JP2006284765A - 光スイッチ装置およびその制御情報更新方法 - Google Patents

光スイッチ装置およびその制御情報更新方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 様々な経路から入力されるフレーム信号光について次々と方路切り替えを、出力パワー値のばらつきを解消させながら行なうことができるようにする。
【解決手段】 入力側偏向部31〜3nが複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、出力側偏向部41〜4nが複数の出力ポートに対応して配置され、各入力側偏向部31〜3nおよび各出力側偏向部41〜4nが、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子311,312,411〜413が複数縦続配置されて構成され、かつ、出力側偏向部41〜4nから該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、入力側偏向部31〜3n又は出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子311,312,411〜413が構成される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光信号に変調された大容量の情報を電気信号に変換せずに光信号のまま扱いうる光通信システムを構築する際に用いて好適の、光スイッチ装置およびその制御情報更新方法に関し、特に、光バースト信号処理を行なうネットワークにおいて用いて好適の、光スイッチ装置およびその制御情報更新方法に関するものである。
メトロアクセスエリアにおけるフォトニックネットワークでは、ADM(Add Drop Multiplexing)等における回線や信号の交換・方路切り替えによって、頻繁にネットワーク構成が変更される。現在のネットワークにおける中継段などにおいては、光信号を電気信号に一旦変換した後に光信号に変換することで信号切り替えを行なっている構成も多く採用されている。
しかし、今後は、光信号のまま、所望の波長だけを分離するダイナミックOADM(Optical Add Drop Multiplexing)や、入出力方路の切り替えを光信号のまま波長単位に行なう光クロスコネクトノード等に置き換わることが予想される。更に、その次の世代においては、回線使用効率を向上させるために、光信号を一定長のフレームに分割し、そのフレーム単位で光信号のまま交換・方路切り替えの処理(本明細書においては、これらの処理の総称を光バースト信号処理として記述する)を行なう機能が必要となることが見込まれている。
このような光バースト信号処理を扱う伝送装置においては、上述のフレーム単位での交換や方路切り替えを行なうにあたっては、少なくともミリ秒次元よりも小さい時間次元での切り替え処理を行なうことができるようにすることが期待されている。
以下に示す特許文献1には、光偏向素子を用いた光スイッチモジュールに関する技術について記載されている。例えば、図15に示すように、入射側光導波路部101,コリメート部102,入射側光偏向素子部103,共通光導波路104,出射側光偏向素子部105,集光部106および出射側光導波路部107により構成された光スイッチモジュール100について記載されている。
また、入射側および出射側の光導波路部101,107は、それぞれコアとして複数本の光導波路部101a(♯11〜♯1n),107a(♯21〜♯2n)をそなえるとともに、入射側および出射側の光偏向素子部103,105には、それぞれ、n個の光偏向素子103a,105aが設けられている。そして、光導波路部101aを通じて入力されてきた信号光について、光偏向素子103a,105aにより方路切り替えを行ない、所望の光導波路部107aを通じて出力することができるようになっている。
その他、本願発明に関連する公知技術として、特許文献2〜特許文献6にて開示された技術もある。
特開2002−318398号公報 特開2003−185984号公報 特開2000−114629号公報 特開2000−269892号公報 特開平7−212315号公報 特開平10−228007号公報
上述のごとく、ミリ秒次元よりも小さい時間次元でのフレーム単位の切り替え処理を行なうことを想定した場合には、様々な経路から入力されるフレーム信号光について次々と方路切り替えを行なう必要がある。その際、入力パワーの違いや光スイッチポート間での損失差等が影響して、出力されるフレーム信号光間での出力パワー値がまちまちとなるので、光受信機においてエラーフリー受信を行なうにあたっての支障となる場合がある。
上述の特許文献1に記載された技術においては、このようなフレーム信号光間における出力パワー値のばらつきを解消させる構成について開示するものではない。
特許文献2には、図16に示すように、光伝送路211からの入力光の強度を変化させるために、出力光の光軸を光伝送路212の光軸を異ならせる光偏向器215が、光伝送路211,212間にレンズ213,214を介して配置した技術について記載されているが、この光偏光器215においては、入力光の強度を変化させるための具体的な制御態様について開示するものではない。
特許文献3〜特許文献6には、出力光についての減衰量をフィードバックして可変制御する可変光減衰器について開示されているが、このようなフィードバック制御については、ミリ秒次元よりも小さい時間次元での切り替え処理を行なうようなフレーム信号光に対しては、出力パワー値を一定にするような制御を行なうことができない。フィードバック制御が働く時点で当該信号光が通過してしまうことになるからである。
なお、上述のごとき光バースト信号処理を行なう場合に限らず、一般の光信号伝送を行なう場合においても、ミリ秒より小さい時間次元(例えばマイクロ秒次元)での応答によって光パワーのふらつきを解消させることができない場合においては、上述の場合と同様、エラーフリー受信を行なうにあたっての支障となる場合が考えられる。
また、上述の特許文献1に記載された技術においては、図15に示すように、入射側の光導波路部101a(♯11〜♯1n)からの信号光についてn本の出射側の光導波路部107a(♯21〜♯2n)のいずれかに出力方路を切り替える場合には、入射側および出射側の光偏向素子103a,105aに対して、それぞれ偏向角度に応じた電圧を印加する必要がある。そして、入射側あるいは出射側の光偏向素子103a,105aにおいて方路切り替え機能のために必要な偏向角度は、それぞれの配置位置によって異なっている。
たとえば、♯11の光導波路部101aからの光を偏向させる光偏向素子103aにおいては、図中♯21の光導波路部107aに導かれる直進方向の角度から、図中♯2nの光導波路107aに導かれる右偏向角度の範囲で変化させる必要がある一方、♯13の光導波路部101aからの光を偏向させる光偏向素子103aにおいては、図中♯21の光導波路部107aに導かれる左偏向角度から、図中♯2nの光導波路107aに導かれる右偏向角度の範囲で変化させる必要がある。出射側の光偏向素子105aにおいても同様である。
したがって、方路切り替えのために、光偏向素子103a,105aに供給すべき最大の電圧が配置位置によって変わることになるため、電圧設定が複雑化し、光偏向素子103a,105aに電圧を供給するための回路構成が複雑になるという課題もある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、様々な経路から入力されるフレーム信号光について次々と方路切り替えを、出力パワー値のばらつきを解消させながら行なうことができるようにすることを目的とする。
また、ミリ秒より小さい時間次元での応答によって光パワーのふらつきを解消することを目的とする。
さらに、光偏向素子に供給すべき最大電圧を、配置位置によらずに一定とすることを目的とする。
このため、本発明の光スイッチ装置は、複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、かつ、該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、該入力側偏向部又は該出力側偏向部をなす光偏向素子が構成されたことを特徴としている。
この場合において、該複数の入力ポートおよび該複数の出力ポートとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報を記憶する制御情報記憶部と、該制御情報記憶部の内容を参照することにより、設定すべき光方路および出力信号光のパワー値に応じて、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を制御する制御信号を出力する駆動電圧制御部と、該駆動電圧制御部からの制御信号により制御された駆動電圧を供給する駆動電圧供給部と、をそなえて構成することとしてもよい。
また、上述の光スイッチ装置における該制御情報記憶部に記憶された制御情報を更新する方法は、該制御情報の更新対象となる光方路をなす一対の入力側偏向部および出力側偏向部対して駆動電圧を供給することより、基準光を導通させ、上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の出力パワーをモニタし、該基準光の入力パワーの特性および該出力パワーのモニタ結果と、該供給した駆動電圧との関係に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新することを特徴としている。
また、上述の光スイッチ装置において、該制御情報記憶部を、設定すべき該光方路に応じた、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧、および該光方路をなす出力ポートから出力される信号光の損失特性について保持する第1損失特性記憶部と、該設定すべき光方路に依存しない信号光の固定的な損失特性について記憶する第2損失特性記憶部と、をそなえて構成することとしてもよい。
さらに、制御情報記憶部における制御情報について更新対象となる光方路にかかる一対の入力側偏向部および出力側偏向部に、基準光を導通させることにより、上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の入力および出力パワーの特性に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新する更新部をそなえて構成することもできる。
この場合において、該更新部を、該更新対象の光方路をなす入力側偏向部に対して該基準光を出力する基準光出力部と、該更新対象光方路をなす出力光偏向部からの出力パワー特性をモニタする基準光モニタ部と、該基準光モニタ部からのモニタ結果をもとに、該制御情報記憶部における該更新対象光方路にかかる制御情報を更新制御する更新制御部と、をそなえて構成することができる。
また、該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、各出力側偏向部をなす光偏向素子を、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて粗調整するレベル粗調整素子として構成するとともに、各出力側偏向部の後段に、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて微調整するレベル微調整素子をそなえて構成してもよい。
さらに、該入力側偏向部を、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成するとともに、該出力側偏向部を、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成することもできる。
また、該入力ポートからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部における上流側の光偏向素子を、各入力側偏向部からの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成してもよい。
また、本発明の光スイッチ装置は、複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、かつ、該入力側偏向部のうちで、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されるとともに、該出力側偏向部のうちで、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴としている。
このように、本発明によれば、入力側偏向部および出力側偏向部により、信号光入力から出力光パワー制御された光方路の設定がなされる過程においてフィードバック制御等制御が働かないので、応答時間を速め、例えばミリ秒より小さい時間次元での応答によって光パワーのふらつきを解消させることができる。
さらに、入力側偏向部および出力側偏向部により、様々な経路から入力されるフレーム信号光についての方路切り替えを出力パワー値のばらつきを解消させながら行なうことができる。
また光出力パワーのレベルを自由に調整することも可能である。
また、各入力側偏向部を、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成するとともに、各出力側偏向部を、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されているので、光偏向素子に供給すべき最大電圧を、配置位置によらずに一定とすることができ、入力側偏向部および出力側偏向部に対する制御を簡素化させることができる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、上述の本願発明の目的のほか、他の技術的課題,その技術的課題を解決する手段及びその作用効果についても、以下の実施の形態による開示によって明らかとなるものである。
〔A〕一実施形態の説明
〔A1〕全体構成
図1は本発明の一実施形態にかかる光スイッチ装置1を示す図である。この図1に示す光スイッチ装置1は、複数本(n本)の入力側光ファイバ11〜1nと、複数本(n本)の出力側光ファイバ21〜2nと、の間の方路を切り替えによって設定しうるものであって、スイッチモジュール3をそなえるとともに、スイッチモジュール3を制御する制御回路部5をそなえている。
ここで、スイッチモジュール3は、光スイッチ装置1の入力ポート♯11〜♯1nを通じてn本の入力側光ファイバ11〜1nからの信号光を入力されて、光スイッチ装置1の出力ポート♯21〜♯2nを通じてn本の出力側光ファイバ21〜2nへの光方路を、入力信号光の方路切り替えによって設定しうるものである。
また、制御回路部5は、入力側光ファイバ11〜1nと、出力側光ファイバ21〜2nと、の間で設定すべき光方路に関する情報を受けて、スイッチモジュール3に対して光方路設定のための制御を行なうとともに、目標となる信号光出力パワーレベル情報を受けて、出力側偏向部41〜4nから各出力ポート♯21〜♯2nへ導かれる信号光の出力パワーについて可変制御するものである。
このため、上述の制御回路部5においては、信号光の出力パワーとスイッチモジュール3に対する制御量との関係について記憶しておくようになっているが、この関係については更新することができるようになっている。この更新処理を行なうために、基準光源61および基準光パワーモニタ(PD)62−1〜62−nをそなえるとともに、光カプラ63,波長カプラ64−1〜64−n,65−1〜65−n(図2参照)をそなえている。
基準光源61は、スイッチモジュール3に対しての入出力パワー特性を計測するための基準光を出力するもので、信号光の波長帯以外の波長光を用いることができる。具体的には、Cバンドの波長帯を信号光波長帯とする場合において、基準光波長をLバンドの波長帯とすることができる。
光カプラ63は、基準光源61からの光を分岐して、それぞれ入力ポート♯11〜♯1nに対応する入力側光ファイバ11〜1nに供給するものである。波長合波カプラ64−1〜64−nは、光カプラ63からの基準光についてそれぞれ入力側光ファイバ11〜1nからの信号光に合波させるものであり、これにより、基準光について入力側偏向部31〜3nに供給させることができるようになっている。
さらに、光カプラ65−1〜65−nは、各出力側偏向部41〜4nから出力される基準光について波長分岐するもので、波長分岐された基準光成分については基準光パワーモニタ62−1〜62−nに出力されるようになっている。これにより、基準光パワーモニタ62−1〜62−nにおいては、スイッチモジュール3を通過した基準光の出力パワーについてモニタし、モニタ結果を制御回路部5に出力するようになっている。
なお、制御回路部5においては、予め入力ポート♯11〜♯1nを通じて入力される基準光パワーについても記憶しておくことで、後述する更新制御機能によって、信号光の出力パワーとスイッチモジュール3に対する制御量との関係について更新することができる。
〔A2〕スイッチモジュール3の構成
ここで、スイッチモジュール3は、図2に示すように、入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41をそなえている。尚、図2中においてはn=4の場合について示している。又、スイッチモジュール3においては、入力ポート♯11〜♯1nからの光を入力側偏向部31〜3nに導入するため、および出力側偏向部41〜4nからの出力信号光を出力ポート♯21〜♯2nに導くために、適宜前述の図15に示すものと同様の光学系(符号101〜103,105〜107)を介装することとしてもよい。
ここで、入力側偏向部31〜3nは、入力ポート♯11〜♯1nからの信号光について出力先となる出力ポート♯21〜♯2n位置に応じた角度で偏向させるものであって、入力ポート11〜1nに対応して並列配置されている。この入力側偏向部31〜3nは、制御回路部5から印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子311,312が複数(本実施形態においては3つ)従属配置されて構成されている。
また、出力側偏向部41〜4nは、入力側偏向部31〜3nに対して自由空間30cを介して、そして、それぞれ出力ポート♯21〜♯2nに対応して並列配置される。出力側偏向部41〜4nは、それぞれ、入力側偏向部31〜3nからの信号光について、出力ポート♯21〜♯2nへの信号光案内方向に応じた角度で偏向させて出力ポート♯21〜♯2nへ出力するものである。これらの出力側偏向部41〜4nについても、制御回路部5から印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子411〜413が複数従属配置されて構成されている。
なお、自由空間30cは、入力側偏向部31〜3nから出射される信号光が、偏向によっていずれかの出力側偏向部41〜4nに光学的に結合されるような長さが確保され、信号光は、この空間30c内においてはいずれかの出力側偏向部41〜4nに向けて直進するようになっている。
さらに、これらの入力側偏向部31〜3n又は出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子311,312,411〜413は、出力ポート♯21〜♯2nへ出力される信号光のレベルについて可変に調整するための機能も持つことができる。本実施形態においては、後述するように、出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子411〜413が、上述のごとき出力信号光のレベルを可変調整する機能を、方路切り替え機能とともに併せ持っている。
また、光偏向素子311,411は、図3(a)に示すように、ニオブ酸リチウムやPLZT等の電気光学効果を有する結晶部材30aと、結晶部材30aの上面および下面に互いに対向するように形成された一対の電極30bと、をそなえて構成されている。そして、電極30bに対して駆動電圧が供給されると結晶部材30aに電界が与えられて、ボッケルス効果により、入力された信号光が右側に偏向されるようになっている。従って、光偏向素子311,411は右側偏向素子として構成される。
さらに、光偏向素子312,412についても、図3(b)に示すように、結晶部材30aおよび一対の電極30bをそなえて構成されているが、電極30bに対して駆動電圧が供給されると結晶部材30aに電界が与えられて、ボッケルス効果により、入力された信号光が左側に偏向されるようになっている。従って、光偏向素子311,411は、光偏向素子311,411とは異なり、左側偏向素子として構成される。
また、光偏向素子413についても、図3(c)に示すように、結晶部材30aおよび一対の電極30bをそなえて構成されているが、入力された信号光について、電極30bに対して駆動電圧を供給することで、信号光を、入力方向に対し左方向または右方向に偏向させる機能を有している。
上述したように、各入力側偏向部31〜3nは、光偏向素子311又は光偏向素子312が計3つ縦続配置して構成されているが、それぞれの入力側偏向部31〜3nの配置位置に応じて、光偏向素子311,312の配置数が組み合わされている。
すなわち、信号光の進行方向に対して左端に配置されている入力側偏向部31を、光偏向素子311の配置数を最も多く、光偏向素子312の配置数を最も少なくなるように構成する一方、左端側の入力側偏向部31から、右側に配置される入力側偏向部3nにわたり、光偏向素子311の配置数が順次少なく、光偏向素子312の配置数が順次多くなるように構成する。
換言すれば、左端側に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部31〜3nほど、当該左端側とは反対側の方向である右側への偏向特性を有する光偏向素子311が多く配置され、右端側に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部31〜3nほど、当該右端側とは反対側の方向である左側への偏向特性を有する光偏向素子312が多く配置される。
したがって、入力側偏向部31〜3nは、端位置側に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部31,3nほど、当該端位置側とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子311,312を多く配置すべく構成されている。つまり、右端側の入力ポートに対応する入力側偏向部ほど、左側の出力ポートに対応する出力側偏向部に接続される光路を設定するため、左側への偏向量を比較的大きくする必要があるので、左側偏向素子である光偏向素子312を多く配置する。
また、各出力側偏向部41〜4nは、上流側に光偏向素子411又は光偏向素子412が計3つ縦続配置されるとともに、下流側光偏向素子413が更に縦続して配置されているが、それぞれの出力側偏向部41〜4nの配置位置に応じて、光偏向素子411,412の配置数が設定されている。
すなわち、n個の出力側偏向部41〜4nのうち、信号光の進行方向に対して左端に配置されている出力側偏向部41を、光偏向素子411の配置数を最も多く、光偏向素子412の配置数を最も少なくなるように構成する一方、左端側の出力側偏向部41から、右側に配置される出力側偏向部4nに行くに従って、光偏向素子411の配置数が順次少なく、光偏向素子412の配置数が順次多くなるように構成する。
したがって、出力側偏向部41〜4nは、端位置側に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部41〜4nほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子411,412を多く配置すべく構成されている。つまり、右端側の出力ポートに対応する入力側偏向部ほど、左側の入力ポートに対応する入力側偏向部からの信号光を、自身の対応する出力ポートに案内する光路を設定するため、左側への偏向量を比較的大きくする必要があるので、左側偏向素子である光偏向素子412を多く配置する。
なお、本実施形態においては、各光偏向素子311,312,411,412は、左側偏向素子としての光偏向素子311,411が右側偏向素子としての光偏向素子312,412よりも上流側となるように、かつ同一方向へ偏向する光偏向素子が並ぶように、それぞれ配列されているが、本発明によれば少なくとも各入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nにおいて上述の配置数が配分されていれば、縦続配置の順番について限定するものではない。
また、本実施形態においては、左側偏向素子としての光偏向素子311,411と、右側偏向素子としての光偏向素子312,412は、ともに結晶部材30aの同一面側(例えば上面側)に形成された電極30bを正電極とし、対向する他方面に形成された電極30bを接地電極としながら、信号光の偏向方向については互いに逆となるように構成されている。一方、光偏向素子413については、一対の電極30bに対して正負両極の電圧を駆動電圧として供給させることで、右又は左側に対して信号光を偏向させることができるようになっている。
したがって、例えば制御回路部5による各入力側偏向部3i(i:1〜n)および出力側偏向部4j(j:1〜n)の制御によって、入力側光ファイバ1iと出力側光ファイバ2jとの間で光方路を設定することができる。即ち、入力側偏向部3iの光偏向素子311,312において入力側光ファイバ1iからの信号光を出力側光ファイバ2jに向けて偏向させ、出力側偏向部4jの光偏向素子411〜413においては、入力側偏向部3iからの信号光を偏向させて、出力側光ファイバ2jに導くことができる。
なお、各入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nにおいては、同一方向へ偏向する光偏向素子311,411(312,412)に対しては、後述の制御回路部5においては同一の駆動電圧を供給することで制御を簡素化させている。
また、光偏向素子311,312,411〜413はいずれも供給する電圧値の増大に従って信号光偏向角度を大きくさせることができるようになっているが、光偏向素子413については、他の光偏向素子311,312,411,412と比べ、同じ電圧を供給しても信号光偏向角度は微少角度となるように構成されている。
図4は、前述の特許文献1に記載された光スイッチモジュールの構成について、図2に示す本実施形態のスイッチモジュール3の入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nと対比するための図である。本実施形態の入力側偏向部31〜3nの構成と対比する対象は、この図4においては入射側光偏向素子部103であり、出力側偏向部41〜4nの構成と対比する対象は、この図4においては出射側光偏向素子部105である。
ここで、入射側光偏向素子部103は入力ポート毎に複数同列配置されたプリズムペア103pを、出射側光偏向素子部105は出力ポート毎に複数同列配置されたプリズムペア105pを、それぞれそなえて構成されている。プリズムペア103p,105pは、いずれも供給される駆動電圧の極性によって、信号光を右側又は左側に偏向させることができる構成を有している。
したがって、入射側光偏向素子部103をなすプリズムペア103pに対する駆動電圧に関して、特に左右端列のプリズムペア103pr,103plにおいては、最大の駆動電圧として例えば2Vinの電圧を印加する必要がある。この最大駆動電圧は他のプリズムペア103pに必要な駆動電圧に比べて最も大きい。これは、出射側光偏向素子部105をなす反対側端列のプリズムペア(例えばプリズムペア103plに対しては右端列のプリズムペア105pr)に入射させる場合、偏向角度は他の入出力ポート間の方路に比べて最も大きい偏向角度となるからである。
一方、中央列のプリズムペア103pcから出射される信号光は、出射側光偏向素子部105をなす左端列および右端列のプリズムペア105pl,105prに対して入射されることが可能となるような偏向角度を確保する必要があるので、プリズムペア103pcにおいては、例えば−Vin〜+Vinの電圧を駆動電圧として設定可能とする必要がある。
なお、出射側光偏向素子部105をなすプリズムペア105pに対する駆動電圧に関しても、上述の入射側光偏向素子部103の場合と同様である。
このように、特許文献1に記載された技術においては、プリズムペア103p,105pに対して供給すべき駆動電圧の範囲、即ちダイナミックレンジが、配列位置によって異なるため、駆動電圧を制御するための回路構成が複雑化することが考えられる。
これに対し、本実施形態にかかるスイッチモジュール3においては、上述のごとく構成されている光偏向素子311,312を、入力側偏向部31〜3nの配置位置に応じて配置しているので、図5に示すように、入力側偏向部31〜3n間において供給すべき最大の印加電圧を2Vinに揃えることができるほか、供給すべき駆動電圧の極性を揃えることができるので、図4の場合に比べて、駆動電圧を制御するための回路構成を簡素化させることができる。
〔A3〕制御回路部5の構成
ところで、前述したように、図1に示す光スイッチ装置1における制御回路部5は、入力側光ファイバ11〜1nと、出力側光ファイバ21〜2nと、の間で設定すべき光方路に関する情報を受けて、スイッチモジュール3に対して光方路設定のための制御を行なうとともに、目標となる信号光出力パワーレベル情報を受けて、出力側偏向部41〜4nから各出力ポート♯21〜♯2nへ導かれる信号光の出力パワーについて可変制御するものである。このため、制御回路部5は、図6に示すように、制御部51,制御情報記憶部52,ディジタル/アナログ変換器(DAC:Digital Analog Converter)53および電圧供給部54をそなえて構成されている。
ここで、制御情報記憶部52は、入力ポート♯11〜♯1nおよび出力ポート♯21〜♯2nとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報を記憶するものである。この制御情報には、設定すべき光方路に応じた方路切り替えのための入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nを制御するための情報のほか、各出力ポート♯21〜♯2nに導かれる信号光パワーを制御するための情報も含まれる。
すなわち、制御情報記憶部52は、設定すべき光方路に応じた、入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子311,312,411〜413に対して供給すべき駆動電圧と、当該光方路をなす出力ポートから出力される信号光の損失特性について保持する第1損失特性記憶部52aと、設定すべき光方路に依存しない信号光の固定的な損失特性について記憶する第2損失特性記憶部52bと、をそなえている。
たとえば、第1損失特性記憶部52aにおいては、入出力ポート♯11〜♯1n,♯21〜♯2n間の光方路を設定するにあたって、当該光方路をなす入力ポート♯1iと出力ポート♯2j(i,j:1〜n)との間での信号光の結合特性を最適とするような(例えば損失を最も少なくできるような)駆動電圧値および光損失特性とともに、当該駆動電圧値から一定範囲の駆動電圧変化に対しての光損失特性に関する情報についても記憶するものである。
すなわち、第1損失特性記憶部52aは、設定可能な光方路ごとに、当該光方路をなす入力ポート♯1iと出力ポート♯2j(i,j:1〜n)との間での信号光の結合特性を最適とするような(例えば損失を最も少なくできるような)駆動電圧値とともに、その場合の入力信号光の損失特性について記憶する最適時特性記憶部52a−1と、設定可能な光方路ごとに、上述の最適時の駆動電圧から一定範囲の駆動電圧変化に対しての光損失特性について記憶する変化時特性記憶部52a−2と、をそなえている。
また、第2損失特性記憶部52bは、例えば光カプラ64−1〜64−n等の光スイッチ装置1内での信号光の分岐/結合素子による固有の損失特性について記憶しておくものである。
さらに、制御部51は、上述の制御情報記憶部52に記憶された内容を用いてスイッチモジュール3に対する制御を実行するためのものであって、駆動電圧制御部51aおよび更新制御部51bをそなえて構成されている。この制御部51は例えばCPU(Central Processing Unit)により構成することができるほか、上述の制御情報記憶部52とともにFPGA(Field Programmable Gate Array)により構成することもできる。
ここで、駆動電圧制御部51aは、制御情報記憶部52の内容を参照することにより、設定すべき光方路とともに、入力信号光パワーおよび目標出力パワー値に応じて、入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子311,312,411〜413に対して供給すべき駆動電圧を制御する制御信号を出力するものである。
そして、駆動電圧制御部51aでは、上述のごとく導出された駆動電圧情報を、対応する光偏向素子311,312,411〜413に通じるディジタル/アナログ変換器53に対し、それぞれディジタル値の制御信号として出力するようになっている。
また、更新制御部51bは、基準光パワーモニタ62−1〜62−nからのモニタ結果をもとに、制御情報記憶部52における更新対象の光方路にかかる制御情報を更新制御するものである。尚、更新制御部51bによる制御情報の更新態様については後述する。
さらに、ディジタル/アナログ変換器53は、上述のごとく導出された各光偏向素子311,312,411〜413に対する制御信号をディジタル値からアナログ値に変換するものであり、このアナログ値の制御信号は、対応する光偏向素子311,312,411〜413へ通じる電圧供給部54に出力されるようになっている。
また、駆動電圧供給部54は、駆動電圧制御部51aからの制御信号により制御された駆動電圧を光偏向素子311,312,411〜413へ供給するものである。具体的には、駆動電圧制御部51aからの制御信号を、ディジタル/アナログ変換器53を通じてアナログ値による制御信号として入力されて、固定電圧源55からの電圧信号についての電圧変換を行なって、駆動電圧制御部51aで導出された駆動電圧情報に従った電圧信号を得、得られた駆動電圧信号を対応する光偏向素子311,312,411〜413へ供給するようになっている。
そして、各入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nの光偏向素子311,312,411〜413においては、電圧供給部54からの駆動電圧信号が電極30bを通じて供給される。そして、この駆動電圧信号により、ボッケルス効果による屈折率変化によって、入力される信号光を偏向させることができるようになっている。
〔A4〕制御回路部5の制御を受けたスイッチモジュール3による出力信号光の可変減衰機能の説明
図7(a),図7(b)はともに、制御回路部5による入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nの光偏向素子311,312,411〜413に対する駆動電圧の制御によって、出力ポート♯21〜♯2nを通じて出力される出力信号光のパワーを目標値に可変させうることについて説明するための図である。
入力側光ファイバ1iと出力側光ファイバ2j(i,j:1〜n)との間で光方路を設定する際に、駆動電圧制御部51aにおいて可変減衰量を与えないような駆動電圧情報を出力する場合、例えば図7(a)に示すように、入力側偏向部3iと出力側偏向部4jとの信号光の結合、および、出力側偏向部4jから出力側光ファイバ2jへの信号光の結合は、損失を最小な状態とすることができる[同図のa1参照]。
しかし、このとき出力側光ファイバ2jから出力される信号光パワーが目標値よりも大きい場合には、図7(b)に示すように、出力側偏向部4jの光偏向素子411〜413に供給するための駆動電圧情報を調整して、可変減衰機能を働かせることにより、出力側偏向部4jから出力される信号光の偏向状態を、出力側光ファイバ2jとの光の結合効率を低下させるように調整する[同図のa1に対するa2参照]。
すなわち、駆動電圧制御部51aにおいては、制御情報記憶部52をなす第1および第2損失特性記憶部52a,52bを参照することにより駆動電圧情報を調整しているので、上述のごとき出力側偏向部4jと出力側光ファイバ2jとの光の結合効率の低下によって、出力側光ファイバ2jを通じて出力される信号光パワーを目標出力パワーとすることができるのである。
換言すれば、制御回路部5による光偏向素子311,312,411〜413への駆動電気信号の供給によって、入出力ファイバ♯11〜♯1n,♯21〜♯2n間の方路の設定制御とともに、各出力ポート♯21〜♯2nへ導かれる信号光の出力レベルについて可変制御することができる。
なお、上述の第1損失特性記憶部52aで記憶されている内容は後述する更新部51cによって更新可能な制御情報であり、書き換え可能なメモリによりその内容が書き込まれて構成されている。これに対し、第2損失特性記憶部52bは、光スイッチ装置1の固定的な損失特性について記憶するものであって、例えば書き換え不可のメモリにその内容が書き込まれて構成されている。
また、駆動電圧制御部51aは、上述の光方路の設定情報を、例えば光スイッチ装置1が適用されるネットワークに設定された制御チャンネルの光を通じて受けるように構成することができる。また、目標となる信号光出力パワーレベル情報については、上述の制御情報記憶部52に予め記憶しておくことができるほか、上述の制御チャンネルの光を通じて受け取るようにすることもできる。
さらに、上述の駆動電圧制御部51aにおいては、出力側光ファイバ21〜2nを通じて出力される信号光の光パワーを目標出力パワーとするために、入力信号光パワーに対する必要な減衰量を導出する必要がある。そして、この減衰量を導出するためには、信号光が入力ポート♯11〜♯1nに入力される時点での光パワー(入力信号光パワー)に関する情報が必要となる。
本実施形態においては、この入力信号光パワーに関する情報については、当該光方路の設定の段階において予め制御情報記憶部52等において記憶しておくことができる。この場合においては、上述の入力信号光パワーの情報についても、上述の制御チャンネルの光を通じて受け取るようにしてもよい。
また、例えば図1に示すように、入力ポート♯11〜♯1nを通じて入力されてきた信号光の光パワーを測定する入力信号光パワーモニタ71をそなえ、当該光方路を通じて伝送されるべき信号光が入力された時点で、当該入力信号光の光パワーを入力信号光パワーモニタ71で測定して、この測定結果を、目標出力パワーの出力信号光を得るための減衰量の導出に用いるようにしてもよい。
この場合においては、入力信号光が入力ポート♯11〜♯1nを通じて入力された時点から、入力パワーモニタ71で入力パワーを測定し制御回路部5で目標出力パワーを得るための駆動電圧が供給されるまでの処理時間は、当該入力信号光をスイッチモジュール3への入力を待機させるために、入力ポート♯11〜♯1nとスイッチモジュール3との間に光遅延線72を介装することとしてもよい。
〔A5〕光偏向素子411〜413による出力信号光の可変減衰機能の説明
上述したように、制御回路部5からの駆動電圧信号によって、スイッチモジュール3の入力側偏向部31〜3n又は出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子311,312,411〜413を制御することで信号光を偏向させて、入力側光ファイバ11〜1nと出力側光ファイバ21〜2nとの間で任意の光方路を設定することができる。
このとき、制御回路部5をなす駆動電圧制御部51aにおいては、駆動電圧を調整制御することで、出力側光ファイバ21〜2nへ出力される信号光のパワーが目標出力パワー値となるようにしている。本実施形態においては、出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子411〜413に対する駆動電圧を調整することで、出力信号光のパワーを可変減衰させて、目標出力パワー値となるようにしている。換言すれば、出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子411〜413が、上述のごとき出力信号光のレベルを可変調整する機能を、方路切り替え機能とともに併せ持っている。
図8は本実施形態における光偏向素子411〜413の光可変減衰機能について説明するための図であり、図8(a)は光偏向素子411,412における駆動電圧の変化に対する出力信号光の損失の関係について示すもので、図8(b)は光偏向素子413における駆動電圧の変化に対する出力信号光の損失の関係について示すものである。
ここで、出力側偏向部41〜4nを構成する光偏向素子411〜413のうち、上流側(入力側偏向部31〜3n側)の光偏向素子411,412は、当該出力側偏向部41〜4nから信号光が導かれる出力ポート♯21〜♯2nへの信号光のレベル(パワー)について粗調整する粗調整素子として構成され、各出力側偏向部41〜4nの後段部(下流側)の光偏向素子413は、対応する出力ポート♯21〜♯2nへの信号光のレベルについて微調整する微調整素子として構成される。
すなわち、粗調整素子としての光偏向素子411,412においては、駆動電圧記憶部において記憶されている駆動電圧情報に相当する駆動電圧として、Voutoptを該当する光方路をなす出力側偏向部41〜4nの光偏向素子411〜412に供給し、Vsmallを光偏向素子413に供給することにより、出力信号光の損失としては、図8(a),図8(b)のL0を得ることができる。
ここで、光偏向素子411,412に対する駆動電圧を変化させる場合には、上述の駆動電圧制御部51aから出力される制御信号をなすディジタル信号による制御量を可変する必要がある。そして、駆動電圧制御部51aから出力可能なディジタル信号の分解能から、光偏向素子411,412に対しては、図8(a)中のV1〜V4のように離散的な駆動電圧が与えられるようになる。
このとき、光偏向素子411,412は、駆動電圧の変化によって光偏向素子411よりも比較的大きな角度で信号光を偏向させることができるものであるため、上述のごとく離散的な値のV1〜V4が供給された場合においては出力信号光の損失についても、この図8(a)のL1〜L4のように分布することになる。従って、光偏向素子411,412による駆動電圧の制御のみでは、目標出力パワーが正確に得られるような出力信号光の減衰量を調整することが困難となる。
光偏向素子413は、図8(b)に示すように、駆動電圧制御部51aからの制御信号をなすディジタル信号の分解能に対して出力信号光のパワー損失量を十分細かく設定することができるものである。即ち、光偏向素子413においては、この図8(b)に示すように、光偏向素子411,412に対する制御量の幅(例えばV1とV2の幅)に比べて十分大きい制御量の幅(VsmallとVS1、VS1とVS2、VS2とVS3またはVS3とVS4の差)を持たせながら、Vsmallに相当する損失量から、L11〜L14だけ損失量を増加させることができるのである。
すなわち、出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子411〜413が協働し、光偏向素子411,412によって得られる損失量L0〜L4と、光偏向素子413によって得られる損失量L11〜L14とをあわせることにより、損失量L0〜L4の間で出力信号光の減衰量をきめ細かく設定することができる。
なお、光偏向素子413におけるパワー損失量(信号光の減衰幅)の調整幅(即ち減衰分解能)は、出力信号光の目標パワーとして求められる精度に応じて、上述の光偏向素子411,412による減衰量の調整幅を適宜等分することができる。本実施形態においては光偏向素子411,412による減衰量の調整幅を5等分している。
〔A6〕光スイッチモジュール3によるポート切り替えの際のクロストーク抑制のための機能について
本実施形態にかかる光スイッチ装置1において、設定している光方路の切り替えの要求が発生した場合においては、制御回路部5の駆動電圧制御部51aにおいて、切り替え対象となる光方路をなす入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nに対して供給している駆動電圧を変更する。
たとえば、入力側光ファイバ11の接続先を出力側光ファイバ21から出力側光ファイバ2nに切り替える場合には、入力側偏向部31をなす光偏向素子311への駆動電圧を上昇させて、入力側偏向部31から出力される信号光が出力側偏向部4nに入力されるようにする。このとき、入力側偏向部31における光偏向素子311への駆動電圧を上昇する過程において、入力側偏向部31から出力される信号光が、出力側偏向部41,4n間に配置される出力側偏向部42〜4(n−1)に一時的に入力される場合がある。
この場合には、切り替え途中の信号光が、他の出力側光ファイバ22〜2(n−1)に漏れて、他の出力側光ファイバ22〜2(n−1)のクロストークが発生する原因となる。
本実施形態にかかる光スイッチ装置1においては、入力ポート♯11〜♯1nからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部♯21〜♯2nにおける上流側の光偏向素子411,412が、各入力側偏向部31〜3nからの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成されている。
これにより、上述のごとく入力側光ファイバ11からの信号光を出力側光ファイバ21から出力側光ファイバ2nに光方路を切り替えて出力する場合、切り替え元の出力側偏向部41と切り替え先の出力側偏向部4nとの間の出力側偏向部42〜4(n−1)であって光方路が設定されていないものについては、上流側の光偏向素子411,412に対する駆動電圧を入力側光ファイバ11からの信号が対応する出力側光ファイバ22〜2(n−1)に漏れないように設定する。
たとえば、図9に示すように、入力側偏向部31からの信号光が出力側偏向部43の光偏向素子411に入力される場合には、制御回路部5においては、当該信号光をDの方向に反射させるように光偏向素子411に対する駆動電圧を制御する。このように、光方路(パス)が設定されていない出力側偏向部41〜4nについては、出力側光ファイバ21〜2nに結合しないような見当はずれな方向に偏向されるように駆動電圧を設定するのである。
〔A7〕スイッチモジュール3で設定する光方路および目標出力パワーに応じた駆動電圧信号の供給態様についての説明
つぎに、スイッチモジュール3で設定する光方路および目標出力パワーに応じた駆動電圧信号の供給態様について、図10のフローチャートを用いて説明する。
駆動電圧制御部51aにおいては、光方路を設定するための制御情報を受けると、この制御情報で設定すべき光方路に該当する入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nに対して駆動電圧を供給する。このとき、出力側偏向部41〜4nに対する駆動電圧の調整によって、出力信号光が目標となる出力パワーとなるように適宜減衰させている。
ここで、出力信号光を目標出力パワーとするための減衰量は、設定される光方路ごとに異なることが想定される。このため、光方路を設定するための駆動電圧を設定する際にはこの光方路に応じて目標出力パワーを得るための減衰量の相違を加味したうえで設定する。
具体的には、スイッチモジュール3において光方路を設定するにあたり、入力信号光パワーPinと目標出力信号光パワーPout-objについて制御情報記憶部52にて保持しておく(ステップA1)。そして、駆動電圧制御部51aにおいて、これらのパワー情報と、第1,第2損失情報記憶部52a,52bに記憶されている内容を元にして、出力側光ファイバへ接続される出力信号光パワーを目標出力パワーとするための減衰量を導出する。
すなわち、光方路をなす光偏向素子311,312,411〜413による方路切り替え部分に依存しない光スイッチ装置1における固定的な損失値を第2損失情報記憶部52bから取り出して、この損失値を入力信号光パワーPinから減算する。これにより、Pinから光偏向素子311,312,411〜413以外での損失分を除いた出力パワーPSCを得る(ステップA2、図11参照)。
ついで、設定すべき光方路についての、光偏向素子311,312,411〜413による方路切り替え部分に依存する損失値情報を第1損失情報記憶部52aから取り出して、この値をPSCから減算する。これにより、PSCから結合効率を最適とした場合[図7(a)参照]における光偏向素子部分での損失分を除いた出力パワーPPLZTを得る(ステップA3、図11参照)。
さらに、得られた値PPLZTから制御情報記憶部52において保持しておいた目標出力信号光パワーPout-objを減算することにより、設定される光方路にかかる出力側偏向部41〜4nにおいて駆動電圧の調整によって減衰させるべき減衰量Lを得る(ステップA4、図11参照)。
このようにして目標出力パワー値を得るための減衰量Lが得られると、駆動電圧制御部51aにおいては、第1損失情報記憶部52aを参照することにより、当該光方路における減衰量Lを得るための駆動電圧情報を取り出すことにより(ステップA5)、損失量が最小となる駆動電圧値から目標出力パワーを得るために駆動電圧値が調整され、調整された駆動電圧情報を制御信号として駆動電圧供給部54に出力する(ステップA6)。
これにより、設定すべき光方路にかかる入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nに対して、駆動電圧供給部54を通じて駆動電圧が供給される。そして、入力側光ファイバ11〜1nから入力された信号光は、設定された光方路にかかる出力側光ファイバ21〜2nから出力される際には、出力パワーを目標出力パワーに制御されている。
〔A8〕基準光と信号光の波長帯が異なる場合の駆動電圧の補正について
なお、上述の基準光として信号光と異なる波長帯の光を用いる場合であって、駆動電圧に対するスイッチモジュール3における損失特性が異なる場合には、信号光に対する光方路設定制御および可変減衰制御のために、上述のごとく測定した基準光についての特性を信号光についての特性に反映させる必要がある。
このため、本実施形態の光スイッチ装置1においては、制御情報記憶部52の第2損失特性記憶部52bの内容として、モニタされた基準光の光パワー特性と、信号光の光パワー特性との対応関係についても記憶しておき、駆動電圧制御部51aにおいて、制御情報記憶部52の内容を参照する際に、第2損失特性記憶部52bに記憶された当該対応関係を用いることにより、入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nをなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を補正することもできる。
具体的には、基準光としてLバンドの光を用いる場合には、出力側偏向部41〜4nに対する駆動電圧変化に対するロス量は、図12(a)のSTDに示すような特性となるが、信号光としてCバンドの光を用いる場合には、出力側偏向部41〜4nに対する駆動電圧変化に対するロス量は、図12(a)のSIGに示すような特性となる。
この場合において、この図12(a)に示すように、STDとSIGとでは損失が最小となる駆動電圧値の差ΔVmaxを記憶しておくとともに、図12(b)に示すような、電圧損失特性の曲線倍率(VL曲線倍率)PABについて記憶しておくことで、上述した駆動電圧の補正を行なうことができる。
ここで、PABは、図12(a)のSTD,SIGについて、図12(b)に示すように、基準光のグラフSTDをSIGと損失についての極小点がそろうようにΔVmaxだけ平行移動させた場合における、最大減衰制御量(損失最小となるポイントから−XdB)についての駆動電圧値の比(基準光に対する信号光の比PAB)によって求められるものである。
そして、駆動電圧制御部51aにおいて、上述の可変減衰制御の目標となる減衰量Lが求められると(図10のステップA4)、その減衰量Lに対応した基準光対応の駆動電圧情報Vouty-std(L)を第1損失特性記憶部52aの変化時特性記憶部52a−2から取り出すとともに、第2損失特性記憶部52bから上述のΔVmaxおよびPABを取り出して、これらの値と最適時特性記憶部52a−1からの出力側偏向部41〜4nに対する基準光対応の最適電圧Vout-max(Vout-obj)を用いることにより、次式(1)により補正された駆動電圧情報Vouty-sig(L)を得る。
なお、上述のΔVmaxおよびPABは、設定すべき光方路ごとに異なることが想定されるので、前述の最適時特性記憶部52a−1,変化時特性記憶部52a−2の場合と同様に、光方路ごとに異なる値を設定することとしてもよい。尚、式(1)においては、入力ポート♯1iと出力ポート♯2jとを接続する場合における駆動電圧情報を求める式であることを表すため、添え字(ij)を付している。
outy-sig(ij)(L)=(Vout-max(ij)−ΔVmax(ij))+
AB×(Vouty-std(ij)(L)−Vout-max(ij)
…(1)
〔A9〕更新制御部51bによる制御情報記憶部52の更新について
つぎに、上述の制御情報記憶部52の第1損失特性記憶部52aに記憶されている内容についての更新制御部51bによる更新制御について説明する。
更新制御部51bにおいては、入力ポート♯11〜♯1nおよび出力ポート♯21〜♯2n間において、図2に示すように、基準光出力部としての基準光源61から出力される基準光のスイッチモジュール3への出力特性を基準光モニタ部としての出力パワーモニタ62−1〜62−nで測定することを通じて、該当する入力ポート♯11〜♯1nおよび出力ポート♯21〜♯2n間における光方路についての制御情報を以下に示すように更新する。
まずは、図13(a)のステップB1〜B5に示すように、即ち最適時特性記憶部52a−1にて記憶されている駆動電圧情報、更新対象の光方路にかかる最適駆動電圧を最適とする(図11のパワーPPLZT参照)ための駆動電圧の値についての更新を行なう(駆動電圧キャリブレーション)。
すなわち、基準光源61において基準光(この場合においては信号光とは異なる波長の光)を出力し、光カプラ63および波長合波カプラ64−1〜64−nを通じて、入力側偏向部31〜3nに供給する(ステップB1)。スイッチモジュール3においては、制御回路部5において更新対象とされた(即ち、更新すべき制御情報の対象とされた)光方路をなす入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4j(i,j:1〜n)に対して駆動電圧信号が供給されて(ステップB2)、入力された基準光を出力側偏向部4jを通じて出力側光ファイバ2jへ出力する。
このときの駆動電圧は、制御情報記憶部52の更新制御部51bでは、更新前段階の最適時特性記憶部52a−1に記憶されている、入出力ポート♯1i,♯2jを導通する光方路についての駆動電圧情報に相当するものである。即ち、入力側偏向部3jには、最適時特性記憶部52a−1から読み出された駆動電圧情報(Vin-rom)に相当する駆動電圧が、出力側偏向部4jには、最適時特性記憶部52a−1から読み出された(Vout-rom)に相当する駆動電圧が、それぞれ供給される。
そして、更新制御部51aにおいて、入力側偏向部3iに供給する駆動電圧を変化させて、例えば山登り法により最適電圧(結合効率が最も良好な電圧)を、更新のために探索する(ステップB3)。なお、この場合においては、偏向方向で分けられる光偏向素子311,312ごとに駆動電圧を変化させることとしてもよい。このとき、同一方向に偏向させるための光偏向素子に対しては、同一駆動電圧を供給することを前提として探索を行なう。
ついで、出力側偏向部4jに供給する駆動電圧を変化させて、例えば山登り法により最適電圧(結合効率が最も良好な電圧)を、更新のために探索する(ステップB4)。この場合においては、粗調整素子411,412に対しては粗調整用に駆動電圧を変化させ、微調整素子413に対しては微調整用に駆動電圧を変化させる。出力側偏向部4jにおいても、偏向方向で分けられる光偏向素子411,412ごとに微調整素子413とともに駆動電圧を変化させるようにしてもよい。
なお、入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jに対する最適電圧は、互いの最適電圧の設定により変化することを想定して、入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jに対する最適電圧の探索結果が安定するまで、順次繰り返すことができる。
上述のステップB3,B4によって、入力側偏向部3i、出力側偏向部4jに対する最適電圧が探索されると、この探索結果を新たな最適電圧Vin-opt,Vout-optとして決定し、最適時特性記憶部52a−1に記憶される内容として更新する。尚、このときの出力パワーモニタ65−jでのモニタ結果をもとにして得られるロス値についても最適電圧に対応づけて最適時特性記憶部52a−1に記憶しておく(ステップB5)。上述のロス値は、既知の入力パワー値と出力パワーモニタ結果とから算出する。
上述のごとく更新対象の光方路をなす入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jに対する最適電圧について更新がなされると、次に、図13(b)のステップC1〜C3に示すように、出力側偏向部4jから出力側光ファイバ2jに出力される信号光についての可変減衰制御のための制御情報、即ち変化時特性記憶部52a−2の内容について更新する(VOAキャリブレーション)。
すなわち、前述の駆動電圧キャリブレーションの際に更新された最適電圧Vin-opt,Vout-optをそれぞれ入力側偏向部3i,出力側偏向部4jに供給している状態から(sテップC1)、出力側偏向部4jに供給すべき電圧値を単位量ずつ増加させ、この時の出力モニタ結果を用いてロス値について測定する(ステップC2)。そして、この測定値について当該増加した出力側偏向部4jに対する電圧値とともに変化時特性記憶部52a−2に記憶していく(ステップC3)。
上述の駆動電圧変化に対するロス値の測定結果を、想定する可変減衰制御のダイナミックレンジをもとにして、最適電圧Vout-optから一定の増加範囲となるまで、上述の単位量ずつの駆動電圧の増加に対するロス値の測定を繰り返して行なう。この場合においては、可変減衰制御を行なう際の電圧制御の方向としては増加方向を測定しているが、減少方向について測定することとしてもよい。
このとき、上記単位量ずつの駆動電圧の変化としては、微調整素子としての光偏向素子413に対する駆動電圧の単位量増加に対するロス量の変化として記憶してゆき、光偏向素子413に対する駆動電圧が上限となるごとに、粗調整素子411,412に対する駆動電圧を単位量増加させてゆく(図8参照)。
このようにして、第1損失特性記憶部52aをなす最適時特性記憶部52a−1および変化時特性記憶部52a−2の内容が更新されると、駆動電圧制御部51aにおいては、更新された第1損失特性記憶部52aとともに、第2損失特性記憶部52bを参照することにより、入力信号光に対する光方路設定のため、および出力信号光を目標出力パワーとするために、駆動電圧情報を駆動電圧供給部54に与えることができる。
したがって、上述の基準光源61および基準光パワーモニタ62−1〜62−n,光カプラ63,波長カプラ64−1〜64−n,65−1〜65−nおよび更新制御部51bにより、制御情報記憶部52における制御情報について更新対象となる光方路にかかる一対の入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jに、基準光を導通させることにより、一対の入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jを導通する基準光の入力および出力パワーの特性に基づいて、更新対象となる光方路にかかる制御情報記憶部52の内容を更新する更新部を構成する。
〔A10〕作用効果
本実施形態にかかる光スイッチ装置1においては、入力側光ファイバ11〜1nから入力される信号光について光方路が設定された出力側光ファイバ21〜2nを通じて出力される。このとき、制御回路部5による光方路設定制御、および目標光パワーとするための可変減衰制御によって、信号光入力時点から数μs程度の応答時間で光方路の設定制御および可変減衰制御のための駆動電圧を対応する光偏向素子311,312,411〜413に供給することができる。目標信号光パワーが変更された場合についても同様である(図14のW4,W5参照)。
ここで、基準光源61からの基準光として信号光波長と異なる波長を選択している場合には、上述のごとき制御回路部5の駆動電圧制御部51aを通じた制御を行ないながら、更新制御部51bによる制御情報記憶部52の更新制御についても並行して行なうことができる。
基準光源61からの基準光として信号光波長と同一波長帯の光を選択する場合においても、光方路が設定されていない入力ポート♯1iと出力ポート♯2jにかかる入力側偏向部3iおよび出力側偏向部4jに対して基準光を供給することにより、該当入出力偏向部3i,4jに対する駆動電圧情報を、前述の駆動電圧キャリブレーション(図13(a)のステップB1〜B5)およびVOAキャリブレーション(図13(b)のステップC1〜C3)を通じて更新することができる。
光方路が設定されていない光方路についての更新制御についてみると、上述の駆動電圧キャリブレーションおよびVOAキャリブレーションについては、数msの処理時間で交互に行なうことができるようになっているが(W1〜W4)、ひとたび信号光が入力されると、それまでの更新制御処理によって更新されている制御情報記憶部52の内容をもとにした駆動電圧制御によって、上述のごとき応答時間で光方路設定制御が行なわれる。
すなわち、信号光入力から出力光パワー制御された光方路の設定がなされる過程においてフィードバック制御等制御が働かないので、応答時間を速め、ミリ秒より小さい時間次元での応答によって光パワーのふらつきを解消させることができる。
このように、本実施形態における光スイッチ装置1によれば、スイッチモジュール3により、様々な経路から入力されるフレーム信号光についての方路切り替えを出力パワー値のばらつきを解消させながら行なうことができる。
さらに、入力側偏向部31〜3nを、端位置に配置される入力ポート♯11〜♯1nからの信号光を偏向させる入力側偏向部31〜3nほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成するとともに、出力側偏向部41〜4nを、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部41〜4nほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されているので、光偏向素子に供給すべき最大電圧を、配置位置によらずに一定とすることができ、入力側偏向部31〜3nおよび出力側偏向部41〜4nに対する制御を簡素化させることができる。
また、粗調整素子411,412と、微調整素子413とをそなえているので、制御量として必要なディジタル信号のダイナミックレンジを大幅に上げることなく、出力信号光の減衰量をきめ細かく設定することができる。
さらに、入力ポート♯11〜♯1nからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部♯21〜♯2nにおける上流側の光偏向素子411,412が、各入力側偏向部31〜3nからの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成することができるので、切り替え途中の信号光による、他の出力側光ファイバ22〜2(n−1)へのクロストークの発生を抑制させることができる。
〔B〕その他
上述した本実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能である。
また、上述した本実施形態の開示により、本発明の装置を製造することは可能である。
〔C〕付記
(付記1)
複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、
該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、
該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、
各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、
かつ、該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、該入力側偏向部又は該出力側偏向部をなす光偏向素子が構成されたことを特徴とする光スイッチ装置。
(付記2)
該複数の入力ポートおよび該複数の出力ポートとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報を記憶する制御情報記憶部と、
該制御情報記憶部の内容を参照することにより、設定すべき光方路および出力信号光のパワー値に応じて、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を制御する制御信号を出力する駆動電圧制御部と、
該駆動電圧制御部からの制御信号により制御された駆動電圧を供給する駆動電圧供給部と、をそなえて構成されたことを特徴とする付記1記載の光スイッチ装置。
(付記3)
該制御情報記憶部が、
設定すべき該光方路に応じた、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧と、該光方路をなす出力ポートから出力される信号光の損失特性と、について保持する第1損失特性記憶部と、
該設定すべき光方路に依存しない信号光の固定的な損失特性について記憶する第2損失特性記憶部と、をそなえて構成されたことを特徴とする付記2記載の光スイッチ装置。
(付記4)
該制御情報記憶部における制御情報について更新対象となる光方路にかかる一対の入力側偏向部および出力側偏向部に、基準光を導通させることにより、上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の入力および出力パワーの特性に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新する更新部をそなえて構成されたことを特徴とする付記2又は3記載の光スイッチ装置。
(付記5)
該更新部が、
該更新対象の光方路をなす入力側偏向部に対して該基準光を出力する基準光出力部と、
該更新対象光方路をなす出力光偏向部からの出力パワー特性をモニタする基準光モニタ部と、
該基準光モニタ部からのモニタ結果をもとに、該制御情報記憶部における該更新対象光方路にかかる制御情報を更新制御する更新制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする付記4記載の光スイッチ装置。
(付記6)
該基準光出力部が、該信号光の波長以外の波長帯の光を該基準光として、該複数の入力側偏向部に対して出力することを特徴とする、付記5記載の光スイッチ装置。
(付記7)
該基準光出力部が、該信号光の波長帯の光を該基準光として、該信号光の光方路として設定されていない一対の入力側偏向部および出力側偏向部による経路を該更新対象の光方路として、該基準光を導通させることを特徴とする、付記5記載の光スイッチ装置。
(付記8)
該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、各出力側偏向部をなす光偏向素子を、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて粗調整するレベル粗調整素子として構成するとともに、各出力側偏向部の後段に、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて微調整するレベル微調整素子をそなえて構成されたことを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
(付記9)
該複数の入力ポートおよび該複数の出力ポートとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報を記憶する制御情報記憶部と、
該制御情報記憶部の内容を参照することにより、設定すべき光方路および出力信号光のパワー値に応じて、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を制御する制御信号を出力する駆動電圧制御部と、
該駆動電圧制御部からの制御信号により制御された駆動電圧を供給する駆動電圧供給部と、をそなえ、
かつ、該駆動電圧制御部が、
該パワー制御情報記憶部に記憶されている情報をもとに、当該光方路にかかる出力ポートから出力される信号光を目標レベルに可変減衰すべく、当該光方路の出力側偏向部をなすレベル粗調整素子およびレベル微調整素子に対する駆動電圧情報を設定することを特徴とする付記8記載の光スイッチ装置。
(付記10)
該入力側偏向部のうちで、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されるとともに、
該出力側偏向部のうちで、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、付記1記載の光スイッチ装置。
(付記11)
該配置された複数の入力側偏向部のうちで右端位置に配置される入力側偏向部ほど、左側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置するとともに、左端位置に配置される入力側偏向部ほど、右側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成され、
該配置された出力側偏向部のうちで、右端位置に配置される出力側偏向部ほど、左側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置するとともに、左端位置に配置される出力側偏向部ほど、右側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、付記10記載の光スイッチ装置。
(付記12)
該入力ポートからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部における上流側の光偏向素子が、各入力側偏向部からの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成されたことを特徴とする、付記1〜3,8〜11のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
(付記13)
各入力側偏向部および各出力側偏向部をなす光偏向素子は、電気光学効果を有する部材と、入力される信号光を偏向させるための上記電界を発生させるための電極と、をそなえて構成されたことを特徴とする、付記1〜12のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
(付記14)
複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、
該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、
該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、
各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、
かつ、該入力側偏向部のうちで、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されるとともに、
該出力側偏向部のうちで、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、光スイッチ装置。
(付記15)
該配置された複数の入力側偏向部のうちで右端位置に配置される入力側偏向部ほど、左側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置するとともに、左端位置に配置される入力側偏向部ほど、右側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成され、
該配置された出力側偏向部のうちで、右端位置に配置される出力側偏向部ほど、左側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置するとともに、左端位置に配置される出力側偏向部ほど、右側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、付記14記載の光スイッチ装置。
(付記16)
該入力ポートからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部を構成する上流側光偏向素子が、各入力側偏向部からの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成されたことを特徴とする、付記14または15記載の光スイッチ装置。
(付記17)
各入力側偏向部および各出力側偏向部をなす光偏向素子は、電気光学効果を有する部材と、入力される信号光を偏向させるための上記電界を発生させるための電極と、をそなえて構成されたことを特徴とする、付記14〜16のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
(付記18)
該複数の入力ポートおよび該複数の出力ポートとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報について、各入力および出力ポートの組み合わせごとに保持する制御情報記憶部と、
該制御情報記憶部の内容を参照することにより、設定すべき光方路に応じて、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を制御する駆動電圧制御部と、
該駆動電圧制御部にて制御された駆動電圧を供給する駆動電圧供給部と、をそなえて構成されたことを特徴とする付記17記載の光スイッチ装置。
(付記19)
該駆動電圧制御部が、該入力ポートからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部を構成する上流側光偏向素子に対する駆動電圧を、各入力側偏向部からの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく制御することを特徴とする、付記18記載の光スイッチ装置。
(付記20)
付記2記載の光スイッチ装置における該制御情報記憶部に記憶された制御情報を更新する方法であって、
該制御情報の更新対象となる光方路をなす一対の入力側偏向部および出力側偏向部対して駆動電圧を供給することより、基準光を導通させ、
上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の出力パワーをモニタし、
該基準光の入力パワーの特性および該出力パワーのモニタ結果と、該供給した駆動電圧との関係に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新することを特徴とする光スイッチ装置の制御情報更新方法。
(付記21)
該基準光として、該信号光以外の波長帯の光を用いることを特徴とする、付記20記載の光スイッチ装置の制御情報更新方法。
(付記22)
該モニタされた基準光の光パワー特性と、該信号光の光パワー特性との対応関係について記憶しておき、
該駆動電圧制御部において、該制御情報記憶部の内容を参照する際に、該対応関係を用いることにより、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を補正することを特徴とする、付記20記載の光スイッチ装置の制御情報更新方法。
(付記23)
該基準光として、該信号光と同一波長帯の光を用いるとともに、該信号光の光方路として設定されていない一対の入力側偏向部および出力側偏向部による経路を該更新対象の光方路として、該基準光を導通させることを特徴とする、付記20記載の光スイッチ装置の制御情報更新方法。
本発明の一実施形態にかかる光スイッチ装置を示す図である。 本発明の一実施形態にかかる光スイッチ装置の要部を示す図である。 (a)〜(c)はともに本実施形態における光偏向素子の動作について説明するための図である。 前述の特許文献1に記載された光スイッチモジュールの構成について、図2に示す本実施形態のスイッチモジュールと対比するための図である。 本実施形態のスイッチモジュールの、前述の特許文献1に記載された光スイッチモジュールとの相違点について説明するための図である。 本発明の一実施形態にかかる光スイッチ装置における制御回路部を示す図である。 (a),(b)はともに、出力ポートを通じて出力される出力信号光のパワーを目標値に可変させうることについて説明するための図である。 (a)は、本実施形態における粗調整素子としての光偏向素子の光可変減衰機能について説明するための図であり、(b)は、本実施形態における微調整素子としての光偏向素子の光可変減衰機能について説明するための図である。 本実施形態における光信号のクロストークを防止するための構成について示す図である。 スイッチモジュールで設定する光方路および目標出力パワーに応じた駆動電圧信号の供給態様について説明するためのフローチャートである。 スイッチモジュールで設定する光方路および目標出力パワーに応じた駆動電圧信号の導出について説明するための図である。 (a),(b)はともにスイッチモジュールで設定する光方路および目標出力パワーに応じた駆動電圧信号の導出について説明するための図である。 (a),(b)はともに更新制御部による制御情報記憶部の更新について説明するためのフローチャートである。 更新制御部による制御情報記憶部の更新処理のスケジュールについて説明するための図である。 従来技術を示す図である。 従来技術を示す図である。
符号の説明
1 光スイッチ装置
11〜1n 入力側光ファイバ
21〜2n 出力側光ファイバ
3 スイッチモジュール
30a 結晶部材
30b 電極
30c 自由空間
31〜3n 入力側偏向部
311,312 光偏向素子
41〜4n 出力側偏向部
411,412 光偏向素子(粗調整素子)
413 光偏向素子(微調整素子)
5 制御回路部
51 制御部
51a 駆動電圧制御部
51b 更新制御部
52 制御情報記憶部
52a 第1損失特性記憶部
52b 第2損失特性記憶部
52a−1 最適時特性記憶部
52a−2 変化時特性記憶部
53 ディジタル/アナログ変換器
54 電圧供給部
55 固定電圧源
61 基準光源
62−1〜62−n 基準光パワーモニタ
63 光カプラ
64−1〜64−n,65−1〜65−n 波長カプラ
100 光スイッチモジュール
101,107 光導波路部
101a,107a 光導波路部
103 入射側光偏向素子部
103p,105p,103pr,103pl,103pc,105pr,105pl プリズムペア
103a,105a 光偏向素子
104 共通光導波路
105 出射側光偏向素子部
106 集光部
107 出射側光導波路部
211,212 光伝送路
213,214 レンズ
215 光偏向器

Claims (10)

  1. 複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、
    該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、
    該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、
    各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、
    かつ、該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、該入力側偏向部又は該出力側偏向部をなす光偏向素子が構成されたことを特徴とする光スイッチ装置。
  2. 該複数の入力ポートおよび該複数の出力ポートとの間で信号光を伝搬する光方路を設定するための制御情報を記憶する制御情報記憶部と、
    該制御情報記憶部の内容を参照することにより、設定すべき光方路および出力信号光のパワー値に応じて、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧を制御する制御信号を出力する駆動電圧制御部と、
    該駆動電圧制御部からの制御信号により制御された駆動電圧を供給する駆動電圧供給部と、をそなえて構成されたことを特徴とする請求項1記載の光スイッチ装置。
  3. 該制御情報記憶部が、
    設定すべき該光方路に応じた、該入力側偏向部および該出力側偏向部をなす光偏向素子に対して供給すべき駆動電圧、および該光方路をなす出力ポートから出力される信号光の損失特性について保持する第1損失特性記憶部と、
    該設定すべき光方路に依存しない信号光の固定的な損失特性について記憶する第2損失特性記憶部と、をそなえて構成されたことを特徴とする請求項2記載の光スイッチ装置。
  4. 該制御情報記憶部における制御情報について更新対象となる光方路にかかる一対の入力側偏向部および出力側偏向部に、基準光を導通させることにより、上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の入力および出力パワーの特性に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新する更新部をそなえて構成されたことを特徴とする請求項2又は3記載の光スイッチ装置。
  5. 該更新部が、
    該更新対象の光方路をなす入力側偏向部に対して該基準光を出力する基準光出力部と、
    該更新対象光方路をなす出力光偏向部からの出力パワー特性をモニタする基準光モニタ部と、
    該基準光モニタ部からのモニタ結果をもとに、該制御情報記憶部における該更新対象光方路にかかる制御情報を更新制御する更新制御部と、をそなえて構成されたことを特徴とする請求項4記載の光スイッチ装置。
  6. 該出力側偏向部から該出力ポートへ出力する信号光のレベルについて可変に調整すべく、各出力側偏向部をなす光偏向素子を、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて粗調整するレベル粗調整素子として構成するとともに、各出力側偏向部の後段に、対応する出力ポートへ出力する信号光のレベルについて微調整するレベル微調整素子をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
  7. 該入力側偏向部のうちで、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されるとともに、
    該出力側偏向部のうちで、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光スイッチ装置。
  8. 該入力ポートからの信号光を伝搬する光方路が設定されていない出力ポートに対応する出力側偏向部における上流側の光偏向素子が、各入力側偏向部からの信号光についての出力側への漏れを遮断すべく構成されたことを特徴とする、付記1〜3,6,7のいずれか1項記載の光スイッチ装置。
  9. 複数の入力ポートからの信号光を偏向させることにより、複数の出力ポートのいずれかへ切り替えて出力する光スイッチ装置であって、
    該入力ポートからの信号光について出力先となる出力ポート位置に応じた角度で偏向させる入力側偏向部が、該複数の入力ポートに対応して配置されるとともに、
    該入力側偏向部からの信号光について、該出力ポートの信号光案内方向に応じた角度で偏向させるとともに該出力ポートへ出力する出力側偏向部が、該複数の出力ポートに対応して配置され、
    各入力側偏向部および各出力側偏向部が、印加された電界によって信号光を偏向させる光偏向素子が複数縦続配置されて構成され、
    かつ、該入力側偏向部のうちで、端位置に配置される入力ポートからの信号光を偏向させる入力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されるとともに、
    該出力側偏向部のうちで、端位置に配置される出力ポートに対応する出力側偏向部ほど、当該端位置とは反対側の方向への偏向特性を有する光偏向素子を多く配置すべく構成されたことを特徴とする、光スイッチ装置。
  10. 請求項2記載の光スイッチ装置における該制御情報記憶部に記憶された制御情報を更新する方法であって、
    該制御情報の更新対象となる光方路をなす一対の入力側偏向部および出力側偏向部対して駆動電圧を供給することより、基準光を導通させ、
    上記一対の入力側偏向部および出力側偏向部を導通する該基準光の出力パワーをモニタし、
    該基準光の入力パワーの特性および該出力パワーのモニタ結果と、該供給した駆動電圧との関係に基づいて、該更新対象となる光方路にかかる該制御情報記憶部の内容を更新することを特徴とする光スイッチ装置の制御情報更新方法。
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