JP2006275466A - 複合センサ、及び燃焼装置 - Google Patents

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克彦 福井
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章 宮藤
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Abstract

【課題】 火災防止機能、ガス漏れ防止機能、ガス浪費防止機能を兼ね備えた燃焼装置用の複合センサ及びそれを組込んだ燃焼装置を提供する。
【解決手段】 被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有する複合センサ、及び加熱手段と、加熱手段に供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、加熱手段に配設した前記の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる燃焼装置
【選択図】 図3

Description

本発明は、複合センサ、及びそれを組込んだ燃焼装置に関する。更に詳述すれば、本発明は、被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有する複合センサ、及び該複合センサを組込んだ燃焼装置に関する。
本発明の複合センサを組込んだ燃焼装置を、調理に用いられる家庭用、もしくは業務用のコンロとして使用した場合、鍋など被加熱物の載置有無の検知、被加熱物の温度検知、更に炎検知を非接触で行うことができる。
家庭用コンロや業務用コンロ等の調理用燃焼装置は、被加熱物の過熱発火による火災を防止する機能(以下『火災防止機能』と云うことがある)が要求される。また、調理用燃焼装置は、非着火状態でのガス漏れによるガス中毒、ガス爆発等の不測の事故を防止する機能(以下『ガス漏れ防止機能』と云うことがある)が要求される。更に、調理用燃焼装置は、被加熱物を載置していない状態でのガス燃焼量を低減する機能、或はガスの供給を停止する機能(以下『ガス浪費防止機能』と云うことがある)が要求される。このような燃焼装置への要求に対して、従来から種々の提案がある。
特許文献1、特許文献2には、鍋底検知素子を用いて五徳上の鍋の有無を検出し、鍋が無い場合、炎を強制的に弱火とすることでガスの消費量を減らす方法(ガス浪費防止機能)が開示されている。また、五徳上に鍋が無い場合、音声で使用者に注意を促すとともにガスの供給を遮断するシステムになっているコンロも最近開発されている。
特許文献3には、炎を検知してガス切れを報知するカセツトコンロが開示され、特許文献4には、炎制御のためにサーモカップルを用いた炎検知方法が開示されている。この他、炎検知をサーモカップルにより行い、失火時にガス弁を閉鎖する機能(ガス漏れ防止機能)を備えたコンロも知られている。
特許文献1、特許文献2、特許文献5、特許文献6には火災防止機能としてサーミスターを利用した鍋底温度検知手段が開示されている。
しかしながら、これら従来の鍋底検知手段や鍋底温度検知手段は接触式であるため、検知手段がバーナの中央部に突出している。このため、コンロの美観を損ねることや、掃除がし難い等の問題がある。更に、検出素子自体が高温の燃焼ガスや炎に晒されるので、これが故障の原因となる。また、鍋底が平らで無い場合、鍋底温度を正確に検出できない不具合がある。
上記の問題に対して、特許文献7には、赤外線検出素子を用いて非接触で鍋底温度を測定する方法が開示されている。しかしながら、この方法は鍋底温度は精度良く検知できるが、料理開始時は鍋底温度が室温と同程度であるため、コンロ上の鍋の有無を検知できない。また、複数の検知手段が一箇所に集約配置されていないため、設置スペースを多く取らねばならず、コンロの美観を損ねる。また、組立て工数が多く製造コスト上の問題がある。
上記のように、火災防止機能、ガス漏れ防止機能、ガス浪費防止機能を兼ね備えた燃焼装置用の複合センサ及びそれを組込んだ燃焼装置は未だ提案されていない。また、ユニットとして集約され、燃焼装置に組み込んだ際に、装置がコンパクトになり、優れた外観を発現できる複合センサは未だ提案されていない。
特許第3089389号公報(請求項1) 特開平10−185205号公報(請求項1) 実開平5−25158号公報(請求項1) 特公平6−89889号公報(請求項1) 特開平7−269871号公報(請求項1) 特開平7−269872号公報(請求項1) 特開2002−340339号公報(請求項1、図1)
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、火災防止機能、ガス漏れ防止機能及びガス浪費防止機能のうち少なくとも2つの機能を同時に達成できる複合センサ及び同センサを備えた燃焼装置を提供することにある。また、本発明の別の目的は、コンロの美観に優れ、組立て工数が少なく製造コストの有利な燃焼装置を提供することにある。
本発明は以下に記載するものである。
〔1〕 被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有する複合センサ。
〔2〕 被加熱物検知センサが、超音波センサ、光センサ、サーモパイルを用いるセンサ又は焦電素子を用いるセンサである〔1〕に記載の複合センサ。
〔3〕 被加熱物温度測定センサが、赤外線検出素子を用いる赤外線センサである〔1〕に記載の複合センサ。
〔4〕 被加熱物温度測定センサが、互いに異なる波長域の赤外線を検出する2個の赤外線検出素子からなる〔3〕に記載の複合センサ。
〔5〕 2個の赤外線検出素子の間に間仕切り板を設けてなる〔4〕に記載の複合センサ。
〔6〕 炎検知センサが、赤外線検出素子を用いる赤外線センサ又は紫外線検出素子を用いる紫外線センサである〔1〕に記載の複合センサ。
〔7〕 雰囲気温度測定用サーミスタを備えてなり、被加熱物温度測定センサの温度変化に基づく出力変動を補正する手段を備えてなる〔1〕乃至〔6〕のいずれかに記載の複合センサ。
〔8〕 加熱手段と、前記加熱手段に供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、前記加熱手段に配設した〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる燃焼装置。
〔9〕 環状ケーシングに炎口を環状に形成してなるブンゼンバーナと、前記バーナに供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、前記環状ケーシングの下方に配設した〔1〕乃至〔7〕のいずれかに記載の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる燃焼装置。
本発明の複合センサは、被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有するので、家庭用コンロや業務用コンロ等の調理用燃焼装置に組込むことにより、火災防止機能、ガス漏れ防止機能、ガス浪費防止機能のうち少なくとも2つの機能を備えた燃焼装置を得ることができる。
本発明の複合センサは、センサ自体を高温の燃焼ガスや炎に晒されない位置に配設できるので、センサの耐久性に優れる。
また、本発明の複合センサは、被加熱物検知機能、被加熱物温度測定機能、炎検知機能を有する各センサを一つのホルダにまとめユニット化している。このため、燃焼装置に組み込んだ際に、装置がコンパクトであり、美観に優れ、清掃が容易であるので、商品価値が従来品よりも向上する。また、組立ての自由度が増すので燃焼装置のデザイン上の利点が得られる。更に、組み立てが簡素化されるので製造コストが従来品よりも低廉である。
本発明の複合センサは、被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有する。
(被加熱物検知センサ)
本発明における被加熱物検知センサとしては、例えば公知の超音波センサ、光センサ、サーモパイルを用いるセンサ或は焦電素子を用いるセンサを挙げることができる。
上記の超音波センサは、超音波領域の音響信号を被加熱物に向けて送信し、被加熱物の表面で反射した音響信号を受信し、受信した音響信号に基づいて被加熱物を検知できるセンサである。この超音波センサを本発明の複合センサに用いることにより燃焼装置に載置した被加熱物を検知できる。尚、超音波センサには、開口型と防滴型があるが、本発明においては、燃焼装置を主に調理用コンロとして用いることから、防滴型であることが好ましい。
上記の光センサは、発光ダイオード(LED)と受光素子との組合せで構成される。発光ダイオードの放射する紫外線、可視光線、赤外線を被加熱物に照射し、被加熱物による反射光を前記受光素子で受光し、被加熱物の存否を検出する。受光素子は、量子型センサのことであり、例えばフォトダイオード、フォトトランジスタ、フォトICのような光起電力を有する素子を用いたセンサ;CdSセル、CdSeセル、PdSセルのような光導電効果を有する素子を用いたセンサ;光電管、光電子倍増管(フォトマル)のような光電子放出効果を有する素子を用いたセンサを挙げることができる。これらの光センサの何れかを、或は組合わせたものを本発明の複合センサに用いることによりにより燃焼装置に載置した被加熱物を検知できる。
上記のサーモパイルとは、輻射エネルギ(紫外光、可視光、赤外光等のエネルギ)の検出素子である。検出素子に用いられるサーモパイルは、熱起電力を有する2種の金属の薄膜複合体であり、金属には通常白金、銅、コンスタンタン合金、ビスマス、アンチモン等から選ばれる2種が用いられる。波長5μm以上の赤外線を透過させる光学フィルタを有するサーモパイルを用いるセンサを本発明の複合センサに用いることにより、燃焼装置に載置した被加熱物の有無を検知できる。
上記の焦電素子は、赤外線の焦電効果を有する素子であり、例えば強誘電体セラミックの素子を挙げることができる。この焦電素子は、被加熱物の発する熱エネルギ(赤外線)を鋭敏に検知できる。波長5μm以上の赤外線を透過させる光学フィルタを有する焦電素子を用いるセンサを本発明の複合センサに用いることにより燃焼装置に載置した被加熱物の有無を正確に検知できる。
(被加熱物温度測定センサ)
本発明における被加熱物温度測定センサとしては、例えば赤外線センサを挙げることができる。
この赤外線センサは、量子型赤外線センサで、例えば作動原理が熱起電力であるサーモパイル、作動原理が焦電効果であるパイロ、作動原理が電気抵抗の温度変化であるサーミスタ、ボロメータ、作動原理が不活性ガスの熱膨張であるゴーレイセル、作動原理が特定ガスの熱膨張であるニューマティックセル等がある。これらの赤外線センサの何れかを本発明の複合センサに用いることによりにより燃焼装置に載置した被加熱物の温度を測定できる。
尚、赤外線センサには、測定精度をより良好なものとするために、互いに異なる波長域の赤外線を検出する2個の赤外線検出素子を用いることが好ましい。例えば、被加熱物と一方の赤外線センサとの間に透過波長が3〜4μmの光学フィルタを設置し、他方の赤外線センサの間に透過波長が7〜10μmの光学フィルタを設置し、各々被加熱物が放射する異なる波長の赤外線の検知が行えるようにする。その結果、炎の放射する赤外線の影響を遮断でき、また、被加熱物底部の材質の相違(輻射率の相違)を補正できるので、正確な被加熱物底部の温度を計測できる。この場合、2個の赤外線検出素子の間に間仕切り板を設けると、測定対象外の赤外線の影響を遮断できるので好ましい。
(炎検知センサ)
本発明における炎検知センサとしては、例えば赤外線検出素子を用いる赤外線センサ、或は紫外線検出素子を用いる紫外線センサを挙げることができる。
炎検知センサに用いる赤外線センサは、赤外線検出素子を備えたものであり、上述した被加熱物温度測定センサとして用いる赤外線センサと同様のものを使用できる。また、紫外線センサは、紫外線検出素子を備えたものであり、例えば半導体式紫外線センサを用いることができる。これらの赤外線センサ或は紫外線センサを本発明の複合センサに用いることにより、燃焼装置のバーナ炎口からの炎の有無を識別することができる。尚、赤外線センサを用いる場合は、炎と赤外線センサとの間に透過波長が4.3μmの光学フィルタを設置することが好ましい。その結果、炎の放射する赤外線(中心波長4.3μm)を精度良く検出でき、また、被加熱物底部等からの赤外線(炎の波長とは異なる赤外線)の干渉を防げるので、正確な炎の存在有無を検知できる。
尚、本発明の複合センサは、雰囲気温度測定用サーミスタを備え、被加熱物温度測定センサの温度変化に基づく出力変動を補正する手段を備えていることが、被加熱物温度を正確に測定できるので好ましい。本発明に用いる雰囲気温度測定用サーミスタには、熱起電力を有する2種の金属の複合体(いわゆる熱電対)を用いることが好ましい。
(燃焼装置)
本発明の燃焼装置は、加熱手段と、加熱手段に供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、加熱手段に配設した本発明の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる。本発明の燃焼装置は、例えば調理用コンロであり、本発明における加熱手段は、例えば調理用コンロに用いられるバーナである。
また、本発明の燃焼装置は、例えば環状ケーシングに炎口を環状に形成してなるブンゼンバーナと、前記バーナに供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、前記環状ケーシングの下方に配設し、本発明の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる。
以下、本発明につき、図面を参照して詳細に説明する。
(複合センサ)
図1は、本発明の複合センサの概略構造の一例を示す平面図である。図1中、100は複合センサ、1はホルダーで、平板の両端部が上方に折曲げられ、折曲部1a、1bが形成されている。2はホルダー1に取付けられた内部中空のキャップ、7、8、9はキャップ2に取付けられた光学フィルタで、光学フィルタはそれぞれ内臓されている赤外線検出素子の上方に設置されている。10は赤外線LED(被加熱物検知用)、11は赤外線LED10の放射する赤外線の被加熱物による反射光を受光するフォトトランジスタ(被加熱物検知用)で、ホルダー1に取付けられている。12はフォトトランジスタ11を内部に収納する円筒状ケースで、反射光以外の赤外線を遮蔽する。21、22、23は前記キャップに穿孔した赤外線透過窓(それぞれ光学フィルタ7、8、9の位置に対応)である。
尚、赤外線LED10とフォトトランジスタ11とをそれぞれホルダー1の折曲部1a、1bに配設しているので、赤外線LED10から放射され被加熱物底部で反射した赤外線の方向をフォトトランジスタ11(被加熱物検知用)に向けることができる。このため、被加熱物の有無をより正確に検知できる。
図2は、図1に示す複合センサのキャップ2を取除いた平面図である。図2中、3、4は赤外線検出素子(鍋温度検知用)、5は赤外線検出素子(炎検知用)、6はサーミスタ(雰囲気温度測定用)、13は配線用アルミワイヤ、14はホルダー1に設置されたピンである。
図3は、図1のA−A線に沿った断面図である。図3中、15は赤外線検出素子3及び4の間の仕切り、16は赤外線検出素子4及び5の間の仕切りである。
図4は、本発明の複合センサの概略構造の他の例を示す平面図である。図4中、17はホルダー1に取付けられた送信用超音波センサ、18は受信用超音波センサである。
図5は、図4に示す複合センサのキャップ2を取除いた平面図である。
図6は、図4のB−B線に沿った断面図である。
図7は、センサに送受信超音波センサを用いた本発明の複合センサの概略構造の一例を示す平面図である。図7中、31は送受信用超音波センサで、これにより被加熱物の有無を検出する。また、37、38、39は図1に記載した7、8、9と同一の光学フィルタで、キャップ32内には不図示の赤外線センサ3個が設けられている。
図8は、センサに送受信超音波センサを用いた本発明の他の複合センサの概略構造例を示す平面図である。図8中、40はホルダー、41は送受信用超音波センサで、これにより被加熱物の有無を検出する。尚、47、48、49はキャップ42に設けられた光学フィルタで、図1に記載した7、8、9と同一のものである。キャップ42内には赤外線センサ(不図示)3個が設けられている。図8の複合センサでは、被加熱物の検知に送受信超音波センサ(1個)を用いているので、複合センサの断面形状をコンパクトな円形形状(ホルダー40)とすることができる。
(複合センサの製造工程)
図9は、本発明の複合センサの製造工程の一例を示す製造工程フローである。
(燃焼装置)
図10は、本発明の複合センサを組込んだ燃焼装置の一例を示す構成図である。
図10中、220はコンロ(燃焼装置)、142は天板で加熱口144が形成されている。前記加熱口144の周りには、五徳146が配設されている。148は、加熱口144の下方に設けられたバーナ(ブンゼンバーナ)で、環状ケーシング部150と、前記環状ケーシング部150に連結された混合管152と、混合管152に連結されたガスノズル154とからなる。ガス配管156から供給されるガスは、ノズル154を通って混合管152内で空気が混合された後、環状ケーシング部150に形成された炎口158から炎159となって放出される。
炎159により、被加熱物160は加熱され、被加熱物の温度に対応した赤外線が被加熱物から放射される。前記放射された赤外線は、環状ケーシング部150の下方に配設された汁受皿162の中央に穿設された赤外線透過孔164を通って複合センサ210赤外線センサ部に到達する。
この複合センサ210は、図3に記載された構造を有するものである。被加熱物160の底部から放射される赤外線は、図3に示す光学フィルタ7、8を通過し鍋温度検知用赤外線検出素子3、4に到達し被加熱物底部の温度が計測される。赤外線検出素子3、4は検出波長が異なる検出素子であり、波長の異なる赤外線を同時に検出することにより、測定誤差を減少させることができる。被加熱物底部の温度は、図3の鍋温度補正用サーミスタ6により計測される雰囲気温度により更に正確な数値に補正される。
また、炎159から放射される赤外線は、図3に示す光学フィルタ9を通過し炎検知用赤外線検出素子5に到達し炎159の存在が検知される。
尚、コンロ210上の被加熱物160の存在の有無は、図3に示す被加熱物検知用赤外線LED10の反射光を被加熱物検知用フォトトランジスタ11により受光することにより検知される。
赤外線検出素子3、4、5、サーミスタ6、赤外線LED10及びフォトトランジスタ11の出力は、それぞれ制御部165に送られ、信号処理が行われる。例えば、赤外線検出素子3、4の出力が被加熱物160の過熱状態を示す場合や、被加熱物検知用フォトトランジスタ11の出力が被加熱物160が存在しないことを示す場合は、調整弁166に信号が送られ、調整弁166が閉じられ、コンロ220に供給される混合ガスの供給が停止される。
また、赤外線検出素子5の出力が炎159が存在しないことを示す場合は、調整弁166に信号が送られ、調整弁166が閉じられ、コンロ220に供給される混合ガスの供給が停止される。
なお、上記説明においては、コンロを例として説明したが、これに限られず各種の燃焼装置に同様にして複合センサを組込める。
次に、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
図9に示した複合センサの製造フローに準じてフォトトランジスタと赤外線LEDを用いた複合センサを下記の通り製造した。製造した複合センサの概略構造を図1〜図3に示す。
(ホルダー側)
先ず、ホルダー1上に赤外線素子3、4及び5を載せ、エポキシ系導電接着剤で各々をホルダー1に接着して実装した。同様に、ホルダー1上にサーミスタ6を載せ、エポキシ系導電接着剤でホルダー1に接着して実装した。次いで、ホルダー1に設けられているピン14と赤外線素子3、4、5(互いに異なる波長域の赤外線を検出する赤外線検出素子)、及びサーミスタ6とを各々アルミワイヤ13で溶接して通電を確保した。
(キャップ側)
赤外線透過窓21、22、23が穿設してあるキャップ2を用意する。キャップ2の内側の赤外線透過窓21、22、23の部分に、予め目的寸法(赤外線透過窓よりも大きい寸法)に切断してある光学フィルタ7(透過波長:3〜4μm)、光学フィルタ8(透過波長:7〜10μm)、光学フィルタ9(透過波長:4.3μm)を各々エポキシ接着剤でキャップ2の内面との隙間が無いように接着し実装した。次いで、キャップ2の内側に仕切り15を赤外線検出素子3と4とを遮蔽できる位置に、仕切り16を赤外線検出素子4と5とを遮蔽できる位置に、それぞれエポキシ接着剤で接着した。
(溶接)
上記の赤外線素子とサーミスタとを実装したホルダー1と、光学フィルタを実装したキャップ2との接合部を、窒素ガス雰囲気下で内部の気密性が保持できるように抵抗溶接した。
(複合センサ)
上記キャップ2を接合したホルダー1の折曲部1a、1b上に、赤外線LED10とフォトトランジスタ11とをそれぞれエポキシ接着剤で接着実装し、フォトトランジスタ11にケース12を被せて複合センサを製造した。
次いで、得られた複合センサを図10に示した燃焼装置に組込み性能を評価した。その結果、被加熱物検知機能、被加熱物温度測機能、炎検知機能の何れも満足するものであり、検知情報に従って調整弁166が設定通りに稼動した。
実施例2
(複合センサの製造)
複合センサの概略構造を図4〜図6に示すものに替え、赤外線LED10とフォトトランジスタ11(ケース12)を夫々送信用超音波センサ17と受信用超音波センサ18に替えた以外は実施例1と同様に複合センサを製造した。
次いで、得られた複合センサを図10に示した燃焼装置に組込み性能を評価した。その結果、被加熱物200の載置を送信用超音波センサ17と受信用超音波センサ18にて検知できる等性能は満足すべきものであった。
実施例3
(複合センサの製造)
複合センサの概略構造を図8に示すものに替え、送信用超音波センサ17と受信用超音波センサ18を送受信用超音波センサ41のみに替えた以外は実施例2と同様に複合センサを製造した。
次いで、得られた複合センサを図10に示した燃焼装置に組込み性能を評価した。その結果、被加熱物200の載置を送受信用超音波センサ41にて検知できる等性能は満足すべきものであった。
本発明の複合センサの概略構造の一例を示す平面図である。 図1に示す複合センサのキャップを取除いた平面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 本発明の複合センサの概略構造の他の例を示す平面図である。 図4に示す複合センサのキャップを取除いた平面図である。 図4のB−B線に沿った断面図である。 センサに送受信超音波センサを用いた本発明の複合センサの概略構造の一例を示す平面図である。 センサに送受信超音波センサを用いた本発明の複合センサの概略構造の他の一例を示す平面図である。 本発明の複合センサの製造工程の一例を示す製造工程フローである。 本発明の複合センサを組込んだ燃焼装置の一例を示す構成図である。
符号の説明
100 複合センサ
1 ホルダー
1a ホルダーの一方の折曲部
1b ホルダーの他方の折曲部
2 キャップ
3 赤外線検出素子(鍋温度検知用)
4 赤外線検出素子(鍋温度検知用)
5 赤外線検出素子(炎検知用)
6 サーミスタ(雰囲気温度測定用)
7 光学フィルタ
8 光学フィルタ
9 光学フィルタ
10 赤外線LED
11 フォトトランジスタ
12 ケース
13 アルミワイヤ
14 ピン
15 仕切り
16 仕切り
17 送信用超音波センサ
18 受信用超音波センサ
21 赤外線透過窓
22 赤外線透過窓
23 赤外線透過窓
31 送受信用超音波センサ
32 キャップ
37 光学フィルタ
38 光学フィルタ
39 光学フィルタ
40 ホルダー
41 送受信用超音波センサ
42 キャップ
47 光学フィルタ
48 光学フィルタ
49 光学フィルタ
220 コンロ
142 天板
144 加熱口
146 五徳
148 バーナ
150 環状ケーシング部
152 混合管
154 ガスノズル
156 ガス配管
158 炎口
159 炎
160 被加熱物
162 汁受皿
164 赤外線透過孔
165 制御部
166 調整弁
210 複合センサ

Claims (9)

  1. 被加熱物検知センサ、被加熱物温度測定センサ、及び炎検知センサからなる群から選ばれる少なくとも2センサを有する複合センサ。
  2. 被加熱物検知センサが、超音波センサ、光センサ、サーモパイルを用いるセンサ又は焦電素子を用いるセンサである請求項1に記載の複合センサ。
  3. 被加熱物温度測定センサが、赤外線検出素子を用いる赤外線センサである請求項1に記載の複合センサ。
  4. 被加熱物温度測定センサが、互いに異なる波長域の赤外線を検出する2個の赤外線検出素子からなる請求項3に記載の複合センサ。
  5. 2個の赤外線検出素子の間に間仕切り板を設けてなる請求項4に記載の複合センサ。
  6. 炎検知センサが、赤外線検出素子を用いる赤外線センサ又は紫外線検出素子を用いる紫外線センサである請求項1に記載の複合センサ。
  7. 雰囲気温度測定用サーミスタを備えてなり、被加熱物温度測定センサの温度変化に基づく出力変動を補正する手段を備えてなる請求項1乃至6のいずれかに記載の複合センサ。
  8. 加熱手段と、前記加熱手段に供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、前記加熱手段に配設した請求項1乃至7のいずれかに記載の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる燃焼装置。
  9. 環状ケーシングに炎口を環状に形成してなるブンゼンバーナと、前記バーナに供給する燃料ガス流量を制御する調整弁と、前記環状ケーシングの下方に配設した請求項1乃至7のいずれかに記載の複合センサと、複合センサの検出信号を取込み前記調整弁の開度を制御する制御部とからなる燃焼装置。
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