JP2006276186A - 再帰反射シートおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 反射光の輝度が高いとともに、優れた耐久性を備えた再帰反射シートと、このような再帰反射シートを簡便に製造するための製造方法を提供する。
【解決手段】 支持体の少なくとも一方の面に担持層を有し、この担持層に単粒子膜状態となるように透明粒子を一部埋め込んで複数配設された透明粒子膜を有し、この透明粒子膜との間に気体層を形成するように接合部材を介して透明保護フィルムを備え、上記の透明粒子は担持層側の半体表面に光反射膜を有し、透明粒子膜における透明粒子の面積充填率を80%以上とし、接合部材は光反射膜を介することなく透明粒子および/または担持層に直に接合した再帰反射シートとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は再帰反射シートと、この再帰反射シートの製造方法に関する。
入射した光を入射方向に反射する再帰反射シートは、道路標識、看板等、種々の分野で利用されている。従来の再帰反射シートは、支持体上に設けられた接着層に、複数のガラスビーズが直径の約半分程度まで埋め込まれ、このガラスビーズとの間に気体層を形成するように透明保護フィルムが支持体に接合部材を介して配設され、また、接着層とガラスビーズとの間に光反射膜(金属蒸着膜)が設けられた構造である(特許文献1〜3)。このような再帰反射シートでは、外部から透明保護フィルムを透過してガラスビーズに入射した光は、ガラスビーズ表面で屈折した後、ガラスビーズ内を透過して、光反射膜で反射される。このように反射された光は、ガラスビーズを出るときに再度屈折して入射光と略平行となり、入射方向に戻される。
特開平8−171005号公報 特開平9−211213号公報 特開平11−6909号公報
しかしながら、再帰反射シートに使用されるガラスビーズは、平均粒径が20〜150μm程度であり、従来、このような微細な粒子を相互に接近した単粒子状態で配列することは困難であった。このため、従来の再帰反射シートでは、支持体に保持されたガラスビーズの面積充填率(ガラスビーズが最密充填状態にあるときを100%としたときの相対的な面積占有率)が80%未満で低いものであり、ガラスビーズが存在しない部位(再帰反射に寄与しない部位)が多いものであった。したがって、従来の再帰反射シートでは、入射光の輝度に比べて反射光の輝度(入射方向に反射された光の輝度)が低く、視認性が不充分であるという問題があった。また、ガラスビーズが存在しない部位にも光反射膜が存在する場合には、この光反射膜上に、透明保護フィルムと支持体とを接合するための接合部材が位置することになる。この場合、光反射膜の剥離により透明保護フィルムの脱落や浮きが生じ、反射性能の低下、耐久性の低下を来たすという問題もあった。
本発明は上述のような実情に鑑みてなされたものであり、反射光の輝度が高いとともに、優れた耐久性を備えた再帰反射シートと、このような再帰反射シートを簡便に製造するための製造方法を提供することを目的とする。
このような目的を達成するために、本発明の再帰反射シートは、支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に配設された担持層と、該担持層に一部が埋め込まれた透明粒子が単粒子膜状態となるように複数配設されてなる透明粒子膜とを備え、前記透明粒子は前記担持層側の半体表面に光反射膜を有し、前記透明粒子膜における透明粒子の面積充填率は80%以上であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜は所望のパターンであり、該パターンの前記透明粒子膜内での前記透明粒子の面積充填率は80%以上であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜との間に気体層を形成するように接合部材を介して前記透明粒子膜上に配設された透明保護フィルムを備え、前記接合部材は光反射膜を介することなく前記透明粒子および/または前記担持層に接合しているような構成とした。
本発明の他の態様として、前記接合部材は、前記気体層に複数の小区画を形成するような連続あるいは不連続の線状パターンであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜における透明粒子の配列は、最密六方格子配列または単純立方格子配列であるような構成とした。
本発明の再帰反射シートの製造方法は、基体と、該基体の一方の面に配列された複数の凹部とを有する原版の各凹部に透明粒子を載置する工程と、熱収縮性フィルムの一方の面に粘着層を形成し、前記原版に載置された透明粒子を前記粘着層上に単粒子膜状態で転写する工程と、前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、支持体に担持層を形成し、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに前記担持層に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を形成する工程と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記凹部の開口径D(μm)、各凹部の配列ピッチP(μm)、前記凹部の深さS(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦S≦1.5dの関係が成立するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記凹部内に粘着層を備えるような構成とした。
本発明の再帰反射シートの製造方法は、熱収縮性フィルムの一方の面に粘着層を形成し、基体に配列された複数の貫通孔を有する原版を前記粘着層上に配置し、該原版の貫通孔内に透明粒子を載置し、その後、前記原版を取り外して前記粘着層上に透明粒子を単粒子膜状態で配設する工程と、前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、支持体に担持層を形成し、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに前記担持層に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を形成する工程と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記貫通孔の孔径D(μm)、各貫通孔の配列ピッチP(μm)、前記基体の厚みT(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦T≦1.5dの関係が成立するものであるような構成とした。
本発明の再帰反射シートの製造方法は、基体と、該基体の一方の面に配列された複数の凹部とを有する原版の各凹部に透明粒子を載置する工程と、熱収縮性フィルムの一方の面に、発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換層と発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡性を有する粘着層を形成する工程と、前記原版に載置された透明粒子を前記粘着層上に単粒子膜状態で転写する工程と、前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、前記転写シートの透明粒子配設面を前記担持層に間隔を設けて対向させ、前記転写シートの基材の透明粒子配設面と反対側の面から所望の部位に光および/または熱を供給して、当該部位の発泡層、あるいは、光熱変換発泡層、あるいは、光熱変換発泡性の粘着層の発泡により粒子を担持層に突出させ、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに担持層上に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を所望のパターンで形成する工程と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記凹部の開口径D(μm)、各凹部の配列ピッチP(μm)、前記凹部の深さS(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦S≦1.5dの関係が成立するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記凹部内に粘着層を備えるような構成とした。
本発明の再帰反射シートの製造方法は、熱収縮性フィルムの一方の面に、発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換層と発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡性を有する粘着層を形成する工程と、基体に配列された複数の貫通孔を有する原版を前記粘着層上に配置し、該原版の貫通孔内に透明粒子を載置し、その後、前記原版を取り外して前記粘着層上に透明粒子を単粒子膜状態で配設する工程と、前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、前記転写シートの透明粒子配設面を前記担持層に間隔を設けて対向させ、前記転写シートの基材の透明粒子配設面と反対側の面から所望の部位に光および/または熱を供給して、当該部位の発泡層、あるいは、光熱変換発泡層、あるいは、光熱変換発泡性の粘着層の発泡により粒子を担持層に突出させ、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに担持層上に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を所望のパターンで形成する工程と、を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記原版は、前記貫通孔の孔径D(μm)、各貫通孔の配列ピッチP(μm)、前記基体の厚みT(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦T≦1.5dの関係が成立するものであるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記熱収縮性フィルムは二軸収縮型の熱収縮性フィルムであり、前記転写シートにおける粒子の配列は最密六方格子配列であるような構成とした。
本発明の他の態様として、前記熱収縮性フィルムは一軸収縮型の熱収縮性フィルムであり、前記転写シートにおける粒子の配列は単純立方格子配列であるような構成とした。
本発明の再帰反射シートは、透明粒子膜における透明粒子の面積充填率が80%以上なので、入射光に比べて輝度低下の少ない再帰反射光が得られ、視認性に優れたものである。また、接合部材を介して透明保護フィルムを備える場合には、接合部材が接合している透明粒子や担持層との間には光反射層が介在していないので、透明保護フィルムが強固に接合され、良好な反射性能と高い耐久性を備えたものとなる。
本発明の再帰反射シートの製造方法では、熱収縮性フィルムを熱収縮させた状態で、透明粒子が接近し面積充填率が80%以上の単粒子膜状態となり、また、透明粒子は平均粒径の半分未満の深さで粘着層に埋め込まれているので、後工程において粘着層上に成膜した光反射膜のうち、透明粒子の半体表面を被覆した光反射膜と、透明粒子が存在しない部位の粘着層上に形成された光反射膜との間に、高さの差が生じ、これにより、担持層に単粒子膜状態の透明粒子のみが転写されて面積充填率が80%以上の透明粒子膜を形成することが可能となる。また、透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して透明保護フィルムを配設する場合には、粘着層上に形成された光反射膜が担持層に転写されていないので、光反射膜を介することなく、接合部材を透明粒子や担持層に直に接合することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
[再帰反射シート]
図1は本発明の再帰反射シートの一例を示す平面図であり、図2は図1に示される再帰反射シートのA−A線における拡大縦断面図である。図1および図2において、本発明の再帰反射シート1は、支持体2と、この支持体2の一方の面に配設された担持層3と、担持層3に一部が埋め込まれるように配設された複数の透明粒子5と、接合部材8を介して配設されている透明保護フィルム9とを備えている。
複数の透明粒子5は、担持層3側の半体表面に光反射膜6を有しており、かつ、単粒子膜状態で配設されて透明粒子膜4を構成している。図1では、支持体2の全面に亘って透明粒子膜4が形成されている。この透明粒子膜4における透明粒子5の面積充填率は80%以上、好ましくは90%以上である。面積充填率が80%未満であると、透明粒子5が存在しない部位(再帰反射に寄与しない部位)が多くなり、入射光の輝度に対する再帰反射光の輝度の低下率が大きくなり、視認性が低下し好ましくない。上記の透明粒子膜4における面積充填率が80%以上となるような透明粒子5の配列としては、例えば、最密六方格子配列、単純立方格子配列が挙げられる。
上記の面積充填率は、画像解析により、透明粒子5が最密充填状態にあるときを100%として、粒子占有面積比から計測する。したがって、上記の単純立方格子配列の場合、面積充填率は約86.5%となる。
また、担持層3に埋め込まれる透明粒子5の深さは、その平均粒径の20〜50%、好ましくは30〜50%の範囲であり、透明粒子5の半分以上が担持層3から露出していることが好ましい。担持層3への透明粒子5の埋め込み深さが平均粒径の20%未満であると、透明粒子5の脱落、担持層3と接合部材8との接着不良等が生じるおそれがあり好ましくない。また、担持層3への透明粒子5の埋め込み深さが平均粒径の50%を超えると、反射効率が低下して好ましくない。尚、本発明において、透明粒子5の平均粒径は、JIS Z2500に準拠して測定するものとする。
さらに、透明粒子5の半体表面に配設された光反射膜6は、透明粒子5の担持層3側の半体表面の30〜50%、好ましくは40〜50%を被覆する。光反射膜6の被覆割合が上記の範囲から外れると、反射効率が低下して好ましくない。
尚、本発明では、透明粒子膜4が支持体2の全面に亘って形成されたものでなくてもよく、例えば、図3および図4に示すような所望のパターン(図3に斜線で示されるパターン)で透明粒子膜4が形成されたものであってもよい。この場合の透明粒子5の面積充填率は、透明粒子膜4が存在しない部位(担持層3が露出している部位)は考慮せず、パターンを構成する透明粒子膜4内での透明粒子5の面積充填率となる。
再帰反射シート1の透明保護フィルム9は、上記の透明粒子膜4との間に、図示例では六角形状の小区画(図1参照)からなる複数の気体層7を形成するように、蜂の巣状パターンである接合部材8を介して配設されている。そして、接合部材8は、光反射膜6を介することなく、透明粒子5に直に接合(図2に示される例)、あるいは、担持層3や透明粒子5に直に接合(図4に示される例)されている。尚、図示例では、接合部材8は連続した蜂の巣状の線状パターンであるが、これに限定されるものでなく、例えば、ドット状の不連続な状態での蜂の巣状パターンであってもよい。
本発明の再帰反射シート1を構成する支持体2は、担持層3から上層の構造体を支持可能なものであれば特に制限はなく、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂等の樹脂基板、ガラス基板等を使用することができ、厚みは10μm〜5mm、好ましくは50μm〜1mmの範囲で適宜設定することができる。
また、担持層3を構成する材料としては、例えば、ゴム系、アクリル系、エポキシ系、ウレタン系、光硬化型、熱硬化型等の粘着剤および接着剤、あるいはホットメルト型の接着剤等を挙げることができる。担持層3の厚みは、透明粒子5の平均粒径等を考慮して適宜設定することができ、例えば、透明粒子5の平均粒径が20〜150μmの範囲内にある場合、担持層3の厚みは50〜100μm程度の範囲で設定することができる。
本発明の再帰反射シート1を構成する透明粒子5は、レンズとして機能する高屈折率の透明粒子、例えば、フルオレン系、シラン系、チオール系、スルフィド系等の樹脂粒子、ガラス粒子、樹脂とガラスとを組み合わせた複合粒子等を使用することができる。透明粒子5の平均粒径は、20〜200μm、好ましくは40〜120μmの範囲内で適宜設定することができる。尚、本発明において透明とは、可視光領域における光透過率が70%以上であることを意味する。
また、透明粒子5の担持層3側の半体表面に設けられている光反射膜6は、アルミニウム、銀、金、クロム、ニッケル、銅等の金属薄膜、あるいは、上記の金属の2種以上の積層膜とすることができる。このような光反射膜6の厚みは、30〜300nm、好ましくは50〜150nmの範囲内で適宜設定することができる。また、光反射膜6は、銀顔料等の金属鱗片状顔料や白色顔料を含むインキを使用し、コーティング、噴霧等の公知の成膜手段により形成したものであってもよく、この場合、厚みは1〜30μm、好ましくは1〜10μmの範囲内で適宜設定することができる。
本発明の再帰反射シート1を構成する接合部材8は、透明保護フィルム9を支持可能なものであれば特に制限はなく、材質は、例えば、ポリカーボネート樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂等の樹脂等を使用することができる。接合部材8の高さは、気体層7の厚み設定に応じて適宜設定することができ、例えば、20〜150μmの範囲で適宜設定することができる。また、接合部材8の幅は、使用する材料、気体層7の各小区画の面積等を考慮して設定することができ、例えば、100〜2000μmの範囲で適宜設定することができる。
また、本発明の再帰反射シート1を構成する透明保護フィルム9は、上記の支持体2に使用できる樹脂の中から透明樹脂を単独で、あるいは任意の組み合わせによる混合物として使用し成型した樹脂フィルム等を使用することができる。このような透明保護フィルム9の厚みは、使用する材料の強度、気体層7の各小区画の面積等を考慮して設定することができ、例えば、30〜300μmの範囲で適宜設定することができる。
上記のような接合部材8、透明保護フィルム9で形成された小区画の気体層7内の気体は、通常、空気であるが、窒素やアルゴン等の不活性ガス等であってもよい。
上述のような本発明の再帰反射シート1は、透明粒子膜4における透明粒子5の面積充填率が80%以上なので、入射光に対して輝度低下の少ない再帰反射光が得られ、視認性に優れたものである。また、接合部材8が接合している担持層3や透明粒子5との間には光反射層6が介在していないので、光反射層6の剥離による接合部材8の接着不良が生じることがなく、透明保護フィルム9が強固に接合され、このため透明保護フィルム9の浮きや波打ちが防止され、優れた反射性能と高い耐久性を備えたものである。
尚、本発明の再帰反射シートは、上述のような透明粒子5の面積充填率が80%以上である透明粒子膜4を全面に備えた例(図1参照)、所望のパターンで備えた例(図3参照)の他に、必要に応じて、故意に透明粒子5の面積充填率を80%未満としたような領域を有するものであってもよい。このような領域では、透明粒子5が均一に分布していてもよく、また、密に分布している部位が海島模様に点在していてもよい。
また、本発明の再帰反射シートでは、接合部材8で区画される気体層7の形状は、例示の六角形状(蜂の巣状パターン)に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
さらに、本発明の再帰反射シートは、接合部材8と透明保護フィルム9を備えないものであってもよい。この場合も、透明粒子膜における透明粒子の面積充填率が80%以上なので、入射光に対して輝度低下の少ない再帰反射光が得られ、視認性に優れたものである。
[再帰反射シートの製造方法]
本発明の再帰反射シートの製造方法では、基本的に、原版と熱収縮性フィルムを使用して、透明粒子の単粒子膜を備えた転写シートを作製し、次に、透明粒子に光反射膜を形成した後、転写シートの透明粒子のみを支持体の担持層に転写するような工程からなる。また、この転写工程後に、接合部材を介して透明保護フィルムを配設するような工程を有する場合もある。
(製造方法の実施形態1)
図5および図6は、上述の再帰反射シート1を例とした本発明の再帰反射シートの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。
本実施形態では、複数の凹部23を基体22の一方の面に備えた原版21を使用する。まず、透明粒子5を原版21の各凹部23に1個づつ載置する(図5(A))。各凹部23内への透明粒子5の載置は、乾燥状態にある透明粒子5をスキージ25を用いて原版21上に塗布する方法、ブレードコート方法、例えば、乾燥状態にある透明粒子5を原版21上に散布し、ブレードにより不要な透明粒子5を除去する方法、透明粒子5を分散させた分散液を原版21上に塗布し、ブレードにより不要な透明粒子5を除去する方法等を用いることができる。スキージやブレードと原版21とのギャップは、透明粒子5の平均粒子径未満に設定することが好ましい。また、凹部23に予め粘着層を形成しており、透明粒子5を凹部23内に粘着保持するようにしてもよい。
使用する原版21を構成する凹部23は球面形状であり、凹部23の円形の開口径D(μm)、各凹部23の配列ピッチP(μm)、凹部23の深さS(μm)と、透明粒子5の平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、好ましくはd≦D≦1.4dの関係、d≦Pの関係、0.1d≦S≦1.5d、好ましくは0.25d≦S≦1.25dの関係が成立する。凹部23の開口径D、各凹部23の配列ピッチP、凹部23の深さSと、透明粒子5の平均粒子径dとの間に上記の関係が成立することにより、透明粒子5を含有する塗布液等を原版21に塗布し、余分な塗布液をブレード等により除去した際に、各凹部23に粒子を1個づつ確実に載置することができる。
尚、各凹部23の配列ピッチP(μm)と透明粒子5の平均粒子径d(μm)との関係における配列ピッチPの下限はd≦Pであるが、上限には特に制限はなく、後述する工程で熱収縮性フィルム32′を熱収縮させて基材32を形成した際に、粘着層33上の単粒子膜状態にある透明粒子5が接近して面積充填率が80%以上となるように、熱収縮性フィルム32′の熱収縮率等を考慮して配列ピッチPの上限を適宜設定することができる。また、図3及び図4に示されるように、所望のパターンで透明粒子膜4を形成する場合には、凹部23が形成されていない部位が基体22に存在してもよい。ここで、透明粒子5の平均粒径dは、JIS Z2500に準拠して測定するものとする。
このような原版21における凹部23は、例えば、図7に示すように、上述の範囲で設定されたピッチPを有する六方格子配列とすることができる。また、図8に示すように、上述の範囲で設定されたピッチPを有する単純立方格子配列とすることができる。尚、このような凹部23の配列は例示であり、他の配列であってもよい。
上述のような原版21を構成する基体22は、ガラス板、アルミニウム、銅、クロム、インバー、スーパーインバー、42鉄ニッケル合金、コバール、工具鋼(SKD11)等の金属、ポリイミド、フッ素樹脂、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルサルホン、ポリサルホン等の耐熱性のある有機材料を使用することができる。また、原版の繰り返し使用における耐久性を向上させる目的で、少なくとも表面22a側にクロム、ニッケル、炭化珪素、窒化チタン等の薄膜を形成してもよい。また、基体22の厚みは特に制限されず、例えば、50μm〜10mmの範囲で使用する材質等を考慮して適宜設定することができる。
また、基体への凹部の形成は、エレクトロフォーミング法、サンドブラスト法、エキシマレーザー法、イオンビーム法等の乾式法、エッチング液浸漬法等の湿式法により行なうことができる。
次に、熱収縮性フィルム32′上に粘着層33を形成し、この粘着層33を、原版21上に載置された透明粒子5に接触させ(図5(B))、その後、原版21を取り除くことにより、粘着層33上に単粒子膜状態で透明粒子5を転写する(図5(C))。
次いで、熱収縮性フィルム32′を加熱して熱収縮させて基材32を形成するとともに、粘着層33上の単粒子膜状態にある透明粒子5を接近させて転写シート31を作製する(図5(D))。この転写シート31では、単粒子膜状態にある透明粒子5の面積充填率は80%以上となる。また、転写シート31では、透明粒子5が粘着層33に埋め込まれたように保持されるが、この透明粒子5の埋め込み深さは、透明粒子5の平均粒径の半分未満の範囲となるようにする。
上述の熱収縮性フィルム32′の熱収縮は、例えば、図9(A)に示されるように、離型層36,38を備えた1組の基板35,37で転写シート31を挟持(離型層36,38が転写シート31側となるようにして挟持)し、この状態で加熱し、その後、冷却することにより行うことができる。1組の基板35,37で挟持された状態の転写基材31は、熱収縮性フィルム32′が離型層38上にて加熱により熱収縮を生じて、また、粘着層33は加熱によりタック値が低下する。これに伴って、透明粒子5は熱収縮性フィルム32′と離型層36との間を移動して相互に接近する(図9(B))。加熱時の昇温速度は、熱収縮性フィルム32′に厚み方向の凹凸が生じないような穏やかな条件で設定することが好ましい。その後、室温まで冷却することにより、透明粒子5は粘着層33に保持された単粒子膜を構成する。
上記のような熱収縮処理に使用する1組の基板35,37としては、ガラス基板、金属基板、樹脂基板、合金基板等を挙げることができる。また、上記の離型層36,38は、加熱冷却工程において、熱収縮する熱収縮性フィルム32′の挙動、および、熱収縮応力による透明粒子5の挙動の妨げとなる摩擦抵抗を低減するものである。この離型層36,38は、例えば、長鎖アルキル基を有するアクリルエステル、ビニルエステル、ビニルエーテル、アクリルアマイド、マイレン酸誘導体、アリルエステル等、および、ポリジメチルシロキサン等のシリコーン化合物、フッ素化合物、アミノアルキド化合物、ポリエステル化合物等の従来公知の材料を用いて形成することができる。尚、両基板35,37が、例えば、シリコーン樹脂基板等のように離型性を具備している場合には、離型層36,38は不要である。
本発明における熱収縮性フィルム32′の熱収縮は、上述のような離型層36,38を備えた1組の基板35,37を使用することなく、オーブン等の中に載置した状態で所定の昇温速度、到達温度で加熱するような方法を採用してもよい。
次に、転写シート31の粘着層33上に、透明粒子5の半体表面を被覆するように光反射膜6を形成する(図6(A))。光反射膜6の形成は、アルミニウム、銀、金、クロム、ニッケル、銅等の1種、あるいは2種以上を用いて真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等の真空成膜法により行なうことができる。また、光反射膜6の形成は、銀顔料等の金属鱗片状顔料や白色顔料を含むインキを使用し、コーティング、噴霧等の公知の成膜手段により行なうこともできる。尚、図6(A)は、透明粒子5が存在せずに粘着層33が露出している部位での光反射膜6′の形成状態を示すために、透明粒子5が存在しない部位を故意に示している。
次いで、光反射膜6が形成された透明粒子5を保持する転写シート31を、担持層3が形成された支持体2に接触させる(図6(B))。上述にように、転写シート31では、透明粒子5がその平均粒径の半分未満の深さで粘着層33に埋め込まれたように保持されているので、図6(B)に示されるように透明粒子5が担持層3に接触した状態であっても、透明粒子5が存在せずに粘着層33が露出している部位に形成された光反射膜6′は、担持層3に接触しないことになる。その後、転写シート31の基材32と粘着層33を剥離することにより、透明粒子5のみを光反射膜6とともに担持層3に転写して単粒子膜である透明粒子膜4を形成する(図6(C))。尚、この図6(C)では、図6(A)、図6(B)で図示したような透明粒子5が存在しない部位は図示していない。
この透明粒子膜4における透明粒子5の面積充填率は80%以上である。また、担持層3に埋め込まれる透明粒子5の深さは、その平均粒径の20〜50%、好ましくは30〜50%の範囲とする。
尚、接合部材8と透明保護フィルム9を備えていない再帰反射フィルムの場合、この工程までで製造が完了する。
次いで、接合部材8を介して透明保護フィルム9を、透明粒子膜4に対して気体層7を形成するように配設して、本発明の再帰反射フィルム1が得られる(図6(D))。透明保護フィルム9の配設は、例えば、透明保護フィルム9に所望のパターン形状で接合部材8を形成し、この接合部材8を透明粒子膜4に固着することにより行なうことができる。透明粒子膜4と接合部材8との固着は、接着剤を使用した固着、接合部材8の硬化反応に伴う固着、熱変形成形等により行なうことができる。尚、図4に示されるような本発明の再帰反射シートでは、透明粒子膜4が存在するパターン部位と、透明粒子膜4が存在しない部位との間に段差が存在し、透明保護フィルム9を平坦な状態で配設するためには、高さの異なる接合部材8が必要となる。この場合、透明保護フィルム9の配設は、接合部材8を軟化状態として、ラミネートする際の圧力を増加させ、透明粒子膜4が存在するパターン部位に位置する接合部材8をある程度押し潰し、透明粒子膜4が存在しない部位の接合部材8が担持層3に圧着されるようにする。あるいは、接合部材8形成時に、予め段差を考慮した長さで接合部材8を形成してもよい。
上述の実施形態では、複数の凹部23を基体22の一方の面に備えた原版21を使用した例を示したが、本発明の再帰反射フィルムの製造方法は、図10に示すように、基体に配列された複数の貫通孔を有する原版を使用することもできる。この場合、使用する原版41は、熱収縮性フィルム32′の粘着層33上に配置され(図10(A))、この状態で貫通孔43に1個づつ透明粒子5が載置される(図10(B))。次いで、原版41を取り除くことにより、粘着層33上に単粒子膜状態の透明粒子5を配設する(図10(C))。その後、熱収縮性フィルム32′を加熱収縮させることにより、上記転写シート31を作製することができる。
原版41は基体42に断面円形の貫通孔43を複数備え、貫通孔43の孔径D(μm)、各貫通孔43の配列ピッチP(μm)、基体42の厚みT(μm)と、透明粒子5の平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、好ましくはd≦D≦1.4dの関係、d≦Pの関係、0.1d≦T≦1.5d、好ましくは0.25d≦T≦1.25dの関係が成立する。貫通孔43の孔径D、各貫通孔43の配列ピッチP、基体42の厚みTと、透明粒子5の平均粒子径dとの間に上記の関係が成立することにより、粘着層33上に配置された原版41に、乾燥状態にある透明粒子5をスキージを用いて塗布した際に、あるいは、透明粒子5を含有する塗布液等を塗布し、余分な塗布液をブレード等により除去した際に、各貫通孔43に粒子を1個づつ確実に載置することができる。この原版41においても、各貫通孔43の配列ピッチP(μm)と透明粒子5の平均粒子径d(μm)との関係における配列ピッチPの下限はd≦Pであるが、上限には特に制限はなく、上述の原版21の凹部23の配列ピッチP(μm)と同様に、上限を適宜設定することができる。
このような原版41は、上述の原版21の基体22と同様の基体42に、エレクトロフォーミング法、サンドブラスト法、エキシマレーザー法、イオンビーム法等の乾式法、エッチング液浸漬法等の湿式法により貫通孔43を形成して作製することができる。また、貫通孔43は、例えば、上述の範囲で設定されたピッチPを有する六方格子配列(図7参照)、単純立方格子配列(図8参照)とすることができ、また、他の配列であってもよい。
尚、図10に示される例では、貫通孔43は、基体42の両面での孔径が等しいものであるが、これに限定されるものではない。すなわち、貫通孔43の最小孔径が透明粒子5の平均粒径と上記関係を満足すればよく、また、透明粒子5が供給される面の孔径のみが、透明粒子5の平均粒径と上記関係を満足する場合には、反対面の孔径が同等以上の大きさであれば問題はない。また、貫通孔43の内壁面形状には特に制限はない。
上述の本発明の再帰反射シートの製造方法で使用する熱収縮性フィルム32′としては、例えば、熱収縮率が1〜80%、好ましくは10〜50%の範囲内にある一軸収縮型、あるいは、二軸収縮型の熱収縮性フィルムを使用することができる。このような熱収縮性フィルムとしては、例えば、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂等の一軸延伸フィルム、あるいは、二軸延伸フィルム等を使用することができる。尚、本発明における熱収縮率とは、50〜100℃の範囲で各温度に設定したウォーターバス中に10cm平方のフィルムを10秒間浸漬して収縮させ、浸漬前後のフィルムの寸法変化から算出[(10cm−浸漬後の一辺の長さ(cm))/(10cm)×100]する。尚、熱収縮フィルムが一軸延伸フィルムの場合は、延伸方向に平行な一辺について測定する。
上記の塩化ビニル系樹脂としては、例えば、数平均重合度が800〜2500、好ましくは1000〜1800のポリ塩化ビニル、塩化ビニルを主体とする共重合体(例えば、エチレン−塩化ビニル共重合体、酢酸ビニル−塩化ビニル共重合体、塩化ビニル−ハロゲン化オレフィン共重合体等)、あるいは、これらのポリ塩化ビニルまたは塩化ビニル共重合体を主体とする他の相溶性樹脂(例えば、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ウレタン樹脂、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体、部分ケン化ポリビニルアルコール等)とのブレンド物等を挙げることができ、これらを単独で、あるいは2種以上の組み合わせで使用することができる。これらの塩化ビニル系樹脂は、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法、溶液重合法等の公知の製造方法により得られたものであってよい。
また、上記のポリエステル系樹脂としては、例えば、芳香族ジカルボン酸、それらのエステル形成誘導体、脂肪族ジカルボン酸等のジカルボン酸成分と、多価アルコール成分を主成分とするものである。芳香族ジカルボン酸としては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸等が挙げられる。また、これらのエステル誘導体としては、ジアルキルエステル、ジアリールエステル等の誘導体が挙げられる。また、脂肪族ジカルボン酸としては、例えば、ダイマー酸、グルタル酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、シュウ酸、コハク酸等が挙げられる。また、p−オキシ安息香酸等のオキシカルボン酸、無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸等の多価のカルボン酸を必要に応じて併用してもよい。
上記の多価アルコール成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ダイマージオール、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、2−メチル−1,5−ペンタンジオール、2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオール等のアルキレングリコール、ビスフェノール化合物、またはその誘導体のエチレンオキサイド付加物、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール、ポリオキシテトラメチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。また、多価アルコールではないが、イプシロンカプロラクトンも同様に使用可能である。上記したジカルボン酸成分と多価アルコール成分を通常それぞれ1種類以上組み合わせて用いることが好ましい。
上述の熱収縮性フィルム32′の厚みは、例えば、5〜200μm、好ましくは20〜100μmの範囲とすることができる。熱収縮性フィルム32′の厚みが5μm未満であると、熱収縮時の応力が弱く、粘着層33上での透明粒子5の十分な接近が得られない場合がある。また、200μmを超えると、厚み方向の熱収縮歪により透明粒子5の接近が妨げられる場合がある。
転写シート31を構成する粘着層33は、常温でのタック値が50〜100℃におけるタック値よりも大きいことが好ましい。また、粘着層33は、例えば、常温でのタック値が3〜32、好ましくは5〜20の範囲内にあり、50〜100℃におけるタック値が2〜18、好ましくは3〜12の範囲内にあるものとすることができる。これにより、上述の熱収縮性フィルム32′が熱収縮を生じる温度において、粘着層33に載置された透明粒子5が、熱収縮性フィルム32′の熱収縮応力により粘着層33上を移動して接近することが可能となり、最も接近した状態では、最密充填状態が得られる。また、粘着層33は、タック値が低下する温度(熱収縮応力により粒子が粘着層33上を移動可能となる温度)が、上述の熱収縮性フィルム32′の熱収縮開始温度以下であることが好ましい。
尚、本発明におけるタック値は、JIS Z0237に準拠し、(株)上島製作所製のボールタックテスタ(VR−5710)を使用し、30°に傾斜したガラス基板上に測定試料をセットし、種々の大きさのクロム鋼球を転がし、粘着層上で停止する球の大きさをタック値として測定する。
上記のような粘着層33を構成する材料としては、例えば、粘着剤、光硬化型剥離性粘着剤等を挙げることができる。
粘着剤としては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等を使用することができる。
ゴム系粘着剤は、エラストマーをベースポリマーとし、ガラス転移温度が低く、高温までゴム域の広いポリマー(ゴム状物質)である。エラストマーとしては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ブチルゴム、ポリイソブチレン、シリコーンゴム、ポリビニルイソブチルエーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、グラフトゴム、再生ゴム、ポリビニルエーテル、アタクティックポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ブタジエンラバー等を挙げることができる。また、粘着剤の構成成分として、上記のエラストマーの他に、粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、充填剤等を含有してもよい。
アクリル系粘着剤は、粘着性を与えるガラス転移温度の低い柔らかいアクリル酸エステル等の主モノマーに、接着性や凝集力を与えるための高ガラス転移温度で硬いコモノマー、架橋や接着性の改良のための官能基含有モノマーが共重合されたものである。上記の主モノマーとしては、例えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸オクチル−メタクリル酸共重合体等のアクリル系モノマーを挙げることができる。
光硬化型剥離性粘着剤は、上述の転写シート31の加熱冷却を行った後、光照射することにより粘着層33に剥離性を付与し、転写工程にて被形成体に粒子を容易に転写可能とすることを目的とするものである。光硬化型剥離性粘着剤としては、例えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主モノマーとし、これに乳化剤、脱イオン水、重合開始剤を添加して通常の手段によりエマルジョン重合して得ることができる。また、モノマー種を選択することにより粘着力を調整することができる。このようなアクリル樹脂エマルジョン系の光硬化型剥離性粘着剤は、ガラス転移温度が0℃未満となるようなモノマー組成で選定される。
このような粘着層33の厚みは、対象となる透明粒子5の平均粒径の半分以下とし、例えば、平均粒径が20〜150μmの範囲内にある透明粒子5を対象とする場合、粘着層33の厚みは1〜10μm程度の範囲で設定することができる。粘着層33の厚みが1μm未満であると、透明粒子5を確実に載置することができず、10μmを超えると、熱収縮性フィルム32′の熱収縮時に粘着層33上での粒子の十分な接近が得られない場合があり、また、担持層3への透明粒子5の転写において、透明粒子5が存在せずに粘着層33が露出している部位に形成された光反射膜6′も担持層3に転写されることがあり好ましくない。
ここで、上述の熱収縮性フィルム32′の熱収縮により透明粒子5を接近させて転写シート31を作製する際の透明粒子5の挙動について図11および図12にて説明する。
図11(A)は、原版21,41を用いて熱収縮性フィルム32′の粘着層33上に転写(載置)された透明粒子5の配列が、ピッチPを有する六方格子配列である場合を示す図である。そして、熱収縮性フィルム32′として、一軸収縮型の熱収縮性フィルムを使用した場合、図11(B)に示されるように、熱収縮性フィルム32′が一軸収縮(矢印a方向への収縮)を生じ、この収縮方向での透明粒子5の接近が生じることにより、作製された転写シート31では、透明粒子5が面心立方格子配列をとる。また、熱収縮性フィルム32′として、二軸収縮型の熱収縮性フィルムを使用した場合、図11(C)に示されるように、熱収縮性フィルム32′が二軸収縮(矢印a方向と矢印b方向への収縮)を生じ、直交する二方向での粒子接近が生じることにより、作製された転写シート31では、透明粒子5が最密六方格子配列をとる。
図12(A)は、原版21,41を用いて熱収縮性フィルム32′の粘着層33上に転写(載置)された透明粒子5の配列が、ピッチPを有する単純立方格子配列である場合を示す図である。そして、熱収縮性フィルム32′として、一軸収縮型の熱収縮性フィルムを使用した場合、図12(B)に示されるように、熱収縮性フィルム32′が一軸収縮(矢印a方向への収縮)を生じ、この収縮方向での粒子接近が生じることにより、作製された転写シート31では、透明粒子5がストライプ状配列をとる。また、熱収縮性フィルム32′として、二軸収縮型の熱収縮性フィルムを使用した場合、図12(C)に示されるように、熱収縮性フィルム32′が二軸収縮(矢印a方向と矢印b方向への収縮)を生じ、直交する二方向での粒子接近が生じることにより、作製された転写シート31では、透明粒子5が単純立方格子配列をとる。
(製造方法の実施形態2)
図13及び図14は、本発明の再帰反射シートの製造方法の他の実施形態を説明するための工程図である。
本発明では、まず、熱収縮性フィルム52′上に光熱変換層53、発泡層54、粘着層55をこの順に積層する(図13(A))。
熱収縮性フィルム52′としては、上述の実施形態の熱収縮性フィルム32′として挙げたものを使用することができる。
光熱変換層53は、後工程にて作製される転写シートに照射された光を効率良く熱に変換するためのものであり、例えば、樹脂バインダー中にシアニン系、ポリメチン系、アズレニウム系、スクワリウム系、チオピリリウム系、ナフトキノン系、アントラキノン系色素等の有機化合物、フタロシアニン系、アゾ系、チオアミド系の有機金属錯体等の赤外吸収色素を含有したもの、あるいは、酸化鉄(Fe23)、鉛丹(Pb34)、黄鉛(PbCrO4)、銀朱(HgS)、群青(Na6Al6Si6244)、酸化コバルト(CoO又はCo34)、二酸化チタン(TiO2)、二酸化チタン被覆雲母(TiO2/K2O・3Al23・6SiO2・2H2O)、ストロンチウムクロメイト(SrCrO4))、チタニウム・イエロー(ニッケルイエロー、クロムイエロー)、鉄黒(Fe34)、モリブデン赤(PbCrO4・nPbMoO4・mPbSO4・xAl(OH)3)、モリブデンホワイト(ZnMoO4・ZnO又はCaZnMoO4・CaCO3)、リトポン(BaSO4+ZnS)、カドミウム赤(CdS・nCdSe)、ブロンズ粉(銅と亜鉛の合金)、アルミニウム粉等の近赤外領域に吸収帯をもつ金属酸化物やカーボンブラックを含有したもの、あるいは、上記物質単体からなる薄膜とすることができる。上記の樹脂バインダーとしては、上述の発泡層で挙げたような樹脂バインダーを使用することができる。また、樹脂バインダー中に含有される光熱変換性物質の含有量は、樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲で設定することが好ましい。
光熱変換層53の形成は、上述の樹脂バインダーに光熱変換性物質と、必要に応じて架橋剤等を添加したものを、適当な有機溶剤、有機溶剤と水との混合体、または水に溶解したり、あるいは分散させた溶液、または分散体を調製し、これを、例えば、スクリーン印刷、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法等の公知の手段により所望の厚みで熱収縮性フィルム52′上に塗布し、乾燥することにより形成することができる。このような光熱変換層53の厚みは、樹脂バインダー中に光熱変換性物質を含有する場合、例えば、1〜100μmの範囲で設定することができ、また、光熱変換性物質の薄膜である場合には、0.001〜10μmの範囲で設定することができる。
上述の発泡層54は、下記の樹脂バインダーに発泡剤と、必要に応じて熱伝導性物質、架橋剤等を添加したものを、適当な有機溶剤、有機溶剤と水との混合体、または水に溶解したり、あるいは分散させた溶液、または分散体を調製し、これを、例えば、スクリーン印刷、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法等の公知の手段により所望の厚みで光熱変換層53上に塗布し、乾燥することにより形成することができる。
使用する発泡剤としては、例えば、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、N,N′ジニトロソ−N,N′ジメチルテレフタルアミド、P−トルエンスルホニルヒドラジド、ヒドラゾルカルボンアミド、P−トルエンスルホニルアジド、アセトンバーP−スルホニルヒドラゾン等の有機系発泡剤、重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム等の無機系発泡剤、内部に低温で揮発する溶媒を含有した熱膨張性マイクロカプセル等が挙げられる。
上記の熱膨張性マイクロカプセルは、低温で揮発する炭化水素を熱可塑性樹脂からなる壁材の内部に包含させたカプセル構造をとるものであり、光照射(加熱)等により、未発泡状態の10〜150倍程度の体積膨張を生じる。熱膨張性マイクロカプセルに内包させる炭化水素としては、塩化メチル、臭化メチル、トリクロロエタン、ジクロロエタン、n−ヘキサン、n−ペンタン、イソブタン、イソヘプタン、ネオペンタン、石油エーテル、フレオン等のフッ素原子をもつ脂肪族炭化水素、あるいは、これらの炭化水素の複合混合体等を用いることができる。
また、熱膨張性マイクロカプセルの壁材としては、塩化ビニリデン、塩化ビニル、アクリロニトリル、スチレン、ポリカーボネート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、酢酸ビニルのポリマー、あるいは、これらの樹脂の共重合体や混合物等を用いることができる。また、必要の応じて、架橋剤を使用することもできる。このような熱膨張性マイクロカプセルの平均粒径は、例えば、0.1〜50μm程度であってよい。
発泡層54を構成する樹脂バインダーとしては、例えば、フェノキシ樹脂、ポリ酢酸ビニルやポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリスチレン、ポリアミド、ポリウレタン、アクリロニトリル、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、また、加硫ゴムや未加硫ゴム等のゴム系樹脂等を挙げることができる。上記のゴム系樹脂としては、クロロプレンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム、合成イソプレンゴム、ブチルゴム、ウレタンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリイソプレンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルゴム、塩素化ブチルゴム等の合成ゴムや天然ゴム等の未加硫ゴム、あるいは、加硫ゴムを挙げることができる。特に好ましいものとしては、ポリエステル、アクリロニトリル、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ゴム系樹脂を挙げることができる。
発泡層54では、光照射(加熱)等により、含有される発泡剤が発泡した際に、光照射(加熱)した部位と、他の部位との境界で正確に発泡層が盛り上がることが必要であり、このため、上記のバインダー樹脂の数平均分子量は1000〜30000、好ましくは3000〜25000の範囲であることが望ましい。
発泡層54における発泡剤の含有量は、有機系発泡剤や無機系発泡剤の場合、樹脂バインダー100重量部に対して5〜100重量部の範囲で設定することが好ましい。また、発泡剤が熱膨張性マイクロカプセルの場合、樹脂バインダー100重量部に対して5〜80重量部の範囲で設定することが好ましい。発泡剤の含有量が上記の範囲未満であると、発泡層が充分に発泡せず、また、上記の範囲を超えると、発泡層の破裂を生じ、正確な突出形状が形成できなくなり好ましくない。
上述のような発泡剤、バインダー樹脂を含有する発泡層54の厚みは、使用する発泡剤、発泡剤の含有量、透明粒子5の大きさ等を考慮して、発泡時に透明粒子5の大きさよりも高く突出可能なように設定することが望ましく、例えば、1〜150μmの範囲で設定することができる。
尚、発泡層54には、熱伝導性に優れた物質、例えば、銅、アルミニウム、酸化スズ、二硫化モリブデン等の金属、金属酸化物、あるいは、金属硫化物、カーボンブラック等の炭素質物質等を含有させてもよい。
また、上述の粘着層55は、転写対象となる透明粒子5を保持可能であり、かつ、光照射(加熱)等により、発泡層54が突出したときに、粒子の転写が可能なものである。このような粘着層55は、例えば、微粘着タイプあるいは再剥離性タイプの粘着剤を用いて形成することができる。粘着層55の形成は、上記の粘着性物質を、適当な有機溶剤、有機溶剤と水との混合体、または水に溶解したり、あるいは分散させた溶液、または分散体を調製し、これを、例えば、スクリーン印刷、グラビアコート法、グラビアリバースコート法、エアーナイフコート法等の公知の手段により所望の厚みで発泡層54上に塗布し、乾燥することにより形成することができる。粘着層55の厚みは、使用する材料の粘着性、膜切れ性等を考慮して適宜設定することができ、例えば、1〜10μmの範囲で設定することができる。
次に、粘着層55上に本発明の原版41を配置し(図13(B))、原版41の貫通孔43内に透明粒子5を1個づつ載置し(図13(C))、その後、原版41を取り除くことにより、粘着層55上に単粒子膜状態で透明粒子5を転写する(図13(D))。各貫通孔43内への透明粒子5の載置は、乾燥状態にある透明粒子5をスキージ45を用いて原版21上に塗布する方法、ブレードコート方法、例えば、乾燥状態にある透明粒子5を原版21上に散布し、ブレードにより不要な透明粒子5を除去する方法、透明粒子5を分散させた分散液を原版41上に塗布し、ブレードにより不要な透明粒子5を除去する方法等を用いることができる。スキージやブレードと原版41とのギャップは、透明粒子5の平均粒子径未満に設定することが好ましい。
次いで、熱収縮性フィルム52′を加熱して熱収縮させて基材52を形成するとともに、粘着層55上の透明粒子5を接近させて転写シート51を作製する(図14(A))。この転写シート51では、単粒子膜状態にある透明粒子5の面積充填率は80%以上となる。また、転写シート51では、透明粒子5が粘着層55に埋め込まれたように保持されるが、この透明粒子5の埋め込み深さは、透明粒子5の平均粒径の半分未満の範囲とする。この熱収縮性フィルム52′の熱収縮は、例えば、図9に示した熱収縮性フィルム32′の熱収縮と同様の方法、あるいは、オーブン等の中に載置した状態で所定の昇温速度、到達温度で加熱するような方法を用いて行なうことができる。尚、熱収縮性フィルム52′の熱収縮により透明粒子5を接近させて転写シート51を作製する際の透明粒子5の挙動は、図11および図12に基づいた上述の説明と同様である。
次に、転写シート51の粘着層55上に、透明粒子5の半体表面を被覆するように光反射膜6を形成した後、転写シート51の粒子配設面を、支持体2に設けられた担持層3に間隔を設けて対向させ、転写シート51の基材52側(粒子配設面と反対側の面)から所望のパターン部位50に光および/または熱を供給する(図14(B))。
転写シート51と担持層3の対向間隔は、後述のように、発泡層54の発泡による盛り上がりによって突出した透明粒子5が、担持層3に当接し得る間隔であり、使用する転写シートに応じて、例えば、10〜110μmの範囲で設定することができる。
所望のパターン部位50に供給する光としてはレーザー光を用い、供給された光は光熱変換層53により熱に変換される。また、所望のパターン部位50に熱を直接供給する場合には、サーマルヘッド、赤外線照射装置等を用いることができる。
上述のように所望のパターン部位50に光および/または熱を供給することにより、転写シート51の発泡層54のうち、パターン部位50に対応する部位にて、含有する発泡剤が発泡する。これにより、発泡層54が盛り上がり、透明粒子5が担持層3方向に突出して当接する(図14(C))。尚、上述にように、転写シート51では、透明粒子5がその平均粒径の半分未満の深さで粘着層55に埋め込まれたように保持されているので、透明粒子5が担持層3方向に突出して接触した状態であっても、透明粒子5がなく粘着層55が露出している部位に形成された光反射膜が存在しても、このような光反射膜は、担持層3に接触しないことになる。
その後、転写シート51を除去することにより、透明粒子5のみが光反射膜6とともに担持層3に所望のパターンで単粒子状態で転写され、これにより、図3、図4に示されるようなパターン形状の透明粒子膜4を形成することができる。このパターン形状の透明粒子膜4における透明粒子5の面積充填率は80%以上である。また、担持層3に埋め込まれる透明粒子5の深さは、その平均粒径の20〜50%、好ましくは30〜50%の範囲とする。
尚、接合部材8と透明保護フィルム9を備えていない本発明の再帰反射フィルムの場合、この工程までで製造が完了する。
次いで、接合部材8を介して透明保護フィルム9を、透明粒子膜4に対して気体層7を形成するように配設して、本発明の再帰反射フィルム1が得られる。
上述の製造方法では原版41を使用しているが、原版21を使用してもよいことは勿論である。
また、転写シートとして、光熱変換層53を備えていないもの、光熱変換層53と発泡層54の代わりに光熱変換発泡層を備えるもの、光熱変換層53と発泡層54と粘着層55の代わりに光熱変換発泡性粘着層を備えているもの、基材52の裏面に光熱変換層を備えるもの等を使用することもできる。
上記の光熱変換発泡層は、樹脂バインダー、発泡剤として上述の発泡層54で挙げたような樹脂バインダー、発泡剤を使用することができ、また、光熱変換物質としては、上述の光熱変換層53で挙げた光熱変換性物質を用いることができる。光熱変換発泡層における発泡剤の含有量は、樹脂バインダー100重量部に対して5〜100重量部の範囲、光熱変換性物質の含有量は、樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲でそれぞれ設定することが好ましい。このような光熱変換発泡層の厚みは、使用する発泡剤や光熱変換性物質、これらの含有量、粒子の大きさ等を考慮して、発泡時に粒子の大きさよりも高く突出可能なように設定することが望ましく、例えば、1〜150μmの範囲で設定することができる。
また、上記の光熱変換発泡性粘着層は、上述の発泡層54と光熱変換層53と粘着層55の全機能を備えたものであり、粘着性を有する樹脂バインダー中に発泡剤と光熱変換性物質を含有するものである。光熱変換発泡性粘着層を構成する粘着性を有する樹脂バインダーとしては、ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤等を使用することができる。
ゴム系粘着剤は、エラストマーをベースポリマーとし、ガラス転移温度が低く、高温までゴム域の広いポリマー(ゴム状物質)であるものを使用することができる。上記のエラストマーとしては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、ブチルゴム、ポリイソブチレン、シリコーンゴム、ポリビニルイソブチルエーテル、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、グラフトゴム、再生ゴム、ポリビニルエーテル、アタクティックポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ブタジエンラバー等を挙げることができる。また、粘着剤の構成成分として、上記のエラストマーの他に、粘着付与剤、軟化剤、老化防止剤、充填剤等を含有してもよい。
アクリル系粘着剤は、粘着性を与えるガラス転移温度の低い柔らかいアクリル酸エステル等のモノマーに、接着性や凝集力を与えるための高ガラス転移温度で硬いコモノマー、架橋や接着性の改良のための官能基含有モノマーが共重合されたものである。上記のモノマーとしては、例えば、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、アクリル酸オクチル−メタクリル酸共重合体等のアクリル系モノマーを挙げることができる。
また、発泡剤は、上述の発泡層54で挙げたような発泡剤を使用することができ、光熱変換物質としては、上述の光熱変換層53で挙げた光熱変換性物質を用いることができる。
光熱変換発泡性粘着層における発泡剤の含有量は、粘着性を有する樹脂バインダー100重量部に対して5〜100重量部の範囲、光熱変換性物質の含有量は、粘着性を有する樹脂バインダー100重量部に対して0.1〜5重量部の範囲でそれぞれ設定することが好ましい。このような光熱変換発泡性粘着層の厚みは、使用する発泡剤や光熱変換性物質、これらの含有量、粒子の大きさ等を考慮して、発泡時に粒子の大きさよりも高く突出可能なように設定することが望ましく、例えば、1〜150μmの範囲で設定することができる。
上述のような本発明の再帰反射シートの製造方法では、熱収縮性フィルム32′,52′を熱収縮させた状態で、透明粒子5が接近し面積充填率が80%以上の単粒子膜が得られる。また、透明粒子5は平均粒径の半分未満の深さで粘着層33,55に埋め込まれているので、後工程において粘着層33,55上に成膜した光反射膜のうち、透明粒子の半体表面を被覆した光反射膜6と、透明粒子が存在しない部位の粘着層上に形成された光反射膜6′との間に、高さの差が生じる。したがって、担持層3には単粒子膜状態の透明粒子のみが転写され、粘着層上に形成された光反射膜6′が担持層に転写されることが防止される。これにより、透明保護フィルム9を接合する工程にて、光反射膜6′を介することなく、接合部材8を担持層3や透明粒子5に直に接合することができる。
上述の再帰反射シートと、その製造方法の実施形態は例示であり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
次に、より具体的な実施例を示して本発明を更に詳細に説明する。
[実施例1]
<原版の作製>
厚さ3mmのほう珪酸ガラス板(縦1m×横1m)を準備し、このほう珪酸ガラス板上に真空蒸着法によりクロム薄膜(厚さ1000Å)を成膜して基体とした。
次に、クロム薄膜上にフォトレジスト(日本ゼオン(株)製 ZPP1800)を塗布した。その後、基体の両面を所定のフォトマスクを介して露光し、現像を行なって、厚さ2μmのレジストパターンを形成した。露光は超高圧水銀ランプを光源とし、照射量は365nmで150mJ/cm2とした。また、現像は現像液(日本ゼオン(株)製 ZTMA−U20)を使用して行なった。
次いで、酸化セリウム系のエッチング液を用いて、湿式エッチングによりクロム薄膜をエッチングした。これにより、クロム薄膜とレジストパターンとの2層構造であり、円形の開口部(直径80μm)を有するエッチングマスクを、基体両面に、円形の開口部の中心が一致するように形成した。
次に、上記のエッチングマスクを備えた基体をフッ化水素酸系のエッチング液に浸漬し、エッチングすることによって貫通孔を形成し、その後、水洗し、レジスト剥離剤を用いてレジストパターンを除去し、更に、酸化セリウム系のエッチング液を用いてクロム薄膜を除去して、原版を得た。この原版は、図10に示されるような構造であり、両面の孔径が80μmである貫通孔(中央部の内径は75μm)を図7に示すような六方最密格子配列(ピッチ130μm)で複数備えるものであった。
<原版への透明粒子の載置と転写シートの作製>
熱収縮性フィルムとして、厚さ30μmの二軸収縮型フィルム(三菱樹脂(株)製 ヒシペットPS−40S)を準備した。このフィルムの一方の面に、アクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−1601)をブレードコート法により塗布して、厚み1μmの粘着層を形成した。
次に、上記の粘着層上に上述のように作製した原版を設置し、篩にかけた平均粒径70μm(粒径のバラツキ:±5μm)の高屈折率ガラスビーズ(旭テクノグラス(株)製 WGB254)をスキージを用いて塗布した。この際、原版とスキージとのギャップは20μmとした。これにより、原版Aの各貫通孔の開口部に高屈折率ガラスビーズが1個づつ載置された。その後、原版を取り除いて、粘着層上に高屈折率ガラスビーズの単粒子膜(六方格子配列)を形成した。
次に、高屈折率ガラスビーズを備えた二軸収縮型フィルムを、オーブン中で75℃まで加熱(昇温速度10℃/分)し、その後、オーブンから取り出して室温まで冷却した。これにより、二軸収縮型フィルムの収縮が生じ、粘着層上に高屈折率ガラスビーズが最密六方格子状態に配列した単粒子膜(面積充填率:100%)を作製して転写シートとした。
次いで、この転写シートの高屈折率ガラスビーズ側から真空蒸着法によりアルミニウム薄膜(厚み:100nm)を成膜し、高屈折率ガラスビーズの半体表面に光反射膜を形成した。この光反射膜は、高屈折率ガラスビーズ間の粘着層の微細な部位にも成膜された。
<再帰反射シートの作製>
支持体として厚み50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備し、この耐熱フィルム上にアクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−3403)をブレードコート法により塗布して、厚み35μmの担持層を形成した。
次いで、この担持層に対し、上述のように作製した転写シートを、高屈折率ガラスビーズを接触させるように貼り合わせ、その後、転写シートの基材と粘着層を剥離した。これにより、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を担持層に埋設した状態で転写配設され、最密六方格子配列の高屈折率ガラスビーズ膜(面積充填率:100%)が形成された。尚、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上に成膜された光反射膜は、担持層に転写されなかった。
次いで、透明保護フィルムとして厚み50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備した。この透明保護フィルム上にアクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−3403)をスクリーン印刷により蜂の巣状パターンで塗布(塗布膜厚:50μm、線幅:200μm、パターンピッチ:2mm)して、接合部材を形成した。次に、この接合部材を高屈折率ガラスビーズ膜に当接するように圧着して、透明保護フィルムを配設した。この透明保護フィルムと高屈折率ガラスビーズ膜との間には、厚み20μmの空気層が形成された。
以上により、本発明の再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートについて、再帰反射測定機(スガ試験機(株)製 NS−1)を用いて、100mm×100mmサイズの再帰反射シートの再帰反射性能を、JIS Z9117「保安用反射シートおよびテープ」に準じて、観測角0.2°、入射角5°で測定した結果、320cd/lx・m2であった。
また、上記の再帰反射シートについて、下記の条件で透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、透明保護フィルムの脱落はなく、接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ち発生もなかった。
(透明保護フィルムの脱落試験)
JIS Z9117「保安用反射シートおよびテープ」に準じて、サンシャイン
カーボン式促進耐候試験を行った後、再帰反射シートからの保護シートの脱落、
あるいは剥がれの有無を観察する。
[実施例2]
実施例1と同様にして、両面の孔径が80μmである貫通孔(中央部の内径は75μm)を図8に示すような単純立方格子配列(ピッチ130μm)で複数備える原版を作製し、この原版を使用して、実施例1と同様にして、本発明の再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートでは、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を埋設した状態で担持層に担持され、面積充填率は86%であった。また、高屈折率ガラスビーズが存在しない担持層上には、光反射膜は存在しないものであった。
この再帰反射シートについて、実施例1と同様にして再帰反射性能を測定した結果、290cd/lx・m2であった。
また、上記の再帰反射シートについて、実施例1と同様に透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、透明保護フィルムの脱落はなく、接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ち発生もなかった。
[比較例1]
基材として、厚さ50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備した。このフィルムの一方の面に、アクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−1601)をブレードコート法により塗布して、厚み1μmの粘着層を形成した。
次に、上記の粘着層上に、篩にかけた平均粒径70μm(粒径のバラツキ:±5μm)の高屈折率ガラスビーズ(旭テクノグラス(株)製 WGB254)を散布した後、ブレードコート法を用いて余分な高屈折率ガラスビーズを除去し、単粒子膜状態の高屈折率ガラスビーズ膜を形成して転写シートとした。この際、粘着層とブレードとのギャップを75μmに設定した。このように形成された高屈折率ガラスビーズ膜の面積充填率は70%であった。
次に、転写シートの高屈折率ガラスビーズ膜側から真空蒸着法によりアルミニウム薄膜を成膜し、高屈折率ガラスビーズの半体表面に光反射膜を形成した。この光反射膜は、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上にも成膜された。
次いで、支持体として厚み50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備し、この耐熱フィルム上にアクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−3403)をブレードコート法により塗布して、厚み35μmの担持層を形成した。
次に、この担持層に対し、上記の転写シートを、高屈折率ガラスビーズを接触させるように貼り合わせ、その後、転写シートの基材と粘着層を剥離した。これにより、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を担持層に埋設した状態で転写配設され、高屈折率ガラスビーズ膜(面積充填率:70%)が形成された。ただし、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上に成膜された光反射膜は、担持層に転写されなかった。
次いで、実施例1と同様に透明保護フィルムを配設し、比較としての再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートについて、実施例1と同様にして再帰反射性能を測定した結果、250cd/lx・m2であった。
また、上記の再帰反射シートについて、実施例1と同様に透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、透明保護フィルムの脱落はなく、接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ち発生はなかった。
[比較例2]
基材として、厚さ50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備した。このフィルムの一方の面に、アクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−1601)をバーコート法により塗布して、厚み35μmの粘着層を形成した。
次に、上記の粘着層上に、篩にかけた平均粒径70μm(粒径のバラツキ:±5μm)の高屈折率ガラスビーズ(旭テクノグラス(株)製 WGB254)を散布した後、ブレードコート法を用いて余分な高屈折率ガラスビーズを除去し、単粒子膜状態の高屈折率ガラスビーズ膜を形成して転写シートとした。この際、粘着層とブレードとのギャップを75μmに設定した。このように形成された高屈折率ガラスビーズ膜の面積充填率は72%であった。
次に、転写シートの高屈折率ガラスビーズ膜側から真空蒸着法によりアルミニウム薄膜を成膜し、高屈折率ガラスビーズの半体表面に光反射膜を形成した。この光反射膜は、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上にも成膜された。
次いで、支持体として厚み50μmの耐熱フィルム(パナック(株)製 50−T60)を準備し、この耐熱フィルム上にアクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−3403)をブレードコート法により塗布して、厚み35μmの担持層を形成した。
次に、この担持層に対し、上記の転写シートを、高屈折率ガラスビーズを接触させるように貼り合わせ、その後、転写シートの基材と粘着層を剥離した。これにより、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を担持層に埋設した状態で転写配設され、高屈折率ガラスビーズ膜(面積充填率:40%)が形成された。この転写工程では、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上に成膜された光反射膜も担持層に転写された。
次いで、実施例1と同様に透明保護フィルムを配設し、比較としての再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートについて、実施例1と同様にして再帰反射性能を測定した結果、120cd/lx・m2であった。
また、上記の再帰反射シートについて、実施例1と同様に透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、高屈折率ガラスビーズが存在しない領域の光反射層に固着した接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ちがみられ、透明保護フィルムの脱落のおそれがあることが確認された。
[実施例3]
<原版の作製>
実施例1と同様にして原版を作製した。但し、この原版は、両面の孔径が80μmである貫通孔(中央部の内径は75μm)を図7に示すような六方最密格子配列(ピッチ130μm)で複数備えたパターン(10mm×10mmの正方形状のパターン)が、1mm幅の帯状の格子領域で区画されて配置されたものとした。
<原版への透明粒子の載置と転写シートの作製>
熱収縮性フィルムとして、厚さ30μmの二軸収縮型フィルム(三菱樹脂(株)製 ヒシペットPS−40S)を準備した。このフィルムの一方の面に、アクリル系粘着剤(東亜合成化学(株)製 アロンS−1601)をブレードコート法により塗布して、厚み1μmの粘着層を形成した。
次に、上記の粘着層上に、上記のように作製した原版を設置し、実施例1と同様にして、粘着層上に高屈折率ガラスビーズが最密六方格子状態で配列した単粒子膜(面積充填率:100%)を、5mm×5mmの正方形状のパターンで備えた転写シートを作製した。
次いで、実施例1と同様して、高屈折率ガラスビーズの半体表面に光反射膜を形成した。この光反射膜は、高屈折率ガラスビーズ間の粘着層上の微細な部位にも成膜されるとともに、高屈折率ガラスビーズが存在しない0.5mm幅の帯状格子領域の粘着層にも成膜された。
<再帰反射シートの作製>
実施例1と同様に、支持体上に担持層を形成し、この担持層に対し、上述のように作製した転写シートを、高屈折率ガラスビーズを接触させるように貼り合わせ、その後、転写シートの基材と粘着層を剥離した。これにより、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を担持層に埋設した状態で転写配設され、最密六方格子配列の高屈折率ガラスビーズ膜(面積充填率:100%)が形成された。尚、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上に成膜された光反射膜は、担持層に転写されなかった。
次いで、実施例1と同様に透明保護フィルムを配設し、本発明の再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートについて、実施例1と同様にして再帰反射性能を測定した結果、300cd/lx・m2であった。
また、上記の再帰反射シートについて、実施例1と同様に透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、透明保護フィルムの脱落、接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ちは発生しなかった。
[比較例3]
転写シートの作製工程にて粘着層の厚みを35μmとした他は、実施例3と同様にして、転写シートを作製した。次いで、実施例1と同様して、高屈折率ガラスビーズの半体表面に光反射膜を形成した。この光反射膜は、高屈折率ガラスビーズ間の粘着層上の微細な部位にも成膜されるとともに、高屈折率ガラスビーズが存在しない0.5mm幅の帯状格子領域の粘着層にも成膜された。
次に、実施例1と同様に、支持体上に担持層を形成し、この担持層に対し、上述のように作製した転写シートを、高屈折率ガラスビーズを接触させるように貼り合わせ、その後、転写シートの基材と粘着層を剥離した。これにより、高屈折率ガラスビーズが、光反射膜(アルミニウム薄膜)が成膜された半体部分を担持層に埋設した状態で転写配設され、最密六方格子配列の高屈折率ガラスビーズ膜(面積充填率:45%)が形成された。また、高屈折率ガラスビーズが存在しない粘着層上に成膜された光反射膜も担持層に転写された。
次いで、実施例1と同様に透明保護フィルムを配設し、本発明の再帰反射シートを作製した。
この再帰反射シートについて、実施例1と同様にして再帰反射性能を測定した結果、150cd/lx・m2であった。
しかし、上記の再帰反射シートについて、実施例1と同様に透明保護フィルムの脱落試験を行なったところ、高屈折率ガラスビーズが存在しない領域の光反射層に固着した接続部材の浮きによる透明保護フィルムの波打ちがみられ、透明保護フィルムの脱落のおそれがあることが確認された。
再帰反射シートの製造に利用可能である。
本発明の再帰反射シートの一例を示す平面図である。 図1に示される再帰反射シートのA−A線における拡大縦断面図である。 本発明の再帰反射シートの他の例を示す平面図である。 図3に示される再帰反射シートのB−B線における拡大縦断面図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法の一実施形態を説明するための工程図である。 原版の凹部の配列例を示す図である。 原版の凹部の配列例を示す図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法における熱収縮性フィルムの熱収縮処理の一例を説明するための図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法の他の実施形態を説明するための工程図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法における熱収縮性フィルムの熱収縮時の粒子の挙動を説明するための図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法における熱収縮性フィルムの熱収縮時の粒子の挙動を説明するための図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法の他の実施形態を説明するための工程図である。 本発明の再帰反射シートの製造方法の他の実施形態を説明するための工程図である。
符号の説明
1…再帰反射シート
2…支持体
3…担持層
4…透明粒子膜
5…透明粒子
6…光反射膜
7…気体層
8…接合部材
9…透明保護フィルム
21,41…原版
23…凹部
43…貫通孔
31,51…転写シート
32′,52′…熱収縮性フィルム
32,52…基材
33,55…粘着層
53…光熱変換層
54…発泡層

Claims (21)

  1. 支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に配設された担持層と、該担持層に一部が埋め込まれた透明粒子が単粒子膜状態となるように複数配設されてなる透明粒子膜とを備え、前記透明粒子は前記担持層側の半体表面に光反射膜を有し、前記透明粒子膜における透明粒子の面積充填率は80%以上であることを特徴とする再帰反射シート。
  2. 前記透明粒子膜は所望のパターンであり、該パターンの前記透明粒子膜内での前記透明粒子の面積充填率は80%以上であることを特徴とする請求項1に記載の再帰反射シート。
  3. 前記透明粒子膜との間に気体層を形成するように接合部材を介して前記透明粒子膜上に配設された透明保護フィルムを備え、前記接合部材は光反射膜を介することなく前記透明粒子および/または前記担持層に接合していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の再帰反射シート。
  4. 前記接合部材は、前記気体層に複数の小区画を形成するような連続あるいは不連続の線状パターンであることを特徴とする請求項3に記載の再帰反射シート。
  5. 前記透明粒子膜における透明粒子の配列は、最密六方格子配列または単純立方格子配列であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の再帰反射シート。
  6. 基体と、該基体の一方の面に配列された複数の凹部とを有する原版の各凹部に透明粒子を載置する工程と、
    熱収縮性フィルムの一方の面に粘着層を形成し、前記原版に載置された透明粒子を前記粘着層上に単粒子膜状態で転写する工程と、
    前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、
    前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、
    支持体に担持層を形成し、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに前記担持層に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を形成する工程と、を備えることを特徴とする再帰反射シートの製造方法。
  7. 前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えることを特徴とする請求項6に記載の再帰反射シートの製造方法。
  8. 前記原版は、前記凹部の開口径D(μm)、各凹部の配列ピッチP(μm)、前記凹部の深さS(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦S≦1.5dの関係が成立するものであることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の再帰反射シートの製造方法。
  9. 前記原版は、前記凹部内に粘着層を備えることを特徴とする請求項6乃至請求項8のいずれかに記載の再帰反射シートの製造方法。
  10. 熱収縮性フィルムの一方の面に粘着層を形成し、基体に配列された複数の貫通孔を有する原版を前記粘着層上に配置し、該原版の貫通孔内に透明粒子を載置し、その後、前記原版を取り外して前記粘着層上に透明粒子を単粒子膜状態で配設する工程と、
    前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、
    前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、
    支持体に担持層を形成し、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに前記担持層に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を形成する工程と、を備えることを特徴とする再帰反射シートの製造方法。
  11. 前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えることを特徴とする請求項10に記載の再帰反射シートの製造方法。
  12. 前記原版は、前記貫通孔の孔径D(μm)、各貫通孔の配列ピッチP(μm)、前記基体の厚みT(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦T≦1.5dの関係が成立するものであることを特徴とする請求項10または請求項11に記載の再帰反射シートの製造方法。
  13. 基体と、該基体の一方の面に配列された複数の凹部とを有する原版の各凹部に透明粒子を載置する工程と、
    熱収縮性フィルムの一方の面に、発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換層と発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡性を有する粘着層を形成する工程と、
    前記原版に載置された透明粒子を前記粘着層上に単粒子膜状態で転写する工程と、
    前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、
    前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、
    前記転写シートの透明粒子配設面を前記担持層に間隔を設けて対向させ、前記転写シートの基材の透明粒子配設面と反対側の面から所望の部位に光および/または熱を供給して、当該部位の発泡層、あるいは、光熱変換発泡層、あるいは、光熱変換発泡性の粘着層の発泡により粒子を担持層に突出させ、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに担持層上に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を所望のパターンで形成する工程と、を備えることを特徴とする再帰反射シートの製造方法。
  14. 前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えることを特徴とする請求項13に記載の再帰反射シートの製造方法。
  15. 前記原版は、前記凹部の開口径D(μm)、各凹部の配列ピッチP(μm)、前記凹部の深さS(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦S≦1.5dの関係が成立するものであることを特徴とする請求項13または請求項14に記載の再帰反射シートの製造方法。
  16. 前記原版は、前記凹部内に粘着層を備えることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれかに記載の再帰反射シートの製造方法。
  17. 熱収縮性フィルムの一方の面に、発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換層と発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡層と粘着層をこの順に形成して積層し、あるいは、光熱変換発泡性を有する粘着層を形成する工程と、
    基体に配列された複数の貫通孔を有する原版を前記粘着層上に配置し、該原版の貫通孔内に透明粒子を載置し、その後、前記原版を取り外して前記粘着層上に透明粒子を単粒子膜状態で配設する工程と、
    前記熱収縮性フィルムを加熱して熱収縮させて基材を形成するとともに、前記粘着層上の透明粒子を接近させて、前記粘着層に前記透明粒子が平均粒径の半分未満の深さで埋め込まれた状態の転写シートを作製する工程と、
    前記転写シートの粘着層上に、前記透明粒子の半体表面を被覆するように光反射膜を形成する工程と、
    前記転写シートの透明粒子配設面を前記担持層に間隔を設けて対向させ、前記転写シートの基材の透明粒子配設面と反対側の面から所望の部位に光および/または熱を供給して、当該部位の発泡層、あるいは、光熱変換発泡層、あるいは、光熱変換発泡性の粘着層の発泡により粒子を担持層に突出させ、前記転写シートの透明粒子のみを該透明粒子に形成された前記光反射膜とともに担持層上に転写して、前記担持層に一部が埋め込まれた前記透明粒子からなる透明粒子膜を所望のパターンで形成する工程と、を備えることを特徴とする再帰反射シートの製造方法。
  18. 前記透明粒子膜を形成した後、透明粒子膜との間に気体層を形成するように、接合部材を介して前記透明粒子膜上に透明保護フィルムを配設する工程を備えることを特徴とする請求項17に記載の再帰反射シートの製造方法。
  19. 前記原版は、前記貫通孔の孔径D(μm)、各貫通孔の配列ピッチP(μm)、前記基体の厚みT(μm)と、平均粒子径d(μm)との間に、d≦D≦1.5d、d≦P、0.1d≦T≦1.5dの関係が成立するものであることを特徴とする請求項17または請求項18に記載の再帰反射シートの製造方法。
  20. 前記熱収縮性フィルムは二軸収縮型の熱収縮性フィルムであり、前記転写シートにおける粒子の配列は最密六方格子配列であることを特徴とする請求項6乃至請求項19のいずれかに記載の再帰反射シートの製造方法。
  21. 前記熱収縮性フィルムは一軸収縮型の熱収縮性フィルムであり、前記転写シートにおける粒子の配列は単純立方格子配列であることを特徴とする請求項6乃至請求項19のいずれかに記載の再帰反射シートの製造方法。
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