JP2011188216A - 非接触icカード用アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】通信性能が劣化しない構造を有する非接触ICカード用アンテナを提供すること。
【解決手段】FPCの表面は、アンテナ配線により通信するための通信面として使われる。この通信面には磁束が形成される。この磁束は磁性シートによって曲げられ、アンテナに誘導起電力を発生させる。アンテナ配線部とコンデンサ部とがFPCに並べて配置されている場合、磁束により、コンデンサ部の配置箇所に渦電流が発生し、誘導起電力の発生が妨げられる。そこで、本発明の非接触ICカード用アンテナでは、FPCを、アンテナ配線部と、コンデンサ部と、アンテナ配線部とコンデンサ部とを接続する折り曲げ部とに分け、アンテナ配線部を磁性シートの表面に設け、コンデンサ部を折り曲げ部により磁性シートの裏面に設けている。このように、コンデンサ部は磁性シートの裏面に配置されるため、誘導起電力の発生の妨げになりにくい。
【選択図】図2

Description

本発明は、フレキシブルプリント基板(Flexible Printed Circuits)を用いた非接触ICカード用アンテナに関する。
図1は、第1の従来技術として、非接触ICカード用アンテナに用いられるフレキシブルプリント基板101(以下、FPC101と称する)を示している。
FPC101は、複数のチップコンデンサ118と、配線層である第1配線、第2配線、アンテナ配線105と、第1、2接点A106、B107と、コンタクトとを備えている。
アンテナ配線105は、アンテナコイルを形成する。
複数のチップコンデンサ118は、並列接続されている。
第1配線の一端は、複数のチップコンデンサ118の一方の電極に接続されている。各チップコンデンサ118の一方の電極と第1配線の一端とを接続する接続部は切断可能である。即ち、その接続部に穴110を開けることにより、各チップコンデンサ118を個別に切り離すことができる。
複数のチップコンデンサ118のうちの少なくとも1つのチップコンデンサ118の一方の電極と第1配線の一端とを接続する接続部を切断することにより、チップコンデンサ118によって形成されるキャパシタンスを調整可能である。即ち、共振周波数を調整可能である。
第2配線の一端は、複数のチップコンデンサ118の他方の電極に接続されている。第2配線の他端は、コンタクトを介してアンテナ配線105の一端に接続されている。第1、2接点A106、B107は、アンテナ配線105の一端、他端付近にそれぞれ形成され、機器内部回路を接続するために設けられている。
しかし、第1の従来技術では、チップコンデンサをFPC101に実装するためのコストや、チップコンデンサをFPC101に実装することによるFPC101の厚みがアップしてしまう。
そこで、第2の従来技術として、チップコンデンサの代わりに平行板コンデンサを備えたFPCが特開2001−109861号公報、特開2001−109862号公報に記載されている。この平行板コンデンサは、FPCの表裏に形成されている。これらの公報でも、平行板コンデンサの1つの電極の複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と配線の一端とを接続する接続部を切断することにより、平行板コンデンサによって形成されるキャパシタンスを調整可能である。即ち、共振周波数を調整可能である。
FPCを用いた技術として、マザーボードに連結されるFPCが特開2004−111563号公報に記載されている。また、FPCを用いた技術ではないが、制御回路基板と磁性シートとアンテナコイルとをケースに収納するときの構造が特開2004−213217号公報に記載されている。更に、アンテナ装置に関する技術が特開2007−043621号公報、特開2008−205557号公報に記載されている。
特開2001−109861号公報 特開2001−109862号公報 特開2004−111563号公報 特開2004−213217号公報 特開2007−043621号公報 特開2008−205557号公報
FPCの表面は、アンテナ配線により通信するための通信面として使われる。この通信面には磁束が形成される。この磁束により、アンテナ配線(アンテナ)に誘導起電力を発生させる。
第1、2の従来技術では、コンデンサとアンテナ配線とがFPCに並べて配置されている構造である。このため、磁束によりコンデンサの配置箇所に渦電流が発生し、誘導起電力の発生の妨げになる可能性がある。そのため、通信性能が劣化してしまう。
本発明の課題は、通信性能が劣化しない構造を有する非接触ICカード用アンテナを提供することにある。
本発明の非接触ICカード用アンテナは、フレキシブルプリント基板と、磁性シートと、第1の接着剤と、第2の接着剤とを具備している。フレキシブルプリント基板は、その表面が通信面となるアンテナ配線部と、コンデンサ部と、アンテナ配線部とコンデンサ部とを接続し、コンデンサ部をアンテナ配線部の裏面に移動させるための折り曲げ部とにより構成されている。磁性シートは、アンテナ配線部の裏面の形状に対応するように形成されている。第1の接着剤は、アンテナ配線部の裏面と磁性シートの表面とに設けられ、アンテナ配線部の裏面と磁性シートの表面とを接着する。第2の接着剤は、コンデンサ部の裏面又は表面と磁性シートの裏面とに設けられ、コンデンサ部の表面又は裏面と磁性シートの裏面とを接着する。
本発明の非接触ICカード用アンテナでは、FPCの表面は、アンテナ配線により通信するための通信面として使われる。この通信面には磁束が形成される。この磁束は磁性シートによって曲げられ、アンテナ配線(アンテナ)に誘導起電力を発生させる。例えば、アンテナ配線部とコンデンサ部とがFPCに並べて配置されている場合、磁束によりコンデンサ部の配置箇所に渦電流が発生し、誘導起電力の発生が妨げられる。そこで、本発明の非接触ICカード用アンテナでは、FPCを、アンテナ配線部と、コンデンサ部と、アンテナ配線部とコンデンサ部とを接続する折り曲げ部とに分け、アンテナ配線部を磁性シートの表面に設け、コンデンサ部を折り曲げ部により磁性シートの裏面に設けている。このように、本発明の非接触ICカード用アンテナによれば、第1の効果として、コンデンサ部は磁性シートの裏面に配置されるため、誘導起電力の発生の妨げになりにくい。
また、本発明の非接触ICカード用アンテナによれば、第2の効果として、アンテナ配線のインダクタンスを増加させるために、磁性シートをアンテナ配線部に設けることが好ましい。このインダクタンスを得るために、アンテナ配線部と磁性シートの表面との間に第1の接着剤を設けることが好ましい。更に、誘導起電力の発生の防止するために、コンデンサ部と磁性シートの裏面との間に第2の接着剤を設けることが好ましい。
このように、本発明の非接触ICカード用アンテナは、上述の構成により、通信性能が劣化しない。
図1は、第1の従来技術として、非接触ICカード用アンテナに用いられるフレキシブルプリント基板101を示している。 図2は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの構成を示す断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程1〜3、7を説明するための斜視図である。 図4Aは、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程4〜7を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。 図4Bは、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程5を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。 図5は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの構成により形成される共振回路を示している。 図6は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの効果を説明するための断面図である。 図7は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの効果を説明するための断面図である。 図8は、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程1、1’、2、3、7を説明するための斜視図である。 図9は、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程5、6を説明するための断面図である。 図10Aは、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程4、6を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。 図10Bは、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程6を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。
以下に添付図面を参照して、本発明の実施形態による非接触ICカード用アンテナについて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図2は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの構成を示す断面図である。
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナは、フレキシブルプリント基板1と、磁性シート2と、第1の接着剤3−1と、第2の接着剤3−2とを具備している。フレキシブルプリント基板1は、柔軟性があり大きく変形させることが可能なプリント基板であり、フレキシブル基板あるいはFPC(Flexible Printed Circuits)とも呼ばれる。以下、フレキシブルプリント基板1をFPC1と称する。
FPC1は、アンテナ配線部22と、コンデンサ部21と、折り曲げ部11とにより構成されている。アンテナ配線部22の表面は通信面となる。折り曲げ部11は、アンテナ配線部22とコンデンサ部21とを接続し、コンデンサ部21をアンテナ配線部22の裏面に移動させるために設けられている。
磁性シート2は、アンテナ配線部22の裏面の形状に対応するように形成されている。
第1の接着剤3−1は、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とに設けられ、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とを接着する。例えば、第1の接着剤3−1は、両面テープであり、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とに貼り付けられる。
第2の接着剤3−2は、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とに設けられ、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とを接着する。例えば、第2の接着剤3−2は、両面テープであり、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とに貼り付けられる。
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの構成を詳細に説明するために、その製造方法について図3、4A、4Bを用いて説明する。
図3は、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程1〜3、7を説明するための斜視図である。図4Aは、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程4〜7を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。図4Bは、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程5を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。
(工程1)
図3に示されるように、FPC1を製造する。
FPC1は、第1、2電極A8、B9と、配線層である表面配線15、裏面配線16、アンテナ配線5と、第1、2接点A6、B7と、コンタクト4とを備えている。
アンテナ配線5は、アンテナコイルを形成する。
第1電極A8は、FPC1の表面に形成されている。第1電極A8は、独立した複数の電極部により構成されている。
表面配線15の一端は、FPC1の表面で第1電極A8の複数の電極部の各々に接続されている。第1電極A8の複数の電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部は切断可能である。即ち、その接続部に穴10を開けることにより、各電極部を個別に切り離すことができる。
第2電極B9は、FPC1の裏面に第1電極A8に対向するように形成されている。第1電極A8と第2電極B9は、FPC1の表裏に配置されることにより、平行板コンデンサを構成する。第1電極A8の複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部を切断することにより、平行板コンデンサによって形成されるキャパシタンスを調整可能である。即ち、共振周波数を調整可能である。
裏面配線16の一端は、FPC1の裏面で第2電極B9に接続されている。裏面配線16の他端は、FPC1の裏面でアンテナ配線5の一端に接続されている。
第1、2接点A6、B7は、FPC1の裏面でアンテナ配線5の一端、他端付近にそれぞれ形成され、機器内部回路を接続するために設けられている。
コンタクト4は、FPC1の表面から裏面に設けられたスルーホールに形成されている。コンタクト4の一端は、FPC1の表面で表面配線15の他端に接続され、コンタクト4の他端は、FPC1の裏面でアンテナ配線5の他端に接続されている。
上述のように、FPC1は、アンテナ配線部22と、コンデンサ部21と、折り曲げ部11とにより構成される。
アンテナ配線部22は、アンテナ配線5と第1、2接点A6、B7とコンタクト4とが形成された部分である。
コンデンサ部21は、第1、2電極A8、B9と表面配線15と裏面配線16とが形成された部分である。
折り曲げ部11は、表面配線15と裏面配線16とが形成され、アンテナ配線部22の一辺とコンデンサ部21の一辺とを接続し、コンデンサ部21を回転移動させてアンテナ配線部22の裏面に配置させる部分である。
ここで、折り曲げ部11の幅は、アンテナ配線部22、第1の接着剤3−1、磁性シート2、第2の接着剤3−2、コンデンサ部21の厚みの合計に対応させている。
また、アンテナ配線部22の裏面に形成された第1、2接点A6、B7は、アンテナ配線部22の裏面が第1の接着剤3−1、磁性シート2、第2の接着剤3−2を介してコンデンサ部21の裏面と向かい合ったときに、コンデンサ部21と重ならない位置に設けられている。
(工程2)
図3に示されるように、アンテナ配線部22の裏面の形状に対応する磁性シート2を形成する。
(工程3)
アンテナ配線5のインダクタンスを増加させるために、磁性シート2をアンテナ配線部22に設ける。このインダクタンスを得るために、図3に示されるように、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とに第1の接着剤3−1を設け、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とを接着する。
(工程4)
ここで、図4Aに示されるように、第1、2接点A6、B7がアンテナ配線部22の裏面から露出されるように、磁性シート2及び第1の接着剤3−1のうちの、第1、2接点A6、B7と重なる部分を予め切り取っておく。
(工程5)
図4A、4Bに示されるように、折り曲げ部11を軸にしてコンデンサ部21を回転移動させて、コンデンサ部21をアンテナ配線部22の裏面に配置する。
(工程6)
図4Aに示されるように、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とに第2の接着剤3−2を設け、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とを接着する。
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、その構成により、図5に示されるような共振回路が形成される。共振回路は、第1、2接点A6、B7間に並列接続された平行板コンデンサ12、アンテナコイル13を備えている。平行板コンデンサ12は、第1、2電極A8、B9により構成され、アンテナコイル13は、アンテナ配線5により形成されている。
共振回路により生成される共振周波数について説明する。
共振周波数fは、アンテナ配線5によって形成されたインダクタンスをLとし、第1、2電極A8、B9によって形成されたキャパシタンスをCとしたとき、
f=1/(2π√(LC))
により表される。
インダクタンスLは、アンテナ配線5の形状(長さ、幅、巻き数等)及び磁性シート2の種類(透磁率、厚み、大きさ等)で決まるが、製造上のバラつきにより、ある程度のバラつきが発生する。
キャパシタンスCは、電極の面積をSとし、第1、2電極A8、B9間の絶縁層の誘電率をεとし、その厚みをdとしたとき、
C=εS/d
により表される。
第1電極A8の複数の電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部は切断可能であるため、面積Sは、変更可能である。共振周波数fは、第1電極A8の面積Sを変更することにより、調整される。第1電極A8の面積Sはアンテナよりも大きくできないため、調整可能な周波数範囲も限られる。
また、第1電極A8の複数の電極部と第2電極B9間のキャパシタンスをC1、C2、C3、…、C(N−1)、CN(Nは2以上の整数)としたとき、全体のキャパシタンスCは、
C=C1+C2+C3+…+C(N−1)+CN
により表される。
そこで、図3、図4Aに示されるように、工程7として、第1電極A8の複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部に穴10を開けることにより、平行板コンデンサ12によって形成されるキャパシタンスを調整することができる。
従って、インダクタンスLが製造起因によりバラついた場合、キャパシタンスCを調整することで、共振周波数fのバラつきを軽減することが可能である。
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナの効果について説明する。
図6に示されるように、FPC1の表面は、アンテナ配線部22(アンテナ配線5)により通信するための通信面として使われる。この通信面には磁束14が形成される。この磁束14は磁性シート2によって曲げられ、アンテナ配線5(アンテナ)に誘導起電力を発生させる。
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、FPC1を、アンテナ配線部22と、コンデンサ部21と、アンテナ配線部22とコンデンサ部21とを接続する折り曲げ部11とに分け、アンテナ配線部22を磁性シート2の表面に設け、コンデンサ部21を折り曲げ部11により磁性シート2の裏面に設けている。このように、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナによれば、第1の効果として、コンデンサ部21は磁性シート2の裏面に配置されるため、誘導起電力の発生の妨げになりにくい。
例えば、図7に示されるように、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナが、アンテナ配線部22とコンデンサ部21とがFPC1に並べて配置されている構造である場合、磁束によりコンデンサ部21の配置箇所に渦電流が発生し、誘導起電力の発生が妨げられる。第1、2の従来技術についても同じである。
また、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナによれば、第2の効果として、アンテナ配線のインダクタンスを増加させるために、磁性シート2をアンテナ配線部22に設けることが好ましい。このインダクタンスを得るために、アンテナ配線部22と磁性シート2の表面との間に第1の接着剤3−1を設けることが好ましい。更に、誘導起電力の発生の防止するために、コンデンサ部21と磁性シート2の裏面との間に第2の接着剤3−2を設けることが好ましい。
また、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナによれば、第3の効果として、第1電極A8を独立した複数の電極部に分け、その複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部に穴10を開けることにより、平行板コンデンサ12によって形成されるキャパシタンスを調整することができる。即ち、共振周波数を調整することができる。
このように、本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナは、上述の構成により、通信性能が劣化しない。
(第2実施形態)
本発明の第1実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、第2の接着剤3−2がコンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とに設けられ、コンデンサ部21の裏面と磁性シート2の裏面とを接着しているが、この構成に限定されない。本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、第2の接着剤3−2がコンデンサ部21の表面と磁性シート2の裏面とに設けられ、コンデンサ部21の表面と磁性シート2の裏面とを接着している。第2実施形態では、第1実施形態と重複する説明を省略する。
本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの構成を詳細に説明するために、その製造方法について図8、9、10A、10Bを用いて説明する。
図8は、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程1、1’、2、3、7を説明するための斜視図である。図9は、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程5、6を説明するための断面図である。図10Aは、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程4、6を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。図10Bは、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナの製造方法として工程6を説明するための斜視図であり、その非接触ICカード用アンテナの完成図である。
(工程1)
図8に示されるように、FPC1を製造する。
FPC1は、後述の工程により、アンテナ配線部22と、コンデンサ部21と、折り曲げ部11とに分けられる。アンテナ配線部22は、アンテナ配線5と第1、2接点A6、B7とコンタクト4とが形成され、コンデンサ部21は、第1、2電極A8、B9と表面配線15と裏面配線16とが形成されている。
折り曲げ部11は、表面配線15と裏面配線16とが形成され、アンテナ配線部22とコンデンサ部21の一辺とを接続し、コンデンサ部21をアンテナ配線部22の表面から裏面の方向に水平移動させる部分である。
(工程1’)
図8に示されるように、FPC1がアンテナ配線部22とコンデンサ部21と折り曲げ部11とにより構成されるように、アンテナ配線部22とコンデンサ部21とを切り離すためのスリット20をFPC1に形成する。
(工程2)
図8に示されるように、アンテナ配線部22の裏面の形状に対応する磁性シート2を形成する。
(工程3)
アンテナ配線5のインダクタンスを増加させるために、磁性シート2をアンテナ配線部22に設ける。このインダクタンスを得るために、図8に示されるように、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とに第1の接着剤3−1を設け、アンテナ配線部22の裏面と磁性シート2の表面とを接着する。
(工程4)
ここで、図10Aに示されるように、第1、2接点A6、B7がアンテナ配線部22の裏面から露出されるように、磁性シート2及び第1の接着剤3−1のうちの、第1、2接点A6、B7と重なる部分を予め切り取っておく。
(工程5)
図9に示されるように、折り曲げ部11を軸にしてコンデンサ部21をアンテナ配線部22の表面から裏面の方向に水平移動させて、コンデンサ部21をアンテナ配線部22の裏面に配置する。
(工程6)
図10Bに示されるように、コンデンサ部21が水平移動したことによりFPC1に開口部17が形成される。そこで、図9、10A、10Bに示されるように、開口部17を塞ぐように、コンデンサ部21の表面と磁性シート2の裏面とに第2の接着剤3−2を設け、コンデンサ部21の表面と磁性シート2の裏面とを接着する。
本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、その構成により、前述の図5に示されるような共振回路が形成される。
また、図8に示されるように、工程7として、第1電極A8の複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と表面配線15の一端とを接続する接続部に穴10を開けることにより、平行板コンデンサ12によって形成されるキャパシタンスを調整することができる。
以上の説明により、本発明の第2実施形態による非接触ICカード用アンテナでは、第1実施形態と同じ効果を実現する。
1 フレキシブルプリント基板(FPC)、
2 磁性シート、
3−1 第1の接着剤、
3−2 第2の接着剤、
4 コンタクト、
5 アンテナ配線、
6 第1接点A、
7 第2接点B、
8 第1電極A、
9 第2電極B、
10 穴、
11 折り曲げ部、
12 平行板コンデンサ、
13 アンテナコイル、
14 磁束、
15 表面配線、
16 裏面配線、
17 開口部、
21 コンデンサ部、
22 アンテナ配線部
101 FPC、
105 アンテナ配線、
106 第1接点A、
107 第2接点B、
110 穴、
118 チップコンデンサ

Claims (10)

  1. その表面が通信面となるアンテナ配線部と、コンデンサ部と、前記アンテナ配線部と前記コンデンサ部とを接続し、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動させるための折り曲げ部とにより構成されたフレキシブルプリント基板と、
    前記アンテナ配線部の裏面の形状に対応するように形成された磁性シートと、
    前記アンテナ配線部の裏面と磁性シートの表面とに設けられ、前記アンテナ配線部の裏面と前記磁性シートの表面とを接着する第1の接着剤と、
    前記コンデンサ部の裏面又は表面と前記磁性シートの裏面とに設けられ、前記コンデンサ部の表面又は裏面と前記磁性シートの裏面とを接着する第2の接着剤と
    を具備する非接触ICカード用アンテナ。
  2. 前記折り曲げ部は、前記アンテナ配線部の一辺と前記コンデンサ部の一辺とを接続し、前記コンデンサ部を回転移動させて、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に配置させる部分であり、
    前記第2の接着剤は、前記コンデンサ部の裏面と前記磁性シートの裏面とに設けられ、前記コンデンサ部の裏面と前記磁性シートの裏面とを接着する
    請求項1に記載の非接触ICカード用アンテナ。
  3. 前記コンデンサ部は、前記フレキシブルプリント基板に形成されたスリットにより前記アンテナ配線部と切り離され、
    前記折り曲げ部は、前記アンテナ配線部と前記コンデンサ部の一辺とを接続し、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の表面から裏面の方向に水平移動させて、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に配置させる部分であり、
    前記第2の接着剤は、前記コンデンサ部が水平移動したことにより前記フレキシブルプリント基板に形成された開口部を塞ぐように、前記コンデンサ部の表面と前記磁性シートの裏面とに設けられ、前記コンデンサ部の表面と前記磁性シートの裏面とを接着する
    請求項1に記載の非接触ICカード用アンテナ。
  4. 前記フレキシブルプリント基板は、
    その表面に形成された第1電極と、
    その裏面に前記第1電極に対向するように形成された第2電極と、
    その表面で一端が前記第1電極に接続された配線層である表面配線と、
    その裏面で一端が前記第2電極に接続された配線層である裏面配線と、
    その表面、裏面でそれぞれ一端、他端が前記表面配線の他端と前記裏面配線の他端とに接続された配線層であるアンテナ配線と
    を備え、
    前記アンテナ配線部は、前記アンテナ配線と前記第1、2接点とが形成された部分であり、
    前記コンデンサ部は、前記第1、2電極が形成された部分である
    請求項1〜3のいずれかに記載の非接触ICカード用アンテナ。
  5. その表面が通信面となるアンテナ配線部と、コンデンサ部と、前記アンテナ配線部と前記コンデンサ部とを接続し、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面側に移動させるための折り曲げ部とにより構成されたフレキシブルプリント基板を製造する工程と、
    前記アンテナ配線部の裏面の形状に対応する磁性シートを形成する工程と、
    前記アンテナ配線部の裏面と磁性シートの表面とに第1の接着剤を設けて、前記アンテナ配線部の裏面と前記磁性シートの表面とを接着する工程と、
    前記折り曲げ部を軸にして、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動する工程と、
    前記コンデンサ部の裏面又は表面と前記磁性シートの裏面とに第2の接着剤を設けて、前記コンデンサ部の表面又は裏面と前記磁性シートの裏面とを接着する工程と
    を具備する非接触ICカード用アンテナの製造方法。
  6. 前記折り曲げ部は、前記アンテナ配線部の一辺と前記コンデンサ部の一辺とを接続し、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動させる部分であり、
    前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動する工程は、
    前記折り曲げ部を軸にして前記コンデンサ部を回転移動させて、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に配置する工程
    を含み、
    前記コンデンサ部の裏面又は表面と前記磁性シートの裏面とを接着する工程は、
    前記コンデンサ部の裏面と前記磁性シートの裏面とに前記第2の接着剤を設ける工程
    を含む請求項5に記載の非接触ICカード用アンテナの製造方法。
  7. 前記フレキシブルプリント基板が前記アンテナ配線部と前記コンデンサ部と前記折り曲げ部とにより構成されるように、前記アンテナ配線部と前記コンデンサ部とを切り離すためのスリットを前記フレキシブルプリント基板に形成する工程
    を更に具備し、
    前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動する工程は、
    前記折り曲げ部を軸にして前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の表面から裏面の方向に水平移動させて、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に配置する工程
    を含み、
    前記コンデンサ部の裏面又は表面と前記磁性シートの裏面とを接着する工程は、
    前記コンデンサ部が水平移動したことにより前記フレキシブルプリント基板に形成された開口部を塞ぐように、前記コンデンサ部の表面と前記磁性シートの裏面とに前記第2の接着剤を設ける工程
    を含む請求項5に記載の非接触ICカード用アンテナの製造方法。
  8. 前記フレキシブルプリント基板は、
    その表面に形成された第1電極と、
    その裏面に前記第1電極に対向するように形成された第2電極と、
    その表面で一端が前記第1電極に接続された配線層である表面配線と、
    その裏面で一端が前記第2電極に接続された配線層である裏面配線と、
    その表面、裏面でそれぞれ一端、他端が前記表面配線の他端と前記裏面配線の他端とに接続された配線層であるアンテナ配線と
    を備え、
    前記アンテナ配線部は、前記アンテナ配線と前記第1、2接点とが形成された部分であり、
    前記コンデンサ部は、前記第1、2電極が形成された部分である
    請求項5〜7のいずれかに記載の非接触ICカード用アンテナの製造方法。
  9. 前記第1電極は、独立した複数の電極部により構成され、
    前記第1電極の前記複数の電極部と前記表面配線の一端とを接続する接続部は切断可能であり、
    前記第1、2電極によって形成されるキャパシタンスを調整するために、前記第1電極の前記複数の電極部のうちの少なくとも1つの電極部と前記表面配線の一端とを接続する接続部を切断する工程
    を更に具備する請求項8に記載の非接触ICカード用アンテナの製造方法。
  10. 前記フレキシブルプリント基板は、
    その裏面で前記アンテナ配線の一端、他端付近にそれぞれ形成され、機器内部回路を接続するための第1、2接点
    を更に備え、
    前記アンテナ配線部の裏面と前記磁性シートの表面とを接着する工程と、前記コンデンサ部を前記アンテナ配線部の裏面に移動する工程との間に、
    前記第1、2接点が前記アンテナ配線部の裏面から露出されるように、前記磁性シート及び前記第1の接着剤のうちの、前記第1、2接点と重なる部分を切り取る工程
    を更に具備する請求項8又は9に記載の非接触ICカード用アンテナの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016171612A (ja) * 2015-03-11 2016-09-23 トヨタ自動車株式会社 受電装置および送電装置

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