JP2006330535A - 反射板及びこの反射板を備えたバックライト - Google Patents
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Abstract
【課題】 薄型かつ軽量であり、高い輝度を有する反射板を提供する。
【解決手段】 支持体2の表面に、中空粒子3が、当該支持体2の厚さ方向に複数積層されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 支持体2の表面に、中空粒子3が、当該支持体2の厚さ方向に複数積層されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は反射板及びこの反射板を備えたバックライトに関する。
従来より、商品若しくは店舗の宣伝パネル又は駅の案内表示パネル等に用いられる内照式電飾看板や、液晶表示装置のバックライト等において光源からの光を反射して前記パネル等の輝度を高めるために種々の反射板が用いられている。
このような反射板として、アルミニウムや銀等の反射率の高い金属の表面を研磨したものや、基板の表面に金属を蒸着したものや、同じく基板の表面に白色顔料を塗布したもの以外に、微小な球体又は気泡を利用して光を前面側に反射させるタイプのものが知られている。
このような反射板として、アルミニウムや銀等の反射率の高い金属の表面を研磨したものや、基板の表面に金属を蒸着したものや、同じく基板の表面に白色顔料を塗布したもの以外に、微小な球体又は気泡を利用して光を前面側に反射させるタイプのものが知られている。
かかるタイプのものとして、特許文献1には、不活性粒子を0.001〜5重量%含有するポリエステル層と、内部に微細な気泡を有するポリエステル層とからなり、両ポリエステル層が交互になるように少なくとも5層積層されている積層白色ポリエステルフィルムが記載されている。このポリエステルフィルムによれば、より高反射率で、より明るい画面が得られるとされている。
また、特許文献2には、粒子径が1〜100μmの、アルミニウムやインジウム等の金属粒子を含有する基材層を有する反射板一体型液晶セル基板が記載されている。
さらに、特許文献3には、鏡面基板表面に、光透過性樹脂と、粒径が0.5〜50μmのシリコーンポリマー粒子(光散乱性粒子)とからなる光拡散層を形成してなる光反射板が記載されている。
また、特許文献2には、粒子径が1〜100μmの、アルミニウムやインジウム等の金属粒子を含有する基材層を有する反射板一体型液晶セル基板が記載されている。
さらに、特許文献3には、鏡面基板表面に、光透過性樹脂と、粒径が0.5〜50μmのシリコーンポリマー粒子(光散乱性粒子)とからなる光拡散層を形成してなる光反射板が記載されている。
しかしながら、特許文献1記載の反射板は、樹脂成型時に当該樹脂を発泡させることで気泡を作製しているが、この方法では、現状において20μm以上の大きなポアサイズの気泡しか得ることができない。反射板の性能(表面の輝度)は、前記気泡の段数又は重なりの数により決定されるが、特許文献1記載の反射板では、高い輝度を得ようとすると気泡を含む樹脂層の厚さを大きくせざるを得ず、その結果反射板全体が厚くなり、重量が大きくなるという問題がある。
また、特許文献2又は3記載の反射板は、基材層又は光拡散層中にガラスビーズ、酸化チタン、銀等を含有させることで反射作用を得る方法であるが、物理上、金属に当たった光は自由電子の活性化によりロスが発生し、また、ガラスビーズや酸化チタンは光を吸収するためロスが発生する。したがって、かかる光のロスによりある程度以上の高輝度を得ることは困難である。
また、特許文献2又は3記載の反射板は、基材層又は光拡散層中にガラスビーズ、酸化チタン、銀等を含有させることで反射作用を得る方法であるが、物理上、金属に当たった光は自由電子の活性化によりロスが発生し、また、ガラスビーズや酸化チタンは光を吸収するためロスが発生する。したがって、かかる光のロスによりある程度以上の高輝度を得ることは困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、薄型かつ軽量であり、高い輝度を有する反射板及びこの反射板を備えたバックライトを提供することを目的としている。
本発明の反射板は、支持体の表面に、中空粒子が、当該支持体の厚さ方向に複数積層されていることを特徴としている。
本発明の反射板は、従来の発泡樹脂における気泡に比べ径サイズの非常に小さい(通常、0.1〜1μm程度)空泡を有する中空粒子を支持体の厚さ方向に複数積層しているので、薄くても多数の段数(中空粒子の支持体厚さ方向の重なり数)を実現することができる。このため、薄型にもかかわらず高い輝度を達成することができる。また、中空粒子内部の空泡と、この中空粒子を構成する材料(例えば、合成樹脂)との屈折率の差を利用し、全反射によって光を反射するので、ロス無く光を反射させることができる。これにより、高い輝度を達成することができる。
内部の空泡が略球状を呈しており、この空泡の直径が0.1〜1μmである中空粒子が、支持体の厚さ方向において少なくとも部分的に含まれているのが好ましい。このような中空粒子が含まれていると光の屈折が充分に行われ、光が前面側に反射する割合を高めることができる。
前記空泡の体積の総和が中空粒子全体の体積の12%以上であるのが好ましい。この場合、中空粒子内部の空泡と、この中空粒子を構成する材料との屈折率の差を利用した全反射を効率よく行なわせることができる。その結果、高い輝度を達成することができる。
前記中空粒子の少なくとも一部を、内部に複数の空泡を有するものとすることができる。これにより、少ない数の中空粒子で光を反射させることができ、より薄型化を達成することができる。
前記中空粒子の少なくとも一部を、内部に複数の空泡を有するものとすることができる。これにより、少ない数の中空粒子で光を反射させることができ、より薄型化を達成することができる。
前記空泡が、前記支持体の厚さ方向に50個以上重なっているのが好ましい。この場合、反射せずに支持体側に通過する光を減らすことができ、反射率を高めて、より高輝度の反射面を得ることができる。
前記支持体の表面であって前記中空粒子からなる層の下に当該支持体への光の漏れを抑制する隠蔽層が設けることができる。かかる隠蔽層を設けることで、反射せずに支持体側に通過する光を減らすことができ、反射率を高めて、より高輝度の反射面を得ることができる。
前記支持体の表面であって前記中空粒子からなる層の下に当該支持体への光の漏れを抑制する隠蔽層が設けることができる。かかる隠蔽層を設けることで、反射せずに支持体側に通過する光を減らすことができ、反射率を高めて、より高輝度の反射面を得ることができる。
前記中空粒子を、アクリル系、ポリウレタン系又はポリオレフィン系樹脂からなる透明バインダーに含有された状態で支持体表面に積層することができる。透明バインダーを用いて中空粒子を支持体上に積層することで、当該中空粒子を支持体に対し強固に固定することができる。従って、中空粒子が支持体から飛散したり、剥離したりすることがなく、安定した反射面を有する反射板を提供することができる。
また、本発明のバックライトは、前記反射板を備えていることを特徴としている。
また、本発明のバックライトは、前記反射板を備えていることを特徴としている。
本発明によれば、薄型かつ軽量であり、高い輝度を有する反射板及びこの反射板を備えたバックライトを得ることができる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の反射板及びこの反射板を備えたバックライトの実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る反射板1の断面説明図である。この反射板1は、商品若しくは店舗の宣伝パネル又は駅の案内表示パネル等に用いられる内照式電飾看板や、液晶表示装置のバックライト等において、当該反射板1の前面側(前記表示パネル等を見る側。図1において上側)に配設される冷陰極管等の光源(図示せず)からの光を前面側に反射するのに用いられる。反射板1は、支持体2の表面に中空粒子3が複数積層された構成となっている。なお、図1及び後述する図5においては、分かりやすくするために中空粒子3を支持体2上に整然と配設しているが、実際にはランダムな状態で積層されている。また、隙間なく中空粒子3を配設しているが、中空粒子5を後述するバインダーに含有させて支持体2上に積層する場合等においては、当該中空粒子3間に隙間が存在する。
図1は本発明の一実施の形態に係る反射板1の断面説明図である。この反射板1は、商品若しくは店舗の宣伝パネル又は駅の案内表示パネル等に用いられる内照式電飾看板や、液晶表示装置のバックライト等において、当該反射板1の前面側(前記表示パネル等を見る側。図1において上側)に配設される冷陰極管等の光源(図示せず)からの光を前面側に反射するのに用いられる。反射板1は、支持体2の表面に中空粒子3が複数積層された構成となっている。なお、図1及び後述する図5においては、分かりやすくするために中空粒子3を支持体2上に整然と配設しているが、実際にはランダムな状態で積層されている。また、隙間なく中空粒子3を配設しているが、中空粒子5を後述するバインダーに含有させて支持体2上に積層する場合等においては、当該中空粒子3間に隙間が存在する。
支持体2は、その表面に中空粒子3を積層することが可能であれば、どのような材質で作製してもよく、例えばPET等の樹脂シート又は樹脂板や、アルミニウム、銀等の金属板や、ガラス板等を用いることができる。
中空粒子3は、例えばアクリル樹脂、ガラス、架橋スチレンーアクリル樹脂、ポリカーボネート等の光の吸収の少ない無色透明な材料で作製することができ、その形状は、図1〜2に示されるような略球状以外に、例えばラグビーのボール状等他の形状であってもよい。中空粒子3内部の空泡3aは、常圧の空気若しくは減圧された空気が入っていてもよいし、実質的に真空状態にされていてもよい。また、空気に代えて窒素、アルゴン等の屈折率が1に近いガスが入っていてもよい。ただし、コストの点からは、空気又は窒素が入っているのが好ましい。
中空粒子3が略球状の場合、その大きさ(直径)L1(図2参照)は、本発明において特に限定されるものではないが、通常0.2〜10μmの範囲内である。0.2μmよりも小さいと光の反射が充分起こらず、内部の空泡も小さくなりすぎる。また、空泡の強度が劣る。一方、10μmよりも大きいと、多段にするためには塗膜が厚くなる。
中空粒子3が略球状の場合、その大きさ(直径)L1(図2参照)は、本発明において特に限定されるものではないが、通常0.2〜10μmの範囲内である。0.2μmよりも小さいと光の反射が充分起こらず、内部の空泡も小さくなりすぎる。また、空泡の強度が劣る。一方、10μmよりも大きいと、多段にするためには塗膜が厚くなる。
前記空泡3aの形状も、本発明において特に限定されるものではなく、図1〜2に示される略球状以外に、例えば図3に示されるように横断面が長円形のものであってもよい。また、その個数も、1つの中空粒子3が1つの空泡3aを有していてもよいし、1つの中空粒子3が複数の空泡3aを有していてもよい。図4は1つの中空粒子3が3つの略球状の空泡3aを有する場合を示している。なお、1つの中空粒子3が複数の空泡3aを有する場合において、空泡3aの形状はすべて同じであってもよいし、互いに異なっていてもよい。
略球状の空泡3aの場合、その直径L2(図2参照)は、0.1〜1μmであるのが好ましい。直径が0.1μmより小さいと光の反射が不充分であり、一方、1μmよりも大きいと多段にする際に膜厚が大きくなる。なお、製造上のバラツキに起因して、0.1μmよりも小さいものや、逆に1μmよりも大きいものが若干量含まれていてもよい。そして、このような直径が0.1〜1μmである略球状の空泡3aを有する中空粒子3が、前記支持体2の厚さ方向において少なくとも部分的に含まれているのが好ましい。この場合、後述するように、当該空泡3aにおいて光の屈折が充分に行われ、光が前面側に反射する割合を高めることができる。
前記空泡3aの体積の総和は、膜厚が大きくなるのを避けるという点より、中空粒子3全体の体積の総和の12%以上、とりわけ60%以上であるのが好ましい。
本発明における空泡3aは、光の屈折を利用しながら当該光を前面側に反射させる役割を果たしており、1つの空泡3aでは光のほとんどが、反射するよりも通過してしまうため、支持体1上に複数積層する必要がある。すなわち、空泡3aが、支持体1の厚さ方向に複数個、好ましくは50個以上、より好ましくは200個以上重なるように中空粒子3を支持体1上に積層する。支持体1の厚さ方向に重なる個数が多くなるほど、反射板1の反射率は大きくなり、空泡3aの大きさ等他の条件にもよるが、例えば40個と50個とでは、反射率が概ね5〜8%程度異なることが分かっている。なお、空泡の重なる個数は、塗膜の断面を切断し、X線顕微鏡(SEM)で観察することで算出することができる。
中空粒子3としては、例えば市販されているSX866(商品名。JSR社製中空粒子)、SX868(商品名。JSR社製中空粒子)等を用いることができる。
中空粒子3は、そのままでは支持体1上に積層した状態を保つことができないので、適宜の手段により支持体1上に固定される。具体的には、中空粒子3の外殻3bの表面3c(図2参照)付近を加熱により溶融させることで中空粒子3同士、及び中空粒子3と支持体1表面とを結合させることができる。また、透明バインダーに中空粒子3を含有させ、このバインダーを支持体1の表面に塗布し、乾燥させることで、中空粒子3を支持体1に固定することもできる。この場合、透明バインダーとしては、可視光の吸収の少ない材料、例えばアクリル系、ポリウレタン系又はポリオレフィン系樹脂からなるものを用いるのが好ましい。
また、中空粒子3の最表層(最も反射面側の表面。図1において最も上の層)に樹脂シートを貼り付けて保護層を設けることで、当該中空粒子3の飛散や剥がれを防止することができる。さらに、架橋剤を中空粒子3に加え、当該中空粒子3の表面で架橋させることで、中空粒子3の飛散や剥がれを防止することもできる。
このように架橋や溶融等の方法により、又は透明バインダーにより中空粒子を強固に支持体に固定すると、90℃程度の高温下でも安定した反射光を供給することができる反射板を得ることができる。
このように架橋や溶融等の方法により、又は透明バインダーにより中空粒子を強固に支持体に固定すると、90℃程度の高温下でも安定した反射光を供給することができる反射板を得ることができる。
また、本発明の反射板は、例えば中空粒子を含む塗料を支持体上に塗布し乾燥させるだけで作製することができるので、複雑な形状の反射板を得ることができる。この場合、塗料としては、例えばメタアクリル樹脂と塩ビ酢ビ共重合樹脂とを混合した樹脂からなる塗料や、UV硬化剤等を用いることができる。
図5は本発明の他の実施の形態に係る反射板11の断面説明図であり、この反射板11は、支持体2の表面であって中空粒子3からなる層の下に当該支持体2への光の漏れを抑制する隠蔽層4が設けられている点を除き図1に示されるものと同じ構成である。したがって、簡単のため同一の構成についての説明は省略する。
前記隠蔽層4は、酸化チタン、硫酸バリウム、ガラスビーズ、蛍光増白剤等の顔料を含む塗料を支持体2の表面に塗布し乾燥させることで得ることができる。また、支持体2の表面に銀やアルミニウム等の金属を蒸着し、この蒸着層を隠蔽層4とすることもできる。さらに、銀やアルミニウム等の金属を蒸着したシートを、その蒸着面が中空粒子3側にくるように支持体2表面に貼り付け、隠蔽層4とすることもできる。
前記隠蔽層4は、酸化チタン、硫酸バリウム、ガラスビーズ、蛍光増白剤等の顔料を含む塗料を支持体2の表面に塗布し乾燥させることで得ることができる。また、支持体2の表面に銀やアルミニウム等の金属を蒸着し、この蒸着層を隠蔽層4とすることもできる。さらに、銀やアルミニウム等の金属を蒸着したシートを、その蒸着面が中空粒子3側にくるように支持体2表面に貼り付け、隠蔽層4とすることもできる。
つぎに本発明の反射板の実施例を説明するが、本発明はもとよりかかる実施例にのみ限定されるものではない。
参考例1
厚さ0.5mmの鋼製の支持体上に以下の成分の塗料Aを塗布し、乾燥させて厚さ130μmの隠蔽層を設けた。
塗料A
バイロンGK19CS(注1) 85重量部
サイメル303(注2) 15重量部
Nacure5225(注3) 1.5重量部
チタン白R706(注4) 200重量部
シゲノックスU(注5) 6重量部
サイロスフェアC−1504(注6) 3重量部
(注1)商品名。東洋紡社製ポリエステル樹脂溶液。固形分50%、数平均分子量約13,000、水酸基価約8mgKOH/g。
(注2)商品名。三井サイテック社製メチルエーテル化メラミン樹脂。固形分98%以上。
(注3)商品名。キング インダストリーズ社製、ドデシルベンゼンスルホン酸のアミン塩。有効成分約25%。
(注4)商品名。デュポン社製、塩素法チタン白。
(注5)商品名。ハッコールケミカル社製蛍光顔料。
(注6)商品名。富士シリシア社製球状微粉末シリカ。
参考例1
厚さ0.5mmの鋼製の支持体上に以下の成分の塗料Aを塗布し、乾燥させて厚さ130μmの隠蔽層を設けた。
塗料A
バイロンGK19CS(注1) 85重量部
サイメル303(注2) 15重量部
Nacure5225(注3) 1.5重量部
チタン白R706(注4) 200重量部
シゲノックスU(注5) 6重量部
サイロスフェアC−1504(注6) 3重量部
(注1)商品名。東洋紡社製ポリエステル樹脂溶液。固形分50%、数平均分子量約13,000、水酸基価約8mgKOH/g。
(注2)商品名。三井サイテック社製メチルエーテル化メラミン樹脂。固形分98%以上。
(注3)商品名。キング インダストリーズ社製、ドデシルベンゼンスルホン酸のアミン塩。有効成分約25%。
(注4)商品名。デュポン社製、塩素法チタン白。
(注5)商品名。ハッコールケミカル社製蛍光顔料。
(注6)商品名。富士シリシア社製球状微粉末シリカ。
実施例1
ビニエイト(商品名。(株)永瀬スクリーン印刷研究所製の、メタアクリル樹脂と塩ビ酢ビ共重合樹脂とを混合した樹脂からなる塗料)にSX866(商品名。JSR社製中空粒子。透明な架橋スチレンーアクリル樹脂からなり、平均直径0.3μmの略球状を呈している。内部に略球状の空泡を有しており、その平均直径は0.2μmである)を29wt%含有させたものを参考例1の反射板上に塗布し、乾燥させて中空粒子層を形成した。乾燥後の中空粒子層の厚さをノギスにて測定したところ80μmであった。
なお、厚さ方向の空泡の重なり個数は、塗膜の断面を切断し、X線顕微鏡(SEM)で観察することで算出した(実施例2〜3も同様)。
実施例2
中空粒子層の厚さを160μmに変えた以外は実施例1と同様にして反射板を得た。
実施例3
中空粒子の含有量を62wt%に変えた以外は実施例1と同様にして反射板を得た。
ビニエイト(商品名。(株)永瀬スクリーン印刷研究所製の、メタアクリル樹脂と塩ビ酢ビ共重合樹脂とを混合した樹脂からなる塗料)にSX866(商品名。JSR社製中空粒子。透明な架橋スチレンーアクリル樹脂からなり、平均直径0.3μmの略球状を呈している。内部に略球状の空泡を有しており、その平均直径は0.2μmである)を29wt%含有させたものを参考例1の反射板上に塗布し、乾燥させて中空粒子層を形成した。乾燥後の中空粒子層の厚さをノギスにて測定したところ80μmであった。
なお、厚さ方向の空泡の重なり個数は、塗膜の断面を切断し、X線顕微鏡(SEM)で観察することで算出した(実施例2〜3も同様)。
実施例2
中空粒子層の厚さを160μmに変えた以外は実施例1と同様にして反射板を得た。
実施例3
中空粒子の含有量を62wt%に変えた以外は実施例1と同様にして反射板を得た。
得られた反射板について輝度、色度X、及び色度Yを測定した。結果を表1に示す。
なお、輝度は、図6に示される方法にしたがって測定した。すなわち、A5サイズの大きさの鉄板(0.5mm厚)の上に測定対象の反射板を載せ、その上に中央に10cm角の開口が形成されたブラックマスク(厚さ188μmの白色PETフィルムに遮光テープを貼付したもの)を載せる。隣接する冷陰極管(直径3mm)の間にブラックマスクの開口が位置するように前記鉄板を直下型ユニットの反射シート(図示せず)の上に載せ、前記ブラックマスクの10cm角の開口のセンター直上の拡散板(帝人化成社製のPC1311(商品名))の輝度を測定した。隣接する冷陰極管間の距離は24mmであり、また冷陰極管下面と反射板との距離、及び冷陰極管上面と拡散板との距離は、それぞれ2mm及び24mmであった。
反射板をセットしてから冷陰極管を点灯し、15分後に輝度を測定した。輝度計としてトプコン社製のBM−7(商品名)を用いた。測定角及び測定距離は、それぞれ1度及び30cmであった。
また、色度X及び色度Yもトプコン社製のBM−7(商品名)により測定した。
なお、輝度は、図6に示される方法にしたがって測定した。すなわち、A5サイズの大きさの鉄板(0.5mm厚)の上に測定対象の反射板を載せ、その上に中央に10cm角の開口が形成されたブラックマスク(厚さ188μmの白色PETフィルムに遮光テープを貼付したもの)を載せる。隣接する冷陰極管(直径3mm)の間にブラックマスクの開口が位置するように前記鉄板を直下型ユニットの反射シート(図示せず)の上に載せ、前記ブラックマスクの10cm角の開口のセンター直上の拡散板(帝人化成社製のPC1311(商品名))の輝度を測定した。隣接する冷陰極管間の距離は24mmであり、また冷陰極管下面と反射板との距離、及び冷陰極管上面と拡散板との距離は、それぞれ2mm及び24mmであった。
反射板をセットしてから冷陰極管を点灯し、15分後に輝度を測定した。輝度計としてトプコン社製のBM−7(商品名)を用いた。測定角及び測定距離は、それぞれ1度及び30cmであった。
また、色度X及び色度Yもトプコン社製のBM−7(商品名)により測定した。
表1より分かるように、本発明の反射板は薄い厚さ(光の反射に寄与する部分の厚さ)でも高い輝度が得られる。また、色の変化もなく良好であった。
1反射板
2支持体
3中空粒子
3a空泡
4隠蔽層
2支持体
3中空粒子
3a空泡
4隠蔽層
Claims (8)
- 支持体の表面に、中空粒子が、当該支持体の厚さ方向に複数積層されていることを特徴とする反射板。
- 内部の空泡が略球状を呈しており、この空泡の直径が0.1〜1μmである中空粒子が、支持体の厚さ方向において少なくとも部分的に含まれている請求項1に記載の反射板。
- 前記空泡の体積の総和が中空粒子全体の体積の12%以上である請求項1〜2のいずれかに記載の反射板。
- 内部に複数の空泡を有する中空粒子を含んでいる請求項1〜3のいずれかに記載の反射板。
- 前記空泡が、前記支持体の厚さ方向に50個以上重なっている請求項1〜4のいずれかに記載の反射板。
- 前記支持体の表面であって前記中空粒子からなる層の下に当該支持体への光の漏れを抑制する隠蔽層が設けられている請求項1〜5のいずれかに記載の反射板。
- 前記中空粒子が、アクリル系、ポリウレタン系又はポリオレフィン系樹脂からなる透明バインダーに含有された状態で支持体表面に積層されている請求項1〜6のいずれかに記載の反射板。
- 請求項1〜7のいずれかに記載の反射板を備えたことを特徴とするバックライト。
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JP2005156618A JP2006330535A (ja) | 2005-05-30 | 2005-05-30 | 反射板及びこの反射板を備えたバックライト |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010085843A (ja) * | 2008-10-01 | 2010-04-15 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 液晶表示装置用反射フィルム |
JP2010164689A (ja) * | 2009-01-14 | 2010-07-29 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 液晶表示装置用反射フィルム |
JP2014052644A (ja) * | 2013-10-07 | 2014-03-20 | Teijin Dupont Films Japan Ltd | 液晶表示装置用反射フィルム |
-
2005
- 2005-05-30 JP JP2005156618A patent/JP2006330535A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
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