JPH08152508A - レンズ型再帰反射シート - Google Patents
レンズ型再帰反射シートInfo
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- JPH08152508A JPH08152508A JP27503895A JP27503895A JPH08152508A JP H08152508 A JPH08152508 A JP H08152508A JP 27503895 A JP27503895 A JP 27503895A JP 27503895 A JP27503895 A JP 27503895A JP H08152508 A JPH08152508 A JP H08152508A
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- microsphere
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外観に優れ、厚さの一定な、所望の再帰反射
性能を有するレンズ型再帰反射シートを提供する。 【解決手段】 再帰反射層の透明微小球が、屈折率が
1.8以上の透明微小球レンズ(A)と、屈折率が該レ
ンズ(A)の屈折率と少なくとも5%以上異なる透明微
小球充填剤(B)とからなることを特徴とするレンズ型
再帰反射シート。
性能を有するレンズ型再帰反射シートを提供する。 【解決手段】 再帰反射層の透明微小球が、屈折率が
1.8以上の透明微小球レンズ(A)と、屈折率が該レ
ンズ(A)の屈折率と少なくとも5%以上異なる透明微
小球充填剤(B)とからなることを特徴とするレンズ型
再帰反射シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路標識、工事標
識等の標識類、自動車、オートバイ等の車輌のナンバー
プレート類、衣服、救命具等の安全用資材類、看板等の
マーキング等において有用な再帰反射シートに関する。
識等の標識類、自動車、オートバイ等の車輌のナンバー
プレート類、衣服、救命具等の安全用資材類、看板等の
マーキング等において有用な再帰反射シートに関する。
【0002】従来より光を光源方向に向けて再帰反射さ
せる再帰反射シートはよく知られており、該反射シート
はその再帰反射性能を利用して、上記のごとき利用分野
で広く利用されている。中でも高屈折率透明微小球をレ
ンズとして用い、該高屈折率透明微小球レンズのほぼ焦
点位置に光反射層を設けた、一般にレンズ型再帰反射シ
ートと呼ばれる再帰反射シートは、その優れた再帰反射
性能により、また、再帰反射性能の比較的広い角度特性
により、様々な用途で広く用いられている。
せる再帰反射シートはよく知られており、該反射シート
はその再帰反射性能を利用して、上記のごとき利用分野
で広く利用されている。中でも高屈折率透明微小球をレ
ンズとして用い、該高屈折率透明微小球レンズのほぼ焦
点位置に光反射層を設けた、一般にレンズ型再帰反射シ
ートと呼ばれる再帰反射シートは、その優れた再帰反射
性能により、また、再帰反射性能の比較的広い角度特性
により、様々な用途で広く用いられている。
【0003】レンズ型再帰反射シートは、通常、(a)
レンズとなる透明微小球と、該透明微小球のほぼ半球部
分を被覆する金属蒸着膜からなる光反射層と、該透明微
小球の金属蒸着膜で被覆されたほぼ半球部分を一層に並
ぶように埋設支持する微小球支持体から構成され、透明
微小球の金属蒸着膜で被覆されていない側の表面が大気
中に露出している「オープンレンズ型再帰反射シート」
[例えば、米国特許第2,326,634号明細書、特開
昭57−189839号公報等参照];(b)レンズで
ある透明微小球、該透明微小球のほぼ半球部分を一層に
並ぶように埋設支持する微小球結合層、該微小球結合層
上に露出している該透明微小球の残りの半球部分を覆う
ように該透明微小球に沿って同心球状にほぼ均一の厚さ
で形成された焦点層、及び該焦点層の透明微小球が接触
している側とは反対の側に形成された金属蒸着膜からな
る光反射層とから構成され、透明微小球が微小球結合層
や焦点層等の樹脂層の中に封入されている「封入レンズ
型再帰反射シート」[例えば、特開昭59−71848
号(=米国特許第4,721,694号明細書、米国特許
第4,725,494号明細書及びヨーロッパ特許第10
2,818号公報)、特開昭59−198402号公報
(=米国特許第4,505,967号明細書及びヨーロッ
パ特許第125,038号公報)等参照];並びに
(c)レンズである透明微小球、該透明微小球のほぼ半
球部分を被覆する金属蒸着膜からなる光反射層、該透明
微小球の金属蒸着膜で被覆されたほぼ半球部分を一層に
並ぶように埋設支持する微小球支持体、該支持体上に露
出している該微小球の表面側に設けられた透明な表面保
護フィルム、及び該微小球支持体と該表面保護フィルム
とを連続線状に連結して内部に透明微小球を含む多数の
密封小区画室(カプセル)を形成する連結壁から構成さ
れる「カプセルレンズ型再帰反射シート」[例えば、特
公昭40−7870号公報(=米国特許第3,190,1
78号明細書、独国特許第1,446,847号公報及び
英国特許第1,017,060号公報)等参照]に大別さ
れる。
レンズとなる透明微小球と、該透明微小球のほぼ半球部
分を被覆する金属蒸着膜からなる光反射層と、該透明微
小球の金属蒸着膜で被覆されたほぼ半球部分を一層に並
ぶように埋設支持する微小球支持体から構成され、透明
微小球の金属蒸着膜で被覆されていない側の表面が大気
中に露出している「オープンレンズ型再帰反射シート」
[例えば、米国特許第2,326,634号明細書、特開
昭57−189839号公報等参照];(b)レンズで
ある透明微小球、該透明微小球のほぼ半球部分を一層に
並ぶように埋設支持する微小球結合層、該微小球結合層
上に露出している該透明微小球の残りの半球部分を覆う
ように該透明微小球に沿って同心球状にほぼ均一の厚さ
で形成された焦点層、及び該焦点層の透明微小球が接触
している側とは反対の側に形成された金属蒸着膜からな
る光反射層とから構成され、透明微小球が微小球結合層
や焦点層等の樹脂層の中に封入されている「封入レンズ
型再帰反射シート」[例えば、特開昭59−71848
号(=米国特許第4,721,694号明細書、米国特許
第4,725,494号明細書及びヨーロッパ特許第10
2,818号公報)、特開昭59−198402号公報
(=米国特許第4,505,967号明細書及びヨーロッ
パ特許第125,038号公報)等参照];並びに
(c)レンズである透明微小球、該透明微小球のほぼ半
球部分を被覆する金属蒸着膜からなる光反射層、該透明
微小球の金属蒸着膜で被覆されたほぼ半球部分を一層に
並ぶように埋設支持する微小球支持体、該支持体上に露
出している該微小球の表面側に設けられた透明な表面保
護フィルム、及び該微小球支持体と該表面保護フィルム
とを連続線状に連結して内部に透明微小球を含む多数の
密封小区画室(カプセル)を形成する連結壁から構成さ
れる「カプセルレンズ型再帰反射シート」[例えば、特
公昭40−7870号公報(=米国特許第3,190,1
78号明細書、独国特許第1,446,847号公報及び
英国特許第1,017,060号公報)等参照]に大別さ
れる。
【0004】これら再帰反射シートを利用した標識類等
は、一般に、視認者に対し情報を伝達することを目的と
する情報領域と、該情報領域の背景となる背景領域より
なる。そして、これら標識類等は全体として再帰反射性
能を有し、視認者に対して優れた視認性を提供すること
が重要であり、加えて、情報領域と背景領域の視認時の
明るさ(再帰反射性能)に強弱をつけることもまた重要
である。
は、一般に、視認者に対し情報を伝達することを目的と
する情報領域と、該情報領域の背景となる背景領域より
なる。そして、これら標識類等は全体として再帰反射性
能を有し、視認者に対して優れた視認性を提供すること
が重要であり、加えて、情報領域と背景領域の視認時の
明るさ(再帰反射性能)に強弱をつけることもまた重要
である。
【0005】すなわち、視認者に情報領域に示される情
報を的確に伝えるためには、情報領域の明るさは背景領
域の明るさと同等であってはならず、情報領域は背景領
域の明るさに対してある一定以上のコントラストを持っ
ていることが重要である。そのためには、情報領域に用
いられる再帰反射シートと背景領域に用いられる再帰反
射シートとの間に、ある一定以上の再帰反射性能の差が
あることが必要である。従って、再帰反射シートの再帰
反射性能をその用途等に応じて所望の値に容易にコント
ロールすることができる技術の開発が強く望まれてい
る。
報を的確に伝えるためには、情報領域の明るさは背景領
域の明るさと同等であってはならず、情報領域は背景領
域の明るさに対してある一定以上のコントラストを持っ
ていることが重要である。そのためには、情報領域に用
いられる再帰反射シートと背景領域に用いられる再帰反
射シートとの間に、ある一定以上の再帰反射性能の差が
あることが必要である。従って、再帰反射シートの再帰
反射性能をその用途等に応じて所望の値に容易にコント
ロールすることができる技術の開発が強く望まれてい
る。
【0006】従来より、再帰反射シートの再帰反射性能
を向上させる方法はいくつか知られており、例えば、特
開昭59−71848号公報(=米国特許第4,721,
694号明細書、米国特許第4,725,494号明細書
及びヨーロッパ特許第102,818号公報)には、低
粘着性の重合体層に透明微小球を付着させ、必要に応じ
て該透明微小球を補充して埋設することにより再帰反射
シートの単位面積あたりの微小球の充填率を上げ再帰反
射性能を向上させた再帰反射シートが提案されている。
かように上記の公報には、透明微小球の充填率を上げる
方法が記載されているのみであって、透明微小球の充填
率を自由にコントロールする方法については何ら記載さ
れていない。
を向上させる方法はいくつか知られており、例えば、特
開昭59−71848号公報(=米国特許第4,721,
694号明細書、米国特許第4,725,494号明細書
及びヨーロッパ特許第102,818号公報)には、低
粘着性の重合体層に透明微小球を付着させ、必要に応じ
て該透明微小球を補充して埋設することにより再帰反射
シートの単位面積あたりの微小球の充填率を上げ再帰反
射性能を向上させた再帰反射シートが提案されている。
かように上記の公報には、透明微小球の充填率を上げる
方法が記載されているのみであって、透明微小球の充填
率を自由にコントロールする方法については何ら記載さ
れていない。
【0007】また従来より、レンズとなる透明微小球と
して平均粒子径が大きいものを用いると高い再帰反射性
能が得られ、小さな平均粒子径の透明微小球を用いると
低い再帰反射性能が得られることが知られており、例え
ば、特開平3−23402号公報(=米国特許第4,9
57,335号明細書及びヨーロッパ特許第399,84
1号公報)には、1.915以上の平均屈折率を有し、
75μm以上の比較的大きい平均粒子径を有する微小球
を用いた優れた再帰反射性能を有する再帰反射シートが
開示されている。しかしながら、この再帰反射シートに
おいては、必要とする再帰反射性能の値に応じて何種類
もの平均粒子径を持つ透明微小球を準備することが必要
となること、また、透明微小球の粒子径に起因する再帰
反射シートの厚さの変動が生じること等の問題点を有す
る。
して平均粒子径が大きいものを用いると高い再帰反射性
能が得られ、小さな平均粒子径の透明微小球を用いると
低い再帰反射性能が得られることが知られており、例え
ば、特開平3−23402号公報(=米国特許第4,9
57,335号明細書及びヨーロッパ特許第399,84
1号公報)には、1.915以上の平均屈折率を有し、
75μm以上の比較的大きい平均粒子径を有する微小球
を用いた優れた再帰反射性能を有する再帰反射シートが
開示されている。しかしながら、この再帰反射シートに
おいては、必要とする再帰反射性能の値に応じて何種類
もの平均粒子径を持つ透明微小球を準備することが必要
となること、また、透明微小球の粒子径に起因する再帰
反射シートの厚さの変動が生じること等の問題点を有す
る。
【0008】本発明の主たる目的は、透明微小球の充填
量や平均粒子径を変更することなしに、また、再帰反射
シートの本来の再帰反射性能を阻害することなしに、再
帰反射性能を自由にかつ容易にコントロールすることが
可能な技術を開発することにより、前述したごとき従来
技術の欠点を解消した、卓越した特性を有するレンズ型
再帰反射シートを提供することにある。
量や平均粒子径を変更することなしに、また、再帰反射
シートの本来の再帰反射性能を阻害することなしに、再
帰反射性能を自由にかつ容易にコントロールすることが
可能な技術を開発することにより、前述したごとき従来
技術の欠点を解消した、卓越した特性を有するレンズ型
再帰反射シートを提供することにある。
【0009】本発明者等は、反射シートの再帰反射性能
のコントロールについて種々検討を重ねた結果、再帰反
射能に寄与する透明微小球レンズと再帰反射能に実質的
に寄与しない透明微小球充填剤が混合された透明微小球
を使用することにより、再帰反射シートの外観を損わな
い透明微小球の全充填量を確保しつつ(すなわち透明微
小球の充填量を減らすことなく)、該透明微小球レンズ
と該透明微小球充填剤の混合比を変えるだけで、透明微
小球の平均粒子径を変える必要なしに、反射シートの再
帰反射性能を容易にかつ自由にコントロールすることが
可能であり、前述した如き従来の再帰反射シートがもつ
欠点を解消した卓越した特性を有するレンズ型再帰反射
シートが得られることを見いだし、本発明を完成するに
至った。かくして、本発明によれば、再帰反射層の透明
微小球が、屈折率が1.8以上の透明微小球レンズ
(A)と、屈折率が該レンズ(A)の屈折率と少なくと
も5%以上異なる透明微小球充填剤(B)とからなるこ
とを特徴とするレンズ型再帰反射シートが提供される。
のコントロールについて種々検討を重ねた結果、再帰反
射能に寄与する透明微小球レンズと再帰反射能に実質的
に寄与しない透明微小球充填剤が混合された透明微小球
を使用することにより、再帰反射シートの外観を損わな
い透明微小球の全充填量を確保しつつ(すなわち透明微
小球の充填量を減らすことなく)、該透明微小球レンズ
と該透明微小球充填剤の混合比を変えるだけで、透明微
小球の平均粒子径を変える必要なしに、反射シートの再
帰反射性能を容易にかつ自由にコントロールすることが
可能であり、前述した如き従来の再帰反射シートがもつ
欠点を解消した卓越した特性を有するレンズ型再帰反射
シートが得られることを見いだし、本発明を完成するに
至った。かくして、本発明によれば、再帰反射層の透明
微小球が、屈折率が1.8以上の透明微小球レンズ
(A)と、屈折率が該レンズ(A)の屈折率と少なくと
も5%以上異なる透明微小球充填剤(B)とからなるこ
とを特徴とするレンズ型再帰反射シートが提供される。
【0010】本発明のレンズ型再帰反射シートの再帰反
射性能は、透明微小球レンズ(A)の該反射シートの単
位面積あたりの充填量にほぼ依存するので、この透明微
小球レンズ(A)の充填量を調節することにより、反射
シートの再帰反射性能をコントロールすることができ
る。すなわち、再帰反射シートの単位面積あたりの透明
微小球レンズ(A)の充填量を増加させれば、反射シー
トの再帰反射能は増大し、逆に、透明微小球レンズ
(A)の充填量を減少させれば、反射シートの再帰反射
能は低下する。
射性能は、透明微小球レンズ(A)の該反射シートの単
位面積あたりの充填量にほぼ依存するので、この透明微
小球レンズ(A)の充填量を調節することにより、反射
シートの再帰反射性能をコントロールすることができ
る。すなわち、再帰反射シートの単位面積あたりの透明
微小球レンズ(A)の充填量を増加させれば、反射シー
トの再帰反射能は増大し、逆に、透明微小球レンズ
(A)の充填量を減少させれば、反射シートの再帰反射
能は低下する。
【0011】一方、本発明の反射シートにおいて、透明
微小球レンズ(A)の充填量の調節は、透明微小球レン
ズ(A)と透明微小球充填剤(B)の混合比率を変える
ことにより、両透明微小球(A)及び(B)の総充填量
を実質的に一定に保ったままで自由に行なうことができ
る。
微小球レンズ(A)の充填量の調節は、透明微小球レン
ズ(A)と透明微小球充填剤(B)の混合比率を変える
ことにより、両透明微小球(A)及び(B)の総充填量
を実質的に一定に保ったままで自由に行なうことができ
る。
【0012】以下、本発明のレンズ型再帰反射シートに
ついてさらに詳細に説明する。
ついてさらに詳細に説明する。
【0013】本発明の再帰反射シートにおいて、透明微
小球レンズ(A)は、再帰反射層に存在し、反射シート
に照射された光をその入射方向とほぼ同じ方向に反射さ
せる、すなわち、再帰反射性能をもつレンズとして機能
する要素であり、従って、透明微小球レンズ(A)とし
ては、透明で光をよく通し且つ屈折率が1.8以上の高
屈折率の材料からなるものが使用される。
小球レンズ(A)は、再帰反射層に存在し、反射シート
に照射された光をその入射方向とほぼ同じ方向に反射さ
せる、すなわち、再帰反射性能をもつレンズとして機能
する要素であり、従って、透明微小球レンズ(A)とし
ては、透明で光をよく通し且つ屈折率が1.8以上の高
屈折率の材料からなるものが使用される。
【0014】しかして、透明微小球レンズ(A)の屈折
率は、厳密に制限されるものではなく、1.8以上の範
囲内において、透明微小球レンズ(A)の周囲に配置さ
れる部材の屈折率、気体層の有無、光反射層の位置等を
考慮に入れて適宜に選定することができる。例えば、封
入レンズ型再帰反射シートにおけるごとく透明微小球が
屈折率1.3〜1.6程度の樹脂により覆われている場合
には、レンズ(A)としては、通常、屈折率が2.0〜
2.9の範囲内の透明微小球を用いることが望ましく、
また例えば、オープンレンズ型及びカプセルレンズ型再
帰反射シートにおけるように透明微小球が屈折率1.0
程度の空気等の気体と接している場合には、レンズ
(A)としては、通常、屈折率が1.8〜2.0の範囲内
の透明微小球を用いることが望ましい。
率は、厳密に制限されるものではなく、1.8以上の範
囲内において、透明微小球レンズ(A)の周囲に配置さ
れる部材の屈折率、気体層の有無、光反射層の位置等を
考慮に入れて適宜に選定することができる。例えば、封
入レンズ型再帰反射シートにおけるごとく透明微小球が
屈折率1.3〜1.6程度の樹脂により覆われている場合
には、レンズ(A)としては、通常、屈折率が2.0〜
2.9の範囲内の透明微小球を用いることが望ましく、
また例えば、オープンレンズ型及びカプセルレンズ型再
帰反射シートにおけるように透明微小球が屈折率1.0
程度の空気等の気体と接している場合には、レンズ
(A)としては、通常、屈折率が1.8〜2.0の範囲内
の透明微小球を用いることが望ましい。
【0015】透明微小球レンズ(A)を形成する材料と
しては、屈折率が1.8以上で、且つ光をよく通す透明
なものであれば、無機材料及び有機材料のいずれでも用
いることができるが、一般的には、BaO-TiO2系、酸
化鉛系等の高屈折率ガラスが好適である。
しては、屈折率が1.8以上で、且つ光をよく通す透明
なものであれば、無機材料及び有機材料のいずれでも用
いることができるが、一般的には、BaO-TiO2系、酸
化鉛系等の高屈折率ガラスが好適である。
【0016】また、透明微小球レンズ(A)の粒子径
は、特に限定されるものではなく、反射シートの用途等
に応じて広い範囲にわたって変えることができるが、再
帰反射シートの厚さや再帰反射性能の高さ等の観点か
ら、通常、平均粒子径(以下、単に粒子径ということが
ある)が20〜120μm、特に40〜100μm、さ
らに特に60〜80μmの範囲内にあるものが好適であ
る。
は、特に限定されるものではなく、反射シートの用途等
に応じて広い範囲にわたって変えることができるが、再
帰反射シートの厚さや再帰反射性能の高さ等の観点か
ら、通常、平均粒子径(以下、単に粒子径ということが
ある)が20〜120μm、特に40〜100μm、さ
らに特に60〜80μmの範囲内にあるものが好適であ
る。
【0017】一方、上記透明微小球レンズ(A)と組合
わせて使用される透明微小球充填剤(B)は、再帰反射
シートの再帰反射層の透明微小球レンズ(A)が充填さ
れていない部分を埋める充填剤としての役割を果すもの
であり、透明微小球レンズ(A)と共に再帰反射層を均
一且つ比較的密に埋めることにより、再帰反射シートの
外観を何ら損なうことなく、単に透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)との充填比率を変える
だけで、反射シートの再帰反射性能を所望の範囲にコン
トロールすることを可能にするものである。
わせて使用される透明微小球充填剤(B)は、再帰反射
シートの再帰反射層の透明微小球レンズ(A)が充填さ
れていない部分を埋める充填剤としての役割を果すもの
であり、透明微小球レンズ(A)と共に再帰反射層を均
一且つ比較的密に埋めることにより、再帰反射シートの
外観を何ら損なうことなく、単に透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)との充填比率を変える
だけで、反射シートの再帰反射性能を所望の範囲にコン
トロールすることを可能にするものである。
【0018】従って、透明微小球充填剤(B)は、再帰
反射性能をもつレンズとしての機能を実質的に発揮する
ものであってはならず、透明微小球レンズ(A)とは実
質的に異なった屈折率を有することが必要である。すな
わち、透明微小球充填剤(B)の屈折率は、透明微小球
レンズ(A)の屈折率と少なくとも5%以上懸け離れて
いることが望ましい。この屈折率の差が5%より小さい
場合には、透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤
(B)との区別がつきにくくなって、透明微小球充填剤
(B)の添加効果が薄れ、反射シートの再帰反射性能の
コントロールが困難となる。従って、反射シートの再帰
反射性能のより好ましい制御を達成するためには、透明
微小球充填剤(B)の屈折率は、透明微小球レンズ
(A)の屈折率とは、10%以上、好ましくは15%以
上、さらに好ましくは20%以上の懸け離れていること
が望ましい。
反射性能をもつレンズとしての機能を実質的に発揮する
ものであってはならず、透明微小球レンズ(A)とは実
質的に異なった屈折率を有することが必要である。すな
わち、透明微小球充填剤(B)の屈折率は、透明微小球
レンズ(A)の屈折率と少なくとも5%以上懸け離れて
いることが望ましい。この屈折率の差が5%より小さい
場合には、透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤
(B)との区別がつきにくくなって、透明微小球充填剤
(B)の添加効果が薄れ、反射シートの再帰反射性能の
コントロールが困難となる。従って、反射シートの再帰
反射性能のより好ましい制御を達成するためには、透明
微小球充填剤(B)の屈折率は、透明微小球レンズ
(A)の屈折率とは、10%以上、好ましくは15%以
上、さらに好ましくは20%以上の懸け離れていること
が望ましい。
【0019】透明微小球充填剤(B)の屈折率は、透明
微小球レンズ(A)の屈折率よりも高くても低くてもよ
いが、前述したとおり、透明微小球充填剤(B)は、レ
ンズ機能を果たす必要はないので、透明微小球レンズ
(A)の屈折率よりも低い材料からなるもので十分であ
る。
微小球レンズ(A)の屈折率よりも高くても低くてもよ
いが、前述したとおり、透明微小球充填剤(B)は、レ
ンズ機能を果たす必要はないので、透明微小球レンズ
(A)の屈折率よりも低い材料からなるもので十分であ
る。
【0020】しかして、透明微小球充填剤(B)を形成
する材料としては、上記の屈折率条件を満足する材料で
あれば、特に限定されるものではなく、透明性を有する
無機材料及び有機材料のいずれでも使用することができ
るが、一般には、アクリル樹脂、スチレン樹脂等の樹脂
系材料や、ソーダライム系、アルミノホウ珪酸系、ホウ
珪酸系、BaO-TiO2系、酸化鉛系等のガラス系材料が
好適に用いられ、中でもソーダライム系ガラスが特に好
適である。
する材料としては、上記の屈折率条件を満足する材料で
あれば、特に限定されるものではなく、透明性を有する
無機材料及び有機材料のいずれでも使用することができ
るが、一般には、アクリル樹脂、スチレン樹脂等の樹脂
系材料や、ソーダライム系、アルミノホウ珪酸系、ホウ
珪酸系、BaO-TiO2系、酸化鉛系等のガラス系材料が
好適に用いられ、中でもソーダライム系ガラスが特に好
適である。
【0021】透明微小球充填剤(B)の粒子径は、特に
限定されるものではないが、再帰反射シートの外観に悪
影響を及ぼさないようにするためには、透明微小球レン
ズ(A)の粒子径にできるだけ近いことが好ましく、通
常、透明微小球レンズ(A)の粒子径の1/2〜3/
2、好ましくは2/3〜4/3、より好ましくは3/4
〜5/4の範囲内の粒子径を有する透明微小球を用いる
ことができる。
限定されるものではないが、再帰反射シートの外観に悪
影響を及ぼさないようにするためには、透明微小球レン
ズ(A)の粒子径にできるだけ近いことが好ましく、通
常、透明微小球レンズ(A)の粒子径の1/2〜3/
2、好ましくは2/3〜4/3、より好ましくは3/4
〜5/4の範囲内の粒子径を有する透明微小球を用いる
ことができる。
【0022】本発明のレンズ型再帰反射シートにおい
て、透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)
は、反射シートに望まれる再帰反射性能に応じて選定さ
れる任意の比率で混合され、再帰反射シートの再帰反射
層を構成する1つの層として比較的密に単層で配置され
るが、再帰反射シートに好ましい外観を付与するために
は、再帰反射シートの単位面積あたりの両微小球の総充
填率が一般に60〜90%、好ましくは65〜85%、
より好ましくは70〜80%となるようにして配置する
ことが望ましい。なお、該総充填率は下記の方法により
測定して得られる値である。
て、透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)
は、反射シートに望まれる再帰反射性能に応じて選定さ
れる任意の比率で混合され、再帰反射シートの再帰反射
層を構成する1つの層として比較的密に単層で配置され
るが、再帰反射シートに好ましい外観を付与するために
は、再帰反射シートの単位面積あたりの両微小球の総充
填率が一般に60〜90%、好ましくは65〜85%、
より好ましくは70〜80%となるようにして配置する
ことが望ましい。なお、該総充填率は下記の方法により
測定して得られる値である。
【0023】微小球の総充填率の測定 レンズ型再帰反射シート試料を光入射側から光学顕微鏡
にて観察して、そのCRTディスプレイ画像上の透明微
小球の占有面積率を画像処理装置〔「ビデオマイクロメ
ーター VM-30」、オリンパス光学工業(株)製〕を用いて
測定し、その平均値をもって微小球の総充填率とする。
にて観察して、そのCRTディスプレイ画像上の透明微
小球の占有面積率を画像処理装置〔「ビデオマイクロメ
ーター VM-30」、オリンパス光学工業(株)製〕を用いて
測定し、その平均値をもって微小球の総充填率とする。
【0024】透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填
剤(B)の混合比率は、反射シートに望まれる再帰反射
性能に基づいて選定することができるが、通常、透明微
小球充填剤(B)の量が、透明微小球レンズ(A)の量
に対して、個数比(B)/(A)で一般に1/10〜5
/1、好ましくは1/5〜9/2、さらに好ましくは1
/3〜4/1の範囲内とするのが好都合である。なお、
透明微小球の個数比(B)/(A)は、再帰反射シート
中に含まれる透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填
剤(B)との重量比に基づいて下記の式に従って計算に
より求めることができる。
剤(B)の混合比率は、反射シートに望まれる再帰反射
性能に基づいて選定することができるが、通常、透明微
小球充填剤(B)の量が、透明微小球レンズ(A)の量
に対して、個数比(B)/(A)で一般に1/10〜5
/1、好ましくは1/5〜9/2、さらに好ましくは1
/3〜4/1の範囲内とするのが好都合である。なお、
透明微小球の個数比(B)/(A)は、再帰反射シート
中に含まれる透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填
剤(B)との重量比に基づいて下記の式に従って計算に
より求めることができる。
【0025】
【数1】
【0026】但し、dAは透明微小球レンズ(A)の粒
子径であり、dBは透明微小球充填剤(B)の粒子径で
あり、ρAは透明微小球レンズ(A)の密度であり、ρB
は透明微小球充填剤(B)の密度であり、mは透明微小
球の重量比(B)/(A)であり、nは透明微小球の個
数比(B)/(A)である。
子径であり、dBは透明微小球充填剤(B)の粒子径で
あり、ρAは透明微小球レンズ(A)の密度であり、ρB
は透明微小球充填剤(B)の密度であり、mは透明微小
球の重量比(B)/(A)であり、nは透明微小球の個
数比(B)/(A)である。
【0027】本発明のレンズ型再帰反射シートには、前
述したオープンレンズ型再帰反射シート、封入レンズ型
再帰反射シート及びカプセルレンズ型再帰反射シートが
包含され、その構成は、再帰反射層の透明微小球が、前
述した再帰反射性能を示すレンズとして作用する透明微
小球レンズ(A)と、レンズとしては実質的には作用し
ない透明微小球充填剤(B)との混合物からなることを
除けば、本質的には同じものとすることができる。
述したオープンレンズ型再帰反射シート、封入レンズ型
再帰反射シート及びカプセルレンズ型再帰反射シートが
包含され、その構成は、再帰反射層の透明微小球が、前
述した再帰反射性能を示すレンズとして作用する透明微
小球レンズ(A)と、レンズとしては実質的には作用し
ない透明微小球充填剤(B)との混合物からなることを
除けば、本質的には同じものとすることができる。
【0028】以下、本発明のレンズ型再帰反射シートの
構成を図1〜3に示す具体例によってさらに説明する。
構成を図1〜3に示す具体例によってさらに説明する。
【0029】本発明に従う封入レンズ型再帰反射シート
は、図1に示すように、表面保護層(1)、微小球結合
層(2)、及び焦点層(5)が順次積層された構造を有
し、微小球結合層(2)と焦点層(5)との接合界面に
は、透明微小球レンズ(3)と透明微小球充填剤(4)
が、それぞれの層にほぼ半球部分づつが埋まるようにし
て埋設保持されている。前記の表面保護層(1)は、通
常、厚さが10〜60μmの着色もしくは無着色透明の
樹脂層であり、また、微小球結合層(2)は、通常、厚
さが10〜60μmの着色もしくは無着色透明の樹脂層
である。
は、図1に示すように、表面保護層(1)、微小球結合
層(2)、及び焦点層(5)が順次積層された構造を有
し、微小球結合層(2)と焦点層(5)との接合界面に
は、透明微小球レンズ(3)と透明微小球充填剤(4)
が、それぞれの層にほぼ半球部分づつが埋まるようにし
て埋設保持されている。前記の表面保護層(1)は、通
常、厚さが10〜60μmの着色もしくは無着色透明の
樹脂層であり、また、微小球結合層(2)は、通常、厚
さが10〜60μmの着色もしくは無着色透明の樹脂層
である。
【0030】一方、焦点層(5)は、微小球結合層と接
する側とは反対側の表面が、透明微小球レンズ(3)の
ほぼ焦点にあたる位置にくるようにして該透明微小球に
沿ってできるだけ同心球状にほぼ均一の厚さで形成さ
れ、その表面は光反射層(6)で被覆される。焦点層
(5)は、通常、透明樹脂層により形成されており、そ
の厚さは透明微小球レンズ(3)の屈折率や、透明微小
球の周囲を覆う樹脂組成物等の屈折率等により決定され
る。光反射層(6)としては、通常、厚さ0.03〜0.
3μmのアルミニウム等の金属蒸着膜が用いられる。
する側とは反対側の表面が、透明微小球レンズ(3)の
ほぼ焦点にあたる位置にくるようにして該透明微小球に
沿ってできるだけ同心球状にほぼ均一の厚さで形成さ
れ、その表面は光反射層(6)で被覆される。焦点層
(5)は、通常、透明樹脂層により形成されており、そ
の厚さは透明微小球レンズ(3)の屈折率や、透明微小
球の周囲を覆う樹脂組成物等の屈折率等により決定され
る。光反射層(6)としては、通常、厚さ0.03〜0.
3μmのアルミニウム等の金属蒸着膜が用いられる。
【0031】また、本発明に従うカプセルレンズ型再帰
反射シートは、図2に示すように、一面に透明微小球レ
ンズ(13)と透明微小球充填剤(14)が部分的に埋
設されている微小球支持体(12)と、該微小球支持体
上の透明微小球の上方に僅かな空間を隔てて設けられた
表面保護フィルム(11)とからなり、そして表面保護
フィルム(11)と微小球支持体(12)は、該微小球
支持体を部分的に加熱変形して成形した連結壁(17)
により結合されており、気体等を封じ込めたカプセル
(18)が形成されている。
反射シートは、図2に示すように、一面に透明微小球レ
ンズ(13)と透明微小球充填剤(14)が部分的に埋
設されている微小球支持体(12)と、該微小球支持体
上の透明微小球の上方に僅かな空間を隔てて設けられた
表面保護フィルム(11)とからなり、そして表面保護
フィルム(11)と微小球支持体(12)は、該微小球
支持体を部分的に加熱変形して成形した連結壁(17)
により結合されており、気体等を封じ込めたカプセル
(18)が形成されている。
【0032】一方、透明微小球(13)及び(14)の
埋設されている側のほぼ半球部分には光反射層(16)
が形成されており、透明微小球レンズ(13)の場合に
は、透明微小球の該光反射層で覆われている面がレンズ
のほぼ焦点にあたる位置にくるように、透明微小球レン
ズの屈折率や透明微小球表面を覆う気体の屈折率等が調
整される。
埋設されている側のほぼ半球部分には光反射層(16)
が形成されており、透明微小球レンズ(13)の場合に
は、透明微小球の該光反射層で覆われている面がレンズ
のほぼ焦点にあたる位置にくるように、透明微小球レン
ズの屈折率や透明微小球表面を覆う気体の屈折率等が調
整される。
【0033】上記の表面保護フィルム(11)は、通
常、厚さが20〜150μmの着色もしくは無着色透明
の樹脂フィルムであり、また微小球支持体(12)は、
通常、厚さが20〜120μmの着色もしくは無着色の
樹脂層であり、さらに光反射層(16)は、通常、厚さ
0.03〜0.3μmのアルミニウム等の金属蒸着膜とす
ることができる。
常、厚さが20〜150μmの着色もしくは無着色透明
の樹脂フィルムであり、また微小球支持体(12)は、
通常、厚さが20〜120μmの着色もしくは無着色の
樹脂層であり、さらに光反射層(16)は、通常、厚さ
0.03〜0.3μmのアルミニウム等の金属蒸着膜とす
ることができる。
【0034】本発明に従うオープンレンズ型再帰反射シ
ートは、図3に示す如き断面構造を有しており、通常、
厚さが20〜120μmの着色もしくは無着色の樹脂か
らなる微小球支持体(22)の一面に、透明微小球レン
ズ(23)と透明微小球充填剤(24)が埋設保持され
た構造のものである。透明微小球(23)及び(24)
の背面(埋設されている側のほぼ半球面)には光反射層
(26)が形成されており、透明微小球レンズ(23)
の背面が、レンズのほぼ焦点にあたる位置に来るよう
に、透明微小球レンズ(23)の屈折率が調整される。
通常、オープンレンズ型再帰反射シートにおいて、透明
微小球レンズの表面は空気により覆われているため、透
明微小球レンズの屈折率は、1.9程度に調整される。
光反射層(26)は、通常、厚さ0.03〜0.3μmの
アルミニウム等の金属蒸着膜である。
ートは、図3に示す如き断面構造を有しており、通常、
厚さが20〜120μmの着色もしくは無着色の樹脂か
らなる微小球支持体(22)の一面に、透明微小球レン
ズ(23)と透明微小球充填剤(24)が埋設保持され
た構造のものである。透明微小球(23)及び(24)
の背面(埋設されている側のほぼ半球面)には光反射層
(26)が形成されており、透明微小球レンズ(23)
の背面が、レンズのほぼ焦点にあたる位置に来るよう
に、透明微小球レンズ(23)の屈折率が調整される。
通常、オープンレンズ型再帰反射シートにおいて、透明
微小球レンズの表面は空気により覆われているため、透
明微小球レンズの屈折率は、1.9程度に調整される。
光反射層(26)は、通常、厚さ0.03〜0.3μmの
アルミニウム等の金属蒸着膜である。
【0035】本発明のレンズ型再帰反射シートには、所
望に応じて、該再帰反射シートを所定の被着体に貼り付
けるための接着剤層、接着剤層にゴミ等が付着すること
を防止するための剥離基材等を設けることもできる。
望に応じて、該再帰反射シートを所定の被着体に貼り付
けるための接着剤層、接着剤層にゴミ等が付着すること
を防止するための剥離基材等を設けることもできる。
【0036】以上述べた如き構成からなる本発明のレン
ズ型再帰反射シートは、透明微小球として、前述した透
明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)との混
合物を用いることを除き、従来より既知の材料及び方法
を用いて製造することができる。
ズ型再帰反射シートは、透明微小球として、前述した透
明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)との混
合物を用いることを除き、従来より既知の材料及び方法
を用いて製造することができる。
【0037】しかして、本発明に従う封入レンズ型再帰
反射シートは、透明微小球として透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)との混合物を用い、前
述の特開昭59−71848号公報(=米国特許第4,
721,694号明細書、米国特許第4,725,494
号明細書及びヨーロッパ特許第102,818号公
報)、特開昭59−198402号公報(=米国特許第
4,505,967号明細書及びヨーロッパ特許第12
5,038号公報)等に記載の方法に従って製造するこ
とができ、また、本発明に従うカプセルレンズ型再帰反
射シートは、透明微小球として透明微小球レンズ(A)
と透明微小球充填剤(B)との混合物を用いる以外前述
の特公昭40−7870号公報(=米国特許第3,19
0,178号明細書、独国特許第1,446,847号公
報及び英国特許第1,017,060号公報)等に記載の
方法と同様にして製造することができ、さらに、本発明
のオープンレンズ型再帰反射シートは、透明微小球とし
て透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)と
の混合物を用い、前述の米国特許第2,326,634号
明細書や特開昭57−189839号公報等に記載の方
法と同様にして製造することができる。
反射シートは、透明微小球として透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)との混合物を用い、前
述の特開昭59−71848号公報(=米国特許第4,
721,694号明細書、米国特許第4,725,494
号明細書及びヨーロッパ特許第102,818号公
報)、特開昭59−198402号公報(=米国特許第
4,505,967号明細書及びヨーロッパ特許第12
5,038号公報)等に記載の方法に従って製造するこ
とができ、また、本発明に従うカプセルレンズ型再帰反
射シートは、透明微小球として透明微小球レンズ(A)
と透明微小球充填剤(B)との混合物を用いる以外前述
の特公昭40−7870号公報(=米国特許第3,19
0,178号明細書、独国特許第1,446,847号公
報及び英国特許第1,017,060号公報)等に記載の
方法と同様にして製造することができ、さらに、本発明
のオープンレンズ型再帰反射シートは、透明微小球とし
て透明微小球レンズ(A)と透明微小球充填剤(B)と
の混合物を用い、前述の米国特許第2,326,634号
明細書や特開昭57−189839号公報等に記載の方
法と同様にして製造することができる。
【0038】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。なお、本実施例及び比較例に
おける試験方法は以下のとおりである。
さらに具体的に説明する。なお、本実施例及び比較例に
おける試験方法は以下のとおりである。
【0039】(1) 再帰反射性能 得られたレンズ型再帰反射シートの反射性能を、JIS Z-
9117に記載される反射性能の測定法に従って測定し再帰
反射性能とした。なお、角度条件は、観測角0.2゜、
入射角5゜を採用した。
9117に記載される反射性能の測定法に従って測定し再帰
反射性能とした。なお、角度条件は、観測角0.2゜、
入射角5゜を採用した。
【0040】(2) 外観 得られたレンズ型再帰反射シートの外観を下記評点に従
って評価した。
って評価した。
【0041】評点 5:外観が非常に均一で美麗なシートである。
【0042】4:部分的に微細な斑点状の外観のむらが
ある。
ある。
【0043】3:部分的に斑点状の外観のむらがある。
【0044】2:全体的に微細な斑点状の外観のむらが
ある。
ある。
【0045】1:シート全体が斑点状で非常に外観が悪
い。
い。
【0046】参考例1(オープンレンズ型再帰反射シー
トの標準サンプル) 厚さ約20μmのポリエチレン層を有するポリエチレン
(PE)ラミネート紙の上に、屈折率約1.9、粒子径約
65μm及び密度約4.2g/cm3のBaO-TiO2系高屈折
率ガラス透明微小球レンズを密に撒布し、熱と圧力をか
けて該微小球レンズを微小球レンズ直径の約1/3まで
PE層中に埋め込んだ。このとき微小球レンズの総充填率
は約70%であった。次いで、PEラミネート紙の微小球
埋設面に、金属アルミニウムを真空蒸着して突出した微
小球レンズ上に厚さ約0.1μmの金属蒸着膜を形成し
た。
トの標準サンプル) 厚さ約20μmのポリエチレン層を有するポリエチレン
(PE)ラミネート紙の上に、屈折率約1.9、粒子径約
65μm及び密度約4.2g/cm3のBaO-TiO2系高屈折
率ガラス透明微小球レンズを密に撒布し、熱と圧力をか
けて該微小球レンズを微小球レンズ直径の約1/3まで
PE層中に埋め込んだ。このとき微小球レンズの総充填率
は約70%であった。次いで、PEラミネート紙の微小球
埋設面に、金属アルミニウムを真空蒸着して突出した微
小球レンズ上に厚さ約0.1μmの金属蒸着膜を形成し
た。
【0047】次に、厚さ約20μmのシリコーン処理ポ
リエチレンテレフタレート(PET)工程基材上に、固形
分35重量%のポリエステル系ウレタン樹脂〔日本ポリ
ウレタン工業(株)製「ニッポラン N-5241」〕100重
量部、二酸化チタン15重量部及びメチルイソブチルケ
トン(MIBK)15重量部よりなるウレタン系樹脂溶液を
塗布し、大部分の溶剤を乾燥除去して厚さ約80μmの
微小球支持体を形成した。
リエチレンテレフタレート(PET)工程基材上に、固形
分35重量%のポリエステル系ウレタン樹脂〔日本ポリ
ウレタン工業(株)製「ニッポラン N-5241」〕100重
量部、二酸化チタン15重量部及びメチルイソブチルケ
トン(MIBK)15重量部よりなるウレタン系樹脂溶液を
塗布し、大部分の溶剤を乾燥除去して厚さ約80μmの
微小球支持体を形成した。
【0048】この微小球支持体上に、先につくった金属
蒸着を施したガラス透明微小球レンズを埋設したPEラミ
ネート紙を、微小球レンズが微小球支持体と対向するよ
うにして重ね合わせ、熱と圧力をかけて微小球レンズを
微小球支持体中に微小球レンズ直径の約1/2が埋没す
るようにして埋め込んだ。その後、PEラミネート紙を除
去してオープンレンズ型再帰反射シートを作った。この
再帰反射シートの作成に用いたガラス微小球レンズの特
性値及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能
及び外観評価の結果を表1に示す。
蒸着を施したガラス透明微小球レンズを埋設したPEラミ
ネート紙を、微小球レンズが微小球支持体と対向するよ
うにして重ね合わせ、熱と圧力をかけて微小球レンズを
微小球支持体中に微小球レンズ直径の約1/2が埋没す
るようにして埋め込んだ。その後、PEラミネート紙を除
去してオープンレンズ型再帰反射シートを作った。この
再帰反射シートの作成に用いたガラス微小球レンズの特
性値及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能
及び外観評価の結果を表1に示す。
【0049】参考例2(カプセルレンズ型再帰反射シー
トの標準サンプル) 参考例1のオープンレンズ型再帰反射シートの透明微小
球レンズ埋設面上に、表面保護フイルムとして厚さ約1
00μmのウレタン系樹脂フイルム〔シーダム(株)製
「シーダムTPU DUS212-ER」〕を重ねて置き、線幅0.3
mmの網目状突起を有する表面温度が約170℃の金属
ロールと表面温度が約60℃のゴムロールとの間を、表
面保護フイルム側がゴムロールと接触するようにして加
圧しながら通過させ、該オープンレンズ型再帰反射シー
トの微小球支持体を熱溶融成形させて、オープンレンズ
型再帰反射シートの微小球レンズ埋設面に多数のカプセ
ルが形成されるよう網目線状に部分接着させてカプセル
レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰反射シート
の作成に用いたガラス微小球レンズの特性値及び充填
率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観評価
の結果を表1に示す。
トの標準サンプル) 参考例1のオープンレンズ型再帰反射シートの透明微小
球レンズ埋設面上に、表面保護フイルムとして厚さ約1
00μmのウレタン系樹脂フイルム〔シーダム(株)製
「シーダムTPU DUS212-ER」〕を重ねて置き、線幅0.3
mmの網目状突起を有する表面温度が約170℃の金属
ロールと表面温度が約60℃のゴムロールとの間を、表
面保護フイルム側がゴムロールと接触するようにして加
圧しながら通過させ、該オープンレンズ型再帰反射シー
トの微小球支持体を熱溶融成形させて、オープンレンズ
型再帰反射シートの微小球レンズ埋設面に多数のカプセ
ルが形成されるよう網目線状に部分接着させてカプセル
レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰反射シート
の作成に用いたガラス微小球レンズの特性値及び充填
率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観評価
の結果を表1に示す。
【0050】参考例3(封入レンズ型再帰反射シートの
標準サンプル) 厚さ75μmのPETフイルム上に、平均分子量約600
0及び固形分約35重量%のポリエステル系ウレタン樹
脂100重量部、固形分約60重量%のメラミン系架橋
剤7重量部及びMIBK 50重量部よりなるウレタン系樹
脂組成物溶液を塗布し、大部分の溶剤を除去して、厚さ
約20μmの透明樹脂表面保護層を形成し、該透明樹脂
表面保護層の上に、平均分子量約4000及び固形分約
30重量%のポリエステル系ウレタン樹脂100重量
部、固形分約75重量%のイソシアネート系架橋剤8重
量部及びトルエン50重量部よりなるウレタン樹脂組成
物溶液を塗布し、大部分の溶剤を除去して、厚さ約30
μmの透明樹脂からなる微小球結合層を形成した。
標準サンプル) 厚さ75μmのPETフイルム上に、平均分子量約600
0及び固形分約35重量%のポリエステル系ウレタン樹
脂100重量部、固形分約60重量%のメラミン系架橋
剤7重量部及びMIBK 50重量部よりなるウレタン系樹
脂組成物溶液を塗布し、大部分の溶剤を除去して、厚さ
約20μmの透明樹脂表面保護層を形成し、該透明樹脂
表面保護層の上に、平均分子量約4000及び固形分約
30重量%のポリエステル系ウレタン樹脂100重量
部、固形分約75重量%のイソシアネート系架橋剤8重
量部及びトルエン50重量部よりなるウレタン樹脂組成
物溶液を塗布し、大部分の溶剤を除去して、厚さ約30
μmの透明樹脂からなる微小球結合層を形成した。
【0051】この微小球結合層の上に、屈折率2.2、
粒子径約75μm及び密度約4.6g/cm3のBaO-TiO2
系高屈折率ガラス透明微小球レンズを密に単層で撒布
し、付着させた後、ニップロールにより加圧して、ガラ
ス微小球レンズをその直径の約1/2が微小球結合層中
に埋没するようにして埋め込んだ。このとき、微小球レ
ンズの総充填率は約70%であった。
粒子径約75μm及び密度約4.6g/cm3のBaO-TiO2
系高屈折率ガラス透明微小球レンズを密に単層で撒布
し、付着させた後、ニップロールにより加圧して、ガラ
ス微小球レンズをその直径の約1/2が微小球結合層中
に埋没するようにして埋め込んだ。このとき、微小球レ
ンズの総充填率は約70%であった。
【0052】透明ガラス微小球レンズが露呈している面
に、平均分子量約4000及び固形分約30重量%のポ
リエステル系ウレタン樹脂溶液100重量部、固形分約
60重量%のメラミン系架橋剤3重量部及びトルエン6
0重量部よりなるウレタン系樹脂組成物溶液を塗布し、
大部分の溶剤を除去して、厚さ25μmの透明樹脂焦点
層を形成した。次に透明樹脂焦点層の上に金属アルミニ
ウムを真空蒸着して、厚さ約0.1μmの光反射層を形
成し、その後得られたシートよりPETフイルムを剥離除
去して封入レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰
反射シートの作成に用いたガラス微小球レンズの特性値
及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。
に、平均分子量約4000及び固形分約30重量%のポ
リエステル系ウレタン樹脂溶液100重量部、固形分約
60重量%のメラミン系架橋剤3重量部及びトルエン6
0重量部よりなるウレタン系樹脂組成物溶液を塗布し、
大部分の溶剤を除去して、厚さ25μmの透明樹脂焦点
層を形成した。次に透明樹脂焦点層の上に金属アルミニ
ウムを真空蒸着して、厚さ約0.1μmの光反射層を形
成し、その後得られたシートよりPETフイルムを剥離除
去して封入レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰
反射シートの作成に用いたガラス微小球レンズの特性値
及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。
【0053】実施例1 参考例1において、透明微小球レンズとして屈折率約
1.9、粒子径約65μm及び密度約4.2g/cm3のBaO
-TiO2系高屈折率ガラス微小球100重量部用いる代
わりに、透明微小球レンズ(A)として、該高屈折率ガ
ラス透明微小球80重量部と、透明微小球充填剤(B)
として、屈折率1.5、粒子径約65μm及び密度約2.
5g/cm3のソーダライム系低屈折率ガラス微小球20重
量部を均一に混合した微小球を用いた以外は、全て参考
例1と同様にして本発明のオープンレンズ型再帰反射シ
ートを作った。透明微小球充填剤(B)の含有量は透明
微小球レンズ(A)の含有量に対し個数比で0.42/
1であった。
1.9、粒子径約65μm及び密度約4.2g/cm3のBaO
-TiO2系高屈折率ガラス微小球100重量部用いる代
わりに、透明微小球レンズ(A)として、該高屈折率ガ
ラス透明微小球80重量部と、透明微小球充填剤(B)
として、屈折率1.5、粒子径約65μm及び密度約2.
5g/cm3のソーダライム系低屈折率ガラス微小球20重
量部を均一に混合した微小球を用いた以外は、全て参考
例1と同様にして本発明のオープンレンズ型再帰反射シ
ートを作った。透明微小球充填剤(B)の含有量は透明
微小球レンズ(A)の含有量に対し個数比で0.42/
1であった。
【0054】この再帰反射シートの作成に用いた透明ガ
ラス微小球(A)と(B)のそれぞれの特性値、使用比
率及び総充填率並びに得られたシートの再帰反射性能及
び外観評価の結果を表1に示す。この再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、約78%の制
御された所望の再帰反射性能を有する本発明の目的を満
足するものであった。
ラス微小球(A)と(B)のそれぞれの特性値、使用比
率及び総充填率並びに得られたシートの再帰反射性能及
び外観評価の結果を表1に示す。この再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、約78%の制
御された所望の再帰反射性能を有する本発明の目的を満
足するものであった。
【0055】実施例2〜3 実施例1において、透明微小球レンズ(A)と透明微小
球充填剤(B)との使用比率を変える以外は、全て実施
例1と同様にして本発明のオープンレンズ型再帰反射シ
ートを作った。この再帰反射シートの作成に用いたガラ
ス微小球(A)と(B)のそれぞれの特性、使用比率及
び総充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、それぞれ約6
0%及び約42%の制御された所望の再帰反射性能を有
する本発明の目的を満足するものであった。
球充填剤(B)との使用比率を変える以外は、全て実施
例1と同様にして本発明のオープンレンズ型再帰反射シ
ートを作った。この再帰反射シートの作成に用いたガラ
ス微小球(A)と(B)のそれぞれの特性、使用比率及
び総充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、それぞれ約6
0%及び約42%の制御された所望の再帰反射性能を有
する本発明の目的を満足するものであった。
【0056】比較例1〜3 参考例1において、高屈折率ガラス透明微小球レンズの
充填率を変えた以外は、全て参考例1と同様にして従来
型のオープンレンズ型再帰反射シートを作った。この再
帰反射シートの作成に用いた透明微小球レンズの特性値
及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、約70〜40
%の制御された再帰反射性能を有するものの、外観の劣
る本発明の目的を満足しないものであった。
充填率を変えた以外は、全て参考例1と同様にして従来
型のオープンレンズ型再帰反射シートを作った。この再
帰反射シートの作成に用いた透明微小球レンズの特性値
及び充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び
外観評価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シート
は、参考例1の再帰反射性能に比較して、約70〜40
%の制御された再帰反射性能を有するものの、外観の劣
る本発明の目的を満足しないものであった。
【0057】実施例4〜6 参考例2において、参考例1のオープンレンズ型再帰反
射シートを用いる代わりに、それぞれ実施例1〜3で作
成したオープンレンズ型再帰反射シートを用いる以外
は、参考例2と同様にして本発明のカプセルレンズ型再
帰反射シートを作った。これらの再帰反射シートの作成
に用いた透明微小球(A)と(B)のそれぞれの特性
値、使用比率及び総充填率、並びに得られたシートの再
帰反射性能及び外観評価の結果を表1に示す。これらの
再帰反射シートは、所望の制御された再帰反射性能を有
する本発明の目的を満足するものであった。
射シートを用いる代わりに、それぞれ実施例1〜3で作
成したオープンレンズ型再帰反射シートを用いる以外
は、参考例2と同様にして本発明のカプセルレンズ型再
帰反射シートを作った。これらの再帰反射シートの作成
に用いた透明微小球(A)と(B)のそれぞれの特性
値、使用比率及び総充填率、並びに得られたシートの再
帰反射性能及び外観評価の結果を表1に示す。これらの
再帰反射シートは、所望の制御された再帰反射性能を有
する本発明の目的を満足するものであった。
【0058】比較例4〜6 参考例2において、参考例1のオープンレンズ型再帰反
射シートを用いる代わりに、それぞれ比較例1〜3で作
成したオープンレンズ型再帰反射シートを用いる以外
は、参考例2と同様にして従来型のカプセルレンズ型再
帰反射シートを作った。これらの再帰反射シートの作成
に用いた透明微小球レンズの特性値及び充填率、並びに
得られたシートの再帰反射性能及び外観評価の結果を表
1に示す。得られた再帰反射シートは表1に示すとおり
全て外観に劣るものであった。
射シートを用いる代わりに、それぞれ比較例1〜3で作
成したオープンレンズ型再帰反射シートを用いる以外
は、参考例2と同様にして従来型のカプセルレンズ型再
帰反射シートを作った。これらの再帰反射シートの作成
に用いた透明微小球レンズの特性値及び充填率、並びに
得られたシートの再帰反射性能及び外観評価の結果を表
1に示す。得られた再帰反射シートは表1に示すとおり
全て外観に劣るものであった。
【0059】実施例7 参考例3において、透明微小球レンズとして、屈折率約
2.2、粒子径約75μm及び密度約4.6g/cm3のBaO
-TiO2系高屈折率ガラス微小球100重量部用いる代
わりに、透明微小球レンズ(A)として、該高屈折率ガ
ラス透明微小球82重量部と、透明微小球充填剤(B)
として、屈折率1.5、粒子径約75μm及び密度約2.
5g/cm3のソーダライム系低屈折率ガラス透明微小球1
8重量部を均一に混合した微小球を用いた以外は、全て
参考例3と同様にして本発明の封入型再帰反射シートを
作った。透明微小球充填剤(B)の含有量は透明微小球
レンズ(A)の含有量に対し個数比で0.40/1であった。
この再帰反射シートの作成に用いた透明微小球(A)と
(B)のそれぞれの特性値、使用比率及び総充填率並び
に得られたシートの再帰反射性能及び外観評価の結果を
表1に示す。この再帰反射シートは、参考例3の再帰反
射性能に比較して、約85%の制御された所望の再帰反
射性能を有する本発明の目的を満足するものであった。
2.2、粒子径約75μm及び密度約4.6g/cm3のBaO
-TiO2系高屈折率ガラス微小球100重量部用いる代
わりに、透明微小球レンズ(A)として、該高屈折率ガ
ラス透明微小球82重量部と、透明微小球充填剤(B)
として、屈折率1.5、粒子径約75μm及び密度約2.
5g/cm3のソーダライム系低屈折率ガラス透明微小球1
8重量部を均一に混合した微小球を用いた以外は、全て
参考例3と同様にして本発明の封入型再帰反射シートを
作った。透明微小球充填剤(B)の含有量は透明微小球
レンズ(A)の含有量に対し個数比で0.40/1であった。
この再帰反射シートの作成に用いた透明微小球(A)と
(B)のそれぞれの特性値、使用比率及び総充填率並び
に得られたシートの再帰反射性能及び外観評価の結果を
表1に示す。この再帰反射シートは、参考例3の再帰反
射性能に比較して、約85%の制御された所望の再帰反
射性能を有する本発明の目的を満足するものであった。
【0060】実施例8〜9 実施例7において、透明微小球レンズ(A)と透明微小
球充填剤(B)との使用比率を変える以外は、全て実施
例7と同様にして本発明の封入型再帰反射シートを作っ
た。この再帰反射シートの作成に用いたガラス微小球
(A)と(B)のそれぞれの特性値、使用比率及び総充
填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観評
価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シートは、参
考例3の再帰反射性能に比較して、それぞれ約66%及
び約48%の制御された所望の再帰反射性能を有する本
発明の目的を満足するものであった。
球充填剤(B)との使用比率を変える以外は、全て実施
例7と同様にして本発明の封入型再帰反射シートを作っ
た。この再帰反射シートの作成に用いたガラス微小球
(A)と(B)のそれぞれの特性値、使用比率及び総充
填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観評
価の結果を表1に示す。これらの再帰反射シートは、参
考例3の再帰反射性能に比較して、それぞれ約66%及
び約48%の制御された所望の再帰反射性能を有する本
発明の目的を満足するものであった。
【0061】比較例7〜9 参考例3において、高屈折率ガラス透明微小球レンズの
充填率を変えた以外は、全て参考例3と同様にして従来
型の封入レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰反
射シートの作成に用いた透明微小球レンズの特性値及び
充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観
評価の結果を表1に示す。得られた再帰反射シートは表
1に示すとおり全て外観に劣るものであった。
充填率を変えた以外は、全て参考例3と同様にして従来
型の封入レンズ型再帰反射シートを作った。この再帰反
射シートの作成に用いた透明微小球レンズの特性値及び
充填率、並びに得られたシートの再帰反射性能及び外観
評価の結果を表1に示す。得られた再帰反射シートは表
1に示すとおり全て外観に劣るものであった。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】以上述べたとおり、本発明のレンズ型再
帰反射シートは、透明微小球レンズ(A)と透明微小球
充填剤(B)と混合して用いることを特徴とするもので
あり、これによって、透明微小球の充填率や粒子径等を
変更することなしに、再帰反射性能のコントロールが実
施可能となるため、外観に優れ、厚さの一定な、所望の
再帰反射性能を有する再帰反射シートが容易に得られ
る。
帰反射シートは、透明微小球レンズ(A)と透明微小球
充填剤(B)と混合して用いることを特徴とするもので
あり、これによって、透明微小球の充填率や粒子径等を
変更することなしに、再帰反射性能のコントロールが実
施可能となるため、外観に優れ、厚さの一定な、所望の
再帰反射性能を有する再帰反射シートが容易に得られ
る。
【図1】図1は本発明に従う封入レンズ型再帰反射シー
トの一具体例の構成を示す断面概略図である。
トの一具体例の構成を示す断面概略図である。
【図2】図2は本発明に従うカプセルレンズ型再帰反射
シートの一具体例の構成を示す断面概略図である。
シートの一具体例の構成を示す断面概略図である。
【図3】図3は本発明に従う、オープンレンズ型再帰反
射シートの一具体例の構成を示す断面概略図である。
射シートの一具体例の構成を示す断面概略図である。
1. 表面保護層 2. 微小球結合層 3. 高屈折率透明微小球(A) 4. 低屈折率透明微小球(B) 5. 焦点層 6. 光反射層 11. 表面保護フイルム 12. 微小球支持体 13. 高屈折率透明微小球(A) 14. 低屈折率透明微小球(B) 16. 光反射層 17. 連結壁 18. カプセル 22. 微小球支持体 23. 高屈折率透明微小球(A) 24. 低屈折率透明微小球(B) 26. 光反射層
Claims (19)
- 【請求項1】 再帰反射層の透明微小球が、屈折率が
1.8以上の透明微小球レンズ(A)と、屈折率が該レ
ンズ(A)の屈折率と少なくとも5%以上異なる透明微
小球充填剤(B)とからなることを特徴とするレンズ型
再帰反射シート。 - 【請求項2】 透明微小球充填剤(B)の屈折率が透明
微小球レンズ(A)の屈折率と10%以上異なる請求項
1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項3】 透明微小球充填剤(B)の屈折率が透明
微小球レンズ(A)の屈折率と15%以上異なる請求項
2に記載の再帰反射シート。 - 【請求項4】 透明微小球充填剤(B)の屈折率が透明
微小球レンズ(A)の屈折率よりも低い請求項1に記載
の再帰反射シート。 - 【請求項5】 透明微小球充填剤(B)がソーダライム
系ガラスからなる請求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項6】 透明微小球レンズ(A)の平均粒子径が
20〜120μmの範囲内にある請求項1に記載の再帰
反射シート。 - 【請求項7】 透明微小球充填剤(B)の平均粒子径が
透明微小球レンズ(A)の平均粒子径の1/2〜3/2
の範囲内にある請求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項8】 透明微小球充填剤(B)の平均粒子径が
透明微小球レンズ(A)の平均粒子径の2/3〜4/3
の範囲内にある請求項7に記載の再帰反射シート。 - 【請求項9】 再帰反射層における透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)の総充填率が60〜9
0%の範囲内にある請求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項10】 再帰反射層における透明微小球レンズ
(A)と透明微小球充填剤(B)の総充填率が65〜8
5%の範囲内にある請求項9に記載の再帰反射シート。 - 【請求項11】 透明微小球充填剤(B)の含有量が透
明微小球レンズ(A)の含有量に対し個数比(B)/
(A)で1/10〜5/1の範囲内にある請求項1に記
載の再帰反射シート。 - 【請求項12】 透明微小球充填剤(B)の含有量が透
明微小球レンズ(A)の含有量に対し個数比(B)/
(A)で1/5〜9/2の範囲内にある請求項11に記
載の再帰反射シート。 - 【請求項13】 透明微小球レンズ(A)がBaO−T
iO2系ガラス又は酸化鉛系ガラスからなる請求項1に
記載の再帰反射シート。 - 【請求項14】 オープンレンズ型再帰反射シートであ
る請求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項15】 透明微小球レンズ(A)の屈折率が
1.8〜2.0の範囲内にある請求項14に記載の再帰反
射シート。 - 【請求項16】 封入レンズ型再帰反射シートである請
求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項17】 透明微小球レンズ(A)の屈折率が
2.0〜2.9の範囲内にある請求項16に記載の再帰反
射シート。 - 【請求項18】 カプセルレンズ型再帰反射シートであ
る請求項1に記載の再帰反射シート。 - 【請求項19】 透明微小球レンズ(A)の屈折率が
1.8〜2.0の範囲内にある請求項18に記載の再帰反
射シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27503895A JP3469689B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | レンズ型再帰反射シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6-259665 | 1994-09-30 | ||
JP25966594 | 1994-09-30 | ||
JP27503895A JP3469689B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | レンズ型再帰反射シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08152508A true JPH08152508A (ja) | 1996-06-11 |
JP3469689B2 JP3469689B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=26544225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27503895A Expired - Fee Related JP3469689B2 (ja) | 1994-09-30 | 1995-09-29 | レンズ型再帰反射シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3469689B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010081460A (ko) * | 2000-02-14 | 2001-08-29 | 황건이 | 역반사 시트 |
JP2006035711A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Union Corp | 球状体単層配列シート、その製造方法、再帰反射シート |
JP2006276186A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 再帰反射シートおよびその製造方法 |
JP2009108445A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Teijin Fibers Ltd | 防風雪シート |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27503895A patent/JP3469689B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010081460A (ko) * | 2000-02-14 | 2001-08-29 | 황건이 | 역반사 시트 |
JP2006035711A (ja) * | 2004-07-29 | 2006-02-09 | Union Corp | 球状体単層配列シート、その製造方法、再帰反射シート |
JP2006276186A (ja) * | 2005-03-28 | 2006-10-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 再帰反射シートおよびその製造方法 |
JP2009108445A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Teijin Fibers Ltd | 防風雪シート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3469689B2 (ja) | 2003-11-25 |
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