JP2006280058A - ブラシホルダの製造方法 - Google Patents

ブラシホルダの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006280058A
JP2006280058A JP2005092906A JP2005092906A JP2006280058A JP 2006280058 A JP2006280058 A JP 2006280058A JP 2005092906 A JP2005092906 A JP 2005092906A JP 2005092906 A JP2005092906 A JP 2005092906A JP 2006280058 A JP2006280058 A JP 2006280058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin body
brush holder
terminals
molding step
manufacturing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005092906A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4540106B2 (ja
Inventor
Kazuki Sakohira
和貴 迫平
Hiroshi Kokubu
博 国分
Tatsuya Suzuki
達也 鈴木
Toshihiro Kimura
利博 木村
Akito Sano
明人 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUO SEISAKUSHO KK
Asmo Co Ltd
Matsuo Industries Inc
Original Assignee
MATSUO SEISAKUSHO KK
Asmo Co Ltd
Matsuo Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUO SEISAKUSHO KK, Asmo Co Ltd, Matsuo Industries Inc filed Critical MATSUO SEISAKUSHO KK
Priority to JP2005092906A priority Critical patent/JP4540106B2/ja
Publication of JP2006280058A publication Critical patent/JP2006280058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4540106B2 publication Critical patent/JP4540106B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)
  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)

Abstract

【課題】ブラシホルダ樹脂体に埋設される複数のターミナル同士が接触してしまうことを低減することができるブラシホルダの製造方法を提供する。
【解決手段】中央部が折り曲げられた形状のターミナルT3〜T11が複数並んでブラシホルダ樹脂体に埋設されてなるブラシホルダの製造方法である。中央部が直線状態とされた複数のターミナルT3〜T11における中央部を除く一部が埋設されるように、ブラシホルダ樹脂体の一部である一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形し、該一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72によって複数のターミナルT3〜T11が保持されたターミナル一体部品73を製造する第1成形工程と、第1成形工程の後、中央部(折曲線L)を折り曲げる折曲工程と、折曲工程の後、ブラシホルダ樹脂体の外形を構成する第2樹脂体を成形する第2成形工程とを備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、モータに設けられるブラシホルダの製造方法に関するものである。
従来、パワーウインドウ装置用モータ等の直流のモータには、給電用ブラシを保持するためのブラシホルダが備えられる。そして、ブラシホルダとしては、モータ内部で給電用ブラシを保持するホルダ本体やモータ外部に突出し外部コネクタを嵌着可能とするコネクタ部が一体成形されたブラシホルダ樹脂体に、電源用や制御信号用のターミナルが複数並んで埋設されてなるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−284292号公報
ところで、上記のようなモータにおいては、デッドスペース(例えば、ホルダ本体とコネクタ部とを結ぶ直線の直交方向であって、減速機構のウォームホイールの反対側)に回路部品を配設することで小型化を図るといった理由などから、前記回路部品に接続容易とすべく前記ターミナルを中央部で折り曲げた形状とすることが考えられる。
しかしながら、中央部を含むターミナルのほぼ全体が埋設されるようにブラシホルダ樹脂体の全体を成形すると、その成形時に圧力等でターミナルの中央部(折り曲がった部分)が大きく振れて(捩れて)異なるターミナルの中央部同士が接触してしまうといった虞がある。尚、このような不良(ショート)を低減するためには、ターミナル同士の間隔を大きくするといったことが考えられるが、配置スペースが限られることなどから困難となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ブラシホルダ樹脂体に埋設される複数のターミナル同士が接触してしまうことを低減することができるブラシホルダの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、中央部が折り曲げられた形状のターミナルが複数並んでブラシホルダ樹脂体に埋設されてなり、給電用ブラシを保持するブラシホルダの製造方法であって、前記中央部が略直線状態とされた複数の前記ターミナルにおける前記中央部を除く一部が埋設されるように、前記ブラシホルダ樹脂体の一部である第1樹脂体を成形し、該第1樹脂体によって複数の前記ターミナルが保持されたターミナル一体部品を製造する第1成形工程と、前記第1成形工程の後、前記中央部を折り曲げる折曲工程と、前記折曲工程の後、前記ブラシホルダ樹脂体の外形の少なくとも一部を構成するように、前記ブラシホルダ樹脂体の一部である第2樹脂体を成形する第2成形工程とを備える。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程における複数の前記ターミナルの少なくとも2つは、連結部によって連結されたターミナル部材であって、前記第1成形工程では、前記連結部が露出するように前記第1樹脂体を成形し、前記第1成形工程の後、前記連結部を切断する切断工程を備える。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のブラシホルダの製造方法において、前記連結部は、前記ターミナルの中央部に対して一端側と他端側とにそれぞれ形成されるものであって、前記切断工程は、前記折曲工程の前に行い、各前記連結部を同じ方向から切断する。
請求項4に記載の発明では、請求項2又は3に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第2成形工程では、前記連結部が切断された部分を覆うように前記第2樹脂体を前記第1樹脂体に対して一体成形する。
請求項5に記載の発明では、請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程では、前記ブラシホルダ樹脂体の外形の一部を構成するように前記第1樹脂体を成形する。
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程では、前記第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部又は貫通する貫通孔又は凸状の凸部の少なくとも一部を、前記第1樹脂体における前記ブラシホルダ樹脂体の外形の一部となる部分に成形する。
請求項7に記載の発明では、請求項6に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程を行うための一対の金型の対向方向と前記第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向とは、共に前記ターミナルの中央部より一端側を挟む方向であって、前記第1成形工程では、前記ターミナルの中央部より他端側に成形する第1樹脂体に前記凹部又は前記貫通孔又は前記凸部を成形する。
請求項8に記載の発明では、請求項1乃至7のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程及び前記第2成形工程の少なくとも一方では、前記第1樹脂体及び前記第2樹脂体の少なくとも一方に外部コネクタが嵌着可能なコネクタ部を成形する。
請求項9に記載の発明では、請求項1乃至8のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第2成形工程では、前記ターミナルの中央部を覆うように前記第2樹脂体を前記第1樹脂体に対して一体成形する。
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、第1成形工程によって、中央部が略直線状態の複数のターミナルにおける前記中央部を除く一部が埋設されるように、ブラシホルダ樹脂体の一部である第1樹脂体が成形され、該第1樹脂体によって複数の前記ターミナルが保持されたターミナル一体部品が製造される。よって、ターミナル一体部品において第1樹脂体が成形された部分では、複数のターミナル同士の間隔が保持されることになる。尚、この第1成形工程においては、ターミナルの中央部が略直線状態であるため、第1樹脂体の成形時に中央部が大きく振れて(捩れて)しまうといったことが防止され、異なるターミナルの中央部同士が接触してしまうことが防止される。
そして、次に折曲工程によって、前記中央部が折り曲げられる。このとき、第1樹脂体が成形された部分で複数のターミナル同士の間隔が保持されているため、異なるターミナルの中央部同士が接触してしまうことが防止される。
そして、第2成形工程によって、前記ブラシホルダ樹脂体の外形の少なくとも一部を構成するように、前記樹脂体の一部である第2樹脂体が成形される。このようにすると、異なるターミナルの中央部同士が接触してしまわないようにブラシホルダ(ブラシホルダ樹脂体)を製造することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1成形工程における複数の前記ターミナルの少なくとも2つは、連結部によって連結されたターミナル部材であって、第1成形工程によってその連結部が露出するように第1樹脂体が成形される。そして、その後の切断工程によって、前記連結部が切断されるため、第1樹脂体が成形された後の複数のターミナル同士の間隔が高精度に安定して保持される。又、第1成形工程を行うまでのターミナルの取り扱いが容易となる。
請求項3に記載の発明によれば、連結部は、前記ターミナルの中央部に対して一端側と他端側とにそれぞれ形成されるものであるため、ターミナルの中央部に対して一端側と他端側とでそれぞれ複数のターミナル同士の間隔が高精度に安定して保持される。しかも、折曲工程の前に行われる切断工程によって、ターミナルの中央部に対して一端側と他端側にそれぞれ形成される連結部が同じ方向から切断されるため、切断工程が容易となる。言い換えると、折曲工程の後に切断工程を行うようにすると各連結部を同じ方向から切断するといったことが困難となるが、切断工程を折曲工程の前に行うことで、各連結部を同じ方向から容易に切断することができる。
請求項4に記載の発明によれば、第2成形工程によって、連結部が切断された部分が覆われるように第2樹脂体が第1樹脂体に対して一体成形される。よって、例えば、連結部が切断された部分に、ブラシ摩耗粉等が入り込んでターミナル同士を接続してしまうといったことが防止される。
請求項5に記載の発明によれば、第1成形工程によって、第1樹脂体がブラシホルダ樹脂体の外形の一部を構成するように成形される。よって、例えば、ブラシホルダ樹脂体の外形の一部となる部分を製造装置に当接させたり保持させたりしながら第2成形工程を行うことができる。これにより、ブラシホルダ樹脂体(第2樹脂体)に対する第1樹脂体の位置を高精度に設定することができ、ひいては、ブラシホルダ樹脂体(第2樹脂体)に対するターミナルの位置を高精度に設定することができる。
請求項6に記載の発明によれば、第1成形工程によって、第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部又は貫通する貫通孔又は凸状の凸部の少なくとも一部が、第1樹脂体におけるブラシホルダ樹脂体の外形の一部となる部分に成形される。即ち、第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部又は貫通する貫通孔又は凸状の凸部は第2成形工程で成形するのが困難で例えばスライドコアを必要としてしまうが、第1成形工程で凹部又は貫通孔又は凸部の少なくとも一部を成形しておくことで、スライドコアを不要とすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、第1成形工程を行うための一対の金型の対向方向と第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向とは、共にターミナルの中央部より一端側を挟む方向である。そして、第1成形工程によってターミナルの中央部より他端側に成形する第1樹脂体に凹部又は貫通孔又は凸部が成形される。即ち、ターミナルの中央部より他端側は、第1成形工程の後の折曲工程でターミナルの一端側に対して折り曲げられる部分であって、その部分に対して成形する凹部等は第1成形工程を行うための一対の金型の対向方向に沿った凹状でよい。これにより、凹部又は貫通孔又は凸部を容易に(スライドコアを用いることなく)成形することができる。
請求項8に記載の発明によれば、第1成形工程及び第2成形工程の少なくとも一方によって、第1樹脂体及び第2樹脂体の少なくとも一方に外部コネクタが嵌着可能なコネクタ部が成形される。よって、容易にコネクタ部を形成することができる。
請求項9に記載の発明によれば、第2成形工程によって、ターミナルの中央部が覆われるように第2樹脂体が第1樹脂体に対して一体成形される。よって、例えば、ターミナルの中央部に、ブラシ摩耗粉等が付着してターミナル同士を接続してしまうといったことが防止される。又、第2樹脂体によって、折り曲げられた中央部の曲げ角度のズレや、撓み等によるターミナルの位置ズレが防止される。
本発明によれば、ブラシホルダ樹脂体に埋設される複数のターミナル同士が接触してしまうことを低減することができるブラシホルダの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図9に従って説明する。図1に示すように、車両におけるパワーウインドウ装置用のモータ1は、モータ本体2と、該モータ本体2の回転を減速して出力するための減速部3とを備えている。
モータ本体2は、図1及び図2に示すように、扁平の略有底筒状に形成されたヨークハウジング(以下、単にヨークという)4と、該ヨーク4内面に固定された一対のマグネット5(図2参照)と、該ヨーク4内で回転可能に支持されるアーマチャ(電機子)6と、ブラシホルダ7と、一対の給電用ブラシ8とを備えている。
ブラシホルダ7は、樹脂材料よりなるブラシホルダ樹脂体9を有し、そのブラシホルダ樹脂体9は、図2に示すように、ホルダ本体9aと、フランジ部9bと、延出部9cと、コネクタ部9dと、ターミナル支持部9eとが一体形成されてなる。ホルダ本体9aは、前記ヨーク4の開口部内に略収容されるように形成されている。ホルダ本体9aの中央孔には軸受10が固定され、該軸受10にはアーマチャ6における回転軸11の先端側が回転可能に支持される。尚、回転軸11の先端はヨーク4の外部まで突出し、その突出した部分にはセンサ用マグネット11aが金属プレートを介して固定されている。又、ホルダ本体9aにおけるヨーク4の内部側には給電用ブラシ8が保持され、該給電用ブラシ8は前記回転軸11に固定された整流子12に押圧接触されている。
フランジ部9bは、前記ホルダ本体9aにフランジ状に(回転軸11を軸中心として径方向外側に)延出されている。延出部9cは、フランジ部9bにおけるヨーク4の扁平面4a(図1参照、図1及び図2中、紙面と平行な面)に沿った一方(図1及び図2中、右方)の端部から外部方向(前記径方向外側)に突出して形成され、その先端部にコネクタ部9dが形成されている。このコネクタ部9dは、前記扁平面4aの直交方向(図1及び図2中、紙面直交方向の紙面奥側であって、図3中、紙面手前側)から図示しない外部コネクタが嵌着可能に形成されている。尚、図3は、図1及び図2に示すブラシホルダ7を紙面奥側から見た単品図である。又、ターミナル支持部9eは、延出部9cから回転軸11に沿った軸方向に延びるように形成されている。又、本実施の形態のターミナル支持部9eには、軸直交方向(図2中、右方向)に凹状の凹部9fが形成されている。
上記ブラシホルダ樹脂体9には、複数のターミナルT1〜T11が埋設(インサート成形)されている。ターミナルT1〜T11は、電源用のターミナルT1〜T6と、制御信号用のターミナルT7〜T11からなる。
ターミナルT1,T2は、ホルダ本体9aにおけるヨーク4の内部側から延出部9cまで略軸直交方向(図2中、略右方向)に延びるように配設されている。このターミナルT1,T2の基端部にはそれぞれピッグテールを介して前記給電用ブラシ8が電気的に接続される。
ターミナルT3〜T11は、その中央部が(本実施の形態では直角に)折り曲げられた形状に形成されている。詳しくは、ターミナルT3,T4は、延出部9c内において軸直交方向であってコネクタ部9dから延出部9cに向かう方向(図2中、左方向)に延び、折り曲げられ、更に軸方向(図2中、下方向)に延びるように配設されている。このターミナルT3,T4は、その先端部である内部接続端子T3a,T4aがターミナル支持部9eの先端から軸方向(図2中、下方向)に突出(露出)するように配設されている。又、このターミナルT3,T4の基端部にはそれぞれ前記ターミナルT1,T2の先端部が電気的に接続される。
又、ターミナルT5〜T11は、コネクタ部9dから延出部9cまで軸直交方向(図2中、左方向)に延び、延出部9cで折り曲げられ、更に延出部9cから軸方向(図2中、下方向)に延びるように配設されている。このターミナルT5〜T11は、その先端部である内部接続端子T5a〜T11aがターミナル支持部9eの先端から軸方向(図2中、下方向)に突出(露出)するように配設されている。又、このターミナルT5〜T11は、その基端部である外部接続端子T5b〜T11bがコネクタ部9d内において露出するように(屈曲されて)配設され、コネクタ部9dに外部コネクタが嵌着されることで該外部コネクタのターミナルに電気的に接続されることになる。尚、上記ターミナルT3〜T11は、外部接続端子T5b〜T11b(及びその近傍)を除いて、前記扁平面4aの直交方向(図2中、紙面直交方向)に並んで配設されている。又、図2では、内部接続端子T3a〜T11aが紙面直交方向に並んで配設されることから、1つしか図示されない。又、ブラシホルダ樹脂体9におけるフランジ部9b、延出部9c及びコネクタ部9dは、コネクタ部9dの外部接続端子T5b〜T11bと対応した部分等を除いて、エラストマよりなる防水部材13にて略覆われる。
減速部3は、ギヤハウジング21と、ウォーム軸22と、ウォームホイール23と、クラッチ24(図2参照)と、回路部品25と、カバー26とを備える。
ギヤハウジング21は、樹脂材料よりなる。ギヤハウジング21は、固定部21aと、ウォーム収容部21bと、ホイール収容部21cと、回路収容部21dとを備える。
固定部21aは、ヨーク4の開口部に形成されたフランジ部4bと対応した形状に形成されて該フランジ部4bとネジ27にて固定され、該フランジ部4bとともに前記ブラシホルダ7におけるフランジ部9bを(防水部材13を介して)挟持する。
ウォーム収容部21bは、前記回転軸11の延長線上で筒状に延びて形成され、その内部にウォーム軸22を回転可能に支持する。又、ウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側には、ウォーム軸22と回転軸11とを駆動連結するクラッチ24(図2参照)が設けられている。クラッチ24は、回転軸11からの駆動力をウォーム軸22に伝達し、逆にウォーム軸22からの駆動力が回転軸11に伝達されないようウォーム軸22の回転をロックするように作動する。つまり、このクラッチ24は、負荷側から加わる力によるモータ1の回転を防止するために設けられている。
ホイール収容部21cは、ウォーム収容部21bと直交する方向で扁平の円盤形状に形成され、その内部にウォームホイール23を回転可能に支持する。尚、ウォーム収容部21bとホイール収容部21cとはその内部が一部で連通し、該連通部分でウォーム軸22とウォームホイール23とが歯合される。又、ホイール収容部21cは、前記ウォーム収容部21bに対して(中心として)前記コネクタ部9dの反対側(図1中、左側)に形成されている。又、ホイール収容部21cの扁平面21eは前記ヨーク4の扁平面4aに沿って形成され、ギヤハウジング21全体としては、その扁平面21eの直交方向から見た面がギヤハウジング21の扁平面ということになる。
回路収容部21dは、前記内部接続端子T3a〜T11aと対応した位置であって、その内部に内部接続端子T3a〜T11aが配置されるように形成されている。詳しくは、回路収容部21dは、ウォーム収容部21bに対して(中心として)ホイール収容部21cの反対側であって、ウォーム収容部21bとコネクタ部9dとの間(回路部品25を除いた構成ではモータ1のデッドスペースとなる部分)に形成されている。回路収容部21dは、その内部がウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側(前記センサ用マグネット11aと対応した部分)と連通している。又、回路収容部21dには、回路部品25を収容すべく回路部品25を回転軸11の軸方向に沿った方向から挿入可能とする開口部21fが形成されている。この開口部21fは、その開口方向(開口部21fと直交する方向)が回転軸11の軸方向及びその直交方向に対して傾斜するように設定されている。本実施の形態の開口部21fは、ギヤハウジング21の扁平面の直交方向から見てコネクタ部9dとウォーム収容部21bの先端側(モータ本体2の反対側)とを結ぶ傾斜した直線状に形成されている。尚、前記各内部接続端子T3a〜T11aは、開口部21fの開口方向外側から見て露出する(見える)位置に配置されている。そして、回路収容部21dには、回路部品25が略収容される。
回路部品25は、保持部材31、モールドIC32、ヒートシンク33、コンデンサ34、チョークコイル35、及びホールIC36等を備える。
保持部材31は、樹脂材よりなる基部材41と、一部が外部に露出するように基部材41に埋設(インサート成形)された複数のターミナル42とを有する。本実施の形態の基部材41は、全体が略板状に形成され、前記ブラシホルダ樹脂体9における凹部9fと対応した位置に凸部41aを有する。
モールドIC32には、半導体素子が搭載(埋設)されている。このモールドIC32は、ターミナル42に電気的に接続されるように、保持部材31に固定される。尚、本実施の形態のモータ1は駆動回路としてのリレーを備えず、モールドIC32が搭載する半導体素子が駆動回路としてのパワーMOSFETを含んでいる。そして、モールドIC32は、ホールIC36にて検出されるセンサ用マグネット11a(回転軸11)の回転速度等に応じて車両ウインドウガラスに挟み込みが発生したと判断すると、給電用ブラシ8(モータ本体2)に逆回転電流を供給するといった、挟み込み防止制御を行うものである。
又、ヒートシンク33は、アルミ合金よりなり、モールドIC32(半導体素子)が発生した熱を放熱すべく、モールドIC32に固定(接着)されている。
又、コンデンサ34及びチョークコイル35は、保持部材31(基部材41)におけるモールドIC32の反対側に固定され、その端子がターミナル42に電気的に接続される。又、ホールIC36は、保持部材31(基部材41)における前記センサ用マグネット11aと対応した位置に固定され、その端子がターミナル42に電気的に接続される。
上記のように構成される回路部品25は、モータ本体2と減速部3とが組み付けられた状態で前記開口部21fからギヤハウジング21(回路収容部21d)内に、その一部が外部に突出するようにアーマチャ6における回転軸10(に沿った)方向に組み付けられる。尚、本実施の形態では、このとき、回路部品25における凸部41aがブラシホルダ7における凹部9fに嵌り込むことなどから、その抜け止めがなされる。そして、このように組み付けられることで、回路部品25の複数のターミナル42の一部がブラシホルダ7におけるターミナルT3〜T11の内部接続端子T3a〜T11aに対してそれぞれ電気的に接続可能に配置される。そして、開口部21fの開口方向外側から見て露出した回路部品25の複数のターミナル42は、内部接続端子T3a〜T11aにそれぞれ溶接されて電気的に接続される。
そして、ギヤハウジング21の前記開口部21fには、回路部品25を組み付けた状態で、開口部21fを閉塞すべく金属製のカバー26がかしめられて固定される。カバー26は、モールドIC32が発生する熱を、ヒートシンク33を介して外部へ放熱する。
上記のように構成されたパワーウインドウ装置用のモータ1は、車両ドア内に配設され、ウォームホイール23に連結された出力軸23a(図1参照)が図示しないレギュレータ等を介して車両ウインドウガラスに駆動連結される。
次に、上記のように構成されるモータ1におけるブラシホルダの製造方法について、説明する。
まず、「ターミナル成形工程」において、中央部が直線状態とされた(折り曲げられる前の状態の)複数の前記ターミナルT3〜T11を成形する。詳しくは、本実施の形態では、図4(a)(b)に示すように、電源用のターミナルT3〜T6が連結部51〜56によって連結されてなるターミナル部材TAと、図5(a)(b)に示すように、制御信号用のターミナルT7〜T11が連結部61〜66によって連結されてなるターミナル部材TBとを成形する。尚、本実施の形態の連結部51〜56,61〜66は、ターミナルT3〜T11の中央部(図4及び図5中、二点鎖線で示す折曲線L)に対して一端側と他端側とにそれぞれ適宜(剛性を考慮しながら隣り合う同士の間隔を保持すべく)形成されている。又、本実施の形態においては、中央部が折り曲げられていない状態であって連結部51〜56,61〜66によって連結された状態のターミナルT3〜T11(内部接続端子T3a〜T11a及び外部接続端子T5b〜T11bを含む)の記号を、連結されていない状態のものと同じ記号を付して説明する。
次に、「第1成形工程」において、図7に示すように、前記ターミナルT3〜T11(ターミナル部材TA,TB)における中央部を除く一部が埋設されるように、前記ブラシホルダ樹脂体9の一部である第1樹脂体としての一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72とを成形する。これにより、一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72によって複数のターミナルT3〜T11が保持されたターミナル一体部品73を製造する。
詳しくは、本実施の形態では、まずターミナル部材TA,TBを、図6(a)(b)に示すように、ターミナルT3〜T11が(外部接続端子T5b〜T11b及びその近傍を除いて)並ぶように配設する。そして、各ターミナルT3〜T11(各ターミナル部材TA,TB)を挟む方向(図6(a)及び図7(a)中、上下方向)に対向する一対の図示しない金型によって、同時に一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72とを成形し、ターミナル一体部品73を製造する。本実施の形態のでは、ターミナルT3〜T11の中央部(図6及び図7中、二点鎖線で示す折曲線L)に対して一端側に一端側第1樹脂体71を成形し、ターミナルT3〜T11の中央部に対して他端側に他端側第1樹脂体72を成形する。
又、このとき、連結部51〜56,61〜66(図4(b)及び図5(b)参照)が露出するように、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形する。本実施の形態では、図7(b)に示すように、連結部51〜56,61〜66と対応した部分に開口部71a〜71c,72a,72bが形成されるように一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形する。
又、このとき、ブラシホルダ樹脂体9の外形の一部(外表面)を構成するように一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形する。本実施の形態では、一端側第1樹脂体71の一部がブラシホルダ樹脂体9の外形の一部であるコネクタ部9dを略構成するように、一端側第1樹脂体71を成形する。又、本実施の形態では、他端側第1樹脂体72の一部がブラシホルダ樹脂体9の外形の一部であるターミナル支持部9eを略構成するように、他端側第1樹脂体72を成形する。又、このとき、他端側第1樹脂体72においてブラシホルダ樹脂体9の外形の一部となる部分には凹部9fを成形する。
次に、「切断工程」において、前記連結部51〜56,61〜66(図4(b)及び図5(b)参照)を切断する。詳しくは、本実施の形態では、連結部51〜56,61〜66を同じ方向(図7(a)に示す上方向であって、図7(b)に示す紙面手前方向)から同時に切断する。尚、このときの切断は、図示しない切断用治具を開口部71a〜71c,72a,72bに挿入して行う。これにより、各ターミナルT3〜T11は、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72によってそれぞれの間隔が保持されながらも、それぞれ独立した状態とされる。
次に、「折曲工程」において、前記ターミナルT3〜T11の中央部(図7中、二点鎖線で示す折曲線L)を折り曲げる。詳しくは、本実施の形態では、図8に示すように、ターミナルT3〜T11の中央部を直角に(中央部に対する一端側と他端側とが直角に延びるように)折り曲げる。
次に、「接続工程」において、前記ターミナルT3,T4の一端側(基端部であって図7(b)中、左側端部)に、前記ターミナルT1,T2(図2及び図8参照)の先端部を接続固定する。尚、このとき、ターミナルT3〜T11の他端側は、一端側(基端部)に対して折り曲げられているため、ターミナルT3,T4の一端側(基端部)にターミナルT1,T2を重ねて単純に溶接しても、ターミナルT3〜T11の他端側とターミナルT1,T2とが接触してしまうことはない。
次に、「第2成形工程」において、図9に示すように、前記ブラシホルダ樹脂体9の外形の少なくとも一部を構成するように、ブラシホルダ樹脂体9の一部である第2樹脂体81を成形する。本実施の形態では、前記一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72と第2樹脂体81とでブラシホルダ樹脂体9の全体が形成されるように、第2樹脂体81を成形する。即ち、本実施の形態では、コネクタ部9d及びターミナル支持部9eを略構成する一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72に対して、ホルダ本体9a、フランジ部9b、及び延出部9cを主に構成するように第2樹脂体81を成形する。
詳しくは、本実施の形態では、第1成形工程における一対の図示しない金型と同様の方向であって、各ターミナルT3〜T11の一端側を挟む方向(図8中、上下方向)に対向する一対の図示しない金型によって、第2樹脂体81を成形する。尚、このとき、前記凹部9fは、第2成形工程における一対の図示しない金型の対向方向に対して直交する方向に凹状となっている。
又、このとき、連結部51〜56,61〜66が切断された部分を覆うように、即ち前記開口部71a〜71c,72a,72b(図7(b)参照)を埋めるように第2樹脂体81を一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72に対して一体成形する。又、このとき、前記ターミナルT3〜T11の中央部を覆うように第2樹脂体81を一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72に対して一体成形する。
次に、「防水部材成形工程」において、図3に示すように、前記ブラシホルダ樹脂体9におけるフランジ部9b、延出部9c及びコネクタ部9dを略覆うようにエラストマよりなる前記防水部材13を成形する。そして、ターミナルT1,T2の基端部にそれぞれピッグテールを介して給電用ブラシ8(図2参照)を電気的に接続することなどにより、ブラシホルダ7の製造が完了される。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)「第1成形工程」によって、中央部が略直線状態の複数のターミナルT3〜T11(ターミナル部材TA,TB)における中央部を除く一部が埋設されるように、一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72とが成形され、複数のターミナルT3〜T11が保持されたターミナル一体部品73が製造される。よって、ターミナル一体部品73において一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72とが成形された部分では、複数のターミナルT3〜T11同士の間隔が保持されることになる。この「第1成形工程」においては、ターミナルT3〜T11の中央部が略直線状態であるため、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72の成形時に中央部が大きく振れて(捩れて)しまうといったことが防止され、異なるターミナルの中央部同士が接触してしまうことが防止される。
そして、「折曲工程」によって、中央部が折り曲げられる。このとき、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72が成形された部分では複数のターミナルT3〜T11同士の間隔が保持されているため、異なるターミナルT3〜T11の中央部同士が接触してしまうことが防止される。
そして、「第2成形工程」によって、ブラシホルダ樹脂体9の全体が形成されるように、第2樹脂体81が成形される。このようにすると、異なるターミナルT3〜T11の中央部同士が接触してしまわないようにブラシホルダ7(ブラシホルダ樹脂体9)を製造することができる。
(2)「第1成形工程」における複数のターミナルT3〜T11は、連結部51〜56,61〜66によって連結されたターミナル部材TA,TBであって、「第1成形工程」によってその連結部51〜56,61〜66が露出するように一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72が成形される。そして、その後の「切断工程」によって、連結部51〜56,61〜66が切断されるため、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72が成形された後の複数のターミナルT3〜T11同士の間隔が高精度に安定して保持される。即ち、「第1成形工程」においては、ターミナルT3〜T11の中央部が略直線状態であるため、ターミナルT3〜T11がそれぞれ独立した状態であっても中央部が大きく振れて(捩れて)しまうことが防止されるが、連結部51〜56,61〜66に連結されているため複数のターミナルT3〜T11同士の間隔が更に高精度に安定して保持される。又、「第1成形工程」における複数のターミナルT3〜T11は、連結部51〜56,61〜66によって連結されたターミナル部材TA,TBであるため、「第1成形工程」を行うまでのターミナルT3〜T11の取り扱いが容易となる。
(3)複数のターミナルT3〜T11は、異なる系統(電源用と制御信号用)毎に、連結部51〜56,61〜66によって連結された2つのターミナル部材TA,TBとされる。即ち、本実施の形態のように、多数となるターミナルT3〜T11を1つのターミナル部材とするのは、機械的(配置的)に困難であるが、上記のようにまとめることで、「第1成形工程」を行うまでのターミナルT3〜T11の取り扱いが容易となる。
(4)連結部51〜56,61〜66は、ターミナルT3〜T11の中央部に対して一端側と他端側とにそれぞれ形成されるものであるため、ターミナルT3〜T11の中央部に対して一端側と他端側とでそれぞれ複数のターミナルT3〜T11同士の間隔が高精度に安定して保持される。しかも、「折曲工程」の前に行われる「切断工程」によって、ターミナルT3〜T11の中央部に対して一端側と他端側にそれぞれ形成される連結部51〜56,61〜66が同じ方向から切断されるため、「切断工程」が容易となる。言い換えると、「折曲工程」の後に「切断工程」を行うようにすると各連結部51〜56,61〜66を同じ方向から切断するといったことが困難となるが、「切断工程」を「折曲工程」の前に行うことで、各連結部51〜56,61〜66を同じ方向から容易に切断することができる。
(5)「第2成形工程」によって、連結部51〜56,61〜66が切断された部分(開口部71a〜71c,72a,72b)が覆われるように第2樹脂体81が一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72に対して一体成形される。よって、例えば、連結部51〜56,61〜66が切断された部分に、ブラシ摩耗粉等が入り込んでターミナルT3〜T11同士を接続してしまうといったことが防止される。
(6)「第1成形工程」によって、一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72がブラシホルダ樹脂体9の外形の一部(外表面)を構成するように成形される。よって、例えば、ブラシホルダ樹脂体9の外形の一部となる部分を製造装置に当接させたり保持させたりしながら「第2成形工程」を行うことができる。これにより、ブラシホルダ樹脂体9(第2樹脂体81)に対する一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72の位置を高精度に設定することができ、ひいては、ブラシホルダ樹脂体9(第2樹脂体81)に対するターミナルT3〜T11の位置を高精度に設定することができる。
(7)「第1成形工程」によって、「第2成形工程」を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部9fが、他端側第1樹脂体72におけるブラシホルダ樹脂体9の外形の一部となる部分に成形される。即ち、「第2成形工程」を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部9fは「第2成形工程」で成形するのが困難でスライドコアを必要としてしまうが、「第1成形工程」で凹部9fを成形しておくことで、スライドコアを不要とすることができる。詳しくは、本実施の形態の「第1成形工程」を行うための一対の金型の対向方向と「第2成形工程」を行うための一対の金型の対向方向とは、共にターミナルT3〜T11の中央部より一端側を挟む方向である。そして、「第1成形工程」によってターミナルT3〜T11の中央部より他端側に成形する他端側第1樹脂体72に凹部9fが成形される。即ち、ターミナルT3〜T11の中央部より他端側は、「第1成形工程」の後の折曲工程でターミナルT3〜T11の一端側に対して折り曲げられる部分であって、その部分に対して成形する凹部9fは「第1成形工程」を行うための一対の金型の対向方向に沿った凹状でよい。これにより、凹部9fを容易に(スライドコアを用いることなく)成形することができる。
(8)「第1成形工程」及び「第2成形工程」(主に第1成形工程)によって、外部コネクタが嵌着可能なコネクタ部9dが成形される。よって、容易にコネクタ部9dを形成することができる。
(9)「第2成形工程」によって、ターミナルT3〜T11の中央部が覆われるように第2樹脂体81が一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72に対して一体成形される。よって、例えば、ターミナルT3〜T11の中央部に、ブラシ摩耗粉等が付着してターミナルT3〜T11同士を接続してしまうといったことが防止される。又、第2樹脂体81によって、折り曲げられた中央部の曲げ角度のズレや、撓み等によるターミナルT3〜T11の位置ズレが防止される。
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、「第1成形工程」における複数のターミナルT3〜T11は、異なる系統(電源用と制御信号用)毎に、連結部51〜56,61〜66によって連結された2つのターミナル部材TA,TBとしたが、ターミナルの少なくとも2つが連結部によって連結された少なくとも1つの他のターミナル部材を含むように変更してもよい。又、複数のターミナルT3〜T11を「第1成形工程」(「ターミナル成形工程」)からそれぞれ独立した状態としてもよい。尚、この場合、勿論、開口部71a〜71c,72a,72bや「切断工程」等は不要となる。又、連結部51〜56,61〜66は、ターミナルT3〜T11の中央部に対して一端側と他端側とにそれぞれ形成されるとしたが、ターミナルT3〜T11の中央部に対して一端側と他端側のいずれか一方にのみ形成してもよい。
・上記実施の形態では、「第1成形工程」によって、連結部51〜56,61〜66と対応した部分に開口部71a〜71c,72a,72bが形成されるように一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形するとしたが、連結部51〜56,61〜66(図4(b)及び図5(b)参照)が露出すれば、他の構成に変更してもよい。例えば、連結部51〜56,61〜66(図4(b)及び図5(b)参照)が露出するように、一端側第1樹脂体71や他端側第1樹脂体72を複数に分割して成形してもよい。
・上記実施の形態では、「第1成形工程」によって、ブラシホルダ樹脂体9の外形の一部(外表面)を構成するように一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形するとしたが、これに限定されず、後に「第2成形工程」にて全てが覆われるように第1樹脂体(一端側第1樹脂体71及び他端側第1樹脂体72を成形)を成形してもよい。
・上記実施の形態では、「第1成形工程」によって、他端側第1樹脂体72に凹部9fを成形するとしたが、ブラシホルダ樹脂体9に凹部9fが形成されないものに具体化してもよいし、「第2成形工程」を行う際にスライドコアを用いて凹部9fを成形してもよい。又、「第1成形工程」によって他端側第1樹脂体72に、「第2成形工程」を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に貫通する貫通孔(その少なくとも一部)を成形してもよいし、同方向に凸状の凸部(その少なくとも一部)を成形してもよい。これらの場合でも、貫通孔や凸部を容易に(例えばスライドコアを用いることなく)成形することができる。
・上記実施の形態では、「第1成形工程」を行うための一対の金型の対向方向と「第2成形工程」を行うための一対の金型の対向方向とは、共にターミナルT3〜T11の中央部より一端側を挟む方向(図7(a)及び図8中、上下方向)であるとしたが、これに限定されず、それぞれ他の対向方向に一対の金型にて成形してもよい。
・上記実施の形態では、「第2成形工程」によって、連結部51〜56,61〜66が切断された部分(開口部71a〜71c,72a,72b)が覆われるように第2樹脂体81を成形するとしたが、連結部51〜56,61〜66が切断された部分を覆わなくてもよい。
・上記実施の形態では、「第2成形工程」によって、ターミナルT3〜T11の中央部が覆われるように第2樹脂体81を成形するとしたが、ターミナルT3〜T11の中央部を覆わなくてもよい。
・上記実施の形態では、「折曲工程」によって、ターミナルT3〜T11の中央部を直角に折り曲げるとしたが、これに限定されず、異なる角度に折り曲げるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、「折曲工程」の後であって「第2成形工程」の前に「接続工程」を行うとしたが、「接続工程」はターミナルT1,T2の構成に基づいて行うものであって、ターミナルT1,T2の構成に基づいて適宜(行う順序等を)変更してもよい。
・上記実施の形態では、「第2成形工程」によって、一端側第1樹脂体71と他端側第1樹脂体72と第2樹脂体81とでブラシホルダ樹脂体9の全体が形成されるように、第2樹脂体81を成形するとしたが、これに限定されず、ブラシホルダ樹脂体9の外形の少なくとも一部を構成するように第2樹脂体を成形すれば変更してもよい。例えば、「第2成形工程」によって、ブラシホルダ樹脂体9の外形の一部を構成するように第2樹脂体を成形した後、更に「第3成形工程」によって、ブラシホルダ樹脂体9の全体が形成されるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、パワーウインドウ装置に用いられるモータ1における製造方法に具体化したが、例えば、サンルーフモータやドアクローザモータ等、他の装置用のモータにおける製造方法に具体化してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2に記載のブラシホルダの製造方法において、前記第1成形工程における複数の前記ターミナルは、複数の前記ターミナル部材を含むものであることを特徴とするブラシホルダの製造方法。このようにすると、異なる系統のターミナルをそれぞれまとめる(ターミナル部材とする)ことができる。よって、第1成形工程を行うまでのターミナルの取り扱いが容易となる。
本実施の形態におけるモータの平面図。 本実施の形態におけるモータの一部断面図。 本実施の形態におけるブラシホルダの単品図。 (a)(b)ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。 (a)(b)ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。 ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。 ブラシホルダの製造方法を説明するための説明図。
符号の説明
7…ブラシホルダ、8…給電用ブラシ、9…ブラシホルダ樹脂体、9d…コネクタ部、9f…凹部、51〜56,61〜66…連結部、71…第1樹脂体としての一端側第1樹脂体、72…第1樹脂体としての他端側第1樹脂体、73…ターミナル一体部品、81…第2樹脂体、T3〜T11…ターミナル。

Claims (9)

  1. 中央部が折り曲げられた形状のターミナルが複数並んでブラシホルダ樹脂体に埋設されてなり、給電用ブラシを保持するブラシホルダの製造方法であって、
    前記中央部が略直線状態とされた複数の前記ターミナルにおける前記中央部を除く一部が埋設されるように、前記ブラシホルダ樹脂体の一部である第1樹脂体を成形し、該第1樹脂体によって複数の前記ターミナルが保持されたターミナル一体部品を製造する第1成形工程と、
    前記第1成形工程の後、前記中央部を折り曲げる折曲工程と、
    前記折曲工程の後、前記ブラシホルダ樹脂体の外形の少なくとも一部を構成するように、前記ブラシホルダ樹脂体の一部である第2樹脂体を成形する第2成形工程と
    を備えたことを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  2. 請求項1に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第1成形工程における複数の前記ターミナルの少なくとも2つは、連結部によって連結されたターミナル部材であって、
    前記第1成形工程では、前記連結部が露出するように前記第1樹脂体を成形し、
    前記第1成形工程の後、前記連結部を切断する切断工程を備えたことを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  3. 請求項2に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記連結部は、前記ターミナルの中央部に対して一端側と他端側とにそれぞれ形成されるものであって、
    前記切断工程は、前記折曲工程の前に行い、各前記連結部を同じ方向から切断することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  4. 請求項2又は3に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第2成形工程では、前記連結部が切断された部分を覆うように前記第2樹脂体を前記第1樹脂体に対して一体成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第1成形工程では、前記ブラシホルダ樹脂体の外形の一部を構成するように前記第1樹脂体を成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  6. 請求項5に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第1成形工程では、前記第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向に対して直交する方向に凹状の凹部又は貫通する貫通孔又は凸状の凸部の少なくとも一部を、前記第1樹脂体における前記ブラシホルダ樹脂体の外形の一部となる部分に成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  7. 請求項6に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第1成形工程を行うための一対の金型の対向方向と前記第2成形工程を行うための一対の金型の対向方向とは、共に前記ターミナルの中央部より一端側を挟む方向であって、
    前記第1成形工程では、前記ターミナルの中央部より他端側に成形する第1樹脂体に前記凹部又は前記貫通孔又は前記凸部を成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第1成形工程及び前記第2成形工程の少なくとも一方では、前記第1樹脂体及び前記第2樹脂体の少なくとも一方に外部コネクタが嵌着可能なコネクタ部を成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか1項に記載のブラシホルダの製造方法において、
    前記第2成形工程では、前記ターミナルの中央部を覆うように前記第2樹脂体を前記第1樹脂体に対して一体成形することを特徴とするブラシホルダの製造方法。
JP2005092906A 2005-03-28 2005-03-28 ブラシホルダの製造方法 Active JP4540106B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092906A JP4540106B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 ブラシホルダの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005092906A JP4540106B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 ブラシホルダの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009246576A Division JP4860744B2 (ja) 2009-10-27 2009-10-27 ブラシホルダの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006280058A true JP2006280058A (ja) 2006-10-12
JP4540106B2 JP4540106B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=37214200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005092906A Active JP4540106B2 (ja) 2005-03-28 2005-03-28 ブラシホルダの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4540106B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183045A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Mitsuba Corp ブラシホルダの製造方法、ブラシホルダおよびモータ
JP2014143898A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Mitsuba Corp 電動機用樹脂成形品、電動モータ、電動ポンプ及び電動機用樹脂成形品の製造方法
JP2014143899A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Mitsuba Corp 電動機用樹脂成形品、電動モータ、電動ポンプ及び電動機用樹脂成形品の製造方法
KR101784794B1 (ko) * 2016-02-25 2017-10-13 동아전장주식회사 모터용 슬립링 장치 및 그 제조방법
WO2019009132A1 (ja) * 2017-07-05 2019-01-10 株式会社ミツバ モータ装置の製造方法およびモータ装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284292A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Asmo Co Ltd ブラシホルダの製造方法及びブラシホルダ
JP2004007947A (ja) * 2002-03-22 2004-01-08 Asmo Co Ltd ブラシホルダの製造方法及びブラシホルダ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003284292A (ja) * 2002-03-22 2003-10-03 Asmo Co Ltd ブラシホルダの製造方法及びブラシホルダ
JP2004007947A (ja) * 2002-03-22 2004-01-08 Asmo Co Ltd ブラシホルダの製造方法及びブラシホルダ

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009183045A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Mitsuba Corp ブラシホルダの製造方法、ブラシホルダおよびモータ
JP2014143898A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Mitsuba Corp 電動機用樹脂成形品、電動モータ、電動ポンプ及び電動機用樹脂成形品の製造方法
JP2014143899A (ja) * 2012-12-28 2014-08-07 Mitsuba Corp 電動機用樹脂成形品、電動モータ、電動ポンプ及び電動機用樹脂成形品の製造方法
KR101784794B1 (ko) * 2016-02-25 2017-10-13 동아전장주식회사 모터용 슬립링 장치 및 그 제조방법
WO2019009132A1 (ja) * 2017-07-05 2019-01-10 株式会社ミツバ モータ装置の製造方法およびモータ装置
CN110832753A (zh) * 2017-07-05 2020-02-21 株式会社美姿把 马达装置的制造方法以及马达装置
EP3651321A4 (en) * 2017-07-05 2021-03-31 Mitsuba Corporation METHOD OF MANUFACTURING MOTOR DEVICE AND MOTOR DEVICE
CN110832753B (zh) * 2017-07-05 2022-01-11 株式会社美姿把 马达装置的制造方法以及马达装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4540106B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5185676B2 (ja) ブラシホルダ及びブラシホルダの製造方法
JP4479821B2 (ja) 制御装置一体型電動パワーステアリング装置用モータおよび電動パワーステアリング装置
JP4540106B2 (ja) ブラシホルダの製造方法
JP2014204477A (ja) ブラシレスモータ及び巻線端末保持方法
JP4860744B2 (ja) ブラシホルダの製造方法
JP5731861B2 (ja) 給電手段、およびモータユニット
JP4652925B2 (ja) モータ及びモータの組立方法
JP6887899B2 (ja) モータ装置の製造方法
JP4738861B2 (ja) モータ
JP5848076B2 (ja) モータ
JP5173349B2 (ja) ブラシホルダ
US9647506B2 (en) Motor and method for manufacturing motor
JP4549582B2 (ja) モータ及びモータの中間コネクタ製造方法
JP5877107B2 (ja) モータ装置
JP5965176B2 (ja) モータ装置およびその組立方法
JP2007174874A (ja) モータ用制御装置の製造方法及びモータの製造方法
JP4456433B2 (ja) ブラシホルダの製造方法
JP2010028960A (ja) モータの製造方法
JP4777769B2 (ja) モータ
JP2009219196A (ja) 電気部品の製造方法、ブラシホルダの製造方法、及び電気部品の製造装置
JP4732834B2 (ja) 回路部品及びその製造方法
WO2019151161A1 (ja) ブラシ装置、モータ、及びブラシ装置の製造方法
JP5597691B2 (ja) 直流モータ
JP6169937B2 (ja) 制御回路付きモータの検査方法
JP2009213326A (ja) 電動モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100531

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100621

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4540106

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140702

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250