JP2006286040A - 光情報記録媒体および光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents
光情報記録媒体および光情報記録媒体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】 「広い印刷面をもつクランプエリアまでが印刷可能である光情報記録媒体」、「写真画質に迫る高品位な印刷が可能な光沢感をもつ高精細印刷対応の光記録情報媒体」、「水に濡れても色落ちしない耐水性の印刷可能な光情報記録媒体」のいずれの要求をも満たすプリンタによる印刷が可能な光情報記録媒体を提供する。
【解決手段】 親水化された下地層上にインク受容層を設ける構成にすることで、インク受容層の耐性を著しく向上した光情報記録媒体を提供することが可能になる。
【選択図】 図4
【解決手段】 親水化された下地層上にインク受容層を設ける構成にすることで、インク受容層の耐性を著しく向上した光情報記録媒体を提供することが可能になる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、表面に印刷が可能な光情報記録媒体とその製造方法に関する。
近年、コンピュータ用情報のみならず音声や静止画像,動画像などの情報がディジタル化され、これらの情報を保存するための光記録媒体として、従来のCD−RやCD−RWに比べて7倍以上容量を持つDVD−RやDVD−RAM、DVD−RWなどの光情報記録媒体が製品化された。
従来のCD−RやCD−RWでも、情報を読み取るレーザー照射面の反対側に面に、市販されているプリンタによる印刷が可能な印刷層が設けられたプリンタブルCDが製品化されており、DVDもそれに追従して印刷可能な記録型DVD、プリンタブルDVDが製品化されている。
さらには、「より広い印刷面をもつクランプエリアまでが印刷可能であるプリンタブルDVD」、「写真画質に迫る高品位な印刷が可能である光沢感をもつ高精細印刷対応の記録型DVD」、「水に濡れても色落ちしない耐水性の印刷可能なプリンタブルDVD」など、ユーザーの要求は多義に渡ってきている。
しかしながら、これらの要求を1つの製品で全て適える事は不可能であった。
その理由として、高品位な印刷を可能にするためには、印刷層の表層が印刷インクに含まれる大量の溶媒、とりわけ水分を吸収することが出来る構造でなければならず、これを可能にすると耐水性は犠牲となってしまう。
また、印刷層の表層が吸水性を持ち、なおかつ印刷層の表層に光沢感があり、なおかつクランプエリアまでが印刷層で覆われた場合、媒体がドライブの中のチャッキング機構と貼り付きを起こす可能性が高くなってしまう。とりわけ光沢感をもつ印刷層は、高湿環境において貼りつきを生じやすくなる。
その結果、チャッキング機構と接触した印刷層が傷つくか、最悪の場合、印刷層ごと剥がれてしまうことがあり得る。かかる不都合のため、光沢感があり、なおかつクランプエリアまで印刷が可能なプリンタブルDVDは、製品化されていなかった。
このような印刷層の剥がれを防止するため、例えば特許文献1には保護層の表面に、親水性紫外線硬化性樹脂膜をコーティングし、これに紫外線を照射して硬化させ、水性の印刷用インクが定着可能な親水性樹脂膜を形成することで、親水性樹脂膜と保護層との結着力を向上する技術が開示されている。
従来のCD−RやCD−RWでも、情報を読み取るレーザー照射面の反対側に面に、市販されているプリンタによる印刷が可能な印刷層が設けられたプリンタブルCDが製品化されており、DVDもそれに追従して印刷可能な記録型DVD、プリンタブルDVDが製品化されている。
さらには、「より広い印刷面をもつクランプエリアまでが印刷可能であるプリンタブルDVD」、「写真画質に迫る高品位な印刷が可能である光沢感をもつ高精細印刷対応の記録型DVD」、「水に濡れても色落ちしない耐水性の印刷可能なプリンタブルDVD」など、ユーザーの要求は多義に渡ってきている。
しかしながら、これらの要求を1つの製品で全て適える事は不可能であった。
その理由として、高品位な印刷を可能にするためには、印刷層の表層が印刷インクに含まれる大量の溶媒、とりわけ水分を吸収することが出来る構造でなければならず、これを可能にすると耐水性は犠牲となってしまう。
また、印刷層の表層が吸水性を持ち、なおかつ印刷層の表層に光沢感があり、なおかつクランプエリアまでが印刷層で覆われた場合、媒体がドライブの中のチャッキング機構と貼り付きを起こす可能性が高くなってしまう。とりわけ光沢感をもつ印刷層は、高湿環境において貼りつきを生じやすくなる。
その結果、チャッキング機構と接触した印刷層が傷つくか、最悪の場合、印刷層ごと剥がれてしまうことがあり得る。かかる不都合のため、光沢感があり、なおかつクランプエリアまで印刷が可能なプリンタブルDVDは、製品化されていなかった。
このような印刷層の剥がれを防止するため、例えば特許文献1には保護層の表面に、親水性紫外線硬化性樹脂膜をコーティングし、これに紫外線を照射して硬化させ、水性の印刷用インクが定着可能な親水性樹脂膜を形成することで、親水性樹脂膜と保護層との結着力を向上する技術が開示されている。
本発明の目的は、かかる問題を回避し、ユーザーの要求に最大限に応えうる光情報記録媒体を提供することにある。すなわち、「広い印刷面をもつクランプエリアまでが印刷可能である光情報記録媒体」、「写真画質に迫る高品位な印刷が可能な光沢感をもつ高精細印刷対応の光記録情報媒体」、「水に濡れても色落ちしない耐水性の印刷可能な光情報記録媒体」のいずれの要求をも満たすプリンタによる印刷が可能な光情報記録媒体である。
かかる問題を解決するため、発明者は印刷面の下層側にインクによる印字をクリアに表示させるための明色の下地層と、インク液を吸収するインク受容層との密着性に着目し、下地層に積極的な改良を行うことにより、光沢を持つインク受容層の親水成分との結合力を高め、傷つきに強いことを特徴とする光情報記録媒体を提供する。
一般的に光情報記録媒体に使用される前記下地層は光情報記録媒体の樹脂基盤の上にアクリル系の紫外線効果型インクをスクリーン印刷法によりコーティングされ、しかる後に紫外線照射されることにより樹脂基板への強い密着性を保ちながら、鮮やかな発色と光沢感を併せ持つ。
しかし、アクリル樹脂の表面は疎水性が高いため、下地層の上にインク受容層を形成しても密着力が弱かった。そこでインク受容層の表面を親水化させ、該親水化された下地層上に、親水基多く持つインク受容層を形成すると、親水化された下地層表面に対し、インク受容層の親水性部分が極性結合をし、密着性を向上させる。下地層を親水化させる方法は、公知一般の方法が適用できるが、光情報記録媒体であるための性格上、高温になりすぎる方法や、コストあるいは時間の掛かりすぎる方法は適さず、該下地層を親水化する方法は限定的なものとなる。逆に光情報記録媒体の小面積だけを均一に親水化させれば良いため、広面積のシートには適さない方法、例えば紫外線照射やスクリーン印刷法によるプライマー剤の塗布などが可能であるが、詳細については実施例にて説明する。
一般的に光情報記録媒体に使用される前記下地層は光情報記録媒体の樹脂基盤の上にアクリル系の紫外線効果型インクをスクリーン印刷法によりコーティングされ、しかる後に紫外線照射されることにより樹脂基板への強い密着性を保ちながら、鮮やかな発色と光沢感を併せ持つ。
しかし、アクリル樹脂の表面は疎水性が高いため、下地層の上にインク受容層を形成しても密着力が弱かった。そこでインク受容層の表面を親水化させ、該親水化された下地層上に、親水基多く持つインク受容層を形成すると、親水化された下地層表面に対し、インク受容層の親水性部分が極性結合をし、密着性を向上させる。下地層を親水化させる方法は、公知一般の方法が適用できるが、光情報記録媒体であるための性格上、高温になりすぎる方法や、コストあるいは時間の掛かりすぎる方法は適さず、該下地層を親水化する方法は限定的なものとなる。逆に光情報記録媒体の小面積だけを均一に親水化させれば良いため、広面積のシートには適さない方法、例えば紫外線照射やスクリーン印刷法によるプライマー剤の塗布などが可能であるが、詳細については実施例にて説明する。
以上のように密着性を強化した該下地層と該インク受容層は、従来の方法と比べ、耐久性に優れた光情報記録媒体となる。
以下、図面を参照しながら本発明のについて更に詳細に説明する。
図1は実施例に係わる光情報記録媒体1の断面構造を示す。この図から明らかなように、本例の光情報記憶媒体1は、透明基板2の記録体3および4上の表面を樹脂5にて被い、更にこの下地層7を形成し、下地層7の表面に下地層8を形成してなる。透明基板2は、ガラスなどの透明セラミック材料や、ポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料などをもって所望の形状及び寸法に形成される。この記録体3および4については公知に属する技術であり、かつ本発明の要旨でもないので、詳細な説明を省略する。これらについては光情報媒体の種類に応じて、公知に属する適切の技術を応用できる。
下地層7は一般的に紫外線硬化型樹脂をバインダーとする白色あるいは明色のUVインクにより形成される。紫外線硬化型樹脂としては、公知に属するすべてのものを用いることができる。又、下地層7の膜厚は、0.1μm〜50μm程度とするのが好ましい。下地層7の膜厚が50μmを越えると、媒体そのものが歪む原因となり、逆に、下地層7の膜厚が0.01μm未満であると本来の目的である印刷をクリアに表示させる目的を実行できなくなるからである。該下地層7は、スクリーン印刷法、スプレーコート、スピン塗布法等により形成できる。更に下地層のもつ隠蔽性を高めるため、下地層7の下に遮蔽効果の高い層を更にもう一層設けることも本発明の趣旨の効果を高めるのに有効である。
下地層7の表面は親水化されており、水に対する接触角が59゜以下になるように、極性溶媒に対するぬれ性が高められている。下地層7表面の親水化する方法はいかなる方法を用いてもよく、公知慣用の方法がすべて使用でき、例えば高分子材料を下地層7として使用した場合、プラズマ処理による保護膜7表面へのアミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化物等の親水性官能基の付与、あるいは、放射線、紫外線の照射等の方法によって親水化を行うことができる。また、下地層7表面に親水性物質層、すなわちプライマー層7の形成によって表面の親水化を施す方法も考えられる。例えば、親水性高分子、金属等のスパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等によるプラズマ重合、あるいは表面グラフト化法、カップリング法による親水性モノマー分子の重合等が考えられる。他には、硬化前に表面に親水性基が局在化する界面活性物質を添加し、しかる後に樹脂を硬化させることによって下地層7表面の親水化を行う等の方法が考えられる。
インク受容層9は、主に親水基を多く持つ高分子化合物と無機物質のフィラーとの混合物からなる。ただし、分子内に親水基を持つ単一の高分子材料によってインク受容層9を形成することも可能である。インク受容層9に含まれる親水基成分として、例えば、アニオン基としてカルボキシル基、スルホン酸基、カチオン基として第4級アンモニウム塩、両性であるアミノ基、ノニオン性親水基としてポリオキシル等が挙げられる。
該インク受容層9の膜厚は、1μm〜50μm程度とすることが好ましい。インク受容層9の膜厚が1μmを越えると媒体そのもの歪む原因がとなり、逆に、下地層7の膜厚が0.01μm未満であるとインク受容層としての本来の機能であるインクの溶媒の吸収能が低下するからである。
インク受容層9は親水基を持つ高分子化合物をスピンコータ、ロールコータ、バーコータなどによって塗布できる。また、インク受容層表面の平滑性を高めるために親水基を持つ高分子化合物を水や有機溶媒、あるいはそれらの混合溶媒に溶解し塗布した後、乾燥させることも可能である。
以下に、より具体的な実施例を掲げ、本発明の効果を明らかにする。
(第1実施例)
0.6mm厚のポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板2と同形のダミー基板6を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでダミー基板6の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を親水化された下地層上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第2実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7をプラズマエッチング処理することにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化された下地層上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第3実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7上に酸化チタンをスパッタリングすることにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化層8にスピンコートし、重合開始剤を反応させる波長の紫外線を照射し、しかる後に50℃で24時間乾燥することにより、図1の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第4実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7上に市販の表面を親水化するシリカ系プライマー剤をスピンコートすることにより親水処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化層8上にスピンコートし、50℃で24時間乾燥することにより、図1の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第5実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層上にポリオキシル基を持つアクリルモノマーと重合開始剤の混合溶液をスピンコートすることにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化された親水化層8上にスピンコートし、重合開始剤を反応せしむ波長の紫外線を照射し、しかる後に50℃で24時間乾燥することにより、図3の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第6実施例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板2の信号面に多層からなる無機記録膜3を膜厚50nm厚さでスパッタリングした。その上に界面層10を介して、銀合金からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板と同形のダミー基板6を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでダミー基盤の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図3の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
すなわち記録膜の異なる以外、実施例1と同様の光情報記録媒体1を作製した。
(第7実施例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、直径120mm、厚さ0.075mmのポリカーボネイト製のシート状基板5を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をシート基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでシート基盤5の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体1を完成した。
すなわちダミー基盤の厚さが異なる以外、実施例1と同様の光情報記録媒体を作製した。
(第1比較例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製透明基板2の信号面に、色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板と同形のダミー基板を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いで樹脂層6の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
次いでポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
すなわち、下地層7の表面が親水化されていない点を除いて、第1実施例と同様の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第2比較例)
直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
銀反射膜の表面に紫外線硬化型樹脂をスピン塗布し、高圧水銀ランプによる紫外線の照射を行い樹脂を硬化させ、約10μmからなる樹脂保護層11を形成した。
次いで樹脂保護層11の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図4の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。すなわち、記録層4を覆う樹脂層11が薄い光情報記録媒体を完成した。
図5に、前記各実施例について行った下地層表面の純水に対する接触角、摩擦係数測定及び摩耗試験の結果、並びに下地層に対するインク受容層の密着性の評価を示す。但し、保護膜表面の純水に対する接触角の測定はインク受容層を形成する前に測定した値である。また、密着性の評価は、100マスの碁盤目状に1mm間隔で完成した情報記録媒体上のインク受容層の上からカッターナイフで切り込みを入れて、その上からビニルテープを貼り、一気に剥がす事により、はがれたマス目の数で判断した。また、試験は室温23℃、湿度60%の中で行われた。
また、本発明による最終的な評価は、高湿環境下においてDVDドライブによるローディングを1万回繰り返し印刷層表面への傷つきを調べることによって評価した。更に光情報記録媒体の本来の目的である情報の再生を行った。
図5から明らかなように、親水化処理を施さない第1比較例の光情報記録媒体は、インク受容層の密着性が極めて弱く、ドライブによるローディングテストでも傷つき確認されたが、本発明に係わる第1〜第7実施例実施例の光情報記録媒体は、インク受容層9の媒体への密着性の改善がなされ、ローディングテストでも傷つきが認められなかった。
また、第1実施例と同様に下地層7を親水化した第2比較例では、下地層7とインク受容層9との密着性は向上されるものの、記録層自体が傷ついてしまう事が確認された。逆に第7実施例において下地層7と記録層を隔てる樹脂層6が0.07mm以上ある場合、記録層の傷つきは確認されず、情報の再生もなされた。この事は本発明による効果がすべての光情報記録媒体に適用されるのではなく、特定の媒体、例えばDVD-Rのような記録層3に隣接する樹脂層6が厚い媒体にのみ有効であり、例えばCD-Rのような記録層3に隣接する樹脂保護層11が薄い媒体では機能しないことが分かった。
上記の結果より、実施例に係わる光情報記録媒体は、インク受容層9の堅牢性の向上に顕著な効果があるといえる。
なお、図5中の○印は試験結果が特に良好であることを示し、△印は試験結果が比較的良好であることを示し、×印は結果が実用に耐えられないレベルであることを示している。
なお、前記実施例においては、透明基板2の記録層の上に反射膜を形成したが、積層の順は逆でもよく、更には反射層4を省略することも可能である。更に記録層に隣接し、界面層10を設けることもできる。すなわち、本発明は、記録層等の情報の記録、再生等に関与する層の表面を樹脂材料にて覆い、さらにその上に親水化された下地層を形成し、更にその上にインク受容層を設けたことを要旨とするものであって、それ以外の部分については必要に応じて適宣変更することができる。
以上説明したように、本発明では親水化された下地層上にインク受容層を設けたので、インク受容層の耐性を著しく向上できる新規の光情報記録媒体となっている。
図1は実施例に係わる光情報記録媒体1の断面構造を示す。この図から明らかなように、本例の光情報記憶媒体1は、透明基板2の記録体3および4上の表面を樹脂5にて被い、更にこの下地層7を形成し、下地層7の表面に下地層8を形成してなる。透明基板2は、ガラスなどの透明セラミック材料や、ポリカーボネイト樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂等の透明樹脂材料などをもって所望の形状及び寸法に形成される。この記録体3および4については公知に属する技術であり、かつ本発明の要旨でもないので、詳細な説明を省略する。これらについては光情報媒体の種類に応じて、公知に属する適切の技術を応用できる。
下地層7は一般的に紫外線硬化型樹脂をバインダーとする白色あるいは明色のUVインクにより形成される。紫外線硬化型樹脂としては、公知に属するすべてのものを用いることができる。又、下地層7の膜厚は、0.1μm〜50μm程度とするのが好ましい。下地層7の膜厚が50μmを越えると、媒体そのものが歪む原因となり、逆に、下地層7の膜厚が0.01μm未満であると本来の目的である印刷をクリアに表示させる目的を実行できなくなるからである。該下地層7は、スクリーン印刷法、スプレーコート、スピン塗布法等により形成できる。更に下地層のもつ隠蔽性を高めるため、下地層7の下に遮蔽効果の高い層を更にもう一層設けることも本発明の趣旨の効果を高めるのに有効である。
下地層7の表面は親水化されており、水に対する接触角が59゜以下になるように、極性溶媒に対するぬれ性が高められている。下地層7表面の親水化する方法はいかなる方法を用いてもよく、公知慣用の方法がすべて使用でき、例えば高分子材料を下地層7として使用した場合、プラズマ処理による保護膜7表面へのアミノ基、カルボキシル基、ハロゲン化物等の親水性官能基の付与、あるいは、放射線、紫外線の照射等の方法によって親水化を行うことができる。また、下地層7表面に親水性物質層、すなわちプライマー層7の形成によって表面の親水化を施す方法も考えられる。例えば、親水性高分子、金属等のスパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法等によるプラズマ重合、あるいは表面グラフト化法、カップリング法による親水性モノマー分子の重合等が考えられる。他には、硬化前に表面に親水性基が局在化する界面活性物質を添加し、しかる後に樹脂を硬化させることによって下地層7表面の親水化を行う等の方法が考えられる。
インク受容層9は、主に親水基を多く持つ高分子化合物と無機物質のフィラーとの混合物からなる。ただし、分子内に親水基を持つ単一の高分子材料によってインク受容層9を形成することも可能である。インク受容層9に含まれる親水基成分として、例えば、アニオン基としてカルボキシル基、スルホン酸基、カチオン基として第4級アンモニウム塩、両性であるアミノ基、ノニオン性親水基としてポリオキシル等が挙げられる。
該インク受容層9の膜厚は、1μm〜50μm程度とすることが好ましい。インク受容層9の膜厚が1μmを越えると媒体そのもの歪む原因がとなり、逆に、下地層7の膜厚が0.01μm未満であるとインク受容層としての本来の機能であるインクの溶媒の吸収能が低下するからである。
インク受容層9は親水基を持つ高分子化合物をスピンコータ、ロールコータ、バーコータなどによって塗布できる。また、インク受容層表面の平滑性を高めるために親水基を持つ高分子化合物を水や有機溶媒、あるいはそれらの混合溶媒に溶解し塗布した後、乾燥させることも可能である。
以下に、より具体的な実施例を掲げ、本発明の効果を明らかにする。
(第1実施例)
0.6mm厚のポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板2と同形のダミー基板6を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでダミー基板6の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を親水化された下地層上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第2実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7をプラズマエッチング処理することにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化された下地層上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第3実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7上に酸化チタンをスパッタリングすることにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化層8にスピンコートし、重合開始剤を反応させる波長の紫外線を照射し、しかる後に50℃で24時間乾燥することにより、図1の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第4実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層7上に市販の表面を親水化するシリカ系プライマー剤をスピンコートすることにより親水処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化層8上にスピンコートし、50℃で24時間乾燥することにより、図1の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第5実施例)
第1実施例と同様にして作製された媒体の下地層上にポリオキシル基を持つアクリルモノマーと重合開始剤の混合溶液をスピンコートすることにより親水化処理した。その後に実施例1と同様にインク受容層原料を親水化された親水化層8上にスピンコートし、重合開始剤を反応せしむ波長の紫外線を照射し、しかる後に50℃で24時間乾燥することにより、図3の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第6実施例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板2の信号面に多層からなる無機記録膜3を膜厚50nm厚さでスパッタリングした。その上に界面層10を介して、銀合金からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板と同形のダミー基板6を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでダミー基盤の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図3の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
すなわち記録膜の異なる以外、実施例1と同様の光情報記録媒体1を作製した。
(第7実施例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、直径120mm、厚さ0.075mmのポリカーボネイト製のシート状基板5を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をシート基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いでシート基盤5の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体1を完成した。
すなわちダミー基盤の厚さが異なる以外、実施例1と同様の光情報記録媒体を作製した。
(第1比較例)
直径120mm、厚さ0.6mmのポリカーボネイト製透明基板2の信号面に、色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
反射膜4の表面に紫外線硬化型接着剤をスピン塗布し、前記ポリカーボネイト製の情報記録媒体状透明基板と同形のダミー基板を張り合わせ、しかる後に高圧水銀ランプによる紫外線の照射をダミー基板側から行い接着剤を硬化させた。
次いで樹脂層6の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
次いでポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図2の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
すなわち、下地層7の表面が親水化されていない点を除いて、第1実施例と同様の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。
(第2比較例)
直径120mm、厚さ1.2mmのポリカーボネイト製の透明基板2の信号面に色素からなる記録膜3を膜厚150nm厚さでテトラフロロプロパノールに溶解しスピンコートした。その上に純銀からなる反射層4をスパッタリングにより積層した。
銀反射膜の表面に紫外線硬化型樹脂をスピン塗布し、高圧水銀ランプによる紫外線の照射を行い樹脂を硬化させ、約10μmからなる樹脂保護層11を形成した。
次いで樹脂保護層11の表面に明色からなるUVインクをスクリーン印刷法により定着させ、紫外線照射することにより、明色の下地層7を形成した。
その後に、前記下地層7の表面に短波長紫外線を空気中で30秒照射し、下地層7表面を親水化した。
ポリビニルアルコール80重量部と純水400重量部を攪拌混合し、得られたPVA溶液に大日本インク製のCP73013を20重量部を加え、更にフィラーを加えて調整したインク受容層原料を親水化された下地層7上にスピン塗布してインク受容層9を形成し、50℃で24時間乾燥することにより、図4の断面構造を有する光情報記録媒体を完成した。すなわち、記録層4を覆う樹脂層11が薄い光情報記録媒体を完成した。
図5に、前記各実施例について行った下地層表面の純水に対する接触角、摩擦係数測定及び摩耗試験の結果、並びに下地層に対するインク受容層の密着性の評価を示す。但し、保護膜表面の純水に対する接触角の測定はインク受容層を形成する前に測定した値である。また、密着性の評価は、100マスの碁盤目状に1mm間隔で完成した情報記録媒体上のインク受容層の上からカッターナイフで切り込みを入れて、その上からビニルテープを貼り、一気に剥がす事により、はがれたマス目の数で判断した。また、試験は室温23℃、湿度60%の中で行われた。
また、本発明による最終的な評価は、高湿環境下においてDVDドライブによるローディングを1万回繰り返し印刷層表面への傷つきを調べることによって評価した。更に光情報記録媒体の本来の目的である情報の再生を行った。
図5から明らかなように、親水化処理を施さない第1比較例の光情報記録媒体は、インク受容層の密着性が極めて弱く、ドライブによるローディングテストでも傷つき確認されたが、本発明に係わる第1〜第7実施例実施例の光情報記録媒体は、インク受容層9の媒体への密着性の改善がなされ、ローディングテストでも傷つきが認められなかった。
また、第1実施例と同様に下地層7を親水化した第2比較例では、下地層7とインク受容層9との密着性は向上されるものの、記録層自体が傷ついてしまう事が確認された。逆に第7実施例において下地層7と記録層を隔てる樹脂層6が0.07mm以上ある場合、記録層の傷つきは確認されず、情報の再生もなされた。この事は本発明による効果がすべての光情報記録媒体に適用されるのではなく、特定の媒体、例えばDVD-Rのような記録層3に隣接する樹脂層6が厚い媒体にのみ有効であり、例えばCD-Rのような記録層3に隣接する樹脂保護層11が薄い媒体では機能しないことが分かった。
上記の結果より、実施例に係わる光情報記録媒体は、インク受容層9の堅牢性の向上に顕著な効果があるといえる。
なお、図5中の○印は試験結果が特に良好であることを示し、△印は試験結果が比較的良好であることを示し、×印は結果が実用に耐えられないレベルであることを示している。
なお、前記実施例においては、透明基板2の記録層の上に反射膜を形成したが、積層の順は逆でもよく、更には反射層4を省略することも可能である。更に記録層に隣接し、界面層10を設けることもできる。すなわち、本発明は、記録層等の情報の記録、再生等に関与する層の表面を樹脂材料にて覆い、さらにその上に親水化された下地層を形成し、更にその上にインク受容層を設けたことを要旨とするものであって、それ以外の部分については必要に応じて適宣変更することができる。
以上説明したように、本発明では親水化された下地層上にインク受容層を設けたので、インク受容層の耐性を著しく向上できる新規の光情報記録媒体となっている。
1 情報記録媒体
2 透明基板
3 記録層
4 反射膜
5 接着層
6 樹脂層あるいはダミー基板
7 下地層
8 親水化層あるいはプライマー層
9 インク受容層
10 界面層
11 樹脂保護層
2 透明基板
3 記録層
4 反射膜
5 接着層
6 樹脂層あるいはダミー基板
7 下地層
8 親水化層あるいはプライマー層
9 インク受容層
10 界面層
11 樹脂保護層
Claims (15)
- 基板上に直接あるいは他の層を介して1層または多層からなる記録膜を担持し、該記録膜上に直接あるいは他の層を介して樹脂材料からなる保護層を備えた光情報記録媒体において、
該光情報媒体の光入射面とは反対側の表面には、インクによる印刷可能である処理を施された印刷面が形成されており、
該印刷面の下層側に明色の下地層が形成されており、
該下地層が親水化処理されていることを特徴とする光情報記録媒体。 - 該下地層が該保護層と兼用したことを特徴とする請求項1記載の光情報媒体
- 前記下地層表面は、純水に対する接触角が59゜以下であることを特徴とする請求項1記載の光情報記録媒体。
- 前記親水処理として、プラズマエッチング処理を施すことを特徴とする請求項1ないし請求項2記載の光情報記録媒体。
- 前記親水処理として、金属、もしくは金属酸化物のスパッタリング処理を施すことを特徴とする請求項1ないし請求項2記載の光情報記録媒体。
- 前記親水処理として、前記印刷面となるインク受容層と下地層の間に、有機物によるプライマー層を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項2記載の光情報記録媒体。
- 前記親水処理として、350nm以下の波長の紫外線照射処理を施すことを特徴とする請求項1ないし請求項2記載の光情報記録媒体。
- 前記光情報記録媒体が円盤状の形態をなしており、
円盤の中心部にドライブの情報記録媒体ドライブモータと連結するためのセンターホールを有しており、
センターホール部にほぼ隣接した外周側がインクによる印刷可能である処理を施されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6記載の光情報記録媒体。 - 前記下地層と、前記記載の記録膜体との間が、無機あるいは有機物質による基材により隔離されており、その距離が0.1mm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項7記載の光情報記録媒体。
- 基板上に直接あるいは他の層を介して1層または多層からなる記録膜を担持し、該記録膜上に直接あるいは他の層を介して樹脂材料からなる保護層を備えた光情報記録媒体の製造方法において、
該光情報媒体の光入射面とは反対側の表面には、インクによる印刷可能である処理を施された印刷面が形成されており、
該印刷面の下層側に明色の下地層が形成されており、
該下地層が親水化処理されていることを特徴とする光情報記録媒体の製造方法。 - 前記光情報記録媒体が円盤状の形態をなしており、
円盤の中心部にドライブの情報記録媒体ドライブモータと連結するためのセンターホールを有しており、
センターホール部にほぼ隣接した外周側がインクによる印刷可能である処理を施されていることを特徴とする請求項10記載の光情報記録媒体の製造方法。 - 前記親水処理として、プラズマエッチング処理を施すことを特徴とする請求項10ないし請求項11記載の光情報記録媒体の製造方法。
- 前記親水処理として、金属、もしくは金属酸化物のスパッタリング処理を施すことを特徴とする請求項10ないし請求項11記載の光情報記録媒体の製造方法。
- 前記親水処理として、印刷面となるインク受容層と下地層の間に、有機物によるプライマー層を設けたことを特徴とする請求項10ないし請求項11記載の光情報記録媒体の製造方法。
- 前記親水処理として、350nm以下の波長の紫外線照射処理を施すことを特徴とする請求項10ないし請求項11記載の光情報記録媒体の製造方法。
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JP2005101124A JP2006286040A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 光情報記録媒体および光情報記録媒体の製造方法 |
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JP (1) | JP2006286040A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN113851153A (zh) * | 2018-03-09 | 2021-12-28 | Hoya株式会社 | 间隔件、基板的层积体、基板的制造方法和磁盘用基板的制造方法 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005101124A patent/JP2006286040A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
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US11839950B2 (en) | 2018-03-09 | 2023-12-12 | Hoya Corporation | Spacer and laminate |
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