JP2006282626A - ピーリング剤組成物 - Google Patents

ピーリング剤組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2006282626A
JP2006282626A JP2005107194A JP2005107194A JP2006282626A JP 2006282626 A JP2006282626 A JP 2006282626A JP 2005107194 A JP2005107194 A JP 2005107194A JP 2005107194 A JP2005107194 A JP 2005107194A JP 2006282626 A JP2006282626 A JP 2006282626A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
aqueous solution
peeling agent
composition
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005107194A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4565639B2 (ja
Inventor
Kunihiko Komatsu
国彦 小松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ANPURII KK
Original Assignee
ANPURII KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ANPURII KK filed Critical ANPURII KK
Priority to JP2005107194A priority Critical patent/JP4565639B2/ja
Publication of JP2006282626A publication Critical patent/JP2006282626A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4565639B2 publication Critical patent/JP4565639B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】べとつく感じなく、皮膚表面全体に広がって塗布でき、安定して皮膚の表面にとどまり、新しく生ずる肌に対して若々しく保つ栄養を与えることができ、使用後に爽快な気分になり、又水蒸気の多い湿った環境下にあっても水分を吸収しないピーリング剤の提供
【解決手段】N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液組成物、これらにベタインを含む水溶液を容器内に充填し、空気又は液化炭化水素ガス、又は液化炭化水素ガス及びジメチルエーテルからなる噴射剤と共に前記水溶液組成物を泡状として押し出されるピーリング剤組成物。
【選択図】 なし

Description

本発明は、ピーリング剤組成物に関するものである。
老化した角質や皮脂などのように皮膚表面から取れ難い汚れとなった細胞や代謝物などを確実に除去するためにピーリング剤が用いられている。
ピーリング剤は、乳液状又はクリーム状である。皮膚の表面を清浄な状態に保つために用いる皮膚外用剤、又は化粧料である。老化した角質や皮脂などにより汚されている皮膚の表面にピーリン剤を塗布した状態で、指や手などによりその皮膚の表面をマッサージするように摩擦(塗擦ともいわれる)すると、老化した角質や皮脂は汚れと混じり合いかつ溶剤が揮発して硬くなって米粒状に丸められた状態になり、老化した角質や皮脂を皮膚表面から払い落して除去することができる。この除去作用により、肌を滑らかにすると共に皮膚呼吸と新陳代謝を活発にし、健康な肌を保つことが知られている。また、独特の爽やかなリフレッシュした気分を満喫することができる。このピーリング剤は、特定の真珠質等(特許文献1)、無機粉末としてゼオライト(特許文献2)、硬質合成樹脂(特許文献3)、軟質合成樹脂(特許文献4)を混ぜて使用することが知られている。皮膚に粘着して汚れを取り込みやすいセルロースなどの有機粉体、無機粉体、水溶性高分子とその溶剤を適度な割合に配合したものを主成分としたもの(特許文献5、6)も知られている。
ピーリング剤の適当な粘性を発揮させるための成分としては、ポリエチレングリコール、溶媒としての低級アルコールや精製水、エチレングリコールなどの多価アルコールその他の保湿剤、マッサージ効果を高めるための油性成分などが知られている。具体例としては、セルロース粉体1〜45重量%、ステアリン酸、ステアリルアルコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリル、コレステリルステアレート、モノステアリン酸ソルビダンその他の増粘性材料を1〜40重量%を含有し、さらに必要に応じてワックスを配合した水性ピーリング剤が知られている(特許文献7)。このピーリング剤にワックスを含有するものは、粘度が高くてべとつく感じがあり、皮膚表面に均一な厚さに塗布し難いものであった。また、これらを考慮した発明も知られている(特許文献8)。又、低刺激性のものとして、ポリアクリル酸塩アルキル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸を用いるものが知られている(特許文献9)。
しかしながら、これらのピーリング剤は、粘度が高いので皮膚に皮膚表面全体に広がって塗布できることは難しく、また使用中はべとつく感じが残る結果となる。また、使用後におても、これを洗い落とさない場合には使用時の感じが残り、さわやかな気分に成り難いものであった。また、これらのピーリング剤は、浴室などに残った状態で,次回に使用することを考えて保管すると、どうしても湿分を吸収してしまい、次回の使用時には爽やかな気分で使用できるものではなくなってしまうなどの問題点を有していた。
特開昭56−131512号公報 特公昭33−2800号公報 特公昭60−42203号公報 特公昭52−28857号公報 特開昭59−210009号公報 特開昭62−238211号公報 特開平7−258020号公報 特開2000―26234号公報 特開2001−348309号公報
本発明の課題は、べとつく感じなく、皮膚表面全体に広がって塗布できるものであり、塗布した状態で皮膚表面に止まることができ、新しく生ずる皮膚を若々しい状態に保ち、必要とする栄養を与えることができ、使用後に爽快な気分になり、又水蒸気の多い湿った環境下にあっても水分を吸収しない新しいピーリング剤を提供することである。
本発明者は、前記課題について鋭意検討して以下のことがらを見出して、本発明を完成させた。
前記したように従来知られているピーリング剤は、粘度を500〜20000mPa・s(25℃)に調整するためにワックス成分や共重合体を用いてきた。この高粘性の特性を利用して皮膚に均一な厚さで塗布している状態を利用するものであったが、本発明者は、このような物質を用いるために、どうしても、べとつく感じを与えてしまう結果となり、使用後のさっぱりした感じや爽快感が損なわれている原因であることに着目した。
ピーリング剤では、老化した角質や皮脂などのように皮膚表面から取れ難い汚れとなった細胞や代謝物などを確実に除去することが必要であり、その際に良好な洗浄作用を行うこと又皮膚に対して刺激性のものを使用する必要があることから、そのような作用を有する界面活性剤として、N−アシルアミノ酸及びそれらの塩を使用することが有効であること、また、更に併せて非イオン界面活性であるベタインを用いること、又、たんぱく質や角質を溶解させる作用を有する乳酸及びその塩を用いると、ピーリングが促進され、一層効果的に老化した角質や皮脂などのように皮膚表面から離れや推移状態に保つことができること、新しく生ずる肌に対して若々しく保つ栄養を与えることができる成分としてアルギニンを用いることとすることが効果的であることを見出した。
また、皮膚のpHに合わせてピーリング剤を弱酸性に維持するためにpH調整剤としてグリコール酸を用いことが有効であることを見出した。
このような成分から成る組成物をピーリング剤として用いると、塗布された皮膚の表面にとどまることなく、流れ落ちてしまう結果となり、ピーリング剤としての役割を果たさない。
そこで、この成分の組成物を泡状として皮膚の表面に塗布すると、ピーリングを施す間中は皮膚に馴染んだ状態で皮膚の表面に付着した状態を保つことができることを見出して、本発明を完成させた。
即ち、前記ピーリング剤を容器に空気と共に各々別々に充填する。そして、使用に際して容器内から吸入した空気とを、ピストン体の上端に固定されているノズル体を押し下げることにより混合室内に圧送して、両者を混合室内で混合させて発泡させた後に、網体等のシート状多孔体を通過させて均質な泡にしてから、ノズル体を通して容器の外部に吐出するようにすると、ピーリング剤は細かい泡状となって皮膚の表面を覆うことができ、同時に安定した状態で皮膚の表面に留め置くことができる。
また、ピーリング剤を、液化炭化水素ガス、又は液化炭化水素ガス及びジメチルエーテルからなる噴射剤と分けて容器内充填し、使用時に不活性媒体を噴射剤としてピーリング剤を噴出させて細かい泡状のエアゾールとして安定した状態で皮膚の表面を覆うことができ、同時に安定した状態で皮膚の表面に留め置くことができる。
本発明によると以下の発明が提供される。
(1)N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液組成物を容器内に充填し、空気により前記水溶液組成物を泡状として押し出されることを特徴とするピーリング剤組成物。
(2)前記水溶液組成物にベタインを含むことを特徴とする(1)記載のピーリング剤組成物。
(3)N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液組成物を、液化炭化水素ガス、又は液化炭化水素ガス及びジメチルエーテルからなる噴射剤と共に容器内に充填し、噴射剤により水溶液組成物を泡状のエアーゾルとされることを特徴とするピーリング剤組成物。
(4)前記水溶液組成物にベタインを含むことを特徴とする請求項3記載のピーリング剤組成物。
本発明により得られるピーリング剤は、粘度が必要以上に高くなく、又べとつく感じなく、皮膚表面全体に広がって塗布できるものであり、塗布した状態で皮膚表面に止まることができ、新しく生ずる皮膚に対して若々しく保つ栄養を与えることができる。又、使用中にもべとつく感じがなく、又使用後に直ちに取り去ることができ、爽快な気分になる。又容器に充填されて利用されるのでピーリング剤は浴室などの水蒸気の多い湿った環境下にあっても実質的には水分を吸収しないので、最後まで作用を有した状態で使用することができる。
本発明のピーリン剤は、N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液、又はこの水溶液に更にベタインを含有する水溶液を空気と、各々別々に充填し、空気により前記水溶液からなる泡状とすることにより得られるピーリング用組成物である。
また、本発明のピーリン剤はN−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液、又はこの水溶液に更にベタインを含有する水溶液を噴射剤として液化炭化水素ガス又は液化炭化水素ガス及びジメチルエーテルを用いてエアーゾルとして泡状とすることにより得られるピーリング用組成物である。
本発明では、N−アシルアミノ酸及びそれらの塩を用いる。
N−アシルアミノ酸及びそれらの塩が、有用な泡生成作用及び良好な洗浄作用を有する刺激性の少ない界面活性剤である。
これらの製法は以下の文献に記載されている。(Surface Active N−Acylglutamate:Preparation of Long Chain N−Acylglutamic acid”(Journal of the American Oil Chemists’ Society、vol.49、p.157ff、日本特許第29444号(1964))
N−アシルアミノ酸(アシルペプチドを含む)は、アミノ酸と脂肪酸とが、アミノ基と脂肪酸のカルボキシル基においてアミド結合した構造を有する物質で、脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸等を単独又は混合した形で用いることができる。
N−アシルアミノ酸の塩は、ナトリウム、カリウム、モノマグネシウム、トリエタノールアミンなどの塩をいう。
アミノ酸がグルタミン酸である場合の具体例は、以下の通りである。
N−アシルグルタミン酸ナトリウム、カプリルイルグルタミン酸ナトリウム、カプリルグルタミン酸ナトリウム、ココイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ミリストグルタミン酸ナトリウム、パルミトイルグルタミン酸ナトリウムなどである。
アミノ酸がサルコシンである場合の具体例は以下の通りである。ココイルサルコシン、ラウロイルサルコシン、ミリストイルサルコシンなどである。塩としては、これらのナトリウム塩やカリウム塩をあげることができる。
アミノ酸には、前記の他、以下のものをあげることができる。セリン、バリン、ロイシン、イソロイシン、アラニン、リジン、アスパラギン酸、プロリン、システイン、スレオニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、アスパラギン、グリシン。
又、アシルペプチドも用いることができる。この場合にペプチドは加水分解されているものである。具体的には、例えばパルミトイル−加水分解(hydrolyzed)ミルクプロテイン、ココイル−加水分解大豆タンパク質ナトリウム及びココイル−加水分解コラーゲンナトリウム/ココイル−加水分解コラーゲンカリウムなどをあげることができる。
また、これらのアシルアミノ酸及び/又はそれらの塩に、両性界面活性剤であるベタインを添加することも行われる。これはNアシルアミノ酸と同じくベタインは高級脂肪酸のアシル化されたベタインとして添加される。これはNアシルアミノ酸の洗浄作用を助け、増泡、泡質の改善の役割を果たしている。
本発明で用いられるベタインは化学式(1)で表される。
Figure 2006282626
(1)
(式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基、R2及びR3は水素原子、炭素数1〜3のアルキル基を示す)
ここで、R1は炭素数10〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、例えばラウリル基、ミリスチル基、パルミチル基、ステアリル基、オレイル基、ココイル基などが例示される。炭素数が9以下では皮膚への刺激が強くなり、炭素数23以上では起泡性が低下する。R23は、水素原子、炭素数1〜3のアルキル基から選ばれる基であり、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基が挙げられる。
具体的には、ラウリルベタイン、ミリスチルベタイン、ココイルベタイン、ココイルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミリスチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パルミチルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、オレイルジメチルアミノ酢酸ベタインなどがある。
ベタイン型両性界面活性剤を単独で若しくは2種以上を組み合わせて配合することができる。
乳酸及び乳酸塩は、必須の成分として用いられる。具体的には、乳酸単独ということはなく、乳酸塩として添加される、乳酸塩としては、例えば、乳酸ナトリウム、乳酸アンモニウム及び乳酸第四アルキルアンモニウムなどである。この作用はたんぱく質や角質を溶解させる作用を有する。ピーリング剤に添加すると一層効果的に老化した角質や皮脂などのように皮膚表面から離れや推移状態に保つことができる。また、肌に対してアミノ酸を補給する作用を有している。
アルギニンは、新しく生ずる肌に対して若々しく保つ栄養を与えることができる成分である。添加する物質を活性化する作用を有している。
皮膚のpHに併せて弱酸性を維持するためにpH調整剤としてグリコール酸を用いる。
グルコール酸は健康状態の肌にあわせるように、ピーリング剤のpHを6.1程度に維持する。
使用する水は、当該分野で通常用いられる水であれば特に制限されず、例えば、精製水、イオン交換水、蒸留水などが挙げられる。
これらの添加成分のほかに、以下の添加成分を添加することができる。具体的には糖を挙げることができる。具体的には、スクロース、フルクトース、グルコース、エリトロース、エリトリット、ソルビット、マンニット、グリセロール、ヘキサントリオール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、など;PEG−2、PEG−3、PEG−30、PEG−50などのポリエチレングリコール、PPG−9、PPG−12、PPG−15、PPG−17、PPG−20、PPG−26、PPG−30、PPG−34等のポリプロピレングリコール類などを挙げることができる。
その他の添加成分としては、ステアリン酸、ステアリルアルコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノステアリン酸グリセリル、コレステリルステアレート、モノステアリン酸ソルビタンの中より必要に応じて一種又は二種以上を選択して組み合わせて配合される。これらの化合物は、全て常温で固体であり、従来油剤あるいは界面活性剤として化粧品に配合されてきたものであり、乳化助剤やパール剤として機能するものも含まれている。
さらに、本発明の効果を妨げない限りにおいて、油性成分及び非イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、エチルアルコール、多価アルコール、ポリエチレングリコール、高分子化合物、香料、pH調整剤、美容成分、粉体、色材等を配合することができる。
本発明のピーリング剤は、(1)N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、(2)アルギニン、(3)グリコール酸、(4)乳酸及び乳酸塩及び水、又は(1)N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、(2)ベタイン、(3)アルギニン、(4)グリコール酸、(5)乳酸及び乳酸塩及び水から構成される。
これらの成分組成を示すと以下の通りである。
水30〜80%、
Nアシルグルタミン酸塩(ココイダルグルタミン酸ナトリウム、ミリストグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン) 5〜45%、
アルギニン 1〜10%
乳酸及び乳酸ナトリウム 1〜10%
グリコール酸 2〜5%
合計で100%(以上%は容量%を表す)
以下の任意成分を添加して100容量%としてよい。
水30〜80%、
ベタイン(ラウリルベタイン)5〜20%、
Nアシルグルタミン酸塩(ココイダルグルタミン酸ナトリウム、ミリストグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン) 5〜45%、
アルギニン 1〜10%
乳酸及び乳酸ナトリウム 1〜10%
グリコール酸 2〜5%
合計で100%(以上%は容量%を表す)。これらのもので総計100%であってもよいが、以下の任意成分を添加して100容量%としてよい。
任意成分としては、コカイミドDEA1〜10%、0.3〜5%、スクロース0.3〜5%、グリチルリチン酸2カリウム0.1〜1%、酢酸トコフエロール0.1〜1%、メチルパラベン0.1〜1%(何れも容量%)が添加される。
容器本体外から吸入した空気とを、ピストン体の上端に固定されているノズル体を押し下げることにより混合室内に圧送して、両者を混合室内で混合させて発泡させた後に、網体等のシート状多孔体を通過させて均質な泡にしてから、ノズル体を通して容器の外部に吐出するようにしたポンプ式泡出し容器を用いることができる。これらは、以下の公報に記載されている(例えば、国際公開WO92/08657号公報、特開平4−293568号公報、実開平3−7963号公報、実開平6−32346号公報、実開平6−69161号公報等参照)。
すなわち、そのような公知のポンプ式泡出し容器では、容器本体の口部に冠着した蓋体に固定された同心で大径の空気用シリンダと小径の液用シリンダとからなる二重シリンダに、該二重シリンダ内をそれぞれ軸方向に上下動し且つスプリングの弾性により上方へ付勢されている大径の空気用ピストンと小径の液用ピストンとからなるピストン体を内設している。
それにより、該二重シリンダとピストン体とで、空気室と液室を形成すると共に、該空気室と液室にそれぞれ連通する混合室を両室の上方に形成して、該混合室と空気室を連通させる空気通路を空気用ピストンの上部内面と液用ピストンの上部外面との間に形成し、該混合室と液室とを連通させる液通路を液用ピストン内に形成している。
本発明の組成物は、エアゾール容器などに充填して用いることができる。用いるエアゾール容器は、当該分野で通常用いられるエアゾール容器であれば特に制限されず、用途などに応じて適宜選択することが出来る。本発明の組成物のエアゾール容器への充填方法は、当該分野で通常用いられる方法を用いることができる。例えば、(a)エアゾール原液(ピーリング剤)をエアゾール容器に充填後、エアゾールバルブをクリンプし、バルブ先端より(b)液化石油ガス、又は液化石油ガスとジメチルエーテルを充填する方法が挙げられる。
本発明の組成物は、エアゾール容器中などにおいて、通常、(a)エアゾール原液(ピーリング剤)と(b)液化石油ガス、又は液化石油ガスとジメチルエーテルを個別に充填しておいて使用時にバルブ操作によりエアーゾル原液が吹き出されるときに出されるときに液化不活性ガスを噴射ガスとして供給し、エアゾールを肌の表面に拭きつけることが行われる。吹き出されるときにエアーゾルの細かい泡が形成され、空気などから肌は遮断された状態を保つことと成る。
又、最初から前記(a)及び(b)は、混在した状態で容器内に充填されていてもよい。この場合には2層に分離している。本発明の組成物は、エアゾール容器を震盪することなどにより、使用する直前にこれら2層を混合し、一時的に均一で不安定な擬似乳化物とした後に、被噴射物にエアゾールを噴射して用いる。本発明の組成物は、震盪混合後、通常10秒〜10分程度、好ましくは1〜3分程度で、一時的に均一となっていた擬似乳化物の一部が2層に分離し始めるのが目視で確認できる程度の一時的な安定性が好ましい。
本発明の組成物は、前記擬似乳化物とした後に被噴射物にエアゾールを噴射すると、LPGはすぐには蒸発せずに、組成物中に適度な時間保持される。LPGは保持されている間にエアゾール原液中を拡散するので、本発明の組成物は、汚れに対して優れた浸透力を発揮する。さらに、汚れに浸透したLPGが蒸発しようとする際に、LPGの気泡が汚れを浮き上がらせたり剥離したりする。この際に、LPGの気泡が破裂するかすかな音が生じる。また、本発明の組成物は優れた浸透力を有しているので、界面活性剤などが有する化学的な洗浄効果も、より向上する。本発明の組成物は、この様な物理作用と化学的作用を同時に有するので優れた洗浄力を発揮する。
本発明のエアゾール洗浄料組成物の噴射剤としては、水に溶解しない性質を有する噴射剤が用いられ、このような水に溶解しない性質を有する噴射剤としては、例えば、ブタン(n−ブタン、イソブタン)、イソペンタン、液化石油ガス等が挙げられる。これらのうち、液化石油ガス、殊に、プロパン及びブタンを含む液化石油ガスが好ましい。
液化炭化水素ガスにジメチルエーテルを添加して噴射剤として用いると液化炭化水素ガスの場合と比較して、生成する泡の径が一層細かく、径が揃ったものを得ることができる。
本願発明はエアゾール洗浄料組成物における噴射剤の含有量は、組成物全体に対して1.0〜30.0重量%であることが好ましく、2.0〜20.0重量%であることが特に好ましい。噴射剤の含有量が、組成物全体に対して1.0重量%未満であると、泡質が悪く、泡の持続性も悪くなり好ましくなく、また、同じく30.0重量%を超えると、泡状にならなくなるので、好ましくない。
液化炭化水素ガスと共に用いるジメチルエーテルの割合は、液化炭化水素に対し、その割合が2重量%から10重量%のときに有効である。
本発明のピーリング剤組成物を調製し、下記の方法により評価を行なった。
水50%、
ベタイン(ラウリルベタイン)15%、
Nアシルグルタミン酸塩(ココイダルグルタミン酸ナトリウム、ミリストグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルグルタミン酸ナトリウム、ラウロイルサルコシン)20%、
アルギニン 2%
乳酸及び乳酸ナトリウム 5%
グリコール酸3%
任意成分(コカミドDEA、ラウロイルサルコシン、スクロース、グリチルリチン酸2カリウム、メチルパラベン5%
これを空気吹き込み型として利用する場合(実施例1)、液化石油ガスとジメチルエーテルからなる噴射剤(ジメチルエーテル:液化石油ガスの割合は5:95(重量比))を利用する(実施例2)場合である。又液化石油ガスのみを噴射剤として用いる場合を実施例3とした。
比較例は、実施例1で用いた空気、実施例2及び3で用いた液化された石油ガス、ジメチルエーテルなどを用いない場合である。この場合には、液状のピーリング剤を肌に直接塗って用いるものであり、泡の発生はない。
(1)肌に塗布した後に、ピーリング剤として利用できるかという評価についての試験。皮膚に塗布した後、手指で擦り出した時の使用時の肌へに対して利用する感じについて評価した。
泡が皮膚に吹付けられ、ピーリング中に安定に存在したかどうかについて評価した。
ピーリング中には細かい泡が安定した状態で存在した(評点10)。
ピーリング中には泡は存在していた(評点6)。
泡が生成せず問題である(評点3)。
各評点の間には、それぞれ開きがある。この間の点についても、各自、自由にその点を付すことができるもととした。
パネラー10人とし、実施例1、実施例2、実施例3及び比較例について調査した。
実施例1の平均点 6.5点、
実施例2の平均点 9.5点
実施例3の平均点 9.0点
比較例の平均点 3点
(2)使用した後の感じについての調査
さわやかでさっぱりした感じ(評点10点)、格別問題はない(評点6点)、すぐに肌の表面から滑りおりてしまい使用した感じはない(評点3点)とした。
各評点の間には、それぞれ開きがある。この間の点についても、各自、自由にその点を付すことができるもととした。
実施例1の平均点 6.5点
実施例2の平均点 9.0点
実施例3の平均点 9.0点
比較例 すぐに肌の表面から滑りおりてしまい使用した感じはない 2.8点
(3)吸湿性について
吸湿性はなく、型崩れもしない(評点10点)、実質的に吸湿性はないといえる、そして僅かに膨らみが生ずる(評点6点)、吸湿性があり、形が崩れ、使用勝手はよくない(評点3)。
実施例1 6.5
実施例2 9.5
実施例3 9.5
比較例 3.0

Claims (4)

  1. N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液組成物を容器内に充填し、空気により前記水溶液組成物を泡状として押し出されることを特徴とするピーリング剤組成物。
  2. 前記水溶液組成物にベタインを含むことを特徴とする請求項1記載のピーリング剤組成物。
  3. N−アシルアミノ酸及びそれらの塩、アルギニン、グリコール酸、乳酸及び乳酸塩を含有する水溶液組成物を、液化炭化水素ガス、又は液化炭化水素ガス及びジメチルエーテルからなる噴射剤と共に容器内に充填し、噴射剤により水溶液組成物を泡状のエアーゾルとされることを特徴とするピーリング剤組成物。
  4. 前記水溶液組成物にベタインを含むことを特徴とする請求項3記載のピーリング剤組成物。
JP2005107194A 2005-04-04 2005-04-04 ピーリング剤組成物 Active JP4565639B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107194A JP4565639B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 ピーリング剤組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005107194A JP4565639B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 ピーリング剤組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006282626A true JP2006282626A (ja) 2006-10-19
JP4565639B2 JP4565639B2 (ja) 2010-10-20

Family

ID=37404900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005107194A Active JP4565639B2 (ja) 2005-04-04 2005-04-04 ピーリング剤組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4565639B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174525A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Naris Cosmetics Co Ltd ふきとり用化粧水
JP2019116421A (ja) * 2017-12-15 2019-07-18 ロレアル ヒドロキシ酸、塩基性アミノ酸、及びアミノ酸系界面活性剤を含む、ケラチン物質を処置するための組成物

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05139947A (ja) * 1991-04-10 1993-06-08 Ruey J Yu 2−ヒドロキシカルボン酸及び関連化合物を含有する組成物、並びに皮膚科学的老化徴候を緩和するための方法
WO2004004675A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Noevir Co., Ltd. 皮膚外用剤
JP2006510738A (ja) * 2002-12-18 2006-03-30 ロレアル 乾燥肌の処置のためのヒドロキシスチルベンのアルキルエーテルの使用
JP2006525950A (ja) * 2003-05-30 2006-11-16 デ・パオリ・アムブロスィ、ジアンフランコ ケミカルピーリングのための処方

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05139947A (ja) * 1991-04-10 1993-06-08 Ruey J Yu 2−ヒドロキシカルボン酸及び関連化合物を含有する組成物、並びに皮膚科学的老化徴候を緩和するための方法
WO2004004675A1 (ja) * 2002-07-02 2004-01-15 Noevir Co., Ltd. 皮膚外用剤
JP2006510738A (ja) * 2002-12-18 2006-03-30 ロレアル 乾燥肌の処置のためのヒドロキシスチルベンのアルキルエーテルの使用
JP2006525950A (ja) * 2003-05-30 2006-11-16 デ・パオリ・アムブロスィ、ジアンフランコ ケミカルピーリングのための処方

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008174525A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Naris Cosmetics Co Ltd ふきとり用化粧水
JP2019116421A (ja) * 2017-12-15 2019-07-18 ロレアル ヒドロキシ酸、塩基性アミノ酸、及びアミノ酸系界面活性剤を含む、ケラチン物質を処置するための組成物
JP7086589B2 (ja) 2017-12-15 2022-06-20 ロレアル ヒドロキシ酸、塩基性アミノ酸、及びアミノ酸系界面活性剤を含む、ケラチン物質を処置するための組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JP4565639B2 (ja) 2010-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5367193B1 (ja) 発泡性エアゾール製品
JP4696507B2 (ja) 洗浄剤組成物
JP5947121B2 (ja) ノンガスフォーマー容器入り液体洗浄剤
KR101923743B1 (ko) 발포성 에어로졸 제품
JP5071687B2 (ja) フォーマー容器用液体洗浄剤組成物
JP2018012673A (ja) 化粧品用エアゾール組成物
JPH1135972A (ja) フォーマー容器充填用液状洗浄剤組成物
JP5707225B2 (ja) エアゾール型皮膚洗浄料
WO2016098649A1 (ja) 洗浄製品
JP2005015359A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP2001181609A (ja) エアゾール組成物
JP4565639B2 (ja) ピーリング剤組成物
JP4971713B2 (ja) エアゾール組成物および該エアゾール組成物を含むエアゾール製品
JP2007091968A (ja) 泡沫洗浄剤用組成物及び泡沫洗浄剤
KR101906857B1 (ko) 폼상 화장료
JP2001247431A (ja) 除毛用エアゾール組成物および製品
JP2013213062A (ja) 発泡性エアゾール製品
JP2706668B2 (ja) エアゾール組成物
CN115813789B (zh) 具有改善的泡沫持久性的泡沫组合物
JP4381270B2 (ja) ペースト状洗顔料組成物
JP2004137247A (ja) 液状洗浄剤
JP3997530B1 (ja) 液体シャンプー
JP4059494B2 (ja) 泡沫状エアゾール洗浄料組成物
JP2020121945A (ja) 発泡性エアゾール製品及び毛髪洗浄方法
JP2005179262A (ja) エアゾール組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100715

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100802

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100802

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4565639

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130813

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250