JP2006282987A5 - - Google Patents
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前記8〜12個の炭素原子を有する芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)としては、例えばベンゼン環構造やナフタレン環構造等の芳香族環式構造を有する(無水)ジカルボン酸やそのエステル化物を使用することができ、例えばオルソフタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、無水フタル酸、1,4−ナフタレンジカルボン酸、2,3−ナフタレンジカルボン酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタレンジカルボン酸、1,8−ナフタレンジカルボン酸等や、これらのエステル化物、及び1,8−ナフタレンジカルボン酸の酸無水物等を使用することができ、これらを単独で使用又は2種以上併用できる。
前記芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)としては、無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することが好ましい。無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用して得られるエステル化合物からなるセルロースエステル樹脂用改質剤は、セルロースエステル樹脂に優れた耐透湿性を付与でき、且つ高温多湿下における耐ブリード性に優れる。
前記芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)としては、無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用することが好ましい。無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種を使用して得られるエステル化合物からなるセルロースエステル樹脂用改質剤は、セルロースエステル樹脂に優れた耐透湿性を付与でき、且つ高温多湿下における耐ブリード性に優れる。
また、水酸基価は、前記グリコール(a)と前記芳香族系(無水)ジカルボン酸(b)が反応した際に生成しうるポリエステルの末端に存在する水酸基のうち、前記芳香族系モノカルボン酸(c)によって封鎖されていない水酸基に由来するもの、または前記グリコール(a)と前記芳香族系モノカルボン酸(c)が反応した際に生成しうる、末端に水酸基を1個有するエステル化合物に由来するものである。水酸基は水との親和性が高いため、得られるフィルムの耐透湿性を維持するうえで、水酸基価は前記範囲内であることが好ましい。
Claims (9)
- 2〜5個の炭素原子を有するグリコール(a)と、8〜12個の炭素原子を有する芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)と、5〜11個の炭素原子を有する芳香族系モノカルボン酸(c)とを反応させて得られる、300〜5000の数平均分子量を有するエステル化合物からなることを特徴とするセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 前記8〜12個の炭素原子を有する芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)が、無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、テレフタル酸、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ前記5〜11個の炭素原子を有する芳香族系モノカルボン酸(c)が安息香酸及び/またはp−トルイル酸である、請求項1に記載のセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 前記2〜5個の炭素原子を有するグリコール(a)が、プロピレングリコール、2−メチルプロパンジオール、及びネオペンチルグリコールからなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項2に記載のセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 前記8〜12個の炭素原子を有する芳香族系(無水)ジカルボン酸及び/またはそのエステル化物(b)が、無水フタル酸、オルソフタル酸、オルソフタル酸ジメチル、及びテレフタル酸ジメチルからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、かつ前記5〜11個の炭素原子を有する芳香族系モノカルボン酸(c)が安息香酸である、請求項1に記載のセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 前記2〜5個の炭素原子を有するグリコール(a)がプロピレングリコールである、請求項4に記載のセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 前記エステル化合物の水酸基価が15以下で、かつ酸価が1.0以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載のセルロースエステル樹脂用改質剤。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のセルロースエステル樹脂用改質剤、及びセルロースエステル樹脂を含有してなるフィルム。
- 前記セルロースエステル樹脂用改質剤が、前記セルロースエステル樹脂100質量部に対して3〜30質量部含まれる、請求項7に記載のフィルム。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のセルロースエステル樹脂用改質剤及びセルロースエステル樹脂を有機溶剤に溶解して得られる樹脂溶液を、金属支持体上に流延させ、次いで前記有機溶剤を乾燥させることによって得られる偏光板用保護フィルム。
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