JP2006280623A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】可変入賞部内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめる弾球遊技機を提供する。
【解決手段】 可変入賞部としての中央入賞装置20は、ベルトコンベア部27と特定入賞部30とを有する。中央入賞装置20内に入球した遊技球は、ベルト27a上に案内され、ベルト27aが回転することにより搬送下流側端部に搬送される。搬送された遊技球がベルト27aの幅方向における特定入賞口30aの位置と略一致した場合に遊技球を収容して特定領域50を通過させる。遊技者は、中央入賞装置20内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめる。
【選択図】 図3
【解決手段】 可変入賞部としての中央入賞装置20は、ベルトコンベア部27と特定入賞部30とを有する。中央入賞装置20内に入球した遊技球は、ベルト27a上に案内され、ベルト27aが回転することにより搬送下流側端部に搬送される。搬送された遊技球がベルト27aの幅方向における特定入賞口30aの位置と略一致した場合に遊技球を収容して特定領域50を通過させる。遊技者は、中央入賞装置20内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめる。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パチンコ遊技機等の弾球遊技機に関し、特に、入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに変動する可変入賞部を備えた弾球遊技機に関する。
一般に、弾球遊技機の一つであるパチンコ遊技機では、遊技者は遊技盤に設けられた入賞部等に遊技球を入球させ、遊技を行う。従来のパチンコ遊技機の中には、いわゆる羽根物と呼ばれるパチンコ遊技機(以下「第2種パチンコ遊技機」という)がある。この第2種パチンコ遊技機には「羽根」と呼ばれる一対の可動翼片を備えた可変入賞部が設けられ、この可変入賞部は入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに変動し、その内部には特定領域と非特定領域とが形成されている。第2種パチンコ遊技機は、遊技盤に設けられた始動口(始動入賞部)への遊技球の入球に基づいて、可変入賞部の一対の可動翼片を同時に開く補助遊技を行わせ、可動翼片が開いた際(始動開放状態)に遊技球を可変入賞部の内部に入球させ、該遊技球が特定領域を通過(以下、「V入賞」という)すると特別遊技を行わせるというものである。この特別遊技では、始動開放状態より有利な開放状態である単位特別遊技(特別開放状態)が、所定ラウンド数を限度に繰り返され得る。但し、この単位特別遊技のラウンド継続(更新)は、前ラウンド中に遊技球がV入賞することを条件として新たなラウンドに移行することが可能である。そして、可変入賞部の内部に入球させた遊技球は、可変入賞部内に設けた振り分け部材等により特定領域又は非特定領域に振り分けられ、その結果によりV入賞するか否かが変わってくるようになっている。このような第2種パチンコ遊技機が、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載されている。
上述した従来の第2種パチンコ遊技機では、可変入賞部の内部に入球させた遊技球がV入賞するか否かを振り分け部材等による振り分け結果に左右されるようにして、遊技球が可変入賞部の内部に入球した後も、遊技興趣が得られるようにしている。
このような振り分け部材は、例えば、人形、ドラム等の回転体或いは遊技球の貯留機構等により構成されるものが多く、人形の手が回転することで遊技球を振り分け、また、回転体の入球穴に入った遊技球をその回転により振り分け、或いは遊技球を一旦貯留した後放出することで、特定領域又は非特定領域に向けて振り分けるようにしている。
しかしながら、これらの振り分け部材による振り分けの結果、遊技球がV入賞できるか否かを遊技者は予測できず、期待を持って遊技球の行方を見守るという遊技興趣はあるものの、それ以上の新鮮味に乏しく、このため、第2種パチンコ遊技機が、いわゆる第1種パチンコ遊技機に比べ、人気が少ないこと等の原因にもなっていた。
本発明は、上記のような課題に鑑みなされたものであり、その目的は、可変入賞部内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめるような振り分け部材を設けることで、従来に無い新鮮味と高い遊技興趣が得られる弾球遊技機を提供することにある。
上記目的達成のため、本発明の弾球遊技機は、可変入賞部に、ベルトコンベア様の振り分け部材を設け、ベルトコンベアにより遊技球を搬送することで、特定領域又は非特定領域に振り分けるようにしている。
しかして、本発明に係る弾球遊技機では、入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を含む可変入賞部と、前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部とを含み、前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、前記可変入賞部は、該可変入賞部に入球した遊技球がベルト上に案内され、該ベルトが回転することにより遊技球を前記特定領域又は非特定領域に搬送するベルトコンベア部と、該ベルトコンベア部の搬送下流側に設けられた特定入賞部であって、前記搬送下流側端部に搬送された遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させる特定入賞部とを有することを特徴としている。
かかる構成によれば、遊技者は、可変入賞部内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめるので、従来に無い新鮮味と遊技興趣が得られる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記特定入賞部は、前記ベルト幅方向に沿って往復移動しつつ、遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させることを特徴としている。
かかる構成によれば、V入賞するか否かは、遊技球の動きと特定入賞部の位置との2つの要素にかかってくるので、更に、緊張感と興奮度が高まるので、従来に無い斬新さと高い遊技興趣が得られる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記可変入賞部は、前記ベルトコンベア部を遊技者が視認可能に形成されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、ベルトコンベアと遊技球の動きを遊技者が視認できるので、遊技者は、V入賞するか否かの緊張感と興奮が増す一方で、安心して遊技を楽しむことが可能である。
更に、本発明に係る弾球遊技機では、前記ベルト上には、該ベルトの長さ方向に伸長し、遊技球の前記ベルト幅方向における位置を規定する通路が形成されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、通路の状況如何により遊技球の動きが変化するので、例えば、遊技球を自動車にたとえ、ベルトコンベア上の道路(通路)を遊技球が進行する、自動車ゲームのような遊技性が得られる。従って、従来全く無かった斬新な遊技興趣を提供することが可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記通路は、前記ベルトの長さ方向に蛇行して伸長することを特徴としている。
かかる構成によれば、蛇行した通路により遊技球の動きが常に変化するので、上記の自動車ゲームのような遊技性は、常に変化のあるダイナミックなものとなる。従って、遊技者の緊張感と興奮度はいやがおうにも増し、極めて高い遊技興趣を提供することが可能となる。
また、本発明に係る弾球遊技機では、前記ベルトコンベア部は、前記ベルトの長さ方向が前記遊技盤に対して略鉛直に載置されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、遊技球はベルトコンベア上を奥から手前又は手前から奥に動いていくことになるので、遊技球の動きに迫真性が備わり、遊技者の緊張感と興奮度が増し、遊技興趣がより高まる。
尚、本発明に係る弾球遊技機では、前記ベルトコンベア部は、前記搬送下流側端部が搬送上流側に対して上向きに載置されていることを特徴としている。
かかる構成によれば、遊技球はベルトコンベア上をだんだんと上がって(登って)くることから、最後に特定入賞部に落ちるか否かが最後まで分からないようになる。従って、V入賞するか否かの期待感が長続きする上に、遊技者のハラハラ感が増し、飽きのこない遊技興趣が得られる。
尚、上記目的は、本発明の遊技部品によっても達成可能であり、かかる本発明の遊技部品は、弾球遊技機の遊技盤における遊技領域の所定位置に設けられた遊技部品であって、前記遊技領域を流下する遊技球が、ベルト上に案内され、該ベルトが回転することにより遊技球を特定領域又は非特定領域に向けて搬送するベルトコンベア部と、該ベルトコンベア部の搬送下流側端部に設けられ、ベルト幅方向に沿って往復移動しつつ、その位置が前記搬送下流側端部に搬送された遊技球の前記ベルト幅方向における位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域に入賞させる入賞部とを有することを特徴としている。
かかる構成を有する遊技部品を弾球遊技機に適用すれば、同様に、遊技者は、可変入賞部内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめるので、従来に無い新鮮味と遊技興趣が得られる。
本発明によれば、前記可変入賞部は、該可変入賞部に入球した遊技球がベルト上に案内され、該ベルトが回転することにより遊技球を前記特定領域又は非特定領域に搬送するベルトコンベア部と、該ベルトコンベア部の搬送下流側に設けられた特定入賞部であって、前記搬送下流側端部に搬送された遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させる特定入賞部とを有する。これにより、遊技者は、可変入賞部内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめるので、従来に無い新鮮味と遊技興趣が得られる。
また、本発明によれば、前記特定入賞部は、前記ベルト幅方向に沿って往復移動しつつ、遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させるので、V入賞するか否かは、遊技球の動きと特定入賞部の位置との2つの要素にかかってくることになり、更に、緊張感と興奮度が高まる結果、従来に無い斬新さと高い遊技興趣が得られる。
また、本発明によれば、前記可変入賞部は、前記ベルトコンベア部を遊技者が視認可能に形成されているので、ベルトコンベアと遊技球の動きを遊技者が視認できることになり、遊技者は、V入賞するか否かの緊張感と興奮が増す一方で、安心して遊技を楽しめる。
更に、本発明によれば、前記ベルト上には、該ベルトの長さ方向に伸長し、遊技球の前記ベルト幅方向における位置を規定する通路が形成されているので、通路の状況如何により遊技球の動きが変化することになり、例えば、遊技球を自動車にたとえ、ベルトコンベア上の道路(通路)を遊技球が進行する、自動車ゲームのような遊技性が得られる。従って、従来全く無かった斬新な遊技興趣を提供し得る。
また、本発明によれば、前記通路は、前記ベルトの長さ方向に蛇行して伸長するので、蛇行した通路により遊技球の動きが常に変化することになり、上記の自動車ゲームのような遊技性は、常に変化のあるダイナミックなものとなる。従って、遊技者の緊張感と興奮度はいやがおうにも増し、極めて高い遊技興趣を提供し得る。
また、本発明によれば、前記ベルトコンベア部は、前記ベルトの長さ方向が前記遊技盤に対して略鉛直に載置されているので、遊技球はベルトコンベア上を奥から手前又は手前から奥に動いていくことになる結果、遊技球の動きに迫真性が備わり、遊技者の緊張感と興奮度が増し、遊技興趣がより高まる。
尚、本発明によれば、前記ベルトコンベア部は、前記搬送下流側端部が搬送上流側に対して上向きに載置されているので、遊技球はベルトコンベア上をだんだんと上がって(登って)くることから、最後に特定入賞部に落ちるか否かが最後まで分からない。従って、V入賞するか否かの期待感が長続きする上に、遊技者のハラハラ感が増し、飽きのこない遊技興趣が得られる。
本発明に係る弾球遊技機の実施形態について、図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の成立に必須であるとは限らない。
初めに、本発明の実施形態に係る弾球遊技機1の構成について図1を参照して説明する。図1は、本発明に係る弾球遊技機1の遊技盤2の正面(前面)側を示す図である。この弾球遊技機1の遊技盤2には正面側に遊技領域3が形成され、その中央付近に本発明の特徴部分を構成する可変入賞部としての中央入賞装置20が配設されている。中央入賞装置20は、左右で対をなす第1の羽根21、第2の羽根22を備えており、第1、第2の羽根21、22を立てると遊技球が入球不可能な閉鎖状態となり、第1、第2の羽根21、22を左右に開く(倒す)と入球容易な開放状態(始動開放状態及び/又は特別開放状態を意味する。以下同じ)となる。図1に示す第1、第2の羽根21、22は、羽根を開いた開放状態を示す。尚、第1、第2の羽根21、22は、羽根開放ソレノイド71(図5参照)により駆動される。
中央入賞装置20の内部には、中央入賞装置20に入球した遊技球がベルト上に案内され、ベルトが回転することにより遊技球を特定領域又は非特定領域に搬送するベルトコンベア部27と、ベルトコンベア部27の搬送下流側に設けられ、搬送下流側端部に搬送された遊技球がベルト幅方向におけるその位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して特定領域を通過させる特定入賞部30が配設されている。特定入賞部30の下方には、特定入賞部30に入球した遊技球が通過する特定領域50(図4参照)が形成されている。一方、特定入賞部30に入球しない遊技球は、ベルトコンベア部27の搬送下流側端部の左右両端側から中央入賞装置20の最下部に落下して、非特定領域52(図4参照)を通過するようになっている。遊技球が特定領域50を通過するとV入賞となり、非特定領域52を通過するといわゆる「はずれ」となる。尚、本発明の特徴部分を構成する中央入賞装置20の詳細については、後述する。
中央入賞装置20の下方には、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22の動作に関わる第1の始動入賞部11及び第2の始動入賞部12、12が配設されている。中央に配設された第1の始動入賞部11の上部には、開口幅を拡大させる拡大装置11a、11aが配設されている。この拡大装置11a、11aは、通常は遊技球を1個通過可能とするが2個同時通過不可能な幅を保つことにより、第1の始動入賞部11への遊技球の入球を困難なものとしているが、拡大作動時は広い範囲で遊技球を拾うことが可能となり、第1の始動入賞部11への遊技球の入球を容易なものとする。
一方、第1の始動入賞部11の左右両方向に配設された第2の始動入賞部12、12は、その上部に開口部が形成されたコップ状の役物であり、該開口部は遊技球を1個通過可能とする大きさである。このように、第2の始動入賞部12、12は、遊技球の入球が第1の始動入賞部11より困難な構成になっている。尚、第1の始動入賞部11及び第2の始動入賞部12、12には、入賞した遊技球を検出する図示しない始動入賞検出センサがそれぞれ配設されている。
中央入賞装置20の左右両方向には、遊技球が通過可能な作動ゲート7、7が配設されている。作動ゲート7、7には通過した遊技球を検出する図示しない作動ゲート通過検出装置が設けられ、遊技球の通過を契機として普通図柄表示部6における普通図柄の変動表示が開始される。普通図柄は普通図柄表示部6に設けられたランプの表示によって行われ、当該ランプが所定の状態に点灯すると、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aが所定時間だけ作動される。
第2の始動入賞部12、12の下方には入賞口5、5が配設されており、遊技球が入賞口5、5に入球すると所定個数の賞球が遊技者に与えられる。また、遊技盤2の下端には、第1、第2の始動入賞部11、12、12、入賞口5、5、中央入賞装置20の何れにも入球しなかった遊技球を排出するアウト口9が配設されている。また、遊技盤2には、遊技球の落下方向に変化を与える風車8、8や図示しない釘が配設され、遊技盤2の前面は、図示しないガラス板で覆われている。
遊技盤2の下方には、遊技球を遊技盤2の下端から正面側左上方へ打ち出すための図示しない弾球ハンドルが配設されている。この弾球ハンドルは、例えば時計方向に回転させると遊技球が発射されるようになっており、弾球ハンドルの操作により遊技球の打ち分けが可能な構成となっている。すなわち、弾球ハンドルをいっぱいに回転させると遊技球が強く発射されて遊技領域3の正面右側に打ち出され、弾球ハンドルを少し回転させると遊技球が弱く発射されて遊技領域3の正面左側に打ち出される。
更に、遊技盤2の下方には、第1、第2の始動入賞部11、12、12、入賞口5、5、中央入賞装置20に遊技球が入球したときに所定の個数の遊技球が払い出される図示しない賞球払出口、及び、それらの遊技球を受ける球受け皿がそれぞれ配設されている。
次に、本発明の特徴部分を構成する中央入賞装置20の構成について図2乃至図4を参照して説明する。
図2は中央入賞装置20を拡大して示す概略正面図、図3は、中央入賞装置20を拡大して示す概略斜視図、図4は、中央入賞装置20の要部を拡大して示す断面図である。
図2及び図3に示すように、中央入賞装置20は、正面視、縦長の長方形に形成され、遊技者に対向する面が開放された直方体の箱状に形成されている。中央入賞装置20の左側面には第1の羽根21が開閉可能に設けれ、中央入賞装置20の右側面には第2の羽根22が開閉可能に設けられている。尚、通常時は、第1、第2の羽根21、22は、閉じた状態になっており、第1の羽根21が開放されると開口部21aが開口され、第2の羽根22が開放されると開口部22aが開口されるようになっている。
このように、可変入賞部である中央入賞装置20は、左右で対をなす第1、第2の羽根21、22を備えており、第1、第2の羽根21、22を立てると入賞不可能な閉鎖状態となり、第1、第2の羽根21、22を左右に開くと入賞容易な開放状態へ変動する。図2及び図3は、第1、第2の羽根21、22を左右に開いた開放状態を示している。尚、中央入賞装置20にはこれら第1、第2の羽根21、22を開閉駆動するための羽根開放ソレノイド71(図5参照)が配設されている。
また、図2乃至図4に示すように、中央入賞装置20内には、ステージ23が形成され、開口部21a,22aから入賞した遊技球Aが転がるようになっている。このステージ23の中央部には、後側に向かって傾斜した誘導溝23aが形成され、誘導溝23aの後端部には、開口部24aが穿設されており、遊技球が入賞可能となっている。この開口部24aには、入賞した遊技球を案内する案内樋24が接続され、案内樋24は、後述するベルトコンベア部27に向けて、ステージ23から垂直に延設されている。尚、ステージ23は、左右両端側から中央部の誘導溝23aに向かって傾斜して形成されており、開口部21a、22aからステージ23に入賞した遊技球Aが、必ず誘導溝23aに流入するようになっている。
また、図2乃至図4に示すように、ステージ23の下方には、ベルトコンベア部27が配設されている。このベルトコンベア部27は、中央入賞装置20に入球した遊技球Aがステージ23を介して、その搬送上流側端部の上に落下され、ベルト27aが回転することにより遊技球Aをその搬送下流側端部まで搬送する機能を有している。
ベルトコンベア部27上には、開口部24aに入賞した遊技球を案内する案内樋24の排出口24bが形成されており、排出口24bから排出された遊技球Aは、ベルトコンベア部27の搬送上流側端部の上に落下するようになっている。
また、図2乃至図4に示すように、ベルトコンベア部27の下方には、特定入賞部30が設けられている。この特定入賞部30は、内部が空洞の四角柱から形成されており、本実施形態では、ベルトコンベア部27のベルト幅方向における中央位置に固定配置されている。
また、特定入賞部30の上面の前側(遊技者に対向する側)には、遊技球Aが入賞可能な特定入賞口(V入賞口)30aが形成されており、この特定入賞口(V入賞口)30aに入賞した遊技球Aは、特定入賞部30内を後側に案内されて、特定領域50を通過し、後述するVスイッチ74(図5参照)により検出されるようになっている。
次に、図4を参照して、特定入賞部30の構造を説明する。図4に示すように、特定入賞部30の内部は、下面(底)が後側に向けて僅かに傾斜しており、遊技球Aは後側へ転がるようになっている。特定入賞部30の下面の後端部の近傍には、遊技球の排出口35が設けられ、この排出口35から排出された遊技球Aは、特定領域50を通過して、Vスイッチ74(図5参照)により検出される。
また、図3及び図4に示すように、中央入賞装置20の最下部には、後側に傾斜した底面36が設けられ、底面36の後側には、特定入賞部30の特定入賞口(V入賞口)30aに入賞しなかった遊技球A’が通過する非特定領域52が設けられている。尚、非特定領域52を通過した遊技球A’は開口部36aから排出されて回収される。
従って、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22が開放されたときに、遊技球が開口部21a、22aから中央入賞装置20内に入賞すると、遊技球Aは、ステージ23上を転がり、誘導溝23aに入り開口部24aに入る。開口部24aに入った遊技球Aは、案内樋24を通って、排出口24bからベルトコンベア部27の搬送上流側端部の上に案内される。ベルトコンベア部27の搬送上流側端部上に案内された遊技球Aは、ベルト27aにより搬送下流側(図1乃至図3では前側、図4では左側)に搬送され、特定入賞部30の上面の特定入賞口(V入賞口)30aに入賞するか、底面36に落ちることになる。特定入賞部30の特定入賞口(V入賞口)30aに入賞した遊技球Aは、特定入賞部30内を後側に案内されて、排出口35から排出され、特定領域50を通過して、Vスイッチ74(図5参照)により検出される。また、底面36に落ちた遊技球A’は、非特定領域52を通過して、開口部36aから排出されて、中央入賞装置20外に回収される。
次に、本実施形態の弾球遊技機1の電気的構成について図5を参照して説明する。図5は弾球遊技機1の電気的回路構成を示すブロック図である。弾球遊技機1の制御部40は弾球遊技機1の裏側に設けられ、この制御部40は、主基板41、電源基板42、音基板43、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47から構成され、主基板41には、プログラムに従って各種の処理を行うCPUユニット50が設けられている。このCPUユニット50には、各種の演算処理を行うCPU51、フラグや乱数値やデータ等を記憶するRAM52と、制御プログラム及び各種の初期値のデータ等を記憶したROM53とが設けられており、これらは一つのLSIとして一体にモールディングされている。
また、CPUユニット50には、割込リセット回路57が接続され、割込リセット回路57は、0.002秒(2ms)毎に、割込信号をCPU51に与えるようになっており、CPU51は、ROM53に記憶された制御プログラムに従って、弾球遊技機1の制御を行う。また、主基板41には、音基板43、払出制御基板45、電飾基板46、中継基板47等とデータ信号の送受信を行うI/Oインターフェース54が設けられている。このI/Oインターフェース54には、図示外の遊技場管理用コンピュータに弾球遊技機1の情報を出力する出力ポート55が接続されている。
また、図5に示すように、音基板43、払出制御基板45、及び電飾基板46にも、CPU(図示外)、RAM(図示外)、ROM(図示外)、入力インターフェース(図示外)等が各々搭載されている。尚、図6に示す主基板41は弾球遊技機1の主制御を司り、電源基板42は各基板に直流電流を供給し、音基板43は弾球遊技機1の効果音の発生を制御し、払出制御基板45は賞品球払出装置49の制御を行い、電飾基板46は弾球遊技機1の各電飾の発光態様を制御し、中継基板47は、各センサの配線の中継や各駆動部への配線の中継を行っている。
尚、電飾基板46には、図5に示すように、LED62及び電飾ランプ63が接続され、また、音基板43には、スピーカ48が接続され、また、払出制御基板45には、賞品球払出装置49が接続されている。さらに、中継基板47には、羽根開放ソレノイド71、始動入賞部11、12、12に入賞した遊技球を検出する始動口スイッチ72、V入賞口30aに入賞し、特定領域50を通過した遊技球を検出するVスイッチ74、中央入賞装置20に入賞して、V入賞口30aに入賞せず、非特定領域52を通過した遊技球を検出する非Vスイッチ79、このV入賞口30aに入賞しなかった遊技球数を計数するためのカウントスイッチ75、入賞口5、5に入賞して図示外の案内通路により入賞球集合部に集められた入賞球を検出する入賞口スイッチ76、アウト口17に入ったアウト球数をカウントするアウト球カウントスイッチ77、更に、ベルト駆動部80が接続されている。尚、本実施形態では、弾球遊技機1の電源がオンされている間は、ベルト駆動部80によりベルトコンベア部27のベルト27aが回転駆動されているものとする。
また、電源基板42は、図5に示すように、主基板41、音基板43、払出制御基板45、電飾基板46に各々接続されて、直流の安定化された電力を供給するようになっている。
尚、本実施形態における中央入賞装置20は、閉鎖状態において遊技球が入賞不可能な構成としたが、閉鎖状態において入賞可能であるが困難な構成としてもよい。
次に、以上のような構成の弾球遊技機1を用いた遊技の概要を説明する。遊技者が図示しない弾球ハンドルを操作すると、遊技球が発射され、ガイドレール4に案内されて遊技盤2に形成された遊技領域3の上方に放出される。
遊技領域3に打ち出された遊技球は、風車8や図示しない釘等に接触して落下方向を変化させながら、一部は第1、第2の始動入賞部11、12、12、又は、入賞口5、5に入球し、第1、第2の始動入賞部11、12、12、及び、入賞口5、5に入球しなかった遊技球は、アウト口9に入球する。尚、遊技球が入賞口5、5に入球すると、賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出される。
次に、遊技球が作動ゲート7、7を通過すると、作動ゲート通過検出装置からの通過信号を契機に普通図柄抽選が行われ、普通図柄表示部6において普通図柄の変動を開始する。そして、変動が開始してから例えば30秒が経過すると、抽選された結果の態様で普通図柄が停止する。このとき普通図柄の停止態様が予め定められた当たりの態様であれば、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aが作動され、例えば0.5秒間だけ保持される。この間、第1の始動入賞部11の開口幅が拡大されるので、第1の始動入賞部11への入賞が容易となる。また、普通図柄の停止態様が予め定められた外れの態様であれば、第1の始動入賞部11の拡大装置11a、11aは作動されないが、この場合でも第1の始動入賞部11への入賞は可能である。尚、普通図柄表示部6において普通図柄の変動中に遊技球がゲート7、7を通過した場合には、その分の変動は保留されて順次実行される。
次に、遊技球が第1、第2の始動入賞部11、12、12に入賞すると、図示しない各始動入賞検出センサからの検出信号を契機に賞球払出口から例えば5球の賞球が遊技者に払い出されると共に、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を作動させて中央入賞装置20を始動開放状態とする。尚、始動開放状態中に遊技球が第1、第2の始動入賞部11、12、12に入賞した場合(同時入賞又は連続入賞を含む)には、入賞回数分の始動開放状態が順次実行される。
始動開放状態は、中央入賞装置20を所定の開放状態にして、この始動開放状態中に中央入賞装置20に入球した遊技球が特定領域50を通過(V入賞)した場合に特別遊技を開始させる、遊技者にとって有利な遊技状態である。特別遊技では、中央入賞装置20を始動開放状態よりも長期にわたり開放状態とする特別開放状態(単位特別遊技)が繰り返し実行される。このように、特別開放状態(単位特別遊技)は遊技者にとって始動開放状態より更に有利な遊技状態であって、特別開放状態と始動開放状態の違いは、中央入賞装置20の開放状態時間の長短として規定することができる。例えば、間欠的に開放状態にする動作であれば、始動開放状態のときには少数回(例えば2、3回)として特別開放状態のときには多数回(例えば20回とか30回)とすることで両者を区別できる。また、この場合に、特別開放状態では1回の開放時間を長くする(例えば、始動開放状態では0.5秒であるが特別開放状態では1秒にする)ことを行ってもよい。また、間欠的な動作を行わない場合には、始動開放状態の時間を短くして(例えば2秒程度)、特別開放状態の時間を長くする(例えば20秒程度)ことで両者を区別することもできる。尚、ここにあげた回数や時間はあくまでも例であり、これらに限られるものではない。
本実施形態における始動開放状態では、例えば、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を0.5秒間開放状態に作動させる動作を2回行う。この始動開放状態中に中央入賞装置20へ入球した遊技球は、上述したように、ステージ23上を転がり、誘導溝23aに入り開口部24aに入る。開口部24aに入った遊技球は、案内樋24を通って、排出口24bからベルトコンベア部27の搬送上流側端部の上に案内される。ベルトコンベア部27の搬送上流側端部上に案内された遊技球は、ベルト27aにより搬送下流側(図1乃至図3では前側、図4では左側)に搬送され、特定入賞部30の上面の特定入賞口(V入賞口)30aに入賞するか、底面36に落ちることになる。特定入賞部30の特定入賞口(V入賞口)30aに入賞した遊技球は、特定入賞部30内を後側に案内されて、排出口35から排出され、特定領域50を通過して、Vスイッチ74(図5参照)により検出される。また、底面36に落ちた遊技球は、非特定領域52を通過して、開口部36aから排出されて、中央入賞装置20外に回収される。
そして、遊技球が特定領域50、非特定領域52のいずれかを通過すると、特定領域センサとしてのVスイッチ74、非特定領域センサとしての非Vスイッチ79からの検出信号を契機に賞球払出口から例えば7球の賞球が遊技者に払い出され、特定領域50、非特定領域52のいずれかを通過した遊技球は遊技盤2の裏面側に排出される。
上記始動開放状態においてV入賞すると大当りとなり、続いて特別遊技が開始される。本実施形態における単位特別遊技(特別開放状態)では、中央入賞装置20の第1、第2の羽根21、22を1秒間開放状態にする動作を所定回数(例えば10回)だけ繰り返すものとする。更に、単位特別遊技中に中央入賞装置20に入球した遊技球が特定領域26を通過(V入賞)することを条件として、所定ラウンド数(例えば15ラウンド)を限度にこの単位特別遊技が繰り返し実行される。但し、単位特別遊技中に遊技球がV入賞しなかった場合には、ラウンドの更新はされずに特別遊技は終了する。尚、特別遊技中(特別開放状態)においても特定領域センサとしてのVスイッチ74、非特定領域センサとしての非Vスイッチ79からの検出信号を契機に賞球払出口から、例えば、7球の賞球が遊技者に払い出される。
このように、本実施形態に係る弾球遊技機1では、可変入賞部としての中央入賞装置20にベルトコンベア様の振り分け部材を設け、ベルトコンベアにより遊技球を搬送することで、特定領域又は非特定領域に振り分けるようにしている。
このように、本実施形態に係る弾球遊技機1では、可変入賞部としての中央入賞装置20にベルトコンベア様の振り分け部材を設け、ベルトコンベアにより遊技球を搬送することで、特定領域又は非特定領域に振り分けるようにしている。
即ち、弾球遊技機1は、いわゆる二種のパチンコ機として、入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域50及び非特定領域52を含む可変入賞部としての中央入賞装置20と、可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部11、12、12とを含み、始動入賞部11、12、12に遊技球が入球したことを条件として可変入賞部としての中央入賞装置20が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に中央入賞装置20へ入球した遊技球が特定領域50を通過した場合に、可変入賞部としての中央入賞装置20が始動開放状態より有利な特別開放状態となる。そして、可変入賞部としての中央入賞装置20は、中央入賞装置20に入球した遊技球がそのベルト27a上に案内され、ベルト27aが回転することにより遊技球を特定領域50又は非特定領域52に向けて搬送するベルトコンベア部27と、ベルトコンベア部27の搬送下流側に設けられた特定入賞部であって、搬送下流側端部に搬送された遊技球がベルト幅方向における当該位置と略一致した場合に遊技球を収容して特定領域50を通過させる特定入賞部30とを有している。これにより、遊技者は、可変入賞部としての中央入賞装置20内に入球させた後も遊技球がV入賞するか否かを緊張感と興奮を持って楽しめるので、従来に無い新鮮味と遊技興趣が得られる。
また、弾球遊技機1では、可変入賞部としての中央入賞装置20は、ベルトコンベア部27を遊技者が視認可能に形成されている。従って、ベルトコンベア部27と遊技球の動きを遊技者が視認できるので、遊技者は、V入賞するか否かの緊張感と興奮が増す一方で、安心して遊技を楽しむことが可能である。尚、本実施形態では、ベルトコンベア部27を遊技者が視認できるように、中央入賞装置20の前面側を開放するようにしたが、透明のカバー等で覆っても良い。また、ベルトコンベア部27をより視認し易いように、ステージ23を設けずに、中央入賞装置20に入球した遊技球が直接ベルトコンベア部27上に落下する構成にしても良い。
さて、弾球遊技機1では、図1乃至図3に示すように、ベルト27a上には、ベルト27aの長さ方向に伸長し、遊技球のベルト27の幅方向における位置を規定する通路55が形成されている。これにより、通路55の状況如何により遊技球の動きが変化するので、例えば、遊技球を自動車にたとえ、ベルトコンベア上の道路(通路)を遊技球が進行する、自動車ゲームのような遊技性が得られる。従って、従来全く無かった斬新な遊技興趣を提供することが可能となる。また、通路55は、図3に示すように、ベルト27aの長さ方向に蛇行して伸長している。このため、蛇行した通路55により遊技球の動きが常に変化するので、上記の自動車ゲームのような遊技性は、常に変化のあるダイナミックなものとなる。従って、遊技者の緊張感と興奮度はいやがおうにも増し、極めて高い遊技興趣を提供することが可能となる。
かかる作用効果について、図6を参照して、説明する。図6は、ベルトコンベア部27を真上から見た状態を示す概略図である。図6に示すベルトコンベア部27は、通路55を含み、この通路55は、ベルト27aの長さ方向に大きく蛇行して伸長している。この通路55は、遊技球Bのベルト27aの幅方向における位置を規定するものである。
ベルトコンベア部27が駆動され、そのベルト27aが回転すると、あたかもベルト27a上に蛇行して形成された通路55がうねうね動くような感じを遊技者に与えることができる。そして、通路55の状況如何により遊技球Bの動きが変化するので、例えば、遊技球Bを自動車にたとえ、ベルトコンベア部27上の道路(通路55)を遊技球が進行する、自動車ゲームのような遊技性が得られる。従って、従来全く無かった斬新な遊技興趣が得られる。また、蛇行した通路55により遊技球Bの動きが常に変化するので、上記の自動車ゲームのような遊技性は、常に変化のあるダイナミックなものとなる。従って、遊技者の緊張感と興奮度はいやがおうにも増し、極めて高い遊技興趣が得られる。このように、遊技球Bが道路(通路55)に乗り、タイミングがよいとV入賞になるという面白さが創出される上に、遊技者は、Vに入るかどうか、ベルトコンベア部27における遊技球Bの位置が気になるので、ハラハラし、高い遊技興趣が得られるという作用効果が生じる。
尚、ベルトコンベア部27は、図4に示すように、ベルト27aの長さ方向が遊技盤3に対して略鉛直に載置されている構成が望ましい。かかる構成にすれば、遊技球はベルトコンベア部27上を奥から手前又は手前から奥に動いていくことになるので、上記の自動車ゲームのような遊技性において、遊技球の動きに迫真性が備わり、遊技者の緊張感と興奮度が増し、遊技興趣がより高まるからである。そして、このような場合、ここでは、遊技球Bは、原則として通路55の上に落下した後は、通路55上を転動せず、蛇行している通路55に乗ったまま、搬送下流側端部まで運ばれるものとする。このようにすれば、図6に示すように、特定入賞部30がベルト27aの幅方向における中央にある場合、特定入賞部30に入る可能性があるのは、図6に参照符号601、602、603、604で示す4箇所となる。これ以外の、例えばベルト27aの幅方向左端側又は右端側に大きく蛇行した箇所607や609に遊技球が位置する場合には、特定入賞部30にV入賞できず、搬送下流側端部から底面36に落下して非特定領域52を通過し、「ハズレ」となる。
このような構成にすれば、通路55の(蛇行する)形や特定入賞部30のベルト27aの幅方向における存在位置次第で、V入賞できるか否かの確率を変える(調整する)ことも可能である。
このような構成にすれば、通路55の(蛇行する)形や特定入賞部30のベルト27aの幅方向における存在位置次第で、V入賞できるか否かの確率を変える(調整する)ことも可能である。
一方、ベルトコンベア部27は、更に、その搬送下流側端部が搬送上流側に対して上向きに載置されるようにしても良い。このようにすれば、遊技球はベルトコンベア部27上をだんだんと上がって(登って)くることから、最後に特定入賞部30に落ちるか否かが最後まで分からないようになる。従って、V入賞するか否かの期待感が長続きする上に、遊技者のハラハラ感が増し、飽きのこない遊技興趣が得られる。
尚、本実施形態では、特定入賞部30がベルトコンベア部27のベルト幅方向における中央位置に固定配置される形態について説明したが、特定入賞部30はベルトコンベア部27のベルト幅方向における左右いずれかの端部位置に固定配置されても良い。中央から左右いずれかに偏った位置に固定配置されても良い。
次に、上記実施形態の変形例に関して、図7を参照して説明する。図7には、この変形例に係る弾球遊技機の中央入賞装置内に配設されたベルトコンベア部27と特定入賞部30を示している。この変形例に係る弾球遊技機の特定入賞部30も内部が空洞の四角柱から形成されている。本変形例の特徴として、特定入賞部30は、図7に矢印で示すように、中央入賞装置20内でベルトコンベア部27のベルト幅方向に沿って往復移動するようになっている。そして、遊技球Cがベルト幅方向における当該特定入賞部30の特定入賞口30aの位置と略一致した場合に当該遊技球Cを収容して特定領域を通過させる構成になっている。かかる構成によれば、V入賞するか否かは、遊技球Cの動きと特定入賞部30の特定入賞口30aの位置との2つの要素にかかってくるので、更に、緊張感と興奮度が高まるので、従来に無い斬新さと高い遊技興趣が得られる。尚、特定入賞部30の後端側には、図示しない軸部が形成され、この軸部には、図5に点線で示す特定入賞部駆動ソレノイド78が接続されている(図7には示さず)。この特定入賞部駆動ソレノイド78が作動することにより、特定入賞部30は、中央入賞装置20内でベルトコンベア部27のベルト27aの幅方向に沿って往復移動可能となっている。
尚、本発明の範囲は上述した実施形態に限られず、特許請求の範囲の記載に反しない限り、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、中央入賞装置20は、閉鎖状態において遊技球が入球不可能な形態について説明したが、閉鎖状態において入球可能であるが困難な形態としてもよい。
また、特定入賞部30は一個だけ形成した形態について説明したが、複数個形成しても良い。
尚、ベルト27aは、ゴム、布地等、様々な素材により構成可能である。更に、上述した実施形態では、通路55をベルト27a上に溝部として形成したが、通路は溝部である必要はなく、通路55をベルト27aと同一平面に形成し、ベルト27a上に壁を立てて区画するようにしても良い。或いは、通路55をベルト27a上に単に書き記すだけで、溝も壁もないような構成でも良い。但し、遊技球がある程度通路内に留まり通路外に出にくいのが望ましいので、かかる観点から通路上の摩擦係数が通路外の摩擦係数より大きくなるようにゴム、布地等の表面粗さを調整する等を考えることも可能である。
尚、ベルト27aは、ゴム、布地等、様々な素材により構成可能である。更に、上述した実施形態では、通路55をベルト27a上に溝部として形成したが、通路は溝部である必要はなく、通路55をベルト27aと同一平面に形成し、ベルト27a上に壁を立てて区画するようにしても良い。或いは、通路55をベルト27a上に単に書き記すだけで、溝も壁もないような構成でも良い。但し、遊技球がある程度通路内に留まり通路外に出にくいのが望ましいので、かかる観点から通路上の摩擦係数が通路外の摩擦係数より大きくなるようにゴム、布地等の表面粗さを調整する等を考えることも可能である。
尚、以上の実施形態では、遊技球がベルト27a上であまり動かずに搬送下流側端部に搬送される例で説明したが、搬送中に遊技球が通路55内で、或いはベルト27a上で動いても構わないのは勿論である。
また、以上の実施形態では、いわゆる第二種の弾球遊技機(パチンコ遊技機)に本発明を適用したが、いわゆる第一種の弾球遊技機(パチンコ遊技機)等にも本発明は適用可能である。
本発明は、遊技球を用いる弾球遊技機であれば、いわゆるパチンコ機のみならず、アレ
ンジボール等他の弾球遊技機にも適用可能である。
ンジボール等他の弾球遊技機にも適用可能である。
1 弾球遊技機、2 遊技盤、3 遊技領域、4 ガイドレール、5 入賞口、
6 普通図柄表示部、7 作動ゲート、8 風車、9 アウト口、
11 第1の始動入賞部、11a 拡大装置、12 第2の始動入賞部、
20 中央入賞装置、21 第1の羽根、22 第2の羽根、27 ベルトコンベア部、 27a ベルト、 30 特定入賞部、 30a 特定入賞口
6 普通図柄表示部、7 作動ゲート、8 風車、9 アウト口、
11 第1の始動入賞部、11a 拡大装置、12 第2の始動入賞部、
20 中央入賞装置、21 第1の羽根、22 第2の羽根、27 ベルトコンベア部、 27a ベルト、 30 特定入賞部、 30a 特定入賞口
Claims (8)
- 入賞が容易な開放状態と入賞が困難又は不可能な閉鎖状態とに可変で、その内部に特定領域及び非特定領域を含む可変入賞部と、
前記可変入賞部の始動用に設けられている始動入賞部とを含み、
前記始動入賞部に遊技球が入球したことを条件として前記可変入賞部が所定の始動開放状態となり、該始動開放状態中に前記可変入賞部へ入球した遊技球が前記特定領域を通過した場合に、前記可変入賞部が前記始動開放状態より有利な特別開放状態となる弾球遊技機において、
前記可変入賞部は、該可変入賞部に入球した遊技球がベルト上に案内され、該ベルトが回転することにより遊技球を前記特定領域又は非特定領域に搬送するベルトコンベア部と、該ベルトコンベア部の搬送下流側に設けられた特定入賞部であって、前記搬送下流側端部に搬送された遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させる特定入賞部とを有することを特徴とする弾球遊技機。 - 前記特定入賞部は、前記ベルト幅方向に沿って往復移動しつつ、遊技球が前記ベルト幅方向における当該特定入賞部の位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域を通過させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 前記可変入賞部は、前記ベルトコンベア部を遊技者が視認可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の弾球遊技機。
- 前記ベルト上には、該ベルトの長さ方向に伸長し、遊技球の前記ベルト幅方向における位置を規定する通路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。
- 前記通路は、前記ベルトの長さ方向に蛇行して伸長することを特徴とする請求項4に記載の弾球遊技機。
- 前記ベルトコンベア部は、前記ベルトの長さ方向が前記遊技盤に対して略鉛直に載置されていることを特徴とする請求項1乃至5に記載の弾球遊技機。
- 前記ベルトコンベア部は、前記搬送下流側端部が搬送上流側に対して上向きに載置されていることを特徴とする請求項6に記載の弾球遊技機。
- 弾球遊技機の遊技盤における遊技領域の所定位置に設けられた遊技部品であって、前記遊技領域を流下する遊技球が、ベルト上に案内され、該ベルトが回転することにより遊技球を特定領域又は非特定領域に向けて搬送するベルトコンベア部と、該ベルトコンベア部の搬送下流側端部に設けられ、ベルト幅方向に沿って往復移動しつつ、その位置が前記搬送下流側端部に搬送された遊技球の前記ベルト幅方向における位置と略一致した場合に当該遊技球を収容して前記特定領域に入賞させる入賞部とを有することを特徴とする遊技部品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005104812A JP2006280623A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005104812A JP2006280623A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006280623A true JP2006280623A (ja) | 2006-10-19 |
Family
ID=37403138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005104812A Withdrawn JP2006280623A (ja) | 2005-03-31 | 2005-03-31 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006280623A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021000350A (ja) * | 2019-06-24 | 2021-01-07 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
JP2021000248A (ja) * | 2019-06-21 | 2021-01-07 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
JP7363943B2 (ja) | 2020-05-29 | 2023-10-18 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
-
2005
- 2005-03-31 JP JP2005104812A patent/JP2006280623A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7076802B2 (ja) | 2019-06-24 | 2022-05-30 | 株式会社高尾 | 弾球遊技機 |
JP7363943B2 (ja) | 2020-05-29 | 2023-10-18 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
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