JP2005208083A - 再帰反射材 - Google Patents

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Abstract

【課題】視認性の限界を超え、入射角が高くなっても再帰反射性能を高く維持し、かつ見栄えのする光反射を実現させる再帰反射材を提供する。
【解決手段】屈折率1.6〜2.5で、500μm以下の直径の透明微小球1と、透明微小球1のほぼ半球部分を覆う金属反射層3との間に、透明微小球1の直径の10〜30%の均一な厚みからなる透明樹脂層2を設け、前記透明微小球1の残りのほぼ半球面を透明な表面樹脂層5で覆い、光源からの光線の入射角度5〜50度の領域で反射輝度の変化が60%以下とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は案内標識、規制標識などの道路標識、自動車、原付自転車、単車などの自動車標識、救命胴衣、救命ブイなどに用いることができる再帰反射材に関するものである。
従来から、交通標識などの表示用として、特に夜間の視認性を高めるため、透明微小球を単層に付設した光再帰性反射媒体が広く用いられている。
このように安全に関連する用途ゆえに、再帰性反射性能は単純に反射率が高いばかりでなく、反射材に対して光が入射する方向による依存性の少ないものが望まれてきた。視認性では蛍光色を含む着色素材、また衣料用途では、風合いがソフトで、使用中の耐久性、たとえば洗濯耐久性などに優れた媒体が求められている。これらの用途にクローズタイプ、カプセルタイプ、オープンタイプと呼ばれる再帰性反射媒体が広く用いられるようになってきた。クローズタイプは入射光と再帰反射してゆく光の方向における透明微小球の表面に樹脂層が存在する。カプセルタイプは入射光と再帰反射してゆく光の方向における透明微小球の表面空間があり、その空間の上に樹脂層が存在する。また、オープンタイプでは入射光と再帰反射してゆく光の方向における透明微小球の表面には樹脂層が存在しない。これらタイプの異なる反射材は、それぞれの特徴を生かした使用がなされている。即ち、クローズタイプ、カプセルタイプは主として標識の用途、オープンタイプは主として衣料用途に利用されている。
従来の透明微小球を使用した再帰性反射媒体の反射特性は、まだまだ改良の余地があり、特に、広い入射角度にも安定した反射性能を有する、改良された反射材は未だ得られていない。ここでいう入射角度とは反射輝度測定法;JISZ9177(1984)に定めてあるように、被測定材表面中心に法線を引き、光源と被測定材中心とを結ぶ線(照射軸)と法線とのなす角をいう。通常入射角が大きくなるに従って反射輝度が低下する。たとえば、夜間、道路標識などで進行方向に直角に設置された標識に向かって進行する車から、そのヘッドライトで進行方向を照射しつつこの標識を観察するとすると標識を遠方から観察した場合は、標識に対してヘッドライト光の入射角度はゼロ度に近い。即ち、標識の反射輝度は高くよく光って見える。しかし、全ての標識が車進行方向に直角に設置できるとは限らない。このような標識は、ヘッドライト光の入射角度は90度に向かって大きくなる。即ち、反射輝度が低くなりドライバーは見難くなる。特許文献1には、アルミニウム蒸着のような金属蒸着膜を使用せず、反射性微粒子を含有する樹脂層と透明微小球を組み合わせた反射シートの例が開示されている。
特開平8−62410号
前記特許文献1に開示されているものは、道路の表面に取り付けることを主目的とし、反射をさせるチタン顔料と真珠様光沢顔料との組み合わせでできている。このため、入射角度の高い条件での反射明度を確保しているが再帰反射輝度はさほど高くはなく、反射顔料濃度が高く樹脂層はもろいものとなるという問題があった。
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、前記したような視認性の限界を超え、入射角が高くなっても再帰反射性能を高く維持し、かつ見栄えのする光反射を実現させる再帰反射材を提供することにある。即ち本発明によれば、光の入射方向による反射輝度の依存性が少なく、平均的に高い反射輝度を有する再帰反射材を提供する。
本発明の請求項1に記載の再帰反射材は、屈折率1.6〜2.5で、500μm以下の直径の透明微小球と、透明微小球のほぼ半球部分を覆う金属反射層との間に、透明微小球直径の10〜30%の均一な厚みからなる透明樹脂層を設け、前記透明微小球の残りのほぼ半球面を透明な表面樹脂層で覆い、光源からの光線の入射角度5〜50度の領域で反射輝度の変化が60%以下であることを特徴とする。
請求項2に記載の再帰反射材は、屈折率1.6〜2.5で、500μm以下の直径の透明微小球と、透明微小球のほぼ半球部分を覆う金属反射層との間に、透明微小球直径の10%未満の均一な厚みからなる透明樹脂層を設け、前記透明微小球の残りのほぼ半球面側においてカプセル壁を介して表面透明樹脂層を設け、光源からの光線の入射角度5〜50度の領域で反射輝度の変化が30%以下であることを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、再帰反射材は光の入射方向による反射輝度の変化が少なく、平均的に高い反射輝度を有し、視認性の限界を超え、入射角が高くなっても再帰反射性能を高く維持し、かつ見栄えのする光反射を実現させる再帰反射材を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて具体的に説明する。
先ず、図1〜図3に示す第1の実施の形態について説明する。図1において、1は透明微小球で、この透明微小球1の下側のほぼ半球面に透明樹脂層2がプライマー層2aを介して積層されている。透明樹脂層2の外側には金属反射層3が設けられている。また、前記透明微小球1の残りの上側のほぼ半球面には透明微小球保持層4が設けられ、この透明微小球保持層4の外側には表面樹脂層5が積層されている。6は前記金属反射層3を下側から覆うように設けられた接着層で、この接着層6を介して金属反射層3側に被着体7が接着される。つまり、この第1の実施の形態の再帰反射材はクローズタイプの再帰反射材である。
ここで図1に示すような構造体を形成するには、例えば次のようなプロセスを経る。図2において、支持シート8は再帰反射材の表面樹脂層5および透明微小球保持層4を積層させてなる。この積層体の保持層4に透明微小球1を埋設する。次に、図3において、透明微小球1の表面にプライマー層2aを塗布し、さらに透明樹脂層2を積層し、金属反射層3を設けた。図1はさらに進んで接着層6を介し被着体7を接着している。
図4はカプセルタイプの再帰反射材に実施した第2の実施の形態を示しており、以下説
明する。前記第1の実施の形態の再帰反射材において、前記透明微小球1の残りの上側のほぼ半球面に透明微小球保持層4を設けているのに対し、この第2の実施の形態の再帰反射材は透明微小球保持層4を設けずに、透明微小球1と透明微小球1との間の透明樹脂層2の厚み分を利用して透明なアクリル系樹脂からなるカプセル壁9を設け、このカプセル壁9の上にアクリル系樹脂からなる透明樹脂層10を設けてカプセル表面を形成している。また、透明微小球1の下側のほぼ半球面に透明樹脂層2がプライマー層2aを介して積層され、透明樹脂層2の外側には金属反射層3が設けられ、この金属反射層3を下側から覆うように接着層6が設けられ、この接着層6を介して金属反射層3側に被着体7が接着されていることは前記第1の実施の形態と同様である。
この図4に示す第2の実施の形態のカプセルタイプの再帰反射材の製造工程について図5〜図9に基づき説明すると、先ず図5において、支持シート11上に積層された熱軟化性樹脂層12に無数の透明微小球1が直径のほぼ半分埋設される。次に図6において、透明微小球1の上に前記熱軟化性樹脂層12の軟化温度より高い軟化温度を有するか、あるいは明確な熱軟化性を示さない架橋樹脂からなる透明樹脂層2が設けられる。この透明樹脂層2は透明微小球1を埋没させたと類似のシートに積層されていて、図6に示すように図5に示すフィルムの透明微小球1側に熱圧着させる。図6において、11aは前記支持シート11と同様の支持シート、12aは熱軟化性樹脂層であり、透明樹脂層2を透明微小球1に熱圧着させた後は支持シート11aおよび熱軟化性樹脂層12aは透明樹脂層2から剥離される。ところで、この透明樹脂層2を透明微小球1に熱圧着させる前に、透明微小球1との接着、もしくは次の積層体である金属反射層3との接着を高める処理をされることがある。即ち、透明微小球1との接着のため、透明微小球1側にプライマー処理(あるいはカップリング剤処理など)をしてプライマー層2aを形成した後、透明樹脂層2を積層する。次に、図7に示すように、透明樹脂層2の外側に前記金属反射層5を設けるのである。次に、図8に示すように、金属反射層5の上から接着層6を保護フィルム13とともに積層する。最後に、透明微小球1に設けた透明樹脂層2および金属反射層5の側とは反対側の支持シート11および熱軟化性樹脂層12を透明微小球1から剥離した後、図9に示すように、支持シート11bに熱軟化性樹脂層12bを介して積層されたカプセル表面を形成する透明樹脂層10にカプセル壁9を予め印刷した積層体を、前記透明樹脂層2および金属反射層5を設けた側とは反対側の透明微小球1の面に熱プレスで熱圧着させる。この状態から前記保護フィルム13を剥離し、接着層6を被着体7に貼り付け、次に前記支持シート11bおよび熱軟化性樹脂層12bを剥離して、図4に示す最終の形態とする。
クローズタイプの再帰反射材の支持シート8としては表面樹脂層5、透明微小球保持層4の積層温度、および透明微小球保持工程に付与される温度以上の温度においても十分な安定性を保つシートが要求される。また、カプセルタイプの再帰反射材の支持シート11、11a、11bとしては再帰反射材形成工程で透明微小球1を熱軟化性樹脂層12に埋設する際に付与される温度以上の温度においても十分な安定性を保つシートが要求される。また、支持シート11aとしては透明樹脂層2を形成する際の加工温度に、支持シート11bとしてはカプセル壁9を形成する際の加工温度に、それぞれ十分な安定性を保つシートが要求される。
このようなものとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステルフィルムや紙などが好ましく用いられる。その厚さは30μm以上好ましくは50μm以上である。厚さが薄いと上記加工工程の加熱により積層体の形態保持性が無くなり好ましくない。
再帰反射材の表面樹脂層5およびカプセル表面を形成する透明樹脂層10にはアクリル系樹脂、エステル系樹脂、塩ビ系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂、フッ素系樹脂などが好ましく用いられる。その厚みは5〜50μm好ましくは20〜30μmである。透明微小球保持層4にはウレタン系樹脂、エステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、エチレン−酢酸ビニール系樹脂などがあり、それらの1種または2種以上を主体としたものが使用される。また、それらの2種以上の共重合物も好ましく用いられる。これらの樹脂を使用することにより屈折率1.2から1.8の透明微小球保持層4を形成できる。特に好ましいのはウレタン系樹脂、エステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニール系樹脂である。さらに好ましくはイソシアネート系化合物、メラミン系化合物、エポキシ系化合物、シラン系化合物などの架橋剤を適当量配合して、架橋硬化させることにより、明確な軟化温度を示さなくなり、高温における抗変形性や、透明微小球1との密着性も向上し、耐久性の高いものが得られる。
本発明に使用する透明微小球1は屈折率1.6〜2.5、好ましくは1.9〜2.3である。また、透明微小球1の平均粒径は500μm以下である。平均粒径が500μmを越えると再帰反射体の柔軟性が無く、反射材用途として汎用性に欠けるものとなる。また、透明微小球1の材質は屈折率が前記範囲に入るものなら特に制約しないが、ガラス微小球が透明性、耐薬品性、耐洗濯性、耐候性にも優れ好ましい。
また、透明微小球1の透明微小球保持層4への埋設率は透明微小球1の直径の40〜60%が好ましい。埋設率が40%未満では透明微小球保持層4による透明微小球1の固着が悪く、蒸着工程など、金属反射層形成工程で透明微小球1の脱落が生じる。また、埋設率が60%を越えると反射材としての性能が悪くなる。
また、カプセルタイプの再帰反射材の製造工程における支持シート11の熱軟化性樹脂層12への透明微小球1の仮埋設もクローズタイプの再帰反射材と同様の理由で40〜60%が好ましい。
本発明の透明微小球1に設けられる透明樹脂層2は、直接透明微小球1の表面にダイスから押し出されて形成されたり、一旦支持シートに積層されその後、透明微小球1に転写積層されるが、特に方法は限定されない。また、透明樹脂層2の透明微小球1への積層に先立ち、プライマー層2aが形成されているのが好ましい。透明樹脂層2の材料としては、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、エチレン−酢酸ビニール系樹脂などがあり、それらの1種または2種以上を主体としたものが使用できる。また、それらの2種以上の共重合物も好ましく用いられる。これらの樹脂を使用することにより屈折率1.2から1.8の透明樹脂層を形成できる。特に好ましいのはウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エチレン−酢酸ビニール系樹脂である。さらに好ましくはイソシアネート系化合物、メラミン系化合物、エポキシ系化合物、シラン系化合物などの架橋剤を適当量配合して、架橋硬化させることにより、明確な軟化温度を示さなくなり、高温における抗変形性や、透明微小球1との密着性も向上し、耐久性の高いものが得られる。また、プライマー層2aはシランカップリング剤、チタン系カップリング剤、前記透明樹脂層樹脂などから使用でき、そのコート厚みは1μm以下が好ましい。
透明樹脂層2とプライマー層2aとの合計厚みはクローズタイプでは透明微小球1の直径の10%〜30%の均一な厚さの層である。好ましくは15%〜25%である。カプセルタイプでは透明微小球1の直径の10%以下である。透明樹脂層2とプライマー層2aとの合計厚みは左記値を選択し、且つ均一でないと入射光の反射面が金属反射層3面とならず、反射率が低くなる。
本発明のカプセル壁9の材料としては、前述のアクリル系樹脂の他、ウレタン系樹脂、エステル系樹脂、エポキシ系樹脂を主成分として用いることができる。また、それらの2種以上の混合物であっても良い。また、イソシアネート系化合物、メラミン系化合物、エポキシ系化合物、シラン系化合物などの架橋剤を適当量配合して、架橋硬化させることにより、耐久性の高いものが得られる。一般に、透明微小球1とカプセル表面の透明樹脂層10との密着性、接着性が高く、使用中の機械的変形や衝撃に耐え、耐候性に優れたものを使用する。
本発明の接着層6の材料としては、アクリル系樹脂、ビニール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリアミド系樹脂、ゴム系樹脂を主成分として用いることができる。また、それらの2種以上の混合物であっても良い。この接着層6の材料としては、金属反射層3と被着体7との密着性、接着性が高く使用中の変形、摩擦、薬品、紫外線などのアタックに耐えるものが使用される。また、場合によっては柔軟性などの点も加味されて選ばれる。また、この接着層6に各種添加剤を配合することによって、見かけの軟化温度を上げたり、熱転写の圧力下での流動性を改良したり、耐候性や耐酸化性能などを向上することもできる。
以下実施例で本発明を説明する。
反射輝度測定法;JISZ9117(1984)により測定。
実施例1、比較例1
実施例1として厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに透明樹脂層として厚み20μmのアクリル共重合樹脂をコートした。次いで、透明微小球保持層としてアクリルエステル樹脂を30μmコートした。この積層フィルムを、120℃3分加熱し、透明微小球保持層のアクリルエステル樹脂を軟化させ、平均粒子径75μm、屈折率2.20の透明微小球をほぼ一面に散布し透明微小球を埋設した。また、プライマー層としてエステルウレタン樹脂を厚さ0.5μm塗布した(シートA)。
一方、PET75μm/PE35μmの支持フィルムのポリエチレンフィルム側に別途、エステルウレタン樹脂を厚さ17μmに塗布し、コートフィルムを作成した(シートB)。
次いで、シートAの透明微小球側とシートBのエステルウレタン樹脂を165℃の熱ロールで熱圧着させる。次いで、シートBのPET75μm/PE35μmの支持フィルムを剥離した(シートC)。
このシートCのエステルウレタン層側にアルミ蒸着し800Åの金属反射層を形成する。次いで、室温硬化で軟化温度120℃のアクリル系樹脂を40μmの厚さでコートし、その後、アルミ板に貼り付けた。
表1に初期の反射性能(角度特性)を比較例1とともに記した。
ここで比較例1は実施例1のアクリルエステル樹脂をシートAの透明微小球側に平均20μmコートした。後は実施例1と同じように作成した。
反射輝度はJISZ9117(1984)に準じて測定した。ここでの反射輝度は再帰反射で、それぞれの入射角に対する反射角から12分ずれた観測角での値、また入射角度は反射輝度測定法;JIS9177(1984)に定めてあるように、被測定材表面中心に法線を引き、光源と被測定材中心とを結ぶ線(照射軸)と法線とのなす角をいう。
Figure 2005208083
反射輝度の変化は実施例1の方が比較例1に比較して高入射角度まで高い値を維持していることが分かる。
実施例2、比較例2
実施例2として厚み75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムに仮埋設層として厚み35μmのポリエチレンをラミネートしたPET75μm/PE35μmの支持フィルムを、120℃3分加熱し、ポリエチレンフィルムを溶融させ、平均粒子径50μm、屈折率1.93の透明微小球をほぼ一面に散布し透明微小球を埋設した(シートA)。
一方、別のPET75μm/PE35μmの支持フィルムのポリエチレンフィルム側にエステルウレタン樹脂を厚さ0.6μmに塗布し、コートフィルムを作成した(シートB)。
次いで、シートAの透明微小球側とシートBのエステルウレタン樹脂層とを165℃の熱ロールで熱圧着させる(シートC)。
このシートCのエステルウレタン樹脂層側にアルミ蒸着し800Åの金属反射層を形成する(シートD)。次いで、金属反射層の上から硬化剤を含む室温軟化性のアクリル系樹脂を50μmの厚さでコートし、ポリエチレンのカバーフィルムを50μmアクリル系樹脂の上にセットした。
一方、75μmのポリエチレンテレフタレートフィルムと25μmのアクリル系樹脂フィルムを35μmのポリエチレンフィルムを介して一体化し、アクリル系樹脂フィルム面に幅0.5mm、高さ30μmのカプセル壁をアクリル系樹脂で印刷した(シートE)。シートDのPET75μm/PE35μmの支持フィルムを剥がしながら透明微小球面と、シートEのカプセル壁とを熱圧着してカプセルタイプの再帰反射材を形成する。
ここで、比較例2は実施例2のシートAの透明微小球側にエステルウレタン樹脂を厚さ0.7μmでコートした。その後は実施例2と同じようにカプセルタイプの再帰反射材の作成を進めた。
反射輝度は実施例1、比較例1と同様にJISZ9117(1984)に準じて測定した。ここでの反射輝度は再帰反射で、それぞれの入射角に対する反射角から12分ずれた観測角での値、また入射角度は反射輝度測定法;JIS9177(1984)に定めてあるように、被測定材表面中心に法線を引き、光源と被測定材中心とを結ぶ線(照射軸)と法線とのなす角をいう。
Figure 2005208083
反射輝度の変化は実施例2の方が比較例2に比較して高入射角度まで高い値を維持していることが分かる。
本発明の第1の実施の形態における再帰反射材の使用状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の形成途中の状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の金属反射層の形成状態を示す拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態における再帰反射材の使用状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の透明微小球埋設状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の透明樹脂層の形成途中の状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の金属反射層の形成状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材の金属反射層の上に接着層を保護フィルムとともに積層した状態を示す拡大断面図である。 同再帰反射材のカプセル表面を形成する透明樹脂層をカプセル壁を介して透明微小球面に熱圧着させる状態を示す拡大断面図である。
符号の説明
1 透明微小球
2 透明樹脂層
2a プライマー層
3 金属反射層
4 透明微小球保持層
5 表面樹脂層
6 接着層
7 被着体
8 支持シート
9 カプセル壁
10 透明樹脂層
11,11a,11b 支持シート
12,12a,12b 熱軟化性樹脂層
13 保護フィルム

Claims (2)

  1. 屈折率1.6〜2.5で、500μm以下の直径の透明微小球と、透明微小球のほぼ半球部分を覆う金属反射層との間に、透明微小球直径の10〜30%の均一な厚みからなる透明樹脂層を設け、前記透明微小球の残りのほぼ半球面を透明な表面樹脂層で覆い、光源からの光線の入射角度5〜50度の領域で反射輝度の変化が60%以下であることを特徴とする再帰反射材。
  2. 屈折率1.6〜2.5で、500μm以下の直径の透明微小球と、透明微小球のほぼ半球部分を覆う金属反射層との間に、透明微小球直径の10%未満の均一な厚みからなる透明樹脂層を設け、前記透明微小球の残りのほぼ半球面側においてカプセル壁を介して表面透明樹脂層を設け、光源からの光線の入射角度5〜50度の領域で反射輝度の変化が30%以下であることを特徴とする再帰反射材。
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