0GHz、右から2番目の一点鎖線は6.3GHz、最も右の一点鎖線は10GHzを表すためのものである。
<実施例5〜13>
〔可変インダクタの構成〕
実施例5〜13の可変インダクタは、導電膜33の厚さを5μmに代えて0.4μm(実施例5)、0.6μm(実施例6)、0.8μm(実施例7)、1.0μm(実施例8)、1.2μm(実施例9)、1.4μm(実施例10)、1.6μm(実施例11)、1.8μm(実施例12)、または2.0μm(実施例13)とした以外は、可変インダクタX1において実施例4の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。
〔インダクタンス〕
実施例5〜13の各可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,1.6GHz,2.5GHz,4.0GHz,6.3GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d1を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。離隔距離d10.2μmでのインダクタンスLsに対する、離隔距離d150μmでのインダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を、図23のグラフにプロットする。例えば実施例5についての各プロットの横軸座標は0.4であり、例えば実施例10についての各プロットの横軸座標は1.4である。
<実施例14>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、上述の可変インダクタX2において次の条件を採用したものに相当する。コイル部12aについて、構成材料はCu、導線幅は10μm、導線厚さは5μm、導線間距離は10μm、巻数は3と3/4、長さL1(第1の実施形態に関して図3に示す)は240μm、長さL2(第1の実施形態に関して図3に示す)は100μmである。導電膜43について、構成材料はAl、厚さは0.8μm、外郭形状は正方形で一辺の長さは2500μmである。導電膜43の中央にコイル部12aは対向する。コイル部12aの面内方向における導電膜43の外端位置とコイル部12aの外端位置との図12および図13に示す距離L4は1130μmである。コイル部12aの面内方向における導電膜43の内端位置とコイル部12aの内端位置との図13に示す距離L5は10μmである。コイル部12aと導電膜43の間の離隔距離d3は、可動梁部42が自然状態(可動されていない状態)にあるときには1μmである。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図24のグラフに示す。図24のグラフでは、横軸にて離隔距離d3を表し、縦軸にて変化率ΔLsを表す(後出の図25〜32のグラフにおいても同様である)。また、図24のグラフでは、周波数が1.0GHz、2.2GHz、4.6GHz、10GHzであるときのプロットを、各々●、□、△、×で表す(後出の図25〜29のグラフにおいても同様である)。
<実施例15>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、上述の可変インダクタX2において次の条件を採用したものに相当する。コイル部12aについて、構成材料はCu、導線幅は10μm、導線厚さは5μm、導線間距離は10μm、巻数は3と3/4、長さL1(第1の実施形態に関して図3に示す)は240μm、長さL2(第1の実施形態に関して図3に示す)は100μmである。導電膜43について、構成材料はAl、厚さは5μm、外郭形状は正方形で一辺の長さは260μmである。導電膜43の中央にコイル部12aは対向する。コイル部12aの面内方向における導電膜43の外端位置とコイル部12aの外端位置との図12および図13に示す距離L4は10μmである。コイル部12aの面内方向における導電膜43の内端位置とコイル部12aの内端位置との図13に示す距離L5は10μmである。コイル部12aと導電膜43の間の離隔距離d3は、可動梁部42が自然状態(可動されていない状態)にあるときには1μmである。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図25のグラフに示す。
<実施例16>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、図12および図13に示す距離L4を10μmに代えて0μmとした以外は、可変インダクタX2において実施例15の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図26のグラフに示す。
<実施例17>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、図12および図13に示す距離L4を10μmに代えて−10μmとした以外は、可変インダクタX2において実施例15の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。本可変インダクタでは、コイル部の外端側の一部は導電膜に対向しない。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図27のグラフに示す。
<実施例18>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、図13に示す距離L5を10μmに代えて0μmとした以外は、可変インダクタX2において実施例15の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図28のグラフに示す。
<実施例19>
〔可変インダクタの構成〕
本実施例の可変インダクタは、図13に示す距離L5を10μmに代えて−10μmとした以外は、可変インダクタX2において実施例15の可変インダクタと同一の条件を採用したものに相当する。本可変インダクタでは、コイル部の内端側の一部は導電膜に対向しない。
〔インダクタンス〕
本実施例の可変インダクタにおいて、所定周波数(1.0GHz,2.2GHz,4.6GHz,10GHz)の交流電流をコイル部12aに流した状態にて離隔距離d3を変化させ、インダクタンスLs[nH]の変化を調べた。インダクタンスLsの変化率ΔLs[%]を図29のグラフに示す。
<評価>
図17,19,21のグラフ(実施例1〜3)からは、離隔距離d1が長いほどインダクタンスLsは大きいことが判る。図18,20,22のグラフ(実施例1〜3)からは、コイル部12aを流れる交流電流の周波数が高いほど、インダクタンスの変化率ΔLsは大きいことが判る。例えば、周波数が10GHzである場合には、400%もの変化率ΔLsが得られる場合があることが判る。また、図20のグラフ(実施例2)と図22のグラフ(実施例3)とを比較すると、導電膜33がより厚い実施例2の可変インダクタにおいては、導電膜33がより薄い実施例3の可変インダクタにおけるよりも、特に低周波領域での変化率ΔLsが大きい傾向にある。これは、実施例2における導電膜33(Al膜)は、誘導電流についての低周波領域における表皮深さ程度またはそれ以上の充分な厚さを有するのに対し、実施例3における導電膜33(Al膜)は充分な厚さを有さないためであると考えられる。
図23のグラフに表れているように、各周波数において、表皮深さ以上の厚さを導電膜33が有する場合にはインダクタンスの変化率ΔLsは実質的に飽和する。また、表皮深さは、周波数が低いほど大きい。したがって、本発明の可変インダクタにおいてコイル部に対向する導電膜は、当該導電膜において誘導電流を適切に発生させて大きなインダクタンス変化率ないし大きなインダクタンスを得るうえで、本インダクタの利用周波数帯域における最低周波数での表皮深さ以上の厚さを有するのが好ましい。
図18のグラフ(実施例1)と図24のグラフ(実施例14)とを比較すると、導電膜43が開口部43aを有する実施例14の可変インダクタにおいては、導電膜33が開口部を有さない実施例1の可変インダクタにおけるよりも、特に高周波領域での変化率ΔLsが大きい傾向にある。これは、実施例14における導電膜43では、実施例1における導電膜33よりも、コイル部12aに対向する箇所にて誘導電流が集中的に効率よく発生するためであると考えられる。
図25〜27のグラフ(実施例15,16,17)を比較すると、導電膜43がコイル部12aの面内方向において当該コイル部12a以上に広がっている実施例15,16の可変インダクタでは、そうでない実施例17の可変インダクタよりも、特に高周波数領域にて大きなインダクタンス変化率ΔLsが得られることが判る。
図25,28,29のグラフ(実施例15,18,19)を比較すると、導電膜43の開口部43aがコイル部12aの面内方向において当該コイル部12aの開口部12a’以内に位置している実施例15,18の可変インダクタでは、そうでない実施例19の可変インダクタよりも、特に高周波数領域にて大きなインダクタンス変化率ΔLsが得られることが判る。
本発明の第1の実施形態に係る可変インダクタの上面図である。 図1の線II−IIに沿った断面図である。 図1に示す可変インダクタの第1固定構造部の上面図である。 図1に示す可変インダクタの第1固定構造部の下面図である。 図1に示す可変インダクタの第2固定構造部の下面図である。 図1に示す可変インダクタの可動構造部の上面図である。 図1に示す可変インダクタの可動構造部の下面図であり、第1固定構造部におけるコイル部を仮想線で表す。 第1固定構造部の作製方法を表す。 第2固定構造部の作製方法を表す。 可動構造部の作製方法を表す。 第1固定構造部、第2固定構造部、および可動構造部を接合する工程一部を表す。 本発明の第2の実施形態に係る可変インダクタの断面図であり、第1の実施形態に係る可変インダクタについての図2の断面図に相当する。 第2の実施形態における可動構造部の下面図である。 本発明の第3の実施形態に係る可変インダクタの断面図であり、第1の実施形態に係る可変インダクタについての図2の断面図に相当する。 第3の実施形態における第1固定構造部の上面図である。 第3の実施形態における可動構造部の下面図である。 実施例1の可変インダクタについて、インダクタンスLsの変化を表すグラフである。 実施例1の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例2の可変インダクタについて、インダクタンスLsの変化を表すグラフである。 実施例2の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例3の可変インダクタについて、インダクタンスLsの変化を表すグラフである。 実施例3の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例4〜13についてのインダクタンス変化率ΔLsの、周波数ごとの導電膜厚さ依存性、を表すグラフである。 実施例14の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例15の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例16の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例17の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例18の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 実施例19の可変インダクタについて、インダクタンス変化率ΔLsの変化を表すグラフである。 従来の可変インダクタの平面図である。 図30の線XXXI−XXXIに沿った断面図である。
符号の説明
X1,X2,X3,X4 可変インダクタ
10,50 第1固定構造部
11,51 ベース基板
12,52 通電部
12a,52a コイル部
12b,12c,52b,52c 端子部
20 第2固定構造部
21A,21B,31A,31B,41A,41B,61A,61B 接合端部
22 固定梁部
23,34,44,64 駆動電極
30,40,60 可動構造部
32 可動梁部
33,43,63 導電膜
1,d2,d3,d4,d5,d6 離隔距離

Claims (9)

  1. コイル部および当該コイル部と電気的に接続された一対の端子部を有する通電部と、
    前記コイル部に対して進退動可能な導電部材と、を備え、
    前記コイル部と前記導電部材との間の離隔距離が短いほど、前記一対の端子部間のインダクタンスは小さく、前記離隔距離が長いほど、前記一対の端子部間のインダクタンスは大きい、可変インダクタ。
  2. 前記コイル部は平面渦巻コイルにより構成され、前記導電部材は、前記平面渦巻コイルの厚さ方向に当該平面渦巻コイルとは離隔し且つ当該平面渦巻コイルに対向する導電膜または導電板である、請求項1に記載の可変インダクタ。
  3. 前記導電部材は、前記平面渦巻コイルの面内方向において当該平面渦巻コイル以上に広がる、請求項2に記載の可変インダクタ。
  4. 前記平面渦巻コイルは中央開口部を有し、前記導電部材は、前記中央開口部に対応した箇所に開口部を有する、請求項2または3に記載の可変インダクタ。
  5. 前記導電部材の前記開口部は、前記平面渦巻コイルの面内方向において当該平面渦巻コイルの前記中央開口部以内に位置する、請求項4に記載の可変インダクタ。
  6. 前記平面渦巻コイルは中央開口部を有し、前記導電部材上において前記中央開口部に対応する箇所には凸部が設けられている、請求項1から3のいずれか一つに記載の可変インダクタ。
  7. 前記凸部は導電材料または誘電材料よりなる、請求項6に記載の可変インダクタ。
  8. 前記導電部材は、利用周波数帯域における最低周波数にて当該導電部材に生ずる誘導電流の表皮深さ以上の厚さを有する、請求項1から7のいずれか一つに記載の可変インダクタ。
  9. 前記コイル部は、Au、Cu、Al、またはNiよりなる、請求項1から8のいずれか一つに記載の可変インダクタ。
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