JP2006278022A - 燃料電池用発電素子とその製造方法、及びそれを用いた燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 燃料や酸化剤の拡散性を低下させずに効率的に三相界面を形成した燃料電池用発電素子及びそれを用いた出力密度の高い燃料電池を提供する。
【解決手段】 正極と、負極と、固体電解質とを備え、正極及び負極は、それぞれ細孔を有する触媒層を含み、触媒層は、触媒と、細孔を有する導電性材料と、プロトン伝導性材料とを含み、正極触媒層4b及び負極触媒層4dの少なくとも一方において、前記導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部に前記プロトン伝導性材料が配置され、前記触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積は、前記触媒層の細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上である燃料電池用発電素子とし、その燃料電池用発電素子を用いて燃料電池を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池用発電素子とその製造方法、及びそれを用いた燃料電池に関する。
近年、パソコン、携帯電話などのコードレス機器の普及に伴い、その電源である二次電池はますます小型化、高容量化が要望されている。現在、エネルギー密度が高く、小型軽量化が図れる二次電池としてリチウムイオン二次電池が実用化されており、ポータブル電源として需要が増大している。しかし、使用されるコードレス機器の種類によっては、このリチウム二次電池では未だ十分な連続使用時間を保証する程度までには至っていない。
このような状況の中で、上記要望に応え得る電池として、固体高分子型燃料電池がある。この固体高分子型燃料電池は、水素などの気体やメタノール、ジメチルエーテルなどの液体を燃料として用い、空気などの酸素を含む気体を酸化剤として用い、その燃料と酸化剤とをそれぞれの電極で電気化学的に反応させることで電力を発生させる電池である。この電池の各電極は、触媒層と拡散層とから構成され、触媒層は、炭素粉末などの導電性材料と、貴金属粒子などの触媒と、プロトン伝導性樹脂などのプロトン伝導性材料から構成されている。通常、触媒は、導電性材料に担持して用いられる。
上記燃料と酸化剤との反応は、それぞれの電極の触媒層内における導電性材料とプロトン伝導性材料と触媒とが存在するいわゆる三相界面で生じる。この三相界面は、電子、プロトン、燃料又は酸化剤が移動することができる場所であり、この三相界面の面積を増加させることが燃料電池の出力を増加させるためには極めて重要である。従って、例えば、プロトン伝導性材料としてプロトン伝導性樹脂を用い、導電性材料として炭素粉末を用い、その炭素粉末に白金系触媒を担持させて用いた場合、その触媒担持炭素粉末とプロトン伝導性樹脂とを接触させて三相界面を効率的に形成することが必要となる。
通常、炭素粉末は一次粒子が凝集した二次粒子を形成しているため、一次粒子の粒子径が10nm〜40nmで、BET比表面積が200m2/g以上の炭素粉末に触媒を担持して用いると、触媒担持炭素粉末は細孔径1nm〜1μm程度の細孔を有することになる。従って、三相界面を効率的に形成するには、触媒担持炭素粉末の細孔内にも効率的にプロトン伝導性樹脂を配置することが必要になる。しかし、プロトン伝導性樹脂は、重合度が高くなるとその粒子径も大きくなり、触媒担持炭素粉末の細孔内に侵入させるのが困難となる。即ち、触媒担持炭素粉末とプロトン伝導性樹脂とを単に混合分散させたのみでは、触媒担持炭素粉末の細孔内にプロトン伝導性樹脂を侵入させるのが困難であり、三相界面を効率的に形成できないという問題があった。
この問題を解決するために、プロトン伝導性樹脂の分子量や重合度を低くして、その粒子径を小さくし、触媒担持炭素粉末の細孔内にプロトン伝導性樹脂を侵入しやすくすることが提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2002−25560号公報 特開2002−63912号公報
前述の燃料や酸化剤が反応するためには、それらが触媒層内の三相界面へ移動していくことが必要であり、そのためには燃料や酸化剤が触媒層内を拡散するための細孔が必要となる。しかし、プロトン伝導性樹脂の分子量や重合度を低くすることによりその粒子径を小さくし、触媒担持炭素粉末の細孔内にプロトン伝導性樹脂を配置すると、触媒層内の細孔が減少し、燃料や酸化剤の拡散性が大きく低下してしまう。このような触媒層の構造では、三相界面は効率的に形成され、触媒の利用率は向上するものの、触媒層全体への燃料や酸化剤の拡散性が低下し、出力が低下してしまう問題がある。
本発明は、上記問題を解決するもので、燃料や酸化剤の拡散性を低下させずに効率的に三相界面を形成した燃料電池用発電素子とその製造方法、及びそれを用いた高出力の燃料電池を提供するものである。
本発明の燃料電池用発電素子は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に配置された固体電解質とを備えた燃料電池用発電素子であって、前記正極及び前記負極は、それぞれ細孔を有する触媒層を含み、前記触媒層は、触媒と、細孔を有する導電性材料と、プロトン伝導性材料とを含み、前記正極の触媒層及び前記負極の触媒層の少なくとも一方において、前記導電性材料の、細孔径が0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部に前記プロトン伝導性材料が配置され、前記触媒層の、細孔径が0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積は、前記触媒層の、細孔径が10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上であることを特徴とする。
また、本発明の燃料電池は、上記本発明の燃料電池用発電素子を備えたことを特徴とする。
また、本発明の燃料電池用発電素子の第1の製造方法は、触媒層の製造工程として、プロトン伝導性官能基を有するモノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、前記導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する工程と、前記重合体を配置した前記導電性材料を粉砕又は造粒する工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明の燃料電池用発電素子の第2の製造方法は、触媒層の製造工程として、モノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、前記導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する工程と、前記重合体に、プロトン伝導性官能基を付与する工程と、前記重合体を配置した前記導電性材料を粉砕又は造粒する工程とを含むことを特徴とする。
本発明は、燃料や酸化剤の拡散性を低下させずに効率的に三相界面を形成した燃料電池用発電素子とその製造方法を提供できる。また、本発明の燃料電池用発電素子を用いることにより、高出力の燃料電池を提供できる。
<燃料電池用発電素子の実施の形態>
本発明の燃料電池用発電素子の一例は、酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、正極と負極との間に配置された固体電解質とを備え、正極及び負極は、それぞれ細孔を有する触媒層を備え、触媒層は、触媒と、細孔を有する導電性材料と、プロトン伝導性材料とを含んでいる。
また、正極の触媒層及び負極の触媒層の少なくとも一方において、導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部に上記プロトン伝導性材料が配置され、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積は、触媒層の細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上であり、12%以上がより好ましい。
導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部にプロトン伝導性材料を配置することにより、触媒が存在する導電性材料の細孔内に三相界面を効率的に形成でき、電子伝導性、イオン伝導性並びに燃料及び酸化剤の反応性を向上させることができる。細孔径の下限値は特に限定されないが、導電性材料が形成する最小の細孔内までプロトン伝導性材料を配置することができる。導電性材料の最小の細孔径は、例えば、触媒担持炭素粉末を用いた場合には約1nmである。
また、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、触媒層の細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とすることにより、導電性材料の細孔内にプロトン伝導性材料を配置した触媒層内における燃料及び酸化剤の拡散性を確保でき、電子伝導性、イオン伝導性並びに燃料及び酸化剤の反応性を低下させることなく、発電出力を向上できる。細孔容積の割合の上限値については、40%以下が好ましい。40%を超えると触媒層の作製が困難となるからである。
上記細孔構造は、気体燃料及び液体燃料のいずれを用いる場合でも適用可能であるが、特に液体燃料を用いる場合には、細孔径が0.3μm以上2.0μm以下の細孔の総細孔容積が、細孔径が10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して4%以上であってもよい。液体燃料は、毛細管現象により気体燃料より拡散性が高いからである。
なお、上記細孔構造の細孔分布は、水銀圧入法又はガス吸着法により測定できる。
正極と、負極と、固体電解質とは、一体化して電極・電解質一体化物を形成することができる。これにより、燃料電池用発電素子の作製が効率的に行える。
上記負極は、例えば、多孔性の炭素材料からなる拡散層と、触媒を担持した導電性材料、プロトン伝導性材料及びバインダからなる触媒層とを積層して構成される。拡散層の厚さは、50μm〜2000μm、触媒層の厚さは、5μm〜200μmとすることができる。
負極は、水素、メタノール、ジメチルエーテルなどの燃料を酸化してプロトンを生成する機能を有しており、その触媒には、例えば、白金、白金−鉄合金、白金−ニッケル合金、白金−コバルト合金、白金−錫合金、白金−ルテニウム合金及び白金−金合金から選ばれる少なくとも一つの白金系金属微粒子が用いられるが、これらに限定されるものではない。触媒は通常、導電性材料に担持して用いられる。
触媒の担体である導電性材料としては、例えば一次粒子の粒子径が10nm〜40nmで、BET比表面積が200m2/g〜2000m2/gのカーボンブラックなどの炭素粉末が用いられる。この炭素粉末に上記触媒を例えばコロイド法を用いて担持する。炭素粉末と触媒の重量比は、炭素粉末100重量部に対し、触媒を5重量部〜400重量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分な触媒活性が得られ、また触媒の粒子径が大きくなりすぎず、触媒活性が低下しないからである。
プロトン伝導性材料は、導電性材料と化学的に結合していることが好ましい。これにより、三相界面が確実に形成できるからである。
プロトン伝導性材料は、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基、フェノール基から選ばれる少なくとも一つの官能基を有する材料を用いることができる。例えば、パーフルオロスルホン酸、スルホン化ポリエーテルスルホン酸、スルホン化ポリイミド、スチレンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アリルスルホン酸、パーフルオロカルボン酸、アリルカルボン酸、メタクリル酸、ケイ皮酸、スチレンホスホン酸、2−(3−ヒドロキシプロパ−1−エン−1−イル)フェノールなどやその誘導体、そのポリマーを用いることができるが、これらに限定されるものではない。このようなプロトン伝導性材料の含有量は、触媒担持炭素粉末100重量部に対し、2重量部〜200重量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分なプロトン伝導性が得られ、また電気抵抗が大きくならず、電池性能が低下しないからである。
また、上記バインダとしては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレン−エチレン共重合体(E/TFE)、ポリビニリデンフルオライド(PVDF)及びポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)などを用いることができるが、これらに限定されるものではない。バインダの含有量は、触媒担持炭素粉末100重量部に対し、0.01重量部〜100重量部とすることが好ましい。この範囲内であれば、十分な結着性が得られ、また電気抵抗が大きくならず、電池性能が低下しないからである。
正極は、例えば、多孔性の炭素材料からなる拡散層と、触媒を担持した導電性材料、プロトン伝導性材料及びバインダからなる触媒層とを積層して構成される。正極は、酸素を還元する機能を有しており、上記負極とほぼ同様に構成することができる。
固体電解質は、電子伝導性を持たずプロトンを輸送することが可能な材料により膜状に構成される。例えば、ポリパーフルオロスルホン酸樹脂、具体的には、デュポン社製の“ナフィオン”(商品名)、旭硝子社製の“フレミオン”(商品名)、旭化成工業社製の“アシプレックス”(商品名)などにより固体電解質膜を構成することができる。その他では、スルホン化ポリエーテルスルホン酸樹脂、スルホン化ポリイミド樹脂、硫酸ドープポリベンズイミダゾールなどからも構成することができる。
<燃料電池用発電素子の製造方法の実施の形態>
次に、本発明の燃料電池用発電素子の製造方法の実施の形態について説明するが、前述の燃料電池用発電素子の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
本発明の燃料電池用発電素子の製造方法の一例は、触媒層の製造工程として、プロトン伝導性官能基を有するモノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、導電性材料の細孔内にモノマーの重合体を配置する工程と、重合体を配置した導電性材料を粉砕又は造粒する工程とを含む。
プロトン伝導性官能基を有するモノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内にプロトン伝導性材料を効率的に配置できる。また、プロトン伝導性材料を配置した導電性材料を粉砕又は造粒することにより、触媒層の細孔構造を任意に制御でき、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とすることができる。
また、本発明の燃料電池用発電素子の製造方法の他の一例は、触媒層の製造工程として、モノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する工程と、重合体に、プロトン伝導性官能基を付与する工程と、重合体を配置した導電性材料を粉砕又は造粒する工程とを含む。
モノマーを触媒及び導電性材料の存在下で重合した後に、その重合体にプロトン伝導性官能基を付与することにより、導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内にプロトン伝導性材料を効率的に配置できる。また、プロトン伝導性材料を配置した導電性材料を粉砕又は造粒することにより、触媒層の細孔構造を任意に制御でき、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とすることができる。
上記プロトン伝導性官能基は、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基及びフェノール基から選ばれる少なくとも1つ官能基を用いることができる。
通常、上記粉砕は、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を減少させる場合に行い、上記造粒は、触媒層の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を増加させる場合に行う。
また、導電性材料の細孔内にモノマーの重合体を配置する際に、重合体と導電性材料とを化学的に結合させることが好ましい。これにより、三相界面が確実に形成できるからである。具体的には、例えば、導電性材料としてカーボンブラックなどの炭素粉末を用いた場合、先ず炭素粉末の表面官能基(カルボキシル基、フェノール性ヒドロキシル基など)と化学結合することのできる官能基(ヒドロキシル基、グリシジル基、ハロゲン基、アミノ基、イミノ基、カルボキシル基など)を末端に有し、かつ不飽和結合を持つ第1のモノマーを、触媒を含む炭素粉末と化学結合させてグラフト化する。次に、第1のモノマーと、プロトン伝導性官能基を有する第2のモノマーとを重合することにより、第2のモノマーの重合体と炭素粉末とを、第1のモノマー成分を介して化学的に結合させることができる。なお、第2のモノマーは、プロトン伝導性官能基を有さなくてもよく、その場合は、後から重合体にプロトン伝導性官能基を付与すればよい。また、第2のモノマーとして、炭素粉末の表面官能基と化学結合することのできる官能基を有するモノマーを用いれば、第1のモノマーを用いなくても、第2のモノマーの重合体と炭素粉末とを化学的に結合させることができる。
また、本実施形態の製造方法では、重合体を配置した導電性材料に、プロトン伝導性材料をさらに加えて粉砕又は造粒することができる。これにより、導電性材料の細孔構造を任意に制御できるとともに、プロトン伝導性材料の含有量を任意に調整できる。
上記粉砕は、ボールミル、ジェットミル、ローラーミル、ハンマーミル、オングミルなどの粉砕機を用いて行うことができる。また、上記造粒としては、転動造粒、振動造粒、混合造粒、解砕造粒、転動流動造粒、スプレードライ法による造粒などが採用できる。
その他に、導電性材料の細孔径0.1μm以下の細孔内にプロトン伝導性材料を配置し、導電性材料の細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とする方法としては、平均重合度が500以下のプロトン伝導性樹脂と導電性材料とを溶媒に分散させた後、溶媒を除去することにより、プロトン伝導性樹脂と導電性材料とを凝集させ、その後に凝集粒子を粉砕又は造粒する方法もある。例えば、平均重合度が500以下のパーフルオロカーボンスルホン酸アイオノマーと触媒担持カーボンブラックとを低級飽和一価アルコール水溶液(溶媒)に分散し、この分散液の溶媒を除去して凝集させ、その後に粉砕することによって、触媒担持カーボンブラックの細孔径0.1μm以下の細孔内にプロトン伝導性樹脂を配置し、触媒担持カーボンブラックの細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とすることができる。
次に、前述の材料を用いて燃料電池用発電素子を作製する方法について具体的な一例を説明する。先ず、窒素雰囲気においてキシレン中に触媒を担持したカーボンブラックを分散させる。これに、カーボンブラックの表面官能基と化学結合することのできる官能基を末端に有し、かつ不飽和結合を持つ反応性モノマーとしてメタクリル酸グリシジルを加えて、カーボンブラックの表面官能基と化学結合させる。この時、不飽和結合部の重合が進まないように、重合禁止剤を共存させておく。また、触媒担持カーボンブラックと反応性モノマーとの配合割合は、触媒担持カーボンブラック100重量部に対し、反応性モノマー1重量部〜300重量部が好ましく、5重量部〜200重量部がより好ましい。1重量部未満だと、その後に導入する重合体との反応ポイントが少なくなるため、カーボンブラックの一次細孔に十分なプロトン伝導性を与えることができず、300重量部を超えると、カーボンブラックの表面官能基の全てと反応する反応性モノマーの量を超えるため、反応しない分の反応性モノマーが無駄になるためである。この反応は、例えば30℃〜300℃、好ましくは40℃〜200℃の温度下で、0.5時間〜8時間、好ましくは1時間〜6時間攪拌することによって行われる。30℃未満では反応が十分に進まないためであり、300℃を超えると不飽和結合部の重合が進んでしまうためである。
続いて、窒素雰囲気において水中に上記反応性モノマーと結合した触媒担持カーボンブラックを分散させ、プロトン伝導性モノマーとしてp−スチレンスルホン酸ナトリウム、及び重合開始剤を加えて重合を行い、プロトン伝導性樹脂と触媒担持カーボンブラックとが一体となった複合粒子を形成する。この時、触媒担持カーボンブラックとプロトン伝導性モノマーとの配合割合は、触媒担持カーボンブラック100重量部に対して、プロトン伝導性モノマー2重量部〜200重量部が好ましく、5重量部〜150重量がより好ましい。2重量部未満だと、触媒担持カーボンブラックにプロトン伝導性を付与するには十分でなく、200重量部を超えると触媒担持カーボンブラックを全体的に覆ってしまうために、十分な触媒能が得られなくなってしまうためである。この反応は、例えば30℃〜300℃、好ましくは40℃〜200℃の温度下で、0.5時間〜8時間、好ましくは1時間〜6時間攪拌することによって行われる。30℃未満では反応が十分に進まないためであり、300℃を超えるとプロトン伝導性樹脂の変質が起こってしまうためである。
このようにして作製した複合粒子と、プロトン伝導性樹脂溶液(例えば、ナフィオン溶液)とを低級飽和一価アルコール水溶液(溶媒)に分散させる。この時、複合粒子100重量部に対して、プロトン伝導性樹脂溶液中の樹脂は1重量部〜200重量部が好ましい。1重量部未満だと、プロトン伝導性を付与するには十分でなく、200重量部を超えると複合粒子を全体的に覆ってしまうために、十分な触媒能が得られなくなってしまうためである。分散は、例えば、ボールミル、ジェットミル、超音波分散機などを用いて行うことができるが、これらに限定されない。
続いて、分散して得られたスラリーを造粒、又はスラリーを乾燥して凝集した複合粒子を粉砕して、所定の粒子径の複合粒子を得る。複合粒子の粒子径は、0.1μm〜3000μmが好ましい。0.1μm未満では電極作製後の細孔サイズが小さくなってしまい、酸化剤又は燃料の拡散性が低下してしまう。3000μmを超えると細孔サイズが大きくなりすぎて、電極の電子伝導性やイオン伝導性が低下してしまう。
次に、作製した複合粒子を水と低級飽和一価アルコールとの混合液中で均一に分散してスラリーとする。このとき固形分量は分散液の全重量に対して1重量%〜70重量%が好ましい。1重量%未満では十分な粘性が得られず、70重量%を超えると粘性が高くなりすぎて、ともに作業性が悪くなるからである。この時の分散は、形成した複合粒子が再び崩れない程度に行う。分散は、例えば、ボールミル、ジェットミル、超音波分散機などを用いて行うことができるが、これらに限定されない。その後、上記で得られたスラリーを、多孔性の炭素材料からなる拡散層に塗布し、乾燥して電極とする。
最後に、この電極の触媒層が固体電解質膜に接するように、電極で固体電解質膜を挟持し、熱プレスで圧着して電極・電解質一体化物を作製する。熱プレスの温度は、100℃〜180℃に設定することが好ましい。プレスの圧力は3MPa〜50MPaが好ましい。100℃未満、3MPa未満では電極の形成が十分でなく、180℃、50MPaを超えると電極内の細孔がつぶれてしまい、電池性能が低下するからである。
<燃料電池の実施の形態>
次に、本発明の燃料電池の実施の形態を図面に基づき説明するが、前述の燃料電池用発電素子の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
図1は、本発明の燃料電池の一例を示す模式断面図である。但し、図1では、燃料電池を最終的に加圧する前の状態を示している。
図1において、本実施形態の燃料電池は、カバー板1と燃料タンク5(燃料貯蔵部)との間に電極・電解質一体化物4を備えている。この電極・電解質一体化物4においては、電解質層4cのカバー板1側には正極拡散層4aと正極触媒層4b、及び電解質層4cの燃料タンク5側には負極触媒層4dと負極拡散層4eが配置されている。なお、電解質層4cは、ほぼカバー板1及び燃料タンク5を覆う大きさに形成されている。
また、カバー板1には、外部から空気を取り込むための空気孔2が複数設けられている。そのカバー板1の電極側には凹部9が設けられ、その凹部9の底面にはリード線3aを取り付けた正極集電体3が配置されている。燃料タンク5には、電極に燃料を供給する燃料供給孔7が複数設けられている。その燃料タンク5の電極側には、凹部10が設けられ、その凹部10の底面にはリード線6aを取り付けた負極集電体6が配置されている。また、凹部10の周囲には燃料の漏れ防止のための貫通孔8aを備えたパッキン8が配置されている。なお、電池の両端には、加圧締付用のボルト11とナット12とが備えられている。
この図1の状態から徐々にボルト11にナット12をねじ込んでカバー板1と燃料タンク5とを締め付け、電極・電解質一体化物4を正極集電体3と負極集電体6との間で加圧する。これにより、カバー板1の凹部9の内部に正極拡散層4aと正極触媒層4bとが加圧されて収納され、正極拡散層4aと正極触媒層4bとが一体となって正極を構成する。また、燃料タンク5の凹部10内とパッキン8の貫通孔8a内には、負極触媒層4dと負極拡散層4eとが加圧されて収納され、負極触媒層4dと負極拡散層4eとが一体となって負極を構成する。また、正極の拡散層4a、触媒層4bと負極の拡散層4e、触媒層4dとは、加圧によりその厚さが減少する。一方、電解質層4cとパッキン8も加圧されるが、ほとんどその厚さは変化しない。
カバー板1は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチックや、ガラスエポキシ樹脂、又はステンレス鋼などの耐食性金属を絶縁体で被覆したものから構成できる。正極集電体3の材質としては、例えば白金、金、ステンレス鋼、ニッケル、又は金などと白金との合金などが用いられる。燃料としては、例えば、水素などの気体燃料、メタノール水溶液、エタノール水溶液、ジメチルエーテル、水素化ホウ素ナトリウム水溶液、水素化ホウ素カリウム水溶液、水素化ホウ素リチウム水溶液などの液体燃料が用いられる。燃料タンク5は、例えば、PTFE、硬質ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのプラスチックや、ガラスエポキシ樹脂、又はステンレス鋼などの耐食性金属を絶縁体で被覆したものから構成できる。負極集電体6の材質は、例えば白金、金、ステンレス鋼、ニッケル、又は金などと白金との合金などが用いられる。
パッキン8は、例えば、天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、ニトリルゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッソゴムなどのゴムや、PTFE樹脂などから構成できる。
次に、本発明を実施例に基づき具体的に説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<正極の作製>
セパラブルフラスコに、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン40重量部に、白金担持カーボン2.0重量部と、重合禁止剤としてメトキシフェノール2.0重量部とを投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して150℃まで昇温した。白金担持カーボンとしては、ライオンアクゾ社製の“ケッチェンブラックEC”(商品名)50重量部に、平均粒子径3nmの白金微粒子を50重量部担持した平均粒子径5μmの白金担持カーボンを用いた。
次に、これを攪拌しながらメタクリル酸グリシジル2.0重量部とキシレン10重量部との混合液を30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボン上の表面官能基とメタクリル酸グリシジルとを反応させてグラフト化した。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行った。乾燥した粉末2.0重量部を再びセパラブルフラスコに投入し、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤として水25重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して100℃まで昇温した。
続いて、これを攪拌しながら、プロトン伝導性官能基を有するモノマーとしてp−スチレンスルホン酸ナトリウム1.2重量部と水20重量部との混合液、及び重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−メチル−[1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)0.12重量部と水20重量部との混合液を、それぞれ30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボンの表面に結合したメタクリル酸とp−スチレンスルホン酸ナトリウムとの重合を行った。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行い、複合粒子を得た。得られた複合粒子100重量部と、エレクトロケム(Electrochem)社製のプロトン伝導性材料(パーフルオロカーボンスルホン酸アイオノマー)“ナフィオン(Nafion)”(商品名、固形分濃度5重量%)200重量部とを超音波分散機で前分散した後、ジェットミルを用いて均一に混合・分散した。その後、分散して得られたスラリーを減圧乾燥して溶媒分を除去した。乾燥して凝集した複合粒子を、遊星ボールミルで200rpmの回転数で1時間処理して粉砕した。その結果、触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子が得られた。その複合粒子の平均粒子径は、10μmであった。
次に、得られた複合粒子10重量部を、水89重量部と1−プロパノール1重量部との混合液に加え、攪拌機を用いて100rpmの回転数で1分攪拌して、複合粒子が分散したスラリーを得た。得られたスラリーを、拡散層として厚さ400μmのカーボンクロスに、白金量が0.6mg/cm2となるように塗布して乾燥し、厚さ40μmの触媒層を形成し、縦30mm、横30mm、厚さ440μmの正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。作製過程において得られた触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子の平均粒子径は、10μmであった。白金ルテニウム担持カーボンとしては、ライオンアクゾ社製の“ケッチェンブラックEC”(商品名)50重量部に、平均粒子径3nmの白金ルテニウム合金微粒子(合金重量比1:1)を50重量部担持した平均粒子径5μmの白金ルテニウム合金担持カーボンを用いた。
<電極・電解質一体化物の作製>
上記のように作製した正極と負極との間に、固体電解質膜としてエレクトロケム社製のプロトン伝導性膜“ナフィオン膜”(商品名、厚さ180μm)を配置して、温度120℃、圧力9.8MPaの条件で3分間熱プレスを行い、電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。
<燃料電池の作製>
上記MEAを用いて図1と同様の構造の燃料電池を作製した。正極の外側にはカバー板を配置した。カバー板は、縦60mm、横60mm、厚さ2mmで、電極と接する側の中央部に縦32mm、横32mmの正方形の窪み(凹部)が100μmの深さで設けられたステンレス鋼(SUS316)に、絶縁性の塗膜として日本ペイント社製のフェノール樹脂系塗料“マイカスA”(商品名)を塗布したもので形成した。カバー板には空気孔が設けられ、その空気孔と接する部分に正極集電体を配置した。正極集電体は縦30mm、横30mm、厚さ100μmの金メッシュにリード線を取り付けたものを用いた。
負極の外側には燃料を貯蔵する燃料タンクを設けた。燃料タンクは、縦60mm、横60mm、奥行き30mmの箱状で、電極と接する側の中央部に縦32mm、横32mmの正方形の窪み(凹部)が100μmの深さで設けられたステンレス鋼(SUS316、厚さ2mm)に、絶縁性の塗膜として上記フェノール樹脂系塗料“マイカスA”を塗布したもので形成した。また、燃料タンクには燃料供給孔を設け、その燃料供給孔と接する部分に負極集電体を配置した。負極集電体は正極集電体と同様の寸法及び材質で形成した。
さらに、燃料タンクの窪みの周辺部には、燃料漏れ防止のためのパッキンを配置した。パッキンは、縦60mm、横60mm、厚さ150μmのシリコーンゴムで形成され、中央部に縦32mm、横32mmの正方形の穴が電極収納のために空けられている。
最後に、ボルトとナットでカバー板と燃料タンクとを締め付けて本実施例の燃料電池を作製した。
(実施例2)
<正極の作製>
セパラブルフラスコに、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン25重量部に、実施例1と同様の白金担持カーボン2.0重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して100℃まで昇温した。
次に、これを攪拌しながら、モノマーとしてスチレン1.2重量部とキシレン20重量部との混合液、及び重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル0.12重量部とキシレン20重量部との混合液を、それぞれ30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボンの存在下でスチレンの重合を行った。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行い、塊状の複合粒子を得た。
続いて、この複合粒子内のポリスチレンのスルホン化を行うため、得られた複合粒子2.0重量部を粉砕後、粉砕した複合粒子を10%の発煙硫酸20重量部の中に60℃で攪拌しながら加えた。これを1時間攪拌後、洗浄ろ過して乾燥した。乾燥して凝集した複合粒子を、遊星ボールミルで200rpmの回転数で1時間処理して粉砕した。その結果、触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子が得られた。その複合粒子の平均粒子径は、7μmであった。
次に、得られた複合粒子を用いて実施例1と同様にして正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに、実施例1と同様の白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。作製過程において得られた触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子の平均粒子径は、7μmであった。
上記のように作製した正極と負極を用いて実施例1と同様にして電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。また、このMEAを用いて実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
(実施例3)
<正極の作製>
セパラブルフラスコに、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン40重量部に、実施例1と同様の白金担持カーボン2.0重量部と、重合禁止剤としてメトキシフェノール2.0重量部とを投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して150℃まで昇温した。
次に、これを攪拌しながらメタクリル酸グリシジル2.0重量部とキシレン10重量部との混合液を30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボン上の表面官能基とメタクリル酸グリシジルとを反応させてグラフト化した。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行った。乾燥した粉末2.0重量部を再びセパラブルフラスコに投入し、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン25重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して100℃まで昇温した。
続いて、これを攪拌しながら、モノマーとしてスチレン1.2重量部とキシレン20重量部との混合液、及び重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル0.12重量部とキシレン20重量部との混合液を、それぞれ30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボンの存在下でスチレンの重合を行った。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行い、塊状の複合粒子を得た。
次に、この複合粒子内のポリスチレンのスルホン化を行うため、得られた複合粒子2.0重量部を粉砕後、粉砕した複合粒子を10%の発煙硫酸20重量部の中に60℃で攪拌しながら加えた。これを1時間攪拌後、洗浄ろ過して乾燥した。乾燥して凝集した複合粒子を、遊星ボールミルで200rpmの回転数で1時間処理して粉砕した。その結果、触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子が得られた。その複合粒子の平均粒子径は、6μmであった。
次に、得られた複合粒子を用いて実施例1と同様にして正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに、実施例1と同様の白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。作製過程において得られた触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子の平均粒子径は、6μmであった。
上記のように作製した正極と負極を用いて実施例1と同様にして電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。また、このMEAを用いて実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
(実施例4)
<正極の作製>
セパラブルフラスコに、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン40重量部に、実施例1と同様の白金担持カーボン2.0重量部と、重合禁止剤としてメトキシフェノール2.0重量部とを投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して150℃まで昇温した。
次に、これを攪拌しながらメタクリル酸グリシジル2.0重量部とキシレン10重量部との混合液を30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボン上の表面官能基とメタクリル酸グリシジルとを反応させてグラフト化した。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行った。乾燥した粉末2.0重量部を再びセパラブルフラスコに投入し、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤として水25重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して100℃まで昇温した。
続いて、これを攪拌しながら、プロトン伝導性官能基を有するモノマーとしてp−スチレンスルホン酸ナトリウム1.2重量部と水20重量部との混合液、及び重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−メチル−[1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)0.12重量部と水20重量部との混合液を、それぞれ30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボンの表面に結合したメタクリル酸とp−スチレンスルホン酸ナトリウムとの重合を行った。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行い、複合粒子を得た。得られた複合粒子100重量部と、エレクトロケム社製のプロトン伝導性材料“ナフィオン”(商品名、固形分濃度5重量%)200重量部とを超音波分散機で前分散した後、ジェットミルを用いて均一に混合分散した。その後、分散して得られたスラリーをスプレードライ法にて造粒した。その結果、触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子が得られた。その複合粒子の平均粒子径は、20μmであった。
次に、得られた複合粒子を用いて実施例1と同様にして正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに、実施例1と同様の白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。作製過程において得られた触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子の平均粒子径は、20μmであった。
上記のように作製した正極と負極を用いて実施例1と同様にして電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。また、このMEAを用いて実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
(比較例1)
<正極の作製>
実施例1と同様の白金担持カーボンを7重量部、エレクトロケム社製のプロトン伝導性材料“ナフィオン”(商品名、固形分濃度5重量%、平均重合度1000)を86重量部、及び水を7重量部、それぞれ準備し、これらを超音波分散機で前分散した後、ジェットミルを用いて均一に混合・分散した。得られたスラリーを用いて実施例1と同様にして正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに、実施例1と同様の白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。
上記のように作製した正極と負極を用いて実施例1と同様にして電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。また、このMEAを用いて実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
(比較例2)
<正極の作製>
セパラブルフラスコに、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤としてキシレン40重量部に、実施例1と同様の白金担持カーボン2.0重量部と、重合禁止剤としてメトキシフェノール2.0重量部とを投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して150℃まで昇温した。
次に、これを攪拌しながらメタクリル酸グリシジル2.0重量部とキシレン10重量部との混合液を30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボン上の表面官能基とメタクリル酸グリシジルとを反応させてグラフト化した。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行った。乾燥した粉末2.0重量部を再びセパラブルフラスコに投入し、攪拌羽根、温度計、還流冷却管及び窒素導入管を設置した後、溶剤として水25重量部を投入し、窒素ガスを導入しながら攪拌して100℃まで昇温した。
続いて、これを攪拌しながら、プロトン伝導性官能基を有するモノマーとしてp−スチレンスルホン酸ナトリウム1.2重量部と水20重量部との混合液、及び重合開始剤として2,2’−アゾビス(2−メチル−[1,1’−ビス(ヒドロキシメチル)−2−ヒドロキシエチル]プロピオンアミド)0.12重量部と水20重量部との混合液を、それぞれ30分かけて滴下後、3時間攪拌して、白金担持カーボンの表面に結合したメタクリル酸とp−スチレンスルホン酸ナトリウムとの重合を行った。その後、攪拌しながら25℃まで冷却し、洗浄ろ過した後、5時間減圧乾燥を行い、複合粒子を得た。得られた複合粒子100重量部と、エレクトロケム社製のプロトン伝導性材料“ナフィオン”(商品名、固形分濃度5重量%)200重量部とを超音波分散機で前分散した後、ジェットミルを用いて均一に混合・分散した。得られたスラリーを用いて実施例1と同様にして正極を作製した。
<負極の作製>
白金担持カーボンを用いる代わりに、実施例1と同様の白金ルテニウム合金担持カーボンを用いたこと以外は、上記正極と同様にして負極を作製した。
上記のように作製した正極と負極を用いて実施例1と同様にして電極・電解質一体化物(MEA)を作製した。また、このMEAを用いて実施例1と同様にして燃料電池を作製した。
(比較例3)
平均重合度1000のプロトン伝導性材料“ナフィオン”に代えて、平均重合度500のパーフルオロスルホン酸アイオノマー溶液を用いたこと以外は、比較例1と同様にして、正極、負極、電極・電解質一体化物及び燃料電池を作製した。
<細孔分布の測定>
実施例1〜4及び比較例1〜3の各触媒層の細孔分布を、マイクロメリテックス社製の水銀ポロシメータ“ポアサイザ9310”(商品名)を用いて水銀圧入法で測定した。その結果を表1に示す。表1では、細孔径が10nm〜100μmの細孔の総細孔容積に対する細孔径が0.1μm以下の細孔の総細孔容積の割合、及び細孔径が10nm〜100μmの細孔の総細孔容積に対する細孔径が0.1μm〜10μmの細孔の総細孔容積の割合をそれぞれ示した。
Figure 2006278022
表1から、細孔径0.1μm以下の総細孔容積の割合を見ると、比較例1の80%に対して、実施例1〜4及び比較例2、3は68%〜76%と低くなっている。このことから、プロトン伝導性材料の出発物質であるモノマーを触媒担持カーボンの存在下で重合したもの(実施例1〜4、比較例2)及びプロトン伝導性材料の重合度を低くしてポリマーのサイズを小さくしたもの(比較例3)では、触媒担持カーボンが形成する0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部にプロトン伝導性材料が配置されていると考えられる。また、0.1μm〜10μmの総細孔容積の割合を見ると、比較例1〜3の5%〜8%(10%未満)に対して、実施例1〜4は12%〜18%(10%以上)と高くなっている。このことから、触媒担持カーボンの細孔内にプロトン伝導性材料を配置して触媒担持カーボンとプロトン伝導性材料との複合粒子を形成した後、粉砕(実施例1〜3)又は造粒(実施例4)することにより、触媒層に含まれる材料粒子の粒子径の制御が容易となり、触媒層の細孔径0.1μm〜10μmの総細孔容積を10%以上とすることができたと考えられる。
<燃料電池の出力密度の測定>
実施例1〜4及び比較例1〜3で作製した各燃料電池の正極に空気を供給し、負極に水素ガスを供給して、各燃料電池の出力密度を測定した。空気供給量は利用率40%、水素供給量は利用率70%でそれぞれ供給した。なお、利用率とは、現実の供給量全体に対する理論上必要な供給量の割合を意味する。また、水素ガスは30℃のバブラーを通過させて加湿水素ガスとし、電池温度は30℃とした。電池電圧が0.6Vの時の出力密度を表2に示す。なお、出力密度は、単位電極面積当たりの値を示した。
Figure 2006278022
また、負極に加湿水素ガスを供給する代わりに、1mol/Lのメタノール水溶液を30℃で供給した以外は上記と同様にして、各燃料電池の出力密度を測定した。電池電圧が0.4Vの時の出力密度を表3に示す。
Figure 2006278022
表2及び表3から、実施例1〜4は、比較例1〜3に比べて出力密度が高いことが分かる。これは、細孔径0.1μm以下の細孔内にプロトン伝導性材料を配置することにより、触媒層の細孔内に三相界面を効率的に形成し、かつ細孔径0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積を、細孔径10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上とすることにより、細孔内にプロトン伝導性材料を配置した触媒層内における燃料及び酸化剤の拡散性を確保でき、電子伝導性、イオン伝導性及び燃料及び酸化剤の反応性が向上したことによるものと考えられる。
以上説明したように本発明の燃料電池用発電素子を用いた燃料電池は、燃料や酸化剤の拡散性を低下させずに効率的に三相界面を形成した燃料電池用発電素子を用いているため、これまでにない高い出力密度が得られ、燃料電池を小型化、高容量化できる。このため、この燃料電池をパソコン、携帯電話などのコードレス機器の電源に使用することで、コードレス機器の小型化、軽量化を図ることができる。
本発明の燃料電池の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1 カバー板
2 空気孔
3 正極集電体
3a リード線
4 電極・電解質一体化物
4a 正極拡散層
4b 正極触媒層
4c 電解質層
4d 負極触媒層
4e 負極拡散層
5 燃料タンク
6 負極集電体
6a リード線
7 燃料供給孔
8 パッキン
8a 貫通孔
9 凹部
10 凹部
11 ボルト
12 ナット

Claims (13)

  1. 酸素を還元する正極と、燃料を酸化する負極と、前記正極と前記負極との間に配置された固体電解質とを備えた燃料電池用発電素子であって、
    前記正極及び前記負極は、それぞれ細孔を有する触媒層を含み、
    前記触媒層は、触媒と、細孔を有する導電性材料と、プロトン伝導性材料とを含み、
    前記正極の触媒層及び前記負極の触媒層の少なくとも一方において、
    前記導電性材料の、細孔径が0.1μm以下の細孔内の少なくとも一部に前記プロトン伝導性材料が配置され、
    前記触媒層の、細孔径が0.1μm以上10μm以下の細孔の総細孔容積は、前記触媒層の、細孔径が10nm以上100μm以下の細孔の総細孔容積に対して10%以上であることを特徴とする燃料電池用発電素子。
  2. 前記正極と、前記負極と、前記固体電解質とは、一体化して電極・電解質一体化物を形成している請求項1に記載の燃料電池用発電素子。
  3. 前記触媒は、白金、白金−鉄合金、白金−ニッケル合金、白金−コバルト合金、白金−錫合金、白金−ルテニウム合金及び白金−金合金から選ばれる少なくとも一つの白金系触媒である請求項1に記載の燃料電池用発電素子。
  4. 前記触媒は、前記導電性材料に担持されている請求項1に記載の燃料電池用発電素子。
  5. 前記プロトン伝導性材料は、前記導電性材料と化学的に結合している請求項1に記載の燃料電池用発電素子。
  6. 前記導電性材料は、炭素である請求項1、4又は5に記載の燃料電池用発電素子。
  7. 前記プロトン伝導性材料は、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基及びフェノール基から選ばれる少なくとも1つの官能基を有する請求項1又は5に記載の燃料電池用発電素子。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用発電素子を備えたことを特徴とする燃料電池。
  9. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用発電素子の製造方法であって、
    触媒層の製造工程として、
    プロトン伝導性官能基を有するモノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、前記導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する工程と、
    前記重合体を配置した前記導電性材料を粉砕又は造粒する工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池用発電素子の製造方法。
  10. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の燃料電池用発電素子の製造方法であって、
    触媒層の製造工程として、
    モノマーを、触媒及び導電性材料の存在下で重合することにより、前記導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する工程と、
    前記重合体に、プロトン伝導性官能基を付与する工程と、
    前記重合体を配置した前記導電性材料を粉砕又は造粒する工程と、
    を含むことを特徴とする燃料電池用発電素子の製造方法。
  11. 前記プロトン伝導性官能基は、スルホン基、カルボキシル基、ホスホン基及びフェノール基から選ばれる少なくとも1つである請求項9又は10に記載の燃料電池用発電素子の製造方法。
  12. 前記導電性材料の細孔内に前記モノマーの重合体を配置する際に、前記重合体と前記導電性材料とを化学的に結合させる請求項9又は10に記載の燃料電池用発電素子の製造方法。
  13. 前記重合体を配置した前記導電性材料に、プロトン伝導性材料をさらに加えて粉砕又は造粒する請求項9又は10に記載の燃料電池用発電素子の製造方法。
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