JP2010028960A - モータの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ギヤハウジングの大型化や組み付け作業の煩雑化を回避しながら、溶接を行わなくても、良好な電気的接続状態を得ることができるモータの製造方法を提供する。
【解決手段】ブラシホルダ7に設けられるモータ側接続端子14と、制御回路部材25に設けられる回路側接続端子42aとを互いに接続し、給電用ブラシ8と制御回路部材25との電気的接続を図るようにしたモータの製造方法は、ギヤハウジング21にブラシホルダ7(モータ本体2)を、モータ側接続端子14の延びる方向に沿って組み付けるブラシホルダ組み付け工程と、ブラシホルダ組み付け工程の後、ブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向に対してモータ側接続端子14を折り曲げる折り曲げ工程と、折り曲げ工程の後、制御回路部材25を回路収容部21d内に挿入して折り曲げられたモータ側接続端子14に回路側接続端子42aを圧接させる制御回路部材組み付け工程とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、制御回路部材を備えたモータの製造方法に関するものである。
従来、パワーウインドウ装置用のモータ等には、その回転を制御するための半導体装置等を備えた制御回路部材が設けられるものがある。そして、このようなモータの製造方法としては、制御回路部材が組み付けられた状態で、モータ本体側のブラシホルダに設けられたモータ側接続端子と制御回路部材側に設けられた回路側接続端子とが当接され、その当接した部分を溶接することで電気的に接続するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−43833号公報
しかしながら、上記のようなモータの製造方法では、溶接を行う必要があることから、作業工数や作業時間が増大してしまうという問題がある。そこで、制御回路部材を組み付けた状態で、前記モータ側接続端子と前記回路側接続端子とを圧接させることで溶接を行わず電気的に接続する構成が考えられる。しかしながら、この場合、良好な電気的接続状態を得るためには、大きな接触面積の確保が必要となり、そのことに関してギヤハウジングの大型化や組み付け作業の煩雑化が懸念される。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ギヤハウジングの大型化や組み付け作業の煩雑化を回避しながら、溶接を行わなくても、良好な電気的接続状態を得ることができるモータの製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、給電用ブラシを保持するブラシホルダを備えたモータ本体と、前記モータ本体と一体に組み付けられ、前記モータ本体で生じる回転を減速出力する減速機構を収容するギヤハウジングと、前記ギヤハウジングに設けた回路収容部内に挿入され、前記モータ本体の回転を制御する制御回路部材とを備え、前記ブラシホルダに設けられるモータ側接続端子と、前記制御回路部材に設けられる回路側接続端子とを互いに接続し、前記給電用ブラシと前記制御回路部材との電気的接続を図るようにしたモータの製造方法であって、前記ギヤハウジングに前記ブラシホルダを、前記モータ側接続端子の延びる方向に沿って組み付けるブラシホルダ組み付け工程と、前記ブラシホルダ組み付け工程の後、前記ブラシホルダの組み付け方向に対して前記モータ側接続端子を折り曲げる折り曲げ工程と、前記折り曲げ工程の後、前記制御回路部材を前記回路収容部内に挿入して折り曲げられた前記モータ側接続端子に前記回路側接続端子を圧接させる制御回路部材組み付け工程とを備えた。
同発明によれば、モータ側接続端子が折り曲げられる折り曲げ工程前の状態で、ブラシホルダ組み付け工程にてギヤハウジングにブラシホルダが、モータ側接続端子の延びる方向に沿って組み付けられる。よって、例えば、モータ側接続端子を折り曲げた状態でギヤハウジングにブラシホルダを組み付ける場合に比べて、組み付け時における組み付け直交方向に要するスペースを小さくすることができる。詳しくは、モータ側接続端子を折り曲げた状態でギヤハウジングにブラシホルダを組み付ける場合では、折れ曲がったモータ側接続端子がギヤハウジングに衝突しないよう(衝突し難くなるよう)に、ギヤハウジングに大きなスペースが必要となることでギヤハウジングの大型化が懸念されたり、慎重な(高精度な)組み付け作業が必要となるが、これを回避することができる。
そして、折り曲げ工程の後の制御回路部材組み付け工程にて制御回路部材が回路収容部内に挿入されて折り曲げられたモータ側接続端子に回路側接続端子が圧接されるため、折り曲げられていないモータ側接続端子に回路側接続端子を圧接させる場合に比べて、大きな接触面積を確保することができる。これにより、モータ側接続端子と回路側接続端子との溶接を行わなくても、それらの良好な電気的接続状態を得ることができる。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のモータの製造方法において、前記折り曲げ工程では、前記モータ側接続端子を前記ブラシホルダの組み付け方向に対して傾斜するように折り曲げ、前記制御回路部材組み付け工程では、前記モータ側接続端子が弾性変形するように該モータ側接続端子に前記回路側接続端子を圧接させる。
同発明によれば、折り曲げ工程にて、モータ側接続端子がブラシホルダの組み付け方向に対して傾斜するように折り曲げられ、制御回路部材組み付け工程にて、モータ側接続端子が弾性変形するように該モータ側接続端子に回路側接続端子が圧接される。このようにすると、モータ側接続端子の弾性力を容易且つ有効に利用してモータ側接続端子と回路側接続端子とを良好に圧接させることができる。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のモータの製造方法において、前記折り曲げ工程では、ダイスを前記ブラシホルダと当接するように配置した状態でパンチによって前記モータ側接続端子を折り曲げる。
同発明によれば、折り曲げ工程にて、ダイスがブラシホルダと当接するように配置された状態でパンチによってモータ側接続端子が折り曲げられる。このようにすると、ダイスをまずブラシホルダに当接させるため、該ダイスのモータ側接続端子に対する位置決めが容易且つ高精度となり、ひいてはモータ側接続端子の折り曲げ形状を容易且つ高精度に一定とすることができる。
本発明によれば、ギヤハウジングの大型化や組み付け作業の煩雑化を回避しながら、溶接を行わなくても、良好な電気的接続状態を得ることができるモータの製造方法を提供することができる。
以下、本発明を車両におけるパワーウインドウ装置用のモータ1に具体化した一実施の形態を図1〜図7に従って説明する。図1に示すように、モータ1は、モータ本体2と、該モータ本体2の回転を減速して出力するための減速部3とを備えている。
モータ本体2は、図1及び図2に示すように、扁平の略有底筒状に形成されたヨークハウジング(以下、単にヨークという)4と、該ヨーク4内面に固定された一対のマグネット5(図2参照)と、該ヨーク4内で回転可能に支持されるアーマチャ(電機子)6と、ブラシホルダ7と、一対の給電用ブラシ8とを備えている。
ブラシホルダ7は、樹脂材料よりなり、ホルダ本体7aと、フランジ部7bと、延出部7cと、コネクタ部7dと、ターミナル支持部7eとが一体形成されている。ホルダ本体7aは、前記ヨーク4の開口部内に略収容されるように形成されている。ホルダ本体7aの中央孔には軸受9が固定され、該軸受9にはアーマチャ6における回転軸10の先端側が回転可能に支持される。尚、回転軸10の先端はヨーク4の外部まで突出し、その突出した部分にはセンサ用マグネット10aが金属プレートを介して固定されている。又、ホルダ本体7aにおけるヨーク4の内部側には給電用ブラシ8が保持され、該給電用ブラシ8は前記回転軸10に固定された整流子11に押圧接触されている。
フランジ部7bは、前記ホルダ本体7aにフランジ状に(回転軸10を軸中心として径方向外側に)延出されている。延出部7cは、フランジ部7bにおけるヨーク4の扁平面4a(図1参照、図1及び図2中、紙面と平行な面)に沿った一方(図1及び図2中、右方)の端部から外部方向(前記径方向外側)に突出して形成され、その先端部にコネクタ部7dが形成されている。このコネクタ部7dは、前記扁平面4aの直交方向(図1及び図2中、紙面直交方向の紙面奥側)から図示しない外部コネクタが嵌着可能に形成されている。又、ターミナル支持部7eは、延出部7cから回転軸10に沿った軸方向に延びるように形成されている。詳しくは、本実施の形態のターミナル支持部7eは、図3(a)(b)に示すように、前記扁平面4a(図1参照)の直交方向(図3(a)中、紙面直交方向であって、図3(b)中、上下方向)に沿った平面を有する板状で前記軸方向(図3(a)中、下方向であって、図3(b)中、紙面手前方向)に沿って延びる支持板部7fを備える。又、ターミナル支持部7eは、前記支持板部7fの略中央で前記回転軸10側(図3(a)(b)中、左側)に膨出するとともに前記軸方向(図3(a)中、下方向であって、図3(b)中、紙面手前方向)に沿って延びる一対の膨出部7gを備える。又、ターミナル支持部7eは、支持板部7fの略中央(前記一対の膨出部7gの間)で前記回転軸10側(図3(a)(b)中、左側)に更に突出するとともに前記軸方向(図3(a)中、下方向であって、図3(b)中、紙面手前方向)に沿って前記支持板部7f及び膨出部7gの中間まで延びる突出部7hを備える。又、ターミナル支持部7eにおいて、一対の前記膨出部7gの間であって前記突出部7hが形成されていない位置の支持板部7fには、前記回転軸10の反対側に凹設された係止凹部7i(図2参照)が形成されている。
又、ブラシホルダ7には、図2に示すように、複数のブラシ側ターミナル12とコネクタ側ターミナル13とが埋設(インサート成形)されている。ブラシ側ターミナル12は、ホルダ本体7aにおけるヨーク4の内部側から延出部7cに延びており、該ブラシ側ターミナル12の基端部にはピッグテールを介して前記給電用ブラシ8が電気的に接続される。コネクタ側ターミナル13は、コネクタ部7dから延出部7cに延びており、該コネクタ側ターミナル13の基端部はコネクタ部7dにおいて露出して外部接続端子13aを形成し、コネクタ部7dに外部コネクタが嵌着されることで該外部コネクタのターミナルに電気的に接続される。
又、ブラシ側ターミナル12及びコネクタ側ターミナル13の各先端部は、モータ側接続端子14としてターミナル支持部7e(詳しくは支持板部7f)の先端側で露出されている。本実施の形態のモータ側接続端子14は、複数個設けられ、前記扁平面4aの直交方向(図2及び図3(a)中、紙面直交方向であって、図3(b)中、上下方向)に沿って並設される。尚、図3(a)(b)は、モータ1の組み付け(製造)が完了する前の状態のブラシホルダ7を図示しているため、組み付け(製造)が完了した状態のもの(図2参照)とは、モータ側接続端子14の形状が異なっている。詳しくは、図3(a)(b)は、モータ1の組み付け(製造)が完了する前の状態のブラシホルダ7を図示しており、そのモータ側接続端子14は前記軸方向(図3(a)中、上下方向であって、図3(b)中、紙面直交方向)に沿って延びただけの形状となっている。又、図2に示すように、組み付け(製造)が完了した状態のモータ側接続端子14は、その先端側が前記回転軸10側(図中、左側)に直角に折れ曲がった形状となっている。
又、ブラシホルダ7において、フランジ部7b、延出部7c及びコネクタ部7dは、コネクタ部7dの外部接続端子13aと対応した部分やターミナル支持部7e等を除いて、エラストマよりなる防水部材15にて略覆われている。
減速部3は、ギヤハウジング21と、ウォーム軸22と、ウォームホイール23と、クラッチ24(図2参照)と、制御回路部材25と、カバー26とを備える。尚、本実施の形態では、ウォーム軸22及びウォームホイール23が減速機構を構成している。
ギヤハウジング21は、樹脂材料よりなる。ギヤハウジング21は、固定部21aと、ウォーム収容部21bと、ホイール収容部21cと、回路収容部21dとを備える。
固定部21aは、ヨーク4の開口部に形成されたフランジ部4bと対応した形状に形成されて該フランジ部4bとネジ27にて固定され、該フランジ部4bとともに前記ブラシホルダ7のフランジ部7bを(防水部材15を介して)挟持する。又、固定部21aにおいて、図3(c)に示すように、前記ブラシホルダ7のターミナル支持部7eと対応した位置には、該ターミナル支持部7e(支持板部7f、一対の膨出部7g及び突出部7h)を軸方向から嵌挿可能な嵌挿孔21eが形成されている。
ウォーム収容部21bは、前記回転軸10の延長線上で筒状に延びて形成され、その内部にウォーム軸22を回転可能に支持する。又、ウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側には、ウォーム軸22と回転軸10とを駆動連結するクラッチ24(図2参照)が設けられている。クラッチ24は、回転軸10からの駆動力をウォーム軸22に伝達し、逆にウォーム軸22からの駆動力が回転軸10に伝達されないようウォーム軸22の回転をロックするように作動する。つまり、このクラッチ24は、負荷側から加わる力によるモータ1の回転を防止するために設けられている。
ホイール収容部21cは、ウォーム収容部21bと直交する方向で扁平の円盤形状に形成され、その内部にウォームホイール23を回転可能に支持する。尚、ウォーム収容部21bとホイール収容部21cとはその内部が一部で連通し、該連通部分でウォーム軸22とウォームホイール23とが噛合される。又、ホイール収容部21cは、前記ウォーム収容部21bに対して(中心として)前記コネクタ部7dの反対側(図1中、左側)に形成されている。又、ホイール収容部21cの扁平面21fは前記ヨーク4の扁平面4aに沿って形成され、ギヤハウジング21全体としては、その扁平面21fの直交方向から見た面がギヤハウジング21の扁平面ということになる。
回路収容部21dは、前記モータ側接続端子14と対応した位置であって、その内部にモータ側接続端子14が配置されるように形成されている。詳しくは、回路収容部21dは、ウォーム収容部21bに対して(中心として)ホイール収容部21cの反対側であって、ウォーム収容部21bとコネクタ部7dとの間(制御回路部材25を除いた構成ではモータ1のデッドスペースとなる部分)に形成されている。回路収容部21dは、その内部がウォーム収容部21bの内部におけるモータ本体2側(前記センサ用マグネット10aと対応した部分)と連通するとともに、前記嵌挿孔21eと連通している。又、回路収容部21dには、制御回路部材25を収容すべく制御回路部材25を回転軸10の軸方向に沿った方向から挿入可能とする開口部21gが形成されている。この開口部21gは、その開口方向(開口部21gと直交する方向)が回転軸10の軸方向及びその直交方向に対して傾斜するように設定されている。本実施の形態の開口部21gは、ギヤハウジング21の扁平面の直交方向から見てコネクタ部7dとウォーム収容部21bの先端側(モータ本体2の反対側)とを結ぶ傾斜した直線状に形成されている。そして、回路収容部21dには、制御回路部材25が略収容される。
制御回路部材25は、図2に示すように、保持部材31、モールドIC32、ヒートシンク33、複数のコンデンサ34a,34b、チョークコイル35、及びホールIC36等を備える。
保持部材31は、樹脂材料よりなる略板状のベース部材41と、該ベース部材41に配設された(インサート成形された)複数のターミナル42とを有する。
前記複数のターミナル42は、(ベース部材41の)外部に露出するように設けられた回路側接続端子42aを有する。回路側接続端子42aは、前記ブラシ側ターミナル12及びコネクタ側ターミナル13のモータ側接続端子14(図2参照)と対応する位置において、該モータ側接続端子14と同数がベース部材41から前記回転軸10の直交方向に突出するように立設されている。
モールドIC32は、樹脂材にモータ駆動回路を構成するパワーMOSFET等を含む半導体素子が搭載(埋設)されてなり、ベース部材41における前記回路側接続端子42aの反対側に固定されている。このモールドIC32は、同じくベース部材41に固定されたホールIC36にて検出される前記センサ用マグネット10a(回転軸10)の回転速度等に応じて車両ウインドウガラスに挟み込みが発生したと判断すると、給電用ブラシ8(モータ本体2)に逆回転電流を供給するといった、挟み込み防止制御を行うものである。
又、ヒートシンク33は、アルミ合金よりなり、略四角形の平板状に形成されている。ヒートシンク33は、モールドIC32(半導体素子)が発生した熱を放熱すべく、その平面がモールドIC32の平面に当接するように固定(接着)されている。
又、コンデンサ34a,34b及びチョークコイル35は、ベース部材41における前記回路側接続端子42a側に配設されている。
上記のように構成される制御回路部材25は、モータ本体2と減速部3(制御回路部材25を除く)とが組み付けられた状態で図2に示す前記開口部21gからギヤハウジング21(回路収容部21d)内に挿入されて、その一部が開口部21gから突出するように組み付けられている。
詳しくは、制御回路部材25は、前記回転軸10の軸方向に沿った方向から開口部21gを介して回路収容部21d内に挿入され、圧入されることと、ベース部材41に形成された前記係止凸部41aが前記係止凹部7i(図2参照)に嵌ることで回路収容部21dからの抜け(挿入方向の反対側への移動)が規制されて組み付けられている。そして、制御回路部材25が組み付けられた状態では、モータ側接続端子14に回路側接続端子42aが圧接される。詳述すると、本実施の形態では、制御回路部材25が組み付けられる前に、モータ側接続端子14が前記軸方向に対して(90°未満で)傾斜するように折り曲げられており(図7参照)、制御回路部材25が組み付けられた状態(図2参照)で、モータ側接続端子14が直角に弾性変形し、その弾性力にて回路側接続端子42aと圧接される。
そして、ギヤハウジング21の前記開口部21gには、該開口部21gを閉塞すべく金属製のカバー26がかしめられて固定される。
上記のように構成されたパワーウインドウ装置用のモータ1は、車両ドア内に配設され、ウォームホイール23に連結された出力軸23a(図1参照)が車両ウインドウガラスを開閉作動させるウインドウレギュレータ(共に図示略)に駆動連結され、該モータ1の回転駆動に基づく出力軸23aの回転により、レギュレータを介してウインドウガラスが開閉するようになっている。
次に、上記のように構成されたモータの製造方法について詳述する。
本実施の形態のモータの製造方法は、「ブラシホルダ組み付け工程」と「折り曲げ工程」と「制御回路部材組み付け工程」とを備える。
まず「ブラシホルダ組み付け工程」では、ギヤハウジング21にブラシホルダ7(図3(a)参照)を、回転軸10の軸方向(モータ側接続端子14の延びる方向)に沿って組み付ける。詳しくは、本実施の形態では、まずブラシホルダ7をヨーク4等と組み付けてモータ本体2とした状態で、ギヤハウジング21に回転軸10の軸方向(モータ側接続端子14の延びる方向)に沿って組み付ける。この際のモータ側接続端子14は、上記したように回転軸10の軸方向(図3(a)中、上下方向であって、図3(b)中、紙面直交方向)に沿って延びただけの形状とされている。そして、モータ側接続端子14は、前記嵌挿孔21e(図3(c)参照)を介して前記回路収容部21d内に導出され、ターミナル支持部7eは嵌挿孔21eに嵌挿される。
次に、「折り曲げ工程」では、ブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向(前記軸方向)に対して(本実施の形態では90°未満で傾斜するように)モータ側接続端子14を折り曲げる。
詳しくは、「折り曲げ工程」では、まず、図4に示すように、ダイス51をブラシホルダ7のターミナル支持部7e(支持板部7fの回転軸10側(図4中、左側)の平面の略全面、及び突出部7hの軸方向端部(図4中、下端部))と当接するように配置する。このダイス51は、配置された状態で前記モータ側接続端子14と対向する位置に、モータ側接続端子14の先端側(図4中、下側)に向かうほど離間するダイス傾斜面51aを有する。
次に、図5に示すように、上記したダイス51に対してパンチ52を相対移動させてモータ側接続端子14を折り曲げる。このパンチ52は、前記ダイス傾斜面51aと対向するパンチ傾斜面52aを有し、該パンチ傾斜面52aとダイス傾斜面51aとでモータ側接続端子14の先端側を挟み込むことで、モータ側接続端子14の先端側を前記軸方向に対して(90°未満で)傾斜するように折り曲げる。
次に、図6に示すように、前記パンチ52を離間させた後、前記ダイス51を前記軸方向(図6中、下方向)に沿って無理抜きする。ここで、本実施の形態のモータ側接続端子14の先端には、予め(少なくとも「折り曲げ工程」の前であって、本実施の形態では「ブラシホルダ組み付け工程」より前に)、無理抜き中のダイス51(図6参照)と面接触するように設定された傾斜面14aが形成されている。尚、このような「折り曲げ工程」では、モータ側接続端子14にスプリングバックが生じるが、該スプリングバックを見込んでモータ側接続端子14が本実施の形態では約45°に折れ曲がるように、前記ダイス傾斜面51a及びパンチ傾斜面52aの傾斜角度が設定されている。このようにして、「折り曲げ工程」は完了する(図7参照)。
次に、「制御回路部材組み付け工程」では、制御回路部材25を回路収容部21d内に挿入して折り曲げられたモータ側接続端子14に回路側接続端子42aを圧接させる。詳しくは、本実施の形態の「制御回路部材組み付け工程」では、ブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向の反対方向から制御回路部材25を回路収容部21d内に(係止凸部41aが係止凹部7iに嵌るまで)挿入してモータ側接続端子14が直角に弾性変形するように該モータ側接続端子14に回路側接続端子42aを圧接させる(図2参照)。
その後、ギヤハウジング21の開口部21gにカバー26をかしめて固定することでモータ1の製造が完了する。
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)モータ側接続端子14が折り曲げられる「折り曲げ工程」前の状態で、「ブラシホルダ組み付け工程」にてギヤハウジング21にブラシホルダ7を備えたモータ本体2が、モータ側接続端子14の延びる方向に沿って組み付けられる。よって、例えば、モータ側接続端子14を折り曲げた状態でギヤハウジング21にモータ本体2(ブラシホルダ7)を組み付ける場合に比べて、組み付け時における組み付け直交方向に要するスペースを小さくすることができる。詳しくは、モータ側接続端子14を折り曲げた状態でギヤハウジング21にモータ本体2(ブラシホルダ7含む)を組み付ける場合では、折れ曲がったモータ側接続端子14がギヤハウジング21に衝突しないよう(衝突し難くなるよう)に、ギヤハウジング21に大きなスペース(大きな嵌挿孔21e)が必要となることでギヤハウジング21の大型化が懸念されたり、慎重な(高精度な)組み付け作業が必要となるが、これを回避することができる。
そして、「折り曲げ工程」の後の「制御回路部材組み付け工程」にて制御回路部材25が回路収容部21d内に挿入されて折り曲げられたモータ側接続端子14に回路側接続端子42aが圧接されるため、折り曲げられていないモータ側接続端子14に回路側接続端子42aを圧接させる場合に比べて、大きな接触面積を確保することができる。これにより、モータ側接続端子14と回路側接続端子42aとの溶接を行わなくても、それらの良好な電気的接続状態を得ることができる。
(2)「折り曲げ工程」にて、モータ側接続端子14がブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向(前記軸方向)に対して傾斜するように折り曲げられ、「制御回路部材組み付け工程」にて、モータ側接続端子14が(直角に)弾性変形するように該モータ側接続端子14に回路側接続端子42aが圧接される。このようにすると、モータ側接続端子14が弾性変形しないように回路側接続端子42aを圧接させる構成とした場合に比べて、モータ側接続端子14の弾性力を容易且つ有効に利用してモータ側接続端子14と回路側接続端子42aとを良好に圧接させることができる。
(3)「折り曲げ工程」にて、ダイス51がブラシホルダ7のターミナル支持部7eと当接するように配置された状態でパンチ52によってモータ側接続端子14が折り曲げられる。このようにすると、ダイス51をまずブラシホルダ7のターミナル支持部7eに当接させるため、該ダイス51のモータ側接続端子14に対する位置決めが容易且つ高精度となり、ひいてはモータ側接続端子14の折り曲げ形状を容易且つ高精度に一定とすることができる。
(4)「折り曲げ工程」にて、モータ側接続端子14が折り曲げられた後、ダイス51がブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向(前記軸方向)に沿って無理抜きされるが、モータ側接続端子14の先端には、予め、無理抜き中のダイス51と面接触する傾斜面14aが形成されるため、無理抜き中のダイス51とモータ側接続端子14とが引っ掛かるといったことが低減される。これにより、例えば、モータ側接続端子14に過剰な力が掛かり変形してしまうといったことが低減される。又、例えば、ダイス51が損傷するといったこと(傷の発生)が低減される。
上記実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記実施の形態の「折り曲げ工程」では、モータ側接続端子14をブラシホルダ7(モータ本体2)の組み付け方向(前記軸方向)に対して90°未満で傾斜するように折り曲げるとしたが、これに限定されず、例えば、「折り曲げ工程」で直角に折り曲げ、該モータ側接続端子14が弾性変形しないように回路側接続端子42aを圧接させるようにしてもよい。即ち、モータ側接続端子14の弾性力を利用しない構成でモータ側接続端子14と回路側接続端子42aとを圧接させてもよい。
・上記実施の形態の「折り曲げ工程」では、ダイス51をブラシホルダ7のターミナル支持部7eと当接するように配置した状態でパンチ52によってモータ側接続端子14を折り曲げるとしたが、これに限定されず、例えば、ダイスをモータ側接続端子14の基端側に直接当接させた状態で折り曲げるようにしてもよい。尚、勿論、この場合、ダイスの形状を変更するといった必要がある。
又、例えば、ダイスをブラシホルダ7やモータ側接続端子14の基端側に当接させずに、モータ側接続端子14の先端側のみに当接させてパンチとで折り曲げるようにしてもよい。
・上記実施の形態では、モータ側接続端子14の先端には、予め、無理抜き中のダイス51と面接触する傾斜面14aが形成されるとしたが、これに限定されず、例えば、モータ側接続端子14の先端に、予め、半球状等の丸め形状を形成してもよい。このようにしても、丸め形状により無理抜き中のダイス51とモータ側接続端子14とが引っ掛かるといったことが低減され、上記実施の形態の効果(4)と同様の効果を得ることができる。又、勿論、モータ側接続端子14の先端に傾斜面14aや丸め形状を形成しなくてもよい。
・上記実施の形態の「ブラシホルダ組み付け工程」では、まずブラシホルダ7をヨーク4等と組み付けてモータ本体2とした状態で、ギヤハウジング21に組み付けるとしたが、これに限定されず、「ブラシホルダ組み付け工程」では、ヨーク4等と組み付ける前の状態のブラシホルダ7をギヤハウジング21に組み付けるようにしてもよい。尚、ブラシホルダ7にヨーク4等を組み付けてモータ本体2を完成させる工程は、「折り曲げ工程」の前でも後でもよいし、更に「制御回路部材組み付け工程」の後でもよい。
・上記実施の形態では、パワーウインドウ装置用のモータ1に具体化したが、例えば、サンルーフ装置、スライドドア装置、バックドア装置等、他の装置用のモータに具体化してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項2に記載のモータの製造方法において、前記制御回路部材組み付け工程では、前記ブラシホルダの組み付け方向の反対方向から前記制御回路部材を前記回路収容部内に挿入して前記モータ側接続端子が直角に弾性変形するように該モータ側接続端子に前記回路側接続端子を圧接させる。
このようにすると、ブラシホルダの組み付け方向の反対方向から挿入される制御回路部材の回路側接続端子にてモータ側接続端子を良好に付勢して弾性変形させ、モータ側接続端子の弾性力を容易且つ有効に利用してモータ側接続端子と回路側接続端子とを良好に圧接させることができる。
(ロ)請求項3に記載のモータの製造方法において、前記折り曲げ工程では、前記モータ側接続端子を折り曲げた後、前記ダイスを前記ブラシホルダの組み付け方向に沿って無理抜きし、前記モータ側接続端子の先端には、予め、丸め形状、又は、前記無理抜き中の前記ダイスと面接触する傾斜面を形成した。
このようにすると、折り曲げ工程にて、モータ側接続端子が折り曲げられた後、ダイスがブラシホルダの組み付け方向に沿って無理抜きされるが、モータ側接続端子の先端には、予め、丸め形状、又は、無理抜き中のダイスと面接触する傾斜面が形成されるため、無理抜き中のダイスとモータ側接続端子とが引っ掛かるといったことが低減される。これにより、例えば、モータ側接続端子に過剰な力が掛かり変形してしまうといったことが低減される。又、例えば、ダイスが損傷するといったことが低減される。
本実施の形態におけるモータの平面図。 本実施の形態におけるモータの一部断面図。 (a)本実施の形態におけるブラシホルダの平面図。(b)同じくブラシホルダの一部底面図。(c)同じくギヤハウジングの一部上面図。 本実施の形態におけるモータの製造方法を説明するための説明図。 本実施の形態におけるモータの製造方法を説明するための説明図。 本実施の形態におけるモータの製造方法を説明するための説明図。 本実施の形態におけるモータの製造方法を説明するための説明図。
符号の説明
2…モータ本体、7…ブラシホルダ、8…給電用ブラシ、14…モータ側接続端子、21…ギヤハウジング、21d…回路収容部、22…減速機構の一部を構成するウォーム軸、23…減速機構の一部を構成するウォームホイール、25…制御回路部材、42a…回路側接続端子、51…ダイス、52…パンチ。

Claims (3)

  1. 給電用ブラシを保持するブラシホルダを備えたモータ本体と、
    前記モータ本体と一体に組み付けられ、前記モータ本体で生じる回転を減速出力する減速機構を収容するギヤハウジングと、
    前記ギヤハウジングに設けた回路収容部内に挿入され、前記モータ本体の回転を制御する制御回路部材とを備え、
    前記ブラシホルダに設けられるモータ側接続端子と、前記制御回路部材に設けられる回路側接続端子とを互いに接続し、前記給電用ブラシと前記制御回路部材との電気的接続を図るようにしたモータの製造方法であって、
    前記ギヤハウジングに前記ブラシホルダを、前記モータ側接続端子の延びる方向に沿って組み付けるブラシホルダ組み付け工程と、
    前記ブラシホルダ組み付け工程の後、前記ブラシホルダの組み付け方向に対して前記モータ側接続端子を折り曲げる折り曲げ工程と、
    前記折り曲げ工程の後、前記制御回路部材を前記回路収容部内に挿入して折り曲げられた前記モータ側接続端子に前記回路側接続端子を圧接させる制御回路部材組み付け工程と
    を備えたことを特徴とするモータの製造方法。
  2. 請求項1に記載のモータの製造方法において、
    前記折り曲げ工程では、前記モータ側接続端子を前記ブラシホルダの組み付け方向に対して傾斜するように折り曲げ、
    前記制御回路部材組み付け工程では、前記モータ側接続端子が弾性変形するように該モータ側接続端子に前記回路側接続端子を圧接させることを特徴とするモータの製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のモータの製造方法において、
    前記折り曲げ工程では、ダイスを前記ブラシホルダと当接するように配置した状態でパンチによって前記モータ側接続端子を折り曲げることを特徴とするモータの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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