JP2006283837A - 減衰力可変油圧ダンパ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 減衰力調整用のスプール27に、バイアスばね38、41及び形状記憶合金ばね43のばね力を付与し、比例ソレノイド35によって、これらのばね力に抗してスプール27を移動させて減衰力を調整する。形状記憶合金ばね43を比例ソレノイド35のコイル44と電気的に直列に接続する。形状記憶合金ばね43は、通常作動状態ではコイル44への通電によって加熱され、伸長してスプール27の戻しばねとして作用する。フェイル時には、コイル44への通電が停止し、形状記憶合金ばね43の温度が低下して、容易に変形を生じる状態となり、バイアスばね38、41によって圧縮され、スプール27が移動して適切な減衰力に設定される。
【選択図】 図1
Description
前記減衰力調整手段には、前記電動アクチュエータへの通電時に発熱する発熱手段と、該発熱手段の発熱により物質特性が変化する形状記憶合金部材とを設け、該形状記憶合金部材の物質特性の変化により減衰力を変更可能としたことを特徴とする。
請求項2の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1の構成において、前記形状記憶合金部材に通電することにより、該形状記憶合金部材を前記発熱手段と兼用したことを特徴とする。
請求項3の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1の構成において、前記形状記憶合金部材と隣接して、前記発熱手段を設けたことを特徴とする。
請求項4の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1乃至3のいずれかの構成において、前記電動アクチュエータと前記発熱手段とを電気的に直列に接続したことを特徴とする。
請求項5の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1乃至4のいずれかの構成において、前記減衰力調整手段は、前記電動アクチュエータの作用により軸方向へ変位する弁体を有し、該弁体を軸方向に付勢するばねとして前記形状記憶合金部材を配置したことを特徴とする。
請求項6の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1乃至4のいずれかの構成において、前記減衰力調整手段は、常時減衰力を発生する減衰力発生手段と、該減衰力発生手段をバイパスし減衰力発生するバイパス通路と、該バイパス通路の開閉する開閉弁機構とを備え、該開閉弁機構を付勢するばねとして、前記形状記憶合金部材を用いたことを特徴とする。
請求項7の発明に係る減衰力可変油圧ダンパは、上記請求項1乃至5のいずれかの構成において、前記減衰力調整手段は、前記電動アクチュエータが作動範囲の一端から他端へ移動する際に、伸び側がハードからソフトへ、縮み側がソフトからハードへ減衰力が変化するように構成され、前記電動アクチュエータの非通電時には、前記作動範囲の予め設定された一端と他端の間の位置に固定されることを特徴とする。
これにより、電動アクチュエータに通電しているとき乃至は通電を中止した直後(形状記憶合金部材が高温状態にあるとき)と、通電が停止し、しばらく時間がたったとき(形状記憶合金部材が冷えたとき)とで、異なる減衰力を得ることができる。
請求項2の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、通電により、形状記憶合金部材自体を発熱させることができるので、別途、発熱手段を設ける必要がない。
請求項3の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、発熱手段への通電によって、形状記憶合金部材を加熱することができる。
請求項4の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、電動アクチュエータ及び発熱手段への通電を同時に行うことができ、また、通電停止を同時に行うことができる。
請求項5の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、電動アクチュエータによって、弁体を軸方向の移動させることによって減衰力を適宜調整することができ、形状記憶合金部材の物質特性の変化によって減衰力を変更することができる。
請求項6の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、形状記憶合金部材の物質特性の変化によって、開閉弁機構でバイパス通路を開閉して、減衰力を変更することができる。
請求項7の発明に係る減衰力可変油圧ダンパによれば、フェイル等による電動アクチュエータの非作動状態に対して、減衰力を予め設定された値とすることができる。
図1に示すように、本発明の第1実施形態に係る減衰力可変油圧ダンパ1は、油圧緩衝器本体2とその外部(例えば側面部)に取付けられた減衰力調整機構3(減衰力調整手段)とから構成されている。
ピストンロッド6の伸び行程時には、ピストン5の移動にともない、ピストン5の逆止弁10が閉じてシリンダ上室4a側の油液が加圧され、油路17、伸び側接続口14、伸び側減衰弁20、縮み側接続口15及び油路18を通ってシリンダ下室4bへ流れる。これにより、伸び側減衰弁20のメインバルブ22の開弁前(ピストン速度の低速域)には、固定オリフィス25及びスプール弁23の伸び側ポート28、29間の流路面積によってオリフィス特性の減衰力が発生し、メインバルブ22の開弁後(ピストン速度の高速域)には、その開度に応じてバルブ特性の減衰力が発生する。なお、ピストンロッド6がシリンダ4内から退出した分の油液がリザーバ8からベースバルブ7の逆止弁12を開いてシリンダ下室4bに流入する。
また、上記では、伸び側及び縮み側の減衰力は共にソフトに固定されると記載したが、これに限らず、スプール27を図中、右端と左端の間で、非制御時に最適な減衰特性を示す位置に固定すればよい。
更に、温度センサ又は他のパラメータに基づいて形状記憶合金ばね43の温度を検出し、その温度に応じてコイル44への制御電流を補正することによって、より正確な減衰力制御を行うことも可能である。
通常の作動状態においては、比例ソレノイド35のコイル44への通電により、フェイルセーフ弁50の形状記憶合金ばね57にも通電されるので、形状記憶合金ばね57は、自己の発熱によって高温領域となる。この状態では、形状記憶合金ばね57は、伸張状態にあり、戻しばねとして作用する。この発生力によってポペット弁55がバイパス油路48の開口部54を閉じる。これにより、バイパス油路48、49間の流路が遮断されるので、ピストンロッド6の伸縮に対して、油路17、18、19によってシリンダ上下室4a、4bと減衰力発生機構3との間で油液が流通して、減衰力発生機構3の伸び側減衰弁20及び縮み側減衰弁21によって減衰力が発生し、コイル44への通電電流に応じて、図5に示すように減衰力を調整することができる。
図9に示す変形例のフェイルセーフ弁59では、形状記憶合金ばね57には通電せず、形状記憶合金ばね57に隣接してヒータ60を設け、ヒータ60をソレノイド35のコイル44に対して電気的に直列又は並列に接続し、コイル44への通電、すなわち、ヒータ60への通電の有無によって、形状記憶合金ばね57の加熱(通常作動時)及び冷却(フェイル時)を行うようにしている。これにより、図8に示すフェイルセーフ弁59と同様の機能を果たすことができ、上記第2実施形態に適用することができる。なお、図9において、図8に示すものに対して、同様の部分には、同一の符号を付してある。
なお、上記各実施の形態では、形状記憶合金部材として、形状記憶合金ばねを示したが、これに限らず、例えば、熱によって長さが変化する形状記憶合金を用い減衰弁を作動させてもよい。
Claims (7)
- 油液が封入されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンと、該ピストンに連結されたピストンロッドと、前記ピストンの摺動によって生じる油液の流れを制御して減衰力を発生させ、電動アクチュエータの作動によって減衰力を調整可能とした減衰力調整手段とを備えた減衰力可変油圧ダンパにおいて、
前記減衰力調整手段には、前記電動アクチュエータへの通電時に発熱する発熱手段と、該発熱手段の発熱により物質特性が変化する形状記憶合金部材とを設け、該形状記憶合金部材の物質特性の変化により減衰力を変更可能としたことを特徴とする減衰力可変油圧ダンパ。 - 前記形状記憶合金部材に通電することにより、該形状記憶合金部材を前記発熱手段と兼用したことを特徴とする請求項1に記載の減衰力可変油圧ダンパ。
- 前記形状記憶合金部材と隣接して、前記発熱手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の減衰力可変油圧ダンパ。
- 前記電動アクチュエータと前記発熱手段とを電気的に直列に接続したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の減衰力可変油圧ダンパ。
- 前記減衰力調整手段は、前記電動アクチュエータの作用により軸方向へ変位する弁体を有し、該弁体を軸方向に付勢するばねとして前記形状記憶合金部材を配置したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の減衰力可変油圧ダンパ。
- 前記減衰力調整手段は、常時減衰力を発生する減衰力発生手段と、該減衰力発生手段をバイパスして減衰力発生するバイパス通路と、該バイパス通路を開閉する開閉弁機構とを備え、該開閉弁機構を付勢するばねとして、前記形状記憶合金部材を用いたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の減衰力可変油圧ダンパ
- 前記減衰力調整手段は、前記電動アクチュエータが作動範囲の一端から他端へ移動する際に、伸び側がハードからソフトへ、縮み側がソフトからハードへ減衰力が変化するように構成され、前記電動アクチュエータの非通電時には、前記作動範囲の予め設定された一端と他端の間の位置に固定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の減衰力可変油圧ダンパ。
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