JP2006276255A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体の周長と中間転写体の周長とが互いに相関関係をもつことなく、トナー像間でのずれのない画像を形成できる設計の自由度の高い画像形成装置。
【解決手段】 (A)に示される白丸T1、T2、T3の周回時間から、点線Taveで示す周回時間の平均値、矢印5Aで示す周回時間変動の振幅、及び白丸T1、T2、T3で示される周回時間が計測されたときのPR12の位相を算出し、正弦波5Tで示す周回時間のプロファイルを作成することができる。ここで、矢印P0で示すPR12の位相は、周回時間がTaveとなるときの位相である。(B)には、時間変動に対する、PR12の線速度の変動が示されている。PR12の線速度は正弦波状に変動し、その周期は、TPRと等しい。こうして、(C)に示されるような、PR12の線速度5C2を求めることができる。
【選択図】 図5

Description

本発明は、駆動手段から出力される駆動信号により周回駆動する像担持体と、一部が該像担持体の周面に接触又は近接するように配設されると共に、周回駆動することで、転写面に前記像担持体に形成された画像が重ねて転写される被転写部材と、を備え、前記像担持体と前記被転写部材との周長に相関関係がない画像形成装置に関する。
カラー画像形成装置は、回転移動する表面を有する感光体を有している。前記感光体の表面には、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色の画像に応じた静電潜像が形成され、前記静電潜像は各色のトナー像に現像される。そして、前記感光体の表面に形成された4色のトナー像を周回する中間転写体に順次形成して、該4色のトナー像を一括して記録用紙に転写する。
ところで、感光体及び中間転写体の線速度(副走査方向の速度)が一定であるならば、4色のトナー像を感光体表面に順次形成し、これを順次中間転写体上に転写しても、各トナー像の中間転写体上での転写開始位置さえ一致させれば、各色のトナー像間に色ずれが生じない。
しかし、感光体は、感光体の回転中心からの偏芯量による回転ムラが、さらには、感光体に回転力を伝達するギヤの回転中心からの偏芯量によっても回転ムラが生じる。そして、このような感光体の回転ムラにより、感光体及び感光体に従動する中間転写体の線速度にムラが生じてしまう。このような、感光体表面および中間転写体表面は、中間転写体の移動方向と直交する方向(主走査方向)に形成された画像(主走査ライン)の副走査方向の間隔(ピッチ)の不均一を引き起こす。
感光体表面及び中間転写体表面に形成される画像の主走査ラインのピッチの不均一が生じた場合、前記主走査ラインは副走査方向の位置ずれを生じる。そして、前記主走査ラインの副走査方向の位置ずれが各色のトナー像毎に異なる場合には色ずれが生じてしまう。
これに対し、各色のトナーが転写されるときの中間転写体の線速度のムラが同一であり、前記位置ずれが各色のトナー像毎に同一となれば、色ずれは生じない。従って、前記主走査ラインの副走査方向の位置ずれを、各色のトナー像毎に同一あるいは同一に近づけることにより、色ずれを目立たなくする画像形成装置が開発されている。
例えば、中間転写体の周長を感光体の周長の整数倍とする技術は従来より提案されている(特許文献1参照)。このように構成すると、各画像の主走査ラインは、感光体、及び中間転写体の同じ位置に形成することができる。即ち、線速度のムラがあり、表面に形成される画像の主走査ラインのピッチが不均一であったとしても、各画像の主走査ラインのピッチが同一であるため、色ずれは回避できる。しかし、感光体又は中間転写体のどちらか一方の周長が、用紙サイズ、及び現像器切替時間等の設計制約のもとに設定されると、同時にもう一方の周長が決まってしまうため、設計の自由度がなく、画像形成装置の大型化につながる問題がある。
これに対し、画像形成装置の小型化を図るため、中間転写体の周長を感光体の周長の(n+0.5)倍(nは整数)にする提案もなされている(特許文献2参照)。
特開昭61−83557号公報 特開平11−2969号公報
しかしながら、前記特許文献2に記載の構成においても、色ずれを防止するためには、感光体の周長と中間転写体の周長とは互いに相関関係をもつ必要があり、未だ設計の自由度は低い。
本発明は上記事実を考慮し、感光体の周長と中間転写体の周長とが互いに相関関係をもつことなく、トナー像間でのずれのない画像を形成できる設計の自由度の高い画像形成装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明は、駆動手段から出力される駆動信号により周回駆動する像担持体と、一部が該像担持体の周面に接触又は近接するように配設されると共に、周回駆動することで、転写面に前記像担持体に形成された画像が重ねて転写される被転写部材と、を備え、前記像担持体と前記被転写部材との周長に相関関係がない画像形成装置であって、周回駆動する前記像担持体の線速度変動を、周期的に検出される周期的検出信号に基づいて測定する測定手段と、前記測定手段により測定された線速度変動データに基づいて、前記駆動信号を補正する駆動信号補正手段とを有し、前記像担持体の周回中の線速度を一定とすることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、像担持体は、駆動手段から出力される駆動信号により周回駆動する。また、被転写部材は、一部が該像担持体の周面に接触又は近接するように配設されると共に、周回駆動することで、前記像担持体に形成された画像が転写面に重ねて転写される。
ところで、像担持体の線速度は、例えば像担持体の偏芯、回転力伝達ギアの偏芯、及び傾きなどの要因から、周期的に変動している。
そこで、測定手段が、周回駆動する像担持体の線速度変動を、周期的に検出される周期的検出信号に基づいて測定し、駆動信号補正手段が、前記測定手段により測定された線速度変動データに基づいて、像担持体を駆動する駆動信号を補正する。こうして、像担持体の周回中の線速度を一定とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記周期的検出信号が、前記像担持体又は前記被転写部材に設けられたマーカーを接触又は非接触で読み取ることにより出力される電気信号であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の発明において、前記被転写部材は、一部が該像担持体の周面に接触するように配設され、当該像担持体の駆動力を受けて従動駆動されて周回して、前記マーカーは、前記被転写部材に少なくとも1つ設けられており、前記測定手段は、前記周期的検出信号に基づいて、前記被転写部材が1周回するときの周回時間の検出を複数回繰り返し、前記被転写部材の周回時間変動から前記像担持体の線速度変動を解析する速度変動解析手段であり、前記駆動信号補正手段は、前記速度変動解析手段で解析された線速度変動を相殺するように、前記駆動信号を補正することを特徴とする。
前述の通り、像担持体の線速度は、周期的に変動している。そして、被転写部材が像担持体に従動駆動されて周回する場合は、被転写部材の線速度も変動してしまっている。
測定手段が、前記被転写部材に配設される少なくとも1つのマーカーを検出し、出力される該周期的検出信号に基づいて、被転写部材が1周回するときの周回時間の検出行う。該検出は複数回繰り返され、速度変動解析手段が、前記被転写部材の周回時間変動から前記像担持体の線速度変動を解析する。そして、駆動信号補正手段が、速度変動解析手段で解析された線速度変動を相殺するように、前記駆動信号を補正する。
こうして、像担持体の線速度の変動も抑えることができる。像担持体の周長と被転写部材の周長とが非相関関係の画像形成装置においては、像担持体の線速度の変動が画像の色ずれの原因となっている。これに対し、本発明は、色ずれの原因となる線速度変動を抑えることができ、像担持体の周長と被転写部材の周長とが非相関関係の場合でも、ずれのない画像を得ることができる。
また、像担持体の周長と被転写部材の周長との間の設計制約の必要がなくなり、画像形成装置を小型化することができる。
さらに、被転写部材の周回時間変動周期の情報のみで像担持体の線速度変動を抑えることができるので、構成が簡素であり、低コスト化が可能となる。
請求項4の発明は、請求項2又は請求項3記載の発明において、前記マーカーの読み取りが、前記像担持体への画像形成開始タイミングを図る基準位置検出を兼ねることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、マーカーが、像担持体への画像形成開始タイミングを図る基準位置検出を兼ねることから、スペース、及びコストの面で有利である。
請求項5の発明は、請求項2乃至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記マーカーが、前記被転写部材の周回方向と直交する方向に複数設けられており、前記測定手段が、各々のマーカーを読み取ることにより出力される電気信号に基いて各々の線速度変動を測定して、前記駆動信号補正手段が前記各々の線速度変動の平均値に基づいて前記駆動信号を補正することを特徴とする。
請求項5の発明によれば、駆動信号補正手段が、被転写部材の周回方向と直交する方向の複数箇所で出力された電気信号の平均値に基づいて駆動信号を補正する。よって、マーカーの設置位置による偏りを防ぐことができ、被転写部材の周回方向と直交する方向のどの位置に形成される画像にもずれは生じない。
請求項6の発明は、請求項2乃至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記マーカーが、前記被転写部材の転写面の裏面に設けられることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、マーカーは、被転写部材の転写面の裏面に設けられる。これにより、装置の省スペース化を図ることができる。さらに、被転写部材の転写面を考慮することなく、被転写部材の周回方向と直交する方向のどの位置にでもマーカーを設けることが可能となる。
以上説明した如く、本発明は、感光体の周長と中間転写体の周長とが互いに相関関係をもつことなく、トナー像間でのずれのない画像を形成できる設計の自由度の高い画像形成装置を得るという優れた効果を有する。
図1には、第1の実施の形態の画像形成装置である4サイクルカラーページプリンタ(以下、プリンタという)10が示されている。
図1に示すように、プリンタ10は、矢印A方向に回転する感光体(PR)12が備えられている。
前記PR12の感光面には、PR12の感光面を一様帯電する帯電ロール14が当接している。また、前記帯電ロール14のPR12の回転方向下流側には、PR12の感光面に潜像を書き込むための光ビームを照射する露光装置16が配置されている。さらに、前記露光装置16の下流側には、前記潜像をトナー像に現像するロータリー現像装置18が当接している。
前記ロータリー現像装置18には、イエロー(Y)のトナー像を現像する現像器18Y、マゼンタ(M)のトナー像を現像する現像器18M、シアン(C)のトナー像を現像する現像器18C、及びブラック(K)のトナー像を現像する現像器18Kが設けられている。
前記ロータリー現像装置18のPR12の回転方向下流側には、中間転写ベルト(IBT)20が当接されている。
前記IBT20は、PR12の表面に当接するようベルト搬送ロール24A、24B、24C、24Dに巻き掛けられ、矢印B方向に回動する。そしてIBT20はPR12が回転駆動されるのに従って周回するようになっている。即ち、IBT20の周回は、PR12の回転に依存する。
また、該IBT20とPR12とが当接する部分には一次転写ロール22が配置されており、該一次転写ロール22は、PR12上に形成されたトナー像の帯電極性と逆極性の電圧をIBT20に印加し、PR12からIBT20へトナー像を静電吸引して一次転写させる。
さらに、前記IBT20のPR12の回転方向の下流側には、転写後の感光体12に残留するトナーをクリーニングするクリーニング装置26が配設されている。
前記PR12の表面には、形成する画像の色に応じて、帯電、露光、現像の各工程が、所定回数だけ繰り返される。前記ロータリー現像装置18は、対応する色の現像器18Y、18M、18C、18Kが、PR12と対向する現像位置に移動する。例えば、フルカラーの画像を形成する場合、PR12の表面には、帯電、露光、現像の各工程が、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応して4回繰り返され、当該PR12の表面には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が順次形成される。上記トナー像が形成されるにあたってPR12が回転する回数は、画像のサイズに応じて異なる。つまり、PR12の表面には、PR12が所定回数回転するごとに、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色に対応したトナー像が形成される。なお、以下では、この1つ(例えば、1ページ分)の画像を形成するサイクルを画像形成サイクルという。
ところで、前記プリンタ10は、底部に給紙トレイ28を備える。前記給紙トレイ28にセットされた記録用紙Pは、1枚ずつ給紙トレイ28から矢印C方向の搬送方向下流側へ給紙され、転写部30へ搬送されるようになっている。
前記転写部30には、IBT20が巻き掛けられたベルト搬送ロール24Aと、該ベルト搬送ロール24Aに圧接された二次転写ロール30Aが配設されている。二次転写ロール30Aは、矢印D方向に回動する。ベルト搬送ロール24Aと二次転写ロール30Aとのニップ部には、IBT20が挟み込まれており、記録用紙Pはこのニップ部を通過する際にIBT20からトナー像を転写されるようになっている。
そして、転写部30の搬送方向下流側には定着ユニット32が配設されている。前記定着ユニット32には、高温になるヒートロール32Aと、該ヒートロール32Aに圧接されたバックアップロール32Bが配設されており、記録用紙Pが、ヒートロール32Aとバックアップロール32Bとのニップ部を通過する際に、トナーが溶融、凝固して記録用紙Pに定着されるようになっている。そして、記録用紙Pは、定着ユニット32の搬送方向下流側に配置された図示しない排紙ロールによって排紙されるようになっている。
続いて、PR12の線速度とPR12に従動するIBT20の線速度について説明する。
図2(A)に示されるように、回転するPR12の位相の時間変化は、正弦波2PRで示すことができる。ここで、点線で区切られる区間がPR12に従動するIBT20の1回の周回に相当する。Y色のトナー像が形成される期間は矢印2Yで、M色のトナー像が形成される期間は矢印2Mで、C色のトナー像が形成される期間は矢印2Cで、K色のトナー像が形成される期間は矢印2Kで示されている。
ところで、PR12の周長と、IBT20の周長とは、非整数倍の関係にある。このため、図2(A)からも見て取れるように、回転するPR12の回転位相、及び周期は、IBT20の周回の周期とは無関係となっている。
一方、図2(B)には、矢印2Yで示されるY色のトナー像が形成される期間、矢印2Mで示されるM色のトナー像が形成される期間、矢印2Cで示されるC色のトナー像が形成される期間、及び矢印2Kで示されるK色のトナー像が形成される期間における、周回するPR12の位相の時間変化が重ねて示されている。各色の期間におけるPR12の位相は、各々異なっていることが分かる。
ところで、PR12の線速度は、PR12の偏芯、回転力伝達ギアの偏芯、及び傾きなどの要因から、周期的に変動している。即ち、PR12は、回転速度が一定であっても位相によって、線速度が異なる。線速度が異なる場合は、PR12上に形成される画像の主走査ラインのピッチは一定でなくなる。そして、PR12の周長とIBT20の周長とが非相関関係である構成においては、色ずれが発生してしまう。
図3には、IBT20の転写面の裏面の一部が示されている。IBT20の転写面の裏面には、マーカー34が設けられている。前記マーカー34は、矢印Bで示されるIBT20の周回に伴って移動するようになっている。さらに、IBT20の転写面の裏面には、移動するマーカー34の通過を検出するマーカー検出センサ36が設けられている。
当該マーカー34、及びマーカー検出センサ36は、前記IBT20の転写面の裏面に設けることで、IBT20の転写面の転写領域を考慮する必要がなくなり、配設の自由度を高めることができる。
図4に示すように、前記マーカー検出センサ36は、PR12の駆動を制御する感光体駆動制御部48と接続しており、マーカー34の検出信号を感光体駆動制御部48に送信するようになっている。そして、感光体駆動制御部48は、マーカー検出センサ36からの検出信号の受信を、PR12の駆動制御の基準とするようになっている。
一方、マーカー検出センサ36は、周回時間計測部38と接続しており、マーカー34の通過を検出すると、周回時間計測部38に検出信号を送信するようになっている。前記周回時間計測部38は、タイマー40とも接続している。そして、周回時間計測部38は、マーカー検出センサ36からの検出信号を受信する間で測られる周回時間を計測するようになっている。一方、前記周回時間計測部38は、線速変動解析部42と接続している。
ところで、当該第1の実施の形態では、PR12の周長とIBT20の周長とが非相関関係にあるとともに、PR12の線速度は位相によって異なる。このことから、RP12に従動するIBT20の1周当りの周回時間は一定とはならず、マーカー34の検出時のPR12の位相に対して周期的な変動をしてしまう。
前記線速変動解析部42は、前記周回時間計測部38が計測した周回時間から、まず周回時間の変動を求め、当該周回時間の変動からPR12の線速度の変動を求めるようになっている。
図5(A)には、周回時間測定開始時のPR12の位相と、周回時間計測部38が計測した周回時間との関係のイメージを示している。
白丸T1、T2、T3は、周回時間計測部38が検出した周回時間である。例えば、図2(A)の矢印2Yで示される区間中に計測された周回時間は白丸T1で、矢印2Mで示される区間中に計測された周回時間は白丸T2で、矢印2Cで示される区間中に計測された周回時間は白丸T3で、というようにプロットされたと考えてもよい。但し、周回時間計測部38が検出した時点では、矢印P1、P2、P3で示す位相は、未知であり、相対位置関係は逆転する場合もある。
線速変動解析部42は、周回時間計測部38が検出した周回時間から、点線Taveで示す周回時間の平均値、矢印5Aで示す周回時間変動の振幅、及び白丸T1、T2、T3で示される周回時間が計測されたときのPR12の位相を算出し、正弦波5Tで示す周回時間のプロファイルを作成する。
各周回時間T1、T2、T3と、周回時間の平均値Tave、振幅5A、及び周回時間T1、T2、T3に対応するPR12の各位相P1、P2、P3とは、以下の(1)、(2)、(3)式の関係がある。
T1=Tave+5Asin(P1) … (1)
T2=Tave+5Asin(P2) … (2)
T3=Tave+5Asin(P3) … (3)
但し、周回時間T1とPR12の1周回の周期TPRとの差分は、P1からP2への位相変化する時間であることから、P1からP2への位相差(P(1−2))は求めることができる。P2は、以下の(4)式で表される。
P2=P1+P(1−2) … (4)
なお、P3も同様である。
以上の(1)式乃至(4)式を解くことで、線速変動解析部42は、周回時間の平均値Tave、周回時間変動の振幅5A、及び周回時間T1、T2、T3に対応するPR12の位相P1、P2、P3を算出し、正弦波5Tで示す周回時間のプロファイルを作成することができる。ここで、矢印P0で示すPR12の位相は、周回時間がTaveと等しくなるときの位相である。
図5(B)には、時間変動に対する、PR12の線速度の変動が示されている。PR12の線速度は正弦波状に変動し、その周期は、TPRと等しい。
図5(B)の矢印Taveで示される期間は、図5(A)に示される前記周回時間の平均値Taveと同一の時間長であり、図5(B)の矢印5Bで示される線速度の時点からの当該期間中の線速度の変動の積分値(斜線部の面積)は、ゼロとなる。
即ち、PR12が矢印5Bで示す線速度の位相ときにIBT20の周回時間の測定が開始されると、当該IBT20の周回時間はTaveとなる。こうして、矢印ΔPで示される平均線速度の位相と位相P0との位相差を算出することができる。
一方、図5(B)及び図5(C)に示されるPR12の線速度の変動の振幅5Cは、図5(A)に示されるIBT20の周回時間の変動の振幅5Aと相関関係があることから、求めることができる。
図5(C)には、PR12の回転速度5C1、及びPR12の線速度5C2が示されている。PR12は、一定の駆動信号を受けて回転しているため回転速度5C1は、一定であり変動しない。これに対し、線速度5C2は、前述の通り、PR12の偏芯、回転力伝達ギアの偏芯、及び傾きなどの要因のため、変動してしまっている。そして当該変動が、IBT20に形成される画像の色ずれの原因となってしまっている。
即ち、色ずれを防ぐためには、PR12の位相によらずPR12の線速度が一定になるようにPR12を駆動すればよい。
前記線速変動解析部42は、PR12の位相によらずPR12の線速度を一定とする駆動信号を生成する駆動信号生成部44と接続している。当該駆動信号生成部44は、線速変動解析部42が解析したPR12の線速度5C2の変動を相殺するように、PR12を駆動する駆動信号を生成するようになっている。
前記駆動信号生成部44は、駆動信号記憶部46と接続している。駆動信号記憶部46は、駆動信号生成部44が生成したPR12の位相に対する駆動信号を記憶するようになっている。さらに、前記駆動信号記憶部46は、前記感光体駆動制御部48と接続している。感光体駆動制御部48は、駆動信号記憶部46が記憶するPR12の位相に対する駆動信号により、PR12の回転駆動を制御するようになっている。
図6には、前記駆動信号生成部44が生成した駆動信号により駆動されたPR12の回転速度6V1、及び線速度6V2が示されている。当該駆動信号による制御により、線速度の変動は相殺され、6V2に示されるように一定となる。
このように、PR12の周長とIBT20の周長とが非相関関係であったときでも、PR12の線速度5C2の変動を相殺するようにPR12を制御することで、色ずれの原因となるPR12の線速度変動を抑えることができる。こうして、各色のトナー像を色ずれなく重ね合わせることができる。
なお、より正確にPR12の位相を求めるために、マーカー34の検出時のPR12の位相を検出する機構を設けてもよい。
また、図5(A)で示したように、少なくとも3回のマーカー34の検出を行うことで、周回時間の変動のプロファイルを求めることができるが、さらに多くの検出を行うことで、より精度よく周回時間の変動のプロファイルを求めることができる。
また、IBT20の周回時間の計測を行うタイミングとしては、画像形成動作前、及びドラムカートリッジ(図示せず)の交換後に行うことが最も効果的である。
また、スペース、及びコストの面で有利とするために、マーカー34は、検出をPR12の駆動制御の基準とする基準位置マーカーと兼用する構成としたが、これに限るものではない。
続いて、第2の実施の形態について説明する。
図7に示すように、IBT20の転写面の裏面には、マーカー34と矢印Eで示される主走査方向の異なる位置に第2のマーカー50が設けられている。また、IBT20の転写面の裏面には第2のマーカー50の通過を検出できる位置に第2のマーカー検出センサ52が設けられている。
ところで、PR12の回転中心が主走査方向で異なる場合は、発生する色のずれは主走査方向で異なる。例えば、PR12の両端の回転中心が各々で異なった位置にある場合には、一方の端に合わせてPR回転モーターの制御を行うと、他方の端から転写される各色のトナー像の色ずれは、回転中心の位相差によって増幅してしまう。
第2の実施の形態では、マーカー34が配されるIBT20の端と逆側の端に第2のマーカー50を設け、マーカー34、及び第2のマーカー50の各々で前述した図5(A)で示されるようなPR12の位相と、IBT20の周回時間との関係を得る。そして、各々を平均して求まったPR12の位相と、IBT20の周回時間との関係に基づいてPR回転モーターの制御を行う。こうして、PR12の回転中心が主走査方向で異なる場合にも、色ずれを最小限に抑える事ができる。
なお、マーカー34、第2のマーカー50及びマーカー検出センサ36、第2のマーカー検出センサ52は2箇所に限らない。さらに個数を増やすことで、より精度良く制御が可能となる。
マーカー及びマーカー検出センサはIBT20の裏面に設けることで省スペース化を図れることは前述したが、特に第2の実施の形態のようにマーカー34、第2のマーカー50及びマーカー検出センサ36、第2のマーカー検出センサ52が主走査方向に複数配置させる場合には、裏面に設けることで主走査方向のいずれの位置でも変動状態を測定することができるため、より有効である。
図8には、第3実施形態に係るPR12及びIBT20の概略を示す。
第3実施形態においては、PR12表面の副走査方向に沿って感光体マーカー60が一定ピッチで設けられている。また、PR12の近傍には、前記感光体マーカー60の通過を検出する感光体マーカー検出センサ62が備えられており、周回するPR12の線速度の変動が検出できるようになっている。そして、該線速度の変動を相殺するように、PR回転モーターの制御が行われるようになっている。
なお、図8においては、便宜上、マーカー60をPR12の半径方向に延びるラインで記載しているが、本来は、周回の軸径方向に延びるラインである。
さらに、図9には、第4実施形態に係るPR12及びIBT20の概略を示す。
第4実施形態においては、IBT20裏面の副走査方向に沿って中間転写体マーカー70が一定ピッチで設けられている。また、IBT20裏面の近傍には、前記中間転写体マーカー70の通過を検出する中間転写体マーカー検出センサ72が備えられており、IBT20の線速度の変動から、周回するPR12の線速度の変動が検出できるようになっている。そして、該線速度の変動を相殺するように、PR回転モーターの制御が行われるようになっている。
なお、図9においても、図8と同様に、便宜上、マーカー70をIBT20の中心方向に延びるラインで記載しているが、本来は、周回の軸径方向に延びるラインである。
なお、PR回転モーターの制御は、PR12、又はIBT20に備わる各種マーカーの検出に基づいて行うことに限らない。例えば、PR12の線速度の変動が検出できるテストパターンを記録用紙Pに記録させ、該記録されたテストパターンから得られる色ずれの情報に基づいて制御するのでもよい。記録用紙Pに記録されたテストパターンから得られる色ずれ情報は、視覚で読み取ってもよいし、スキャナ等を用いてもよい。
第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。 (A)は感光体の回転と、中間転写ベルトの周回との関係であり、(B)は中間転写ベルトの周回に対応する感光体の回転を示す。 第1の実施の形態における、中間転写ベルトの概略図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御機能のブロック図である。 (A)は周回時間の変動のプロファイルであり、(B)は、感光体の線速度の時間変化であり、(C)は、感光体の回転速度と感光体の線速度との変動プロファイルである。 周回時間の変動を相殺するように駆動した、感光体の回転速度と感光体の線速度との変動プロファイルである。 第2の実施の形態における、中間転写ベルトの概略図である。 第3の実施の形態における、感光体及び中間転写ベルトを示す概略図である。 第4の実施の形態における、感光体及び中間転写ベルトを示す概略図である。
符号の説明
10 プリンタ(画像形成装置)
12 感光体(像担持体)
20 中間転写体(被転写部材)
34 マーカー
36 マーカー検出センサ
38 周回時間計測部(測定手段、速度変動解析手段)
42 線速変動解析部(測定手段、速度変動解析手段)
44 駆動信号生成部(駆動信号補正手段)
46 駆動信号記憶部
48 感光体駆動制御部(駆動手段)
50 第2のマーカー(マーカー)
52 第2のマーカー検出センサ
60 感光体マーカー(マーカー)
62 感光体マーカー検出センサ
70 中間転写体マーカー(マーカー)
72 中間転写体マーカー検出センサ

Claims (6)

  1. 駆動手段から出力される駆動信号により周回駆動する像担持体と、一部が該像担持体の周面に接触又は近接するように配設されると共に、周回駆動することで、転写面に前記像担持体に形成された画像が重ねて転写される被転写部材と、を備え、前記像担持体と前記被転写部材との周長に相関関係がない画像形成装置であって、
    周回駆動する前記像担持体の線速度変動を、周期的に検出される周期的検出信号に基づいて測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定された線速度変動データに基づいて、前記駆動信号を補正する駆動信号補正手段とを有し、
    前記像担持体の周回中の線速度を一定とすることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記周期的検出信号が、前記像担持体又は前記被転写部材に設けられたマーカーを接触又は非接触で読み取ることにより出力される電気信号であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記被転写部材は、一部が該像担持体の周面に接触するように配設され、当該像担持体の駆動力を受けて従動駆動されて周回して、
    前記マーカーは、前記被転写部材に少なくとも1つ設けられており、
    前記測定手段は、前記周期的検出信号に基づいて、前記被転写部材が1周回するときの周回時間の検出を複数回繰り返し、前記被転写部材の周回時間変動から前記像担持体の線速度変動を解析する速度変動解析手段であり、
    前記駆動信号補正手段は、前記速度変動解析手段で解析された線速度変動を相殺するように、前記駆動信号を補正することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記マーカーの読み取りが、前記像担持体への画像形成開始タイミングを図る基準位置検出を兼ねることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記マーカーが、前記被転写部材の周回方向と直交する方向に複数設けられており、
    前記測定手段が、各々のマーカーを読み取ることにより出力される電気信号に基いて各々の線速度変動を測定して、前記駆動信号補正手段が前記各々の線速度変動の平均値に基づいて前記駆動信号を補正することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記マーカーが、前記被転写部材の転写面の裏面に設けられることを特徴とする請求項2乃至請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。
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