JP2006278381A - 検査装置および位置ずれ量取得方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッド上の複数の針痕のうち最新の針痕の位置を取得して、パッドに対するプローブの接触位置のずれ量を取得する。
【解決手段】プローバでは、既存の針痕が形成されたパッドにプローブが接触した後に、基板を撮像してパッドを含む領域を示す接触後画像が取得される。画像記憶部44には、プローブのパッドへの接触前のパッドを含む領域を示す接触前画像が予め記憶されており、最新針痕位置取得部42では接触前画像と接触後画像とを比較することにより、パッド上の複数の針痕にそれぞれ対応する接触後画像中の複数の針痕領域のうち、プローブのパッドへの接触による最新の針痕領域の位置が取得される。これにより、プローバでは、パッド上の複数の針痕のうち最新の針痕の位置が取得され、位置ずれ量取得部43にてパッドに対するプローブの接触位置のずれ量が取得される。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板上に形成された被検査体の電気的な検査を行う検査装置、および、検査装置において基板上に形成された電極に接触するプローブの接触位置のずれ量を求める技術に関する。
従来より、半導体の基板上に形成された配線パターンに含まれるパッドにプローブを接触させて、配線パターンの電気的な特性を検査すること(プローバによるプロービング)が行われている。プロービングの際には、パッド上におけるプローブの接触位置を補正すること(PTPA(Probe-To-Pad Alignment)やAPTPA(Automatic Probe-To-Pad Alignmentとも呼ばれる。)が行われる。
例えば、特許文献1では、いわゆるダミー基板上のパッドにプローブを接触させた後にパッドを含む領域の画像を取得してパッド上におけるプローブの接触痕(すなわち、針痕)を検出し、針痕の検出結果に基づいて検査対象の基板のパッドに対するプローブの接触位置を補正する技術が開示されている。また、特許文献2では、プロービング時のプローブの先端と同じ高さにて収束点を形成するスポット光を基板のパッド上に照射しつつパッドを含む領域の画像を取得し、パッド上におけるスポット光の照射位置を検出することにより、パッドに対するプローブの接触位置を調整する技術が提案されている。
一方、プロービング後の基板において、パッドを含む領域の多階調の画像を取得することにより、パッド上における針痕の検査(PMI(Probe Mark Inspection)とも呼ばれる。)も行われており、これにより、プロービングが適切に行われたか否かが管理される。
なお、特許文献3では、プロービング後の基板において、パッドを含む領域の画像を取得してパッド上における針痕の長さを測定することにより、次の検査対象のパッドに対するプローブの接触の際におけるオーバードライブ量を調整する技術が開示されている。
特開平6−318622号公報 特開2004−79733号公報 特開平7−29946号公報
ところで、パッドに対するプローブの接触位置の補正を行うために特許文献1および2の手法を採用した場合、ダミー基板のパッド上の針痕を検出したり、パッド上におけるスポット光の照射位置を検出しなければならず、プロービングに係る処理に時間を要してしまう。
また、同一パッドに対して複数回プロービングが行われる場合もあり、このような場合はパッド上に複数の針痕が存在することとなり、単にパッドを含む画像を取得するだけではプローブの接触位置のずれ量を取得することができない。特に、(意図的であるか否かを問わず)最新の針痕が他の針痕と重なっている場合には、ずれ量を取得することは極めて困難となる。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、パッド上に複数の針痕が存在する場合であってもパッドに対するプローブの接触位置のずれ量を適切に取得することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、基板上に形成された被検査体の電気的な検査を行う検査装置であって、基板上に形成された電極に接触するプローブと、少なくとも1つの針痕が形成された前記電極に前記プローブが接触した後に、前記基板を撮像して前記電極を含む領域を示す第1画像を取得する撮像部と、前記プローブの前記電極への接触前の前記電極を含む領域を示す第2画像を記憶する画像記憶部と、前記第1画像と前記第2画像とを比較することにより、前記電極上の複数の針痕にそれぞれ対応する前記第1画像中の複数の針痕領域のうち前記プローブの前記電極への接触による最新の針痕領域の位置を取得する最新針痕位置取得部と、前記最新の針痕領域の位置に基づいて、前記電極に対する前記プローブの接触位置のずれ量を求める位置ずれ量取得部とを備える。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の検査装置であって、前記位置ずれ量取得部にて求められた前記接触位置のずれ量が、前記プローブまたは他の検査装置におけるプローブによる前記基板の前記電極への次のコンタクトの際における補正量として利用される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の検査装置であって、前記最新針痕位置取得部が、前記第1画像と前記第2画像とを比較することにより、前記複数の針痕領域が占める針痕存在領域のうち前記プローブの前記電極への接触により増加した増加領域を取得する増加領域取得部と、前記増加領域の面積が所定値を下回る場合に、前記針痕存在領域から前記増加領域を除いた領域において補完領域を前記増加領域に結合して前記最新の針痕領域を取得する増加領域補完部とを備える。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の検査装置であって、前記増加領域補完部が、前記第1画像の前記複数の針痕領域の外接矩形である全針痕包含領域内において、前記全針痕包含領域の中心点を中心として、前記少なくとも1つの針痕に対応する前記第2画像中の少なくとも1つの針痕領域の外接矩形に対して点対称となる対称矩形を設定し、前記対称矩形内に前記補完領域が配置される。
請求項5に記載の発明は、請求項3または4に記載の検査装置であって、前記補完領域の大きさが、1つの針痕領域の面積として予め設定された値と前記増加領域の面積との差に基づいて決定される。
請求項6に記載の発明は、請求項3ないし5のいずれかに記載の検査装置であって、前記第2画像が2値の画像であり、前記増加領域取得部において、前記第1画像が前記第2画像によりマスクされた上で2値化が行われることにより、前記増加領域が取得される。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の検査装置であって、前記第2画像が前記プローブの前記電極への接触直前に前記撮像部により取得された画像である。
請求項8に記載の発明は、基板上に形成された被検査体の電気的な検査を行う検査装置において、前記基板上に形成された電極に接触するプローブの接触位置のずれ量を求める位置ずれ量取得方法であって、少なくとも1つの針痕が形成された電極へのプローブの接触後に、基板を撮像して前記電極を含む領域を示す第1画像を取得する工程と、前記第1画像と前記プローブの前記電極への接触前の前記電極を含む領域を示す第2画像とを比較することにより、前記電極上の複数の針痕にそれぞれ対応する前記第1画像中の複数の針痕領域のうち前記プローブの前記電極への接触による最新の針痕領域の位置を取得する工程と、前記最新の針痕領域の位置に基づいて、前記電極に対する前記プローブの接触位置のずれ量を求める工程とを備える。
請求項1ないし8の発明では、電極上の複数の針痕のうち最新の針痕の位置を取得することにより、電極に対するプローブの接触位置のずれ量を適切に取得することができる。
また、請求項3の発明では、最新の針痕領域が他の針痕領域と重なっている場合に最新の針痕領域の位置を容易に取得することができ、請求項5の発明では、最新の針痕領域の位置を精度よく取得することができる。
また、請求項6の発明では、画像記憶部の記憶容量を削減することができる。
図1は本発明の一の実施の形態に係るプローバ1の構成を示す図である。プローバ1は、半導体の基板9上に形成された配線パターンに含まれるパッド(例えば、アルミニウムの蒸着により形成されたパッド)にプローブを接触させて配線パターンの電気的な検査(プロービング)を行い、検査の終了後において針痕検査であるPMIを行いつつ、後続の工程を経た後の同じ基板9に対する次の電気的な検査でのパッドに対するプローブの接触位置の補正量(補正に必要な値の集合)を取得するものである。
プローバ1は、他のプローバ(同じプローバ1であってもよい。以下同様。)によりパッド上に針痕が形成された基板9を保持するステージ2、基板9を撮像して基板9の多階調の画像を取得する撮像部3、撮像部3に対してステージ2を相対的に移動するステージ駆動部21、撮像部3から画像データが入力される電気的回路である処理部4、基板9上の複数のパッドにそれぞれ接触する複数のプローブ52(図1では1つのプローブのみに符号を付しており、実際にはプローブ52は他の構成に比較して十分に小さい。)が2次元に配列されたプローブカード51、および、各種演算処理を行うCPUや各種情報を記憶するメモリ等により構成されたコンピュータ6を備え、コンピュータ6によりプローバ1の他の各構成が制御される。
撮像部3は、照明光を出射する照明部31(例えば、ハロゲンランプ)、基板9に照明光を導くとともに基板9からの光が入射する光学系32、および、光学系32により結像された基板9の像を電気信号に変換する撮像デバイス33(例えば、CCD素子が配列されたもの)を有し、撮像デバイス33から基板9の画像データが出力される。ステージ駆動部21はステージ2を図1中のX方向に移動するX方向移動機構22、Y方向に移動するY方向移動機構23、および、ステージ2を図1中のXY平面に垂直な回動軸を中心に回動する回動機構24を有する。
図2は処理部4の構成を示す図である。処理部4は、撮像部3から入力される画像からパッドを示すパッド領域を取得するパッド領域取得部41、プローブ52のパッドへの接触後に取得される画像中の最新の針痕を示す針痕領域の位置を取得する最新針痕位置取得部42、最新の針痕領域の位置に基づいてパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量(ずれの距離および方向を示すベクトル)を求める位置ずれ量取得部43、および、プローブ52が接触する前の各パッド(ここでは、他のプローバによる針痕は形成されているものとする。)を含む領域を示す多階調の接触前画像データ441を記憶する画像記憶部44を有する。
図3.Aはプローバ1におけるプロービングに係る処理の流れを示す図である。以下の説明では、プローブ52により形成されるパッド上の最新の針痕に対して、当該パッド上に既に形成されている針痕を既存の針痕と呼ぶ。なお、パッド上には複数の既存の針痕が形成されている場合もある。
プローバ1では、まず、他のプローバにおけるプロービングにより各パッド(一部のパッドであってもよい。)上に既存の針痕が形成された検査対象の基板9が、基板9の中心を回動機構24の回動軸上に配置しつつ所定の向き(回転角)にてステージ2上に載置される。コンピュータ6は、配線パターンの設計データ、および、プローブカード51における複数のプローブ52の位置に基づいてステージ駆動部21を制御し、基板9が所定の位置に移動する。これにより、複数のプローブ52のそれぞれが基板9上の所定のパッドに対向する状態となる。そして、図示省略の進退機構により一定のオーバードライブ量にて複数のプローブ52がそれぞれ対向する複数のパッドに接触し、基板9上の配線パターンの電気的な検査が行われる(ステップS11)。このとき、パッドに押し当てたプローブ52の先端によりパッドの表面が僅かに削られることによりプローブ52とパッドとの間の導通が確保される。電気的な検査が終了すると、プローブ52がパッドから離間し、パッド上にはプローブ52による接触痕(すなわち、最新の針痕)が残る。
続いて、ステージ駆動部21により撮像部3の基板9上における撮像位置が、検査が行われた直後のパッド近傍へと相対的に移動し、基板9上のパッドを含む領域を示す多階調の画像(以下、「接触後画像」という。)が取得される(ステップS12)。本実施の形態では、接触後画像においてパッドの領域に含まれる画素の値は、パッドの領域外の画素の値よりも高くなっている(すなわち、パッドの領域は外側の領域よりも明るい。)。
プローバ1では、例えば、プローブカード51においてプローブ52が所定の矩形領域内に2次元配列されており、プローブ52の配列においておよそ中央に位置するプローブ52、および、矩形領域の四隅に位置する複数のプローブ52のそれぞれが接触したパッドが、最新の針痕の位置の取得対象であるパッド(以下、「対象パッド」という。)とされ、これらのパッドが順次撮像されて複数の接触後画像が取得される。もちろん、プローブ52が接触した全てのパッドが対象パッドとされてもよい。対象パッドは、後述のようにプローブ52の接触位置のずれ量を求める際の基準とされる。
各接触後画像は基板9上のダイ(チップとなる領域)を識別するID番号、および、ダイ中におけるパッドを識別するID番号(以下、単に「ID番号」と総称する。)が関連付けられて処理部4に出力される。また、接触後画像はコンピュータ6にも出力され、コンピュータ6の記憶部にて参照可能に記憶されてプローブ52のパッドへの接触に係るPMIに利用される。
接触後画像が取得されると、最新針痕位置取得部42では、パッド上の複数の針痕(すなわち、既存の針痕および最新の針痕)にそれぞれ対応する接触後画像中の複数の針痕領域のうちプローブ52のパッドへの接触による最新の針痕領域の位置(および、パッド領域の中心の位置)が取得される(ステップS13)。なお、最新の針痕領域の位置を取得する処理の詳細については後述する。
続いて、位置ずれ量取得部43では、複数の対象パッドにおいてそれぞれ取得された複数の最新の針痕領域の位置に基づいてパッドに対するプローブ52の接触位置の補正量が求められる。
ここで、複数の最新の針痕領域の位置から基板9上のパッドに対するプローブ52の接触位置の補正量を求める手法の一例について説明する。本実施の形態では、X方向およびY方向に沿う2つの軸にて規定される二次元座標において、基板9を検査時の位置からX方向およびY方向のそれぞれにある距離だけずらしたと仮定し、この場合における各対象パッドの中央の位置と、実際の最新の針痕の位置との間の距離の二乗和(以下、「誤差」という。)を求める。そして、この誤差が最小となるX方向およびY方向の距離の組合せが接触位置の補正距離(補正量に含まれる値の一部)として求められる。具体的には、検査時の基板9の配置状態での各対象パッドiにおけるパッド領域の中心位置の座標を(ui,vi)とし、検査時の基板9の配置状態での各対象パッドiにおいて求められた最新の針痕領域の位置の座標を(xi,yi)とし、基板9の位置をずらす際のX方向およびY方向の移動距離をそれぞれx,yとすると、誤差Ltは数1にて求められる。なお、数1において対象パッドの個数はN個とされ、距離x,yは変数とされる。
Figure 2006278381
そして、xおよびyのそれぞれについて数1を偏微分して誤差Ltが極小となるx,yの値をそれぞれ補正距離dx,dyとして求めることにより、誤差Ltを最小とする補正距離dx,dyの組合せが数2に示すように求められる。
Figure 2006278381
X方向およびY方向のそれぞれに関して注目した場合に、数2では、検査時の基板9の配置状態での複数の対象パッドにおける最新の針痕領域の位置とパッド領域の中心の位置との間の距離(すなわち、接触位置のずれ量(ベクトル))の平均値として基板9の位置の補正距離dx,dyが求められる。換言すれば、各対象パッドにおいて最新の針痕領域の位置に基づいてパッドの中心に対するプローブ52の接触位置のずれ量が求められ、これらのずれ量の平均がX方向およびY方向に関する基板9の補正距離とされる(ステップS14)。
また、プローブ52を各パッドの中央にさらに近接して接触させるために、基板9の回動角の補正角が補正量の一部としてさらに求められてもよい。例えば、基板9の位置が上記検査時の位置から補正距離dx,dyだけ補正された上で、検査時の向き(回転角)から回動機構24により基板9が角度θだけ回動して配置されていたと仮定し、この場合における各対象パッドの中央の位置と、実際の最新の針痕の位置との間の距離の二乗和である誤差を示す式を求め、角度θが微小であることを考慮しつつ、この式の両辺をθにて微分することにより、誤差が極小となるθの値が角度dθとして数3のように求められる。
Figure 2006278381
このようにして求められた位置の補正距離dx,dyおよび回動角の補正角dθは、コンピュータ6に出力されて補正量として記憶部にて記憶される。また、基板9はステージ2から取り出されて、プローバ1と同様のステージ駆動部を有するプローバにおいて他の電気的な検査が行われる。その際、X方向移動機構およびY方向移動機構により、基板9が前回の検査時の位置から補正距離dx,dyだけずらして配置されることにより、各パッドにおいて対応するプローブの接触位置がパッドの中央近傍となる。また、基板9の向きが回動機構により補正角dθだけ変更されることにより、各プローブのパッド上における接触位置がさらに補正される。そして、実際にプローブがパッドに接触して次の電気的な検査が適切に行われる。もちろん、次の電気的な検査はプローバ1にて行われてもよく、この場合、プローブ52のパッド上における接触位置が補正される。すなわち、位置ずれ量取得部43にて求められたパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量は、各プローブ52または他のプローバにおけるプローブによる基板9上の対応する電極への次のコンタクトの際における補正量として利用される。なお、複数のプローブをX方向およびY方向に移動する機構を設け、固定した基板9に対して複数のプローブの位置を移動する場合には、複数のプローブの所定の初期位置からの補正距離は、X方向およびY方向にそれぞれ(−dx),(−dy)とされる。
次に、最新の針痕領域の位置を取得する処理について説明する。図3.Bは最新の針痕領域の位置を取得する処理の流れを示す図であり、図3.A中のステップS13にて行われる処理を示している。以下の説明では、主に1つの接触後画像(複数のパッドが1つの接触後画像に含まれる場合もある。)に注目して説明を行うが、他の接触後画像についても同様の処理が順次行われる。
撮像部3にて接触後画像が取得されると(図3.A:ステップS12)、パッド領域取得部41では、所定の閾値と接触後画像の各画素の値とが比較されて接触後画像が2値化される。2値化処理では、例えば、値が閾値以上の画素には白い画素を示す値「1」が付与され、閾値未満の画素には黒い画素を示す値「0」が付与される。2値化後の接触後画像において、ラベリング処理により互いに連結する値1の画素の集合が特定され、この画素の集合に囲まれる値0の内部の画素も値1に変換される。そして、変換後の接触後画像における値1の画素の各集合がパッド領域として取得される(ステップS21)。このとき、パッド領域の中心の位置も取得される。
図4は、接触後画像から取得されたパッド領域71を示す図である。図4では、平行斜線を付すことにより黒い画素を示しており、4個のパッド領域71が図示されている。なお、図4では接触後画像をパッド閾値で2値化した際のパッド領域71内の黒い領域も示しているが、前述のように、実際にはこれらの黒い領域もパッド領域71として扱われる。以下、ある1つの対象パッドに対応するパッド領域にのみ注目して説明を行うが、複数の対象パッドが1つの接触後画像に含まれる場合には、他の対象パッドに対応するパッド領域についても同様の処理が行われる。
パッド領域71が取得されると、最新針痕位置取得部42の針痕存在領域取得部421(図2参照)では多階調の接触後画像からパッド領域71の部分が接触後パッド画像として抽出される。そして、接触後パッド画像に含まれる各画素の値と所定の閾値とが比較され、値が閾値以上の画素には白い画素を示す値「1」が付与され、閾値未満の画素には黒い画素を示す値「0」が付与される。これにより、接触後パッド画像が2値化され、図5.Aに示す2値画像が生成される。なお、図5.A(並びに、後述の図5.B、図6.Aおよび図6.B)では平行斜線を付すことにより黒い画素を示している。
続いて、図5.Aの画像において値1と値0とが交換されて図5.Bに示す2値画像が生成され、ラベリング処理により互いに連結する値1の画素(図5.Bにおいて白い画素)の集合がクラスタ721,722として特定され、これらのクラスタ721,722が、接触後パッド画像における複数の針痕領域が占める針痕存在領域として取得される(ステップS22)。このとき、各クラスタに対して収縮処理を施した後に膨張処理を施すことにより、図5.B中の不要なノイズ成分が除去される。なお、以下の説明において、針痕存在領域を示す画像を針痕存在領域画像と呼ぶ。
針痕存在領域が取得されると、パッド領域取得部41では注目している対象パッドのID番号に基づいて画像記憶部44にて記憶された複数の接触前画像データ441から1つの接触前画像データ441が読み出される。接触前画像は、前述のようにプローブ52が接触する前のパッド(ただし、他のプローバによる既存の針痕は形成されている。)を含む領域を示す画像であり、例えば他のプローバにより既存の針痕が形成された後に、さらに他の装置にてPMIを行うことより取得されて他のコンピュータに記憶される。そして、所定の通信網または記憶媒体を介してコンピュータ6に入力され、コンピュータ6から画像記憶部44に記憶される。パッド領域取得部41では、接触後パッド画像の場合と同様に、接触前画像からパッド領域が取得され、接触前画像において注目している対象パッドに対応するパッド領域の部分が接触前パッド画像として抽出される。なお、画像記憶部44には、接触前パッド画像が記憶されていてもよく、この場合、上記の接触前画像からパッド領域の部分を抽出する処理は行われない。
続いて、増加領域取得部422では、接触後パッド画像の各画素の値と接触前パッド画像の対応する画素の値との差分が求められ、この値の絶対値を各画素の値とする差分画像が生成される。そして、差分画像が所定の閾値にて2値化され、図6.Aに示す2値画像が生成される。図6.Aに示す2値画像では、比較的大きなクラスタ731に加えて針痕領域のエッジ近傍やパッド領域のエッジ近傍にて微小なクラスタ731aが存在するが、増加領域取得部422では各クラスタに対して収縮処理を施した後に膨張処理を施すことにより、図6.Bに示すようにクラスタ731のみを示す2値画像が取得され、クラスタ731は針痕存在領域のうちプローブ52の対象パッドへの接触により増加した増加領域の候補とされる(ステップS23)。なお、以下の説明において、増加領域の候補を示す画像を増加領域候補画像と呼ぶ。
ここで、図5.Bに示す針痕存在領域画像が取得された対象パッドでは、複数の針痕がそれぞれ離れた位置に形成されているが、対象パッドによっては複数の針痕の一部が互いに重なって形成される場合がある。以下の説明において、針痕が重なっている場合であっても「針痕領域」はプローブの接触により生じた個々の針痕の領域を指すものとし、「針痕存在領域」は重なりを無視した上での全ての針痕が占める領域を指すものとする。
図7.Aは、別の対象パッドを示す接触後パッド画像から導かれる針痕存在領域画像を示す図であり、図7.Bは、この対象パッドにおける増加領域候補画像を示す図である。図7.A中の符号72を付す領域(実線にて囲む領域)は針痕存在領域を示し、図7.B中の符号73を付す領域は増加領域の候補を示している。図7.A中の針痕存在領域72は値1の白い画素の集合とされ、他の領域は値0の黒い画素とされ、図7.B中の増加領域の候補73も値1の白い画素の集合とされ、他の領域は値0の黒い画素とされる。
実際には、図7.Aに示す針痕存在領域画像では、それぞれが楕円形の領域である3個の針痕領域791が並んでおり、中央の針痕領域791が両側に位置する2つの針痕領域791のそれぞれに部分的に重なっている。したがって、図7.A中の針痕存在領域72は、3個の針痕領域791の一連の外縁により囲まれる領域とされ、図7.B中の増加領域の候補73は楕円形の一部が欠けた形状となる。以下、図7.Aの針痕存在領域画像および図7.Bの増加領域候補画像が取得された対象パッドに注目して説明する。
増加領域取得部422では、図7.Aに示す針痕存在領域画像において、複数の針痕領域791の外接矩形である全針痕包含領域が符号81を付す破線にて示すように設定される。また、針痕存在領域画像を取得する場合と同様にして、既存の針痕に対応する接触前パッド画像中の既存の針痕領域が占める領域が取得される。そして、この領域の外接矩形(すなわち、接触前パッド画像中の全ての既存の針痕領域の外接矩形であり、以下、「元矩形」という。)が求められ、図7.Aの針痕存在領域画像中に符号82を付す二点鎖線にて示すようにして設定される。さらに、全針痕包含領域81内では、全針痕包含領域81の中心点を中心として元矩形82に対して点対称となる対称矩形が符号83を付す細線の実線にて示すようにして設定される(ステップS24)。そして、パッド領域71において対称矩形83内の画素に値「1」が付与され、他の領域の画素に値「0」が付与されることにより、対称矩形83を示す2値画像が生成される。
図8は、全針痕包含領域81内に対称矩形83が設定される様子を説明するための図である。全針痕包含領域81内において、元矩形82の境界(エッジ)と全針痕包含領域81の境界(エッジ)との間の距離が、図8に示すように元矩形82の上側においてaであり、右側にbであり、下側にcであり、左側にdである場合には、元矩形82と同じ大きさの対称矩形83は、その境界と全針痕包含領域81の境界との間の距離が対称矩形83の上側においてcとなり、右側にdとなり、下側にaとなり、左側にbとなるように設定される。ここで、通常、距離a,cの一方は0となり、距離b,dの一方も0となるが、万一、既存の針痕領域が増加領域の候補に囲まれる場合等には、距離a,cの双方が0でない、または、距離b,dの双方が0でない場合が想定されるため、図8では、元矩形82および対称矩形83が全針痕包含領域81の境界から離れた位置に配置されている。
対称矩形83を示す2値画像が生成されると、この画像の各画素の値と図7.Aの針痕存在領域画像の対応する画素の値との論理積が求められ、この値が対応する画素に付与されることにより、最新の針痕領域の候補である領域(以下、「最新針痕候補領域」という。)を示す2値画像が生成される。図7.Aの例の場合、最新針痕候補領域は、図9中に示す全針痕包含領域81においてクロスハッチングを付す領域(符号74を付す領域)であり、この領域のみに白い画素を示す値「1」が付与され、他の領域には黒い画素を示す値「0」が付与された画像が生成される。このように、最新の針痕領域の候補として考えられる最大の領域が既存の針痕領域の全体と同じ形状であることを前提として、最新針痕位置取得部42では、針痕存在領域72のうち対称矩形83に含まれる部分のみが最新針痕候補領域74として取り扱われる。
増加領域取得部422では、さらに、最新針痕候補領域74を示す2値画像の各画素の値と図7.Bの増加領域候補画像の対応する画素の値との論理積が求められ、この値が対応する画素に付与されることにより、真の増加領域を示す2値画像が生成される(ステップS25)。ここでは、真の増加領域は、図9中に示す全針痕包含領域81において符号75を付す太線の実線と太線の破線にて囲まれた領域であり、この領域のみに白い画素を示す値「1」が付与され、他の領域には黒い画素を示す値「0」が付与された画像が生成される。
このように、対称矩形83内に含まれる増加領域の候補73のみを真の増加領域75(すなわち、プローブ52の接触により増加した針痕領域)とすることにより、接触前画像が取得された後に注目対象パッド上に異物が付着する等して、図7.Bに示す増加領域の候補73を示す2値画像において擬似の増加領域の候補が取得された場合であっても、対称矩形83外に存在する擬似の増加領域の候補は除外されることにより、真の増加領域を精度よく取得することが実現される。なお、処理を簡素化する場合には増加領域の候補がそのまま真の増加領域として扱われてもよい。
真の増加領域75が取得されると、増加領域補完部423では最新針痕候補領域74のうち(真の)増加領域75と連続しない領域(以下、「不連続領域」という。)が存在するか否かが判定される(ステップS26)。図7.Aおよび図7.Bに示す例では、不連続領域は存在しないと判定される。なお、不連続領域が存在する場合については後述する。
続いて、増加領域補完部423では、図9中の最新針痕候補領域74から増加領域75が除外された領域76(以下、「補完用参照領域」と呼ぶ。)が、図10に実線にて示すように取得され、この補完用参照領域76を示す2値画像が生成される。そして、補完用参照領域76を示す2値画像において補完用参照領域76の外接矩形84が求められ、この外接矩形84の境界上において増加領域75の重心に近い点(図10の外接矩形84では頂点であり、以下、「基準点」という。)P1を固定して、補完用参照領域76を行方向および列方向に所定の倍率で縮小する処理が施され、縮小後の補完用参照領域(図10中に符号77を付す破線にて囲む領域)を示す2値画像が取得される。
ここで、補完用参照領域76の縮小倍率を決定する際には、まず、1つの針痕領域の面積として予め設定された値Smと増加領域75の面積Saとの差Sb(Sb=Sm−Sa)が求められる。値Smは、他の基板上の複数のパッド(ただし、針痕は形成されていない。)のそれぞれに対してプローブ52を接触させて針痕を形成し、これらの針痕領域の面積の平均値を求める等して予め準備される。続いて、補完用参照領域76の外接矩形84のサイズが求められる。例えば、外接矩形84のサイズが行方向にα、列方向にβとして求められると、この外接矩形84の縮小後のサイズが行方向に(sqrt(Sb・α/β))、列方向に(sqrt(Sb・β/α))として求められ(ただし、sqrt(A)はAの平方根を表す。)、これにより、補完用参照領域76の行方向および列方向の縮小倍率が決定される。
なお、差Sbが0以下となる場合(すなわち、増加領域75の面積Saが予め設定された値Sm以上である場合)には、最新の針痕領域が他の針痕領域と重ならない状態であるといえるため、補完用参照領域の設定および次の補完処理は省略され、ステップS25にて求められる真の増加領域がそのまま最新の針痕領域とされる(後述の図16の説明を参照)。
次に、増加領域75を示す2値画像の各画素の値と縮小後の補完用参照領域77を示す2値画像の対応する画素の値との論理和が求められることにより、図11に示すように最新の針痕領域78を示す補完済画像が取得される(ステップS27)。このように、増加領域の面積が通常の1つの針痕領域の面積である所定値を下回る場合に、縮小後の補完用参照領域77のうち増加領域75に重ならない部分(図10中の平行斜線を付す領域であり、以下、「補完領域」という。)が増加領域75に結合されることにより、最新の針痕領域78が取得される。このとき、補完領域は針痕存在領域72から増加領域75を除外した領域において対称矩形83内に配置されることとなる。
最新針痕位置取得部42では、補完済画像において最新の針痕領域78の重心が求められることにより、最新の針痕領域の位置が取得される(ステップS28)。なお、補完済画像における最新の針痕領域78の形状は、真の最新の針痕領域の形状とは大きく異なるが、プローバ1では最新の針痕領域の「位置」を求めることが目的とされるため、このような針痕形状の相違は問題とはならない。以上のようにして、複数の対象パッドのそれぞれにおいて、接触後パッド画像中の複数の針痕領域のうちプローブ52のパッドへの接触による最新の針痕領域の位置が取得され、位置ずれ量取得部43にてパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量が求められる(図3.A:ステップS14)。なお、最新の針痕領域の位置は当該領域を代表する重心以外の点の位置とされてもよい。
図12は、他の対象パッドの接触後パッド画像から導かれる針痕存在領域画像を示す図であり、図12中において実線にて囲む領域が針痕存在領域72とされ、針痕存在領域72のうち太線の実線および破線にて囲む部分が増加領域の候補73とされる。
図12に示す針痕存在領域72および増加領域の候補73が取得された場合には(ステップS22,S23)、全針痕包含領域81は図12中に破線にて示すように、針痕存在領域72の外接矩形として設定され、対称矩形83(および、元矩形)は図12中に実線にて示すように全針痕包含領域81と同一の矩形とされる(ステップS24)。続いて、対称矩形83に含まれる針痕存在領域72(すなわち、針痕存在領域72の全体)が最新針痕候補領域とされ、最新針痕候補領域のうち増加領域の候補73と重なる部分(すなわち、増加領域の候補73の全体)が(真の)増加領域とされる(ステップS25)。
図12の例の場合においても不連続領域は存在しないと判定され(ステップS26)、最新針痕候補領域から増加領域を除外した補完用参照領域(図12中にて平行斜線を付す領域であり、ここでは、2つの補完用参照領域)が取得される。続いて、各補完用参照領域が上記の例と同様にして縮小され(ただし、縮小倍率を決定する際における予め設定された値Smと増加領域の面積Saとの差Sbは、各補完用参照領域の面積に応じて比例配分される。)、縮小後の補完用参照領域を増加領域に重ねることにより、図13に示すように増加領域に縮小後の補完用参照領域の一部(すなわち、補完領域であり、図13中において平行斜線を付す領域)が結合された最新の針痕領域78が取得される(ステップS27)。そして、最新の針痕領域78の重心がその位置として取得され(ステップS28)、パッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量が求められる(図3.A:ステップS14)。
図14は、さらに他の対象パッドの接触後パッド画像から導かれる針痕存在領域画像を示す図であり、図14中において実線にて囲む2つの領域が針痕存在領域72(ただし、1つの針痕存在領域に符号72aを付している。)とされ、針痕存在領域72のうち太線の実線および破線にて囲む部分が増加領域の候補73とされる。
この場合、全針痕包含領域81は図14中に破線にて示すように、2つの針痕存在領域72の外接矩形として設定され、対称矩形83(および、元矩形)は図14中に実線にて示すように全針痕包含領域81と同一の矩形とされる(ステップS24)。続いて、対称矩形83に含まれる針痕存在領域72(すなわち、針痕存在領域72の全体)が最新針痕候補領域とされ、最新針痕候補領域のうち増加領域の候補73と重なる部分(すなわち、増加領域の候補73の全体)が(真の)増加領域とされる(ステップS25)。
増加領域が取得されると、増加領域補完部423では最新針痕候補領域のうち図14中の針痕存在領域72aに相当する部分が、増加領域と連続しない不連続領域であると判定される(ステップS26)。ここで、プローブ52のパッドへの1回の接触では、通常、連続する1つの針痕領域のみが形成されると考えられるため、不連続領域は最新針痕候補領域から除外される(ステップS29)。続いて、不連続領域が除外された最新針痕候補領域から増加領域をさらに除外して補完用参照領域(図14中にて平行斜線を付す領域)が取得され、補完用参照領域の縮小および増加領域への結合により図15に示すように最新の針痕領域78が取得される(ステップS27)。そして、最新の針痕領域78の重心がその位置として取得される(ステップS28)。
図16は、さらに他の対象パッドの接触後パッド画像から導かれる針痕存在領域画像を示す図であり、図16中において実線にて囲む2つの領域が針痕存在領域72(ただし、1つの針痕存在領域に符号72bを付している。)とされ、針痕存在領域72のうち太線にて囲む部分が増加領域の候補73とされる。
図16に示す針痕存在領域72の場合、全針痕包含領域81は図16中に破線にて示すように、2つの針痕存在領域72の外接矩形として設定され、接触前パッド画像中の既存の針痕領域の外接矩形である元矩形82が図16中に二点鎖線にて示すように設定される。続いて、全針痕包含領域81の中心点を中心として元矩形82に対して点対称となる対称矩形83が図16中に実線にて示すように設定される(ステップS24)。対称矩形83に含まれる針痕存在領域72は最新針痕候補領域とされ、最新針痕候補領域のうち増加領域の候補73と重なる部分(すなわち、増加領域の候補73の全体)が(真の)増加領域とされる(ステップS25)。
増加領域が取得されると、最新針痕候補領域のうち図16中の針痕存在領域72bに属する部分(図16中にて平行斜線を付す領域)が、増加領域と連続しない不連続領域であると判定され(ステップS26)、この部分が最新針痕候補領域から除外される(ステップS29)。これにより、最新針痕候補領域と増加領域とが一致し、最新針痕候補領域から増加領域をさらに除外した補完用参照領域が存在せず、また、増加領域の面積が1つの針痕領域の面積として予め設定された値以上となるため、増加領域がそのまま最新の針痕領域として取得され(ステップS27)、最新の針痕領域の位置が取得される(ステップS28)。なお、図5.Bの針痕存在領域画像および図6.Bの増加領域候補画像が取得される対象パッドにおいても、上記の場合と同様に、増加領域の面積が1つの針痕領域の面積として予め設定された値以上となるとともに補完用参照領域が存在しないため、増加領域がそのまま最新の針痕領域として取得されることとなる。
図17は、さらに他の対象パッドの接触後パッド画像から導かれる針痕存在領域画像を示す図であり、図17中において実線にて囲む2つの領域が針痕存在領域72(ただし、1つの針痕存在領域に符号72cを付している。)とされ、針痕存在領域72のうち太線の実線および破線にて囲む部分が増加領域の候補73とされる。
この場合には、図17中に実線にて示すように対称矩形83が設定され(ステップS24)、対称矩形83に含まれる針痕存在領域72(図17中の平行斜線を付す領域)が最新針痕候補領域とされ、最新針痕候補領域のうち増加領域の候補73と重なる部分(すなわち、増加領域の候補73の全体)が(真の)増加領域とされる(ステップS25)。続いて、最新針痕候補領域のうち図17中の針痕存在領域72cに属する部分が、増加領域と連続しない不連続領域であると判定され(ステップS26)、この部分が最新針痕候補領域から除外される(ステップS29)。そして、不連続領域が除外された最新針痕候補領域から増加領域をさらに除外して補完用参照領域が取得され、図15と同様の形状の最新の針痕領域が取得された上で(ステップS27)、最新の針痕領域の位置が取得される(ステップS28)。
以上のように、プローバ1ではプローブ52がパッドに接触した後に、基板9を撮像してパッドを含む領域を示す接触後画像が取得される。そして、接触後画像から導かれるとともにパッド領域を示す接触後パッド画像と、プローブ52のパッドへの接触前のパッド領域を示す接触前パッド画像とが比較され、プローブ52のパッドへの接触による最新の針痕領域の位置が取得される。これにより、接触後画像を用いてPMIを行いつつ、パッド上の複数の針痕のうち最新の針痕の位置が取得され、パッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量を効率よく取得することができる。
また、最新の針痕領域が他の針痕領域と重なっている場合に、針痕存在領域において増加領域に連続する他の領域に補完領域を配置して増加領域に連結することにより、最新の針痕領域の位置を容易に取得することができる。さらに、補完領域の大きさが、1つの針痕領域の面積として予め設定された値と増加領域の面積との差に基づいて決定されるため、補完領域の大きさが必要以上に大きくなる、または、小さくなることを抑制して、最新の針痕領域の位置を精度良く取得することができる。
次に、プローバ1におけるプロービングに係る処理の他の例について説明を行う。他の例に係る処理では、プローバ1において(他のプローバであってもよい。)前回のプロービングが行われることにより既存の針痕が形成されて多階調の接触前画像が取得されており、処理部4では接触前画像からパッド領域の部分を抽出して接触前パッド画像を取得し、さらに所定の閾値にて2値化して取得された2値の接触前パッド画像のデータが画像記憶部44にて記憶される。なお、2値の接触前パッド画像のデータは、必要に応じて圧縮処理(例えば、ランレングス圧縮)が施されてもよく、また、多階調の接触前画像は破棄されてもよい。
図18.Aは、2値の接触前パッド画像を示す図である。接触前パッド画像を2値化する際には、値が閾値以上の画素には白い画素を示す値「1」が付与され、閾値未満の画素には黒い画素を示す値「0」が付与されており、図18.A(および、後述の図18.C)では平行斜線を付すことにより黒い画素を示している。
本処理例では、既存の針痕が形成された後(前回のプロービングが行われた後)に基板9が、ステージ2上に載置され、プローブ52がパッドに接触して電気的な検査が行われた後、接触後画像が取得される(図3.A:ステップS11,S12)。そして、上述の処理と同様にして、接触後画像からパッド領域の部分が抽出されて接触後パッド画像が取得される(図3.B:ステップS21)。
図18.Bは、多階調の接触後パッド画像を示す図である。接触後パッド画像は、例えば値0〜255にて各画素が表される256階調の画像とされ、図18.B中において符号792を付す2つの領域のそれぞれは、実際には、他の領域よりも低い値が付与された画素が多く存在するものとされる。
続いて、接触後パッド画像から針痕存在領域が取得され(ステップS22)、増加領域取得部422では多階調の接触後パッド画像と対応する2値の接触前パッド画像とが比較されることにより、増加領域の候補が取得される(ステップS23)。増加領域の候補を取得する際には、2値の接触前パッド画像の各画素の値が0(黒い画素を示す値)である場合には接触後パッド画像の対応する画素の値を問わず、その画素に値「255」が付与され、値が1(白い画素を示す値)である場合には接触後パッド画像の対応する画素の値がその画素に付与されて、多階調の合成画像が生成される。合成画像の各画素の値は所定の閾値(針痕存在領域取得部421にて用いられる閾値と同じであってもよい。)と比較され、値が閾値以上の画素には白い画素を示す値「1」が付与され、閾値未満の画素には黒い画素を示す値「0」が付与されて2値の合成画像が生成される。そして、2値の合成画像の各画素の値1と値0とが交換された後、ラベリング処理により互いに連結する値1の画素の集合が特定されてクラスタが取得され、各クラスタに対して収縮処理を施した後に膨張処理を施すことにより、領域792のエッジ近傍にて生じる微小なクラスタや不要なノイズ成分が除去される。
このように、増加領域取得部422では、接触後パッド画像が接触前パッド画像により実質的にマスクされた上で2値化が行われることにより、図18.Cに示すように増加領域の候補であるクラスタ731のみが取得される。増加領域の候補が取得されると、上記処理例と同様にして(真の)増加領域が取得され、必要に応じて増加領域に補完領域が結合されて最新の針痕領域が取得される(ステップS24〜S27)。そして、最新の針痕領域の位置が取得された後(ステップS28)、基板9上のパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量が求められる(図3.A:ステップS14)。
以上のように、プローバ1における本処理例では、画像記憶部44にて記憶される接触前パッド画像が2値の画像とされる。ここで、例えば直径が300mmの半導体基板において約75000個のパッドが形成されているものとすると、このような基板の全てのパッドに対してPMIを行って取得される多数の多階調の接触前画像(または、接触前パッド画像)を画像記憶部44にそのまま記憶させる場合には、画像記憶部44には数ギガバイトの記憶容量が必要となるとともに、画像データの管理も容易に行うことができない。特に、プローバ1とは異なる装置にて接触前画像が取得される場合には、当該装置からプローバ1に接触前画像のデータを転送する必要があるが、数ギガバイトに及ぶデータの転送は、通常、容易ではなく、この作業に長時間を要してプローバ1の稼働に支障を来す場合がある。
これに対して、本処理例では、多階調の画像に比べて格段にサイズが小さい2値の画像として接触前パッド画像を準備しておくことにより、画像記憶部44の記憶容量を削減することができるとともに、プローバ1とは異なる装置にて接触前画像が取得される場合であっても接触前画像のデータの転送を短時間にかつ容易に行うことができる。なお、接触前パッド画像を接触後パッド画像によりマスクする処理は、上記とは異なる手法が採用されてもよい。また、画像記憶部44にはパッド領域の部分を抽出する前の接触前画像の全体を2値化したものが記憶されていてもよい。
次に、プローバ1におけるプロービングに係る処理のさらに他の例について説明を行う。図19は、プローバ1におけるプロービングに係る処理の流れの一部を示す図であり、図3.AのステップS11の前に行われる処理を示している。なお、本処理例では画像記憶部44に接触前画像は準備されない。
プローバ1では、検査対象の基板9がステージ2上に載置された後、撮像部3により対象パッドを含む領域を示す接触前画像が取得され(ステップS31)、その後、基板9がステージ2に保持されたままプローブ52の下方へと移動して電気的な検査が行われる(図3.A:ステップS11)。すなわち、プローブ52が基板9上のパッドに接触する直前に、撮像部3により接触前画像が取得される。続いて、撮像部3により接触後画像が取得され(ステップS12)、上記の処理例と同様にして、最新の針痕領域の位置が取得されてパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量が求められる(ステップS13,S14)。
ここで、一般的には半導体の量産工場等では、複数のプローバが設置されて大量の基板が処理されるが、この場合に、例えば基板のロット毎に他の装置にてPMIを行って多階調の接触前画像を取得したとしても、当該ロットに属する基板9がプローバ1に搬送される動作に合わせて、このプローバ1に多階調のままで接触前画像のデータを転送するには煩雑な作業が必要となったり、管理用のネットワークを構築する必要がある。また、既存の針痕が形成されるプロービングの際に画像を取得するPMIが行われていない場合もある。これに対して、図19に示す処理例では、プローブ52のパッドへの接触直前に撮像部3により接触前画像が取得されることにより、データの転送に係る煩雑な作業等を行うことなく、パッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量を容易に取得することができ、プローバ1の設置場所に設けられている様々なシステム環境に対応することができる。
なお、接触前画像のデータは最新の針痕領域の位置が取得されるまでの間、一時的に記憶されるのみでよく、その後、接触前画像は削除されてよい。また、接触前画像の取得後、必ずしも短時間のうちにプローブ52のパッドへの接触が行われる必要はなく、接触前画像の取得後、プローブ52のパッドへの接触までの間に、基板9がステージ2上から取り出されることがないのであれば、当該接触前画像はプローブ52のパッドへの接触直前に取得されたものといえる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
上記実施の形態では、1ないし3個の既存の針痕が形成されている場合について述べたが、パッド上には4個以上の既存の針痕が形成されていてもよく、プローバ1では、少なくとも1つの既存の針痕が形成されたパッドへのプローブ52の接触による最新の針痕の位置が取得可能とされる。
上記実施の形態では、接触前パッド画像と接触後パッド画像とを比較することにより、最新の針痕領域の位置が取得されるが、処理部4ではパッド領域に対応する部分を抽出することなく、接触前画像と接触後画像とをそのまま比較することにより、針痕存在領域のうちプローブ52のパッドへの接触により増加した増加領域が取得され、最新の針痕領域の位置が取得されてもよい。
増加領域補完部423において、補完領域は針痕存在領域から増加領域を除いた領域において増加領域に結合されるのであれば、補完用参照領域を取得してこの領域を縮小する上記手法以外の他の手法が採用されてもよい。
また、パッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量は、必ずしも複数の対象パッドに対してそれぞれ取得された複数の最新の針痕領域の位置に基づいて求められる必要はなく、1つの対象パッドに対して取得された最新の針痕領域の位置に基づいてより簡単に求められてもよい。
処理部4においてパッドに対するプローブ52の接触位置のずれ量の取得を高速に行う必要がない場合には、コンピュータ6により図2に示す処理部4(ただし、画像記憶部44を除く。)の全部または一部と同様の機能がソフトウェア的に実現されてもよく、また、画像記憶部44の機能がコンピュータ6の固定ディスク等の記憶装置により実現されてもよい。
プローバ1において、パッド上の複数の針痕のうち最新の針痕の位置を取得することにより、パッドに対するプローブの接触位置のずれ量を取得する機能は、基板上に形成された配線パターン等の被検査体が含む電極にプローブを接触させて電気的な検査を行う他の検査装置に設けられてもよい。基板9は必ずしも半導体基板である必要はなく、電極を含む被検査体が形成されたプリント配線基板、ガラス基板等であってもよい。
プローバの構成を示す図である。 処理部の構成を示す図である。 プローバにおけるプロービングに係る処理の流れを示す図である。 最新の針痕領域の位置を取得する処理の流れを示す図である。 パッド領域を示す図である。 2値画像を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 2値画像を示す図である。 増加領域候補画像を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 増加領域候補画像を示す図である。 全針痕包含領域内に対称矩形が設定される様子を説明するための図である。 最新針痕候補領域を示す図である。 補完用参照領域を示す図である。 補完済画像を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 最新の針痕領域を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 最新の針痕領域を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 針痕存在領域画像を示す図である。 2値の接触前パッド画像を示す図である。 多階調の接触後パッド画像を示す図である。 増加領域候補画像を示す図である。 プローバにおけるプロービングに係る処理の流れの一部を示す図である。
符号の説明
1 プローバ
3 撮像部
9 基板
42 最新針痕位置取得部
43 位置ずれ量取得部
44 画像記憶部
52 プローブ
72,72a〜72c 針痕存在領域
75 増加領域
78 最新の針痕領域
81 全針痕包含領域
82 元矩形
83 対称矩形
422 増加領域取得部
423 増加領域補完部
441 接触前画像データ
791 針痕領域
S12〜S14 ステップ

Claims (8)

  1. 基板上に形成された被検査体の電気的な検査を行う検査装置であって、
    基板上に形成された電極に接触するプローブと、
    少なくとも1つの針痕が形成された前記電極に前記プローブが接触した後に、前記基板を撮像して前記電極を含む領域を示す第1画像を取得する撮像部と、
    前記プローブの前記電極への接触前の前記電極を含む領域を示す第2画像を記憶する画像記憶部と、
    前記第1画像と前記第2画像とを比較することにより、前記電極上の複数の針痕にそれぞれ対応する前記第1画像中の複数の針痕領域のうち前記プローブの前記電極への接触による最新の針痕領域の位置を取得する最新針痕位置取得部と、
    前記最新の針痕領域の位置に基づいて、前記電極に対する前記プローブの接触位置のずれ量を求める位置ずれ量取得部と、
    を備えることを特徴とする検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置であって、
    前記位置ずれ量取得部にて求められた前記接触位置のずれ量が、前記プローブまたは他の検査装置におけるプローブによる前記基板の前記電極への次のコンタクトの際における補正量として利用されることを特徴とする検査装置。
  3. 請求項1または2に記載の検査装置であって、
    前記最新針痕位置取得部が、
    前記第1画像と前記第2画像とを比較することにより、前記複数の針痕領域が占める針痕存在領域のうち前記プローブの前記電極への接触により増加した増加領域を取得する増加領域取得部と、
    前記増加領域の面積が所定値を下回る場合に、前記針痕存在領域から前記増加領域を除いた領域において補完領域を前記増加領域に結合して前記最新の針痕領域を取得する増加領域補完部と、
    を備えることを特徴とする検査装置。
  4. 請求項3に記載の検査装置であって、
    前記増加領域補完部が、前記第1画像の前記複数の針痕領域の外接矩形である全針痕包含領域内において、前記全針痕包含領域の中心点を中心として、前記少なくとも1つの針痕に対応する前記第2画像中の少なくとも1つの針痕領域の外接矩形に対して点対称となる対称矩形を設定し、前記対称矩形内に前記補完領域が配置されることを特徴とする検査装置。
  5. 請求項3または4に記載の検査装置であって、
    前記補完領域の大きさが、1つの針痕領域の面積として予め設定された値と前記増加領域の面積との差に基づいて決定されることを特徴とする検査装置。
  6. 請求項3ないし5のいずれかに記載の検査装置であって、
    前記第2画像が2値の画像であり、前記増加領域取得部において、前記第1画像が前記第2画像によりマスクされた上で2値化が行われることにより、前記増加領域が取得されることを特徴とする検査装置。
  7. 請求項1ないし5のいずれかに記載の検査装置であって、
    前記第2画像が前記プローブの前記電極への接触直前に前記撮像部により取得された画像であることを特徴とする検査装置。
  8. 基板上に形成された被検査体の電気的な検査を行う検査装置において、前記基板上に形成された電極に接触するプローブの接触位置のずれ量を求める位置ずれ量取得方法であって、
    少なくとも1つの針痕が形成された電極へのプローブの接触後に、基板を撮像して前記電極を含む領域を示す第1画像を取得する工程と、
    前記第1画像と前記プローブの前記電極への接触前の前記電極を含む領域を示す第2画像とを比較することにより、前記電極上の複数の針痕にそれぞれ対応する前記第1画像中の複数の針痕領域のうち前記プローブの前記電極への接触による最新の針痕領域の位置を取得する工程と、
    前記最新の針痕領域の位置に基づいて、前記電極に対する前記プローブの接触位置のずれ量を求める工程と、
    を備えることを特徴とする位置ずれ量取得方法。
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