JP2006282211A - おにぎり用包装材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、おにぎりに粘着することのない、剥離性、滑り性に優れ、おにぎりの形状が壊れることのない、且つ、海苔の湿ることのないおにぎり用包装材料を提供することを目的とするものである。
【解決手段】 外層材と内層材との間にシート状の海苔を挟んだおにぎり用包装材料において、内層材の少なくともおにぎりと接する面の表面が、最大径が300〜600μmの凸部を有し、該凸部が単位面積あたり200〜500個/cmであることを特徴とするものであり、また、前記の内層材の少なくともおにぎりと接する面の表面粗さが、中心面表面粗さSRaで5〜20μmであることを特徴とするおにぎり用包装材料である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、おにぎり用包装材料に関し、特に外層材と内層材との間にシート状の海苔を挟んだおにぎり用包装材料に関するものである。
おにぎり用包装材料は、外層材と内層材とで構成され、シート状の海苔を外層材と内層材との間に挟んで、周縁部をヒートシールさせ、袋状にしたおにぎり用包装シートにして用いられる。内層材は、外層材の両端から略中央部分で重ね合わされた2枚のフイルムで構成されている。さらに、このおにぎり用包装シートは、内層材側に各種の形状を有するおにぎりを載せ、内層材でおにぎりを包み込み、その端部を溶着あるいはラベルの貼着またはテープで止めて、包装おにぎりとして商品化されている。消費者が、おにぎりを食するときは、外層材側に設けられたオープニングテープで開封し、外層材を2分割させ、2分割された外層材を左右に引き剥がしていくと、外層材にそれぞれシールされた2枚の内層材も左右に分かれて引き出され、後には、海苔とおにぎりが残り海苔でおにぎりを包み込んで、食することができる。この包装おにぎりは、海苔はおにぎりと接触することなく、包装されているので、海苔へのおにぎりの水分の移行を防ぎ、海苔の風味を損なわずに保存でき、市場に広く利用されている。
この包装おにぎりにおいては、おにぎりは、内層材で包装され、海苔は、外層材と内層材との間に収納されており、外層材は外気からの湿気の侵入を防ぎ、内層材はおにぎりの水分の移行を防ぎ、海苔の風味を保っている。このために、外層材及び内層材には、ポリプロピレン等の透湿度の低いプラスチック等が使用されている。しかしながら、この様なフイルムは、一般的に表面が滑りにくく、特に、おにぎりを包む内層材の滑り性が悪いと、内層材を左右に引き出す際、内層材表面に接しているおにぎりに両側へ引裂く抵抗力が加わり、おにぎり形状が壊れたり、米粒が付着してしまうことがある。このため、内層材の表面は、特に滑りの良いものが使用されている。一般的には、ポリプロピレンのような透湿度の低いフイルムで表面を粗したマット状フイルムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなフィルムを使用することにより、従来の欠点であるおにぎりと包装材料との滑りが悪く、おにぎりラップ時に包装材料に皺が入ったり、粘着したりなどの包装作業性の低下、またラップ後、包装材料を引き剥がすのがスムーズにいかず、おにぎりの形状が壊れたり、米粒を持ってきたりなどの機能性低下等が、解消されている。
しかし、上記の包装おにぎりにおいて、おにぎりの割れは、前記のような滑りの良いマット状フィルムを内層材を使用するだけでは解消されず、おにぎりが壊れにくいように硬く握る等の工夫がおにぎりにも施されている。その結果、本来のおにぎりの食味、食感が損なわれるという問題がある。一方、消費者の嗜好の多様化に伴い、汁気の多い具材を使用したおにぎりやおにぎりの具材の増量等が望まれている。これらのおにぎりは、より一層、壊れやすく、一層滑りの良い内層材の開発が望まれている。
実公平6−18472号公報
本発明は、上記の従来のおにぎり用包装材料の問題点を解決するためになされたものであり、剥離性、滑り性に優れ、おにぎりの形状が壊れることのない、且つ、海苔の湿ることのないおにぎり用包装材料を提供することを目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、請求項1の発明は、外層材と内層材との間にシート状の海苔を挟んだおにぎり用包装材料において、前記内層材の少なくとも前記外層材と対向する面と反対面の表面に、単位面積あたり200〜500個/cmの凸部を有し、該凸部の各々の最大径が300〜600μmであることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のおにぎり用包装材料において、前記内層材の凸部が形成された面の表面粗さが、中心面表面粗さSRaが5〜20μmであることを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のおにぎり用包装材料において、前記内層材が、合成樹脂フィルムからなる基材にポリオレフィン合成樹脂を溶融押出ラミネートした積層フィルムであり、該ポリオレフィン合成樹脂に前記凸部が形成されたことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1または2記載のおにぎり用包装材料において、前記内層材が、合成樹脂フィルムからなる基材に接着剤を介してポリオレフィン合成樹脂フィルムをラミネートした積層フィルムであり、該ポリオレフィン合成樹脂フィルムに前記凸部が形成されたことを特徴とするものである。
本発明のおにぎり用包装材料によれば、内層材の少なくともおにぎりと接する面の表面粗さを請求項1又は2記載のようにすることによりおにぎりとの剥離性、滑り性に優れ、軟らかく握ったおにぎりでも、消費者がおにぎり用包装材料の開封時におにぎりが壊れることなくラップでき、食味、食感等の向上した美味しいおにぎりを消費者に提供できる。
さらに、内層材のおにぎりと接する面の表面粗さを請求項1又は2記載のようにすることによって、おにぎりとの剥離性が優れ、おにぎりに汁気の多い具材や具材の増量が可能となり、メニューの多様化が図れるものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は本発明のおにぎり用包装材料を用いて外層材と内層材との間にシート状の海苔を挟んで周縁部をヒートシールし、袋状にしたおにぎり用包装シートを内層材面からみた斜視図である。図2は図1におけるA−A線断面図である。図3は本発明のおにぎり用包装材料の第一実施形態を示す内層材の断面図である。図4は本発明のおにぎり用包装材料の第二実施形態を示す内層材の断面図である。図5は本発明のおにぎり用包装材料の第三実施形態を示す内層材の断面図である。図6は本発明のおにぎり用包装材料でおにぎりを包装したときの状態を示す説明図である。
図1、図2、図3、図6を用いて本発明の第一実施形態を説明する。
(第一実施形態)
図1、2に示すようにおにぎり用包装材料1は、外層材2と内層材3とで構成され、シート状の海苔4を外層材2と内層材3との間に挟んで、周縁部をヒートシールさせてヒートシール部分6(斜線で示す)を形成し、袋状にしたおにぎり用包装シート1aにして用いられる。内層材3は、外層材2の両端から略中央部分で重ね合わされた2枚のフイルムで構成され、おにぎりの接する面の表面粗さが、中心面表面粗さSRaが5〜20μm、凸部の最大径が300〜600μm、凸部の密度が200〜500個/cmの表層3a(図3参照)にされている。表面粗さが前記の範囲であると、海苔包装機、おにぎり包装機での自動包装適性に何ら悪影響を与えることもなく、本発明の目的を達成するものである。しかし、凸部の最大径が300μm未満になると、包装おにぎりの開封時に内層材に米粒が付着したり、形状が壊れたりすることがある。また、最大径が600μmを超えても同傾向となり、好ましくない。これは、最大径が300μ未満となると、おにぎりと凹部との接触面積が大きくなり、逆に、最大径が600μmを超えると、おにぎりと凸部との接触面積が大きくなり、開封強度(後述)が大きくなるためと考察される。つぎに凸部が単位面積あたり200個/cm未満になると、包装おにぎりの開封時に内層材に米粒が付着したり、形状が壊れたりすることがある。また、凸部が単位面積あたり500個/cmを超えても同傾向となり、好ましくない。これも前述と同様の理由と考えられる。また、中心面表面粗さSRaが5未満になると、包装おにぎりの開封時に内層材に米粒が付着したり、形状が壊れたりすることがある。さらに、中心面表面粗さSRaが20を超えるとおにぎり用包装シートの製造時に、内層材の滑り過ぎでおにぎり用包装シートを束に揃える作業性が悪いものとなる。その後、図6に示すようにおにぎり8をおにぎり用包装シート1aの内層材3の面がおにぎり側になるようにおにぎり8が包装される。部分的に設けられた未シール部はエア抜き口7であり、おにぎり8を包装時におにぎり用包装シート1aの袋内のエアがエア抜き口7より脱気され、包装作業を容易にしている。また、外層材2の内層材3の重ね合わされた部分と対向する面の略中央に開封のためのオープニングテープ5が接着されている。本発明のおにぎり用包装材料1は、海苔が湿らないように防湿性のあるプラスチックフィルムが用いられる。このようなプラスチックフィルムとして、内層材3には、未延伸フィルムまたは延伸フィルムのいずれも用いることができ、内層材を構成するポリマーとしては、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられ、単層あるいは共押出し、コーティング、貼合等による積層体のいずれであってもよいが、積層体が好ましい。また、本発明の内層材3は、ヒートシール性を有していることが、好ましく、表裏両面ともヒートシール性を有しているのがさらに好ましい。本発明のおにぎり用包装材料1の外層材2には、表層がヒートシール可能な未延伸フィルムまたは延伸フィルムのいずれも用いることができる。印刷適性、自動包装適性、オープニングテープによる開封適性を考慮すると二軸延伸フィルムが好ましく、表裏両面ともヒートシール性を有しているのがさらに好ましい。また、外層材2を構成するポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリオレフィン等が挙げられるが、なかでもポリオレフィンが好ましい。フィルム厚みは、特に限定しないが、好ましくは10〜50μmである。自動包装適性面から該外層材2の表面固有抵抗は1×1014以下が望ましい。
図3を用いて、本発明の第一実施形態の内層材3について詳しく説明する。図3は本発明の第一実施形態を示す内層材3の断面図である。内層材3に用いることができるフィルムは上記に挙げた通りであり、厚みは、特に限定しないが、海苔及びおにぎりの包装適性を考慮すると10〜100μmが好ましい。該内層材3の片面のおにぎりが接する面に中心面表面粗さSRaが5〜20μm、凸部の最大径が300〜600μm、凸部の密度が200〜500個/cmの表層3aを設けている。前記形状を有する該表層3aは両面に設けることもできる。
次に、表層3aの形成方法を説明する。本発明の内層材3への表層3aの形状は、フィルムを製膜するときに冷却ロールに設けた凹凸形状で賦型したり、製膜したフィルムにサンドブラストにより凹凸形状を形成したり、製膜したフィルムに加熱ロールに設けた凹凸形状で賦型したり、製膜時にマット剤の粒子を練り込んだりして形成できる。サンドブラストによる形成は滑り性は安定しているが、価格上の問題があり、内層材3を形成するときに冷却ロールに設けた凹凸形状で賦型する方法や、製膜したフィルムに加熱ロールに設けた凹凸形状でエンボス加工により賦型する方法が望ましい。
(第二実施形態)
図4を用いて、本発明の第二実施形態について説明する。図4は本発明のおにぎり用包装材料1の第二実施形態を示す内層材13の断面図である。内層材13は、基材層14にヒートシール可能な熱可塑性樹脂を溶融押出しコーティングしシーラント層15を設けて積層体とし、該シーラント層15の表面には溶融押出しコーティング時に冷却ロールに設けた凹凸形状で賦型した表層13aを設けている。基材層14には、未延伸フィルムまたは延伸フィルムのいずれも用いることができ、例えば、ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等が挙げられ、単層、共押出し積層体あるいは熱可塑性合成樹脂をコーティングした前記のフィルム等のいずれであってもよい。厚みは10〜50μmが望ましく、片面にヒートシール性のあるフィルムが好ましい。シーラント層15には、ポリオレフィン樹脂が好適であり、厚みは5〜50μmが望ましい。尚、基材層14にはアンカーコート剤をしてもよい。内層材13以外は第一実施形態と同じであり、説明を省略する。
(第三実施形態)
図5を用いて、本発明の第三実施形態について説明する。図5は本発明の第三実施形態を示す内層材23の断面図である。内層材23は、基材層24に接着剤層26を介して第一実施形態で示した予め表層3aを設けた内層材3をシーラント層25として用いてドライラミネーション法で貼合し積層体とした。尚、接着剤26で貼合されるシーラント層25の貼合面はコロナ放電処理等を施すのが望ましい。基材層24に使用されるフィルムの種類、厚みは第二実施形態と同じものが使用でき、説明を省略する。また、内層材23以外は第一実施形態と同じである。
次に、本発明の実施例について説明する。外層材2には厚み20μmの両面ヒートシール性(以下HSと呼称する)の二軸延伸ポリプロピレンフィルム(東レ株式会社製、商品名トレファンBO B128)を用い、内層材には次の実施例に記載したフィルムを用い、前記の方法(段落番号017参照)で供試サンプルを作成し、実験を行った。
図4に示すように内層材13は、基材層14に厚み20μmの片面HS二軸延伸ポリプロピレンフィルム(サン・トックス株式会社製、商品名HA20)を用いて、該片面HS二軸延伸ポリプロピレンフィルム(以下OPPと呼称する)のコロナ処理面(非HS面)にアンカーコート剤を用いずに直接にポリプロピレン(三井化学株式会社製、商品名三井ポリプロF329RA)樹脂を溶融押出しコーティングし、厚み30μmのシーラント層15を設けて積層体とした。シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンA(図7参照)を溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
実施例1と同じ構成の積層体とし、シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンB(図8参照)をポリプロピレン樹脂(以下PPと呼称する)の溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
実施例1と同じ材料を用いて同様の構成で、シーラント層15の厚みを35μmにした積層体とした。そして、シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンC(図9参照)をPP溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
実施例1と同じ材料を用いて同様の構成で、シーラント層15の厚みを40μmにした積層体とした。そして、シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンD(図10参照)をPP溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
図3に示すようにPP(サンアロマー株式会社製、商品名C200F)をTダイ方式で厚み30μmで溶融押出しを行い、内層材3を作成した。そして、内層材3の片面に冷却ロールに設けたパターンB(図8参照)をPP溶融押出し時に賦型し表層3aを設けた。
実施例5と同様に図3に示すようにPPをTダイ方式で厚み30μmで溶融押出しを行い、内層材3を作成した。そして、内層材3の片面に冷却ロールに設けたパターンD(図10参照)をPP溶融押出し時に賦型し表層3aを設けた。
図5に示すように内層材23の基材層24に厚み20μmの片面HSOPP(サン・トックス株式会社製、商品名HA20)を用い、実施例6で使用した厚さ30μmのPPフィルムをシーラント層25に用いて、接着剤に2液硬化型ウレタン系接着剤(大日本インキ化学工業株式会社製商品名LX703A(主剤)/KP90(硬化剤))を使用してドライラミネーション法により貼合し積層体とした。貼合面は前記片面HSOPPのコロナ処理面(非HS面)と前記PPフィルムの非表層3a面にコロナ処理を施した面とした。
〔比較例1〕
内層材3に現行品として使用されている厚み25μmの両面HSOPP(東セロ株式会社製、商品名WH−OP FM−0)を用いた。
〔比較例2〕
実施例1と同じ構成の積層体(片面HSOPP20μm/PP30μm)とし、シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンE(図11参照)をPP樹脂の溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
〔比較例3〕
実施例1と同じ構成の積層体(片面HSOPP20μm/PP30μm)とし、シーラント層15の表面には冷却ロールに設けたパターンF(図12参照)をPP樹脂の溶融押出しコーティング時に賦型し表層13aを設けた。
以上の各例のおにぎり用包装材料について、次の(1)〜(5)の評価を行い、その結果を表1に示した。
(1)中心面表面粗さSRa
JIS−B0601(2001)に基づき、カットオフ値0.8mmで測定した。測定機は株式会社東京精密の三次元表面粗さ測定機〔機種名:サーフコム1400D−3DF−12〕を使用した。
(2)凸部密度、凸部最大径
株式会社東京精密の三次元表面粗さ測定機〔機種名:サーフコム1400D−3DF−12〕を使用し測定した。凸部密度は単位面積(cm)あたりの個数で示し、凸部最大径は(μm)単位で示した。
(3)自動包装適性
海苔包装機(株式会社ザ鈴木製)、おにぎり包装機(不二精機株式会社製)を用いて、おにぎり包装材料で海苔及びおにぎりを自動包装して、おにぎり包装材料の機械適性(カット性、滑り性、カール性による充填トラブルによる機械停止等)を評価した。
○:トラブルによる機械停止もなく、スムーズに包装できる。
△:機械の停止は発生しないものの、スムーズさでやや劣る。
×:充填トラブル発生し、機械停止が発生する。
(4)開封強度
図1,2に示すように海苔包装機(株式会社ザ鈴木製)で外層材2の略中央に開封用のオープニングテープ5を貼付させて、該外層材2の両端から二枚の内層材3を略中央部分で重ね合わせて、シート状の海苔4を挟んで四方シールしおにぎり用包装シート1aを作成した。その後、図6に示すようにおにぎり包装機(不二精機株式会社製)でおにぎり用包装シート1aの内層材3の面に軟らかく握った略三角形状に成形されたおにぎり8を載せて、おにぎり8を包み込み、端部を二ケ所ポイントシール9を行い、さらにその上に矩形のラベル10を貼付しておにぎりを包装した。その後、常温(20℃雰囲気下)で24時間放置し、供試サンプルとした。その後、外層材2に設けられたオープニングテープ5より開封し、外層材2を2分割させて、2分割された外層材2を上下に引き剥がしていく強度を株式会社島津製作所のオートグラフにて引張強度を測定して開封強度とし、n数=5の平均値を(g)単位で示した。
<測定条件>
チャック間距離:120mm
引張速度:500mm/分
おにぎりの大きさ:一辺70mm〜90mmの略正三角形で100〜110g/個
(5)開封性
前記供試サンプルについて、外層材2に設けられたオープニングテープ5より開封し、外層材2を2分割させ、開封性を官能評価した。2分割された外層材2を左右に引き剥がしていくと、外層材2にそれぞれシールされた2枚の内層材3も左右に分かれて引き出され、後には、海苔とおにぎりが残り海苔でおにぎりを包み込んでおにぎりを作り、その過程で内層材3の剥離性・滑り性をn数=5で評価し開封性とした。評価基準は次の通り。
(剥離性・滑り性評価基準)
◎:5個とも引き剥がしやすく、米粒の付着もなく、おにぎりが壊れない。
○:3個以上が引き剥がしやすく、米粒の付着もなく、おにぎりが壊れない。
△:3個以上が引き剥がしやすく、米粒の付着もない。1個以上のおにぎりが壊れる。
×:3個以上が引き剥がしやすく、米粒の付着があり、おにぎりが壊れやすい。
Figure 2006282211
評価結果は、表1に示す如く、実施例1〜4、7は包装適性、おにぎりとの開封性(開封強度、官能評価)とも良好となった。実施例5、6はおにぎりとの開封性は、良好であったが、包装適性は、やや劣る結果となった。これは、実施例5、6のいずれも内層材3は未延伸フィルムのために伸びやすく、外層材2は延伸されており、未延伸フィルムに対して伸びにくいために内層材3と外層材2とのテンションバランスがとりにくいことに基づくものと考えられるが、包装条件を選択すれば使用できる範囲であった。一方、比較例1〜3では、包装適性は良好であったが、おにぎりの開封性において良好なものはなく、開封強度も実施例に比べ全て高い値となった。凸部の密度でみると比較例2のように100ケ/cm以下と疎であっても、また、比較例1、3のように600ケ/cm以上と密であっても、おにぎりとの剥離性は良好とはならなかった。以上の結果から内層材の表面凹凸は、最大径が300〜600μmの凸部であり、凸部の密度が200〜500個/cm、中心面表面粗さSRaが5〜20μmのものが、おにぎりとの剥離性が優れていることがわかる。
本発明のおにぎり用包装材料を用いて袋状にしたおにぎり用包装シートを内層材面からみた斜視図。 図1におけるA−A線断面図。 本発明のおにぎり用包装材料の第一実施形態を示す内層材の断面図。 本発明のおにぎり用包装材料の第二実施形態を示す内層材の断面図。 本発明のおにぎり用包装材料の第三実施形態を示す内層材の断面図。 本発明のおにぎり用包装材料でおにぎりを包装したときの状態を示す説明図。 冷却ロールに設けたパターンAの拡大略図。 冷却ロールに設けたパターンBの拡大略図。 冷却ロールに設けたパターンCの拡大略図。 冷却ロールに設けたパターンDの拡大略図。 冷却ロールに設けたパターンEの拡大略図。 冷却ロールに設けたパターンFの拡大略図。
符号の説明
1 おにぎり用包装材料
1a おにぎり用包装シート
2 外層材
3、13、23 内層材
3a、13a 表層
4 海苔
5 オープニングテープ
6 ヒートシール部分(斜線)
7 エア抜き口
8 おにぎり
9 ポイントシール
10 ラベル
14、24 基材層
15、25 シーラント層
26 接着剤層

Claims (4)

  1. 外層材と内層材との間にシート状の海苔を挟んで周縁を接着したおにぎり用包装材料において、前記内層材の少なくとも前記外層材と対向する面と反対面の表面に、単位面積あたり200〜500個/cmの凸部を有し、該凸部の各々の最大径が300〜600μmであることを特徴とするおにぎり用包装材料。
  2. 前記内層材の凸部が形成された面の表面粗さが、中心面表面粗さSRaが5〜20μmであることを特徴とする請求項1記載のおにぎり用包装材料。
  3. 前記内層材が、合成樹脂フィルムからなる基材にポリオレフィン合成樹脂を溶融押出ラミネートした積層フィルムであり、該ポリオレフィン合成樹脂に前記凸部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のおにぎり用包装材料。
  4. 前記内層材が、合成樹脂フィルムからなる基材に接着剤を介してポリオレフィン合成樹脂フィルムをラミネートした積層フィルムであり、該ポリオレフィン合成樹脂フィルムに前記凸部が形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載のおにぎり用包装材料。
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